JP2005122298A - タイミング解析装置、タイミング解析方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 解析対象となるパス(着目パス)におけるゲート段数に応じ、各ゲートにおけるディレイのばらつきを相殺してゲート段数に応じた着目パスにおけるOCV係数を係数演算部33にて算出し、当該ゲート段数を考慮したOCV係数を用いて、タイミング解析部37にて着目パスのタイミング解析を行うようにして、着目パスのゲート段数に応じてパス全体でのばらつき度合いを緩和し、半導体集積回路のチップ内ばらつきを考慮した正確なタイミング解析を実施することができるようにする。
【選択図】 図3
Description
また、上記式(19)〜式(22)において、Cycle_Timeはクロック信号の周期、Clock_path_timeはクロックパスディレイ、Data_path_timeはデータパスディレイ、Setup_timeはセットアップ時間の規格値、Hold_timeはホールド時間の規格値、ocv_worstはワースト条件でのばらつき係数、ocv_bestはベスト条件でのばらつき係数である。係数ocv_worst及びocv_bestは、ディレイのばらつきを表現するために予め定めた一定の値である。
図11は、従来のスタティック・タイミング解析におけるセットアップ時間の検証方法を説明するための模式図である。図11において、111は、クロック信号SCLKのソース(供給源)である。ソース111から出力されたクロック信号SCLKは、バッファ112〜115を介してフリップフロップ(FF)116のクロック入力端子<CLK>に入力されるとともに、バッファ119〜121を介してFF118のクロック入力端子<CLK>に入力される。
なお、図11において、DS1〜DS8は各素子(説明の便宜上、組み合わせ回路も素子とする。)113〜117、119〜121のばらつき分布をそれぞれ示したものである。
上記のように構成した本発明によれば、解析対象とするパスのゲート段数に応じて、各ゲートにおける遅延時間のチップ内ばらつきが相殺され、パス全体ではばらつき度合いが緩和される。
このように構成した場合には、従来と同様にして解析対象とするパスのタイミング解析を行い、タイミング条件に違反するときのみ、各ゲートにおける遅延時間のばらつきが相殺されたパス全体での遅延時間のばらつき係数を算出しタイミング解析を実施することができる。
なお、以下では、説明の便宜上、解析対象のパス(着目パス)でのタイミング解析を実行する際に考慮する遅延時間(ディレイ)のばらつきを3σ(σはディレイ分布の標準偏差)として説明するが、タイミング解析を実行する際に考慮するディレイのばらつきは任意であり、例えば4σ、2σ、又はσであっても良い。
図1(A)、(B)は、回路段数に応じたディレイ分布の変化を説明するための図である。
図1(A)、(B)において、11はタイミング解析の対象とするパス(信号の伝達経路)の始点であり、12はパスの終点である。例えば、始点11は信号のソース(供給源、入力端子等)に対応し、終点12はフリップフロップの入力端子に対応する。また、G(i)(iは自然数)は、始点11と終点12との間に直列に接続されたバッファ等のゲート(素子)であり、各ゲートG(i)のディレイの中心値(平均値)をμi、ディレイのばらつき(標準偏差)をσiとする。
図3は、本発明の第1の実施形態によるタイミング解析装置の構成例を示すブロック図である。
図4は、図3に示したタイミング解析装置の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS41にて、ネットリスト、ライブラリ、遅延情報等の回路情報31が回路情報入力部32に入力されると、回路情報入力部32は、入力された回路情報31から着目パスにおける各回路要素のディレイ値(遅延情報)を抽出する。各回路要素のディレイ値の抽出は、着目パスのデータパス及びクロックパスのそれぞれについて行う。
図5は、OCV係数算出処理の動作を示すフローチャートである。
なお、上述した説明では、段数係数演算部34は、着目パスのデータパス側の段数係数を計算した後に、クロックパス側の段数係数を計算するようにしているが、データパス側の段数係数及びクロックパス側の段数係数の計算順序は任意である。
