JP2006268479A - 設計支援装置、設計支援方法、設計支援プログラム、および記録媒体 - Google Patents

設計支援装置、設計支援方法、設計支援プログラム、および記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】対象回路の回路遅延を効率的かつ正確におこなうことにより、設計者の負担軽減や設計期間の短縮化を図ること。
【解決手段】設計支援装置300では、検出部302により対象回路のパスを検出する。感度計算式算出部303により、パスごとに感度計算式を算出する。素子感度算出部304により、パスごとにパスを構成する各回路素子の素子感度Scを算出する。パス感度算出部305により、各パスのパス感度Spを算出する。パス特定部306により、パス感度Spが最大となる修正対象パスを特定する。回路素子特定部307により、修正対象パスを構成する回路素子の中から、素子感度が最大となる修正対象回路素子を特定する。修正部309により、現在の回路遅延値Tdを修正することにより、回路遅延値Rdを算出する。判定部310により、対象回路の回路遅延が改善されたか否かを判定する。
【選択図】 図3

Description

この発明は、対象回路の回路遅延を修正、改善する設計支援装置、設計支援方法、設計支援プログラム、および記録媒体に関する。
近年、プロセスの微細化によりVLSI製造における(プロセスバラツキなどの)統計的要因の影響が大きくなってきており、VLSI設計においても、要求された性能を持つ回路を歩留まり良く作成するために、予めその影響を考慮した遅延改善技術が必要となる。また、従来において、LSIの回路セルの特性ばらつき/動作条件により統計的遅延量を求めることにより、LSIの遅延シミュレーションをおこなう統計的遅延シミュレーション装置が開示されている(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
特開2004−252831号公報
しかしながら、従来の遅延改善技術では、統計的要因を正確に扱うことは困難であるという問題があった。たとえば、従来の静的遅延解析(STA)において統計的要因を扱う場合、要因の最悪値で見積るため、かなり悲観的でかつ不正確な回路遅延値となっていた。したがって、回路設計の手戻りが生じ、設計者の負担が増大するとともに、設計期間の長期化を招くという問題があった。
また、上述した特許文献1の従来技術では、LSIを構成する回路セルの遅延を解析しているため、どの回路セルを優先的に修正・改善すればよいかが不明であり、全回路セルの遅延解析をおこなわなければならない。したがって、LSI全体の遅延解析に時間がかかり、上記と同様、設計期間の長期化を招くという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、対象回路の回路遅延を効率的かつ正確におこなうことにより、設計者の負担軽減や設計期間の短縮化を図ることができる設計支援装置、設計支援方法、設計支援プログラム、および記録媒体を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる設計支援装置、設計支援方法、設計支援プログラム、および記録媒体は、対象回路の回路情報の中から、前記対象回路を構成するパスを検出し、検出されたパスごとに、当該パスを構成する各回路素子の遅延に関するパラメータの変化割合を示す感度の計算式を算出し、算出された計算式を用いて、前記パスを構成する回路素子の感度(以下、「素子感度」という)を算出することを特徴とする。
この発明によれば、回路遅延の改善可能性が高い回路素子を優先的に検出することができる。
また、上記発明において、算出された素子感度に基づいて、前記パスを構成する回路素子の中から、修正対象回路素子を特定することとしてもよい。
この発明によれば、回路遅延の改善可能性が高い回路素子を優先的かつ自動的に検出することができる。
また、上記発明において、さらに、算出された計算式を用いて、前記パスごとに、当該パスの感度(以下、「パス感度」という)を算出し、算出された各パス感度に基づいて、前記パスの中から修正対象パスを特定し、算出された素子感度に基づいて、特定されたパスを構成する回路素子の中から、修正対象回路素子を特定することとしてもよい。
この発明によれば、回路遅延の改善可能性が高い回路素子が含まれているパスを優先的かつ自動的に検出することができる。
また、上記発明において、前記パスを構成する回路素子のうち前記素子感度が最大の回路素子を、前記修正対象回路素子に特定することとしてもよい。
この発明によれば、可能性が最も高い回路素子を優先的かつ自動的に検出することができる。
また、上記発明において、特定された修正対象回路素子の素子感度および当該修正対象回路素子の遅延に関するパラメータを用いて、前記対象回路の回路遅延値を修正し、修正された回路遅延値を用いて、前記対象回路の回路遅延が改善されたか否かを判定することとしてもよい。
