JP5058900B2 - 側溝 - Google Patents

側溝 Download PDF

Info

Publication number
JP5058900B2
JP5058900B2 JP2008176791A JP2008176791A JP5058900B2 JP 5058900 B2 JP5058900 B2 JP 5058900B2 JP 2008176791 A JP2008176791 A JP 2008176791A JP 2008176791 A JP2008176791 A JP 2008176791A JP 5058900 B2 JP5058900 B2 JP 5058900B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rainwater
fitting
side wall
opening
lid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008176791A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010013890A (ja
JP2010013890A5 (ja
Inventor
学 上田
龍 鈴木
Original Assignee
新興工材株式会社
株式会社D.C.Tアイ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 新興工材株式会社, 株式会社D.C.Tアイ filed Critical 新興工材株式会社
Priority to JP2008176791A priority Critical patent/JP5058900B2/ja
Publication of JP2010013890A publication Critical patent/JP2010013890A/ja
Publication of JP2010013890A5 publication Critical patent/JP2010013890A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5058900B2 publication Critical patent/JP5058900B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/60Planning or developing urban green infrastructure

Landscapes

  • Road Paving Structures (AREA)
  • Sewage (AREA)

Description

本発明は、道路に沿ってその脇に埋設される蓋材付側溝に関し、特に、雨水等の排水性を高めたものに関する。
従来の蓋材付側溝は、底面部の左右両側から起立する両側壁部の上部内側部分に対向する支持部を形成すると共に、両側壁部の上部内側部分に、支持部を分断するようにして、底面を有して上面が開放した嵌合空部を形成した構成であり、コンクリート製の蓋材を前記した支持部上に長手方向に沿って並べて被せた蓋材によって上面開口を閉塞していた。そして、蓋材には、その側面に切欠溝部を縦方向に形成して集水口部とし、路上から蓋材上に流れてきた雨水を集水口部から側溝の内部に落下させて排水できるように構成されていた(例えば、特許文献1参照。)。また、蓋材の側面の集水口部の両側の下部に形成した突部を側溝の嵌合空部内に嵌合して蓋材が側溝の長手方向の移動を阻止する構成を採っていた。
特開2006−118332号公報
しかしながら、従来の蓋材付側溝は、蓋材の側面に形成した集水口部内を砂やゴミなどが落下し、この砂やゴミなどの異物が嵌合空部の底面に堆積する。また、透水性舗装の内部に染み込んだ雨水が側溝内部に直接排水されるように、側溝の側壁部の上部、具体的には嵌合空部の側面に導水穴を開設してあり、この導水穴から側溝内に導入された雨水が運んだ砂等の異物も嵌合空部の底面に堆積する。嵌合空部の底面に小石や砂等の異物が堆積すると、これらの堆積物、特に小石は、上から雨水が流下してきても、雨水大量に激しく流下してこない限りは底面上に残ってしまう。小石は、透水性舗装の骨材であることが多い。この理由は、透水性舗装は一般的に透水性を備えたアスファルト合材であり、骨材(小石)同士をバインダーとしてのアスファルトピッチで接合する場合に、雨水を通すために骨材同士の間に隙間を増やす必要があり、換言すると骨材同士の接合部分を小さくする必要があり、このために骨材同士の接合力が非透水性アスファルト舗装の場合よりも低くなっている。この様な特性のある透水性アスファルトを敷設した舗装路に前記蓋付側溝を設置すると、舗装から離脱した骨材が蓋材の集水口部から側溝内に落下して嵌合空部の底面上に載ることとなる。そして、小石が一旦載ってしまうと、上方から雨水が流下しても流されずに残ってしまう。嵌合空部の底面上に小石がいつまでも残っていると、その小石の周りに土砂やゴミ等がさらに堆積し易くなり、堆積物が次第に大きく成長する。したがって、透水性舗装を敷設した脇に接地する蓋付側溝の場合には、定期的に蓋材を外して清掃することが必要となる。
