JP2001306647A - タイミング検証方法 - Google Patents

タイミング検証方法

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JP2001306647A
JP2001306647A JP2000121303A JP2000121303A JP2001306647A JP 2001306647 A JP2001306647 A JP 2001306647A JP 2000121303 A JP2000121303 A JP 2000121303A JP 2000121303 A JP2000121303 A JP 2000121303A JP 2001306647 A JP2001306647 A JP 2001306647A
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delay time
capacitance
calculating
wirings
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Ryuichi Yamaguchi
龍一 山口
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロセス変動を考慮したタイミング検証を効
率的に行なえるようにする。 【解決手段】 半導体集積回路を製造するプロセスによ
って決まるプロセス変動要因にプロセス変動量を設定す
る工程、該プロセス変動量と配線のレイアウト図形とに
基づき、配線の抵抗及び配線間の容量を算出する工程、
及び、配線の抵抗及び配線間の容量を用いて、配線の第
1の遅延時間、及び配線を駆動する駆動セルの第2の遅
延時間を算出する工程をプロセス変動量を変えて少なく
とも2回行なうことにより、第1の遅延時間及び第2の
遅延時間からなる少なくとも2つの変動遅延時間を算出
する。少なくとも2つの変動遅延時間に基づき、半導体
集積回路の動作特性を決定する統合遅延時間を生成した
後、該統合遅延時間を用いて、半導体集積回路の論理シ
ミュレーションを行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路の
論理素子の遅延時間計算方法に関し、特に、ASIC等
のセミカスタムLSIの動作タイミングを検証するタイ
ミング検証方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路(以下、LSIと称す
る)の製造においては、近年、トランジスタ又は配線等
の素子の微細加工技術が進展している。
【0003】素子の微細化に伴って、論理セルに含まれ
るトランジスタの遅延時間(以下、セル遅延時間と称す
る)は減少する一方、配線間の距離が縮まると共に配線
幅が細くなるため、配線間容量及び配線抵抗が増大して
配線の遅延時間(以下、配線遅延時間と称する)は増加
する。その結果、微細化に伴って、LSIの遅延時間全
体の中での配線遅延時間の割合が増加するので、配線遅
延時間を正確に見積もることは今後ますます重要にな
る。
【0004】ところで、LSIの動作タイミングを検証
する場合、プロセス上の加工バラツキ又は温度若しくは
電源等の変動を考慮して遅延時間を算出する。すなわ
ち、配線遅延時間を考慮してタイミング検証を行なう場
合には、配線の膜厚若しくは幅又は層間膜の膜厚若しく
は誘電率等の変動を想定して、配線抵抗及び配線間容量
を計算すると共に該配線抵抗及び配線間容量を用いて配
線遅延時間を計算する。このとき、LSIを製造するプ
ロセスによって決まり且つ配線抵抗及び配線間容量のう
ちの少なくとも1つを変動させるプロセス変動要因の変
動量(以下、プロセス変動量と称する)に基づき、配線
抵抗及び配線間容量を求めて回路シミュレーションを行
なう技術が用いられる。
【0005】特開平10−240796に開示されてい
る方法(以下、従来のタイミング検証方法と称する)に
おいては、配線抵抗及び配線間容量等の電気的特性値
が、プロセス変動量をパラメータとする関数を用いて表
されている。具体的には、配線のレイアウト図形を読み
込んで配線抵抗及び配線間容量を計算するときに、配線
の幅又は膜厚等のプロセス変動量をパラメータとする関
数により表現された配線抵抗及び配線間容量のネットリ
スト(以下、関数記述ネットリストと称する)が用いら
れる。このため、プロセス変動要因の回路特性に対する
影響を検証する場合、レイアウト図形を一度読み込んだ
後は、関数記述ネットリストにプロセス変動量と対応す
るパラメータを入力するだけで、配線抵抗及び配線間容
量のネットリスト(以下、RCネットリストと称する)
が新たに生成されるので、該RCネットリストを使用し
て回路シミュレーションを行なうことにより、プロセス
変動要因の回路特性に対する影響を簡単に見積もること
が可能となる。
【0006】すなわち、従来のタイミング検証方法によ
ると、プロセスが変更された場合、又はプロセスがばら
ついた場合にも、再度レイアウト図形に基づきRCネッ
トリストを生成することなく、関数記述ネットリストに
プロセス変動量と対応するパラメータを入力して回路シ
ミュレーションを行なうので、プロセスの変更又はばら
つきに起因する回路特性の変化を容易に予測できる。
【0007】また、従来のタイミング検証方法による
と、レイアウト図形が得られており且つプロセスが未確
定である場合には、関数記述ネットリストにおけるパラ
メータの定義を色々変更しながら回路シミュレーション
を繰り返し行なうことにより、所望の回路特性を実現す
るプロセスを決定したり、又は、プロセスを最適化した
りすることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
タイミング検証方法においては、パラメータとして設定
されるプロセス変動量毎に生成されるRCネットリスト
の数だけ、回路シミュレーションを繰り返し行なう必要
があるため、タイミング検証に要する時間又は作業工数
が増大してしまうという問題が生じる。
【0009】前記に鑑み、本発明は、プロセス変動を考
慮したタイミング検証を効率的に行なえるようにするこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1のタイ
ミング検証方法は、論理機能を有する複数のセルが配置
されると共に複数のセルの端子同士が配線により接続さ
れることによって形成される半導体集積回路の動作タイ
ミングを検証するタイミング検証方法を前提とし、半導
体集積回路を製造するプロセスによって決まり且つ配線
の抵抗及び配線間の容量のうちの少なくとも1つを変動
させるプロセス変動要因に、その変動量であるプロセス
変動量を設定する工程、プロセス変動量と配線のレイア
ウト図形とに基づき、配線の抵抗及び配線間の容量を算
出する工程、及び、算出された配線の抵抗及び配線間の
容量を用いて、配線の第1の遅延時間と、複数のセルの
うち配線を駆動する駆動セルの第2の遅延時間とを算出
する工程をプロセス変動量を変えて少なくとも2回行な
うことにより、第1の遅延時間及び第2の遅延時間から
なる少なくとも2つの変動遅延時間を算出する第1の遅
延時間算出工程と、少なくとも2つの変動遅延時間に基
づき、半導体集積回路の動作特性を決定する統合遅延時
間を生成する遅延データ統合工程と、統合遅延時間を用
いて、半導体集積回路の論理シミュレーションを行なう
論理シミュレーション工程とを備えている。
【0011】第1のタイミング検証方法によると、異な
るプロセス変動量つまり異なるプロセス変動条件のそれ
ぞれと対応する少なくとも2つの変動遅延時間を算出し
た後、少なくとも2つの変動遅延時間に基づき、半導体
集積回路の動作特性を決定する統合遅延時間を生成し、
その後、統合遅延時間を用いて半導体集積回路の論理シ
ミュレーションを行なう。このため、プロセス変動条件
と対応する変動遅延時間の算出と、半導体集積回路の論
理シミュレーションとを独立して行なうことができると
共に、少なくとも2つの変動遅延時間に基づき生成され
た統合遅延時間のみを用いて論理シミュレーションを行
なうことができる。従って、複数のプロセス変動条件に
対して論理シミュレーション又は回路シミュレーション
を繰り返し行なう必要がないので、プロセス変動を考慮
したタイミング検証を効率的に行なうことができる。
【0012】第1のタイミング検証方法において、遅延
データ統合工程は、少なくとも2つの変動遅延時間のう
ちの最大又は最小のものを統合遅延時間として決定する
