JP5060991B2 - 集積回路の設計支援装置、集積回路の設計支援方法、集積回路の設計支援プログラム、及びこのプログラムが記録された記録媒体 - Google Patents

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Description

本発明は集積回路の設計支援に係る装置等に関するものであり、特に、集積回路の実装設計段階前の論理設計段階においてパスディレイを高精度に見積ることができる集積回路の設計支援に係る装置等に関するものである。
半導体回路における集積度の高まりもあって、半導体回路を高い周波数で動作させる必要が出ている。そのために、ゲート間での信号の伝送が高周波数に追従可能なタイミングに収まるように、配線に基づくディレイを極力少なくした回路を設計することが重要である。
一方、ゲート間のタイミングは論理設計後の実装設計段階で実際には明らかとなるために、論理設計段階で問題なかったものが、実装設計段階においてタイミングが目標タイミングに収束できないことが判明することがあった。この場合、フロアプランをやり直し、時には機能設計段階にまで立ち戻って回路設計をやり直す必要があった。
そこで、回路設計のやり直しを防ぐために、論理設計段階でタイミングを精度良く設定することが重要であり、そのための従来技術として、例えば、特開2005−352916号公報と特開2006−323643号公報がある。
特開2005−352916号公報 特開2006−323643号公報
ゲート間の配線の形態は論理設計後の実装設計段階で決定されるために、論理設計段階では所定の配線長を想定して配線に発生するディレイが見積もられる。一方、実装設計段階では、論理設計段階で想定された配線長とは関係無くゲート間の配線長が定まるため、論理設計段階でのタイミング解析においてディレイが制約条件に収束しても、実装設計段階で目標ディレイに実際には収束できないことがある。既述の従来技術は論理設計段階で最適な配線長を設定することについては開示も示唆もしていない。
また、論理設計段階におけるタイミング解析によってディレイが目標値に収束することが確認できても、ゲートをチップにレイアウトする実装段階で配線が集中して混雑することにより配線の迂回が発生して、結果的にタイミングを悪化させることもあった。
そこで、本発明は、集積回路の論理設計の段階で最適な配線長や配線混雑を見積もることができ、実装設計段階で判明した配線ディレイを原因とする論理設計や機能設計のやり直しを防ぎ、以って集積回路の設計に要する時間を短縮することができる集積回路の設計支援装置等を提供することを目的とするものである。
本発明は前記目的を達成するために、集積回路の実装設計前の論理設計の段階で、モジュール間の配線長とモジュールにおける配線混雑を正確に見積もり、その上で集積回路の論理設計結果を集積回路の実装設計に反映させるものである。即ち、本発明は、集積回路の実装設計前に実行される論理設計を支援する集積回路設計支援装置において、前記集積回路の論理設計を実行する制御プログラム及び配線が形成される対象となる複数のモジュールのサイズと、このサイズに対応する配線のばらつきに基づくディレイ値との関係を規定した制御テーブルを有するメモリと、前記集積回路の仕様を入力する入力装置と、演算装置と、を備え、当該演算装置は、前記制御プログラムと前記集積回路の仕様に基づいて、前記集積回路の機能設計を行う第1の段階と、前記機能設計結果を受けて論理合成を行う第2の段階と、当該論理合成結果を受けて前記複数のモジュールをチップに配置するフロアプランを行う第3の段階と、前記フロアプランによって得られたフロアプラン情報を利用して前記複数のモジュール間に形成される配線にタイミング違反がないか否かを判定する第4の段階と、前記フロアプラン情報を利用して複数のモジュールに配線混雑が発生しているか否かを判定する第5の段階と、前記タイミング違反がなく、かつ前記配線混雑が発生していない際に、前記フロアプラン情報を前記集積回路の実装設計のための情報として出力する第6の段階と、を順次実行するものであって、前記第4の段階は、前記複数のモジュール間の配線の配線長を算出する第7の段階と、前記集積回路に形成されるクロック供給線を製造するプロセスで生じるばらつきに基づくディレイを算出する第8の段階と、前記第7の段階で得られ配線長と前記第8の段階で得られたばらつきに基づいて、前記複数のモジュール間の配線に生じるディレイを算出する第9の段階と、第9の段階で算出されたディレイ値により前記タイミングの違反の判定を行う第10の段階と、を有し、前記第5の段階は、前記モジュール内で形成可能な配線の第1合計長を算出する第11の段階と、前記モジュールが要求する配線の第2の合計長を算出する第12の段階と、前記第2の合計長が前記第1の合計長以内にあるか否かを判定する第13の段階と、この判定が肯定されたとき前記モジュールで配線の混雑が無いと判定し、前記判定が否定されたとき前記モジュールで配線の混雑があると判定する第14の段階と、を有する、ことを特徴とする。
