JP2023031905A - 軸釣装置の上吊り手段 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023031905000001
【課題】 施工性及び低コストを実現可能であるとともに、散りを極力小さくすることが可能となる軸釣装置の上吊り手段を提供する。
【解決手段】
上側ピボット軸15と、下側ピボット軸35とを支軸として、開き扉Dを扉枠Wに回動可能に軸釣する軸釣装置Jにおいて、上側ピボット軸15が設けられている上側支持具10と、上側ピボット軸15の抜止具20と、を備えている。抜止具20は、基体21と、挟持体25とを有しており、基体21には上側ピボット軸15を挟持するための挟持溝部21aが形成されているとともに、挟持溝部21aの開口部が開閉自在となるように、挟持体25が設けられている軸釣装置Jの上吊り手段5とした。
【選択図】 図4

Description

本発明は、上下ヒンジ部に設けられているピボット軸を支軸として開き扉を扉枠に回動可能に軸釣する軸釣装置において、上ヒンジ部を構成する上吊り手段に関する。
従来から、外観を考慮した開き扉用のヒンジ装置として、上下のヒンジ部に備えたピボット軸で開き扉を軸支して回動可能に扉枠の上下隅部に吊り込む、ピボットヒンジ型の軸釣装置が使用されている。
上記軸釣装置として、出願人は、上下のヒンジ部に備えたピボット軸を支軸として扉枠に開き扉を回動可能に軸釣する、軸釣装置の上ヒンジ部を構成する上吊り金具を提案している。この上吊り金具は、先端に有する頭部と首部との間の外周に抜け止め顎部を突設した上部ピボット軸を、弾発付勢して開き扉の上端に埋設した軸筒に進退自在に挿設し先端が突出した状態で把持する開き扉側の枢着具と、当該枢着具と対応する扉枠に固定する支持具とからなり、当該支持具に有した軸受穴に頭部を嵌合して開き扉を扉枠に軸釣するとき、支持具に抜止具を装着して抜止具に有した係止溝に首部を係止し、抜け止め顎部を支持具と抜止具間に挟んで上部ピボット軸を抜け止めする軸釣装置の上吊り金具である(特許文献1)。
特開2012-132150号公報
しかし、従来の上吊り金具では、上部ピボット軸が上下に動くため、使用時に外れてしまう場合ある。これを防止するためには、外れ止め部材が必要となり、部品点数が増えることから複雑な構造となり、かつ製造コストを要することになる。
また、天井高の扉が増えてきており、上部ヒンジに手が届かない場合であっても簡単に施工できる製品が望まれている。さらに、盗撮等を抑制するために、上吊り手段の散りを極力小さくすることが望まれている。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、施工性及び低コストを実現可能であるとともに、散りを極力小さくすることが可能となる軸釣装置の上吊り手段を提供することを課題としている。
上記目的を達成するために、本発明は、上側のヒンジ部を有する上吊り手段と、下側のヒンジ部を有する下吊り手段と、を備え、上記上側のヒンジ部に設けられている上側ピボット軸(回動軸)と、上記下側のヒンジ部に設けられている下側ピボット軸(回動軸)と、を支軸として、開き扉を扉枠に回動可能に軸釣する軸釣装置における、上記軸釣装置の構成要素である上記上吊り手段であって、上記上吊り手段は、上記扉枠に取り付けられ、上記上側ピボット軸が設けられている支持具と、上記開き扉の上縁部に設けられている上記上側ボット軸の抜止具と、を備え、上記抜止具は、基体と、上記上側ピボット軸の抜け出しを防止するための挟持体と、を有しており、上記基体には上記上側ピボット軸を挟持するための挟持溝部が形成されているとともに、上記挟持溝部の開口部が開閉自在となるように、上記挟持体が設けられていることを特徴としている(以下、本発明を「本上吊り手段」という場合がある。)。
ここで、本上吊り手段は、軸釣装置の構成要素であり、軸釣装置は、上吊り手段と下吊り手段における上下のヒンジ部に設けられている上側及び下側のピボット軸を支軸として、開き扉を扉枠に回動可能に軸釣できる構造であれば、適宜の構造を採用することができる。
特に、上吊り手段及び下吊り手段は、ピボット軸を回動自在に軸支できる構造であればよく、縦孔、立体カム、軸受及び凹部並びに他の構成要素を組み合わせることにより構成することができる。