しかしながら、実際には蓋を取り外して行う清掃作業は重労働でわずらわしい。また、側溝内の堆積物は外部からは人目につかないので放置されたままとなり、長年経過すると堆積した小石や砂等の異物が蓋材の集水口部の下端出口を塞いでしまう事態を引き起こすことがある。この様な事情で蓋材の集水口部が堆積物で塞がれると、降雨時に雨水が蓋材上に溜まってしまう。
以上のような事情が複雑に合わさって排水性が低下し、これにより歩行者が蓋材の上に溜まった雨水によって滑って転んだり、自転車などの車両がスリップして事故を起こす虞があった。
そこで、本発明は、前記した従来の蓋材付側溝における排水性の低下に鑑み提案されたもので、その目的は、雨水等の排水性に優れ、しかも清掃作業を行わなくても異物の堆積で蓋材の口が詰まり難い蓋材付側溝を提供しようとするものである。
本発明は、上記した目的を達成するために提案されたもので、請求項1に記載のものは、底面部の左右両側から側壁部を起立して該底面部と両側の側壁部に囲まれた空部を側溝の流路とし、前記両側壁部の上部内側部分に対向する支持部を突設し、両側壁部の上端間に配した蓋材を前記支持部により支持して両側壁部の上端間の開口部を塞ぐ蓋材付側溝において、
前記蓋材の側面の長手方向途中に、凹溝を縦方向に形成して雨水落下口とし、該雨水落下口から外れた蓋材側面の下部に、蓋材幅方向の中央に向かって下り傾斜して前記支持部上に載置可能な傾斜下面を形成するとともに、該傾斜下面と前記雨水落下口との間に嵌合突部を形成し、
前記雨水落下口の下方に位置する前記両側壁部の上部内側部分に、流路の流下方向に離隔して配置された前記支持部の間に、上面が開放して底に相当する部分に壇面を有する嵌合空部を形成し、該嵌合空部および前記支持部の下に前記壇面を上面とする突条部を側壁部の長手方向に支持部と一体化した状態で形成し、
前記両側壁部の少なくとも一方に、該側壁部の外側面から前記嵌合空部に連通する雨水導入開口を開設し、該雨水導入開口を横から前記嵌合空部の壇面に向けて開口するとともに、前記雨水導入開口の内側開口下端を前記嵌合空部の壇面に連ならせ、
前記雨水導入開口の内側開口が、前記蓋材の凹溝の幅以上の寸法に設定されて開口したことを特徴とする蓋材付側溝である
請求項に記載のものは、前記嵌合空部の壇面が流路側に下り傾斜していることを特徴とする請求項に記載の蓋材付側溝である。
請求項1に記載の発明によれば、蓋材の側面の長手方向途中に、凹溝を縦方向に形成して雨水落下口とし、該雨水落下口から外れた蓋材側面の下部に、蓋材幅方向の中央に向かって下り傾斜して前記支持部上に載置可能な傾斜下面を形成するとともに、該傾斜下面と前記雨水落下口との間に嵌合突部を形成し、前記雨水落下口の下方に位置する前記両側壁部の上部内側部分に、流路の流下方向に離隔して配置された前記支持部の間に、上面が開放して底に相当する部分に壇面を有する嵌合空部を形成し、該嵌合空部および前記支持部の下に前記壇面を上面とする突条部を側壁部の長手方向に支持部と一体化した状態で形成し、
前記両側壁部の少なくとも一方に、該側壁部の外側面から前記嵌合空部に連通する雨水導入開口を開設し、該雨水導入開口を横から前記嵌合空部の壇面に向けて開口するとともに、前記雨水導入開口の内側開口下端を前記嵌合空部の壇面に連ならせ、
前記雨水導入開口の内側開口が、前記蓋材の凹溝の幅以上の寸法に設定されて開口したので、雨水導入開口から流出した雨水が、壇面上に堆積した小石や砂などの異物に横から当たる。したがって、雨水が壇面に堆積した小石やゴミなどの異物を流路に押し流して排除することができる。このため蓋材の水落下口が異物の堆積により塞がれることを防止でき、これにより、側溝の上面を閉塞した蓋材上に雨水が溜まらなくなる。したがって、歩行者等は、雨水の溜まっていない蓋材上を通過することができ、雨水で滑って転ぶなどのトラブル発生を有効に抑制することができ、安全性の向上を期待することができる。
また、傾斜下面と雨水落下口との間に嵌合突部を形成したので、嵌合突部を嵌合空部内に嵌合して、蓋材の側溝に対する前後方向の位置決めをすることができる。
さらに、雨水導入開口の内側開口下端を前記嵌合空部の壇面に連ならせたので、少ない雨水でも最大の異物排除機能を発揮させることができる。
また、前記雨水導入開口の内側開口が、前記蓋材の凹溝の幅以上の寸法に設定されて開口しているので、蓋材の雨水落下口から拡幅して落下して堆積した異物であっても、雨水導入開口の内側開口から幅広く流出する雨水により確実に押し流して排除することができる。
請求項に記載の発明によれば、嵌合空部の壇面が流路側に下り傾斜しているので、壇面上に堆積した異物を横から雨水を当てた場合に異物が流れ易くなり、効率良く排除することができる。