したがって、本発明によれば、実装設計段階で判明した配線ディレイを原因とする論理設計や機能設計のやり直しを防ぎ、以って集積回路の設計に要する時間を短縮することができる集積回路の設計支援装置等を提供することができる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、集積回路の設計支援装置のハードウエアブロック図を示すものである。集積回路の論理設計を支援する制御プログラム(CAD)が、通常ハードディスクとして存在する補助記憶装置18に記憶されている。
入力装置10の一つであるキーボードがコマンドをCPU12に送信して、論理設計の実行をCPU12に指示する。補助記憶装置18のプログラムは主記憶装置16にロードされて、CPU12はこのプログラムを実行する。出力装置14は論理設計の結果をディスプレイやプリンタ等の出力装置によってユーザに提供する。主記憶装置16は論理設計の過程でCPUが利用する各種データを一次保存する。また、補助記憶装置は論理設計に必要な各種データを記憶している。
CPU12は制御プログラムを実行することによって、機能設計部、論理合成部、フロアプラン実行部、モジュール間配線ディレイ算出部、タイミング検証部、配線混雑検証部を実現する。各部の動作をフローチャートを利用しながら後に説明する。
図2は、集積回路の論理設計を説明するためのフローチャートである。仕様設計の段階で、半導体集積回路(LSI)のアーキテクチャや目標性能などの仕様を決めて設計仕様書が作成される(200)。
機能設計202の段階は、仕様書を元にして半導体集積回路を機能毎に複数のモジュールに分割し、各モジュールをゲートとゲート間の組み合せ回路からなるRTLファイル204を作成する。RTLファイルとは、ハードウエア回路を論理式、状態遷移表などの動作で表した回路図ファイルである。なお、集積回路の論設計技術によれば、モジュールはブロックなどとも表現される。モジュールの下位にはサブモジュールが設定されることもあり、この場合モジュールはサブモジュールの組み合わせとして定義される。
論理合成206の段階はRTLで記述した回路論理をゲートレベルで記述したネットリスト208に変換する設計工程である。ネットリストとは、ハードウエア回路をフィリップフロップ、NAND、及びNORなどのゲート、などICセルと、ICセル同士の配線(ネット)とによって定義したファイルである。
次いで、機能設計202で得られた情報、ネットリスト208、回路設計で得られた、チップあるいはモジュール毎のゲート数、ゲートサイズ、ネット数、及びピン数210と、デバイス(ICセル)の情報及びチップサイズ212に基づいてフロアプラン214が行われる。
フロアプランとは、モジュールの形状を方形とし、複数のモジュールが重ならないように、全体として小さな領域に収まるようにデザインする手法である。全体としての領域がチップのサイズとなる。図3は、フロアプラン実行部の処理動作を示すフローチャートである。210−212の各情報の入力(300)に基づいて、フロアプラン実行部は、ステップ301以降のフロアプランを実行する。フロアプラン実行部は、ステップ301において、ステップ208−212の情報からモジュール間の結線情報を抽出する。
例えば、ネットリストが図4に示すようなモジュール間の接続を示すものであれば、フロアプラン実行部は図5に示す配線(結線)情報を抽出する。図4において、符号400はネット、すなわち配線を示している。
続いて、フロアプラン実行部は、モジュール内のゲート数、ゲートサイズ、モジュールにおけるゲート実装率に基づいて、モジュールの配置領域、すなわちモジュールが配置されるべき領域のサイズを算出する(302)。
図6はモジュールA、モジュールB、及びモジュールCについて、ゲート数、ゲートサイズ、及び配置領域を纏めた表である。図7に示すように、モジュールBは図6からサイズが400に設定されるのに対して、モジュールAはゲート数がモジュールBの2倍であるためにサイズが800に設定される。
次いで、フロアプラン実行部はステップ301のモジュールの結線情報などに基づいて、チップの領域へのモジュールの配置を決定する(304)。このステップでは、次の順で該当するモジュールが他のモジュールに対して優先してチップに配置される。
例えば、第1に外部インターフェースに接続しているモジュールを優先し、第2に配置される位置が固定されるべきモジュール、例えば、モジュール間での結線関係において共通となるモジュールを優先し、第3に結線数が多いモジュールを優先する。
図8は、チップ領域へモジュールA−Dを配置した一例を示すものである。図8において、符号800−804は、チップ領域801に対する外部インターフェースであり、モジュールAは外部インターフェース800に接続されるために、外部インターフェース800側にあるチップ領域の境界に配置される。モジュールB,Cもそれぞれ同様である。モジュールDはモジュールA−Cに対して共通モジュールとなるために、チップの中心に配置される。
