JP3787288B2 - 上げ下げ窓用バランサー装置の取付け構造 - Google Patents

上げ下げ窓用バランサー装置の取付け構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バネ材による上方向の付勢力により、上下方向に開閉自在とされる可動障子と力学的平衡関係を保つための上げ下げ窓用バランサー装置の取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、上下方向に開閉される可動障子を備えた上げ下げ窓では、前記可動障子を僅かな力で簡単に上下動させるようにするとともに、任意の開位置で停止可能とするために、前記可動障子の重量と力学的平衡関係を保つバランサー装置が用いられている。
【0003】
この種のバランサー装置としては、捻りバネの捻り力を利用して障子重量と釣り合う平衡力を螺旋杆を介して作用させるようにした捻りバネ式バランサー装置と共に、渦巻きバネによる回転方向の付勢力を利用して障子を吊持しているワイヤを巻取っている巻取りドラムに巻き上げ方向の力を与え障子重量と釣り合う平衡力を作用させるようにした渦巻きバネ式バランサー装置が知られている。
【0004】
後者の渦巻きバネ式バランサー装置は、図1に示されるように、上げ下げ窓の縦枠の上部位置(または上枠)に固定され、渦巻きバネ式バランサー5から繰り出された吊りワイヤ15,15が内側障子3の側部に突出した掛止具3a、3aに掛止され内側障子3を吊持するようになっている。
【0005】
前記渦巻きバネ式バランサー装置を、たとえば縦枠の上部位置に固定するには、縦枠2A、2Bに対して直接、ネジにより固定するか、縦枠2A、2Bに対して先ず、左右方向の位置調整を兼ねたブラケットをネジ固定し、このブラケットに対してネジにより固定するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記渦巻きバネ式バランサー装置の取付けを一人で行おうとする場合には、ある程度の重量物となる渦巻きバネ式バランサーを片手で所定の位置に位置決めしながら、ネジによる締結作業を行わなければならず、取付け作業が非常に手間取るなどの問題があった。
【0007】
このような問題に対処するため、特開2000-64727号公報では、渦巻きバネ式バランサー装置がわに鉤状の係止片を設けておくとともに、ブラケットに対して前記係止片を係止させる切欠き部を形成しておき、前記渦巻きバネ式バランサー装置の係止片をブラケットの切欠き部に掛止し仮固定した後、ネジによって本固定を行う取付け方法が提案されている。
【0008】
しかし、仮固定、次いで本固定の手順で取付けを行う場合には、前記仮固定段階での固定が不十分となりがちで、身体や工具などの接触や振動などで脱係するおそれがあるため非常に危険であるなどの問題がある。すなわち、前記渦巻きバネ式バランサーから繰り出されたワイヤには渦巻きバネによる付勢力により張力が掛かった状態であるため、突然の脱係によりバランサーが跳ねたり、ワイヤが跳ねたりするなどの危険性があった。
【0009】
そこで本発明の主たる課題は、渦巻きバネ式バランサー装置を上げ下げ窓の縦枠に取付けするに当たり、簡単な係合操作のみで機能上十分な固定を可能とした取付け構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための請求項1に係る本発明として、バネ材による付勢力により、上下方向に開閉される可動障子と力学的平衡関係を保ち、該可動障子の開閉を容易にするとともに、任意の高さ位置に停止可能とするための上げ下げ窓用バランサー装置を、窓の縦枠上部位置に固定された取付け金具を介して取付ける上げ下げ窓用バランサー装置の取付け構造であって、
前記上げ下げ窓用バランサー装置は、縦枠側に、上方側にバランサー側上部係合部を有するとともに、下方側にバランサー側下部係合部を有する取付け板部を一体的に備え、
前記縦枠上部位置に固定された取付け金具、前記バランサー側上部係合部と係合する金具側上部係合部と、前記バランサー側下部係合部と係合する金具側下部係合部とを有し、
前記バランサー側上部係合部および下部係合部の内の一方が係合片で他方が係合孔とされ、前記取付け金具側上部係合部および下部係合部の内の一方が係合溝で他方が係合片とされ、
