JP2008112383A - 半導体集積回路設計方法、および設計プログラム - Google Patents

半導体集積回路設計方法、および設計プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】プロセス微細化に伴うトランジスタ寸法のばらつきがさらに増大しても、LSIの適切な設計を可能とし、タイミングマージンを削減して、高速製品の開発を可能とする。
【解決手段】特性値のばらつきを考慮しない場合のセルの基本特性値と、セルを構成するトランジスタの寸法、例えばゲート幅に対応したセル特性値のばらつき係数とをメモリから読み出し、読み出したばらつき係数と基本特性値とを用いて、LSIに対する静的タイミング解析を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は半導体集積回路の設計製造方式に係り、さらに詳しくは半導体集積回路の特性値、例えば遅延時間のばらつき係数の精度を高くしてタイミング解析を行うことにより、設計上のタイミングマージンを減らすことができる半導体集積回路設計方法、および設計プログラムに関する。
従来、半導体集積回路(LSI)のタイミング検証方法として、静的タイミング解析(STA、スタティック・タイミング・アナリシス)が用いられてきた。このSTAでは、半導体集積回路を構成するセルに対してそれぞれ割り当てられた遅延時間に基づいて、回路のタイミング検証が行われる。
このようなLSIの内部の信号伝播遅延の変動に影響を与える要因として、第1にLSIを構成するトランジスタ特性などのプロセス特性のばらつき、第2にチップ内の電圧降下に起因する電源電圧のばらつき、第3にチップ内の温度のばらつきなどがあり、このようなばらつきはチップ内ばらつき(OCV、オン・チップ・バリエーション)といわれる。このようなOCVをそれぞれ厳密に考慮することは非常に困難であり、従来のSTAにおいてはLSIを構成するセル毎に特性値、例えば遅延時間のばらつきを一律のばらつき係数によって表現し、半導体集積回路の正常動作が可能であるか否かの検証が行われている。このような一律のばらつき係数としては、すべての場合を包含するために比較的大きい値が使用されてきた。
しかしながら近年のプロセスの微細化に伴い、例えばセルを構成するトランジスタの寸法、例えばゲート幅のばらつきが大きくなり、セル毎に一律のばらつき係数を用いると設計上のタイミングマージンが大きくなり、設計が困難になるという問題点がある。
図19、図20は従来技術の問題点の説明図である。図19は、トランジスタのパターンの例である。同図においてゲートの長さはLであるが、その幅は活性領域と重なるWであり、このゲート幅Wによってトランジスタ特性の多くが決定される。
図20は、トランジスタの特性の1つとしてのオン電流とゲート幅Wとの関係を示す。ゲート幅Wが小さくなると特性値のばらつき(上限と下限の間)を示すばらつき係数(目標値に対する比率)の範囲が広くなり、例えばゲート幅の小さい場合のばらつき係数を一律に用いると、ゲート幅が大きい場合の設計上のタイミングマージンが過大になるという問題点があった。
このようなタイミング解析に関する従来技術としての特許文献1では、信号パスのセルの段数に応じて、伝播遅延時間を実際のチップ内ばらつきの影響による伝播遅延時間として近似できる関数に基づいてばらつき係数の補正値を算出し、補正後のばらつき係数を考慮して伝播遅延時間を計算することによって、タイミング検証を効率よく実施できる遅延時間計算方法が開示されている。
また、同じく従来技術としての特許文献2では、セルの特性値のばらつきが正規分布に従うために、セル段数の増加により、例えば遅延時間のばらつきの範囲が小さくなるという考え方から、セル段数を考慮したOCV係数を算出し、正確なタイミング解析を実施できるタイミング解析装置が開示されている。
しかしながらこのような従来技術を用いても、プロセスの微細化の進行と共にさらに拡大すると予想されるトランジスタの寸法、例えばゲート幅のばらつきによって、ますます設計が困難になるという問題点を解決することはできなかった。
再公表特許WO2003/060776「半導体集積回路の遅延時間計算方法及び遅延時間計算システム」 特開2005−122298「タイミング解析装置、タイミング解析方法及びプログラム」
本発明の課題は、今後、プロセスの微細化がさらに進み、トランジスタの寸法のばらつきが増大しても、半導体集積回路の適切な設計を可能とし、設計上のタイミングマージンを削減することによって、さらに高い動作速度を必要とする製品開発を可能とすることである。