次いで、フロアプラン実行部は、ステップ304の配置結果よりチップ領域に対するモジュールの座標を抽出する(306)。図9はチップ領域の座標系に対するモジュールの配置図である。フロアプラン実行部は、図10に示すように、各モジュールの中心座標(X,Y)、幅(X軸方向でのモジュールの距離)、高さ(Y軸方向でのモジュールの距離)を決定する。
次いで、フロアプラン実行部は、図9に示すフロアプラン情報であるモジュール配置情報を出力装置14に出力する(308)。モジュール配置情報は、モジュール配置座標(図10)、モジュール配置領域(図7)、モジュール間結線情報(図5)及びデバイス情報からなる。
次に、モジュール配線間ディレイ算出部が図2に示すように、フロアプラン情報(216)に基づいてモジュール間配線ディレイの算出処理を行う(218)。モジュール間配線ディレイの算出処理の詳細は図11に示されている。
モジュール間配線ディレイ算出部は、モジュール配置座標などの情報(216)を取り込み(1100)、次いで、モジュール間の距離を算出する(1102)。図12は、モジュール間距離の算出の一例を示すためのブロック図であり、チップ領域801にモジュールAとモジュールBとが配置されている様子を示している。モジュール間の距離は、例えばモジュールの中心座標を利用して算出される。(x1,y1)はモジュールAの中心座標であり、(x2,y2)はモジュールBの中心座標である。モジュールAとモジュールBとの距離は、|x2−x1|+|y2−y1|で算出される。
次に、モジュール配線間ディレイ算出部は、中継バッファの決定処理1104を実行する。中継バッファは、配線の途中に設けられて配線に沿って伝送される信号強度を増強してディレイを改善するためのものである。図13は中継バッファの動作を説明するブロック図であり、(1)はモジュールAのゲート1300とモジュールBのゲート1302との間にネット1304が形成されている様子を示している。
ネット1304のモジュールAの領域にはバッファ1306が設けられ、ネット1304のモジュールBの領域にはバッファ1308が設けられている。ゲート1300とバッファ1306との間には1nsのディレイが生じ、バッファ1306自身は1nsのディレイを有する。
バッファ1306とバッファ1308との間には8nsのディレイが発生する。さらに、モジュールBでもモジュールと同様なディレイが発生する。この結果、ゲート1300とゲート1302との間には合計で12nsのディレイが発生する。チップ内のゲートの動作周波数を100MHzでのゲート間におけるデータ転送を可能にするためには、ゲート間のディレイは10ns以内に収まらなくてはならない。
したがって、ゲート1300とゲート1302との間のディレイは目標ディレイに収束できず、ゲート1300とゲート1302との間での配線はタイミング違反となる。
そこで、図13(2)のように、モジュールAとモジュールB間にさらに中継バッファ1310と1312とを追加する。これらバッファの固有ディレイ特性がそれぞれ1nsとし、バッファ1306と中継バッファ1310との間、中継バッファ1310と中継バッファ1312との間、中継バッファ1312とバッファ1308との間、それぞれにディレイが1nsあるため、ゲート1300とゲート1302との間のディレイは合計で9nsとなり目標の10ns以内に収めることができる。駆動力の高いバッファを使用するほどディレイをより抑制することができる。
一方、高駆動のものを用いると消費電力が嵩むばかりでなく、実装率が上がりフロアプランの設計に対して良からぬ影響を与える。そこで、配線長に対して中継バッファの適用形態を変更するルールを定め、このルールに基づいて中継バッファを配線に適用することとした。このルールは図14に示す制御テーブルとして設定され、制御テーブルは補助記憶装置18に予め記憶されている。
なお、図14に示す、低駆動バッファ、中駆動バッファ、及び高駆動バッファの区別は例えば、図20に示すものである。図20は低駆動バッファ、中駆動バッファ、及び高駆動バッファの特性を示すテーブルである。図20は各特性において、低駆動バッファの特性の程度を“1”とした時の中駆動バッファ及び高駆動バッファの特性の程度が示されている。
このルールによれば、配線長が比較的短い範囲(例えば0.2−0.5mm)では低駆動の中継バッファを配線0.25mm当たり1個の割合で配線に適用して配線ディレイを改善し、配線長が比較的長い範囲(例えば、2.0mm以上では高駆動の中継バッファを配線2.0mm当たり1個の割合で配線に適用して実装率の増加を最小に留めならが、配線ディレイを改善し、配線長が中程度の範囲(例えば0.5−2.0mm)では、中駆動バッファを配線0.5mm当たり一個の割合で使用する。
モジュール間配線ディレイ算出部は、図12で説明したモジュール間の配線距離の算出結果と図14の制御テーブルとを参照して、配線に挿入されるバッファの特性とバッファの数を決定して、これを後述のレイアウト(実装設計)前のタイミング解析に反映させる。
このように、モジュール間配線ディレイ算出部は、複数のモジュール間の算出された配線長に基づいて、配線に適用される中継バッファの特性、及び中継バッファが配線に適用される頻度や割合を図14の制御テーブルに基づいて決定する。
