JP5060107B2 - 遊技島 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコやパチスロなどの遊技機が設置される遊技機設置島(以下、「遊技島」と略記する。)の上部に、これを覆う幕板を開閉自在に取り付け、また幕板の開放状態を保持することのできる蝶番部品を備える遊技島に関する。
パチンコ機やパチスロ機に代表される遊技機は、略直方体状の遊技島の長手方向に沿って複数台が横並びに配置されることが従来もっとも一般的である。パチンコ機については、遊技島の上方に架設された補給樋から所要のパチンコ球を絶えず補給することによって、大当たり当選などにより多くのパチンコ球が短時間で排出された場合でも球不足を招来することなく遊技を継続することができる。また近年では、パチスロ機についても遊技島内部に設けられた補給樋を通じてメダルを機械的に供給する方式を採用し、遊技場のスタッフによる手作業のメダル補給を不要とすることで、大当たり遊技中の中断を回避可能とする遊技島も登場している。
遊技島の上部に設けられる補給樋は、遊技島の長手方向に沿って横並びに設けられた複数枚の幕板によって掩蔽され、補給樋にて搬送される遊技媒体に対して遊技者等が不正に接触できないようにしている。ただし遊技媒体の詰まりや補給樋のメンテナンスなどの際には遊技場のスタッフによって補給樋にアクセスできるよう、幕板はそれぞれ開閉可能に取り付けられている必要がある。また幕板には、視認性の高い遊技島の上部に位置していることから、その外面を装飾して遊技島の意匠性を向上する機能も有している。
幕板を遊技島に対して開閉自在に取り付けるための部材としては、下記特許文献1に記載の開閉装置が代表的である。図5に示す従来の開閉装置110は、幕板の上部を遊技島の鴨居に開閉自在に取り付ける蝶番であって、略水平なスライド長孔132を有するベース金具120と、スライド長孔内に移動自在に係合した軸142を有するスライド部材140とから構成されている。幕板の上辺に沿って幅方向に例えば2箇所ずつこの開閉装置を設けることにより、幕板はその上辺を中心に回動して開閉自在となる。また略水平まで幕板を開放した状態でこれをスライド長孔132に沿って遊技島の上面を内側方向に押込むことにより、幕板の開放状態を維持することができる。スライド長孔132には後端に係止部134が形成され、軸142と係合させることで幕板の開放状態をロックすることができる。
一方、近年は遊技場ごとに独創的なレイアウトを実現するため、下記特許文献2に示す如く、複数台の遊技機のうち隣り合う一部または全部が互いに屈曲して配置される湾曲形や屈曲形などの遊技島(以下、「R島」という。)が提案されている。R島は遊技機が並設される長手方向に沿って全体に湾曲または屈曲形状を為すことから、その上部に設けられる幕板についても、隣り合う幕板の法線方向を互いに所定の屈曲角にて屈曲させながら連設することになる。また幕板を平板とすることでR島の外形は屈曲形状となり、また幕板を湾曲板とすることでR島の外形を湾曲形状とすることができる。
実開昭63−195889号公報 特開平10−71262号公報
しかし、R島に対して開閉自在に設けられる幕板が、R島の湾曲または屈曲形状に合わせて凹面状または凸面状を為す場合、上記特許文献1に記載の開閉装置によっては幕板をR島に取り付けることが困難となる。すなわち、図5に示す従来の開閉装置110の場合、スライド部材140のうち幕板と当接する接合部位144が、対向するスライド長孔132同士の間隔よりも幅広に形成され、また幕板をネジ留めするためのネジ孔146a,bが開閉装置110の幅方向に横並びに設けられていることから、かかる開閉装置110を幕板の上辺に沿って2箇所に取り付けた場合、4箇所のネジ孔が一直線上に並ぶこととなって幕板の湾曲形状に適合することができないためである。換言すると、従来の幕板開閉装置は、遊技機が横並び一直線上に設置される直線島に用いられることを前提として作製されたものであり、平滑な平板状以外の、例えば遊技島への取付面(内面)が湾曲した幕板を開閉自在に固定することはできないという問題があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、すなわち遊技島がR島であるか直線島であるか、および幕板の取付面が平板状であるか湾曲形であるかを問わず、遊技島に対して幕板を開閉自在に固定することのできる汎用性の高い取付部品を用いて開閉自在に取り付けられた幕板を備える遊技島を提供することを目的とするものである。