続いて、ばらつき幅演算部35は、回路情報に基づいて算出されるチップ内ばらつきのワースト条件下での中心値及びそのワースト値、ベスト条件下での中心値及びそのベスト値に基づいて、チップ内ばらつきのワースト条件及びベスト条件でのゲート段数に応じたチップ内のばらつき幅を計算する(ステップS54)。例えば、チップ内ばらつきのワースト条件でのばらつき幅は、ワースト条件下でのワースト値とその中心値との差を算出し、それを2倍することにより算出される。なお、チップ内のばらつき幅は、着目パスのデータパス及びクロックパスの双方についてそれぞれ算出される。
以上のようにして、セットアップ時間についてワースト条件及びベスト条件でのOCV係数、及びホールド時間についてワースト条件及びベスト条件でのOCV係数、すなわち4つの異なる条件にそれぞれ対応するOCV係数が算出され、OCV係数算出処理が終了する。
解析対象とする他のパスについても、上述したステップS41〜S43の処理をそれぞれ繰り返し実行した後、動作を終了する。結果出力部38に計算結果として供給されたタイミング解析の結果は、外部からの要求に応じて結果出力部38より随時出力される。
図6(A)は、OCV係数算出処理を説明するための回路の一例を示す図である。図6(A)において、51はクロック信号SCLKのソース(例えば、信号源や入力端子)であり、解析対象とするパス(着目パス)の始点である。52、53、54、55はバッファ等のゲートであり、ソース51とフリップフロップ(FF)56のクロック入力端子<CLK>との間に直列に接続されている。FF56のデータ入力端子<DI>には、データ信号DATを供給する信号線が接続されている。
<ベスト条件>
ゲート53、54、55のディレイ…TgateCKD_bb
ゲート60、61、62のディレイ…TgateCK_bb
ゲート56、57、58のディレイ…TgateDA_bb
ゲート52と53の間、53と54の間、54と55の間、及び55と56(クロック入力端子<CLK>)の間の各配線によるディレイ…TlineCKD_bb
ゲート52と60の間、60と61の間、61と62の間、及び62と59(クロック入力端子<CK>)の間の各配線によるディレイ…TlineCK_bb
ゲート56(データ出力端子<DO>)と57の間、57と58の間、58と59(データ入力端子<DA>)の間の各配線によるディレイ…TlineDA_bb
ゲート53、54、55のディレイ…TgateCKD_ww
ゲート60、61、62のディレイ…TgateCK_ww
ゲート56、57、58のディレイ…TgateDA_ww
ゲート52と53の間、53と54の間、54と55の間、及び55と56(クロック入力端子<CLK>)の間の各配線によるディレイ…TlineCKD_ww
ゲート52と60の間、60と61の間、61と62の間、及び62と59(クロック入力端子<CK>)の間の各配線によるディレイ…TlineCK_ww
ゲート56(データ出力端子<DO>)と57の間、57と58の間、58と59(データ入力端子<DA>)の間の各配線によるディレイ…TlineDA_ww
図6(B)はプロセス全体のばらつきとチップ内ばらつきを説明するための図である。
図6(B)において、PVはプロセス全体のばらつき、CVAはワースト条件でのチップ内ばらつき、CVBはベスト条件でのチップ内ばらつきを示している。pmはプロセス全体分布での中心値である。また、wm、wwは、チップ内ばらつきにおけるワースト条件での中心値、ワースト値であり、bm、bbは、チップ内ばらつきにおけるベスト条件での中心値、ベスト値である(以下の説明におけるwm、ww、bm、bbの添え字についても、上述した説明と同様の意味を持つものとする。)。
なお、以下においては配線によるディレイについては、ばらつきは考慮せず、TlineDA_bb、TlineDA_wwの固定値として説明する。
まず、ステップS51では、下記式(3)、式(4)を用いてデータパス63側のワースト条件における段数係数Kn_max_DA、ベスト条件における段数係数Kn_min_DAを算出する。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
以下に説明する第2の実施形態によるタイミング解析装置は、まず従来の手法でタイミング解析を行い、解析結果に基づいてタイミング条件違反となったパスについてのみ上記第1の実施形態と同様のタイミング解析を実施するようにしたものである。