前記上げ下げ窓用バランサー装置のバランサー側上部係合部と前記取付け金具の金具側上部係合部とが係合しているとともに、前記バランサー側下部係合部と前記取付け金具の金具側下部係合部とが係合していることを特徴とする上げ下げ窓用バランサー装置の取付け構造が提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
【0012】
図1は渦巻きバネ式バランサー装置5を備える上げ下げ窓の正面図であり、図2および図3はそれぞれ前記渦巻きバネ式バランサー装置5の正面図、底面図である。
【0013】
上げ下げ窓1は、方形枠状に構成された窓枠2の内部に縦枠2A、2Bに沿って昇降自在とされる内側障子3と、固定式外側障子4とを備え、前記縦枠2A、2Bの上部に渦巻きバネ式バランサー装置5、5が固定されるとともに、この渦巻きバネ式バランサー5から繰り出された吊りワイヤ15,15が内側障子3の側部に突出した掛止具3a、3aに掛止され内側障子3を吊持している。この渦巻きバネ式バランサー装置5は、内設された渦巻きバネにより前記内側障子3の重量と力学的に平衡関係を保ち、前記内側障子3を小さな力で簡単に開閉出来るようになっているとともに、任意の高さ位置に停止出来るようになっている。なお、前記外側障子4についても同様に、上下方向に開閉自在の可動障子とし、別途設けた渦巻きバネ式バランサー装置5によって吊持することも可能である。
【0014】
前記渦巻きバネ式バランサー装置5(以下、単にバランサー装置という。)は、図2および図3に示されるように、ハウジングを構成する第1ベース板10および第2ベース板11と、これら第1および第2ベース板10、11によって支持された支軸13と、前記第1および第2ベース板10、11によって挟まれた空間内に配設されるとともに、前記支軸13を回転軸として回転自在に支持され、内側障子3を吊持している吊りワイヤ15を巻き取っているワイヤ巻取りドラム14と、前記支軸13に外嵌して配設されるとともに、内方端が前記支軸13に係止されるとともに、外方端が前記ワイヤ巻取りドラム14に掛止された渦巻きバネ16とからなる装置で、図示の例では、前記縦枠2A、2Bに対しスペーサ21を間に介して固定ネジ20,20によって固定された取付け金具6に対し取付けされている。
【0015】
以下、さらに前記バランサー装置5について詳述すると、前記第1ベース板10は、取付け金具6に対する固定のために断面L字状の板材が用いられ、一方第2ベース板11は、前記第1ベース板10の板面に対して離間させるために2つの脚部11a、11bを備え、前記第1ベース板10に対して前記脚部11a、11bの先端面を当接させ、板面を平行的に対面させた状態で平ネジ12,12…にて連結されている。
【0016】
前記第1ベース板10および第2ベース板11の略中央部には、板面に対して直交する方向に貫通され、前記第1ベース板10と第2ベース板11とに両端部がそれぞれ支持された状態で支軸13が回転自在に設けられている。
【0017】
また、前記第1ベース板10と第2ベース板11とによって挟まれた空間内には、吊りワイヤ15を巻き取る溝が螺旋状に形成された巻取りドラム14が前記支軸13を回転軸として設けられているとともに、この巻取りドラム14に連設して一体的にバネケース17が設けられている。このバネケース17内には、内方端が前記支軸13に係止されるとともに、外方端が前記バネケース17の内壁に係止された渦巻きバネ16が内設されている。
【0018】
以下、上記バランサー装置5の取付け構造について、各形態例毎に説明する。
【0019】
〔第1形態例〕
図4〜図7に基づいて第1形態例に係る取付け構造について詳述する。
【0020】
