JP5058245B2 - 空気調和システム - Google Patents

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Description

本発明は、オフィスビル、ホテル、病院、住居などの各種建物の換気量を在室人数に応じて制御する空気調和システムに関するものである。
ビル等における換気は、外気を室内に給気し、室内空気を外へ排気することで空気の清浄、廃熱、酸素の供給を目的としている。住宅等の居室では、1時間当たり0.5回以上の換気量(換気回数nk=0.5回/h)が義務付けられている。一方、オフィスビルなど非居住建物の室内では、1人当たりの換気量20m3 /hと換気回数nk=0.3〜0.7回/hを確保する換気設備の設置が義務付けられている。また、室内のCO2 濃度が1000ppm以下という数値が空気質の指標になっている。従来、オフィスビルなどの換気量は最大収容人員で決定しているが、実際の在室人数は最大収容人員より少ない場合が多く、過剰換気によって熱負荷が増加し冷暖房機の消費電力量を増加させていた。冷房では室内の空気エンタルピよりも外気エンタルピが高い場合に冷房負荷の増大が生じ、暖房では室温より外気温が低い場合に暖房負荷の増大が生じる。
過剰な換気を抑制する対策として、CO2 センサーを建物内に設置してCO2 濃度が規定以下になるよう換気量を制御する方法と、在室人数を検知して換気量を制御する方法がある。在室人数の検知による換気法としては、IDカードにて在室人数を把握するもの(例えば、特許文献1参照)、居室の出入口に赤外線の投光器と受光器を設置して通過人数をカウントするもの(例えば、特許文献2参照)、エレベータの昇降人数から在室人数を演算するもの(例えば、特許文献3参照)、焦電型赤外線センサーの積算パルス数で店舗内の人数を演算するもの(例えば、特許文献4参照)、赤外線センサーの誘起電圧から人数を検知する換気装置(例えば、特許文献5,6参照)がある。
特開昭62−33244号公報(第3,4頁、第4図) 特開昭63−24229号公報(特許請求の範囲、第1図) 特開平9−269262号公報(第4,5頁、図1) 特開2001−141281号公報(第6頁、図1) 特開2007−127338号公報(第8頁、図1) 特開2007−205625号公報(第11,12頁、図1)
しかし、前述した従来の空気調和システムの場合、CO2 センサーは高価なため室内ごとに多数設置できないという課題があり、IDカードによる管理は複数の扉に設備を整えるには費用がかかる上に、不特定多数の人々が使う建物には不向きという課題がある。また、赤外線センサーによる人検知は誤検知しやすいという課題があった。これらのような換気制御を導入した際に省エネ効果が明確でないという課題があった。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、過剰な換気を抑制して換気装置および冷暖房装置の消費電力量を削減する空気調和システムを提供することを目的とする。
本発明に係る空気調和システムは、建物の空調エリア内を換気する換気装置と、空調エリア内の温度調節をする冷暖房機と、換気装置および冷暖房機を除く空調エリア内で使用される電気機器の消費電力を測定する電力計と、電力計により測定された空調エリア内の総消費電力と過去数日間の最大消費電力との比率を算出し、かつその比率と換気装置の最大風量とに応じて空調エリア内の必要換気量を演算し、その必要換気量に基づいて換気装置の風量を設定する制御手段と、制御手段により設定された風量が得られるように換気装置を制御する換気制御手段とを備えたものである。
本発明においては、電力計により測定された空調エリア内の総消費電力と過去数日間の最大消費電力との比率を算出し、かつその比率と換気装置の最大風量とに応じて空調エリア内の必要換気量を演算し、その必要換気量に基づいて換気装置の風量を設定するようにしている。このように、電力使用比率に応じて必要換気量を求めることで、例えばパソコンが数多く並ぶようなオフィス以外でも様々な室内環境に対応でき、省エネと快適性を向上できる。1個の電力計で複数の居室や様々な機器の電力を測定できるため設置が容易でコストを抑えられる。従来の制御と本実施の形態での制御の電力測定値を比較することで省エネの効果の検証も可能になる。また、電力計はテナント毎の課金にも利用でき設備費用を抑えることができる。