以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の第1実施形態である蓋材付側溝の斜視図、図2(a)は図1に示した蓋材2の斜視図、図2(b)は図2(a)に示した蓋材2の雨水落下口の部分で切断した部分断面図、図3(a)は車道Mと歩道Wとの境界に蓋材付側溝を敷設した舗装路の断面図、図3(b)は雨水導入開口から流出した雨水が嵌合空部の壇面上の小石に横から当たって流路に流し落とす状態を示す断面図である。
側溝1は、底面部3と、該底面部3の左右両側縁から立設した左右の側壁部4とから概略構成されて底面部3と両側壁部4とに囲まれた空部を流路とするコンクリート製の樋体であり、両側壁部4の内側上部には支持部5が左右対向した状態で間隔を空けて設けられており、また、両側壁部4の上部には雨水導入開口6が開設されている。なお、図1に示す側溝1は、前記した左右の支持部5間に蓋材2を上方から被せるようにしながら4枚列状にして載置することにより、上面の長尺開口を塞ぐように各部の寸法を設定してある。
側溝1の支持部5は、蓋材2を支えるものであり、本実施形態では、側壁部4の上端から所定長だけ下がった位置に、壁面から側溝1内部の流路に向けて下り傾斜した支持面5aを有する隆起部5bを突設して構成されている。なお、この支持部5は、蓋材2の長さに応じて、蓋材2の長手方向(側壁1の流路の方向)の両端部を支持し得る間隔で複数個所(前後2枚の蓋材2を支持するものが3箇所あるので合計片側5箇所)配置されている。そして、両側壁部4においては、流路長手方向に間隔を空けて配置された支持部5と支持部5との間に、上面が開放して底に相当する部分に壇面11を有する嵌合空部14を形成し、該嵌合空部14および前記支持部5の下に前記壇面11を上面とする突条部16を側壁部4の長手方向に支持部5と一体化した状態で補強部として形成する。また、前記嵌合空部14の部分に雨水導入開口6を側壁部4の外側面から内側面へ下り傾斜させた状態で貫通させて、嵌合空部14の底である壇面11に前記雨水導入開口6の内側開口下端を連なるように開設してある。前記した雨水導入開口6は、例えば、車道側に敷設した透水性舗装の内部を通ってきた雨水を側溝1の内部に導入でき、また、例えば、歩道側に敷設した透水性舗装の内部を通ってきた雨水を側溝1の内部に導入できるように構成されている。透水性舗装については、後述する。
蓋材2は、コンクリート製の略長方形の板材であり、図2に示すように、前記した側溝1の支持部5上に載る左右の側縁部分(側面)に、その上面から下面に貫通する切欠状凹溝を雨水落下口7として縦方向に形成すると共に、前記左右の側縁部分の上面には、雨水落下口7の上開口に向けて下り傾斜した細長い雨水回収傾斜面8を側縁部分に沿ってそれぞれ形成し、左右の両雨水回収傾斜面8の間に位置する上面に、該上面の左右方向(蓋材2の幅方向)の中央部分が最も高くて、この高い部分から左右の雨水回収傾斜面8に向かって緩やかに下り傾斜した排水案内面9を形成し、該排水案内面9に島部10を複数個所隆設してある。上面に形成した排水案内面9は、左右の側縁部分に向けて下り傾斜した緩やかな曲面で構成されており、この曲面の曲率は小さく、すなわち、大きな半径の緩やかな曲面である。そして、この排水案内面9の領域内に、様々な大きさの略矩形の島部10を複数個所隆設してある。したがって、各島部10は、排水案内面9に四周を囲まれた状態で形成されている。そして、これら島部10の上面は、周りの排水案内面9が曲面であっても、すべてが同一平面上に位置するようにそれぞれ高さを調節した状態で形成され、且つ、小さな凹凸等からなるスリップ止め部(図示せず)が形成されている。
また、蓋材2の下面(裏面)には、雨水回収傾斜面8の裏側、すなわち、側縁部分に、その端部から所定長で左右方向の中央に向かって下り傾斜した傾斜下面12を厚板を切り欠くようにして形成し、この切り欠きで残余部分となる傾斜下面12の端部から前記雨水落下口7までの間に切り欠いた分だけ相対的に突出した突部が嵌合突部13として下向に形成される。したがって、雨水落下口7から外れた蓋材2の側面、具体的には、凹溝で構成された雨水落下口7を挟んで両側に嵌合突部13が形成される。そして、雨水落下口7の両側に位置する嵌合突部13の外側端部同士の長さL1は、側溝1の両側側壁4の内側に形成した前記支持部5の端部同士の間に形成された嵌合空部14の間隔の長さL2に対応させてあり、蓋材2の長手方向に位置する前後の嵌合突部13が支持部5の端部同士の間の嵌合空部14に丁度嵌合するように設定されている。
したがって、前記した構成からなる蓋材2を側溝1の上開口に上方から臨ませて下降して被せて各嵌合突部13を左右両側に位置する嵌合空部14内に嵌合すると、蓋材2の側溝1に対する前後方向(側溝1の流路の前後長手方向)の位置が定まり、この位置でさらに下降して傾斜下面12を側溝1の支持部5上に載せると、傾斜下面12の傾斜と支持部5の傾斜とにより蓋材2の側溝1に対する幅方向の位置が定まり、蓋材2を側溝1に支持部5上に安定した状態で着座させることができる。そして、この所定位置で着座すると、蓋材2の島部10の上面が側溝1の左右両側の側壁4の上面と同じ高さに位置し、歩行者の支障となるような段差が生じない。
