JP5262435B2 - 回路設計装置及び回路設計方法 - Google Patents

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本発明は、低電力化を行う半導体集積回路の回路設計装置及び回路設計方法に関する。
従来より、半導体デバイスの微細化は、LSI(Large Scale Integration)の高性能化及び高機能化を実現してきた。その一方で、消費電力や待機電力が増大する問題もあり、低電力化がLSIの性能を維持する上でも重要な課題となってきた。
LSIの低電力化を行うための低電力設計手法としてクロック・ゲーティングという技術がある。停止している回路のクロックを止めることで、不要なクロックトグルで消費される電力を削減することができる。このようなクロック・ゲーティングは充放電電流などによる「ダイナミック電力」を削減できるが、リーク電流による「スタティック電力」は削減できない。
例えば図1に示すように、クロック信号CLKにANDゲート2g(GCB:ゲーティドクロックバッファ)が挿入されている。クロックイネーブル信号ENが“0”の時、FF(フリップフロップ)3へのクロック信号ENCLKのトグルが抑えられるため、無駄なダイナミック電力を削減できる。
このようなクロック・ゲーティングバッファをセル内に内蔵した低電力セルが知られている。低電力セルの基本的な考えは、FFの入力と出力を常時比較し、比較結果が一致した時クロック同期回路に対するクロック入力を抑止する。クロック入力を抑止することにより、ダイナミック電力が削減することが可能となり、低電力化を実現することができる。
特開平11−298300号公報 特開平11−145789号公報 特開2000−13195号公報
しかしながら、上述したような低電力設計手法では、図2に示すように、低電力セル5では、FF3の入力と出力とを常時比較し、比較結果が一致した時にクロック入力を抑止するEXOR回路2eと、NANDゲート2hの追加によって、Delay増大3dが発生すると言った問題があった。
ゲーティングクロックバッファ内蔵の低電力セル5は、メリットとしては電力削減可能であるが、デメリットとしてDelayの増大がある。図3に示すような従来の設計フローにおいては、タイミング解析が物理設計後に行われるため、タイミング解析結果でセットアップタイムを満足しないと、RTL(Register. Transfer. Language)修正が発生する場合がある。RTL修正が発生すると、RTL記述による機能検証のためのRTLシミュレーションを含めた手戻り工数が増大し、設計期間が増大する場合があった。
よって、本発明の目的は、機能検証の段階で電力削減効果がありかつタイミング的に厳しくないセルを特定して低電力セルへの置き換えを行うようにした回路設計装置を提供することである。
上記課題を解決するため、ハードウェアの動作を記述した記述データと、該記述データに基づく論理合成によって得られたネットリストと、該ネットリストを用いたタイミング解析結果とを記憶した記憶領域と、消費電力解析用テスト環境において前記記述データに対してシミュレーションを行うシミュレーション手段と、前記シミュレーションによる波形データを解析して前記低電力セルに置き換えた場合に削減できる電力削減効果を算出する電力削減効果算出手段と、前記タイミング解析結果と、前記電力削減効果算出手段によって算出された電力削減効果とに基づいて、低電力セルへ置き換える条件を示す遅延条件及び削減電力条件を満たすセルに対して、該セルの前記ネットリスト内のセル種別を所定の低電力セルのセル種別に書き換えて、低電力セルへの置き換えを行う低電力セル置き換え手段とを有するように構成される。
また、回路設計装置は、ネットリストを用いた配置配線後にタイミング解析を実行するタイミング解析手段と、前記タイミング解析結果を用いて低電力セルへ置き換えるための遅延条件を満たすセルを特定し、前記ネットリストにおいて該特定されたセルを該低電力セルに置き換えた置き換えネットリストを出力する置き換え処理手段と、前記置き換えネットリストを用いた配置配線後にタイミング解析を行った最終ネットリストを出力する最終ネットリスト出力手段とを有するように構成される。
上記課題を解決するための手段として、コンピュータに上記回路設計装置として機能させるためのコンピュータ読取可能な記憶媒体、及び、上記回路設計装置での回路設計法とすることもできる。
