JP5060540B2 - 内燃機関の排ガス浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の排ガス浄化装置に関し、特に、排ガス中のパティキュレートを捕集するフィルタに堆積したSOOTおよびSOFを除去する内燃機関の排ガス浄化装置に関する。
従来の内燃機関の排ガス浄化装置として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。この内燃機関は、ディーゼルエンジンであり、その排気管には、排ガス中のパティキュレート(以下「PM」という)を捕集するためのフィルタが設けられている。この排ガス浄化装置では、所定の運転時間ごとに、フィルタの温度をSOFの発火点以上に制御することによって、フィルタに捕集され、堆積したPMに含まれるSOFを除去するSOF除去制御を実行する。また、このSOF除去制御の後に、検出されたフィルタの前後差圧と排ガスの体積流量に応じて、フィルタに堆積したPMの堆積量を算出する。そして、算出されたPM堆積量が所定の上限値以上であり、かつ所定のSOOT除去制御実行条件が成立しているときには、フィルタの温度をSOOTの発火点以上に制御することによって、フィルタに捕集されたPMに含まれるSOOTを除去するSOOT除去制御を実行する。
また、従来の他の排ガス浄化装置として、特許文献2に開示されたものが知られている。この内燃機関も特許文献1と同様にディーゼルエンジンであり、その排気管には、排ガス中のPMを捕集するためのフィルタが設けられている。この排ガス浄化装置では、フィルタに堆積したPMに含まれるSOFおよびSOOTの堆積量をそれぞれ算出し、算出されたSOF堆積量が所定の上限値以上のときに、SOF除去制御を実行する。同様に、算出されたSOOT堆積量が所定の上限値以上のときに、SOOT除去制御を実行する。
特許第4291627号公報 特開2006−291788号公報
しかし、特許文献1の排ガス浄化装置では、SOF除去制御を実行した後、PM堆積量が所定の上限値以上になっているときに、SOOT除去制御を実行するので、SOF除去制御の直後にSOOT除去制御が実行されることがある。また、特許文献2の排ガス浄化装置では、SOOT除去制御とSOF除去制御が互いに独立したタイミングで実行されるので、特許文献1の排ガス浄化装置と同様、SOF除去制御の直後にSOOT除去制御が実行されることがある。SOOTの発火点はSOFの発火点よりも高いので、フィルタの温度がSOOTの発火点以上になると、SOOTおよびSOFの両方が燃焼する。したがって、特許文献1および2の排ガス浄化装置では、SOF除去制御の直後にSOOT除去制御が実行されたときに、SOF除去制御に用いた燃料が無駄になり、内燃機関の燃費が悪化してしまう。さらに、特許文献2の排ガス浄化装置では、パティキュレート全体の量を考慮しておらず、SOOTの堆積量とSOFの堆積量をそれぞれ別個に判定するので、例えば、SOOTの堆積量がSOOTしきい値に近く、かつSOFの堆積量がSOFしきい値に近い状態になることがある。その状態では、フィルタの圧力損失が過大になるため、内燃機関の出力を維持するために、より多くの燃料が内燃機関に供給されるので、燃費がさらに悪化する。
また、特許文献1の排ガス浄化装置では、SOF堆積量およびSOOT堆積量を算出せず、PM堆積量のみを算出するので、SOF除去制御を実行する前の時点では、PM堆積量に占めるSOF堆積量およびSOOT堆積量のそれぞれの割合が不明である。このため、例えば、算出されたPM堆積量が所定値以上のときに、SOOT堆積量が過大であるために、熱暴走(パティキュレートが燃焼する際にフィルタが過熱する現象)が発生するおそれがあると判定し、そのことを警告するDPFランプが点灯されることがある。しかし、熱暴走は、燃焼の温度が高いSOOTの堆積量が過大なときに発生するものであり、燃焼の温度が低いSOFの場合には、その堆積量が多くても熱暴走が発生するおそれはない。このため、特許文献1の排ガス浄化装置では、SOF堆積量の割合が高いためにPM堆積量が所定値以上になっているときに、熱暴走が発生するおそれがないにもかかわらず、DPFランプが誤って点灯されることがある。