また、扉及び扉枠の形状等についても制限はない。
また、上下のヒンジ部及び各ピボット軸の形態、並びに、本上吊り手段及び下吊り手段の開き扉及び扉枠への取り付け位置についても適切に定めることができる。
また、本上吊り手段を構成する支持具及び抜止具の形態、並びに抜止具の挟持溝部及び挟持体の形態に関しても、その作用効果を奏する態様で適切に形成することができる。
なお、挟持体により、挟持溝部の開口部が開閉自在となるように構成されているが、当該開口部は、開き扉を扉枠に取り付けた際に、上側ピボッド軸が挟持溝部から抜け出すことがない程度に閉塞することができるように設けられていればよい。
さらに、本上吊り手段において、上記挟持体は鉤状に形成されており、上記挟持溝部に上記上側ピボット軸を装着した際に、先端部が上記上側ピボッド軸と係合可能となるように構成されていることとすれば、開き扉に対して予想しない方向に荷重が作用した場合であっても、上側ピボッド軸が挟持溝部から抜け出し、支持されている開き扉が落下することを防止することが可能となる。
ただし、目的とする作用効果を奏させるためには、係合状態の程度は問わず、挟持体の先端部の少なくとも一部が、上側ピボット軸と当接していればよい。
また、本上吊り手段において、上記挟持溝部の開口部を閉塞する向きに、上記挟持体を付勢する付勢部材を有することとすれば、挟持体の操作を簡便に行うことができるため好適である。
本上吊り手段は、上側ピボット軸が設けられている支持具と、上側ピボット軸の抜止具とを備えているとともに、抜止具の基体に形成されている挟持溝部の開口部が開閉自在となるように、挟持体が設けられている。
そのため、軸釣装置が設けられている開き扉を扉枠に取り付ける際、又は、当該開き扉を取り外す際には、挟持体を操作することにより挟持溝部の開口部を容易に開放及び閉塞し、上側ピボッド軸を挿入及び抜出することができるとともに、挿入作業が終了した場合には、当該挟持溝部の開口部を閉塞して、上側ピボット軸の抜け出しを防ぐことができる。
したがって、本上吊り手段を使用することにより、簡易な構造である軸釣装置を実現することができる。また、本上吊り手段における支持具と、開き扉の間には、必要最低限の間隔が設けられているにすぎないため、扉枠と開き扉の間の散りを小さくすることができる。
本発明によれば、簡易な構造とすることにより、施工性及び低コストを実現可能であるとともに、散りを極力小さくすることが可能となる軸釣装置の上吊り手段を提供することができる。
本発明の上吊り手段を使用した軸釣装置が取り付けられている開き扉の側面図である。 本発明の上吊り手段を使用した軸釣装置(開き扉が全閉状態の場合)を示す側面図である。 本発明の上吊り手段を使用した軸釣装置(開き扉が全開状態の場合)を示す側面図である。 本発明の上吊り手段を上部方向から見た分解斜視図である。 本発明の上吊り手段を下部方向から見た分解斜視図である。 本発明の上吊り手段の抜止具の水平方向の断面図である。 本発明の上吊り手段を使用した軸釣装置が設けられている開き扉を、扉枠へ取り付けるための方法を示す一部を拡大した斜視図であり、(a)は、挟持溝部の開口部の開口直前時、(b)は、挟持溝部の開口部の開口時、(c)は、挟持溝部の開口部の閉塞時をそれぞれ示す。 本発明の上吊り手段を使用した軸釣装置が設けられている開き扉を、扉枠から取り外す場合を示す一部を拡大した上面図であり、(a)は、取り付け時、(b)は、取り外し時をそれぞれ示す。 (a)は、本発明の上吊り手段(他の実施形態)を使用した軸釣装置が設けられている開き扉を示す一部を拡大した側面図であり、(b)は、同図のX部の拡大図である。
以下、図面を参照しつつ、本上吊り手段の一実施形態について詳細に説明する。図面の説明において、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、各構成要素は適宜、変更が可能であり、本発明に直接的に関係しない細部の構造については、その説明を省略する。
なお、以下の説明において、左右方向という場合には、図1を基準とする(戸尻方向を左方向、戸先方向を右方向とする)。また、各要素及び各部材の説明にあたり、開き扉Dとの位置関係を説明する場合には、開き扉Dを扉枠Wに取り付け、当該開き扉Dを閉めた場合を基準とする。