図8は、図7に示したタイミング解析装置の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS81にて、図4に示したステップS41と同様にして、回路情報入力部32は、入力された回路情報31から着目パスのデータパス及びクロックパスのそれぞれについて各回路要素のディレイ値(遅延情報)を抽出する。
上記ステップS83での判定の結果、タイミング条件違反でないと判定した場合には、判定部72は解析結果を結果出力部38に供給する。一方、ステップS83での判定の結果、タイミング条件違反であると判定した場合には、判定部72は着目パスに係る情報(着目パスが識別可能な情報)を係数演算部33に出力する。
次に、タイミング解析部−B37は、着目パスに係る回路情報及び算出されたOCV係数を用いて、着目パスにおけるセットアップ時間及びホールド時間に係るタイミング計算を行い(ステップS85)、計算結果を結果出力部38に供給する(ステップS86)。解析対象とする他のパスについても、上述した処理をそれぞれ繰り返し実行して動作を終了する。
なお、上述した第2の実施形態においては、タイミング解析部−A71とタイミング解析部−B37との2つのタイミング解析部を設けているが、1つのタイミング解析部を設けて入力する回路情報やOCV係数等を適宜切り替えるように構成しても良い。
図9(A)〜図9(C)に示すような段数係数テーブルを用いることで、入力された回路情報31に基づいて段数係数演算部34がその都度段数係数を計算する必要がなくなり、演算処理量を低減することができタイミング解析に要する時間を短縮することができる。
また、コンピュータがプログラムを実行し処理を行うことにより、上記実施形態の機能が実現されるプログラムプロダクトは、本発明の実施形態に含まれる。上記プログラムプロダクトとしては、上記実施形態の機能を実現するプログラム自体、上記プログラムが読み込まれたコンピュータ、ネットワークを介して通信可能に接続されたコンピュータに上記プログラムを提供可能な送信装置、当該送信装置を備えるネットワークシステム等がある。
また、コンピュータが供給されたプログラムを実行することにより上記実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)又は他のアプリケーションソフト等と共同して上記実施形態の機能が実現される場合や、供給されたプログラムの処理の全て又は一部がコンピュータの機能拡張ボードや機能拡張ユニットにより行われて上記実施形態の機能が実現される場合も、かかるプログラムは本発明の実施形態に含まれる。また、本発明をネットワーク環境で利用するべく、全部又は一部のプログラムが他のコンピュータで実行されるようになっていても良い。
例えば、第1及び第2の実施形態に示したタイミング解析装置は、図10に示すようなコンピュータ機能90を有し、そのCPU91により上記実施形態での動作が実施される。
コンピュータ機能90は、上記図10に示すように、CPU91と、ROM92と、RAM93と、キーボード(KB)99のキーボードコントローラ(KBC)95と、表示部としてのCRTディスプレイ(CRT)100のCRTコントローラ(CRTC)96と、ハードディスク(HD)101及びフレキシブルディスク(FD)102のディスクコントローラ(DKC)97と、ネットワークインタフェースカード(NIC)98とが、システムバス94を介して互いに通信可能に接続された構成としている。
CPU91は、ROM92又はHD101に記憶されたソフトウェア(プログラム)、又はFD102より供給されるソフトウェア(プログラム)を実行することで、システムバス94に接続された各構成部を総括的に制御する。
すなわち、CPU91は、上述したような動作を行うための処理プログラムを、ROM92、HD101、又はFD102から読み出して実行することで、上記実施形態での動作を実現するための制御を行う。
RAM93は、CPU91の主メモリ又はワークエリア等として機能する。
KBC95は、KB99や図示していないポインティングデバイス等からの指示入力を制御する。CRTC96は、CRT100の表示を制御する。DKC97は、ブートプログラム、種々のアプリケーション、ユーザファイル、ネットワーク管理プログラム、及び上記実施形態における上記処理プログラム等を記憶するHD101及びFD102とのアクセスを制御する。NIC98はネットワーク103上の他の装置と双方向にデータをやりとりする。