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、フィルタの圧力損失が過大になるのを回避しながら、より少ない燃料量で効率良くフィルタの再生を行うことができ、それにより、内燃機関の燃費を向上させることができる内燃機関の排ガス浄化装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、内燃機関3から排出された排ガス中のパティキュレートを捕集することにより、排ガスを浄化する内燃機関の排ガス浄化装置1であって、排気通路(実施形態における(以下、本項において同じ)排気管5)に設けられ、排ガス中のパティキュレートを捕集するフィルタ8と、フィルタ8に捕集され、堆積したパティキュレートに含まれるSOOTの量を、SOOT堆積量MSOOTとして算出するSOOT堆積量算出手段(ECU2、図2のステップ5)と、フィルタ8に堆積したパティキュレートに含まれるSOFの量を、SOF堆積量MSOFとして算出するSOF堆積量算出手段(ECU2、図2のステップ6、図4)と、算出されたSOOT堆積量MSOOTおよびSOF堆積量MSOFに基づいて、フィルタ8に堆積したパティキュレートの量をパティキュレート堆積量MPMとして算出するパティキュレート堆積量算出手段(ECU2、図2のステップ7)と、フィルタ8の温度(フィルタ温度TDPF)を、SOOTの燃焼温度(SOOT燃焼温度TSOOT)よりも低く、かつSOOTの燃焼温度よりも低いSOFの燃焼温度(SOF燃焼温度TSOF)以上の温度に制御することによって、フィルタ8に堆積したSOFを除去し、SOF堆積量MSOFを0にするSOF除去制御を実行するSOF除去制御手段(ECU2、図2のステップ12)と、フィルタ8の温度をSOOTの燃焼温度以上の温度に制御することによって、フィルタ8に堆積したSOOTおよびSOFを除去し、SOOT堆積量MSOOTおよびSOF堆積量MSOFをいずれも0にするSOOT除去制御を実行するSOOT除去制御手段(ECU2、図2のステップ13)と、を備え、SOF除去制御手段は、算出されたパティキュレート堆積量MPMが所定のPMしきい値MPMREF以上であり、かつSOF堆積量MSOFがSOFしきい値MSOFREF以上であるときに、SOF除去制御を実行(図2のステップ10〜12)、SOOT除去制御手段は、パティキュレート堆積量MPMがPMしきい値MPREF以上であり、かつSOF堆積量MSOFがSOFしきい値MSOFREFよりも小さいときに、SOOT除去制御を実行する(図2のステップ10,11,13)ことを特徴とする。
この内燃機関の排ガス浄化装置によれば、SOOT堆積量およびSOF堆積量をそれぞれ算出する。また、算出されたSOOT堆積量およびSOF堆積量に基づいて、パティキュレート堆積量を算出する。したがって、パティキュレート堆積量を適切に算出できるとともに、算出されたパティキュレート堆積量は圧力損失の度合を良好に表す。
また、パティキュレート堆積量がPMしきい値以上であり、かつSOF堆積量がSOFしきい値以上であるときに、SOF除去制御を実行するので、SOFがすべて除去され、それに伴い、パティキュレート堆積量低減される。これにより、圧力損失が過大になるのを回避することができる。
SOFは、SOOTと比較し、燃焼温度(発火点)が低いという特性を有する。本発明によれば、SOF除去制御を、フィルタの温度をSOOTの燃焼温度よりも低く、SOFの燃焼温度以上の温度に制御することによって行うので、より少ない燃料量で効率良くSOFおよびパティキュレートを除去することができ、それにより、内燃機関の燃費を向上させることができる。
さらに、パティキュレート堆積量が所定のPMしきい値以上で、かつSOF堆積量が所定のSOFしきい値以上のときに、SOF除去制御を実行するので、SOF堆積量が過大な状態で、パティキュレート堆積量が所定のPMしきい値以上になることはない。このため、このような状態を熱暴走が発生するおそれがあると誤って判定し、DPFランプが誤点灯されるという事態を回避することができる。
パティキュレート堆積量がPMしきい値以上で、かつSOF堆積量がSOFしきい値よりも小さいことは、SOOT量が比較的大きいことを示す。このため、この状態で仮にSOF除去制御を実行しても、すぐにSOOT除去制御を実行することが必要になる。また、SOOTの燃焼温度はSOFの燃焼温度よりも高いため、SOOT除去制御によってSOFも同時に除去されるので、SOF除去制御を実行した後、すぐにSOOT除去制御を実行すると、SOF除去制御に用いた燃料が無駄になり、内燃機関の燃費が悪化する。本発明によれば、パティキュレート堆積量がPMしきい値以上で、かつSOF堆積量がSOFしきい値よりも小さいときに、フィルタの温度をSOOTの燃焼温度以上の温度に制御することによってSOOT除去制御を実行するので、それにより、SOFおよびSOOTを同時にすべて除去し、より少ない燃料量で効率良くフィルタの再生を行うことができる。また、SOOT除去制御を実行することによって、SOOT堆積量の過大化を回避でき、熱暴走を防止することができる。