この発明によれば、対象回路の遅延改善処理の高速化を図ることができる。また、回路情報を修正することができ、特に、回路遅延が改善された場合、回路遅延が改善された回路情報を得ることができる。
また、上記発明において、改善されていないと判定された場合、未特定の回路素子のうち前記素子感度が最大の回路素子を、前記修正対象回路素子に特定することとしてもよい。
この発明によれば、対象回路の回路遅延が改善されるまで、回路遅延の改善可能性が高い回路素子を優先的かつ自動的に検出することができる。
本発明にかかる設計支援装置、設計支援方法、設計支援プログラム、および記録媒体によれば、対象回路の回路遅延を効率的かつ正確におこなうことにより、設計者の負担軽減や設計期間の短縮化を図ることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる設計支援装置、設計支援方法、設計支援プログラム、および記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(設計支援装置のハードウェア構成)
まず、この発明の実施の形態にかかる設計支援装置のハードウェア構成について説明する。図1は、この発明の実施の形態にかかる設計支援装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図1において、設計支援装置は、CPU101と、ROM102と、RAM103と、HDD(ハードディスクドライブ)104と、HD(ハードディスク)105と、FDD(フレキシブルディスクドライブ)106と、着脱可能な記録媒体の一例としてのFD(フレキシブルディスク)107と、ディスプレイ108と、I/F(インターフェース)109と、キーボード110と、マウス111と、スキャナ112と、プリンタ113と、を備えている。また、各構成部はバス100によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU101は、設計支援装置の全体の制御を司る。ROM102は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM103は、CPU101のワークエリアとして使用される。HDD104は、CPU101の制御にしたがってHD105に対するデータのリード/ライトを制御する。HD105は、HDD104の制御で書き込まれたデータを記憶する。
FDD106は、CPU101の制御にしたがってFD107に対するデータのリード/ライトを制御する。FD107は、FDD106の制御で書き込まれたデータを記憶したり、FD107に記憶されたデータを設計支援装置に読み取らせたりする。
また、着脱可能な記録媒体として、FD107のほか、CD−ROM(CD−R、CD−RW)、MO、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリーカードなどであってもよい。ディスプレイ108は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。このディスプレイ108は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
I/F109は、通信回線を通じてインターネットなどのネットワーク114に接続され、このネットワーク114を介して他の装置に接続される。そして、I/F109は、ネットワーク114と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。I/F109には、たとえばモデムやLANアダプタなどを採用することができる。
キーボード110は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え、データの入力をおこなう。また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。マウス111は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウィンドウの移動やサイズの変更などをおこなう。ポインティングデバイスとして同様に機能を備えるものであれば、トラックボールやジョイスティックなどであってもよい。
スキャナ112は、画像を光学的に読み取り、設計支援装置内に画像データを取り込む。なお、スキャナ112は、OCR機能を持たせてもよい。また、プリンタ113は、画像データや文書データを印刷する。プリンタ113には、たとえば、レーザプリンタやインクジェットプリンタを採用することができる。
(回路素子ライブラリの記憶内容)
つぎに、この発明の実施の形態にかかる回路素子ライブラリについて説明する。図2は、この発明の実施の形態にかかる回路素子ライブラリを示す説明図である。図2において、回路素子ライブラリ200は、回路素子ごとに、回路素子遅延分布情報200−1〜200−nを格納している。回路素子遅延分布情報200−1〜200−nは、回路素子ごとに、回路素子名とクロックの遅延分布パラメータを有している。
