JP3416321B2 - ウインドウガラスレギュレータ - Google Patents
ウインドウガラスレギュレータInfo
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Description
スを昇降させるためのレギュレータ、とくに、その駆動
ワイヤの保持機構に関する。
088号公報に例示されているように、パワーウインド
ーレギュレータのガイドレールに取り付けられたケーブ
ルホルダーにより一方のケーブルが位置規制されている
と共に、上下の両ケーブルがその中間部分で相互に連結
されているが、ウインドーガラスがモータの駆動により
下り始めて、ウインドーガラス周辺の拘束が外れたと
き、巻取りドラムとガイドレールとの間に延びているケ
ーブルがとくに大きく振れるので、ケーブルに近接した
ウインドーガラスの部分にケーブルの中間部分が干渉し
て、異音が生じたり、摩損を引き起こす等の不具合があ
った。
に、ケーブルの中間部分をクリップによりドアパネルに
保持させることも考えられるが、この場合には、ドアパ
ネル側の通孔にクリップを常に正確に挿入させることが
できるように、ケーブルがクリップにゆるく挿通された
状態でパワーウインドーレギュレータが組み立てられる
ことになる。従って、パワーウインドーレギュレータが
車両のドアパネルに取り付けられるときには、上記クリ
ップは自重によりケーブルに沿って下降し、巻取りドラ
ム近傍に位置しているため、取り付け作業者はドアパネ
ルの開口から手を差し込み、狭いドアパネル内において
手探りの状態でクリップをドアパネル通孔位置までケー
ブルに沿って持ち上げる必要があるので、パワーウイン
ドーレギュレータの取り付け作業性が大幅に悪化するこ
とになる。
ンドウガラスレギュレータにおける駆動ワイヤの振動を
抑制すると同時に、車両に対するウインドウガラスレギ
ュレータの取り付けが容易となるようにするものであ
る。
め、本発明にかかるウインドウガラスレギュレータは、
駆動ワイヤ、同駆動ワイヤの巻取りドラム、上記駆動ワ
イヤに連結されると共にウインドウガラス側に連結され
る支持部材、同支持部材を上記ウインドウガラスの昇降
方向に案内するガイド部材、及び、車体側に取り付けら
れ上記巻取りドラムと上記ガイド部材との間に延びる上
記駆動ワイヤの外周面にワイヤ保持部が摩擦係合して上
記駆動ワイヤの長手方向に相対変位可能なクリップを有
し、上記クリップは、上記駆動ワイヤの両側面と上記ワ
イヤ保持部の内面との間に上記駆動ワイヤの変位を許容
する空隙が形成され、上記ワイヤ保持部を上記車体側か
ら隔てる少なくとも2本のアームをそなえている。
に取り付けられたとき、巻取りドラムとガイド部材との
間に延びる駆動ワイヤの外周面にワイヤ保持部で摩擦係
合するクリップが、ウインドウガラスの昇降に伴う駆動
ワイヤの振動を確実に抑制することができ、しかも、ウ
インドウガラスレギュレータの組み立て時に、巻取りド
ラムとガイド部材との間に延びる駆動ワイヤの適所にク
リップのワイヤ保持部が摩擦係合されていれば、ウイン
ドウガラスレギュレータの車両取り付けに際してクリッ
プを手探りで操作する必要もなくなって、その作業性が
損なわれることを容易に防止できると共に、駆動ワイヤ
とクリップのワイヤ保持部とが摩擦係合し、かつ、駆動
ワイヤの両側面とワイヤ保持部の内面との間に駆動ワイ
ヤの変位を許容する空隙が形成されているため、ウイン
ドウガラスレギュレータの取り付け後における駆動ワイ
ヤの初期振動により、ワイヤ保持部が適宜変位して、ク
リップによる駆動ワイヤの保持位置が最適となるように
自動的に調整され、駆動ワイヤの振動抑制作用を効果的
に発揮させることができ、さらに、クリップにおける少
なくとも2本のアームによりワイヤ保持部が車体側から
隔てられていて、駆動ワイヤは車体側から離れた位置で
ワイヤ保持部により支持されているので、駆動ワイヤが
多少振れても車体側へ当接することは容易に防止でき、
かつ、車体側に対する駆動ワイヤの接触により異音が生
じることも制止することができるようになる。
同等部分には同一符号を付けて説明する。図1におい
て、パワーウインドウガラスレギュレータ1は、モータ
2と、モータ2に連結されてモータ2の駆動により回転
させられる巻取りドラム3と、巻取りドラム3の回転に