本願の請求項に係る発明は、請求項に記載の内燃機関の排ガス浄化装置1において、内燃機関3の運転状態を検出する運転状態検出手段(クランク角センサ11)と、内燃機関3の出力を得るための燃料のメイン噴射の終了後、燃料をアフター噴射するアフター噴射手段(燃料噴射弁6)と、アフター噴射よりも後の内燃機関3の膨張行程中または排気行程中において、燃料をポスト噴射するポスト噴射手段(燃料噴射弁6)と、をさらに備え、SOF除去制御手段は、前記ポスト噴射を、前記検出された内燃機関の運転状態にかかわらず実行する(図5のステップ45)とともに、内燃機関の運転状態がアイドル運転状態または中高負荷運転状態であると判定されたときに、アフター噴射を禁止し(図5のステップ43)、内燃機関3の運転状態が低負荷運転状態であると判定されたときに、アフター噴射を実行すること(図5のステップ44)を特徴とする。
この構成によれば、ポスト噴射を内燃機関の運転状態にかかわらず実行し、アフター噴射を、判定された内燃機関の運転状態に応じて実行する。内燃機関が低負荷運転状態のときには、アフター噴射を実行するので、それにより、排ガスの温度を高め、フィルタをSOF除去制御およびSOOT除去制御が可能な温度まで昇温することによって、フィルタの再生を適切に行うことができる。
これに対し、内燃機関がアイドル運転状態のときには、アフター噴射を実行すると、内燃機関の出力が変動するおそれがある。本発明によれば、内燃機関がアイドル運転状態のときにアフター噴射を禁止するので、内燃機関の出力変動を回避し、ドライバビリティを向上させることができる。また、内燃機関が中高負荷運転状態のときには、アフター噴射を実行しなくても、内燃機関への吸入空気量を制御することによって、フィルタを、SOF除去制御およびSOOT除去制御が可能な温度まで昇温することが可能である。本発明によれば、内燃機関が中高負荷運転状態のときにアフター噴射を禁止するので、不要なアフター噴射が実行されることを回避し、燃費をさらに向上させることができる。
本実施形態による排ガス浄化装置を適用した内燃機関を概略的に示す図である。 排ガス浄化装置によって実行される制御処理のメインフローを示すフローチャートである。 距離時間積算値の算出処理を示すフローチャートである。 SOF堆積量の算出処理を示すフローチャートである。 SOF除去制御中のアフター噴射を実行するか否かを判定する実行判定処理を示すフローチャートである。 PMしきい値のマージン量を設定するためのマップである。 内燃機関の運転状態を判定するためのマップである。 フィルタの再生処理によって得られる動作例を示すタイミングチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について説明する。図1は、本実施形態による排ガス浄化装置1を内燃機関3とともに示している。この内燃機関(以下「エンジン」という)3は、例えば車両(図示せず)に搭載された4気筒タイプのディーゼルエンジンである。
エンジン3の各気筒3aには、吸気管4および排気管5が接続されるとともに、燃料噴射弁(以下「インジェクタ」という)6が、燃焼室3bに臨むように取り付けられている。インジェクタ6は、燃焼室3bの天壁に配置されており、燃料タンク(図示せず)から供給された燃料を燃焼室3bに噴射する。インジェクタ6の開閉は、ECU2からの制御信号によって制御され、それにより、開弁タイミングによって燃料噴射時期が、開弁時間によって燃料噴射量が制御される。
エンジン3のクランクシャフト3cには、クランク角センサ11が設けられている。クランク角センサ11は、クランクシャフト3cの回転に伴い、パルス信号であるTDC信号およびCRK信号を出力する。
TDC信号は、いずれかの気筒3aにおいて、ピストン3dが吸気行程開始時のTDC(上死点)付近の所定のクランク角度位置にあることを表す信号であり、本実施形態のような4気筒タイプの場合には、クランクシャフト3cが180°回転するごとに出力される。CRK信号は、所定のクランク角度(例えば30°)ごとに出力される。ECU2は、CRK信号に基づき、エンジン3の回転数(以下「エンジン回転数」という)NEを算出する。
また、吸気管4には、インテークシャッタ9が設けられている。インテークシャッタ9には、これを駆動するアクチュエータ10が連結されている。アクチュエータ10は、モータとギヤ機構(いずれも図示せず)を組み合わせたものであり、ECU2からの制御信号によって駆動される。それにより、インテークシャッタ9の開度が変化することによって、気筒3aに吸入される吸入空気量ひいては排ガスの流量が制御される。