そして、本実施形態では、図1に示すように、4枚の蓋材2を側溝1の上開口に被せて該開口を塞ぐことができる。なお、4枚の蓋材2を被せて側溝1の上開口を塞ぐと、各蓋材2の雨水落下口7が側溝1の両側壁部4の上端に隣接して開口すると共に、各蓋材2の幅方向の短辺に切り欠き状に形成した副雨水落下口15が前後に隣り合う蓋材2の境界に開口する。
次に、車道M及び歩道Wの舗装と側溝の施工の一例について説明する。
側溝1及び蓋材2からなる蓋材付側溝を道路に敷設するには、図3(a)に示すように、車道Mと歩道Wとの境界部分を掘削すると共に、基礎層21を整地し、側溝1を車道Mと歩道Wとの境界線に合わせた状態で、所定の間隔(例えば、30m間隔)で配置した集水桝(図示せず)に向けて僅かに下り傾斜した勾配(水勾配)を付けて順次敷設する。なお、側溝1を水平に敷設してから流路内にコンクリートなどで水勾配を付けてもよい。
なお、側溝1の長手方向の両端に側溝1のシール部材が(図示せず)設けてあり、側溝1を順次敷設すると、接続部分が水密状にシールされた状態で排水路となって集水桝に連通する。
そして、側溝1の車道M側及び歩道W側の基礎層21上に、非透水性アスファルト合材等の非透水性舗装22を水勾配θを付けた状態で、すなわち、上面を側溝1側に下り傾斜(約2〜5%)させて施工し、水勾配θ(上面)の傾斜下端を雨水導入開口6の外側開口下端に一致、または、雨水導入開口6の外側開口下端よりも下側に位置させる。
次に、車道M側の非透水性舗装22の上面に、アスファルト合材の骨材間に水透過隙間を有する透水性舗装23を側溝1の高さまで施工する。また、歩道W側の非透水性舗装22の上面に、側溝1の脇に歩道Wと車道Mとを区画する縁石ブロック31を、雨水導入開口6を閉塞しない状態で所定の高さまで透水性舗装23を施工する。
前記した側溝1及び蓋材2からなる蓋材付側溝を設置した場合、雨が降らないときにはアスファルト舗装から離脱した骨材(小石)、道路上の砂や小さなゴミなどが蓋材2の雨水落下口7や副雨水落下口15から側溝1の内部に落下する。副雨水落下口15から入った砂等の異物はそのまま流路内に落下し、雨水落下口7から入った砂等の異物は、図3(b)に示すように、壇面11上に次第に堆積する。
そして、雨が降ると、蓋材2の上面に降り注いだ雨水、具体的には島部10上に降り落ちた雨水は当該島部10を取り囲んでいる排水案内面9上に流れ落ちる。そして、島部10が蓋材2の左右幅方向の一方に位置している場合には、その一方に位置する側縁部分に向かって、また、左右幅方向に位置している場合には、両側縁部分に向かって排水案内面9上を途中の島部10を迂回しながら流れる。この雨水が左右の側縁部分に流れ着くと、雨水回収傾斜面8上を雨水落下口7に向かって流れ、遂には雨水落下口7から側溝1の内部の流路に排水される。このように、各島部10の上面においては、雨が激しく降り注いでも即座に周りの排水案内面9に流れ落ちるので、溜まることがない。また、蓋材2の左右側縁部分においても、雨水回収傾斜面8が雨水を雨水落下口7に向けて積極的に排水し、さらには雨水回収傾斜面8が左右幅方向の中央側に向かって下り傾斜しているので、雨水が流れる領域は水量に応じて狭く抑えられている。
また、車道M及び歩道Wに降り注いだ雨水は透水性舗装23の内部に浸透して非透水性舗装22の上面まで達し、この上面を水勾配θにしたがって傾斜下端側に向かって流下し、雨水導入開口6から流れ込んで、側溝1内の流路に排水される。しかしながら、激しい降雨の場合には、雨水が透水性舗装23の上に溢れて側壁部4を乗り越えて、雨水落下口7及び副雨水落下口15から側溝1内の流路に排水される。このように、雨水落下口7から側溝1の内部へ雨水が落下すると、雨水と共に落下した砂やゴミなどが嵌合空部14の壇面11上に一旦落下してから流路の方に雨水と共に流れ落ちるが、一部の砂やゴミ等が壇面11上に堆積することも考えられる。ところが、本実施形態に係る側溝1においては、雨水導入開口6の内側開口下端が嵌合空部14の壇面11に連なって開口しているので、壇面11上に堆積した砂やゴミ等の異物は、図3(b)に示すように、すぐ横の側壁面に開口した雨水導入開口6の内側開口から流路に向かって嵌合空部14に流れ込む雨水に押し流され、流路に排除される。すなわち、本実施形態に係る側溝1においては、壇面11上に骨材などの小石や砂やゴミなどが堆積しても、壇面11のすぐ横に雨水導入開口が開口しているので、この雨水導入開口から噴出する雨水が鉄砲水のごとく横方向の流れとなって小石や砂やゴミ等の堆積物を横に押し流して壇面11上から排除することができる。したがって、嵌合空部14の壇面11上に多少の小石や砂やゴミなどの異物(堆積物)があっても、雨水導入開口6から横向きに噴出する雨水によって洗い流され、堆積物が積もり積もって雨水落下口7を塞ぐ不都合を防止することができる。このため、側溝1の上面を閉塞した蓋材2上に雨水が溜まらなくなる。