本発明の諸態様を付記として以下に示す。
上記半導体集積回路内の解析対象とするパスにおけるゲートの段数に応じて、当該各ゲートにおける遅延時間のばらつきを相殺した上記解析対象とするパスにおける遅延時間のばらつき係数を算出する係数演算部と、
上記算出したばらつき係数及び上記回路情報に基づいて、上記解析対象とするパスでのタイミング解析を行う第1のタイミング解析部とを備えることを特徴とするタイミング解析装置。
(付記2)上記係数演算部は、上記回路情報に基づいて上記解析対象とするパスにおけるゲート段数に応じた遅延時間の変動量を示す段数係数を算出する段数係数演算部と、
上記回路情報に基づいて上記解析対象とするパス全体での遅延時間のばらつき幅を算出するばらつき幅演算部と、
上記算出した段数係数及び上記遅延時間のばらつき幅に基づいて、上記解析対象とするパスにおける遅延時間のばらつき係数を算出するばらつき係数演算部とを備えることを特徴とする付記1記載のタイミング解析装置。
(付記3)パスにおける任意のゲート段数と上記段数係数とを対応させた段数係数テーブルを有し、
上記段数係数演算部は、上記段数係数テーブルを参照し上記解析対象とするパスにおけるゲート段数に応じた段数係数を得ることを特徴とする付記2記載のタイミング解析装置。
(付記4)上記回路情報が入力され、上記解析対象とするパスにおける各ゲートの遅延時間に係る遅延情報を当該回路情報から抽出する情報入力部をさらに備え、
上記係数演算部は、上記抽出された各ゲートの遅延情報に基づいて上記解析対象とするパスにおける遅延時間のばらつき係数を算出することを特徴とする付記1記載のタイミング解析装置。
(付記5)上記第1のタイミング解析部は、上記算出したばらつき係数及び上記回路情報に基づいて、上記解析対象とするパスにて予め規定されているタイミング条件を満足するか否かを検証することを特徴とする付記1記載のタイミング解析装置。
(付記6)上記タイミング条件は、上記解析対象とするパスにおけるセットアップ時間及びホールド時間に係る条件であることを特徴とする付記5記載のタイミング解析装置。
(付記7)上記回路情報に基づき、上記解析対象とするパスにおける各ゲートの遅延時間のばらつきを累積して上記解析対象とするパスでのタイミング解析を行う第2のタイミング解析部と、
上記第2のタイミング解析部から供給されるタイミング解析の結果に基づいて、予め規定されているタイミング条件を満足するか否かを判定する判定部とをさらに備え、
上記係数演算部は、上記判定部にてタイミング条件を満足しないと判定された場合のみ、上記解析対象とするパスにおける遅延時間のばらつき係数を算出することを特徴とする付記1記載のタイミング解析装置。
(付記8)上記回路情報が入力され、上記解析対象とするパスにおける各ゲートの遅延時間に係る遅延情報を当該回路情報から抽出する情報入力部をさらに備え、
上記第2のタイミング解析部は、上記抽出された各ゲートの遅延情報に基づいて上記解析対象とするパスのタイミング解析を行うことを特徴とすることを特徴とする付記7記載のタイミング解析装置。
(付記9)入力される回路情報に基づいて半導体集積回路のタイミング解析を行うタイミング解析方法であって、
上記回路情報が入力され、上記半導体集積回路内の解析対象とするパスにおける各ゲートの遅延時間に係る遅延情報を当該回路情報から抽出する遅延情報抽出ステップと、
上記解析対象とするパスにおけるゲートの段数に応じて、当該各ゲートにおける遅延時間のばらつきを相殺した上記解析対象とするパスにおける遅延時間のばらつき係数を、上記遅延情報抽出ステップにて抽出された上記遅延情報に基づいて算出する係数演算ステップと、
上記係数演算ステップにて算出したばらつき係数及び上記回路情報を用いて、上記解析対象とするパスでのタイミング解析を行う第1のタイミング解析ステップとを有することを特徴とするタイミング解析方法。
(付記10)上記遅延情報抽出ステップにて抽出された上記遅延情報に基づいて、上記解析対象とするパスにおける各ゲートの遅延時間のばらつきを累積して上記解析対象とするパスでのタイミング解析を行う第2のタイミング解析ステップと、
上記第2のタイミング解析ステップでの解析結果に基づいて、予め規定されているタイミング条件を満足するか否かを判定する判定ステップとをさらに有し、