また、排気管5には、上流側から順に、酸化触媒7およびフィルタ8が設けられている。酸化触媒7は、排ガス中のHCおよびCOを酸化し、排ガスを浄化する。フィルタ8は、排ガス中の固体炭素成分であるSOOTや有機可溶成分であるSOFなどのパティキュレート(以下「PM」という)を捕集することによって、大気中に排出されるPMを低減する。また、フィルタ8の表面には、酸化触媒7と同様の触媒(図示せず)が坦持されている。
フィルタ8のすぐ上流側にはDPF温度センサ12が設けられている。DPF温度センサ12は、フィルタ8のすぐ上流側の排ガスの温度をフィルタ8の温度(以下「フィルタ温度」という)TDPFとして検出し、その検出信号をECU2に出力する。
また、ECU2には、外気温センサ13から外気温TATを表す検出信号が、水温センサ14から、エンジン3の本体内を循環する冷却水の温度(以下「エンジン水温」という)TWを表す検出信号が、車速センサ15から、エンジン3を搭載した車両の速度(以下「車速」という)VPを表す検出信号が、アクセル開度センサ16から、車両のアクセルペダル(図示せず)の操作量(以下「アクセル開度」という)APを表す検出信号が、それぞれ出力される。
また、ECU2には、DPFランプ17が接続されている。このDPFランプ17は、フィルタ8に堆積したパティキュレートの量(以下「PM堆積量」という)が非常に多くなったときに、熱暴走が発生するおそれがあるとして、そのことを点灯により車両の運転者に知らせるためのものである。
ECU2は、I/Oインターフェース、CPU、RAMおよびROM(いずれも図示せず)などから成るマイクロコンピュータで構成されている。前述した各種のセンサ11〜16からの検出信号は、I/OインターフェースでA/D変換や整形がなされた後、CPUに入力される。ECU2は、これらの入力信号に応じ、ROMに記憶された制御プログラムに従って、エンジン3の運転状態およびフィルタ8の状態を判別するとともに、その判別結果に応じて、各種の制御を実行する。
なお、本実施形態では、ECU2が、SOOT堆積量算出手段、SOF堆積量算出手段、パティキュレート堆積量算出手段、SOF除去制御手段、SOOT除去制御手段、除去制御禁止手段およびPMしきい値設定手段に相当する。
図2は、ECU2で実行される制御処理のメインフローを示す。本処理は所定の周期ΔTで実行される。本処理では、まずステップ1(「S1」と図示。以下同じ)において、距離時間積算値ΣLSUMを算出する。この距離時間積算値ΣLSUMは、エンジン3からSOFが排出されるような状況において、車両が走行した距離と時間との積を積算したものである。その算出処理については後述する。
次に、ステップ2において、算出された距離時間積算値ΣLSUMが所定のしきい値LREF以上であるか否かを判別する。この答がYESで、距離時間積算値ΣLSUMが所定のしきい値LREFに達したときには、ステップ14において、距離時間積算値ΣLSUMを0にリセットし、本処理を終了する。
一方、上記ステップ2の答がNOで、距離時間積算値ΣLSUMが所定のしきい値LREFに達していないときには、ステップ3において、エンジン回転数NEおよび要求トルクPMCMDに応じ、所定のマップ(図示せず)を検索することによって、メイン噴射による燃料噴射量(以下「メイン噴射量」という)QFMAINを算出する。このメイン噴射は、エンジン3の圧縮行程中に燃料を噴射し、燃料の燃焼によって出力を得るためのものである。また、要求トルクPMCMDは、エンジン回転数NEおよびアクセル開度APに応じ、所定のマップ(図示せず)を検索することによって算出される。
次に、ステップ4において、エンジン回転数NEおよびメイン噴射量QFMAINに応じ、所定のマップ(図示せず)を検索することによって、エンジン3から排出される、今回処理サイクル相当のSOOTの排出量(以下「SOOT排出量」という)EXSOOTを算出する。
次に、ステップ5において、算出されたSOOTの排出量を、前回までに算出されたフィルタ8に堆積したSOOTの量(以下「SOOT堆積量」という)MSOOTに加算することによって、今回のSOOT堆積量MSOOTを算出する。
次に、ステップ6において、フィルタ8に堆積しているSOFの量(以下「SOF堆積量」という)MSOFを算出する。その算出処理については後述する。次に、ステップ7において、算出されたSOF堆積量MSOFを前記ステップ5で算出されたSOOT堆積量MSOOTに加算した値(=MSOF+MSOOT)を、PM堆積量MPMとして算出する。
次に、ステップ8において、前記ステップ1で算出された距離時間積算値ΣLSUMに応じ、図6に示すマップを検索することによって、マージン量MPMMGNを算出する。このマージン量MPMMGNは、フィルタ8に堆積しているオイルアッシュの堆積量に相当する。このマップでは、マージン量MPMMGNは、距離時間積算値ΣLSUMが大きいほど、より大きな値に設定されている。