工程を含むことが好ましい。
【0013】このようにすると、統合遅延時間として変
動遅延時間のうち最大のものが選択されている場合に
は、半導体集積回路の最大遅延検証を行なうことができ
る一方、統合遅延時間として変動遅延時間のうち最小の
ものが選択されている場合には、半導体集積回路の最小
遅延検証を行なうことができる。
【0014】第1のタイミング検証方法において、遅延
データ統合工程よりも前に、プロセス変動要因の変動量
の平均値である平均プロセス変動量と配線のレイアウト
図形とに基づき算出された配線の抵抗及び配線間の容量
を用いて、配線の第3の遅延時間と駆動セルの第4の遅
延時間とを算出することにより、第3の遅延時間及び第
4の遅延時間からなる平均変動遅延時間を算出する第2
の遅延時間算出工程を備え、遅延データ統合工程は、平
均変動遅延時間を用いて、少なくとも2つの変動遅延時
間の標準偏差を算出する工程と、標準偏差と平均変動遅
延時間との和を統合遅延時間として決定する工程とを含
むことが好ましい。
【0015】このようにすると、複数のプロセス変動要
因が同時に変動したときのタイミング検証を正確且つ効
率的に行なうことができる。
【0016】第1のタイミング検証方法において、遅延
データ統合工程は、少なくとも2つの変動遅延時間のそ
れぞれを用いて、複数のセルのうちフリップフロップ同
士の間のパスに対して、少なくとも2つのパス遅延時間
を算出する工程と、少なくとも2つのパス遅延時間のう
ちの最大又は最小のものと対応する変動遅延時間を統合
遅延時間として決定する工程とを含むことが好ましい。
【0017】このようにすると、プロセス変動に起因す
るパス遅延時間のばらつきを考慮したタイミング検証を
正確且つ効率的に行なうことができる。
【0018】本発明に係る第2のタイミング検証方法
は、論理機能を有する複数のセルが配置されると共に複
数のセルの端子同士が配線により接続されることによっ
て形成される半導体集積回路の動作タイミングを検証す
るタイミング検証方法を前提とし、配線のレイアウト図
形に基づき、配線の配線長を計算する配線長計算工程
と、配線長に基づき、半導体集積回路を製造するプロセ
スによって決まり且つ配線の抵抗及び配線間の容量のう
ちの少なくとも1つを変動させるプロセス変動要因に、
その変動量であるプロセス変動量を設定する変動量設定
工程と、プロセス変動量と配線のレイアウト図形とに基
づき、配線の抵抗及び配線間の容量を算出する配線RC
算出工程と、算出された配線の抵抗及び配線間の容量を
用いて、配線の第1の遅延時間と、複数のセルのうち配
線を駆動する駆動セルの第2の遅延時間とを算出するこ
とにより、第1の遅延時間及び第2の遅延時間からなる
変動遅延時間を算出する遅延時間算出工程と、変動遅延
時間を用いて、半導体集積回路の論理シミュレーション
を行なう論理シミュレーション工程とを備えている。
【0019】第2のタイミング検証方法によると、配線
長に基づきプロセス変動量つまりプロセス変動条件を設
定した後、プロセス変動条件と対応する変動遅延時間を
算出し、その後、変動遅延時間を用いて半導体集積回路
の論理シミュレーションを行なう。このため、変動遅延
時間の算出と、半導体集積回路の論理シミュレーション
とを独立して行なうことができると共に、配線長に基づ
き設定されたプロセス変動条件と対応する変動遅延時間
のみを用いて論理シミュレーションを行なうことができ
る。従って、複数のプロセス変動条件に対して論理シミ
ュレーション又は回路シミュレーションを繰り返し行な
う必要がないので、プロセス変動を考慮したタイミング
検証を効率的に行なうことができる。
【0020】第2のタイミング検証方法において、変動
量設定工程は、配線長が所定値よりも短い場合には、配
線の抵抗に比べて配線間の容量に大きな変動が生じるよ
うにプロセス変動量を設定する一方、配線長が所定値よ
りも長い場合には、配線間の容量に比べて配線の抵抗に
大きな変動が生じるようにプロセス変動量を設定する工
程を含むことが好ましい。
【0021】このようにすると、プロセス変動を考慮し
たタイミング検証を正確に行なうことができる。
【0022】本発明に係る第3のタイミング検証方法
は、論理機能を有する複数のセルが配置されると共に複
数のセルの端子同士が配線により接続されることによっ
て形成される半導体集積回路の動作タイミングを検証す
るタイミング検証方法を前提とし、配線のレイアウト図
形に基づき、配線の配線長を計算する配線長計算工程
と、複数のセルのライブラリデータから、複数のセルの
うち配線を駆動する駆動セルの駆動能力を取得する駆動
能力取得工程と、配線長と駆動能力とに基づき、配線の
遅延時間の予測値である予測配線遅延時間と、駆動セル
の遅延時間の予測値である予測セル遅延時間とを求める
遅延時間予測工程と、予測配線遅延時間及び予測セル遅
延時間に基づき、半導体集積回路を製造するプロセスに
よって決まり且つ配線の抵抗及び配線間の容量のうちの
少なくとも1つを変動させるプロセス変動要因に、その
変動量であるプロセス変動量を設定する変動量設定工程
と、プロセス変動量と配線のレイアウト図形とに基づ
き、配線の抵抗及び配線間の容量を算出する配線RC算
出工程と、算出された配線の抵抗及び配線間の容量を用
いて、配線の第1の遅延時間と駆動セルの第2の遅延時
間とを算出することにより、第1の遅延時間及び第2の
遅延時間からなる変動遅延時間を算出する遅延時間算出
工程と、変動遅延時間を用いて、半導体集積回路の論理
シミュレーションを行なう論理シミュレーション工程と
を備えている。
【0023】第3のタイミング検証方法によると、配線
長及びセルの駆動能力を用いて予測された予測配線遅延
時間及び予測セル遅延時間に基づき、プロセス変動量つ
まりプロセス変動条件を設定した後、プロセス変動条件
と対応する変動遅延時間を算出し、その後、該変動遅延
時間を用いて半導体集積回路の論理シミュレーションを
行なう。このため、変動遅延時間の算出と、半導体集積
回路の論理シミュレーションとを独立して行なうことが
できると共に、予測配線遅延時間及び予測セル遅延時間
に基づき設定されたプロセス変動条件と対応する変動遅
延時間のみを用いて論理シミュレーションを行なうこと
ができる。従って、複数のプロセス変動条件に対して論
理シミュレーション又は回路シミュレーションを繰り返
し行なう必要がないので、プロセス変動を考慮したタイ
ミング検証を効率的に行なうことができる。
【0024】第3のタイミング検証方法において、変動
量設定工程は、予測セル遅延時間が予測配線遅延時間よ
りも大きい場合には、配線の抵抗に比べて配線間の容量
に大きな変動が生じるようにプロセス変動量を設定する
一方、予測配線遅延時間が予測セル遅延時間よりも大き
い場合には、配線間の容量に比べて配線の抵抗に大きな
変動が生じるようにプロセス変動量を設定する工程を含
むことが好ましい。
【0025】このようにすると、プロセス変動を考慮し
たタイミング検証を正確に行なうことができる。
【0026】本発明に係る第4のタイミング検証方法
は、論理機能を有する複数のセルが配置されると共に複
数のセルの端子同士が配線により接続されることによっ
て形成される半導体集積回路の動作タイミングを検証す
るタイミング検証方法を前提とし、半導体集積回路を製
造するプロセスによって決まり且つ配線の抵抗及び配線
間の容量のうちの少なくとも1つを変動させるプロセス
変動要因の変動量の平均値である平均プロセス変動量
と、配線のレイアウト図形とに基づき、配線の抵抗及び
配線間の容量を算出する配線RC算出工程と、配線のレ
イアウト図形に基づき、配線の配線長を計算する配線長
計算工程と、配線長が所定値よりも短い場合には、配線
RC算出工程において算出された配線間の容量を増大さ
せる一方、配線長が所定値よりも長い場合には、配線R
C算出工程において算出された配線の抵抗を増大させる
配線RC調整工程と、配線RC調整工程において調整さ
れた配線の抵抗及び配線間の容量を用いて、配線の第1
の遅延時間と、複数のセルのうち配線を駆動する駆動セ
ルの第2の遅延時間とを算出することにより、第1の遅
延時間及び第2の遅延時間からなる変動遅延時間を算出
する遅延時間算出工程と、変動遅延時間を用いて、半導
体集積回路の論理シミュレーションを行なう論理シミュ
レーション工程とを備えている。
【0027】第4のタイミング検証方法によると、平均
プロセス変動量つまりTYP条件と対応する配線の抵抗
及び配線間の容量を求めた後、該配線の抵抗及び配線間