図1は、本発明の半導体集積回路設計方法の原理的な機能ブロック図である。同図(a)は、スタティック・タイミング・アナリシス、すなわちSTAを実行するSTAツールが、ばらつきを考慮しない場合のセルの基本特性値とそのセルのばらつき係数との入力に対して、STAを実行する機能を持つ場合の機能ブロック図を示し、(b)はSTAツールが直接に個々のセルのばらつき係数の入力を受け取る機能を持たず、基本特性値とそのセルのばらつき係数との乗算結果を受け取る必要がある場合の機能ブロック図である。
図1(a)において、半導体集積回路設計方法として、まずステップS1でぱらつきを考慮しない場合の半導体集積回路に使用されるセルの基本特性値と、そのセルを構成するトランジスタの寸法、例えばゲート幅に対応した特性値のばらつき係数とがメモリから読み出され、ステップS2で読み出された基本特性値とばらつき係数とを用いて半導体集積回路に対するスタティック・タイミング・アナリシスが実行される。
図1(b)においては、半導体集積回路の設計方法として、ステップS6で(a)のステップS1と同様にセルの基本特性値と特性値のばらつき係数とがメモリから読み出され、ステップS7で読み出されたばらつき係数と基本特性値とが乗算され、ステップS8で乗算結果としてのばらつき考慮済み特性値を用いて半導体集積回路に対するスタティック・タイミング・アナリシスが実行される。
本発明においては、図1のステップS1、またはS6において、セルを構成するトランジスタの寸法に対応した特性値のばらつき係数をメモリから直接に読み出す代わりに、メモリに格納されている、トランジスタの寸法とそのトランジスタによって構成されるセルの特性値のばらつき係数との間の関係式を読出し、その関係式を用いて半導体集積回路に使用するセルを構成するトランジスタの寸法に対応してそのセルの特性値のばらつき係数を算出し、例えば図1(a)のステップS2において、そのばらつき係数と、メモリから読み出されたばらつきを考慮しない場合のそのセルの基本的特性値とを用いてスタティック・タイミング・アナリシスを実行することもできる。図1(b)では、ステップS7において、算出されたばらつき係数と基本的特性値との乗算を行うこともできる。
本発明の設計プログラムは、図1(a)、または(b)において説明した方法を用いる半導体集積回路の設計を計算機に実行させるものである。
以上のように本発明においては、ばらつきを考慮しない場合のセルの基本特性値、例えば基本遅延時間と、そのセルを構成するトランジスタの寸法、例えばゲート幅に対応したばらつき係数とが乗算され、その結果としてのばらつき考慮済み特性値を用いて半導体集
積回路に対するスタティック・タイミング・アナリシスが実行される。
本発明によれば、セルの特性値、例えば遅延時間のばらつきとして一律のばらつき係数を用いることなく、そのセルを構成するトランジスタのサイズ、例えばゲート幅に応じた最適なばらつき係数の値を利用してスタティック・タイミング・アナリシスが実行され、半導体集積回路の設計が行われるために、過大なばらつき係数を用いる場合に比べて設計上のタイミングマージンを削減することができ、したがってトランジスタの持つ性能を十分に発揮できる製品、例えば高い動作速度を必要とする製品の開発設計が可能となる。
本発明における半導体集積回路の設計方法について一般的に説明する前に、その説明に用いるセルの例について説明する。図2は、半導体集積回路を構成するセルの配置図の例である。このセルの機能は、例えばインバータである。左側のインバータセルを構成するトランジスタのゲート幅Wは小さく、右側のインバータセルを構成するトランジスタのゲート幅は大きくなっている。ゲート幅が大きいほうがインバータとしての駆動能力が大きく、例えばファンアウトの数が多い場合や配線負荷が大きい場合には、駆動能力を大きくするためにゲート幅Wの大きい方が使われるなど、回路に応じて適切なゲート幅のトランジスタによって構成されるインバータセルが使用される。以後の説明ではインバータをセルの例として、またセルの特性値の例としてインバータの遅延時間を用いて、発明の実施形態を説明する。
図3は、図2のインバータセルによって構成される回路、例えばリング・オシレータの周波数のトランジスタのゲート幅Wによる変化を示している。ゲート幅Wが小さい場合にも大きい場合にも、実際にインバータセルによって構成されるリング・オシレータの周波数は目標値を中心として上下にばらつくが、ゲート幅Wが大きい方が小さい方に比べてばらつきの幅が小さくなる傾向がある。