より付勢される駆動ワイヤ4と、ガイドレール5と、ガ
イドレール5を抱持してガイドレール5の長手方向に案
内されるキャリヤプレート6とをそなえ、駆動ワイヤ4
は、巻取りドラム3とガイドレール5との間に延びるア
ウタケーブル7、8及びアウタケーブル7、8内を挿通
するインナケーブル9により構成され、インナケーブル
9は巻取りドラム3に巻き付けられると共に、ガイドレ
ール5上端に枢支されたプーリ10に掛けわたされてガ
イドレール5内に延び、キャリヤプレート6に連結され
ている。また、アウタケーブル7のほぼ中間位置には、
ナイロン、ポリアセタール等により一体成形されたクリ
ップ11がアウタケーブル7の外周面上に取り付けられ
ている。
いるように、頂部に薄肉部12を有するワイヤ保持部1
3と、左右のアーム14、15と、アーム14、15の
一端にそれぞれ形成されたスカート部16及び略半円筒
状の重合部17、18を有しており、アーム14、15
の外側方にはそれぞれリブ19が形成されていると共
に、アーム14の上縁には切欠き20が設けられ、アー
ム15の上縁には腕21及び傾斜頭部22からなるフッ
ク23が設けられている。また、重合部17には弾力的
に上下へ屈曲可能な上方係止部24と下向き凹所25と
が形成されている一方、重合部18には弾力的に上下へ
屈曲可能な下方係止部26と上方への突起27とが形成
されている。
4を配置した状態において、薄肉部12によりワイヤ保
持部13に与えられた屈曲弾性を利用し、クリップ11
の拡開した左右アーム14、15を接近させると、切欠
き20の端縁にフック23の傾斜頭部22が当接したと
き、腕21が図2の略前後方向へ弾力的に屈曲して傾斜
頭部22が切欠き20を通過し、腕21が切欠き20内
に嵌合する一方、アーム14、15先端の図2上下方向
における相対的な弾性変形により、重合部17の下端縁
が重合部18の突起27における傾斜面に沿って変位
し、さらに突起27を乗り越えることにより突起27が
凹所25へ図2の上下方向に嵌まり込んで、重合部1
7、18が重なり合ってほぼ円筒状となることにより、
図3に示されているように組み立てられ、ワイヤ保持部
13内に駆動ワイヤ4が保持される。
に、アウタケーブル7外周面の弾力性及び薄肉部12に
よるワイヤ保持部13内面の弾力性により、駆動ワイヤ
4がワイヤ保持部13内に弾力的に挟み込まれているの
で、クリップ11は駆動ワイヤ4に適度の強さで摩擦係
合していて、パワーウインドウガラスレギュレータ1の
運搬等によりクリップ11の取り付け位置が容易にずれ
ることはない。
ドウガラスレギュレータ1を車両のドアパネル内に取り
付ける場合には、一体的なモータ2及び巻取りドラム3
とガイドレール5とをそれぞれドアパネル内面の所定位
置へねじ等により固定してから、ドアウンドウガラスの
下端に取り付けられたホルダとキャリヤプレート6とを
ねじ等により連結し、さらに、この取り付け状態におい
て図5に示されているように、アウタケーブル7のほぼ
中間位置に相当してドアパネル30に形成された通孔3
1へ、クリップ11の重なり合った重合部17、18が
押し込まれると、重合部17、18の上方係止部24及
び下方係止部26が弾力的に上下へ屈曲できるため、重
合部17、18は通孔31を挿通してクリップ11がド
アパネル30に取り付けられ、かつ、左右のスカート部
16の端縁がドアパネル30に当接して、クリップ11
の倒れ込みが防止される。
レータ1が車両のドアパネル内に取り付けられると、モ
ータ2の駆動により巻取りドラム3が回転して、駆動ワ
イヤ4のインナケーブル9を牽引し、インナケーブル9
に連結されたキャリヤプレート6をガイドレール5に沿
って昇降させることにより、従来装置の場合と同様にド
アウンドウガラスを上下に開閉することができるが、駆
動ワイヤ4がアウタケーブル7のほぼ中間位置でクリッ
プ11により保持されているため、ドアウンドウガラス
の開閉に伴う駆動ワイヤ4の振れは効果的に抑制され、
従って、駆動ワイヤ4がドアウンドウガラスと干渉し
て、異音や摩損の生じることは確実に防止することがで
きる。
タ1の組み立て時に、クリップ11が駆動ワイヤ4にお
けるアウタケーブル7のほぼ中間位置に係合されている
ため、パワーウインドウガラスレギュレータ1を車両の