次に、モジュール間配線ディレイ算出部は、集積回路の実装時における、ゲートへのクロックを供給する配線(クロックネット)の製造時のばらつきによるディレイを計算する(1106)。
チップ上にゲートを製造するプロセスの過程において、例えば、マスクパターンとクロックネットの形状ずれや、マスクパターンを露光する際のフォーカシングのずれ、エッチング時のむらなどによってマスクパターンの形状が設計された形状に対してばらつきが発生する。この結果生じたクロックネットのばらつきによってゲートがクロック信号を受けるタイミングがゲート毎に異なり、その結果、データ転送路におけるデータ転送にディレイが発生する。したがって、タイミングの判定や検証にはこのクロックネットのばらつきに基づくディレイを見積もる必要がある。
図15は、データ転送における始点となるゲートと終点となるゲートへのPLLからクロックが供給される様子を示したブロック図である。PLLからゲートG1とゲートG2へクロック信号を送出する配線である、クロックネットが構成されている。互いに離れたゲートG1とゲートG2には、PLLからそれぞれ異なるクロックネットを介してクロックパルスが供給されている。
ゲートG1とゲートG2とが近距離の関係にある場合には、図15の実線C1に示すように、クロックネットは、共通のクロックネットC11と、ゲートG1へ分岐するクロックネットC12と、ゲートG2へ分岐するクロックネットC13とからなる。
ゲートG1とゲートG2のそれぞれにクロックが供給されるタイミングにおける差は、共通クロックネットC11では発生せず、分岐クロックネットC12,C13において発生する。分岐クロックネットの長さはゲートG1とゲートG2とが近接していることからそれほど大きくないために、既述のばらつきはそれぞれの分岐クロックネットでそれほど大きな値にならない。よって、互いに近接した位置にあるゲート間でのデータパスD1でのディレイは大きな値にならない。
一方、ゲートが離れている場合には、共通クロックネットが無いか、共通クロックネットがあったとしてもその後の分岐クロックネットC20,C22が長くなり、ばらつきの影響度が大きくなる。
モジュール間配線ディレイ算出部は、ばらつきを原因とするディレイの影響を見積もってモジュール間の配線ディレイを算出する。論理設計段階では、モジュール配線ディレイ算出部は、モジュール単位でばらつきに基づくディレイを見積もる。
例えば、データの転送が同一モジュール内で行われる場合には、このモジュールのサイズ(mm□)分のばらつきに基づくディレイが発生し、異なるモジュール間でデータの転送が行われる場合には、異なるモジュールを包含する最小サイズ(mm□)分のばらつきに基づくディレイが発生するとし、このサイズ(mm□)とばらつきに基づくディレイとの関係をテーブルとして予め作成し、このテーブルを補助記憶装置に予め格納しておく。ばらつきは集積回路の製造段階で発生するためにベンダー毎に固有の傾向を持っていた。そこで、ベンダー毎にテーブルを作成しておくことが好適である。図16に、このテーブルの一例を示す。データ転送が行われるモジュールを含むサイズが大きくなるにしたがって、ばらつきディレイが大きくなることが示されている。
モジュール間配線ディレイ算出部は、モジュールの中心座標、モジュールのサイズを事前に分かっているので、図16の制御テーブルを参照することによってばらつきを原因とするディレイを決定することができる。
モジュール間配線ディレイ算出部は、モジュール間の配線長と中継バッファによって定まるデータパスディレイに、既述のばらつきを原因とするディレイを含む補正値を加算してモジュール間配線ディレイを算出する(1108)。この補正値には、他に基準クロックの発信回路のジッター(PLLジッター)、ゲートのセットアップディレイ(データをラッチするまで要する時間)が含まれる。
したがって、モジュール間配線ディレイ算出部は、データ転送元とデータ転送先の配線(パス)に生じるディレイである、データパスディレイ(a)にPLLジッター(b)、セットアップディレイ(c)、既述のばらつきが原因となるディレイ(d)を加算し合計値をモジュール配線間ディレイとする。なお、モジュール間配線ディレイ算出部は、モジュール間配線ディレイをファイアウトネットに関してはモジュールのピン毎に配線ディレイを算出する。モジュール間配線ディレイ算出部は、算出結果を出力装置で出力する(1110)とともに、タイミング検証部に算出情報(1112)を供給する。
タイミング検証部は、
データパスディレイ(a),PLLジッター(b)、セットアップディレイ(c)、既述のばらつきが原因となるディレイ(d)について、これらの合計値(a+b+c+d)がクロック周波数によって定まる許容されるタイミングに収まるか、すなわち、許容ディレイに収まるかの判定、レイアウト前タイミング解析(図2の220)を行う。