次に、ステップ9において、所定の基本値MPMBASE(例えば30g)と上記ステップ8で算出されたマージン量MPMMGNとの差(=MPMBASE−MPMMGN)を、PMしきい値MPMREFとして算出する。前述したように、マージン量MPMMGNは、距離時間積算値ΣLSUMが大きいほど、より大きな値に設定されているので、PMしきい値MPMREFは、距離時間積算値ΣLSUMが大きいほど、より小さな値に設定される。これは以下の理由による。
距離時間積算値ΣLSUMが大きいほど、フィルタ8におけるオイルアッシュの堆積量はより多くなる。また、フィルタ8の圧力損失は、オイルアッシュの堆積量が多いほど、より大きくなる。したがって、PMしきい値MPMREFを、距離時間積算値ΣLSUMが大きいほど、より小さな値に設定し、SOF除去制御およびSOOT除去制御が開始されるときのPM堆積量MPMをより少なくすることによって、上記のようなオイルアッシュの堆積量の増加に伴う圧力損失の増大を抑制することができる。
次に、ステップ10において、前記ステップ7で算出されたPM堆積量MPMが、このPMしきい値MPMREF以上であるか否かを判別する。この答がNOで、PM堆積量MPMがPMしきい値MPMREFに達していないときには、そのまま本処理を終了する。一方、上記ステップ10の答がYESで、PM堆積量MPMがPMしきい値MPMREF以上になったときには、ステップ11において、前記ステップ6で算出されたSOF堆積量MSOFが、所定のSOFしきい値MSOFREF(例えば5g)以上であるか否かを判別する。
この答がYESで、SOF堆積量MSOFがSOFしきい値MSOFREF以上のときには、ステップ12において、SOF除去制御を実行する。このSOF除去制御は、メイン噴射に加え、エンジン3の膨張行程中または排気行程中に燃料を噴射するポスト噴射を実行することによって行われる。このポスト噴射により供給された排ガス中の未燃燃料が酸化触媒7における酸化反応で燃焼することで排ガスを昇温し、フィルタ温度TDPFをSOF燃焼温度TSOF(約300℃)以上のSOF除去温度TSOFREM(例えば350℃)に制御することによって、SOFが燃焼し、除去される。このSOF除去制御の後、前記ステップ14に進み、距離時間積算値ΣLSUMを0にリセットし、本処理を終了する。
一方、上記ステップ11の答がNOで、SOF堆積量MSOFがSOFしきい値MSOFREFよりも小さいときには、ステップ13において、SOOT除去制御を実行する。このSOOT除去制御は、メイン噴射に加え、ポスト噴射をSOF除去制御の場合よりも大きな噴射量で実行することによって行われる。また、フィルタ温度TDPFをSOOT燃焼温度TSOOT(約600℃)以上のSOOT除去温度TSOOTREM(例えば650℃)に制御することによって、SOFおよびSOOTが同時に燃焼・除去される。前記ステップ14を経て、本処理を終了する。
図3は、図2のステップ1で実行される距離時間積算値ΣLSUMの算出処理を示す。本処理ではまず、ステップ21において、検出された車速VPと本処理の実行周期ΔTを用い、次式(1)によって距離時間積LSUMを算出する。
LSUM=VP・Δ 2 ・・・・(1)
ここで右辺中のVP・ΔTは今回の処理サイクル相当の車両の走行距離を表し、ΔTは走行時間を表す。
次に、ステップ22において、検出された外気温TATが所定のしきい値TATREF(例えば5℃)以下であるか否かを判別するとともに、ステップ23において、検出されたエンジン水温TWが所定のしきい値TWREF(例えば15℃)以下であるか否かを判別する。
これらのステップ22,23の答のいずれかがYESで、TAT≦TATREFまたはTW≦TWREFのときには、外気温TATおよび/またはエンジン水温TWが低いために、エンジン3からSOFが排出されている状況であるとして、ステップ24において、前記ステップ21で算出された距離時間積LSUMを、前回までに算出された距離時間積算値ΣLSUMに加算することによって、今回までの距離時間積算値ΣLSUMを算出し、本処理を終了する。
一方、上記ステップ22、23の答がいずれもNOで、TAT>TATREFかつTW>TWREFのときには、前記ステップ24をスキップし、距離時間積LSUMを加算することなく本処理を終了する。
図4は、図2のステップ4で実行されるSOF堆積量MSOFの算出処理を示す。本処理ではまず、図3のステップ22および23と同様、ステップ31において、外気温TATがしきい値TATREF以下であるか否かを判別するとともに、ステップ32において、エンジン水温TWがしきい値TWREF以下であるか否かを判別する。