置き換えることよって削減される電力の条件を満たす場合に、クロック・ゲーティングを行う低電力セルで置き換えることにより、LSIの消費電力の削減を効率的に実現できる。また、低電力セルで置き換える前のタイミング解析結果を用いてセットアップ時間などの遅延条件を満たす場合に、低電力セルで置き換えることにより、低電力セルを置き換えることによって生じる開発工数の増加を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施例では、RTL記述を行い、論理合成でゲートレベルのネットリストを作成し、ネットリストよりセルの配置配線を行い、タイミング解析を行い、LSI製造を行う回路設計フローにおいて、機能設計の検証結果に基づいて電力削減効果がありかつタイミング的に厳しくないセルに対して低電力セルへ置き換えたネットリストを出力するようにし、低電力セルへ置き換えによる手戻り工数を削減する。ここで、低電力セルへの置き換え対象となるセルは、FF(フリップフロップ)であり、低電力セルとは、図2に示すように構成される低電力セル5である。
図4は、本実施例に係る低電力セルの置き換えを行う設計処理フローを説明するためのフローチャート図である。図4に示す設計処理フローは、回路設計装置として動作するコンピュータによって行われる処理フローである。図4中、ステップS21からS23までの処理が置き換え処理部70である。
図4において、開発者によってハードウェアの設計仕様に基づいてLSIの動作をRTL等で記述されると(ステップS1)、回路設計装置は、記憶領域に出力されたRTL記述データ41を用いて第1のRTLシミュレーションを行う(ステップS2)。この第1のRTLシミュレーションでは、RTL記述データ41に対して通常の論理検証を行い、低電力セルについて考慮しない。
回路設計装置は、第1のRTLシミュレーションにより論理検証が終了したRTL記述データ41を用いて論理合成をして(ステップS3)、ネットリスト47aを記憶領域に出力する。このネットリスト47aでは低電力セルへの置き換えはなされていないセル間の接続情報が示されている。ネットリスト47aを用いてセルの配置配線が行われ(ステップS4)、物理情報48が出力される。物理情報48を用いたタイミング解析が行われて(ステップS5)、タイミング解析結果49が出力される。
一方、回路設計装置は、ステップS1でハードウェアの機能を記述したRTL記述データ41と、消費電力解析用テスト環境12とを入力して、第2のRTLシミュレーションを実行する(ステップS21)。消費電力解析用テスト環境12は、実動作に近いデータであり、例えばテストベンチなどである。
回路設計装置は、ステップS21による第2のRTLシミュレーション結果13を用いて、低電力セル5による電力削減効果を算出する(ステップS22)。回路設計装置は、低電力セル5に置き換えた場合に削減できる電力量を算出する。置き換え対象となるFFを識別するセル識別情報と算出した削減できる電力量とが低電力セル電力削減効果14として記憶領域に出力する。
回路設計装置は、ステップS3の論理合成で出力されたネットリスト47aと、ステップS5のタイミング解析によるタイミング解析結果49と、ステップS22による低電力セル電力削減効果14とを用いて置き換え対象となるFFを決定し、低電力セル5のセル情報に置き換える。回路設計装置は、低電力セル電力削減効果14に含まれるFFのうち、更にタイミングを満たすFFについて、ネットリスト47aのセル情報を低電力セル5のセル情報に置き換えた置き換えネットリスト47bを記憶領域に出力する。
回路設計装置は、低電力セル5のセル情報に置き換えた置き換えネットリスト47bを用いて配置配線を行い(ステップS6)、ステップS4で出力した物理情報48を変更する。回路設計装置は、低電力セル5への置き換えによって変更された物理情報48を用いてタイミング解析を行い(ステップS7)、その解析結果でステップS5で出力したタイミング解析結果49を書き換える。タイミング解析によってタイミングエラーがある場合には、ステップS6へ戻りセルの配置配線から処理を繰り返す。タイミングエラーが解消されたタイミング解析結果49に基づいて最終ネットリスト47cを記憶領域に出力する(ステップS8)。
図5は、ステップS22での電力削減効果の算出方法を説明するための図である。図5において、回路設計装置は、第2のRTLシミュレーション結果13に含まれる波形データのうち各FF3の信号情報を示す波形データ13wを解析する。波形データ13wにおいて、データdが変化しない期間51、52にFF3に供給されるクロックclk部分が電力削減部分51w、52wとなる。