[軸釣装置の構成]
(1)軸釣装置の全体構成
本上吊り手段5を構成要素として使用する軸釣装置Jは、一対である上下ヒンジ部を備えるピボットヒンジ型の軸釣装置である。軸釣装置Jは、上側ヒンジ部を構成する本上吊り手段5と、下側ヒンジ部を構成する下吊り手段6を備えている(図1)。
一方、矩形形状のドアパネルである開き扉Dは、矩形形状である開口部の上部及び左右に設けられている上枠W1及び左右の縦枠W2,W3から形成される扉枠Wに、軸釣装置Jにより、吊り込んだ状態で開閉可能に取り付けられている。
すなわち、開き扉Dは、戸尻側における扉枠Wの左縦枠W2の上側の隅角部において、軸釣装置Jの上吊り手段5により、同じく下端部において、下吊り手段6により軸釣りされている。
開き扉Dの戸尻側における鉛直方向の木口面は、隅角部に曲線部を設けるように面取加工(R面[丸み]を設ける加工)されており(図6)、開き扉Dが開閉する際に、扉枠Wと干渉しないようになっている。
また、開き扉Dの上側木口面における本上吊り手段5の取付位置である上側隅角部の近傍と、開き扉Dの下側木口面における下吊り手段6の取付位置である下端部の近傍には、所定形状の縦孔が形成されている(以下、上側の縦孔を「上側縦孔D1」といい、下側の縦孔を「下側縦孔D2」という(図2,図3)。
なお、本実施形態の開き扉Dは、非使用時には開扉状態となる常開タイプであるが、常閉タイプであってもよい。
(2)下吊り手段の構成
下吊り手段6は、下側支持具30と枢着具40を備えている(図2,図3)。
下側支持具30は、横板部32及び縦板部33を有するL字型に屈曲するアングル材31と、下側ピボット軸35を有している。下側ピボッド軸35は、所定長さであり、横板部32の先端部に上向きとなるように突設されている。
下側支持具30の縦板部33は、扉枠Wの左縦枠W2の下端部から所定高さ上方の位置にネジ止めされており、横板部32は、水平方向に延出している。
枢着具40は、立体カムの一種である上部カム41及び下部カム42を主要部としている。上部カム41及び下部カム42は、上下一対の同一形状に形成されている。すなわち、上部カム41と下部カム42は、それぞれ扁平である円筒を斜め方向に切断した、傾斜カム面41a,42aを有する変形筒状に形成されている。上記傾斜カム面41a,42aは、最高頂部と最低谷部が回動中心に対して点対称の位置にあり、当該最高頂部と最低谷部に至るまで、連続勾配となるように形成されている。
上部カム41は、傾斜カム面41aが下向きとなるようにして、下側縦孔D2に埋設されている。また、下部カム42は、傾斜カム面42aが上向きとなるようにして、下側支持具30の横板部32の上面に、矩形形状である取付板34を介して配置されている。
そして、上部カム41及び下部カム42は、相互に傾斜カム面41a,42aを対向させ、重ね合わせられた状態となるようにして、上部カム41の中央孔と下部カム42の中央孔(ともに図示せず)が一致するように配設されている。
取付板34の中央部には、円孔(図示せず)が形成されており、当該円孔と下部カム42の中央孔と上部カム41の中央孔が一致するようになっている。そして、下側ピボット軸35は、上記円孔と下部カム42の中央孔と上部カム41の中央孔に挿通されており、当該下側ピボット軸35を支軸として、開き扉Dを回動可能に軸支する構造となっている。
(3)本上吊り手段の構成
第1実施形態の本上吊り手段5は、上側支持具10と、上側ピボット軸15の抜止具20とを備えている(図4,図5)。
上側支持具10は、横板部12及び縦板部13を有するL字型に屈曲するアングル材11と、上側ピボット軸15を有している。上側ピボッド軸15は、所定長さであり、横板部12の先端部に下向きとなるように突設されている。
上側支持具10の縦板部13は、扉枠Wの左縦枠W2の上端部から所定高さ下方の位置にネジ止めされている(符号13aは、取付孔を示す)。また、横板部32は水平方向に延出しており、上枠W1の下面に当接している。
抜止具20は、合成樹脂製の基体21と、金属製の補強板24と、挟持体25と、トーションばね26(付勢部材)を備えている。
基体21は、略矩形形状である薄板であり、短辺側から略中央部に至る所定幅の挟持溝部21aが形成されている。挟持溝部21aは短辺側が開口しており、当該開口部の先端(以下、「開口部先端」という。)は、上側ピボット軸15を挿脱しやすいように幅広となるように形成されている。