本発明は、遊技島に固定されるベース部材と、これに対して摺動自在に軸支されるスライド部材とからなるスライド式の蝶番という基本的な構成を踏襲しつつも、幕板と当接する幕板固定片を上記従来の開閉装置110の接合部位144よりも幅狭に形成することにより、例えば幕板の取付面が幅方向に湾曲している場合についても、スライド部材を幕板に接合可能にしたことを特徴とするものである。
発明にかかる遊技島は、
(1)複数台の遊技機が互いに屈曲して横並びに設置されるとともに、湾曲形状の幕板が複数のスライド式の幕板開閉用蝶番で開閉自在に設けられた遊技島であって、
前記幕板開閉用蝶番は、
(a)前記遊技島に固定されるベース部材と、
(b)前後方向にのびる摺動溝をそれぞれ備え、前記ベース部材の幅方向の両側に対向して設けられたガイドと、
(c)前記対向する摺動溝に摺動および回動可能に軸架されたスライド軸、前記対向するガイド同士の間隔よりも幅狭に形成され幕板をネジ留めするための複数個のネジ孔が前記スライド軸の軸方向と直交する方向に並んで設けられた幕板固定片、および前記幕板固定片の基端部から幅方向に延出して前記スライド軸と幕板固定片とを結合する連結部を備え、前記ベース部材に対し前記ガイドに沿って前後に押込みおよび引出しが可能なスライド部材と、からなり、
前記ガイドは、前後方向に伸びる前記ベース部材の両端辺を立設させた立面と、前記立面の上辺に前記ベース部材と平行に設けられたリブと、を備え、
前記スライド部材は、スライド軸の軸周りに幕板固定片の先端部を回動させることでベース部材に対して垂下および引上げが可能であって、かつ、幕板固定片をベース部材に対して水平位置とし、前記幕板固定片が前記ベース部材に対して該水平を保った状態でスライド部材をガイドに沿って摺動させた場合に、前記スライド部材とガイドとは前記スライド軸とのみ接触し、連結部とガイドとが非接触であるように構成されており、
前記スライド部材と前記ガイドとの間には、幅方向に所定のクリアランスが設けられており、
前記幕板には、前記複数の幕板開閉用蝶番が、前記幕板の湾曲形状の接線方向に前記スライド軸をあわせて、互いにハの字状または放射状に取り付けられていることを特徴とする遊技島;
(2)幕板固定片の幅寸法が、前記幕板をネジ留めするネジの座面直径の一倍以上かつ二倍以下である上記(1)記載の遊技島;
(3)幕板固定片の幅寸法が、前記ネジ孔の直径の一倍以上かつ二倍以下である上記(1)又は(2)記載の遊技島;
(4)前記幕板固定片と連結部とが略T字状に一体成形されている上記(1)から(3)のいずれかに記載の遊技島;
を要旨とする。
また本発明においては、さらに具体的な態様として、
(9)ガイドの後端部には、スライド軸を係止する係止部が形成されている上記(1)から(7)のいずれかに記載の幕板開閉用蝶番;
によっても上記本発明の目的を達成することができる。
図1は本発明にかかる幕板開閉用蝶番10を備える遊技島90の部分模式図である。遊技島90はR島であり、同図に両側矢印にて示すその湾曲した円弧状の長手方向に沿って、複数台の遊技機100が互いに屈曲して配置されている。隣り合う遊技機100の機表面の法線同士の為す角で定義される屈曲角の大きさは特に限定されるものではなく、本発明では5〜10度またはそれ以上の角度とすることもできる。
遊技島90の上方にはその長手方向に沿って補給樋92が設置され、図示しないパチンコ球などの遊技媒体を移送しつつ、これを遊技機100に分配供給している。補給樋92は、遊技島90の上部側面に垂設された幕板91によって覆い隠されている。同図では、遊技島90の長手方向に沿って横並びに設けられた複数枚の幕板91のうち、一枚のみが略水平に開放された状態を示している。
R島または直線島である遊技島90に対して幕板91を開閉可能に取り付ける本発明の幕板開閉用蝶番10は、遊技島90の天板93や、鴨居、桁または支柱などの構造部材のうち、補給樋92よりも高い位置にある水平面または略水平面に対して固定される。補給樋92よりも高い位置にて幕板91の上端部を固定することにより、補給樋92を覆い隠すことができる。同図では天板93の上面に、遊技機100の一台幅につき1枚の幕板91が、それぞれ2個の幕板開閉用蝶番10によって遊技島90の長手方向に沿って設けられている。