回路設計装置は、電力削減部分51w、52wで消費される電力を低電力セル5で置き換えることによって削減できる電力値として算出する。回路設計装置は、各FF3について電力値を算出し、FF3の識別情報に対応させて算出した電力値を低電力セル電力削減効果14として記憶領域に出力する。この際、各FF3が持つ最大遅延も対応させて出力するようにする。最大遅延の値は、図4に示すステップS5のタイミング解析で得られたタイミング解析結果49で示される各セルの最大遅延を用いる。
低電力セル電力削減効果14は、図6に示されるように、FF3の識別情報となるFFインスタンス名毎に最大遅延及び消費電力が対応付けられたレコードでなるテーブルとして記憶される。例えば、FFインスタンス名「DATA1」には最大遅延「15ns」及び削減電力「40pW」が対応づけられ、FFインスタンス名「DATA2」には最大遅延「3ns」及び削減電力「60pW」が対応づけられ、FFインスタンス名「DATA3」には最大遅延「5ns」及び削減電力「20pW」が対応づけられ、FFインスタンス名「DATA4」には最大遅延「21ns」及び削減電力「70pW」が対応づけられ、FFインスタンス名「DATA5」には最大遅延「6ns」及び削減電力「80pW」が対応づけられている。
図6は、図4のステップS23での低電力セル置き換え処理を説明するためのフローチャート図である。図6において、回路設計装置は、ステップS22での処理で出力された低電力セル電力削減効果14から順にデータを読み込む(ステップS71)。回路設計装置は、低電力セル電力削減効果14から順にFFインスタンス名と最大遅延と消費電力とを取得する。
回路設計装置は、最大遅延が閾値より小さいか否かを判断する(ステップS72)。最大遅延の閾値は設計仕様によって定められるものであり、ここでは例えば、10nsとする。回路設計装置は、最大遅延の閾値以上であれば、低電力セル5への置き換え対象とせず、ステップS75へと進む。
一方、最大遅延が閾値より小さい場合、回路設計装置は、更に削減電力が閾値より大きいか否かを判断する(ステップS73)。削減電力の閾値は設計仕様によって定められるものであり、ここでは例えば、50pWとする。回路設計装置は、削減電力の閾値以下であれば、低電力セル5への置き換え対象とせず、ステップS75へと進む。
従って、回路設計装置は、最大遅延が閾値より小さく、かつ、削減電力が閾値より大きいFF3は低電力セル5への置き換え対象であると判断して、置き換え候補15として記憶領域に出力する。置き換え候補15は、FFが置き換え対象となった場合に、ステップS71で取得したFFインスタンス名と最大遅延と削減電力とで1レコードとなるテーブルとして記憶される。置き換え候補15には、少なくともステップS5のタイミング解析ではセットアップエラーとならないFF3のうち、更に削減電力が閾値より大きいFF3が低電力セル5への置き換え対象として格納される。
そして、回路設計装置は、低電力セル電力削減効果14に格納されている全FFについて処理したか否かを判断する(ステップS75)。全FFについて処理していない場合、回路設計装置は、ステップS71へ戻り上記同様の処理を繰り返す。
置き換え候補15には、ステップS72及びS73の判断結果によって、例えば、低電力セル電力削減効果14に格納されているFFインスタンスのうち、DATA2、DATA5、・・・等が書き込まれ、各FFインスタンス名に対応させて最大遅延と削減効果とが記憶される。
一方、全FFについて処理した場合、回路設計装置は、図4のステップS3の論理合成によって出力されたネットリスト47aを読み込み(ステップS77)、置き換え候補15から順にデータを読み込む(ステップS77)。回路設計装置は、置き換え候補15から順にFFインスタンス名と最大遅延と削減電力とを取得する。
ネットリスト47aには、セル種別とそのセルのインスタンス名の組み合わせに対して、同期するクロック情報、入力情報、及び出力情報とによる接続情報がセルインスタンスとして定義されている。セル種別「ff」のインスタンスは、例えば、
ff DATA1(clk、In1、Out2);
ff DATA2(clk、In2、Out2);
ff DATA3(clk、In2、Out2);
ff DATA4(clk、In2、Out2);
ff DATA5(clk、In2、Out2);
・・・・
などのように定義されている。
回路設計装置は、読み込んだネットリスト47aからセル種別「ff」を示すインスタンスを選択し、置き換え候補15から取得したFFインスタンス名と一致するFFに対して、セル種別を「lowff」に書き換えることによって、置き換え候補のFFインスタンスを低電力セルに変更する(ステップS78)。