また、遅延分布パラメータは、その回路素子のクロック遅延値の平均値(素子遅延平均値)および比例係数を有している。素子遅延平均値と比例係数とを乗算することで、その回路素子の標準偏差を算出することができる。たとえば、回路素子分布情報200−iについては、回路素子Ciの素子遅延平均値miおよび比例係数kiを有している。したがって、回路素子Ciの標準偏差σiは、下記式(1)であらわすことができる。
σi=ki×mi・・・(1)
したがって、回路素子Ciの遅延分布は、正規分布の確率密度関数Piであらわすことができる。また、回路素子としては、バッファ、インバータ、論理ゲートなどが挙げられる。なお、上述した回路素子ライブラリ200は、具体的には、たとえば、図1に示したROM102、RAM103、HD105などの記録媒体によって、その機能を実現する。
(設計支援装置の機能的構成)
つぎに、この発明の実施の形態にかかる設計支援装置の機能的構成について説明する。図3は、この発明の実施の形態にかかる設計支援装置の機能的構成を示すブロック図である。図3において、設計支援装置300は、回路素子ライブラリ200と、入力部301と、検出部302と、感度計算式算出部303と、素子感度算出部304と、パス感度算出部305と、パス特定部306と、回路素子特定部307と、抽出部308と、修正部309と、判定部310と、を備えている。
まず、入力部301は、対象回路の回路情報Xの入力を受け付ける。回路情報Xは、対象回路を構成する回路素子の接続関係を示す情報である。たとえば、RTLのHDL記述を論理合成することによって得られたネットリストを用いることができる。
また、検出部302は、対象回路の回路情報Xの中から、対象回路を構成するパスを検出する。具体的には、ネットリストの記述からパスを検出することができる。検出されるパスは、クロックパス、データパス、またはこれらの分岐や結合によって得られる複合的なパスが挙げられる。図4は、パスの一例を示す説明図である。このパスは、3個の回路素子が直列接続されているデータパスである。
また、感度計算式算出部303は、検出部302によって検出されたパスを構成する回路素子ごとに、当該パスを構成する各回路素子の遅延に関するパラメータの変化割合を示す感度の計算式(以下、「感度計算式」と称す。)を算出する。具体的には、パスを構成する回路素子の遅延分布パラメータ(たとえば、素子遅延平均値および標準偏差)を用いて、パスの統計的最大遅延値を定式化することにより、パスの統計的最大遅延値と遅延分布パラメータとの関係式(以下、「統計的最大遅延式」と称す。)を作成する。
ここで、統計的最大遅延値とは、遅延確率分布において、その累積確率が十分大きな値(たとえば、99[%])をとる遅延値である。たとえば、図4に示したパスの場合、パスの統計的最大遅延値Dpとパスを構成する回路素子の遅延分布パラメータとの関係式を、下記式(2)によってあらわすことができる。
Figure 2006268479
この式(2)においては、遅延分布パラメータは、回路素子ライブラリ200を参照していないため、変数として扱っている。そして、感度計算式算出部303は、パスの統計的最大遅延式を偏微分することで、パスを構成する各回路素子の感度計算式を算出することができる。
すなわち、「感度」とは、統計的最大遅延式において、その変数(具体的には素子遅延平均値)を微小修正(たとえば、1[ps])したときの対象回路の回路遅延値の変化割合を示している。たとえば、図4に示したパスでは、上記式(2)を偏微分することで、下記式(3)の感度計算式を得ることができる。
Figure 2006268479
なお、感度計算式算出部303では、パスごとに、パスを構成する各回路素子の感度計算式を算出する。したがって、対象回路を構成する全回路素子の感度計算式を算出することができる。
また、素子感度算出部304は、感度計算式算出部303によって算出された感度計算式を用いて、回路素子の感度(以下、「素子感度Sc」と称す。)を算出する。具体的には、感度計算式を手掛かりとして、回路素子ライブラリ200からパスを構成する各回路素子の遅延分布パラメータ(素子遅延平均値および比例係数)を抽出し、その遅延分布パラメータを感度計算式に代入することで、素子感度Scを算出する。
ここで、素子感度Scとは、パスを構成する回路素子の素子遅延平均値を微小修正したときの対象回路の回路遅延値の変化割合のことである。たとえば、回路素子ライブラリ200からパスを構成する各回路素子C1〜C3の素子遅延平均値m1〜m3および比例係数k1〜k3を抽出することで、回路素子Cj(この場合、jはj=1,2,3)の素子感度Scjを算出する。