これらのステップ31,32の答のいずれかがYESで、TAT≦TATREFまたはTW≦TWREFのときには、外気温TATおよび/またはエンジン水温TWが低いために、エンジン3からSOFが排出されているとして、ステップ33において、エンジン回転数NEおよびメイン噴射量QFMAINに応じ、所定のマップ(図示せず)を検索することによって、今回の処理サイクルにおいてエンジン3から排出されるSOFの排出量(以下「SOF排出量」という)EXSOFを算出し、ステップ35に進む。
一方、上記ステップ31,32の答がいずれもNOで、TAT>TATREFかつTW>TWREFのときには、ステップ34において、SOF排出量EXSOFを0に設定し、ステップ35に進む。
ステップ33または34に続くステップ35では、検出されたフィルタ温度TDPFに応じ、所定のマップ(図示せず)を検索することによって、今回の処理サイクルにおいてフィルタ8から除去されるSOFの量(以下「SOF除去量」という)MSOFREMを算出する。このマップでは、SOF除去量MSOFREMは、フィルタ温度TDPFが高いほど、より大きな値に設定されている。
次に、ステップ36において、SOF排出量EXSOFおよびSOF除去量MSOFREMを用い、次式(2)によって今回のSOF堆積量MSOFを算出し、本処理を終了する。
MSOF=MSOF+EXSOF−MSOFREM ・・・・(2)
図5は、SOF除去制御中のアフター噴射を実行するか否かを判定する実行判定処理を示す。本処理ではまず、ステップ41において、エンジン回転数NEおよびメイン噴射量QFMAINに応じ、図7に示すマップを検索することによって、エンジン3が中高負荷運転状態、低負荷運転状態およびアイドル運転状態のいずれに該当するかを判定する。このマップでは、エンジン回転数NEおよびメイン噴射量QFMAINがいずれも小さな領域が、アイドル運転状態として設定され、エンジン回転数NEが中程度以上で、かつメイン噴射量QFMAINが小さな領域が、低負荷運転状態として設定され、その他の領域、すなわち、メイン噴射量QFMAINが中程度以上の領域が、中高負荷運転状態として設定されている。
次に、ステップ42において、判定されたエンジン3の運転状態が中高負荷運転状態またはアイドル運転状態であるか否かを判別する。この答がYESで、エンジン3がアイドル運転状態または中高負荷運転状態のときには、アフター噴射を禁止するものとし、そのことを表すために、ステップ43においてアフター噴射フラグF_AFTを「0」にセットし、ステップ45に進む。
一方、上記ステップ42の答がNOで、エンジン3の運転状態が低負荷運転状態のときには、アフター噴射を実行するものとし、そのことを表すために、ステップ44においてアフター噴射フラグF_AFTを「1」にセットし、ステップ45に進む。
ステップ43または44に続くステップ45では、判定されたエンジン3の運転状態にかかわらずポスト噴射を実行するために、ポスト噴射フラグF_POSTを「1」にセットし、本処理を終了する。
図8は、フィルタ8の再生処理によって得られる動作例を示している。この例では、時点t0においてエンジン3が始動され、その後の時間tの経過とともに、SOF堆積量MSOFおよびSOOT堆積量MSOOTが増加し、これらの和であるPM堆積量MPMも増加する。SOF堆積量MSOFがSOFしきい値MSOFREFを上回っても(t1)、PM堆積量MPMがPMしきい値MPMREFに達していないため(図2のステップ10:NO)、SOF除去制御もSOOT除去制御も実行されず、その後、SOF堆積量MSOF、SOOT堆積量MSOOTおよびPM堆積量MPMは増加し続ける。
そして、PM堆積量MPMがPMしきい値MPMREFに達すると(t2)、すでにSOF堆積量MSOFがSOFしきい値MSOFREFを上回っていることと合わせて、図2のステップ10,11の答がいずれもYESになることで、SOF除去制御フラグF_SOFが「1」にセットされ、SOF除去制御が開始される(図2のステップ12)。
このSOF除去制御により、フィルタ温度TDPFがSOF燃焼温度TSOFよりも高いSOF除去温度TSOFREMに制御されることによって、フィルタ8に堆積したSOFが燃焼・除去され、SOF堆積量MSOFが0になる(t3)。このSOF堆積量MSOFの減少分と等しい量だけ、PM堆積量MPMも減少する。一方、SOOT堆積量は、SOOT燃焼温度TSOOTがSOF除去温度TSOFREMよりも高いことから、SOF除去制御が実行されても変化しない。このため、時点t3において、PM堆積量MPMはSOOT堆積量MSOOTに等しくなる。