の容量を配線長に基づき調整することにより変動遅延時
間を算出し、その後、該変動遅延時間を用いて半導体集
積回路の論理シミュレーションを行なう。このため、変
動遅延時間の算出と、半導体集積回路の論理シミュレー
ションとを独立して行なうことができると共に、TYP
条件と対応する配線の抵抗及び配線間の容量を配線長に
基づき調整することにより算出された変動遅延時間のみ
を用いて論理シミュレーションを行なうことができる。
従って、複数のプロセス変動条件に対して論理シミュレ
ーション又は回路シミュレーションを繰り返し行なう必
要がないので、プロセス変動を考慮したタイミング検証
を効率的に行なうことができる。
【0028】また、第4のタイミング検証方法による
と、配線長が所定値よりも短い場合には、TYP条件と
対応する配線間の容量を増大させる一方、配線長が所定
値よりも長い場合には、TYP条件と対応する配線の抵
抗を増大させるので、プロセス変動を考慮したタイミン
グ検証を正確に行なうことができる。
【0029】また、第4のタイミング検証方法による
と、TYP条件と対応する配線の抵抗及び配線間の容量
に、配線長に基づき所定の係数を乗じることにより、プ
ロセス変動を考慮した配線の抵抗及び配線間の容量を求
めているため、配線毎に配線長に基づきプロセス変動量
を設定して配線の抵抗及び配線間の容量を求める必要が
ないので、プロセス変動を考慮したタイミング検証をさ
らに効率的に行なうことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、具体的な実施形態について
説明する前に、本発明を用いる対象となる半導体集積回
路(以下、検証対象回路と称する)について、図面を参
照しながら説明する。
【0031】図1は、検証対象回路におけるセル及び配
線のレイアウト図形の一例を示す図である。
【0032】図1に示すように、検証対象回路において
は、論理機能を有する複数のセル10、例えば駆動セル
10a、被駆動セル10b及び被駆動セル10c等が複
数の行にわたって配置されている。また、駆動セル10
aは第1の素子11aを有しており、被駆動セル10b
は第2の素子11bを有しており、被駆動セル10cは
第3の素子11cを有している。また、複数のセル10
の入出力端子(図示省略)同士は配線12により接続さ
れている。
【0033】図2は、検証対象回路における配線間に発
生する容量を示す模式図である。
【0034】図2に示すように、検証対象回路において
は、配線12は、例えば第1層配線12a、第2層配線
12b及び第3層配線12cにより構成されている。ま
た、第1層配線12aの上面と第2層配線12bの下面
との間に容量Cab1 が生じており、第1層配線12aの
上面と第2層配線12bの側面との間に容量Cab2 及び
ab3 が生じており、互いに隣接する第2層配線12b
の側面同士の間に容量Cbb1 及びCbb2 が生じており、
第2層配線12bの上面と第3層配線12cの下面との
間に容量Cbc1 が生じており、第2層配線12bの側面
と第3層配線12cの下面との間に容量Cbc2 及びC
bc3 が生じている。すなわち、配線間容量は、垂直又は
水平方向で隣接する配線同士の位置関係に依存して変化
すると共に、配線の幅又は膜厚の変動つまり配線間の距
離の変動に依存して変化する。また、配線の幅又は膜厚
が変動した場合には配線抵抗も変化する。
【0035】図3は、検証対象回路の回路図に、レイア
ウト図形に基づき算出された配線抵抗及び配線間容量を
付加した様子を示す図である。
【0036】図3に示すように、第1の素子11a、第
2の素子11b及び第3の素子11cの間を接続する配
線には、抵抗R1、R2、R3、R4及びR5が存在し
ていると共に、該配線同士の間には、容量C1、C2、
C3、C4、C5及びC6が存在している。尚、図3に
示す配線抵抗及び配線間容量が付加された回路図は、O
VI(Open Verilog Initiative )で規定されたRCデ
ータ表現形式であるSPF(Standard Parasitic Forma
t )を用いて表現できる。
【0037】図4は、検証対象回路における遅延時間の
定義を示す模式図である。
【0038】図4に示すように、本明細書においては、
駆動セルの入力信号がしきい値電圧に達してから駆動セ
ルの出力信号がしきい値電圧に達するまでの時間をセル
遅延時間として定義すると共に、駆動セルの出力信号が
しきい値電圧に達してから被駆動セルの入力信号がしき
い値電圧に達するまでの時間、つまり駆動セルの出力信
号が被駆動セルの入力端子に届くまでの時間を配線遅延
時間として定義する。尚、セル遅延時間及び配線遅延時
間は、OVIで規定された遅延データ表現形式であるS
DF(Standard Delay Format )を用いて表現できる。
【0039】(第1の実施形態)以下、本発明の第1の
実施形態に係るタイミング検証方法、具体的には、論理
機能を有する複数のセルが配置されると共に複数のセル
の端子同士が配線により接続されることによって形成さ
れる半導体集積回路(以下、検証対象回路と称する)の
動作タイミングを検証するタイミング検証方法につい
て、図5を参照しながら説明する。
【0040】図5は、第1の実施形態に係るタイミング
検証方法のフロー図である。
【0041】まず、ステップS11(変動条件指定工
程)において、検証対象回路を製造するプロセスの変動
条件を指定する。具体的には、予め準備されているプロ
セス変動データD1(プロセスのルールブックに記述さ
れているデータ)のうち配線抵抗及び配線間容量を算出
するときに用いるデータを指定する。プロセス変動デー
タD1には、配線抵抗及び配線間容量のうちの少なくと
も1つを変動させるプロセス変動要因、例えば、配線の
膜厚若しくは幅又は層間膜の膜厚若しくは誘電率等にお
ける変動量(以下、プロセス変動量と称する)の平均
値、最大値(例えば平均値+3σ)及び最小値(例えば
平均値−3σ)が蓄積されている。但し、σはプロセス
変動量の標準偏差を表している。
【0042】第1の実施形態においては、ステップS1
1でプロセス変動条件を指定するときに、プロセス変動
要因毎にプロセス変動量の最大値又は最小値を指定す
る。
【0043】また、第1の実施形態においては、ステッ
プS11で少なくとも2つのプロセス変動条件を指定す
ることによって、後の工程で各プロセス変動条件と対応
する少なくとも2つの遅延時間の算出を行なえるように
する。例えば、第1のプロセス変動条件の指定において
は、全てのプロセス変動要因に対してプロセス変動量の
最大値を指定し、第2のプロセス変動条件の指定におい
ては、全てのプロセス変動要因に対してプロセス変動量
の最小値を指定する。
【0044】次に、ステップ12(変動量設定工程)に
おいて、プロセス変動データD1から、ステップS11
で指定されたプロセス変動条件と対応するプロセス変動
量を読み込んで設定する。
【0045】次に、ステップ13(配線RC算出工程)
において、配線(セル間を接続する配線)のレイアウト
図形及びセル内のトランジスタのレイアウト図形が蓄積
されているレイアウト図形データD2のうちの配線のレ
イアウト図形を読み込んだ後、ステップ12で設定され
たプロセス変動量に基づき配線形状等を変化させること
により、ステップS11で指定されたプロセス変動条件
と対応する配線抵抗及び配線間容量を算出すると共に、
算出された配線抵抗及び配線間容量をRCデータD3と
して蓄積する。
【0046】尚、第1の実施形態においては、ステップ
S13は検証対象回路の全ての配線に対して行なわれ
る。
【0047】次に、ステップS14(遅延時間計算工
程)において、RCデータD3に蓄積されている配線抵
抗及び配線間容量と、セルライブラリデータD4に蓄積
されているセルの駆動能力等とを用いて、配線遅延時間
及びセル遅延時間を算出することにより、該配線遅延時
間及びセル遅延時間からなる変動遅延時間を算出すると
共に、該変動遅延時間を変動遅延データD5として蓄積
する。
【0048】次に、ステップS15(繰り返し工程)に
おいて、ステップS11で指定された全てのプロセス変
動条件に対して、ステップS12〜S14の処理が行な
われたかどうかを判定して、全てのプロセス変動条件が
終了している場合は、次のステップS16に進み、全て
のプロセス変動条件が終了していない場合は、ステップ
S12〜S14の処理を再度行なう。
【0049】すなわち、第1の実施形態においては、ス
テップS11で指定された少なくとも2つのプロセス変