また、基体21における、挟持溝部21aの開口部先端と反対側の端部(以下、「後端部」という。)の下面には、後端部を中心とする円筒22が設けられている。この円筒22は、開き扉Dの上側縦孔D1と篏合する形状に形成されており、後端部側には、下記回動軸23と干渉することを防止するための縦溝22aが形成されている。また、円筒22の中心から開口部先端側に、上側ピボット軸15の挿通長孔22bが形成されている。なお、挿通長孔22bは、上側ピボット軸15を挿入しやすくするために、周縁側が幅広に形成されている。
基体21における挟持溝部21aの周端を取り囲むように、略U字形状のU字溝21bが形成されている。このU字溝21bには、同一の形状に形成されている補強板24が挿設されており、基体21における挟持溝部21aの周囲が補強されている。
なお、U字孔の突出部(U字形状の底部位置に相当する部分)及び補強板24の突出部には、それぞれ中央孔21h,24aが形成されている。
基体21の、開き扉Dが開放されている場合(図3)を基準とした戸先側の長辺を一辺とする側面(以下、「戸先側面」という。)における、略中間高さの水平方向には、挟持体25を挿設し、当該挟持体25の回動動作をガイドするための間隙部21cが形成されている。
この間隙部21cは、U字溝21bの片側の周囲を取り囲む形状に形成されている。そして、基体21における戸先側面、及び挟持溝部21a側の側面(以下、「挟持溝部側面」という。)における開口部先端側の側面が開口している(図6)。
また、基体21のU字溝21bの突出部に接続するようにトーションばね26の一端部を取り付けるための取付溝21dが設けられており、基体21の四隅には、開き扉Dに取り付けるための取付部21e,21fが形成されている。
挟持体25は、挟持溝部21aから上側ピボット軸15が抜け出すことを防止するために設けられる部材であり、略鉤状に形成されている。挟持体25の基端部には円孔25aが形成されており、屈折部には突出片25bが設けられている。また、円孔25aの近傍には、取付ネジ28と干渉することを防止するための縦溝25cが形成されている。
この挟持体25は、円孔25aを基体21及び補強板24の各中央孔21h,24aの位置に合致させた状態で、下方から回動軸23が挿通され、間隙部21cをガイドとして回動自在に軸支されており、当該間隙部21cの挟持溝部側面から挟持体25の先端部25dが出没自在となっている。
なお、挟持溝部側面の対向する面には、凹部21gが形成されており、当該凹部21gに、挟持体25の先端部25dが係止可能となっている。そして、上側ピボット軸15が挟持溝部21aに挿入された場合には、挟持体25が上側ピボット軸15と係合可能となっている。
また、トーションばね26の一端部が基体21の取付溝21dに取り付けられるとともに、他端部が挟持体25の縦溝25cの近傍に取り付けられており、当該トーションばね26により、挟持体25に対して、挟持溝部21aの開口部を閉塞する向きに、常時付勢力が付与されている。
抜止具20は、円筒22を開き扉Dの上側縦孔D1と篏合させ、基体21の取付部21e,21fにおいて、開き扉Dの上部戸尻側における隅角部近傍の木口面に取付ネジ28により取り付けられている。そして、上側ピボット軸15の先端部は、開き扉Dの扉枠Wへの取付時において、抜止具20における円筒22の挿通長孔22b挿設されており、回動自在に軸支されている。
なお、上側ピボット軸15は、開き扉Dの開閉状況に応じて、抜止具20における基体21の挟持溝部21aの上下方向に移動自在となっている(図2,図3)。
[軸釣装置の扉枠への取り付け方法及び扉枠からの取り外し方法]
続いて、上記軸釣装置Jの扉枠Wへの取り付け方法及び扉枠Wからの取り外し方法について説明する。
なお、軸釣装置Jにおける本上吊り手段5の上側支持具10、並びに下吊り手段6の下側支持具30(下側ピボット軸35を含む)及び枢着具40を構成する下部カム42は、左縦枠W2の所定位置に取り付けられている。また、下吊り手段6の枢着具40を構成する上部カム41は、開き扉Dの下側縦孔D2に埋設されており、上吊り手段5の抜止具20は、開き扉Dに取り付けられている。