本実施形態においてはセル、例えばインバータを構成するトランジスタのゲート幅のばらつきを考慮した半導体集積回路の設計について説明するが、その設計においては実際の製品開発段階の前に、その製品開発段階で用いられる各種のライブラリを作成する準備段階の処理が行われる。図4は、この準備段階の処理フローチャートである。
図4において、3つのライブラリが作成される。ライブラリ1は、セル対基本遅延時間のデータを格納するものである。このライブラリ1には、例えばゲート幅Wの異なるトランジスタによってそれぞれ構成される複数のインバータセルに対して、ゲート幅のばらつきを考慮しない場合の基本遅延時間のデータが格納される。
ライブラリ2には、セル対ゲート幅Wの値のデータが格納される。例えばそれぞれゲート幅Wの異なるトランジスタによって構成される複数のインバータセルの名称に対応して、そのインバータセルを構成するトランジスタのゲート幅Wの値が格納される。
ライブラリ3には、Wの値に対するばらつき係数のデータが格納される。後述するように、このデータは、例えばあるWの値の区間に対応してばらつき係数の値を与える関数の形式で格納される。すなわちゲート幅Wの値が異なる複数のインバータセルに対するばらつき係数の値が実測によって求められ、その実測値に対応してゲート幅Wとばらつき係数との間の関係を与える関数が求められ、その関数を示す式がライブラリ3に格納される。
図4において、ステップS10でセル設計処理が行われ、ステップS11でセルの基本遅延時間、例えばゲート幅の異なるトランジスタによってそれぞれ構成される複数のイン
バータセルに対して、ゲート幅Wのばらつきを考慮しない基本遅延時間が算出され、その結果がライブラリ1に格納される。またステップS10のセル設計処理の結果に対応して、ステップS12で、例えば複数のインバータセルのそれぞれを構成するトランジスタのゲート幅Wの値が抽出され、ライブラリ2に格納される。
一方、ステップS15でセルによって構成される回路の特性調査、すなわちセルを構成するトランジスタのゲート幅Wに対する特性の依存関係の調査が行われる。例えばそれぞれのインバータセルによって構成されるリング・オシレータの周波数とゲート幅Wとの関係が求められ、ステップS16でゲート幅Wと特性、例えば周波数のばらつきとの間の関係式が設定され、その関係式がライブラリ3に格納される。この特性調査と関係式設定については図6から図10を用いて後述する。
図5は、図4におけるステップS12、すなわちセルを構成するトランジスタのゲート幅Wの値の抽出処理の説明図である。前述のように図2で説明したセルが、例えばいずれもインバータであるものとし、それぞれのインバータセルを構成するトランジスタのゲート幅Wの値がエクストラクタ用ライブラリ(ルール)6を用いてステップS18のエクストラクタによる処理によって抽出され、ライブラリ2に格納される。その格納内容としては、例えばセル名A、セル名Bのそれぞれに対して、各セルを構成するトランジスタのゲート幅Wの値が格納される。
図6は、図4のステップS15における特性調査の具体例の説明図である。同図においてそれぞれゲート幅Wの異なるインバータによって構成されるリング・オシレータの周波数観測が行われる。
すなわち、例えばゲート幅Wのトランジスタによって構成されるインバータセルが3段接続されたリング・オシレータの多数個10から10までについて、ステップS20で周波数観測が行われる。同様の周波数観測が、例えばゲート幅Wのトランジスタによって構成されるインバータセルの3段接続による多数のリング・オシレータから、ゲート幅Wのトランジスタによって構成されるインバータセルの3段接続による多数のリング・オシレータまで(ステップS25)について順次行われる。
図7は、図6の調査結果のグラフである。複数のゲート幅Wの値のそれぞれに対して、複数の発振周波数の測定点が得られ、その上限と下限を示す、一般的に曲線が得られる。
図8は、図7のリング・オシレータの発振周波数とトランジスタのゲート幅との関係を、インバータセル、すなわちゲート1段当たりの遅延時間とトランジスタゲート幅との関係に変換した結果である。
例えば図6のリング・オシレータ10において1段目のインバータへの入力が“H”となり、その後再び1段目のインバータへの入力が“H”となるまでに、信号が2回循環する必要があることから、リング・オシレータの発振周波数は次式によって与えられる。
発振周波数=1/{(ゲート遅延時間×ゲート段数)×2}
(n+1)段のゲート(インバータセル)によって構成されるリング発振回路では、ゲート遅延時間は次式によって与えられる。
ゲート遅延時間=1/{発振周波数×(2n+2)}
図8においてゲート遅延時間とトランジスタのゲート幅Wとの関係も、目標値をはさんだ上限の値と下限の値の範囲としてその値が算出される。