前記バランサー装置5の第1ベース板10は、図4に示されるように、ハウジング板部10Bと、これの側方に断面L字状に延在される取付け板部10Aとを有する。この取付け板部10Aは、取付け板本体18と、この取付け板部18の上縁に連続して上方側に突出する上側係合片19aと、前記取付け板部18の下縁に連続して下方側に突出する下側係合片19bとを備えている。 前記取付け板本体18の高さ寸法Lは、前記ハウジング板部10Bの高さ寸法よりも相対的に小寸となっており、かつ前記係合片19a、19bの幅Bは、共に前記取付け板本体18の幅よりも相対的に小寸となっているとともに、上側係合片19aの突出長Lの方が、下側係合片19bの突出長Lよりも相対的に長くなっている。また、前記ハウジング板部10Bには、正面視で右側下方位置に、取付け状態で後述の裏当て板部25の下縁より下方側に位置する浮き上がり防止ネジ7が補助的な浮き上がり防止手段として配設されている。なお、この浮き上がり防止ネジ7は作業性の点から、取付け前状態ではネジ孔には螺設するが、裏側には突出させない状態としておく。
【0021】
一方、取付け金具6は、金具本体板部22と、この金具本体板部22の上部側に連設された上側受け係合部23と、前記金具本体板部22の下部側に連設された下側受け係合部24と、前記金具本体板部22の一方側側縁に連設された裏当て板部25とから構成されている。この取付け金具6は、たとえば1枚の鋼板を所定形状にフランジ成形加工することにより得られる。
【0022】
前記金具本体板部22の幅方向中央には、鉛直方向に2段配置でネジ孔22a、22bが形成され、縦枠2A(2B)の板部に形成された通孔2a、2bを貫くとともに、スペーサ21に形成された通孔21a、21bを貫いて配設された固定ネジ20のネジ部が螺合され、前記縦枠2A(2B)に固定されるようになっている。
【0023】
前記上側受け係合部23は、前記金具本体板部22の上縁から延在する傾斜面部23aを介して垂直面部23bが形成され、かつこの垂直面部23bの上縁から水平方向かつ渦巻きバネ式バランサー側に屈曲する水平面部23cが形成された形状を成し、前記垂直面部23bおよび水平面部23cに跨るL字区間に、前記上側係合片19aを挿通する上側係合溝23dが形成されている。ここで、前記傾斜面部23aを形成するのは、前記固定ネジ20の突出代を確保するためであり、前記上側係合溝23dを断面L字状範囲に形成するのは、後述のように、バランサー装置5を取り付ける際に、最初に前記上側係合片19aを斜め方向に挿入可能とするためである。
【0024】
一方、前記下側受け係合部24は、前記上側受け係合部23と対称形状に成形されたもので、前記金具本体板部22の下縁から延在する傾斜面部24aを介して垂直面部24bが形成され、かつこの垂直面部24bの下縁から水平方向かつ渦巻きバネ式バランサー側に屈曲する水平面部24cが形成された形状を成し、前記垂直面部24bおよび水平面部24cに跨るL字区間に、前記下側係合片19bを挿通する下側係合溝24dが形成されている。なお、この下側係合溝24dについては、断面L字状に形成する必要はなく、スリット状に形成することも可能である。
【0025】
前記バランサー装置5を縦枠2A、2Bに固定するには、先ず前記取付け金具6を縦枠2A、2Bの上部位置に固定する。具体的には、前述したように、縦枠2A(2B)の板部に形成された通孔2a、2bを貫くとともに、スペーサ21に形成された通孔21a、21bを貫いて配設された固定ネジ20のネジ部を前記取付け金具6のネジ孔22a、22bに螺合させ、前記取付け金具6を縦枠2A、2Bに堅固に固定する。
【0026】
取付け金具6の固定を終えたならば、図5に示されるように、バランサー装置5を若干斜めにしながら、第1ベース板10から延在する上側係合片19aを取付け金具6の上側係合溝23dに挿入する。次いで、図6に示されるように、バランサー装置5の姿勢を正規の状態に直したならば、図7に示されるように、バランサー装置5をその状態のまま下方側に移動させ、第1ベース板10から延在する下側係合片19bを取付け金具6の下側係合溝24dに挿入し、前記上側係合片19aを上側係合溝23dによって支持させ、かつ前記下側係合片19bを下側係合溝24dによって支持させ本固定を図る。なお、本発明における「本固定」とは、バランサー装置をワイヤによる張力が掛かった状態下で、位置および姿勢が不動の状態、すなわち移動および回転変位しない状態で固定することをいう。
【0027】
なお、前記係合片19a、19bの断面形状と係合溝23d、24dの鉛直方向開口形状とはほぼ同形状となっており、取付け状態ではバランサー装置5がガタ付かないようになっている。
【0028】