(1)開き扉の扉枠への取り付け方法
まず、軸釣装置Jの下吊り手段6における下側ピボット軸35を、開き扉Dの下側縦孔D2に挿入して、上部カム41の中央孔に挿通する。そして、上部カム41及び下部カム42の傾斜カム面41a,42aが対向するようにして、開き扉Dを下吊り手段6に取り付ける。
続いて、開き扉Dに設けられている上吊り手段5の抜止具20を基体21の挟持溝部21a側から上側ピボット軸15に徐々に接近させ、当該挟持溝部21aの開口部先端側から進入させる(図7(a))。このとき、挟持体25における挟持溝部21aの開口部は、トーションばね26の付勢力により閉塞されている。しかし、上側ピボット軸15が挟持体25に当接すると、その押圧力により挟持体25が回転して(図7(b)では、反時計回り)開口し、挟持溝部21a内に挿入される。その後、トーションばね26の付勢力により、挟持体25が元の位置に復帰し、挟持溝部21aの開口部が閉塞されることになる(図7(c))。
開き扉Dが軸釣装置Jに取り付けられると、戸先側が下方に傾く向きに、当該開き扉Dの自重が作用するため、上側ピボット軸15は、挟持溝部21aの後端部と当接した状態となり、安定的に支持されることになる。
(2)開き扉の扉枠からの取り外し方法
まず、上吊り手段5における抜止具20の挟持体25の突出片25bを把持し(図8(a))、挟持溝部21aを開口する向き(図8(b)では、反時計回り)に回転させて、開口部を形成し、上側ピボット軸15を挟持溝部21aから引き出す。なお、挟持体25の突出片25bの把持をやめると、トーションばね26の付勢力により、挟持溝部21aの開口部が閉塞される。
続いて、軸釣装置Jの下吊り手段6における下側ピボット軸35を、開き扉Dの下側縦孔D2から抜き出して、開き扉Dを下吊り手段6から取り外し、さらに、開き扉Dを扉枠Wから取り外す。
[本上吊り手段の作用効果]
本上吊り手段5は、上側ピボット軸15が設けられている上側支持具10と、当該上側ピボット軸15の抜止具20とを備えているとともに、当該抜止具20の基体21に形成されている挟持溝部21aの開口部が開閉自在となるように、挟持体25が設けられている。そのため、軸釣装置Jが設けられている開き扉Dを扉枠Wに取り付ける際、又は、当該開き扉Dを取外す際には、挟持体25を操作することにより挟持溝部25aの開口部を容易に開放及び閉塞し、上側ピボッド軸15を挿入及び抜出することができるとともに、挿入作業が終了した場合には、当該挟持溝部21aの開口部を閉塞して、上側ピボット軸15の抜け出しを防ぐことができる。
このように、本上吊り手段5を使用することにより、簡易な構造である軸釣装置Jを実現することができる。また、本上吊り手段5における上側支持具10と、開き扉Dの間には、必要最低限の間隔が設けられているにすぎないため、扉枠Wと開き扉Dの間の散りを小さくすることができる。
また、本上吊り手段5における抜止具20の挟持体25は、略鉤状であり、挟持溝部21aに上側ピボット軸15を装着した際に、先端部が、上側ピボッド軸15と係合可能となるように構成されているため、開き扉Dに対して予想しない方向に荷重が作用した場合であっても、上側ピボッド軸15が挟持溝部21aから抜け出し、支持されている開き扉Dが落下することを防止することができる。
また、本上吊り手段5は、挟持溝部21aの開口部を閉塞する向きに挟持体25を付勢するトーションばね26を有している。そのため、開き扉Dの取り付時において、上側ピボット軸15を挟持溝部21aに挿設した際に、特段の操作をすることなく、挟持溝部21aの開口部が閉塞されることになることから、挟持体25の操作を簡便に行うことができるため好適である。
また、本上吊り手段5は、抜止具20に合成樹脂製の基体21を用い、挟持溝部21aの周囲を補強するための金属製の補強板24を備えている。そのため、補強板24により抜止具20の強度を高めた上で、基体21に形成されている挟持溝部21aと上側ピボッド軸15との間の摩擦係数を小さくして容易に摺動させることが可能となるため、施工性を向上させることができる。
[本上吊り手段の他の実施形態]
本上吊り手段として、他の実施形態を採用することもできる。