動条件と対応する、少なくとも2つの変動遅延時間が変
動遅延データD5として蓄積される。
【0050】次に、ステップS16(遅延データ統合工
程)において、変動遅延データD5として蓄積されてい
る少なくとも2つの変動遅延時間に基づき、検証対象回
路の動作特性を決定する統合遅延時間を生成すると共
に、該統合遅延時間を統合遅延データD6として蓄積す
る。
【0051】具体的には、第1の実施形態においては、
変動遅延データD5として蓄積されている変動遅延時間
のうち最大又は最小のものを統合遅延時間として決定す
る。
【0052】次に、ステップS17(論理シミュレーシ
ョン工程)において、検証対象回路の動作タイミングを
検証するために、言い換えると、検証対象回路が正常に
動作するかどうかを検証するために、統合遅延データD
6として蓄積されている統合遅延時間を用いて、検証対
象回路の論理シミュレーションを行なう。このとき、ス
テップS16で統合遅延時間として変動遅延時間のうち
最大のものが選択されている場合には、検証対象回路の
最大遅延検証を行なうことができる一方、ステップS1
6で統合遅延時間として変動遅延時間のうち最小のもの
が選択されている場合には、検証対象回路の最小遅延検
証を行なうことができる。
【0053】以上に説明したように、第1の実施形態に
よると、異なるプロセス変動量つまり異なるプロセス変
動条件のそれぞれと対応する少なくとも2つの変動遅延
時間を算出した後、少なくとも2つの変動遅延時間に基
づき、検証対象回路の動作特性を決定する統合遅延時間
を生成し、その後、該統合遅延時間を用いて検証対象回
路の論理シミュレーションを行なう。このため、プロセ
ス変動条件と対応する変動遅延時間の算出と、検証対象
回路の論理シミュレーションとを独立して行なうことが
できると共に、少なくとも2つの変動遅延時間に基づき
生成された統合遅延時間のみを用いて論理シミュレーシ
ョンを行なうことができる。従って、複数のプロセス変
動条件に対して論理シミュレーション又は回路シミュレ
ーションを繰り返し行なう必要がないので、プロセス変
動を考慮したタイミング検証を効率的に行なうことがで
きる。
【0054】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態に係るタイミング検証方法、具体的には、検証
対象回路の動作タイミングを検証するタイミング検証方
法について、図6を参照しながら説明する。
【0055】図6は、第2の実施形態に係るタイミング
検証方法のフロー図である。
【0056】まず、ステップS21(変動条件指定工
程)において、第1の実施形態のステップS11と同様
に、検証対象回路を製造するプロセスの変動条件を指定
する。具体的には、予め準備されているプロセス変動デ
ータD1のうち配線抵抗及び配線間容量を算出するとき
に用いるデータを指定する。
【0057】尚、ステップS21が第1の実施形態のス
テップS11と異なっている点は、プロセス変動条件を
指定するときに、複数のプロセス変動要因のうちの任意
の1つにだけ、プロセス変動量の最大値(以下、最大プ
ロセス変動量と称する)又は最小値(以下、最小プロセ
ス変動量と称する)を指定すると共に、それ以外のプロ
セス変動要因にはプロセス変動量の平均値(以下、平均
プロセス変動量と称する)を指定することである。この
とき、最大プロセス変動量又は最小プロセス変動量が指
定されるプロセス変動要因として、複数のプロセス変動
要因のそれぞれが順次選択される。
【0058】具体的には、第2の実施形態において、プ
ロセス変動要因として、例えば配線の膜厚及び幅並びに
層間膜の膜厚及び誘電率を用いる場合、第1のプロセス
変動条件の指定においては、配線の膜厚に対して最大プ
ロセス変動量又は最小プロセス変動量を指定する一方、
その他のプロセス変動要因に対して平均プロセス変動量
を指定する。また、第2のプロセス変動条件の指定にお
いては、配線の幅に対して最大プロセス変動量又は最小
プロセス変動量を指定する一方、その他のプロセス変動
要因に対して平均プロセス変動量を指定する。また、第
3のプロセス変動条件の指定においては、層間膜の膜厚
に対して最大プロセス変動量又は最小プロセス変動量を
指定する一方、その他のプロセス変動要因に対して平均
プロセス変動量を指定する。また、第4のプロセス変動
条件の指定においては、層間膜の誘電率に対して最大プ
ロセス変動量又は最小プロセス変動量を指定する一方、
その他のプロセス変動要因に対して平均プロセス変動量
を指定する。
【0059】次に、ステップS22(変動量設定工程)
において、第1の実施形態のステップS12と同様に、
プロセス変動データD1から、ステップS21で指定さ
れたプロセス変動条件と対応するプロセス変動量を読み
込んで設定する。
【0060】次に、ステップS23(配線RC算出工
程)において、第1の実施形態のステップS13と同様
に、レイアウト図形データD2のうちの配線(セル間を
接続する配線)のレイアウト図形を読み込んだ後、ステ
ップS22で設定されたプロセス変動量に基づき配線形
状等を変化させることにより、ステップS21で指定さ
れたプロセス変動条件と対応する配線抵抗及び配線間容
量を算出すると共に、算出された配線抵抗及び配線間容
量をRCデータD3として蓄積する。
【0061】尚、第2の実施形態においては、ステップ
S23は検証対象回路の全ての配線に対して行なわれ
る。
【0062】次に、ステップS24(遅延時間計算工
程)において、第1の実施形態のステップS14と同様
に、RCデータD3に蓄積されている配線抵抗及び配線
間容量と、セルライブラリデータD4に蓄積されている
セルの駆動能力等とを用いて、配線遅延時間及びセル遅
延時間を算出することにより、該配線遅延時間及びセル
遅延時間からなる変動遅延時間を算出すると共に、該変
動遅延時間を変動遅延データD5として蓄積する。
【0063】次に、ステップS25(繰り返し工程)に
おいて、第1の実施形態のステップS15と同様に、ス
テップS21で指定された全てのプロセス変動条件に対
して、ステップS22〜S24の処理が行なわれたかど
うかを判定して、全てのプロセス変動条件が終了してい
る場合は、次のステップS26に進み、全てのプロセス
変動条件が終了していない場合は、ステップS22〜S
24の処理を再度行なう。
【0064】尚、ステップS25が第1の実施形態のス
テップS15と異なっている点は、全てのプロセス変動
条件に対してステップS22〜S24の処理が行なわれ
た後、次のステップS26に進む前に、ステップS22
で全てのプロセス変動要因に対して平均プロセス変動量
を設定することによってステップS23で算出される配
線抵抗及び配線間容量を用いて、ステップS24で配線
遅延時間及びセル遅延時間を算出することにより、該配
線遅延時間及びセル遅延時間からなる平均変動遅延時間
を算出すると共に、該平均変動遅延時間を平均変動遅延
データD7として蓄積しておくことである。但し、ステ
ップS25を行なう前に、言い換えると、ステップS2
1で指定されたプロセス変動条件に対してステップS2
2〜S24の処理を行なう前に、前述の平均変動遅延時
間の算出及び蓄積を行なってもよい。
【0065】すなわち、第2の実施形態においては、ス
テップS21で指定されたプロセス変動条件と対応する
変動遅延時間が変動遅延データD5として蓄積されると
共に、平均的なプロセス変動条件(以下、TYP条件と
称する)と対応する平均変動遅延時間が平均変動遅延デ
ータD7として蓄積される。
【0066】次に、ステップS26(標準偏差算出工
程)において、平均変動遅延データD7として蓄積され
ている平均変動遅延時間を用いて、変動遅延データD5
として蓄積されている少なくとも2つの変動遅延時間の
標準偏差を算出する。
【0067】具体的には、第2の実施形態において、プ
ロセス変動要因として、例えば配線の膜厚及び幅並びに
層間膜の膜厚及び誘電率を用いる場合、変動遅延時間の
標準偏差は次のように算出される。
【0068】標準偏差σ=((第1の変動遅延時間T1
−平均変動遅延時間T0)2+(第2の変動遅延時間T
2−平均変動遅延時間T0)2+(第3の変動遅延時間
T3−平均変動遅延時間T0)2+(第4の変動遅延時
間T4−平均変動遅延時間T0)2 0.5 但し、第1〜第4の変動遅延時間T1〜T4はそれぞれ
第1〜第4のプロセス変動条件(ステップS21参照)
と対応する変動遅延時間である。
【0069】次に、ステップS27において、ステップ
S26で算出された標準偏差と、平均変動遅延データD