その後、SOF除去制御により減少したPM堆積量MPMが再び増加し、PMしきい値MPMREFに再び達すると(t4)、この時点ではまだSOF堆積量MSOFがSOFしきい値MSOFREFに達していないため(ステップ11:NO)、SOOT除去制御実行フラグF_SOOTが「1」にセットされ、SOOT除去制御が開始される(図2のステップ13)。
このSOOT除去制御により、フィルタ温度TDPFがSOF燃焼温度TSOFおよびSOOT燃焼温度TSOOTよりも高いSOOT除去温度TSOOTREMに制御されることによって、フィルタ8に堆積したSOFおよびSOOTが燃焼・除去され、SOF堆積量MSOFおよびSOOT堆積量MSOOTがいずれも0になり、PM堆積量MPMも0になる(t5)。
以上のように、本実施形態によれば、PM堆積量MPMがPMしきい値MPMREF以上であり、かつSOF堆積量MSOFがSOFしきい値MSOFREF以上であるときに、SOF除去制御を実行するので、圧力損失が過大になるのを回避することができる。また、SOF除去制御を、フィルタ温度TDPFをSOOT燃焼温度TSOOTよりも低く、SOF燃焼温度TSOFよりも高いSOF除去温度TSOFREMに制御することによって行うので、より少ない燃料量で効率良くSOFおよびPMを燃焼・除去することができ、それにより、燃費を向上させることができる。
また、PM堆積量がPMしきい値MPMREF以上で、かつSOF堆積量MSOFがSOFしきい値MSOFREF以上のときに、SOF除去制御を実行するので、SOF堆積量MSOFが過大な状態で、PM堆積量MPMがPMしきい値MPMREF以上になることはない。このため、このような状態を熱暴走が発生するおそれがあると誤って判定し、DPFランプ17が誤点灯されるという事態を回避することができる。
また、PM堆積量MPMがPMしきい値MPMREF以上で、かつSOF堆積量MSOFがSOFしきい値よりも小さいときに、フィルタ温度TDPFをSOOT燃焼温度TSOOTよりも高いSOOT除去温度TSOOTREMに制御することによってSOOT除去制御を実行するので、それにより、SOFおよびSOOTを同時に燃焼・除去し、より少ない燃料量で効率良くフィルタ8の再生を行うことができる。また、SOOT除去制御を実行することによって、SOOT堆積量MSOOTの過大化を回避でき、熱暴走を防止することができる。
さらに、PM堆積量MPMがPMしきい値MPMREFよりも小さいときに、SOF除去制御およびSOOT除去制御の実行を禁止するので、フィルタ8の圧力損失が小さくフィルタ8の再生をまだ行う必要がない状態において、SOF除去制御およびSOOT除去制御が実行されることを回避することができる。また、PMしきい値MPMREFを、距離時間積算値ΣLSUMが大きいほど、より小さな値に設定するので、オイルアッシュ堆積量の増加に伴う圧力損失の増大を抑制し、それにより、エンジン3の出力を確保することができる。
また、エンジン3が低負荷運転状態のときにアフター噴射を実行するので、それにより、排ガスの温度を高め、フィルタ温度TDPFをSOF除去制御およびSOOT除去制御が可能な温度に高めることによって、フィルタの再生を適切に行うことができる。また、エンジン3がアイドル運転状態のときにアフター噴射を禁止するので、エンジン3の出力変動を回避し、ドライバビリティを向上させることができる。さらに、エンジン3が中高負荷運転状態のときにアフター噴射を禁止するので、不要なアフター噴射が実行されることを回避し、燃費をさらに向上させることができる。
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態では、PM堆積量MPMを、SOF堆積量MSOFとSOOT堆積量MSOOTとの和に等しい値として算出しているが、これに限らず、SOOT堆積量MSOOTおよびSOF堆積量MSOFに基づいて算出すればよい。例えば、上記の和に所定の加算項を加えたものや、所定の係数を乗算したものを、PM堆積量MPMとして算出してもよい。
また、実施形態では、SOF堆積量MSOFおよびSOOT堆積量MSOOTを算出するパラメータとして、エンジン回転数NEおよびメイン噴射量QFMAINを用いているが、これに加えてまたは代えて、SOF堆積量およびSOOT堆積量に相関する他のパラメータを用いてもよい。また、SOF堆積量MSOFおよびSOOT堆積量MSOOTの算出をそれぞれ積算によって行っているが、他の適当な方法で行ってもよい。
また、実施形態では、アフター噴射およびポスト噴射を、気筒3aに取り付けられたインジェクタ6からの燃料の噴射により行っているが、これに代えて、排気管5に別個のインジェクタを取り付け、そのインジェクタから排気管5に未燃燃料を供給してもよい。