その後は、固定の万全を図るために、浮き上がり防止ネジ7を螺進させ、取付け金具6の裏当て板部25の下縁若しくは下縁より下方側近傍位置にネジ部を突出させる。この浮き上がり防止ネジ7のネジ部は、前記裏当て板部25の下縁に接触させる必要はなく、不慮の原因によりバランサー装置5に上方向の力が作用した際に、前記ネジ部が裏当て板部25の下縁に衝突し、前記係合片19a、19bと係合溝23d、24dとが脱係しない移動範囲で上方向へ移動するのを阻止できればよい。
【0029】
また、上記浮き上がり防止手段は、要は裏当て板部25の下縁に対する衝突部材があれば良いため、図8に示されるように、第1ベース板10において、前記裏当て板部25の下縁側相応位置に、略逆U字状の切込みを形成するとともに、上縁側を裏面がわに突出させた切起し傾斜片8を形成しておき、この切起し傾斜片8の上縁が前記裏当て板部25の下縁に係合(衝突)するようにしてもよい。
【0030】
〔第2形態例〕
次いで、図9〜図12に基づいて第2形態例に係る取付け構造について詳述する。
【0031】
図9は、本第2形態例に係る第1ベース板10の形状および取付け金具6の形状を図示したものであるが、基本的構造は上記第1形態例と同様である。すなわち、第1ベース板10は、ハウジング板部10Bに連続して取付け板部10Aを備え、かつこの取付け板部10Aの上部に上側係合片19aを有するとともに、下部に下側係合片19bを有する。
【0032】
一方、取付け金具6には、前記上側係合片19aが挿入される上側係合溝23dを備えるとともに、前記下側係合片19bが挿入される下側係合溝24dを備える。
【0033】
詳細な説明は、同符号を付して省略するとして、異なる構造部分のみを説明すると、第1ベース板10には、浮き上がり防止ネジ7に代えて、巻取りドラム14側(室内側)に突出する第1切起し片10cが形成されるとともに、この第1切起し片10c内に通孔10dが形成されている。
【0034】
一方、取付け金具6の裏当て板部25の下部にも、同様に室内側に突出する第2切起し片25aが形成されるとともに、この第2切起し片25a内に通孔25bが形成されている。前記第1切起し片10cと第2切起し片25aとは、バランサー装置5を取付け金具6に取り付けた状態では、対面する状態で接触するか、近接する関係となっている。
【0035】
取付けは、図10に示されるように、バランサー装置5を若干斜めにしながら、第1ベース板10から延在する上側係合片19aを取付け金具6の上側係合溝23dに挿入する。次いで、図11に示されるように、バランサー装置5の姿勢を正規の状態に直したならば、図12に示されるように、バランサー装置5をその状態のまま下方側に移動させ、第1ベース板10から延在する下側係合片19bを取付け金具6の下側係合溝24dに挿入し、前記上側係合片19aを上側係合溝23dによって支持させ、かつ前記下側係合片19bを下側係合溝24dによって支持させ固定を図る。
【0036】
その後は、固定の万全を図るために、前記第1切起し片10cの通孔10dと第2切起し片25aの通孔25bとを貫く浮き上がり防止用割りピン26を設け、渦巻きバネ式バランサー5の浮き上がり防止を図る。
【0037】
〔第3形態例〕
次いで、図13〜図16に基づいて第3形態例に係る取付け構造について詳述する。
【0038】
本第3形態例も、第1ベース板10に形成された上側係合片19aを取付け金具6の上側係合溝23dに挿入し、かつ下側係合片19bを取付け金具6の下側係合溝24dに挿入して固定を図る点は同様であるが、取付け金具6への係合操作時に自動的に浮き上がり防止を図るようにしたものである。
【0039】
図13において、バランサー装置5のハウジング板部10Bに対して方形状の窓孔10eを形成するとともに、取付け金具6の裏当て板部25の前記窓孔10e対応位置(図示では垂下片に亘る範囲)を折り曲げ成形加工により、漸次先端側に向かって断面V字形状が顕著となる凸状バネ板部25cを形成する。
【0040】
取付けは、図14に示されるように、バランサー装置5を若干斜めにしながら、第1ベース板10から延在する上側係合片19aを取付け金具6の上側係合溝23dに挿入する。次いで、図15に示されるように、バランサー装置5の姿勢を正規の状態に直したならば、図16に示されるように、バランサー装置5をその状態のまま下方側に移動させ、第1ベース板10から延在する下側係合片19bを取付け金具6の下側係合溝24dに挿入し、前記上側係合片19aを上側係合溝23dによって支持させ、かつ前記下側係合片19bを下側係合溝24dによって支持させ固定を図る。