図2は、本発明の実施の形態にかかる幕板開閉用蝶番10の上方斜視図である。
幕板開閉用蝶番10は、遊技島90の天板93の上面に固定されるベース部材20と、その幅方向の両側に対向して設けられたガイド30と、ガイド30に沿って前後方向に摺動するスライド部材40と、スライド部材40をガイド30に対して前記摺動可能かつ回動可能に軸架するスライド軸42とを備えている。図示の幕板開閉用蝶番10の幅方向は遊技島90の長手方向と対応し、同じく幕板開閉用蝶番10の前後方向が遊技島90の奥行方向に対応するよう、幕板開閉用蝶番10は遊技島90に対して取り付けられる。
ベース部材20は、遊技島90に対して水平または略水平に取り付け固定される。固定手段は特に限定されず、例えば図示しないネジ孔を用いてネジ固定されても、接着固定であっても両者を併用してもよい。また遊技島90の天板93に対して直接固定されても、スペーサやブラケットなどの取付部材を介装して固定されてもよい。
ガイド30は、幅方向に伸びるスライド軸42を備えるスライド部材40を、幕板開閉用蝶番10の前後方向に摺動させるための摺動溝を備えた部材である。摺動溝は、かかる機能を有する限り具体的な態様は特に限定されるものではない。例えば図2に示す本実施形態では、前後方向に伸びるベース部材20の両端辺を直角に折り曲げるなどして立設した立面36と、前後方向に伸びるよう立面36に穿設された長孔32とを摺動溝として用いている。このほか、長孔32を貫通孔ではなく留め穴としたガイド溝や、立面36から突出した前後方向に伸びる二枚のガイド板にてスライド軸42を挟み込むことでこれを前後方向に案内する態様でもよい。
立面36には、その上辺をさらに折り曲げるなどしてリブ38をベース部材20と平行に設けて立面36を補強し、また後述するように開放状態の幕板91を載置可能にする。また前後方向に伸びる長孔32の後端部には、上方に折れ曲がるようにこれと連続して係止部34が形成されている。係止部34は後述するようにスライド軸42を係止して幕板91の開放状態を保持するものである(図4を参照)。
スライド軸42は、長孔32などによって具体的に構成される摺動溝に対し、摺動可能かつ回動可能に軸架される。図2では、対向するガイド30の外側よりスライド部材40が装着され、一対の長孔32にともに挿通された一本のスライド軸42が、スライド部材40の幅方向の両端部47,47間に渡された態様が例示されている。このほか、スライド部材40の幅方向の端部47に軸心の一致した円柱状のボスをそれぞれ突出して設けることでスライド軸42を構成してもよい。すなわちスライド軸42は摺動溝に対して摺動可能かつ回転可能に設けられる限り図示のように一本の軸棒から成っても、分割構成されていてもよい。
スライド部材40は、幕板91と結合するとともに、スライド軸42を介してガイド30と摺動および回動可能に連結されて幕板91を開放または閉止するための可動部材であり、幕板91と結合する幕板固定片44と、スライド軸42と結合する連結部48とを備えている。本発明にかかる幕板開閉用蝶番10は、連結部48については対向するガイド30同士の間隔に相当する幅寸法を有するのに対し、幕板固定片44の幅寸法はガイド30同士の間隔よりも幅狭に形成されていることを第一の特徴とし、幕板固定片44には、幕板91をネジ留めするための複数個のネジ孔46(46a,46b)が、スライド軸42の軸方向と直交する方向に並んで設けられていることを第二の特徴とする。
本実施形態においては、具体的には幕板91をネジ留めするネジ(図4を参照)の座面直径の一倍以上かつ二倍以下の幅寸法の幕板固定片44を用いている。また幕板固定片44の幅寸法としては、ネジ孔46の直径の一倍以上かつ二倍以下としてもよい。
図5に示す従来の開閉装置(蝶番)110では、幕板91とネジ留めされるスライド部材140の幅寸法はスライド長孔132の間隔と同等以上に形成されているところ、本発明の場合これが極めて幅狭に形成され、上記幅寸法とすることで幕板91を固定するネジの座面がその締結力を必要十分に幕板固定片44に与えることができれば足りる。