また、実施形態では、エンジン3の運転状態を判定するパラメータとして、エンジン回転数NEおよびメイン噴射量QFMAINを用いているが、これに加えてまたは代えて、エンジン3の運転状態を表す他のパラメータ、例えば吸入空気量や要求トルクPMCMDを用いてもよい。
また、実施形態では、フィルタ温度TDPFを検出するDPF温度センサ12を、フィルタ8のすぐ上流側に配置しているが、フィルタ8に直接、配置してもよい。また、フィルタ温度TDPFを、このようにDPF温度センサ12で検出するのに代えて、エンジン3の運転状態などから推定してもよい。
また、実施形態は、本発明を車両に搭載されたディーゼルエンジンに適用した例であるが、本発明は、これに限らず、ディーゼルエンジン以外のガソリンエンジンなどの各種のエンジンに適用してもよく、また、車両用以外のエンジン、例えば、クランク軸を鉛直に配置した船外機などのような船舶推進機用エンジンにも適用可能である。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
1 排ガス浄化装置
2 ECU(SOOT堆積量算出手段、SOF堆積量算出手段、
パティキュレート堆積量算出手段、SOF除去制御手段、
SOOT除去制御手段、除去制御禁止手段、PMしきい値設定手段)
3 エンジン(内燃機関)
5 排気管(排気通路)
6 燃料噴射弁(アフター噴射手段、ポスト噴射手段)
8 フィルタ
11 クランク角センサ(運転状態検出手段)
MSOOT SOOT堆積量
MSOF SOF堆積量
MPM パティキュレート堆積量
TSOOT SOOT燃焼温度(SOOTの燃焼温度)
TSOF SOF燃焼温度(SOFの燃焼温度)
TDPF フィルタ温度(フィルタの温度)
MPMREF PMしきい値
MSOFREF SOFしきい値

Claims (2)

  1. 内燃機関から排出された排ガス中のパティキュレートを捕集することにより、排ガスを浄化する内燃機関の排ガス浄化装置であって、
    排気通路に設けられ、排ガス中のパティキュレートを捕集するフィルタと、
    当該フィルタに捕集され、堆積したパティキュレートに含まれるSOOTの量を、SOOT堆積量として算出するSOOT堆積量算出手段と、
    前記フィルタに堆積したパティキュレートに含まれるSOFの量を、SOF堆積量として算出するSOF堆積量算出手段と、
    前記算出されたSOOT堆積量およびSOF堆積量に基づいて、前記フィルタに堆積したパティキュレートの量をパティキュレート堆積量として算出するパティキュレート堆積量算出手段と、
    前記フィルタの温度を、前記SOOTの燃焼温度よりも低く、かつ前記SOOTの燃焼温度よりも低い前記SOFの燃焼温度以上の温度に制御することによって、前記フィルタに堆積したSOFを除去し、前記SOF堆積量を0にするSOF除去制御を実行するSOF除去制御手段と、
    前記フィルタの温度を前記SOOTの燃焼温度以上の温度に制御することによって、前記フィルタに堆積したSOOTおよびSOFを除去し、前記SOOT堆積量および前記SOF堆積量をいずれも0にするSOOT除去制御を実行するSOOT除去制御手段と、を備え、
    前記SOF除去制御手段は、前記算出されたパティキュレート堆積量が所定のPMしきい値以上であり、かつ前記SOF堆積量が所定のSOFしきい値以上であるときに、前記SOF除去制御を実行し、
    前記SOOT除去制御手段は、前記パティキュレート堆積量が前記PMしきい値以上であり、かつ前記SOF堆積量が前記SOFしきい値よりも小さいときに、前記SOOT除去制御を実行することを特徴とする内燃機関の排ガス浄化装置。
  2. 前記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、
    前記内燃機関の出力を得るための燃料のメイン噴射の終了後、燃料をアフター噴射するアフター噴射手段と、
    当該アフター噴射よりも後の前記内燃機関の膨張行程中または排気行程中において、燃料をポスト噴射するポスト噴射手段と、をさらに備え、
    前記SOF除去制御手段は、前記ポスト噴射を、前記検出された内燃機関の運転状態にかかわらず実行するとともに、前記アフター噴射を、前記内燃機関の運転状態が低負荷運転状態のときに実行し、前記内燃機関の運転状態がアイドル運転状態または中高負荷運転状態のときに禁止することを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関の排ガス浄化装置。
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