そして、回路設計装置は、書き換え候補15の全FFについて処理をしたか否かを判断する(ステップS79)。書き換え候補15の全FFについて処理を終了していない場合、回路設計装置は、ステップS77へ戻って上記同様の処理を繰り返す。一方、全FFについて処理を終了した場合、この処理を終了し、書き換え候補15のFFに対応するネットリスト47aのインスタンスのセル種別を変更した置き換えネットリスト47bを出力する。
出力された置き換えネットリスト47bでは、セル種別「ff」を示すインスタンスのうち置き換え候補15のFFインスタンス名と一致するFFに対してセル種別「lowff」に書き換えられるため、
ff DATA1(clk、In1、Out2);
lowff DATA2(clk、In2、Out2);
ff DATA3(clk、In2、Out2);
ff DATA4(clk、In2、Out2);
lowff DATA5(clk、In2、Out2);
・・・・
などのように変更される。
置き換えネットリスト47bでは、最大遅延が閾値以内であり、かつ削減電力が閾値より大であるFF3のみ低電力セル5に置き換えた情報となっているため、図4のステップS6以降の配置配線及びタイミング解析S7後のタイミング解析結果49にてエラーが検出されたとしてもステップS6へ戻って配置配線を最適化すればよく、ステップS1からの設計仕様に基づくRTLの記述の修正まで戻る図3に示すような手戻り工数3pを大幅に削減することができる。
次に、上述した置き換え処理部70での処理によって、低電力セル5への置き換えが抑止又は実行される例について、図6に示す例に基づいて説明する。図7及び図8は、低電力セルへの置き換えが抑止又は実行される例を示す図である。図7及び図8では、論理セルが配置配線された例で説明する。ここでは、クロック周波数100MHzで、最大遅延の閾値を10ns、及び削減電力の閾値を50pWとする。
図7(A)では、遅延大及び削減電力不足により置き換えが抑止される例を示している。「A.DATA11」のFFが「A.DATA1」のFFへと接続される配置配線において、これらFF間の最大遅延が15nsであり、「A.DATA1」で低電力セル5の置き換えによって削減される削減電力が「40pW」である。従って、図6のステップS72の最大遅延の判断処理によって置き換え対象から除外されるため、低電力セル5への置き換えが抑止される。
図7(B)では、遅延小であるが削減電力不足により置き換えが抑止される例を示している。「A.DATA13」のFFが「A.DATA3」のFFへと接続される配置配線において、これらFF間の最大遅延が5nsであり、「A.DATA3」で低電力セル5の置き換えによって削減される削減電力が「20pW」である。従って、図6のステップS72の最大遅延の判断処理では置き換え対象となるが、ステップS73の消費電力の判断処理では置き換え対象から除外されるため、低電力セル5への置き換えが抑止される。
図8(A)では、遅延大により削減電力大であっても置き換えが抑止される例を示している。「A.DATA14」のFFが「A.DATA4」のFFへと接続される配置配線において、これらFF間の最大遅延が21nsであり、「A.DATA4」で低電力セル5の置き換えによって削減される削減電力が「70pW」である。従って、図6のステップS72の最大遅延の判断処理によって置き換え対象から除外されるため、削減電力「70pW」が閾値「50pW」より大きくても低電力セル5への置き換えが抑止される。
図8(B)では、遅延小かつ削減電力大により置き換えが実行される例を示している。「A.DATA12」のFFが「A.DATA2」のFFへと接続される配置配線において、これらFF間の最大遅延が3nsであり、「A.DATA2」で低電力セル5の置き換えによって削減される削減電力が「60pW」である。従って、図6のステップS72の最大遅延の判断処理では置き換え対象となり、ステップS73の消費電力の判断処理においても置き換え対象となるため、低電力セル5への置き換えが実行される。
図9は、回路設計装置のハードウェア構成例を示す図である。図9に示す回路設計装置100は、上述した処理を実行するコンピュータ装置であって、CPU(Central Processing Unit)81と、メモリユニット82と、表示ユニット83と、出力ユニット84と、入力ユニット85と、通信ユニット86と、記憶装置87と、ドライバ88とで構成され、システムバスBに接続される。
CPU81は、メモリユニット82に格納されたプログラムに従って回路設計装置100を制御する。メモリユニット82は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read-Only Memory)等にて構成され、CPU81にて実行されるプログラム、CPU81での処理に必要なデータ、CPU81での処理にて得られたデータ等を格納する。また、メモリユニット82の一部の領域が、CPU81での処理に利用されるワークエリアとして割り付けられている。