また、パス感度算出部305は、感度計算式算出部303によって算出された感度計算式を用いて、パスごとに、当該パスの感度(以下、「パス感度Sp」と称す。)を算出する。ここで、パス感度Spとは、パスを構成する回路素子のいずれかを微小修正したときの対象回路の回路遅延値の変化割合を示しており、たとえば、パスを構成する回路素子の素子感度の中の最大感度をパス感度とすることができる。また、パス感度Spは、パスを構成する全回路素子の素子感度Scの総和や平均値でもよい。
パス特定部306は、パス感度算出部305によって算出された各パス感度Spに基づいて、修正対象となるパスを特定する。具体的には、たとえば、パスの中からパス感度が最大となるパスを、修正対象のパス(以下、「修正対象パス」と称す。)に特定する。
また、回路素子特定部307は、素子感度算出部304によって算出された素子感度Scに基づいて、パスを構成する回路素子の中から、修正対象となる回路素子(以下、「修正対象回路素子」)を特定する。具体的には、回路素子特定部307は、素子感度算出部304によって算出された素子感度に基づいて、パス特定部306によって特定された修正対象パスを構成する回路素子の中から、修正対象回路素子を特定する。具体的には、たとえば、修正対象パスを構成する回路素子の中から素子感度が最大となる回路素子を、修正対象回路素子として特定する。
また、抽出部308は、回路素子特定部307によって修正対象回路素子が特定された場合、回路素子ライブラリ200から、素子遅延平均値を順次抽出する。そして、抽出部308は、抽出された素子遅延平均値(以下、「抽出素子遅延平均値ms」と称す。)を修正部309に出力する。
また、修正部309は、回路素子特定部307によって特定された修正対象回路素子の素子感度Scrおよび素子遅延平均値mrを用いて、対象回路の回路遅延値Pdを修正する。具体的には、修正部309は、下記式(4)により、修正後の回路遅延値Rdを算出する。
Rd=Pd+Scr×(ms−mr)・・・(4)
式(4)において、右辺の(ms−mr)は、素子遅延平均値の微小修正値Δmをあらわしている。また、右辺のScr×(ms−mr)は、回路遅延の改善値をあらわしている。すなわち、改善値に比例して素子感度Scrが大きくなるため、素子感度Scrが大きければ、少ない改善値で回路遅延の大幅な改善をおこなうことができる。そして、修正部309は、修正後の回路遅延値Rdと対象回路の目標回路遅延値Tdを用いて、下記式(5)が最小となる抽出素子遅延平均値msを検出する。
|Td−Rd|・・・(5)
式(5)が最小となる抽出素子遅延平均値msを検出された場合、そのときの修正後の回路遅延値Rdを、あらたな回路遅延値Pdとする。また、回路情報X内の修正対象回路素子の記述を、式(5)が最小となる抽出素子遅延平均値msを有する回路素子の記述に書き換えることによって、回路情報Xを修正する。
また、判定部310は、修正後の回路遅延値Rdを用いて、対象回路の回路遅延が改善されたか否かを判定する。具体的には、たとえば、下記式(6)に示すように、修正後の回路遅延値Rdから置き換えられたあらたな回路遅延値Pdが、対象回路の目標回路遅延値Td以下であるか否かを判定する。
Td≧Pd・・・(6)
上記式(6)を満たす場合、修正後回路情報Yを出力する。これにより、対象回路の回路遅延を改善することができる。一方、上記式(6)を満たさない場合は、回路素子特定部307により、修正対象パス内の未特定回路素子の中から、素子感度Scが最大の回路素子を特定する。また、未特定回路素子がない場合、パス特定部306により未特定パスの中から、パス感度Spが最大のパスを特定する。これにより、対象回路の回路遅延が改善するまで自動的に修正することができる。
なお、上述した入力部301、検出部302、感度計算式算出部303、素子感度算出部304、パス感度算出部305、パス特定部306、回路素子特定部307、抽出部308、修正部309、および判定部310は、具体的には、たとえば、図1に示したROM102、RAM103、HD105などの記録媒体に記録されたプログラムを、CPU101が実行することによって、またはI/F109によって、その機能を実現する。
(設計支援処理手順)
つぎに、この発明の実施の形態にかかる設計支援処理手順について説明する。図5および図6は、この発明の実施の形態にかかる設計支援処理手順を示すフローチャートである。まず、図5において、入力部301により対象回路の回路情報Xが入力された場合(ステップS501:Yes)、検出部302により対象回路のパスを検出する(ステップS502)。
そして、感度計算式算出部303により、検出されたパスごとに感度計算式を算出する(ステップS503)。つぎに、素子感度算出部304により、感度計算式を用いて、パスごとにパスを構成する各回路素子の素子感度Scを算出する(ステップS504)。
そして、パス感度算出部305により、各パスのパス感度Spを算出する(ステップS505)。そして、パス特定部306により、パスの中から、パス感度Spが最大となるパス(修正対象パス)を特定する(ステップS506)。つぎに、回路素子特定部307により、修正対象パスを構成する回路素子の中から、素子感度が最大となる回路素子(修正対象回路素子)を特定する(ステップS507)。