例えば、ゲートの動作クロック周波数が100MHzとすると、許容ディレイは1/(100MHz)=10nsとなる。ジッターが0.2ns、セットアップディレイが0.3ns、ばらつきディレイが0.3ns(1mm□)、配線長と中継バッファによって算出されたデータパスディレイが9nsとすると、これらの合計は9.8nsであり10ns以下となるために、タイミング検証部は、図2のステップ222において、データパスのタイミングは目標ディレイに収束でき、目標周波数(100MHz)でモジュール間においてデータが転送可能であると判定する。
タイミング検証部はこの判定を否定した場合は、フロアプラン214又は機能設計202まで戻り論理設計及びタイミング解析220をやり直す。例えば、フロアプランを再実行し、それでもタイミング判定が否定された場合には機能設計まで戻るようにしてもよい。
タイミング検証部が、タイミング検証を肯定判定し、さらに、後述の配線混雑度検証部における検証結果を肯定すると(224)、タイミング検証部は、実装設計装置にモジュール配置情報などのフロアプラン情報218を出力して、実際の実装設計が開始される(226)。
次に配線混雑検証部の処理について説明する。配線混雑検証部は、モジュールにおける配線密度をフロアプラン情報に基づいて算出し(図2の228)、算出された値からモジュールにおいて配線の混雑が発生しているか否かを判定する(図2の230)。
配線密度の算出処理(228)の詳細は、図17のフローチャートに示されている。配線混雑検証部は、フロアプラン情報216を取り込んで(1700)、モジュール内での実現できる配線長を先ず算出する(1702)。
先ず、モジュールに対して設定される配線の形態について説明する。図18に示すように、集積回路の配線構造は複数の配線層1800から構成されている。複数の各層では、配線方向1802が直交方向に交互に変更されている。各層の配線はスルーホールによって接続される。ゲートは最下層1804に配置される。符号1806は配線が形成されるピッチを示し、このピッチは例えば2mmに設定される。
各層の配線ピッチを例えば2mm、モジュールのサイズ(図18のT)が11mm□、層数が5とすると、モジュール内で実現可能な配線長は、
((11mm/2mm)=合計配線数)×11mm(=モジュールのサイズ)×5(=層数)=550mmである。配線混雑検証部は全てのモジュールについて形成可能となる配線長を計算する。
次に配線混雑検証部は、各モジュールについて、モジュール内で実現可能な合計配線長にモジュールが要求する配線長が収まるか否かを検証し、これが収まらない場合にはこのモジュールについて配線混雑があり、実装設計の段階で配線の迂回が発生して、そもそも論理設計で目標ディレイに収束できていたものが実装設計段階でタイミング違反となるおそれがあるとして、実装設計まで進むことなくフロアプラン又は機能設計をやり直すこととした。
モジュールが要求する配線長は、モジュール内の複数のゲートの接続のために必用な配線長と、モジュールが他のモジュールと接続するために必用な配線長と、そして、モジュール上空を通過するためだけの配線長の合計からなる。
先ず、配線混雑検証部は、モジュール内で要求される配線長を算出する。モジュール内で必要な配線長は、モジュールのサブモジュール内でゲートの接続のために必要とされる配線長(1704)と複数のサブモジュールを接続するために必要な配線長(1706)との合計である。
図19はモジュール1900内の複数のサブモジュールの配置例を示すブロック図である。モジュールには二つのサブモジュール1902,1904が存在し、これらサブモジュールはエッジピン1906と配線1908によって接続されている。符号G1、G2、G3はそれぞれはゲートであり、符号1910はゲートG2,G3とバッファ1912を接続するゲートピンである。
サブモジュール内で要求される配線は符号1914,1916,1918,1920でえある。この配線の合計長さは、
(4/3)×((A/G)1/2×G1/6−1)×P×N・・・・・式I
A:モジュールサイズ(mm□)
G:部品数(ゲート数)
P:ピン数(ゲートピン数)
N:ネット数(ゲート間のネット数)
によってシミュレートされる。
一方、サブモジュール間で必要な配線は符号1908である。この配線の長さは、式Iを利用し、
A:モジュールサイズ(mm□)
G:部品数(サブモジュール数)
P:ピン数(サブモジュールエッジピン数)
N:ネット数(サブモジュール間のネット数)
によって算出される。
次に、配線混雑検証部は、モジュールが他のモジュールとの間で配線を形成するために必要な配線長を算出する(1708)。この配線は、モジュールの領域上にある配線である。配線混雑検証部は、この配線長を見積もるために、
配線長=モジュール間ネット数×((1/2)×モジュールサイズ(mm□))
の演算を行う。
図21に従い、チップ上にモジュールA、モジュールB、そしてモジュールCを配置した例を説明すると、モジュールAとモジュールCとの間のネット数を10とし、モジュールBとモジュールCとの間のネット数を100とすると、各モジュールにおいて要求される必要な配線長2100−2106は次のように算出される。
モジュールAの必要配線長=10ネット×(1/2)×3mm=15mm