上記判定ステップにてタイミング条件を満足しないと判定された場合のみ、上記係数演算ステップを実行することを特徴とする付記9記載のタイミング解析方法。
(付記11)上記係数演算ステップは、上記回路情報に基づいて上記解析対象とするパスにおけるゲート段数に応じた遅延時間の変動量を示す段数係数を算出する段数係数演算ステップと、
上記回路情報に基づいて上記解析対象とするパス全体での遅延時間のばらつき幅を算出するばらつき幅演算ステップと、
上記段数係数演算ステップにて算出した段数係数及び上記ばらつき幅演算ステップにて算出した遅延時間のばらつき幅に基づいて、上記解析対象とするパスにおける遅延時間のばらつき係数を算出するばらつき係数演算ステップとを有することを特徴とする付記9記載のタイミング解析方法。
(付記12)半導体集積回路内の解析対象とするパスにおける各ゲートの遅延時間に係る遅延情報を、当該半導体集積回路の回路情報から抽出する遅延情報抽出ステップと、
上記解析対象とするパスにおけるゲートの段数に応じて、当該各ゲートにおける遅延時間のばらつきを相殺した上記解析対象とするパスにおける遅延時間のばらつき係数を、上記遅延情報抽出ステップにて抽出された上記遅延情報に基づいて算出する係数演算ステップと、
上記係数演算ステップにて算出したばらつき係数及び上記回路情報を用いて、上記解析対象とするパスでのタイミング解析を行う第1のタイミング解析ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記13)上記遅延情報抽出ステップにて抽出された上記遅延情報に基づいて、上記解析対象とするパスにおける各ゲートの遅延時間のばらつきを累積して上記解析対象とするパスでのタイミング解析を行う第2のタイミング解析ステップと、
上記第2のタイミング解析ステップでの解析結果に基づいて、予め規定されているタイミング条件を満足するか否かを判定する判定ステップとを実行させ、
上記判定ステップにてタイミング条件を満足しないと判定された場合のみ、上記係数演算ステップを実行させることを特徴とする付記12記載のプログラム。
(付記14)上記係数演算ステップは、上記回路情報に基づいて上記解析対象とするパスにおけるゲート段数に応じた遅延時間の変動量を示す段数係数を算出する段数係数演算ステップと、
上記回路情報に基づいて上記解析対象とするパス全体での遅延時間のばらつき幅を算出するばらつき幅演算ステップと、
上記段数係数演算ステップにて算出した段数係数及び上記ばらつき幅演算ステップにて算出した遅延時間のばらつき幅に基づいて、上記解析対象とするパスにおける遅延時間のばらつき係数を算出するばらつき係数演算ステップとを有することを特徴とする付記12記載のプログラム。
(付記15)記録媒体に記録された、パスにおける任意のゲート段数と上記段数係数とを対応させた段数係数テーブルを参照して上記解析対象とするパスにおけるゲート段数に応じた段数係数を得ることを特徴とする付記14記載のプログラム。
33 係数演算部
34 段数係数演算部
35 ばらつき幅演算部
36 OCV係数算出部
37 タイミング解析部
38 結果出力部
Claims (10)
- 入力される回路情報に基づいて半導体集積回路のタイミング解析を行うタイミング解析装置であって、
上記半導体集積回路内の解析対象とするパスにおけるゲートの段数に応じて、当該各ゲートにおける遅延時間のばらつきを相殺した上記解析対象とするパスにおける遅延時間のばらつき係数を算出する係数演算部と、
上記算出したばらつき係数及び上記回路情報に基づいて、上記解析対象とするパスでのタイミング解析を行う第1のタイミング解析部とを備えることを特徴とするタイミング解析装置。 - 上記係数演算部は、上記回路情報に基づいて上記解析対象とするパスにおけるゲート段数に応じた遅延時間の変動量を示す段数係数を算出する段数係数演算部と、
上記回路情報に基づいて上記解析対象とするパス全体での遅延時間のばらつき幅を算出するばらつき幅演算部と、
上記算出した段数係数及び上記遅延時間のばらつき幅に基づいて、上記解析対象とするパスにおける遅延時間のばらつき係数を算出するばらつき係数演算部とを備えることを特徴とする請求項1記載のタイミング解析装置。 - パスにおける任意のゲート段数と上記段数係数とを対応させた段数係数テーブルを有し、