上述したように、本発明の第1実施形態の側溝によれば、両側壁部4に、該側壁部4の外側面から嵌合空部14に連通する雨水導入開口6を開設し、該雨水導入開口6の内側開口下端を嵌合空部14の壇面11に連ならせたので、雨水導入開口6から嵌合空部14を経て側溝1の内部へ落下する雨水が、嵌合空部14の壇面11上に堆積した砂やゴミなどを横からに押し流して流路に排除し、嵌合空部14の壇面11上への異物の堆積を防止できることにより、側溝1の上面を閉塞した蓋材2上に雨水が溜まらなくなる。したがって、歩行者等は、雨水の溜まっていない蓋材2上を通過することができ、雨水で滑って転ぶなどのトラブル発生を有効に抑制することができ、安全性の向上を期待することができる。
また、側溝1の支持部5上に載る左右の側縁部分に、その上面から下面に貫通する雨水落下口7を形成すると共に、左右の側縁部分の上面には雨水落下口7に向けて下り傾斜した雨水回収傾斜面8を側縁部分に沿って形成し、左右の両雨水回収傾斜面8の間に位置する上面に、該上面の左右方向の中央部分が高くて、この高い部分から左右の雨水回収傾斜面8に向かって下り傾斜した排水案内面9を形成し、該排水案内面9に島部10を複数個所隆設したので、降った雨水を島部10の間の排水案内面9から左右の側縁部分の雨水回収傾斜面8に回収してから雨水落下口7に落下させることができ、上面、特に島部10の上面に雨水を溜めることがない。したがって、歩行者等は、雨水の流路とならない島部10上を移動して蓋材2上を通過することができ、雨水で滑って転ぶなどのトラブル発生を有効に抑制することができ、安全性の向上を期待することができる。
また、雨水回収傾斜面8の上面が、左右の側縁側から左右方向の中央に向けて下り傾斜しているので、雨水の量に応じた最小の幅で排水することができ、水で覆われる領域を狭くすることができる。したがって、歩行者が雨水で滑る可能性を一層少なくすることができる。
また、蓋材2の上面が左右の側縁部分に向けて下り傾斜した曲面で構成され、各島部10の上面を同一平面上に位置させたので、蓋材2上に降った雨水を蓋材2の側縁部分に速やかに流すことができる。そして、島部10の上面が同一平面上に位置するので、歩行者がつまずいたりするのを防止でき、高い安全性を期待することができる。
図4は本発明の第2実施形態である蓋材付側溝の斜視図で、図1及び図2と同一または相当部分に同一符号を付し、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態の側溝1が本発明の第1実施形態の側溝1と異なるところは、雨水導入開口6Aを横長な断面四角形の穴とし、この雨水導入開口6Aの内側開口幅を蓋材2の凹溝(雨水落下口7)の幅以上の幅員に設定して開口した点である。そして、第2実施形態における雨水導入開口6Aの幅は、側壁部4の外側面から内側面まで同一であっても、あるいは側壁部4の外側面から内側面へ向けて拡開しても、逆に外側面から内側面に向けて次第に縮幅してもよい。
この様に、雨水導入開口6Aの内側開口幅を蓋材2の凹溝の幅以上の寸法に設定して開口すると、壇面11上に堆積する小石や砂等の異物は、凹溝の幅よりも少し広い幅に拡幅して堆積する傾向があり、この堆積物の幅(流路方向の長さ)の全幅に亘って雨水導入開口6Aから流れ出る雨水を真横から当てることができ、壇面11上に拡幅して堆積した異物を確実に流路に流して排除することができる。
なお、前記した実施形態では、両側壁部4に雨水導入開口6,6Aを開設したが、これに限定されるものではなく、少なくとも一方の側壁部4に雨水導入開口6,6Aを開設し、雨水導入開口6,6Aを開設した側壁部4を車道M側または歩道W側とすることにより、同様な効果を得ることができる。
また、雨水導入開口6の内側開口下端を前記嵌合空部14の壇面11に連ならせて雨水導入開口6から流出する雨水が壇面11上の小石等に真横から当たって小石等を流路の方へ効率良く押し流して排除できるように構成したが、小石等に横から雨水が当たれば効率良く排除できるので、雨水導入開口6の内側開口下端が壇面11に平滑面として連ならなくても、雨水導入開口を横から前記嵌合空部の壇面に向けて開口してあればよい。したがって、雨水導入開口6の内側開口下端と壇面11との間に落差があってもよい。この落差は、小石の大きさ位であることが望ましく、具体的には15ミリ以下であることが望ましい。
また、蓋材2における島部10を大小2種類の矩形に形成したが、これに限定されることなく、適宜の形状と大きさとすることができる。そして、島部を適宜にデザインすることにより、美観的にも優れた蓋材とすることができる。
本発明の第1実施形態である側溝の斜視図である。 (a)は図1に示した蓋材の斜視図、(b)は図2(a)に示した蓋材の雨水落下口の部分で切断した部分断面図である。 (a)は車道と歩道との境界に側溝を敷設した舗装路の断面図、(b)は側壁部の雨水落下口の部分で切断した壇面部分の断面図である。 本発明の第2実施形態である側溝の斜視図である。
符号の説明
1 側溝
2 蓋材
3 底面部
4 側壁部
5 支持部
5a 支持面
5b 隆起部
6 雨水導入開口
6A 雨水導入開口
7 雨水落下口
8 雨水回収傾斜面
9 排水案内面
10 島部
11 壇面
12 傾斜下面
13 嵌合突部
14 嵌合空部
15 副雨水落下口
16 突条部
21 基礎層
22 非透水性舗装
23 透水性舗装
31 縁石ブロック
M 車道
W 歩道