図9は、図8の結果をゲート遅延時間の目標値を“1”として規格化したものである。
この規格化によって、実測で得られた結果から、インバータセルの特性としてのゲート遅延時間のばらつきを示すばらつき係数の値が、上限のばらつき係数と下限のばらつき係数との範囲で求められる。
図10は、ばらつき係数の上限値と下限値の関数近似の説明図である。図9において求められたばらつき係数の上限と下限を示す関数がゲート幅WとWとの間、WとWとの間、およびWとWとの間のそれぞれの区間に対して求められ、ばらつき係数の上限値に対してはそれぞれ関数f1(W)、g1(W)、h1(W)として、また下限値に対しては関数f2(W)、g2(W)、およびh2(W)として、図4のライブラリ3に格納される。なお、ここでWの3つの区間に対してそれぞれ関数を求めているが、全区間に対して1つだけ関数を求めることも当然可能である。
図11は、図4で説明した準備段階の処理の終了後の製品開発段階における半導体集積回路設計処理のフローチャートである。同図において、まずステップS30で論理設計/配置配線処理が行われ、ネットリスト20からレイアウトデータ21が作成される。このレイアウトデータ21から個々のセルの名称や配線負荷に対応して、セルと基本遅延時間との対応を示すライブラリ1と、セルとそのセルを構成するトランジスタのゲート幅Wの値との関係を示すライブラリ2が作成される。
続いてステップS31で、基本遅延時間読み込み処理が行われる。この処理ではライブラリ1からばらつきを考慮しない場合の個々のセルの遅延時間が読み込まれ、基本遅延時間情報22が作成される。
続いてステップS32で遅延時間ばらつき係数算出処理が行われる。この処理ではライブラリ2、すなわち個々のセル、例えば図5ではセルAとセルBとのそれぞれを構成するトランジスタのゲート幅Wの値がライブラリ2から求められ、ライブラリ3に格納されているばらつき係数とゲート幅との関係を表わす式を用いて、個々の、例えばセルAとセルBとに対する遅延時間のばらつき係数、すなわちその上限値と下限値が計算されて遅延時間ばらつき係数23が得られる。なお、例えばライブラリ3に、セルAとセルBに対するゲート幅とばらつき係数との関係がテーブルの形式で格納されているような場合には、テーブルの内容をそのまま読み出せばよいことは当然である。
続いてステップS33でばらつきを考慮した場合の遅延時間算出処理が行われる。この処理ではばらつきを考慮しない場合の個々のセルの遅延時間、すなわち基本遅延時間に個々のセルを構成するトランジスタのゲート幅Wの値に対応する遅延時間ばらつき係数23を乗算することによって、ばらつき考慮済みの遅延時間情報25が求められる。
最後にばらつき考慮済みの遅延時間情報25を用いて、ステップS34でタイミング検証処理が行われる。すなわちSTA(スタティック・タイミング・アナリシス)ツール26にばらつき考慮済みの遅延時間情報が与えられ、静的タイミング解析が行われ、STA結果27が得られる。そしてこのSTA結果が満足すべきものであれば、次の処理に移行する。満足すべきものでない場合には、例えばステップS30の論理設計/配置配線処理からの処理が必要に応じて繰り返される。
なお図11では、ステップS33でばらつき考慮済みの遅延時間を算出し、STAツール26に与えるものとしたが、STAツールが個々のセル毎に基本遅延時間情報22、すなわちばらつきを考慮しない場合の個々のセルの遅延時間と、遅延時間ばらつき係数23とを直接に読み込む機能がある場合には、ステップS33の処理を省略して遅延時間情報22と遅延時間ばらつき係数23とを直接にSTAツール26に与えることが可能である。
このようなSTAツールに与えられるデータの例について、図12から図15を用いて説明する。図12、図13は、本発明におけるデータの例であり、図14、図15は従来の設計方式におけるデータの例である。
前述のようにSTAツールが基本遅延時間と遅延時間のばらつき係数を直接に読み込む機能を持つ場合には、図11のステップS33の処理は不必要である。図12は、このような場合のSTAツールに与えられるデータの例であり、回路1から回路3をそれぞれ構成するセル、例えばインバータセルに対するそれぞれの基本遅延時間TPD1からTPD3までと、それぞれのインバータセルの遅延時間のばらつき係数、例えば回路1を構成するインバータセルに対する遅延時間のばらつき係数の最大値W1Fと最小値W1Sとが直接にSTAツールに与えられ、STAツール側では与えられた基本遅延時間とばらつき係数とを乗算して、遅延時間の値として内部的に取り扱うことになる。