表示ユニット83は、CPU81の制御のもとに必要な各種情報を表示する。出力ユニット84は、プリンタ等を有し、設計者からの指示に応じて各種情報を出力するために用いられる。入力ユニット85は、マウス、キーボード等を有し、設計者が回路設計装置100が処理を行なうための必要な各種情報を入力するために用いられる。通信ユニット86は、例えばインターネット、LAN(Local Area Network)等に接続し、外部装置との間の通信制御をするための装置である。記憶装置87は、例えば、ハードディスクユニットにて構成され、図4から図6で示される各種処理を実行するプログラム等のデータを格納する。
メモリユニット82又は記憶装置87の記憶領域を利用して、RTL記述データ41、ネットリスト47a、置き換えネットリスト47b、最終ネットリスト47c、物理情報48、タイミング解析結果49、第2のRTLシミュレーション結果13、低電力セル電力削減効果14、置き換え候補15等が格納される。
回路設計装置100よって行われる処理を実現するプログラムは、例えば、CD−ROM(Compact Disc Read-Only Memory)等の記憶媒体89によって回路設計装置100に提供される。即ち、プログラムが保存された記憶媒体89がドライバ88にセットされると、ドライバ88が記憶媒体89からプログラムを読み出し、その読み出されたプログラムがシステムバスBを介して記憶装置87にインストールされる。そして、プログラムが起動されると、記憶装置87にインストールされたプログラムに従ってCPU81がその処理を開始する。尚、プログラムを格納する媒体としてCD−ROMに限定するものではなく、コンピュータが読み取り可能な媒体であればよい。本発明に係る処理を実現するプログラムは、通信ユニット86によってネットワークを介してダウンロードし、記憶装置87にインストールするようにしても良い。また、USB対応の回路設計装置100であれば、USB接続可能な外部記憶装置からインストールするようにしても良い。更に、SDカード等のフラッシュメモリ対応の回路設計装置100であれば、そのようなメモリカードからインストールするようにしても良い。
上述したように、LSIを開発するための回路設計処理において、RTL記述を行い、論理合成によりネットリスト生成を行い、配置配線を行って最終的なネットリストを作成する回路設計フローにおいて、消費電力解析用テスト環境とRTLを入力としたシミュレーション結果から全FFに対して出力データが変化していない期間にFFに供給されるクロック部で消費される電力値を削減可能電力値として算出し、また配置配線後のタイミング解析結果から全FFに対して入力側の最大遅延値を算出し、最大遅延値が閾値より小さく、かつ削減可能電力値が閾値より大きいFFに対して低電力セルに置き換える。
通常の回路設計処理フローに加えて、最大遅延が閾値以内かつ電力削減効果があると判断したFF3を低電力セル5へ置き換えたネットリストを出力するようにした置き換え処理部70を備えることによって、低電力セル5へ置き換えたネットリストに対するタイミングエラーによる手戻りを配置配線から見直せばよく、RTL記述の見直しや変更が必要となるような大幅な手戻り工数を削減することができる。
大幅な手戻り工数を必要とするような低電力セル5への置き換えを抑止し通常セルのFF3を用いた構成とすることによって、回路設計を効率的に行うことができる。
なお、ハードウェアの振る舞いを記述ためのハードウェア記述言語は、RTLに限定されるものではない。
以上の説明に関し、更に以下の項を開示する。
(付記1)
消費電力解析用テスト環境においてハードウェアの動作を記述した記述データに対してシミュレーションを行うシミュレーション手段と、
前記シミュレーションによる波形データを解析して前記低電力セルに置き換えた場合に削減できる電力削減効果を算出する電力削減効果算出手段と、
前記低電力セルに置き換えることによって電力を削減できるセルを該低電力セルに置き換える低電力セル置き換え手段とを有する回路設計装置。
(付記2)
前記低電力セル置き換え手段は、
前記低電力セルに置き換えるための遅延条件及び削減電力条件を満たすセルを置き換え対象として特定する置き換え対象特定手段と、
前記置き換え対象として特定されたセルを前記低電力セルに置き換えたネットリストを出力する置き換えネットリスト出力手段とを有する付記1記載の回路設計装置。