そして、修正対照回路素子が特定されると、図6において、抽出部308により、回路素子ライブラリ200から各回路素子の素子遅延平均値msを抽出する(ステップS601)。つぎに、修正部309により、現在の回路遅延値Tdを修正することにより、回路遅延値Rdを算出する(ステップS602)。
そして、上述した式(5)の値が最小となる抽出素子遅延平均値msを検出し(ステップS603)、修正後の回路遅延値Rdを現在の回路遅延値Tdとする(ステップS604)。そして、回路情報Xの修正対象回路素子の記述を、抽出素子遅延平均値msを有する回路素子の記述に書き換える(ステップS605)。
つぎに、対象回路の回路遅延が改善されたか否か、すなわち、上記式(6)を満たすか否かを判定する(ステップS606)。式(6)を満たさない場合(ステップS606:No)、修正対象パス内に未特定の回路素子があるか否かを判定する(ステップS607)。未特定の回路素子がある場合(ステップS607:Yes)、ステップS507に移行して、あらたに修正対象回路素子を特定する。これにより、修正対象パス内で回路遅延の修正・改善処理を自動実行することができる。
一方、ステップS607において、未特定の回路素子がない場合(ステップS607:No)、未特定のパスがあるか否かを判定する(ステップS608)。未特定のパスがある場合(ステップS608:Yes)、ステップS506に移行して、あらたに修正対象パスを特定する。これにより、修正対象パスを構成する回路素子の修正により対象回路の回路遅延が改善しなかった場合であっても、あらたに修正対象パスを特定することで、対象回路内で回路遅延の修正・改善処理を自動実行することができる。
一方、未特定のパスがない場合(ステップS608:No)、またはステップS606において、式(6)を満たした場合(ステップS606:Yes)、これまでの修正によって書き換えられた修正後回路情報Yを出力する(ステップS609)。
このように、この実施の形態によれば、回路遅延の改善可能性が高い回路素子を優先的かつ自動的に検出することができる。特にパスの特定をおこなうことにより、回路遅延の改善可能性が高い回路素子が含まれているパスを優先的かつ自動的に検出することができる。したがって、対象回路の遅延改善処理の高速化を図ることができる。
また、回路情報を修正することもでき、特に、回路遅延が改善された場合、回路遅延が改善された回路情報を自動的に得ることができる。また、対象回路の回路遅延が改善されるまで、感度の高い回路素子やパスから優先的に遅延改善処理を継続することができ、統計的要因を考慮した効率的な遅延改善処理を実行することができる。
以上のことから、この発明の実施の形態にかかる設計支援装置、設計支援方法、設計支援プログラム、および記録媒体によれば、対象回路の回路遅延を効率的かつ正確におこなうことにより、設計者の負担軽減や設計期間の短縮化を図ることができる。
なお、本実施の形態で説明した設計支援方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
(付記1)対象回路の回路情報の中から、前記対象回路を構成するパスを検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出されたパスごとに、当該パスを構成する各回路素子の遅延に関するパラメータの変化割合を示す感度の計算式を算出する感度計算式算出手段と、
前記感度計算式算出手段によって算出された計算式を用いて、前記パスを構成する回路素子の感度(以下、「素子感度」という)を算出する素子感度算出手段と、
を備えることを特徴とする設計支援装置。
(付記2)前記素子感度算出手段によって算出された素子感度に基づいて、前記パスを構成する回路素子の中から、修正対象回路素子を特定する回路素子特定手段を備えることを特徴とする付記1に記載の設計支援装置。
(付記3)さらに、前記感度計算式算出手段によって算出された計算式を用いて、前記パスごとに、当該パスの感度(以下、「パス感度」という)を算出するパス感度算出手段と、
前記パス感度算出手段によって算出された各パス感度に基づいて、前記パスの中から修正対象パスを特定するパス特定手段と、を備え、
前記回路素子特定手段は、
前記素子感度算出手段によって算出された素子感度に基づいて、前記パス特定手段によって特定されたパスを構成する回路素子の中から、修正対象回路素子を特定することを特徴とする付記2に記載の設計支援装置。
(付記4)前記回路素子特定手段は、
前記パスを構成する回路素子のうち前記素子感度が最大の回路素子を、前記修正対象回路素子に特定することを特徴とする付記3に記載の設計支援装置。
(付記5)前記回路素子特定手段によって特定された修正対象回路素子の素子感度および当該修正対象回路素子の遅延に関するパラメータを用いて、前記対象回路の回路遅延値を修正する修正手段と、