上記段数係数演算部は、上記段数係数テーブルを参照し上記解析対象とするパスにおけるゲート段数に応じた段数係数を得ることを特徴とする請求項2記載のタイミング解析装置。 - 上記回路情報が入力され、上記解析対象とするパスにおける各ゲートの遅延時間に係る遅延情報を当該回路情報から抽出する情報入力部をさらに備え、
上記係数演算部は、上記抽出された各ゲートの遅延情報に基づいて上記解析対象とするパスにおける遅延時間のばらつき係数を算出することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のタイミング解析装置。 - 上記第1のタイミング解析部は、上記算出したばらつき係数及び上記回路情報に基づいて、上記解析対象とするパスにて予め規定されているタイミング条件を満足するか否かを検証することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のタイミング解析装置。
- 上記回路情報に基づき、上記解析対象とするパスにおける各ゲートの遅延時間のばらつきを累積して上記解析対象とするパスでのタイミング解析を行う第2のタイミング解析部と、
上記第2のタイミング解析部から供給されるタイミング解析の結果に基づいて、予め規定されているタイミング条件を満足するか否かを判定する判定部とをさらに備え、
上記係数演算部は、上記判定部にてタイミング条件を満足しないと判定された場合のみ、上記解析対象とするパスにおける遅延時間のばらつき係数を算出することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のタイミング解析装置。 - 入力される回路情報に基づいて半導体集積回路のタイミング解析を行うタイミング解析方法であって、
上記回路情報が入力され、上記半導体集積回路内の解析対象とするパスにおける各ゲートの遅延時間に係る遅延情報を当該回路情報から抽出する遅延情報抽出ステップと、
上記解析対象とするパスにおけるゲートの段数に応じて、当該各ゲートにおける遅延時間のばらつきを相殺した上記解析対象とするパスにおける遅延時間のばらつき係数を、上記遅延情報抽出ステップにて抽出された上記遅延情報に基づいて算出する係数演算ステップと、
上記係数演算ステップにて算出したばらつき係数及び上記回路情報を用いて、上記解析対象とするパスでのタイミング解析を行う第1のタイミング解析ステップとを有することを特徴とするタイミング解析方法。 - 上記遅延情報抽出ステップにて抽出された上記遅延情報に基づいて、上記解析対象とするパスにおける各ゲートの遅延時間のばらつきを累積して上記解析対象とするパスでのタイミング解析を行う第2のタイミング解析ステップと、
上記第2のタイミング解析ステップでの解析結果に基づいて、予め規定されているタイミング条件を満足するか否かを判定する判定ステップとをさらに有し、
上記判定ステップにてタイミング条件を満足しないと判定された場合のみ、上記係数演算ステップを実行することを特徴とする請求項7記載のタイミング解析方法。 - 半導体集積回路内の解析対象とするパスにおける各ゲートの遅延時間に係る遅延情報を、当該半導体集積回路の回路情報から抽出する遅延情報抽出ステップと、
上記解析対象とするパスにおけるゲートの段数に応じて、当該各ゲートにおける遅延時間のばらつきを相殺した上記解析対象とするパスにおける遅延時間のばらつき係数を、上記遅延情報抽出ステップにて抽出された上記遅延情報に基づいて算出する係数演算ステップと、
上記係数演算ステップにて算出したばらつき係数及び上記回路情報を用いて、上記解析対象とするパスでのタイミング解析を行う第1のタイミング解析ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。 - 上記遅延情報抽出ステップにて抽出された上記遅延情報に基づいて、上記解析対象とするパスにおける各ゲートの遅延時間のばらつきを累積して上記解析対象とするパスでのタイミング解析を行う第2のタイミング解析ステップと、
上記第2のタイミング解析ステップでの解析結果に基づいて、予め規定されているタイミング条件を満足するか否かを判定する判定ステップとを実行させ、
上記判定ステップにてタイミング条件を満足しないと判定された場合のみ、上記係数演算ステップを実行させることを特徴とする請求項9記載のプログラム。
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