(付記3)
ネットリストを用いた配置配線後にタイミング解析を実行するタイミング解析手段と、
前記タイミング解析結果を用いて低電力セルへ置き換えるための遅延条件を満たすセルを特定し、前記ネットリストにおいて該特定されたセルを該低電力セルに置き換えた置き換えネットリストを出力する置き換え処理手段と、
前記置き換えネットリストを用いた配置配線後にタイミング解析を行った最終ネットリストを出力する最終ネットリスト出力手段とを有する回路設計装置。
(付記4)
ハードウェアの振る舞いを記述した記述データに対して第1のシミュレーションを行う第一記述データ・シミュレーション手段を有し、
前記置き換え処理手段は、
消費電力解析用テスト環境において前記第1のシミュレーションで使用される前記記述データに対して第2のシミュレーションを行う第二記述データ・シミュレーション手段と、
前記第2のシミュレーションによる波形データを解析して前記低電力セルに置き換えた場合に削減できる電力削減効果を算出する電力削減効果算出手段と、
前記低電力セルに置き換えるための前記遅延条件を満たし、かつ、前記電力削減効果の条件を満たすセルを置き換え対象として特定する置き換え対象特定手段と、
前記特定されたセルと一致する前記ネットリストのセルを前記低電力セルに変更した前記置き換えネットリストを出力するセル変更手段とを有する付記3記載の回路設計装置。
(付記5)
前記電力削減効果算出手段は、前記第2のシミュレーションによって得られる波形データが変化しない期間で消費されるクロックの電力を前記低電力セルの置き換えによって削減できる削減電力として算出する付記4記載の回路設計装置。
(付記6)
前記置き換え処理手段は、更に、
前記セル特定手段によって特定されたセルに関して該セルのセル識別情報と前記最大遅延と前記削減電力とを置き換え候補テーブルに記憶する置き換え候補取得手段を有する付記5記載の回路設計装置。
(付記7)
前記電力削減効果算出手段は、セル毎に前記タイミング解析手段によるタイミング解析結果から最大遅延を取得し、該セルのセル識別情報と該最大遅延と前記削減電力とを対応させて電力削減効果テーブルに記憶し、
前記置き換え候補取得手段は、前記電力削減効果テーブルに記憶されているセルのうち前記セル特定手段によって特定されたセルに関して前記電力削減効果テーブルに記憶されている前記セル識別情報と前記最大遅延と前記削減電力とを置き換え候補テーブルに記憶する置き換え候補取得手段と、
前記セル変更手段は、前記置き換え候補テーブルのセル識別情報と一致する前記ネットリストのセルに対して該セルのセル種別を前記低電力セルのセル種別に書き換える付記6記載の回路設計装置。
(付記8)
コンピュータが回路設計を行う回路設計方法であって、該コンピュータが、
消費電力解析用テスト環境においてハードウェアの動作を記述した記述データに対してシミュレーションを行うシミュレーション手順と、
前記シミュレーションによる波形データを解析して前記低電力セルに置き換えた場合に削減できる電力削減効果を算出する電力削減効果算出手順と、
前記低電力セルに置き換えることによって電力を削減できるセルを該低電力セルに置き換える低電力セル置き換え手順とを実行する回路設計方法。
(付記9)
コンピュータが回路設計を行う回路設計方法であって、該コンピュータが、
ネットリストを用いた配置配線後にタイミング解析を実行するタイミング解析手順と、
前記タイミング解析結果を用いて低電力セルへ置き換えるための遅延条件を満たすセルを特定し、前記ネットリストにおいて該特定されたセルを該低電力セルに置き換えた置き換えネットリストを出力する置き換え処理手順と、
前記置き換えネットリストを用いた配置配線後にタイミング解析を行った最終ネットリストを出力する最終ネットリスト出力手順とを実行する回路設計方法。
(付記10)
コンピュータに回路設計を行わせるためのプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、該コンピュータに、
ネットリストを用いた配置配線後にタイミング解析を実行するタイミング解析手順と、
前記タイミング解析結果を用いて低電力セルへ置き換えるための遅延条件を満たすセルを特定し、前記ネットリストにおいて該特定されたセルを該低電力セルに置き換えた置き換えネットリストを出力する置き換え処理手順と、
前記置き換えネットリストを用いた配置配線後にタイミング解析を行った最終ネットリストを出力する最終ネットリスト出力手順とを実行させるコンピュータ読取可能な記憶媒体。
本発明は、具体的に開示された実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