すなわちスライド部材40は例えばT字状に形成され、スライド軸直交方向に伸びる細長形状の幕板固定片44と、その基端部44bから幅方向両側に延出した連結部48とからなる。かかる構成とすることで、スライド部材40は、連結部48に沿うスライド軸42の軸周りに回動可能となり、ベース部材20に対してその先端部44aが垂下または引上げ可能となる。またスライド軸42が長孔32に対して前後摺動可能であることから、スライド部材40の先端部44aがベース部材20と衝突しないようこれを引き上げた状態において、スライド部材40はガイド30やベース部材20に対して前後に押込みおよび引出しが可能となる。
図3は、幕板開閉用蝶番10を幕板91に取り付けた状態を示す斜視図である。幕板91は、R島の全体形状に合わせて湾曲形状をなす。同図では、湾曲形状の外側に幕板開閉用蝶番10が取り付けられており、図1と図3とが対応した状態となっている。ただし図3では簡単のため板厚の均一な湾曲板として幕板91を図示している。
また図1および図3は、遊技機100の機表面の方向が湾曲の中心に集まる内側(以下、「内R側」という。また湾曲の外側を「外R側」という。)から見た状態の遊技島90や幕板91を示すものである。したがって幕板91は内R側の面を遊技者に向けて遊技島90に取り付けられるため、幕板開閉用蝶番10はその裏面である幕板91の外R側に取り付けられることとなる。これに対し、遊技島90の反対側にあたる外R側では、遊技機100はその機表面の方向が湾曲の外側に放散するように設置されており、幕板91もまた遊技者に対して外R側を向けて遊技島90に取り付けられる。したがってかかる場合、幕板開閉用蝶番10は幕板91の内R側に取り付けられる。なお本発明の幕板開閉用蝶番10は上記いずれの態様であっても幕板91をR島に対して開閉自在に取り付けることができる。また遊技島90や幕板91の曲率はとくに限定されるものではなく、極端に曲率の小さな遊技島90(すなわち直線島)に対しても本発明の幕板開閉用蝶番10を用いて幕板91を遊技島90に取り付けることができる。
なお本実施の形態にかかる幕板固定片44と連結部48とはフラットな平板状に形成されている。幕板固定片44や連結部48については、取り付けられる幕板91の曲率にあわせて幅方向に湾曲した凹面または凸面形状とすることもできるが、幕板91が平板であるか曲板であるか、さらにその曲率や凹凸の向きなどによらず汎用的に幕板開閉用蝶番10を使用可能にする観点からは、幕板固定片44や連結部48を図示のように平板状に形成しつつ、幕板固定片44を幅狭にすることが好ましい。また幕板固定片44と連結部48は別部材として形成されて互いに接合されていてもよいが、例えば金属材料の打ち抜き成形によって一体形成することで部品点数を削減可能である。
また従来の開閉装置110では幕板91を留めるためのネジ孔146a,146bが幅方向に並んで設けられているのに対し、本実施形態の場合は細長形状の幕板固定片44に対して縦並び(スライド軸直交方向)にネジ孔46a,46bを設けている。これにより図3に示すように、湾曲した幕板91の内R側または外R側の面と、幕板固定片44の複数個のネジ孔46とは、幕板91の湾曲形状の中心軸方向(図中上下方向)に沿った線接触の状態となる。このため本発明の場合は幕板91が湾曲しているか否か、またその曲率の大小によらず幕板固定片44を幕板91に固定することができる。
幕板固定片44と幕板91とは、直接当接されてネジ固定されてもよく、また幕板91の曲率に応じた所定の厚さのスペーサを介装してもよい。特に幕板固定片44と連結部48をともに幕板91に当接させて両者を固定する場合であって、かつ幕板91の内R側(凹面側)にスライド部材40を固定する場合については、連結部48と幕板91の凹面形状とが干渉しないよう、幕板固定片44と幕板91との間にスペーサを介装して連結部48とのクリアランスを確保することが好ましい。
幕板91には、その幅方向(図1に示す遊技島90における長手方向)に複数の幕板開閉用蝶番10を設けることでこれを安定して回動可能に固定することができる。図3に示す本実施形態では、幕板91の上端のうち幅方向の両側に離間して、二式の幕板開閉用蝶番10の幕板固定片44をそれぞれ接合している。
ここで、幕板91に対して幕板開閉用蝶番10を取り付ける態様として、以下の二通りのいずれかを採るとよい。