Claims (2)

  1. 底面部の左右両側から側壁部を起立して該底面部と両側の側壁部に囲まれた空部を側溝の流路とし、前記両側壁部の上部内側部分に対向する支持部を突設し、両側壁部の上端間に配した蓋材を前記支持部により支持して両側壁部の上端間の開口部を塞ぐ蓋材付側溝において、
    前記蓋材の側面の長手方向途中に、凹溝を縦方向に形成して雨水落下口とし、該雨水落下口から外れた蓋材側面の下部に、蓋材幅方向の中央に向かって下り傾斜して前記支持部上に載置可能な傾斜下面を形成するとともに、該傾斜下面と前記雨水落下口との間に嵌合突部を形成し、
    前記雨水落下口の下方に位置する前記両側壁部の上部内側部分に、流路の流下方向に離隔して配置された前記支持部の間に、上面が開放して底に相当する部分に壇面を有する嵌合空部を形成し、該嵌合空部および前記支持部の下に前記壇面を上面とする突条部を側壁部の長手方向に支持部と一体化した状態で形成し、
    前記両側壁部の少なくとも一方に、該側壁部の外側面から前記嵌合空部に連通する雨水導入開口を開設し、該雨水導入開口を横から前記嵌合空部の壇面に向けて開口するとともに、前記雨水導入開口の内側開口下端を前記嵌合空部の壇面に連ならせ、
    前記雨水導入開口の内側開口が、前記蓋材の凹溝の幅以上の寸法に設定されて開口したことを特徴とする蓋材付側溝。
  2. 前記嵌合空部の壇面が流路側に下り傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の蓋材付側溝。
JP2008176791A 2008-07-07 2008-07-07 側溝 Active JP5058900B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008176791A JP5058900B2 (ja) 2008-07-07 2008-07-07 側溝