例えば、本上吊り手段5’は、上側支持具10’の上側ピボット軸15’と、抜止具20’における基体21’の挟持溝部21a’の形状が、上記本上吊り手段5と異なっている。
すなわち、上側ピボット軸15’における下側の先端部に鍔部15a’が形成されている。また、基体21’の挟持溝部21a’は、正面視で凸形状に形成されている。そのため、上側ピボット軸15’が当該挟持溝部21a’に挿設された際に、上側ピボット軸15’の鍔部15a’は、挟持溝部21a’における幅広部21j’と幅狭部21k’の境界部に係止されることになる。
(図9)。
本上吊り手段5’によれば、開き扉Dの扉枠Wへの取り付時において、上側ピボット軸15’を挟持溝部21a’に挿設する際に、上側ピボット軸15’の鍔部15a’の存在により、挟持溝部21a’における幅広部21j’にのみ挿入することができることになるため、当該ピボット軸15’を正確な箇所に容易に挿着させ、施工性を向上させることができる。
また、図示しないが、横板部と縦板部を有する構成の本上吊り手段の上側支持具に関し、横板部において、縦板部に対して偏心した位置に上側ピボッド軸を設けることにより、開き扉の回動時におけると扉枠との干渉を防止することもできる。
以上、本発明について、好適な実施形態についての一例を説明したが、本発明は当該実施形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜設計変更が可能である。また、上記発明特定事項は、必要最低限の構成要素を定めたものであり、その作用効果を阻害しない限り、他の構成要素を付加するものであってもよい。
特に、上記実施形態において、下吊り手段は、2体の立体カムを用いた構成とした。しかし、先端部にボール部材が設けられている下側ピボット軸を、開き扉に設けた縦孔内に回動自在に挿設すること、又は、下側ピボット軸を軸受けにより回動自在に軸支する構造とすること等、種々の形態とすることができる。
また、請求項に記載する上吊り手段の構成要素である支持具並びにピボット軸の抜止具(挟持溝部及び挟持体)は、基本的な構成を備え、その作用効果を奏するものであれば、種々の構成要素を用いることができる。
J 軸釣装置
W 扉枠
W2 左縦枠
D 開き扉
5,5’ 上吊り手段
6 下吊り手段
10,10’ 上側支持具
11,11’ アングル材
12,12’ 横板部
13,13’ 縦板部
15,15’ 上側ピボット軸
15a’ 鍔部
20,20’ 抜止具
21,21’ 基体
21a,21a’ 挟持溝部
23 回動軸
25 挟持体
26 トーションばね(付勢部材)
30 下側支持具
31 アングル材
32 横板部
33 縦板部
35 下側ピボット軸
40 枢着具
41 上部カム
42 下部カム

Claims (3)

  1. 上側のヒンジ部を有する上吊り手段と、下側のヒンジ部を有する下吊り手段と、を備え、
    前記上側のヒンジ部に設けられている上側ピボット軸と、前記下側のヒンジ部に設けられている下側ピボット軸と、を支軸として、開き扉を扉枠に回動可能に軸釣する軸釣装置における、前記軸釣装置の構成要素である前記上吊り手段であって、
    前記扉枠に取り付けられ、前記上側ピボット軸が設けられている支持具と、
    前記開き扉の上縁部に設けられている前記上側ピボット軸の抜止具と、を備え、
    前記抜止具は、
    基体と、前記上側ピボット軸の抜け出しを防止するための挟持体と、を有しており、
    前記基体には前記上側ピボット軸を挟持するための挟持溝部が形成されているとともに、
    前記挟持溝部の開口部が開閉自在となるように、前記挟持体が設けられていることを特徴とする軸釣装置の上吊り手段。
  2. 前記挟持体は鉤状に形成されており、前記挟持溝部に前記上側ピボット軸を装着した際に、先端部が前記上側ピボッド軸と係合可能となるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の軸釣装置の上吊り手段。
  3. 前記挟持溝部の開口部を閉塞する向きに、前記挟持体を付勢する付勢部材を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の軸釣装置の上吊り手段。


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