(i)ネジ孔46がそれぞれ当接する位置における幕板91の幅方向の接線の向く方向と、スライド軸42の軸方向とをそれぞれ一致させ、つまり幕板91の湾曲形状の接線方向にスライド軸42をあわせて、幕板91に設けられる複数式の幕板開閉用蝶番10を、互いにハの字状または放射状に取り付ける態様(図3の態様)。
(ii)複数式の幕板開閉用蝶番10を、それぞれのスライド軸42の軸心を一致させて、すなわち幕板開閉用蝶番10を横並びとして幕板91に取り付ける態様(図示せず)。
上記(i)の場合、幕板固定片44を含む平面がそれぞれ幕板91に対して接することになり、幕板固定片44と幕板91とが正対することからネジ孔46を介してのネジ留めが強固に行われるという利点がある。ただしこの場合、下端を持ち上げるよう回動させた幕板91を長孔32に沿ってスライドさせて押し込む際に、幕板固定片44同士の幅方向の距離が変動する(図3の場合、徐々に広がる)ことから、幕板開閉用蝶番10においてはスライド部材40とガイド30との間に幅方向に所定のクリアランスを設けることで、当該変動分を吸収させることが好ましい。
上記(ii)の場合、幕板91を長孔32に沿ってスライドさせても幕板固定片44同士の幅方向の距離は変動しないため、幕板開閉用蝶番10にはスライド部材40とガイド30との間に所要のクリアランスを設ける必要はない。なお、幕板固定片44と幕板91とが正対して当接しない場合には、幕板固定片44と幕板91との間に楔状などに形成されたスペーサを介装するとよい。
図4(a)〜(d)は、幕板91を開放して固定する様子を示す模式図である。遊技島90を長手方向に対して垂直に切った状態を示す断面図であり、幕板91は簡単のため平板状に図示されている。
図4(a)は、幕板91が遊技島90に対して垂下された状態を示している。幕板開閉用蝶番10は、ベース部材20が遊技島90の例えば天板93に載置固定され、スライド軸42が長孔32のもっとも前端部に引き出された位置にある。スライド部材40は遊技島90の前面(図中右側側面)に垂下され、縦並びに設けられた二本のネジ50によって幕板91と結合されている。これにより遊技島90の内部構造が幕板91によって覆い隠される。かかる状態から、幕板91の先端(下端)を引き上げて、スライド軸42を中心に回動させることでこれを開放状態としたのが図4(b)である。
図4(b)では、幕板91の法線方向が鉛直上方を向くまで、すなわち幕板91が水平状態となるまで先端を引き上げることにより、スライド軸42を中心に幕板91が回動している。これにより遊技島90は内部が露わとなり、例えば補給樋92(図1を参照)の清掃やメンテナンスなどをすることができる。
本実施形態にかかる幕板開閉用蝶番10は、幕板固定片44をベース部材20に対して水平位置とした図4(b)の状態において、連結部48とガイド30とのクリアランスが、立面36に設けた長孔32の内縁とスライド軸42との高さ方向のクリアランスよりも大きく、連結部48とガイド30とが非接触であることを特徴とする。これにより、同図の状態から矢印方向に幕板91を水平に押し込む場合、スライド部材40とガイド30とはスライド軸42を介してのみ互いに接触することになり、スライド軸42の潤滑性を向上することで幕板91の押込みまたは引出しの摺動摩擦を小さくすることができる。
スライド軸42の滑り摩擦および/または転がり摩擦を低減するにあたっては、スライド軸42およびこれと接触するガイド30やスライド部材40に摩擦係数の小さな金属材料を用い、かつ互いに接触するガイド30とスライド軸42、およびスライド軸42とスライド部材40を異種材料とするとよい。これは同種金属同士の界面に生じる金属結合によって摩擦抵抗が増大することを防ぐためである。またスライド軸42については押込みや引出しの終端(前端または後端)で長孔32の周縁から剪断力を受けることから、機械的強度にも優れる材料が好ましく、これらを総合してステンレス鋼(SUS)の円柱材料から得るとよい。一方、ベース部材20やガイド30、スライド部材40については、スライド軸42と異種であって、強度と、加工性やメッキ性を良好にする観点から、例えば酸洗鋼板を用いることができる。
またかかる水平状態から幕板91の先端をさらに引き上げた状態が図4(c)である。