ドアパネル内に取り付ける場合には、狭いドアパネル内
でクリップ11を手探りする必要は全くなく、クリップ
11をほぼそのままの位置でもしくはその近傍位置でド
アパネル30に固定することができるので、クリップ1
1を使用してもパワーウインドウガラスレギュレータ1
の取り付けに何の支障も来すことがない。
ータ1が車両のドアパネル内に取り付けられたとき、車
両の組み立て誤差等の関係から駆動ワイヤ4に係合して
いるクリップ11のワイヤ保持部13と、ドアパネル3
0の通孔31との位置が厳密には一致していなくても、
駆動ワイヤ4の外周面とワイヤ保持部13の内面とが摩
擦係合しており、また、駆動ワイヤ4の両側面とワイヤ
保持部13内面との間に空隙28が形成されていて、そ
の方向への駆動ワイヤ4の振れが生じやすいために、ド
アウンドウガラスの初期開閉に伴う駆動ワイヤ4の振れ
挙動により、ワイヤ保持部13が駆動ワイヤ4の長手方
向へわずかに摺動して、クリップ11による駆動ワイヤ
4の保持位置が最適となるように自動的かつ容易に調整
され、従って、クリップ11による駆動ワイヤ4の振れ
抑制作用が常に最も効果的となるようにすることができ
る。
5は、切欠き20に対するフック23の係合と、重合部
17の凹所25に対する重合部18の突起27の係合と
により図3の閉止状態が確実に保たれて、ワイヤ保持部
13内に駆動ワイヤ4を摩擦係合させることができ、し
かも、切欠き20及びフック23がワイヤ保持部13の
比較的近傍に設けられているため、ワイヤ保持部13内
における駆動ワイヤ4の摩擦係合力を切欠き20及びフ
ック23の係合によって精度良く規制することができる
ので、組み立てられたパワーウインドウガラスレギュレ
ータ1の運搬等に際して、クリップ11の左右アーム1
4、15が開いて駆動ワイヤ4からクリップ11が外れ
たり、あるいは、駆動ワイヤ4に対するクリップ11の
係合位置がずれたりすることは確実に防止されて、実用
上非常に安心である。
欠き20及びフック23の係合と、重合部17の凹所2
5及び重合部18の突起27の係合とは、それぞれ図3
の前後及び上下の異なった方向から行われており、従っ
て、左右アーム14、15を開く場合には各係合部を前
後上下の2方向に外す必要があり、しかも、突起27及
び凹所25の係合を外すために重合部17、18を図3
の上下方向へ相対的に拡げる場合には、それに伴う左右
アーム14、15の相対的な上下方向への変位は、切欠
き20の底部及びリブ19の上面に対してフック23が
当接することにより抑制され、切欠き20及びリブ19
とフック23との係合がアーム14、15の上下方向変
位に対する一種のストッパとして機能するので、これら
の面からも左右アーム14、15の開放が困難となって
その閉止状態が保たれやすく、駆動ワイヤ4を保持する
クリップ11の摩擦係合作用を一層確実に発揮させるこ
とができる利点がある。
11のワイヤ保持部13壁面内に薄肉で囲まれた空所4
0が形成されて、ワイヤ保持部13内面の弾性が比較的
大きくなるように構成されており、クリップ11の左右
アーム14、15が図示のように閉止されて、ワイヤ保
持部13内に駆動ワイヤ4が保持されたとき、アウタケ
ーブル7外周面の弾力性及び空所40によるワイヤ保持
部13内面の弾力性により、駆動ワイヤ4がワイヤ保持
部13内に弾力的に挟み込まれて、クリップ11が駆動
ワイヤ4に適度の強さで摩擦係合する結果、このクリッ
プ11も上記実施例の場合と同等の作用効果を奏するこ
とができる。
11のワイヤ保持部13内周面に突起50が形成され、
クリップ11の左右アームが図示のように閉止されて、
ワイヤ保持部13内に駆動ワイヤ4が保持されたとき、
突起50が駆動ワイヤ4の外周面を挟み込むようにして
両者間の滑りを比較的良くし、ワイヤ保持部13による
駆動ワイヤ4の摩擦係合力を微調整可能として、このク
リップ11も上記各実施例の場合と同等の作用効果を奏
することができる。
インドウガラスレギュレータの巻取りドラムとガイドレ
ール上端との間に延びる駆動ワイヤのほぼ中間位置にク
リップが摩擦係合されているが、ウインドウガラスの昇
降に伴う駆動ワイヤの振動態様に応じて駆動ワイヤに対
するクリップの摩擦係合位置を適宜ずらせてもよく、ま
た、ウインドウガラスが下降したとき、巻取りドラムと