7として蓄積されている平均変動遅延時間との和を、複
数のプロセス変動要因が同時に変動したときの統合遅延
時間として決定すると共に、該統合遅延時間を統合遅延
データD6として蓄積する。
【0070】次に、ステップS28(論理シミュレーシ
ョン工程)において、第1の実施形態のステップS17
と同様に、検証対象回路が正常に動作するかどうかを検
証するために、統合遅延データD6として蓄積されてい
る統合遅延時間を用いて、検証対象回路の論理シミュレ
ーションを行なう。
【0071】以上に説明したように、第2の実施形態に
よると、第1の実施形態の効果に加えて、次のような効
果が得られる。
【0072】すなわち、TYP条件と対応する平均変動
遅延時間を用いて少なくとも2つの変動遅延時間の標準
偏差を算出した後、該標準偏差と平均変動遅延時間との
和を統合遅延時間として決定し、その後、該統合遅延時
間を用いて検証対象回路の論理シミュレーションを行な
うので、複数のプロセス変動要因が同時に変動したとき
のタイミング検証を正確且つ効率的に行なうことができ
る。具体的には、全てのプロセス変動要因に対して最大
プロセス変動量又は最小プロセス変動量が設定されたと
きの変動遅延時間を論理シミュレーションに用いる場合
と比べて、小さいオーバーマージンでタイミング検証を
行なうことができると共に、モンテカルロシミュレーシ
ョンにより生成された乱数がプロセス変動量として設定
されたときの変動遅延時間を論理シミュレーションに用
いる場合と比べて、短い処理時間でタイミング検証を行
なうことができる。
【0073】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態に係るタイミング検証方法、具体的には、検証
対象回路の動作タイミングを検証するタイミング検証方
法について、図7を参照しながら説明する。
【0074】図7は、第3の実施形態に係るタイミング
検証方法のフロー図である。
【0075】まず、ステップS31(変動条件指定工
程)において、第1の実施形態のステップS11と同様
に、検証対象回路を製造するプロセスの変動条件を指定
する。具体的には、予め準備されているプロセス変動デ
ータD1のうち配線抵抗及び配線間容量を算出するとき
に用いるデータを指定する。
【0076】次に、ステップS32(変動量設定工程)
において、第1の実施形態のステップS12と同様に、
プロセス変動データD1から、ステップS31で指定さ
れたプロセス変動条件と対応するプロセス変動量を読み
込んで設定する。
【0077】次に、ステップS33(配線RC算出工
程)において、第1の実施形態のステップS13と同様
に、レイアウト図形データD2のうちの配線(セル間を
接続する配線)のレイアウト図形を読み込んだ後、ステ
ップS32で設定されたプロセス変動量に基づき配線形
状等を変化させることにより、ステップS31で指定さ
れたプロセス変動条件と対応する配線抵抗及び配線間容
量を算出すると共に、算出された配線抵抗及び配線間容
量をRCデータD3として蓄積する。
【0078】尚、第3の実施形態においては、ステップ
S33は検証対象回路の全ての配線に対して行なわれ
る。
【0079】次に、ステップS34(遅延時間計算工
程)において、第1の実施形態のステップS14と同様
に、RCデータD3に蓄積されている配線抵抗及び配線
間容量と、セルライブラリデータD4に蓄積されている
セルの駆動能力等とを用いて、配線遅延時間及びセル遅
延時間を算出することにより、該配線遅延時間及びセル
遅延時間からなる変動遅延時間を算出すると共に、該変
動遅延時間を変動遅延データD5として蓄積する。
【0080】次に、ステップS35(繰り返し工程)に
おいて、第1の実施形態のステップS15と同様に、ス
テップS31で指定された全てのプロセス変動条件に対
して、ステップS32〜S34の処理が行なわれたかど
うかを判定して、全てのプロセス変動条件が終了してい
る場合は、次のステップS36に進み、全てのプロセス
変動条件が終了していない場合は、ステップS32〜S
34の処理を再度行なう。
【0081】次に、ステップS36(パス遅延解析工
程)において、変動遅延データD5として蓄積されてい
る少なくとも2つの変動遅延時間のそれぞれを用いて、
検証対象回路のセルのうちフリップフロップ同士の間の
パスに対して、少なくとも2つのパス遅延時間を算出す
る。
【0082】次に、ステップS37(最大・最小遅延出
力工程)において、ステップS36で算出されたパス遅
延時間のうちの最大又は最小のものと対応する変動遅延
時間を、検証対象回路の動作特性を決定する統合遅延時
間として決定すると共に、該統合遅延時間を統合遅延デ
ータD6として蓄積する。
【0083】次に、ステップS38(論理シミュレーシ
ョン工程)において、第1の実施形態のステップS17
と同様に、検証対象回路が正常に動作するかどうかを検
証するために、統合遅延データD6として蓄積されてい
る統合遅延時間を用いて、検証対象回路の論理シミュレ
ーションを行なう。
【0084】以上に説明したように、第2の実施形態に
よると、第1の実施形態の効果に加えて、次のような効
果が得られる。
【0085】すなわち、少なくとも2つの変動遅延時間
のそれぞれを用いて、フリップフロップ同士の間のパス
に対して、少なくとも2つのパス遅延時間を算出した
後、少なくとも2つのパス遅延時間のうちの最大又は最
小のものと対応する変動遅延時間を統合遅延時間として
決定し、その後、該統合遅延時間を用いて検証対象回路
の論理シミュレーションを行なうので、プロセス変動に
起因するパス遅延時間のばらつきを考慮したタイミング
検証を正確且つ効率的に行なうことができる。具体的に
は、最大プロセス変動量又は最小プロセス変動量と対応
するセル遅延時間及び配線遅延時間からなる変動遅延時
間を論理シミュレーションに用いる場合と比べて、小さ
いオーバーマージンでタイミング検証を行なうことがで
きる。
【0086】(第4の実施形態)以下、本発明の第4の
実施形態に係るタイミング検証方法、具体的には、検証
対象回路の動作タイミングを検証するタイミング検証方
法について、図8を参照しながら説明する。
【0087】図8は、第4の実施形態に係るタイミング
検証方法のフロー図である。
【0088】まず、ステップS41(配線長計算工程)
において、レイアウト図形データD2のうちの配線(セ
ル間を接続する配線)のレイアウト図形を読み込んだ
後、配線のレイアウト図形に基づき、配線の配線長を計
算する。
【0089】次に、ステップS42(変動量設定工程)
において、ステップS41で算出された配線長が所定値
Lよりも長いかどうかを判定し、その結果に基づき、プ
ロセス変動データD1から、配線抵抗及び配線間容量を
算出するときに用いるプロセス変動量を読み込んで設定
する。
【0090】具体的には、第4の実施形態においては、
配線長が所定値Lよりも長い場合には、配線間容量に比
べて配線抵抗に大きな変動が生じるように、例えば、配
線抵抗の変動が最大となるようにプロセス変動量の設定
を行なう一方、配線長が所定値Lよりも短い場合には、
配線抵抗に比べて配線間容量に大きな変動が生じるよう
に、例えば、配線間容量の変動が最大となるようにプロ
セス変動量の設定を行なう。
【0091】以下、所定値Lについて説明する。
【0092】一般的に、半導体集積回路の遅延時間(以
下、回路遅延時間と称する)Tは、 T=T0+ΔT×(Cg+Cwire)+R×Cwir
e (但し、T0はセルの固有遅延時間、ΔTはセルの単位
容量当たりの負荷依存遅延時間、Cgは端子容量、Cw
ireは配線間容量、Rは配線抵抗)で表され、このう
ちセル遅延時間はT0+ΔT×(Cg+Cwire)の
部分であり、配線遅延時間はR×Cwireの部分であ
る。従って、配線長が相対的に短い場合、回路遅延時間
TはCwire(配線間容量)に依存する一方、配線長
が相対的に長い場合、回路遅延時間TはR(配線抵抗)
に依存する。
【0093】そこで、第4の実施形態においては、ΔT
×Cwire=R×Cwireが成り立つときの配線長
を所定値Lとして用いる。
【0094】具体的には、Cwire=K1×L、R=
K2×L(但し、K1、K2は定数)とすると、ΔT×
K1×L=K2×L×K1×Lとなって、L=ΔT/K
2が成り立つ。このとき、ΔTはセルの駆動能力に依存
しているが、該セルの駆動能力として、第4の実施形態
においては、論理合成時等に用いられる平均的なセルの
駆動能力を用いる。