本実施形態のスライド部材40は、同図に示すように幕板固定片44の先端部44aを水平位置よりも上方に引き上げ可能であることを特徴とする。これは、幕板固定片44と連結部48とがT字状に形成され、すなわち連結部48は幕板固定片44の反対側(図2の斜視図でいう連結部48の上辺49)が少なくともガイド30と干渉する虞のある端部47の近傍においてフラットに形成されており、図5に示す従来の開閉装置110にあるような突起が設けられていないことによる。すなわち連結部48の前記上辺49をフラットにすることでガイド30のリブ38とのクリアランスを大きく確保されるため、水平を超える角度で幕板固定片44および幕板91を引き上げることができる。
これにより、図4(c)では幕板91の先端は水平方向よりも上向きとなり、ネジ50や幕板91の下面(遊技島90の内側表面)が幕板開閉用蝶番10と干渉することがないため、作業者はスライド軸42を長孔32に沿って後方(矢印方向)に滑らかに摺動させることで幕板91を遊技島90の奥方へ容易に押し込むことができる。
幕板91を遊技島90に対してもっとも奥方まで押し込んだ状態が図4(d)である。
図4(d)では、自重によって先端が垂れ下がろうとする幕板91の反作用として、長孔32の後端まで押し込まれたスライド軸42が押し上げ荷重を受けるため、係止部34とロックされ、幕板91が自重によって前方に引き出されて閉止してしまうことが規制される。これにより、幕板91が不意に閉止することがないため、遊技島90内部の補給樋の清掃等をする作業者は、幕板91の開放状態を信じて安心して作業をすることができる。
幕板開閉用蝶番10を備える遊技島90の部分模式図である。 幕板開閉用蝶番10の斜視図である。 幕板開閉用蝶番10を幕板91に取り付けた状態を示す斜視図である。 (a)〜(d)幕板91を開放して固定する様子を示す模式図である。 従来の開閉装置110の上方斜視図である。
符号の説明
10 幕板開閉用蝶番
20 ベース部材
30 ガイド
32 長孔
34 係止部
40 スライド部材
42 スライド軸
44 幕板固定片
46 ネジ孔
48 連結部
50 ネジ
90 遊技島
91 幕板
92 補給樋
93 天板
100 遊技機

Claims (4)

  1. 複数台の遊技機が互いに屈曲して横並びに設置されるとともに、湾曲形状の幕板が複数のスライド式の幕板開閉用蝶番で開閉自在に設けられた遊技島であって、
    前記幕板開閉用蝶番は、
    (a)前記遊技島に固定されるベース部材と、
    (b)前後方向にのびる摺動溝をそれぞれ備え、前記ベース部材の幅方向の両側に対向して設けられたガイドと、
    (c)前記対向する摺動溝に摺動および回動可能に軸架されたスライド軸、前記対向するガイド同士の間隔よりも幅狭に形成され幕板をネジ留めするための複数個のネジ孔が前記スライド軸の軸方向と直交する方向に並んで設けられた幕板固定片、および前記幕板固定片の基端部から幅方向に延出して前記スライド軸と幕板固定片とを結合する連結部を備え、前記ベース部材に対し前記ガイドに沿って前後に押込みおよび引出しが可能なスライド部材と、からなり、
    前記ガイドは、前後方向に伸びる前記ベース部材の両端辺を立設させた立面と、前記立面の上辺に前記ベース部材と平行に設けられたリブと、を備え、
    前記スライド部材は、スライド軸の軸周りに幕板固定片の先端部を回動させることでベース部材に対して垂下および引上げが可能であって、かつ、幕板固定片をベース部材に対して水平位置とし、前記幕板固定片が前記ベース部材に対して該水平を保った状態でスライド部材をガイドに沿って摺動させた場合に、前記スライド部材とガイドとは前記スライド軸とのみ接触し、連結部とガイドとが非接触であるように構成されており、
    前記スライド部材と前記ガイドとの間には、幅方向に所定のクリアランスが設けられており、
    前記幕板には、前記複数の幕板開閉用蝶番が、前記幕板の湾曲形状の接線方向に前記スライド軸をあわせて、互いにハの字状または放射状に取り付けられていることを特徴とする遊技島
  2. 幕板固定片の幅寸法が、前記幕板をネジ留めするネジの座面直径の一倍以上かつ二倍以下である請求項1記載の遊技島。
  3. 幕板固定片の幅寸法が、前記ネジ孔の直径の一倍以上かつ二倍以下である請求項1又は2記載の遊技島。
  4. 前記幕板固定片と連結部とが略T字状に一体成形されている請求項1から3のいずれかに記載の遊技島。
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