クロック・ゲーティング技術を説明するための図である。 クロック・ゲーティングのための回路構成例を示す図である。 従来の設計フローの例を示す図である。 本実施例に係る低電力セルの置き換えを行う設計処理フローを説明するためのフローチャート図である。 ステップS22での電力削減効果の算出方法を説明するための図である。 図4のステップS23での低電力セル置き換え処理を説明するためのフローチャート図である。 低電力セルへの置き換えが抑止又は実行される例を示す図(その1)である。(その1) 低電力セルへの置き換えが抑止又は実行される例を示す図(その2)である。 回路設計装置のハードウェア構成例を示す図である。
符号の説明
2e EXOR回路
2g ANDゲート
2h NANDゲート
2i クロック停止回路
3 FF
3d Delay増大
13 第2のRTLシミュレーション結果
13w 波形データ
14 低電力セル電力削減効果
15 置き換え候補
47a ネットリスト
47b 置き換えネットリスト
47c 最終ネットリスト
48 物理情報
49 タイミング解析結果
51、52 変化しない期間
51w、52w 電力削減部分
81 CPU
82 メモリユニット
83 表示ユニット
84 出力ユニット
85 入力ユニット
86 通信ユニット
87 記憶装置
88 ドライバ
89 記憶媒体
100 回路設計装置

Claims (5)

  1. ハードウェアの動作を記述した記述データと、該記述データに基づく論理合成によって得られたネットリストと、該ネットリストを用いたタイミング解析結果とを記憶した記憶領域と、
    消費電力解析用テスト環境において前記記述データに対してシミュレーションを行うシミュレーション手段と、
    前記シミュレーションによる波形データを解析して前記低電力セルに置き換えた場合に削減できる電力削減効果を算出する電力削減効果算出手段と、
    前記タイミング解析結果と、前記電力削減効果算出手段によって算出された電力削減効果とに基づいて、低電力セルへ置き換える条件を示す遅延条件及び削減電力条件を満たすセルに対して、該セルの前記ネットリスト内のセル種別を所定の低電力セルのセル種別に書き換えて、低電力セルへの置き換えを行う低電力セル置き換え手段とを有する回路設計装置。
  2. 前記低電力セル置き換え手段は、
    前記ネットリストから、前記低電力セルに置き換えるための遅延条件及び削減電力条件を満たすセルを置き換え対象として特定する置き換え対象特定手段と、
    前記置き換え対象として特定されたセルのセル種別を前記所定の低電力セルのセル種別へと書き換えることによって、該所定の低電力セルに置き換えたネットリストを出力する置き換えネットリスト出力手段とを有する請求項1記載の回路設計装置。
  3. 前記ネットリストを用いた配置配線後にタイミング解析を実行し、該タイミング解析によって得た前記タイミング解析結果を前記記憶領域に格納するタイミング解析手段と、
    前記低電力セル置き換え手段によって前記低電力セルへの置き換えが行われた前記置き換えネットリストを用いた配置配線後にタイミング解析を行っ最終ネットリストを出力する最終ネットリスト出力手段とを有する請求項1又は2記載の回路設計装置。
  4. 前記記憶領域に記憶された前記記述データに対して論理検証を行うシミュレーションを実行し、該論理検証が終了した前記記述データを用いて前記論理合成を行うことによって得た前記ネットリストを前記記憶部に記憶する論理合成手段を有する請求項3記載の回路設計装置。
  5. コンピュータが回路設計を行う回路設計方法であって、該コンピュータが、
    消費電力解析用テスト環境において、記憶領域に記憶されたハードウェアの動作を記述した記述データに対してシミュレーションを行うシミュレーション手順と、
    前記シミュレーションによる波形データを解析して前記低電力セルに置き換えた場合に削減できる電力削減効果を算出する電力削減効果算出手順と、
    前記記憶領域に記憶された前記記述データに基づく論理合成によって得られたネットリストを用いたタイミング解析結果と、前記電力削減効果算出手順によって算出された電力削減効果とに基づいて、低電力セルへ置き換える条件を示す遅延条件及び削減電力条件を満たすセルに対して、該セルの前記ネットリスト内のセル種別を所定の低電力セルのセル種別に書き換えて、低電力セルへの置き換えを行う低電力セル置き換え手順とを実行する回路設計方法。
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