【0095】次に、ステップS43A(配線RC算出工
程(配線長が所定値Lよりも長い場合))において、レ
イアウト図形データD2のうちの配線のレイアウト図形
を読み込んだ後、ステップS42で配線抵抗が最大とな
るように設定されたプロセス変動量に基づき配線形状等
を変化させることにより、抵抗ワースト条件で配線抵抗
及び配線間容量を算出する。
【0096】また、ステップS43B(配線RC算出工
程(配線長が所定値Lよりも短い場合))において、レ
イアウト図形データD2のうちの配線のレイアウト図形
を読み込んだ後、ステップS42で配線間容量が最大と
なるように設定されたプロセス変動量に基づき配線形状
等を変化させることにより、容量ワースト条件で配線抵
抗及び配線間容量を算出する。
【0097】次に、ステップS44(RCデータ書き出
し工程)において、ステップS43A又はステップS4
3Bで算出された配線抵抗及び配線間容量をRCデータ
D3として蓄積する。
【0098】次に、ステップS45(繰り返し工程)に
おいて、検証対象回路の全ての配線に対してステップS
41〜S44の処理が行なわれたかどうかを判定して、
全ての配線に対して終了している場合は、次のステップ
S46に進み、全ての配線に対して終了していない場合
は、ステップS41〜S44の処理を再度行なう。
【0099】次に、ステップS46(遅延時間計算工
程)において、RCデータD3に蓄積されている配線抵
抗及び配線間容量と、セルライブラリデータD4に蓄積
されているセルの駆動能力等とを用いて、配線遅延時間
及びセル遅延時間を算出することにより、該配線遅延時
間及びセル遅延時間からなる変動遅延時間を算出すると
共に、該変動遅延時間を変動遅延データD5として蓄積
する。
【0100】次に、ステップS47(論理シミュレーシ
ョン工程)において、検証対象回路が正常に動作するか
どうかを検証するために、変動遅延データD5として蓄
積されている変動遅延時間を用いて検証対象回路の論理
シミュレーションを行なう。
【0101】以上に説明したように、第4の実施形態に
よると、配線長に基づきプロセス変動量つまりプロセス
変動条件を設定した後、プロセス変動条件と対応する変
動遅延時間を算出し、その後、該変動遅延時間を用いて
検証対象回路の論理シミュレーションを行なう。このた
め、変動遅延時間の算出と、検証対象回路の論理シミュ
レーションとを独立して行なうことができると共に、配
線長に基づき設定されたプロセス変動条件と対応する変
動遅延時間のみを用いて論理シミュレーションを行なう
ことができる。従って、複数のプロセス変動条件に対し
て論理シミュレーション又は回路シミュレーションを繰
り返し行なう必要がないので、プロセス変動を考慮した
タイミング検証を効率的に行なうことができる。
【0102】また、第4の実施形態によると、配線長が
所定値Lよりも短い場合には、配線抵抗に比べて配線間
容量に大きな変動が生じるようにプロセス変動量を設定
する一方、配線長が所定値Lよりも長い場合には、配線
間容量に比べて配線抵抗に大きな変動が生じるようにプ
ロセス変動量を設定するので、プロセス変動を考慮した
タイミング検証を正確に行なうことができる。
【0103】(第5の実施形態)以下、本発明の第5の
実施形態に係るタイミング検証方法、具体的には、検証
対象回路の動作タイミングを検証するタイミング検証方
法について、図9を参照しながら説明する。
【0104】図9は、第5の実施形態に係るタイミング
検証方法のフロー図である。
【0105】まず、ステップS51(配線長計算工程)
において、第4の実施形態のステップS41と同様に、
レイアウト図形データD2のうちの配線(セル間を接続
する配線)のレイアウト図形を読み込んだ後、配線のレ
イアウト図形に基づき、配線の配線長を計算する。
【0106】次に、ステップS52(セル駆動能力取得
工程)において、セルライブラリデータD4から、配線
を駆動する駆動セルの駆動能力を取得する。
【0107】次に、ステップS53(遅延時間予測工
程)において、ステップS51で算出された配線長と、
ステップS52で取得された駆動セルの駆動能力とに基
づき、セル遅延時間の予測値である予測セル遅延時間
と、配線遅延時間の予測値である予測配線遅延時間とを
求める。このとき、論理合成時等に用いられる単位長さ
当たりの配線の平均的な容量を用いる。
【0108】ところで、第4の実施形態においては、配
線長に基づきプロセス変動量の設定を行なったが、第5
の実施形態においては、予測セル遅延時間及び予測配線
遅延時間の大小関係に基づきプロセス変動量の設定を行
なう。その理由は、予測セル遅延時間が予測配線遅延時
間よりも大きい場合、回路遅延時間T(第4の実施形態
参照)はCwire(配線間容量)に依存する一方、予
測配線遅延時間が予測セル遅延時間よりも大きい場合、
回路遅延時間TはR(配線抵抗)に依存するからであ
る。
【0109】すなわち、ステップS54(変動量設定工
程)において、予測配線遅延時間と予測セル遅延時間と
の大小関係を判定し、その結果に基づき、プロセス変動
データD1から、配線抵抗及び配線間容量を算出すると
きに用いるプロセス変動量を読み込んで設定する。
【0110】具体的には、第5の実施形態においては、
予測配線遅延時間が予測セル遅延時間よりも大きい場合
には、配線間容量に比べて配線抵抗に大きな変動が生じ
るようにプロセス変動量の設定を行なう一方、予測セル
遅延時間が予測配線遅延時間よりも大きい場合には、配
線抵抗に比べて配線間容量に大きな変動が生じるように
プロセス変動量の設定を行なう。
【0111】次に、ステップS55A(配線RC算出工
程(予測配線遅延時間が予測セル遅延時間よりも大きい
場合))において、レイアウト図形データD2のうちの
配線のレイアウト図形を読み込んだ後、ステップS54
で配線間容量に比べて配線抵抗に大きな変動が生じるよ
うに設定されたプロセス変動量に基づき配線形状等を変
化させることにより、抵抗ワースト条件で配線抵抗及び
配線間容量を算出する。
【0112】また、ステップS55B(配線RC算出工
程(予測セル遅延時間が予測配線遅延時間よりも大きい
場合))において、レイアウト図形データD2のうちの
配線のレイアウト図形を読み込んだ後、ステップS54
で配線抵抗に比べて配線間容量に大きな変動が生じるよ
うに設定されたプロセス変動量に基づき配線形状等を変
化させることにより、容量ワースト条件で配線抵抗及び
配線間容量を算出する。
【0113】次に、ステップS56(RCデータ書き出
し工程)において、ステップS55A又はステップS5
5Bで算出された配線抵抗及び配線間容量をRCデータ
D3として蓄積する。
【0114】次に、ステップS57(繰り返し工程)に
おいて、検証対象回路の全ての配線に対してステップS
51〜S56の処理が行なわれたかどうかを判定して、
全ての配線に対して終了している場合は、次のステップ
S58に進み、全ての配線に対して終了していない場合
は、ステップS51〜S56の処理を再度行なう。
【0115】次に、ステップS58(遅延時間計算工
程)において、RCデータD3に蓄積されている配線抵
抗及び配線間容量と、セルライブラリデータD4に蓄積
されているセルの駆動能力等とを用いて、配線遅延時間
及びセル遅延時間を算出することにより、該配線遅延時
間及びセル遅延時間からなる変動遅延時間を算出すると
共に、該変動遅延時間を変動遅延データD5として蓄積
する。
【0116】次に、ステップS59(論理シミュレーシ
ョン工程)において、検証対象回路が正常に動作するか
どうかを検証するために、変動遅延データD5として蓄
積されている変動遅延時間を用いて検証対象回路の論理
シミュレーションを行なう。
【0117】以上に説明したように、第5の実施形態に
よると、配線長及びセルの駆動能力を用いて予測された
予測配線遅延時間及び予測セル遅延時間に基づき、プロ
セス変動量つまりプロセス変動条件を設定した後、プロ
セス変動条件と対応する変動遅延時間を算出し、その
後、該変動遅延時間を用いて検証対象回路の論理シミュ
レーションを行なう。このため、変動遅延時間の算出
と、検証対象回路の論理シミュレーションとを独立して
行なうことができると共に、予測配線遅延時間及び予測
セル遅延時間に基づき設定されたプロセス変動条件と対
応する変動遅延時間のみを用いて論理シミュレーション
を行なうことができる。従って、複数のプロセス変動条
件に対して論理シミュレーション又は回路シミュレーシ
ョンを繰り返し行なう必要がないので、プロセス変動を
考慮したタイミング検証を効率的に行なうことができ