図13は、STAツールが図11の基本遅延時間情報22と遅延時間ばらつき係数23を直接に読み込む機能を持たない場合のデータの例である。図11のステップS33で説明したように、この場合には個々のセルの基本遅延時間と遅延時間のばらつき係数とを乗算し、その結果をSTAツールに与える必要がある。
図14、図15は、図12、図13と比較した場合の、従来の設計方式においてSTAツールに与えるデータの例である。図14は、STAツールがばらつき係数などを直接に読み込む機能を持つ場合、図15は持たない場合のデータの例であるが、いずれにおいてもばらつき係数は個々のセルによって異なるものではなく、すべてのセルに対してその最大値W1F、最小値W1Sが与えられる点が本発明と異なっている。
本発明の効果について図16から図18を用いて説明する。図16は、本発明を適用した場合のマージン削減効果の説明図である。ここではm段のインバータが接続された回路に対するマージン削減について説明する。ばらつき係数が小さい場合、すなわち高速側におけるマージン削減量はばらつき係数の下限値によって決定される。従来方式においてはトランジスタのゲート幅Wに依存しない下限側のばらつき係数としてW1Fの値を用いるものとし、本発明においては実際に回路を構成するm段のインバータセルのそれぞれがゲート幅Wのトランジスタによって構成されるものとすると、高速側におけるマージン削減量はインバータセルの基本遅延時間をTPD0として次式で与えられる。
TPD0×m×(W4F−W1F)
また低速側におけるマージン削減量を求めるにあたって、従来方式においてはばらつき係数の上限値としてW1Sを用いるものとし、本発明においてはW4Sを用いるものとすれば、低速側におけるマージン削減量は次式によって与えられる。
TPD0×m×(W1S−W4S)
ここでばらつき係数の値としてはW4FがW1Fよりも大きく、またW1Sの方がW4Sより大きいため、高速側、および低速側におけるマージン削減量はともに正の値となり、設計上のタイミングマージンを減らすことが可能となる。
なお、逆に従来方式でWのばらつき係数を用い、実際に使用するセルに対応するゲート幅がWであるとすると、設計上のタイミングマージンは不足となり、本発明においてWのばらつき係数を用いることによってマージン不足解消が可能となる。
図17、図18は、例えばインバータの2段接続回路における、従来方式と本発明とにおける信号遅延状態の説明図であり、図17は信号遅延のばらつきを、また図18は目標
値で規格化した場合の遅延時間を示す。いずれの図においても上は従来方式、下は本発明における遅延状態を示す。
図17においては、例えば図16でばらつき係数としてW1SとW1Fとが用いられているのに対して、本発明では前述のようにW4SとW4Fとを用いることによって遅延時間のばらつきが小さくなっており、図18で目標値で規格化した場合にもばらつきが小さくなっていることが示されており、このようにばらつきが小さくなることによってタイミングマージンを減らすことが可能となる。
以上の説明においてはトランジスタによって構成されるセルの機能としてインバータを例にとって本発明の内容を説明したが、セルの機能はインバータに限定されるものではなく、どのような機能を持つセルに対しても本発明を適用できることは当然である。
本発明の半導体集積回路設計方法の原理的な機能ブロック図である。 インバータの機能を持つセルの説明図である。 図2のインバータセルによって構成されるリング・オシレータの周波数とトランジスタのゲート幅Wとの関係の説明図である。 半導体集積回路設計の準備段階における処理フローチャートである。 セル名に対応して、そのセルを構成するトランジスタのゲート幅の値を格納するライブラリ生成処理の説明図である。 ゲート幅の異なるトランジスタによって構成されるセルを用いた回路の特性調査の説明図である。 図6の特性調査の結果を示すグラフ(リング・オシレータの発振周波数とトランジスタのゲート幅との関係の説明図)である。 図7の結果から求めたゲート1段当たりの遅延時間とトランジスタのゲート幅との関係を示す図である。 図8の結果を目標値で規格化した場合のゲート遅延時間を示す図である。 図9の結果から求められるばらつき係数の近似式の説明図である。 半導体集積回路の製品開発段階における処理フローチャートである。 本発明においてSTAツールに与えるデータの例(その1)の説明図である。 本発明においてSTAツールに与えるデータの例(その2)の説明図である。 従来の設計方式においてSTAツールに与えるデータの例(その1)の説明図である。 従来の設計方式においてSTAツールに与えるデータの例(その2)の説明図である。 本発明におけるタイミングマージン削減効果を説明するための図である。 本発明における遅延時間ばらつき削減効果の説明図(その1)である。 本発明における遅延時間ばらつき削減効果の説明図(その2)である。 トランジスタのパターンの例の説明図である。 トランジスタの特性のゲート幅依存性の説明図である。