モジュールBの必要配線長=100ネット×(1/2)×2mm=100mm
モジュールCの必要配線長=
110ネット(モジュールAとのネット数とモジュールBとのネット数の合計ト)×
(1/2)×4mm=220mm
これの配線長が各モジュールについて必要である。
次に配線混雑検証部は、モジュール上空を通過する配線長を計算する(1710)。図22に示すように、モジュールBを算出対象とした場合、モジュールBに対しては接続されず、モジュールBの領域上を通る配線2200が算出の対象となる配線である。
なお、符号2004は、各配線層にある配線を接続するために複数の配線層にわたって形成されたスルーホールである。
そこで、配線混雑度検証部は、各モジュールについて配線が上空を通過する可能性があるか否かを判定する。図23を例として説明すると、モジュールBとモジュールCとの間のネット(2300−2306)のうち、2302と2304のようにモジュールAの上空を配線が通過する可能性がある。換言すれば、モジュールAの上空の配線層をネットが通過する可能性がある。
モジュールAがこの可能性を持つことは、モジュールの中心座標を利用して判定される。モジュールAの中心座標を(xA,yA)とし、モジュールBの中心座標を(xB,yB)とし、モジュールCの中心座標を(xC,yC)とすると、
xB≦xA≦xC、かつ、yC≦yA≦yB、であるとき、モジュールBとモジュールC間の配線がモジュールA上の配線層を通過、すなわちこの配線層にモジュールBとモジュールC間の配線の一部が形成される可能性がある。
実際にはレイアウト設計の段階で詳細な配線の設定を行わないと、モジュールA上を配線が通過するか否かは分からないため、モジュールサイズとチップサイズの割合でモジュール上空を通過する配線長を下記式を利用して見積もる。
配線長= (M/C)×N×M
M:モジュールの一辺長
C:チップの一辺長
N:ネット数(モジュールAを対象とした時に、モジュールAを含むチップの一辺長の範囲に形成される、モジュール間のネット数)
モジュールAを算出対象とし、モジュールBとモジュールC間のネット数100とすると、モジュールA上を通過する可能性のある配線長は、40mm(=(2mm/10mm)×100ネット×2mm)となる。モジュール配線混雑検証部は、全てモジュールに対してこの算出処理を行う。
次いで、モジュール配線混雑検証部は、全てのモジュールについて、図17の1704,1706,1708,1710の各ステップでそれぞれ算出された配線長を全て合算した合計値が配線可能長(1702)に対する割合である配線密度(モジュール領域が要求する配線の割合(配線要求率)を次のようにして計算する。
A:配線可能配線長
B:サブモジュール内配線要求長
C:サブモジュール間配線要求長
D:モジュール間配線要求長
E:モジュール上空通過要求配線長
配線要求率(%)=(B+C+D+E)/A
モジュール配線混雑検証部は、この要求率が100%未満のときに、そのモジュールについて配線混雑がなく、レイアウト設計で配線の迂回が発生するおそれが無いと判定する(図2の230)。
モジュール間配線混雑検証部は、全てのモジュールについて要求率が100%未満のときに配線の迂回のおそれが無いと判定する。この判定が否定された場合には、ユーザーはその結果を受けて、フロアプラン214又は機能設計202を再実行する。
CPUは、タイミング検証部の肯定判定と配線混雑検証部の肯定結果を受けて、タイミング収束性及び配線混雑の両方に問題が無いと判定し(224)、実装設計側のシステムにフロアプラン情報を出力し、以後、実装設計が実行される(226)。
なお、配線混雑の有無の判定に際しては、限界配線要求率が100%以下の値であっても良い。
集積回路の設計支援装置のハードウエアブロック図である。 集積回路の論理設計を説明するためのフローチャートである。 フロアプラン実行部の処理動作を示すフローチャートである。 フロアプランによって得られた複数のモジュールの配置状態を示すブロック図である。 図4に基づく、モジュール間の配線情報を纏めた表である。 複数のモジュールについて、ゲート数、ゲートサイズ、及び配置領域を纏めた表である。 図6の表にある配置領域を持ったモジュールのブロック図である。 チップ領域へ複数のモジュールを配置する手法を説明するためのブロック図である。 チップの領域の座標に対するモジュールの配置状況を図8と対応させて説明したブロック図である。 図9の座標系におけるモジュールの配置状況を纏めた表である。 モジュール間配線ディレイの算出処理の詳細を示すフローチャートである。 複数のモジュール間距離の算出の一例を示すブロック図である。 複数のモジュール間の配線に中継バッファが挿入されている様子を示すブロック図である。 複数のモジュール間の配線に中継バッファを挿入するルールを示す制御テーブルである。は補助記憶装置18に予め記憶されている。 データ転送における始点となるゲートと終点となるゲートへのPLLからクロックが供給される様子を示したブロック図である。 データ転送が行われるモジュールを含むサイズとばらつきディレイとの関係を示すテーブルの一例である。 配線密度の算出処理の詳細を示すフローチャートである。 モジュールの複数の配線層を示す斜視図である。 モジュール内の複数のサブモジュールの配置例を示すブロック図である。 低駆動バッファ、中駆動バッファ、及び高駆動バッファの特性を示すテーブルである。 チップ領域に配置される複数のモジュールのそれぞれについて、モジュール間接続するために必用とされる配線長を説明するブロック図である。 モジュールの上空にある配線層を通過する配線が形成された形態を示す斜視図である。 上空の配線層を通過する配線を備えたモジュールをチップに配置した例を示すブロック図である。