前記修正手段によって修正された回路遅延値を用いて、前記対象回路の回路遅延が改善されたか否かを判定する判定手段と、
を備えることを特徴とする付記3または4に記載の設計支援装置。
(付記6)前記回路素子特定手段は、
前記判定手段によって改善されていないと判定された場合、未特定の回路素子のうち前記素子感度が最大の回路素子を、前記修正対象回路素子に特定することを特徴とする付記5に記載の設計支援装置。
(付記7)対象回路の回路情報の中から、前記対象回路を構成するパスを検出する検出工程と、
前記検出工程によって検出されたパスごとに、当該パスを構成する各回路素子の遅延に関するパラメータの変化割合を示す感度の計算式を算出する感度計算式算出工程と、
前記感度計算式算出工程によって算出された計算式を用いて、前記パスを構成する回路素子の感度を算出する素子感度算出工程と、
を含んだことを特徴とする設計支援方法。
(付記8)対象回路の回路情報の中から、前記対象回路を構成するパスを検出させる検出工程と、
前記検出工程によって検出されたパスごとに、当該パスを構成する各回路素子の遅延に関するパラメータの変化割合を示す感度の計算式を算出させる感度計算式算出工程と、
前記感度計算式算出工程によって算出された計算式を用いて、前記パスを構成する回路素子の感度を算出させる素子感度算出工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする設計支援プログラム。
(付記9)付記8に記載の設計支援プログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
以上のように、本発明にかかる設計支援装置、設計支援方法、設計支援プログラム、および記録媒体は、回路設計の遅延改善処理に有用であり、特に、回路内のデータパス、クロックパス、その他複合されたパスを有する回路に適している。
この発明の実施の形態にかかる設計支援装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態にかかる回路素子ライブラリを示す説明図である。 この発明の実施の形態にかかる設計支援装置の機能的構成を示すブロック図である。 パスの一例を示す説明図である。 この発明の実施の形態にかかる設計支援処理手順を示すフローチャート(その1)である。 この発明の実施の形態にかかる設計支援処理手順を示すフローチャート(その2)である。
符号の説明
200 回路素子ライブラリ
300 設計支援装置
301 入力部
302 検出部
303 感度計算式算出部
304 素子感度算出部
305 パス感度算出部
306 パス特定部
307 回路素子特定部
308 抽出部
309 修正部
310 判定部

Claims (5)

  1. 対象回路の回路情報の中から、前記対象回路を構成するパスを検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出されたパスごとに、当該パスを構成する各回路素子の遅延に関するパラメータの変化割合を示す感度の計算式を算出する感度計算式算出手段と、
    前記感度計算式算出手段によって算出された計算式を用いて、前記パスを構成する回路素子の感度(以下、「素子感度」という)を算出する素子感度算出手段と、
    を備えることを特徴とする設計支援装置。
  2. 前記素子感度算出手段によって算出された素子感度に基づいて、前記パスを構成する回路素子の中から、修正対象回路素子を特定する回路素子特定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の設計支援装置。
  3. 対象回路の回路情報の中から、前記対象回路を構成するパスを検出する検出工程と、
    前記検出工程によって検出されたパスごとに、当該パスを構成する各回路素子の遅延に関するパラメータの変化割合を示す感度の計算式を算出する感度計算式算出工程と、
    前記感度計算式算出工程によって算出された計算式を用いて、前記パスを構成する回路素子の感度を算出する素子感度算出工程と、
    を含んだことを特徴とする設計支援方法。
  4. 対象回路の回路情報の中から、前記対象回路を構成するパスを検出させる検出工程と、
    前記検出工程によって検出されたパスごとに、当該パスを構成する各回路素子の遅延に関するパラメータの変化割合を示す感度の計算式を算出させる感度計算式算出工程と、
    前記感度計算式算出工程によって算出された計算式を用いて、前記パスを構成する回路素子の感度を算出させる素子感度算出工程と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする設計支援プログラム。
  5. 請求項4に記載の設計支援プログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
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