符号の説明
1 ライブラリ(セル対基本遅延時間)
2 ライブラリ(セル対W値)
3 ライブラリ(W値対ばらつき)
6 エクストラクタ用ライブラリ(ルール)
10〜15 ゲート幅Wの異なるトランジスタによって構成される回路
20 ネットリスト
21 レイアウトデータ
22 基本遅延時間情報
23 遅延時間ばらつき係数
25 遅延時間情報(ばらつき考慮済み)
26 STAツール
27 STA結果

Claims (10)

  1. 半導体集積回路を構成するセルの、特性値のばらつきを考慮しない場合の基本特性値と、該セルを構成するトランジスタの寸法に対応した該セルの特性値のばらつき係数とをメモリから読み出し、
    該読み出したばらつき係数と基本特性値とを用いて、前記半導体集積回路に対する静的タイミング解析を行うことを特徴とする半導体集積回路設計方法。
  2. 半導体集積回路を構成するセルの、特性値のばらつきを考慮しない場合の基本特性値と、該セルを構成するトランジスタの寸法に対応した該セルの特性値のばらつき係数とをメモリから読み出し、
    該読み出したばらつき係数と基本特性値とを乗算し、
    該乗算結果に基づく特性値を用いて、半導体集積回路に対する静的タイミング解析を行うことを特徴とする半導体集積回路設計方法。
  3. 半導体集積回路を構成するセルの、特性値のばらつきを考慮しない場合の基本特性値と、トランジスタの寸法、および該トランジスタによって構成されるセルの特性値のばらつき係数に基づく関係式とをメモリから読み出し、
    該セルの特性値のばらつき係数を、該セルを構成するトランジスタの寸法と前記関係式とを用いて算出し、
    該算出したばらつき係数と基本特性値とを用いて、前記半導体集積回路に対する静的タイミング解析を行うことを特徴とする半導体集積回路設計方法。
  4. 半導体集積回路を構成するセルの、特性値のばらつきを考慮しない場合の基本特性値と、トランジスタの寸法、および該トランジスタによって構成されるセルの特性値のばらつき係数に基づく関係式とをメモリから読み出し、
    該セルの特性値のばらつき係数を、該セルを構成するトランジスタの寸法と前記関係式とを用いて算出し、
    該算出されたばらつき係数と前記基本特性値とを乗算し、
    該乗算結果に基づく特性値を用いて、前記半導体集積回路に対する静的タイミング解析を行うことを特徴とする半導体集積回路設計方法。
  5. 前記トランジスタの寸法とセルの特性値のばらつき係数とに基づく関係式が、複数の区間に分割されたトランジスタの寸法に対応する複数の関数式であることを特徴とする請求項3、または4に記載の半導体集積回路設計方法。
  6. 前記セルの特性値が、セルの遅延時間であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の半導体集積回路設計方法。
  7. 前記トランジスタの寸法が、トランジスタのゲート幅であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の半導体集積回路設計方法。
  8. 請求項1から4のいずれかに記載の半導体集積回路設計方法を用いて設計・製造された半導体集積回路。
  9. 半導体集積回路を構成するセルの、特性値のばらつきを考慮しない場合の基本特性値と、該セルを構成するトランジスタの寸法に対応した該セルの特性値のばらつき係数とをメモリから読み出すステップと、
    該読み出したばらつき係数と基本特性値とを用いて、前記半導体集積回路に対する静的タイミング解析を行うステップとを計算機に実行させることを特徴とする半導体集積回路
    設計プログラム。
  10. 半導体集積回路を構成するセルの、特性値のばらつきを考慮しない場合の基本特性値と、該セルを構成するトランジスタの寸法に対応した該セルの特性値のばらつき係数とをメモリから読み出すステップと、
    該読み出したばらつき係数と基本特性値とを乗算するステップと、
    該乗算結果に基づく特性値を用いて、半導体集積回路に対する静的タイミング解析を行うステップとを計算機に実行させることを特徴とする半導体集積回路設計プログラム。
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