符号の説明
10 入力装置
12 CPU(演算装置)
14 出力装置
16 主記憶装置
18 補助記憶装置

Claims (6)

  1. 集積回路の実装設計前に実行される論理設計を支援する集積回路設計支援装置において、
    前記集積回路の論理設計を実行する制御プログラム及び配線が形成される対象となる複数のモジュールのサイズと、このサイズに対応する配線のばらつきに基づくディレイ値との関係を規定した制御テーブルを有するメモリと、
    前記集積回路の仕様を入力する入力装置と、
    演算装置と、を備え、
    当該演算装置は、前記制御プログラムと前記集積回路の仕様に基づいて、
    前記集積回路の機能設計を行う第1の段階と、
    前記機能設計結果を受けて論理合成を行う第2の段階と、
    当該論理合成結果を受けて前記複数のモジュールをチップに配置するフロアプランを行う第3の段階と、
    前記フロアプランによって得られたフロアプラン情報を利用して前記複数のモジュール間に形成される配線にタイミング違反がないか否かを判定する第4の段階と、
    前記フロアプラン情報を利用して複数のモジュールに配線混雑が発生しているか否かを判定する第5の段階と、
    前記タイミング違反がなく、かつ前記配線混雑が発生していない際に、前記フロアプラン情報を前記集積回路の実装設計のための情報として出力する第6の段階と、を順次実行する集積回路設計支援装置であって、
    前記第4の段階は、前記複数のモジュール間の配線の配線長を算出する第7の段階と、前記集積回路に形成されるクロック供給線を製造するプロセスで生じるばらつきに基づくディレイを算出する第8の段階と、前記第7の段階で得られ配線長と前記第8の段階で得られたばらつきに基づいて、前記複数のモジュール間の配線に生じるディレイを算出する第9の段階と、第9の段階で算出されたディレイ値により前記タイミングの違反の判定を行う第10の段階と、を有し、
    前記第5の段階は、前記モジュール内で形成可能な配線の第1合計長を算出する第11の段階と、前記モジュールが要求する配線の第2の合計長を算出する第12の段階と、前記第2の合計長が前記第1の合計長以内にあるか否かを判定する第13の段階と、この判定が肯定されたとき前記モジュールで配線の混雑が無いと判定し、前記判定が否定されたとき前記モジュールで配線の混雑があると判定する第14の段階と、を有する、
    ことを特徴とする集積回路の設計支援装置。
  2. 前記第4の段階は、前記第7の段階で算出された複数のモジュール間の配線の配線長の算出結果に基づいて、前記配線に中継バッファを設定する第15の段階を含み、当該中継バッファが適用後の前記配線に対して前記タイミング違反の判定を行う、請求項1記載の集積回路の設計支援装置。
  3. 前記第15の段階は、前記第7の段階で算出された配線長に基づいて、当該配線に適用される前記中継バッファの特性、及び当該中継バッファが前記配線に適用される頻度を前記メモリに格納された制御テーブルに基づいて決定する、請求項2記載の集積回路の設計支援装置。
  4. 集積回路の実装設計前に実行される論理設計を支援する集積回路設計支援装置を用いた、集積回路設計支援方法において、
    前記集積回路設計支援装置は、
    前記集積回路の論理設計を実行する制御プログラム及び配線が形成される対象となる複数のモジュールのサイズと、このサイズに対応する配線のばらつきに基づくディレイ値との関係を規定した制御テーブルを有するメモリと、
    前記集積回路の仕様を入力する入力装置と、
    演算装置と、を備え、
    前記演算装置が、前記制御プログラムと前記集積回路の仕様に基づいて、前記集積回路の機能設計を行う第1の段階と、
    前記機能設計結果を受けて論理合成を行う第2の段階と、
    当該論理合成結果を受けて複数のモジュールをチップに配置するフロアプランを行う第3の段階と、
    前記フロアプランによって得られたフロアプラン情報を利用して複数のモジュール間に形成される配線にタイミング違反がないか否かを判定する4の段階と、
    前記フロアプラン情報を利用して複数のモジュールに配線混雑が発生しているか否かを判定する第5の段階と、
    前記タイミング違反がなく、かつ前記配線混雑が発生していない際に、前記フロアプラン情報を前記集積回路の実装設計のための情報として出力する第6の段階と、を順次実行する集積回路設計支援方法であって