る。
【0118】また、第5の実施形態によると、予測セル
遅延時間が予測配線遅延時間よりも大きい場合には、配
線抵抗に比べて配線間容量に大きな変動が生じるように
プロセス変動量を設定する一方、予測配線遅延時間が予
測セル遅延時間よりも大きい場合には、配線間容量に比
べて配線抵抗に大きな変動が生じるようにプロセス変動
量を設定するので、プロセス変動を考慮したタイミング
検証を正確に行なうことができる。
【0119】(第6の実施形態)以下、本発明の第6の
実施形態に係るタイミング検証方法、具体的には、検証
対象回路の動作タイミングを検証するタイミング検証方
法について、図10を参照しながら説明する。
【0120】図10は、第6の実施形態に係るタイミン
グ検証方法のフロー図である。
【0121】まず、ステップS61(配線RC算出工
程)において、レイアウト図形データD2のうちの配線
(セル間を接続する配線)のレイアウト図形を読み込ん
だ後、プロセス変動データD1のうちのTYP条件(第
2の実施形態参照)と対応するデータつまり平均プロセ
ス変動量に基づき配線形状等を変化させることにより、
TYP条件と対応する配線抵抗及び配線間容量を算出す
る。
【0122】尚、第6の実施形態においては、ステップ
S61は検証対象回路の全ての配線に対して行なわれ
る。
【0123】次に、ステップS62(配線長計算工程)
において、第4の実施形態のステップS41と同様に、
レイアウト図形データD2のうちの配線のレイアウト図
形を読み込んだ後、配線のレイアウト図形に基づき、配
線の配線長を計算する。
【0124】次に、ステップS63及びステップS64
A又はステップS64B(配線RC調整工程)におい
て、ステップS62で算出された配線長が所定値L(第
4の実施形態参照)よりも長いかどうかを判定し(ステ
ップS63)、配線長が所定値Lよりも長い場合には、
ステップS61で算出されたTYP条件と対応する配線
抵抗に、該配線抵抗が増大するように所定の抵抗ワース
ト係数を乗じる(ステップS64A)一方、配線長が所
定値Lよりも短い場合には、ステップS61で算出され
たTYP条件と対応する配線間容量に、該配線間容量が
増大するように所定の容量ワースト係数を乗じる(ステ
ップS64B)。
【0125】次に、ステップS65(RCデータ書き出
し工程)において、ステップS64A又はステップS6
4Bで調整された配線抵抗及び配線間容量をRCデータ
D3として蓄積する。
【0126】次に、ステップS66(繰り返し工程)に
おいて、検証対象回路の全ての配線に対してステップS
62〜S65の処理が行なわれたかどうかを判定して、
全ての配線に対して終了している場合は、次のステップ
S67に進み、全ての配線に対して終了していない場合
は、ステップS62〜S65の処理を再度行なう。
【0127】次に、ステップS67(遅延時間計算工
程)において、RCデータD3に蓄積されている配線抵
抗及び配線間容量と、セルライブラリデータD4に蓄積
されているセルの駆動能力等とを用いて、配線遅延時間
及びセル遅延時間を算出することにより、該配線遅延時
間及びセル遅延時間からなる変動遅延時間を算出すると
共に、該変動遅延時間を変動遅延データD5として蓄積
する。
【0128】次に、ステップS68(論理シミュレーシ
ョン工程)において、検証対象回路が正常に動作するか
どうかを検証するために、変動遅延データD5として蓄
積されている変動遅延時間を用いて検証対象回路の論理
シミュレーションを行なう。
【0129】以上に説明したように、第6の実施形態に
よると、TYP条件と対応する配線抵抗及び配線間容量
を算出した後、該配線抵抗及び配線間容量を配線長に基
づき調整することにより変動遅延時間を算出し、その
後、該変動遅延時間を用いて検証対象回路の論理シミュ
レーションを行なう。このため、変動遅延時間の算出
と、検証対象回路の論理シミュレーションとを独立して
行なうことができると共に、TYP条件と対応する配線
抵抗及び配線間容量を配線長に基づき調整することによ
り算出された変動遅延時間のみを用いて論理シミュレー
ションを行なうことができる。従って、複数のプロセス
変動条件に対して論理シミュレーション又は回路シミュ
レーションを繰り返し行なう必要がないので、プロセス
変動を考慮したタイミング検証を効率的に行なうことが
できる。
【0130】また、第6の実施形態によると、配線長が
所定値Lよりも短い場合には、TYP条件と対応する配
線間容量を増大させる一方、配線長が所定値Lよりも長
い場合には、TYP条件と対応する配線抵抗を増大させ
るので、プロセス変動を考慮したタイミング検証を正確
に行なうことができる。
【0131】また、第6の実施形態によると、TYP条
件と対応する配線抵抗及び配線間容量に、配線長に基づ
き所定の係数を乗じることにより、プロセス変動を考慮
した配線抵抗及び配線間容量を求めているため、配線毎
に配線長に基づきプロセス変動量を設定して配線抵抗及
び配線間容量を求める必要がないので、プロセス変動を
考慮したタイミング検証をさらに効率的に行なうことが
できる。
【0132】
【発明の効果】本発明によると、プロセス変動を考慮し
た遅延時間の算出と、半導体集積回路の論理シミュレー
ションとを独立して行なうことができると共に、半導体
集積回路の動作特性を決定する遅延時間のみを用いて論
理シミュレーションを行なうことができるため、複数の
プロセス変動条件に対して論理シミュレーション又は回
路シミュレーションを繰り返し行なう必要がないので、
プロセス変動を考慮したタイミング検証を効率的に行な
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】検証対象回路におけるセル及び配線のレイアウ
ト図形の一例を示す図である。
【図2】検証対象回路における配線間に発生する容量を
示す模式図である。
【図3】検証対象回路の回路図に、レイアウト図形に基
づき算出された配線抵抗及び配線間容量を付加した様子
を示す図である。
【図4】検証対象回路における遅延時間の定義を示す模
式図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係るタイミング検証
方法のフロー図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るタイミング検証
方法のフロー図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係るタイミング検証
方法のフロー図である。
【図8】本発明の第4の実施形態に係るタイミング検証
方法のフロー図である。
【図9】本発明の第5の実施形態に係るタイミング検証
方法のフロー図である。
【図10】本発明の第6の実施形態に係るタイミング検
証方法のフロー図である。
【符号の説明】
10 セル 10a 駆動セル 10b 被駆動セル 10c 被駆動セル 11 素子 11a 第1の素子 11b 第2の素子 11c 第3の素子 12 配線 12a 第1層配線 12b 第2層配線 12c 第3層配線 Cab1、Cab2、Cab3、Cbb1、Cbb2、Cbc1、Cbc2
bc3 容量 R1、R2、R3、R4、R5 抵抗 C1、C2、C3、C4、C5、C6 容量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G032 AA01 AB20 AC08 AD06 AE06 AE07 AE08 AE10 AE12 AG07 AG10 AH07 5B046 AA08 BA04 JA05 KA06 5F064 AA02 BB19 DD01 EE08 EE23 EE42 EE43 EE47 GG10 HH09 HH10 HH12 9A001 BB05 HH32 JJ48

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 論理機能を有する複数のセルが配置され
    ると共に前記複数のセルの端子同士が配線により接続さ
    れることによって形成される半導体集積回路の動作タイ
    ミングを検証するタイミング検証方法であって、 前記半導体集積回路を製造するプロセスによって決まり
    且つ前記配線の抵抗及び前記配線間の容量のうちの少な
    くとも1つを変動させるプロセス変動要因に、その変動
    量であるプロセス変動量を設定する工程、 前記プロセス変動量と前記配線のレイアウト図形とに基
    づき、前記配線の抵抗及び前記配線間の容量を算出する