【0041】
前記図16に示される下方側への移動に伴い、取付け金具6に形成された前記凸状バネ板部25cが第1ベース板10の窓孔10eに自動的に嵌まり込み、前記凸状バネ板部25cの先端が窓孔10eの下縁に係合することにより、バランサー装置5が浮き上がるのを防止する。
【0042】
〔第4形態例〕
上記第1〜第3形態例では、バランサー装置5の第1ベース板10の取付け板部本体18の上部側に上側係合片19aを形成し、取付け板部本体18の下部側に下側係合片19bを形成する一方、取付け金具6においては、金具本体板部22の上部側に前記上側係合片19aが挿入される上側係合溝23dを形成するとともに、下部側に前記下側係合片19bが挿入される下側係合溝24dを形成するようにしたが、バランサー装置5の前記取付け板部本体18に形成される上・下係合部の構造および取付け金具6の金具本体板部22に形成される上・下係合部の構造については種々の変更が可能である。
【0043】
本第4形態例では、図17に示されるように、前記取付け板部本体18の上部側に上側係合孔19cを形成し、下部側に下側係合片19bを形成し、一方金具本体板部22の上部側に前記上側係合孔19cと係合する断面L字状の係合片23eを形成し、下部側には下側係合溝24dを形成した例である。なお、本例では上下部の係合部の内、上側部分について係合孔19cと係合片23eの関係で係合させるようにしたが、下側部分について、係合孔19cと係合片23eとの関係で係合させるようにしてもよい。前記上側係合孔19cの孔形状は、上辺寸法Lが前記上側係合片23eの幅寸法Lと同じとし、下辺が前記L寸法より大きい台形状の孔としてあり、取付け時には前記上側係合片23eを上側係合孔19cに通し易くしてあるとともに、取付け状態ではバランサー装置5が横ブレしない孔形状となっている。
【0044】
かかる係合部構造の場合には、図18に示されるように、取付け金具6側の上側係合片23eをバランサー装置5側の上側係合孔19cに通すとともに、バランサー装置5側に形成された下部係合片19bを取付け金具6側に形成された下側係合溝24dの上部に位置決めし、次いでバランサー装置5をその状態のまま下方側に落し込み、バランサー装置5の本固定を図るようにする。
【0045】
なお、本形態例における浮き上がり防止手段については、第1形態例と同じように、浮き上がり防止ネジ7によるものを図示しているが、前述した他の浮き上がり防止手段とすることができる。
【0046】
〔第5形態例〕
次いで、第5形態例は、図19に示されるように、前記取付け板部本体18の上部側に上部側係合孔19cを形成し、下部側に下側係合孔19eを形成し、一方金具本体板部22の上部側に前記上側係合孔19cと係合する断面L字状の係合片23eを形成し、下部側に前記下側係合孔19eと係合する断面L字状の係合片24eを形成した例である。
【0047】
かかる係合部構造の場合にも、図20に示されるように、取付け金具6側の上側係合片23eをバランサー装置5側の上側係合孔19cに通すとともに、取付け金具6側の下側係合片24eをバランサー装置5側の下側係合孔19eに通した状態で位置決めし、次いでバランサー装置5をその状態のまま下方側に落し込み、バランサー装置5の本固定を図るようにする。
【0048】
なお、本形態例における浮き上がり防止手段についても、第1形態例と同じ浮き上がり防止ネジ7によるものを図示しているが、前述した他の浮き上がり防止手段とすることができる。
【0049】
〔その他〕
以上、浮き上がり防止手段を含めたバランサー装置5の各取付け態様について詳述したが、バランサー装置5は、内側障子3を吊持する吊りワイヤ15によって、常に下方側に付勢されているため、通常の使用状態では、前記バランサー装置5に上方向力が働き浮き上がることはない。したがって、前述した各浮き上がり防止手段については省略することも可能である。
【0050】
【発明の効果】