    前記第4の段階は、前記複数のモジュール間の配線の配線長を算出する第7の段階と、前記集積回路に形成されるクロック供給線を製造するプロセスで生じるばらつきに基づくディレイを算出する第8の段階と、前記第7の段階で得られ配線長と前記第8の段階で得られたばらつきに基づいて、前記複数のモジュール間の配線に生じるディレイを算出する第9の段階と、第9の段階で算出されたディレイ値により前記タイミングの違反の判定を行う第10の段階と、を有し、
    前記第5の段階は、前記モジュール内で形成可能な配線の第1合計長を算出する第11の段階と、前記モジュールが要求する配線の第2の合計長を算出する第12の段階と、前記第2の合計長が前記第1の合計長以内にあるか否かを判定する第13の段階と、この判定が肯定されたとき前記モジュールで配線の混雑が無いと判定し、前記判定が否定されたとき前記モジュールで配線の混雑があると判定する第14の段階と、を有する、
    ことを特徴とする集積回路の設計支援方法。
  5. 集積回路の実装設計前に実行される論理設計を支援する集積回路の設計支援プログラムであって、
    前記プログラムは、
    前記集積回路の仕様に基づいて、前記集積回路の機能設計を行う第1の段階と、
    前記機能設計結果を受けて論理合成を行う第2の段階と、
    当該論理合成結果を受けて複数のモジュールをチップに配置するフロアプランを行う第3の段階と、
    前記フロアプランによって得られたフロアプラン情報を利用して複数のモジュール間に形成される配線にタイミング違反がないか否かを判定する4の段階と、
    前記フロアプラン情報を利用して複数のモジュールに配線混雑が発生しているか否かを判定する第5の段階と、
    前記タイミング違反がなく、かつ前記配線混雑が発生していない際に、前記フロアプラン情報を前記集積回路の実装設計のための情報として出力する第6の段階と、を
    コンピュータに実行させるためのプログラムであり、
    前記第4の段階は、前記複数のモジュール間の配線の配線長を算出する第7の段階と、前記集積回路に形成されるクロック供給線を製造するプロセスで生じるばらつきに基づくディレイを算出する第8の段階と、前記第7の段階で得られ配線長と前記第8の段階で得られたばらつきに基づいて、前記複数のモジュール間の配線に生じるディレイを算出する第9の段階と、第9の段階で算出されたディレイ値により前記タイミングの違反の判定を行う第10の段階と、を有し
    前記第5の段階は、前記モジュール内で形成可能な配線の第1合計長を算出する第11の段階と、前記モジュールが要求する配線の第2の合計長を算出する第12の段階と、前記第2の合計長が前記第1の合計長以内にあるか否かを判定する第13の段階と、この判定が肯定されたとき前記モジュールで配線の混雑が無いと判定し、前記判定が否定されたとき前記モジュールで配線の混雑があると判定する第14の段階と、を有する、
    ことを特徴とする集積回路の設計支援プログラム。
  6. 集積回路の実装設計前に実行される論理設計を支援する集積回路の設計支援プログラムが記録された記録媒体であって、
    前記プログラムは、
    前記集積回路の仕様に基づいて、前記集積回路の機能設計を行う第1の段階と、
    前記機能設計結果を受けて論理合成を行う第2の段階と、
    当該論理合成結果を受けて複数のモジュールをチップに配置するフロアプランを行う第3の段階と、
    前記フロアプランによって得られたフロアプラン情報を利用して複数のモジュール間に形成される配線にタイミング違反がないか否かを判定する4の段階と、
    前記フロアプラン情報を利用して複数のモジュールに配線混雑が発生しているか否かを判定する第5の段階と、
    前記タイミング違反がなく、かつ前記配線混雑が発生していない際に、前記フロアプラン情報を前記集積回路の実装設計のための情報として出力する第6の段階と、コンピュータに実行させるためのプログラムであり、
    前記第4の段階は、前記複数のモジュール間の配線の配線長を算出する第7の段階と、前記集積回路に形成されるクロック供給線を製造するプロセスで生じるばらつきに基づくディレイを算出する第8の段階と、前記第7の段階で得られ配線長と前記第8の段階で得られたばらつきに基づいて、前記複数のモジュール間の配線に生じるディレイを算出する第9の段階と、第9の段階で算出されたディレイ値により前記タイミングの違反の判定を行う第10の段階と、を有し、
    前記第5の段階は、前記モジュール内で形成可能な配線の第1合計長を算出する第11の段階と、前記モジュールが要求する配線の第2の合計長を算出する第12の段階と、前記第2の合計長が前記第1の合計長以内にあるか否かを判定する第13の段階と、この判定が肯定されたとき前記モジュールで配線の混雑が無いと判定し、前記判定が否定されたとき前記モジュールで配線の混雑があると判定する第14の段階と、を有する、
    ことを特徴とする記録媒体。
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