    工程、及び、 算出された前記配線の抵抗及び前記配線間の容量を用い
    て、前記配線の第1の遅延時間と、前記複数のセルのう
    ち前記配線を駆動する駆動セルの第2の遅延時間とを算
    出する工程を前記プロセス変動量を変えて少なくとも2
    回行なうことにより、前記第1の遅延時間及び第2の遅
    延時間からなる少なくとも2つの変動遅延時間を算出す
    る第1の遅延時間算出工程と、 前記少なくとも2つの変動遅延時間に基づき、前記半導
    体集積回路の動作特性を決定する統合遅延時間を生成す
    る遅延データ統合工程と、 前記統合遅延時間を用いて、前記半導体集積回路の論理
    シミュレーションを行なう論理シミュレーション工程と
    を備えていることを特徴とするタイミング検証方法。
  2. 【請求項2】 前記遅延データ統合工程は、前記少なく
    とも2つの変動遅延時間のうちの最大又は最小のものを
    前記統合遅延時間として決定する工程を含むことを特徴
    とする請求項1に記載のタイミング検証方法。
  3. 【請求項3】 前記遅延データ統合工程よりも前に、前
    記プロセス変動要因の変動量の平均値である平均プロセ
    ス変動量と前記配線のレイアウト図形とに基づき算出さ
    れた前記配線の抵抗及び前記配線間の容量を用いて、前
    記配線の第3の遅延時間と前記駆動セルの第4の遅延時
    間とを算出することにより、前記第3の遅延時間及び第
    4の遅延時間からなる平均変動遅延時間を算出する第2
    の遅延時間算出工程を備え、 前記遅延データ統合工程は、前記平均変動遅延時間を用
    いて、前記少なくとも2つの変動遅延時間の標準偏差を
    算出する工程と、前記標準偏差と前記平均変動遅延時間
    との和を前記統合遅延時間として決定する工程とを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載のタイミング検証方
    法。
  4. 【請求項4】 前記遅延データ統合工程は、前記少なく
    とも2つの変動遅延時間のそれぞれを用いて、前記複数
    のセルのうちフリップフロップ同士の間のパスに対し
    て、少なくとも2つのパス遅延時間を算出する工程と、
    前記少なくとも2つのパス遅延時間のうちの最大又は最
    小のものと対応する前記変動遅延時間を前記統合遅延時
    間として決定する工程とを含むことを特徴とする請求項
    1に記載のタイミング検証方法。
  5. 【請求項5】 論理機能を有する複数のセルが配置され
    ると共に前記複数のセルの端子同士が配線により接続さ
    れることによって形成される半導体集積回路の動作タイ
    ミングを検証するタイミング検証方法であって、 前記配線のレイアウト図形に基づき、前記配線の配線長
    を計算する配線長計算工程と、 前記配線長に基づき、前記半導体集積回路を製造するプ
    ロセスによって決まり且つ前記配線の抵抗及び前記配線
    間の容量のうちの少なくとも1つを変動させるプロセス
    変動要因に、その変動量であるプロセス変動量を設定す
    る変動量設定工程と、 前記プロセス変動量と前記配線のレイアウト図形とに基
    づき、前記配線の抵抗及び前記配線間の容量を算出する
    配線RC算出工程と、 算出された前記配線の抵抗及び前記配線間の容量を用い
    て、前記配線の第1の遅延時間と、前記複数のセルのう
    ち前記配線を駆動する駆動セルの第2の遅延時間とを算
    出することにより、前記第1の遅延時間及び第2の遅延
    時間からなる変動遅延時間を算出する遅延時間算出工程
    と、 前記変動遅延時間を用いて、前記半導体集積回路の論理
    シミュレーションを行なう論理シミュレーション工程と
    を備えていることを特徴とするタイミング検証方法。
  6. 【請求項6】 前記変動量設定工程は、前記配線長が所
    定値よりも短い場合には、前記配線の抵抗に比べて前記
    配線間の容量に大きな変動が生じるように前記プロセス
    変動量を設定する一方、前記配線長が所定値よりも長い
    場合には、前記配線間の容量に比べて前記配線の抵抗に
    大きな変動が生じるように前記プロセス変動量を設定す
    る工程を含むことを特徴とする請求項5に記載のタイミ
    ング検証方法。
  7. 【請求項7】 論理機能を有する複数のセルが配置され
    ると共に前記複数のセルの端子同士が配線により接続さ
    れることによって形成される半導体集積回路の動作タイ
    ミングを検証するタイミング検証方法であって、 前記配線のレイアウト図形に基づき、前記配線の配線長
    を計算する配線長計算工程と、 前記複数のセルのライブラリデータから、前記複数のセ
    ルのうち前記配線を駆動する駆動セルの駆動能力を取得
    する駆動能力取得工程と、 前記配線長と前記駆動能力とに基づき、前記配線の遅延
    時間の予測値である予測配線遅延時間と、前記駆動セル
    の遅延時間の予測値である予測セル遅延時間とを求める
    遅延時間予測工程と、 前記予測配線遅延時間及び予測セル遅延時間に基づき、
    前記半導体集積回路を製造するプロセスによって決まり
    且つ前記配線の抵抗及び配線間の容量のうちの少なくと
    も1つを変動させるプロセス変動要因に、その変動量で
    あるプロセス変動量を設定する変動量設定工程と、 前記プロセス変動量と前記配線のレイアウト図形とに基
    づき、前記配線の抵抗及び前記配線間の容量を算出する
    配線RC算出工程と、 算出された前記配線の抵抗及び前記配線間の容量を用い
    て、前記配線の第1の遅延時間と前記駆動セルの第2の
    遅延時間とを算出することにより、前記第1の遅延時間
    及び第2の遅延時間からなる変動遅延時間を算出する遅
    延時間算出工程と、 前記変動遅延時間を用いて、前記半導体集積回路の論理
    シミュレーションを行なう論理シミュレーション工程と
    を備えていることを特徴とするタイミング検証方法。
  8. 【請求項8】 前記変動量設定工程は、前記予測セル遅
    延時間が前記予測配線遅延時間よりも大きい場合には、
    前記配線の抵抗に比べて前記配線間の容量に大きな変動
    が生じるように前記プロセス変動量を設定する一方、前
    記予測配線遅延時間が前記予測セル遅延時間よりも大き
    い場合には、前記配線間の容量に比べて前記配線の抵抗
    に大きな変動が生じるように前記プロセス変動量を設定
    する工程を含むことを特徴とする請求項7に記載のタイ
    ミング検証方法。
  9. 【請求項9】 論理機能を有する複数のセルが配置され
    ると共に前記複数のセルの端子同士が配線により接続さ
    れることによって形成される半導体集積回路の動作タイ
    ミングを検証するタイミング検証方法であって、 前記半導体集積回路を製造するプロセスによって決まり
    且つ前記配線の抵抗及び配線間の容量のうちの少なくと
    も1つを変動させるプロセス変動要因の変動量の平均値
    である平均プロセス変動量と、前記配線のレイアウト図
    形とに基づき、前記配線の抵抗及び前記配線間の容量を
    算出する配線RC算出工程と、 前記配線のレイアウト図形に基づき、前記配線の配線長
    を計算する配線長計算工程と、 前記配線長が所定値よりも短い場合には、前記配線RC
    算出工程において算出された前記配線間の容量を増大さ
    せる一方、前記配線長が所定値よりも長い場合には、前
    記配線RC算出工程において算出された前記配線の抵抗
    を増大させる配線RC調整工程と、 前記配線RC調整工程において調整された前記配線の抵
    抗及び前記配線間の容量を用いて、前記配線の第1の遅
    延時間と、前記複数のセルのうち前記配線を駆動する駆
    動セルの第2の遅延時間とを算出することにより、前記
    第1の遅延時間及び第2の遅延時間からなる変動遅延時
    間を算出する遅延時間算出工程と、 前記変動遅延時間を用いて、前記半導体集積回路の論理
    シミュレーションを行なう論理シミュレーション工程と
    を備えていることを特徴とするタイミング検証方法。
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