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008176791A JP5058900B2 (ja) 2008-07-07 2008-07-07 側溝

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010013890A JP2010013890A (ja) 2010-01-21
JP2010013890A5 JP2010013890A5 (ja) 2011-11-10
JP5058900B2 true JP5058900B2 (ja) 2012-10-24

Family

ID=41700232

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008176791A Active JP5058900B2 (ja) 2008-07-07 2008-07-07 側溝

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5058900B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4225889B2 (ja) * 2003-12-25 2009-02-18 三谷セキサン株式会社 側溝ブロック
JP2006118332A (ja) * 2004-10-25 2006-05-11 Shinko Kozai Kk 磨耗防止側溝と蓋

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010013890A (ja) 2010-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5181135B2 (ja) 落葉対策用l型縁塊
KR101963429B1 (ko) 측구 구조체
JP4704874B2 (ja) U字溝を備えた舗装路の構造
JP2007138707A (ja) 透水性舗装用歩車道境界ブロック及び透水性舗装の排水構造
JP2011202472A (ja) 道路側溝用集水桝およびそれを備えた雨水流出抑制施設
JP4053076B2 (ja) 集水桝とこれを用いた舗装道路の排水構造
KR20090014529A (ko) 배수관에서 배수 유도장치
KR101282914B1 (ko) 비투수성 도로의 배수시스템
KR101429147B1 (ko) 연속배수시설이 구비된 도로 및 이의 시공방법
KR102184981B1 (ko) 노면 배수 특성이 향상된 친환경 측구 구조물
KR101728128B1 (ko) 성토사면용 도로 배수시설 및 그에 따른 시공방법
JP2002061105A (ja) 境界導水溝ブロック、および道路における排水処理構造
JP4167514B2 (ja) 集水用グレーチングとこれを用いた排水構造
JP5058900B2 (ja) 側溝
JP5535793B2 (ja) 蓋装置
JP3728635B2 (ja) 排水性舗装用排水路
CN210621457U (zh) 一种沥青桥面排水结构
JP4528743B2 (ja) 側溝用集水枡及び側溝の施工方法
KR200416889Y1 (ko) 맨홀 구조.
KR100951061B1 (ko) 도심 시가지 도로 측구 배수 우수 받이
JP2005264722A (ja) 集水用グレーチングとこれを用いた道路の排水構造
JP5534503B2 (ja) L型側溝ブロック
KR101233316B1 (ko) 수로관
JP4504220B2 (ja) 排水路
JPH0699954B2 (ja) 複合機能型側溝

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110530

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110921

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120619

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120628

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120731

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120801

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150810

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5058900

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250