ガイドレール下端との間に延びる駆動ワイヤにウインド
ウガラスが接近して、振動する駆動ワイヤがウインドウ
ガラスに当接するおそれが有る場合には、この部分の駆
動ワイヤに前記のクリップを摩擦係合させるようにして
もよいのはいうまでもなく、さらに、手動ウインドウガ
ラスレギュレータに前記各実施例と同様な構成を付与し
ても、前記各実施例と同等の作用効果を奏することがで
きるものである。
レータは、車両に取り付けられたとき、巻取りドラムと
ガイド部材との間の駆動ワイヤがクリップにより係止さ
れて、その振動を確実に抑制することができる一方、駆
動ワイヤに対しクリップのワイヤ保持部が適当な位置で
摩擦係合することによって、車両にウインドウガラスレ
ギュレータを取り付ける作業が容易となり、また、ウイ
ンドウガラスレギュレータの取り付け後における駆動ワ
イヤの初期振動により、駆動ワイヤと摩擦係合したクリ
ップのワイヤ保持部が駆動ワイヤの長手方向に適宜変位
して、クリップによる駆動ワイヤの保持位置が最適とな
るように自動的に調整され、駆動ワイヤの振動抑制作用
を常に効果的に発揮させて、ウインドウガラスと駆動ワ
イヤとの干渉を確実に防止することができる。
大図。
拡大図。
Claims (10)
- 【請求項1】 駆動ワイヤ、同駆動ワイヤの巻取りドラ
ム、上記駆動ワイヤに連結されると共にウインドウガラ
ス側に連結される支持部材、同支持部材を上記ウインド
ウガラスの昇降方向に案内するガイド部材、及び、車体
側に取り付けられ上記巻取りドラムと上記ガイド部材と
の間に延びる上記駆動ワイヤの外周面にワイヤ保持部が
摩擦係合して上記駆動ワイヤの長手方向に相対変位可能
なクリップを有し、上記クリップは、上記駆動ワイヤの
両側面と上記ワイヤ保持部の内面との間に上記駆動ワイ
ヤの変位を許容する空隙が形成され、上記ワイヤ保持部
を上記車体側から隔てる少なくとも2本のアームをそな
えたウインドウガラスレギュレータ。 - 【請求項2】 請求項1において、上記ウインドウガラ
スがドアウインドウガラスであるウインドウガラスレギ
ュレータ。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2において、上記
巻取りドラムを回転させるモータをそなえたパワーウイ
ンドウガラスレギュレータ。 - 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかにおい
て、上記クリップが上記巻取りドラムと上記ガイド部材
とのほぼ中間位置で上記駆動ワイヤの外周面に係合して
いるウインドウガラスレギュレータ。 - 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかにおい
て、上記クリップが上記巻取りドラムと上記ガイド部材
上端との間に延びる上記駆動ワイヤの外周面に係合して
いるウインドウガラスレギュレータ。 - 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれかにおい
て、上記駆動ワイヤの外周面に係合する上記クリップの
ワイヤ保持部が弾力性をそなえたウインドウガラスレギ
ュレータ。 - 【請求項7】 請求項6において、上記ワイヤ保持部の
壁面内に薄肉で囲まれた空所が形成されたウインドウガ
ラスレギュレータ。 - 【請求項8】 請求項6または請求項7において、上記
駆動ワイヤの外周面に係合する上記ワイヤ保持部に突起
が形成されたウインドウガラスレギュレータ。 - 【請求項9】 請求項1〜請求項8のいずれかにおい
て、上記クリップが複数個所で係合する少なくとも2本
のアームをそなえたウインドウガラスレギュレータ。 - 【請求項10】 請求項9において、上記アームが複数
個所でそれぞれ異なった方向から係合するように形成さ
れたウインドウガラスレギュレータ。
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1995
- 1995-02-20 JP JP5507895A patent/JP3416321B2/ja not_active Expired - Fee Related
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