以上詳説のとおり本発明によれば、バランサー装置を上げ下げ窓の縦枠に取付けするに当たり、簡単な係合操作のみで機能上十分な固定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 バランサー装置を用いた上げ下げ窓の正面図である。
【図2】 バランサー装置の正面図である。
【図3】 その底面図(図2のIII−III線矢視)である。
【図4】 本第1形態例に係る取付け構造を示すバランサー装置5および取付け金具6の斜視図である。
【図5】 その取付け手順図(その1)である。
【図6】 その取付け手順図(その2)を示す、(A)は正面図、(B)は(A)のB−B線矢視図である。
【図7】 その取付け手順図(その3)を示す、(A)は正面図、(B)は(A)のB−B線矢視図である。
【図8】 浮き上がり防止手段の変形例を示す、(A)は正面図、(B)は(A)のB−B線矢視図である。
【図9】 本第2形態例に係る取付け構造を示すバランサー装置5および取付け金具6の斜視図である。
【図10】 その取付け手順図(その1)である。
【図11】 その取付け手順図(その2)を示す、(A)は正面図、(B)は(A)のB−B線矢視図である。
【図12】 その取付け手順図(その3)を示す、(A)は正面図、(B)は(A)のB−B線矢視図である。
【図13】 本第3形態例に係る取付け構造を示すバランサー装置5および取付け金具6の斜視図である。
【図14】 その取付け手順図(その1)である。
【図15】 その取付け手順図(その2)を示す、(A)は正面図、(B)は(A)のB−B線矢視図である。
【図16】 その取付け手順図(その3)を示す、(A)は正面図、(B)は(A)のB−B線矢視図である。
【図17】 本第4形態例に係る取付け構造を示すバランサー装置5および取付け金具6の斜視図である。
【図18】 その取付け手順を示す図である。
【図19】 本第5形態例に係る取付け構造を示すバランサー装置5および取付け金具6の斜視図である。
【図20】 その取付け手順を示す図である。
【符号の説明】
1…上げ下げ窓、2A・2B…縦枠、3…内側障子、4…外側障子、5…渦巻きバネ式バランサー装置、6…取付け金具、7…浮き上がり防止ネジ、8…切起し傾斜片、10…第1ベース板、10A…取付け板部、10B…ハウジング板部、10c…第1切起し片、10d…通孔、10e…窓孔、11…第2ベース板、13…支軸、14…巻取りドラム、15…吊りワイヤ、16…渦巻きバネ、18…取付け板本体、19a…上側係合片、19b…下側係合片、19c…上側係合孔、19e…下側係合孔、20…固定ネジ、21…スペーサ、22…金具本体板部、23…上側受け係合部、23d…上側係合溝、23e…上側係合片、24…下側受け係合部、24d…下側係合溝、24e…下側係合片、25…裏当て板部、25a…第2切起し片、25b…通孔、25c…凸状バネ板部、26…浮き上がり防止用割りピン

Claims (1)

  1. バネ材による付勢力により、上下方向に開閉される可動障子と力学的平衡関係を保ち、該可動障子の開閉を容易にするとともに、任意の高さ位置に停止可能とするための上げ下げ窓用バランサー装置を、窓の縦枠上部位置に固定された取付け金具を介して取付ける上げ下げ窓用バランサー装置の取付け構造であって、
    前記上げ下げ窓用バランサー装置は、縦枠側に、上方側にバランサー側上部係合部を有するとともに、下方側にバランサー側下部係合部を有する取付け板部を一体的に備え、
    前記縦枠上部位置に固定された取付け金具、前記バランサー側上部係合部と係合する金具側上部係合部と、前記バランサー側下部係合部と係合する金具側下部係合部とを有し、
    前記バランサー側上部係合部および下部係合部の内の一方が係合片で他方が係合孔とされ、前記取付け金具側上部係合部および下部係合部の内の一方が係合溝で他方が係合片とされ、
    前記上げ下げ窓用バランサー装置のバランサー側上部係合部と前記取付け金具の金具側上部係合部とが係合しているとともに、前記バランサー側下部係合部と前記取付け金具の金具側下部係合部とが係合していることを特徴とする上げ下げ窓用バランサー装置の取付け構造。
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