実施の形態1に係る空気調和システムの概略構成を示す模式図である。 実施の形態1に係る空気調和システムの電源配線図である。 実施の形態1の空気調和システムにおける演算装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2の空気調和システムにおける演算装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る空気調和システムの概略構成を示す平面図である。 実施の形態3の空気調和システムにおける演算装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態5に係る空気調和システムの概略構成を示す模式図である。 実施の形態6に係る空気調和システムの概略構成を示す模式図である。 実施の形態7に係る空気調和システムの概略構成を示す模式図である。 実施の形態8の空気調和システムにおける演算装置の動作を示すフローチャートである。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る空気調和システムの概略構成を示す模式図である。
図1において、オフィスビルなど建物内の空調エリア101には、天井に照明器具10が配置され、床上に並べられた机7の上のパソコン12に向かって在室者8が作業を行っている。天井裏102には換気装置1と冷暖房用の室内機2が配置され、建物の屋上104には冷暖房用の室外機3が設置されて空調エリア101内の温度調節や換気が行われている。室内機2と室外機3は冷媒配管50を介して接続され、換気装置1、室内機2および室外機3は、空調システム伝送線51を介して空調コントローラー4と接続されている。換気装置1は、空調コントローラー4からの運転指令信号が入力されたときに、予め設定された機種情報を空調コントローラー4を介して演算装置9に出力するように構成されている。
空調コントローラー4は、室内の壁や柱に取り付けられ、LANケーブルなどの通信線52を介してパソコン12やハブ(ルーター)5と接続されている。空調コントローラー4には、換気装置1と室内機2の運転/停止や風量調節などを操作する操作ボタンが設けられ、後述する制御手段により設定された風量が得られるように換気装置1を制御する換気制御手段が備えられている。ハブ(ルーター)5、ハブ5に接続された電力計6および演算装置9は、建物の電気設備を収納するEPS(ELECTRIC PIPE SHAFT )103に設置されている。そのEPS103には、後述する分電盤13も設置されている。なお、電力計6を分電盤13に収納してもよい。演算装置9には、予め換気装置1の機種情報に対応して風量強のQHIGH(m3 /h)、風量弱のQLOW(m3 /h) が設定されている。なお、換気装置1は換気ダクト11(給気ダクトや排気ダクト)の設計によって機外静圧が異なり風量も変わるため、予め演算装置9に設計時の風量情報を入力してもよい。その場合、換気装置1は、運転を開始した際にその機種情報と風量情報あるいは機外静圧を演算装置9に出力する。演算装置9はパソコン12を使ってもよく、その場合はパソコン12とハブ5を通信線52で接続して使用する。
図2は実施の形態1に係る空気調和システムの電源配線図である。
前述した分電盤13は、EPS103内に引き込まれた電源幹線53と接続された主ブレーカーおよび主ブレーカーから分岐された複数の分岐用ブレーカーを備えている。換気装置1、室内機2、空調コントローラー4、照明器具10、コンセント14の各電気機器は、それぞれ電源線54を介して分電盤13の分岐用ブレーカーと接続されている。電力計6は、電源幹線53および各負荷の電源線54と接続され、電源幹線53を介して電気機器の合計の消費電力を計測し、電源線54を介して各回路の電気機器の消費電力を計測する。
次に、制御手段を備えた演算装置における室内の在室人数の算出および人数から必要換気量の算出について説明する。
換気装置1、室内機2、空調コントローラー4、照明器具10、コンセント14は、分電盤13から給電され、OA機器のパソコン12はコンセント14を介して給電される。電力計6は、各負荷の瞬時電力や積算の消費電力を測定する。オフィスビルのように多数の在室者8がパソコン12を使用する環境では、コンセント14の電力Poがパソコン12の使用台数に比例する。電源の入っているパソコン12の台数と在室者8の人数は同程度と考えられるため、コンセント14の消費電力Poをパソコン12の1台当たりの消費電力Pp(ディスプレイ含む)で除算して在室人数Nを算出する(式1)。なお、パソコン12がデスクトップ型の場合は本体が約70Wでディスプレイが約30Wと見積もり、1台当たりの消費電力Ppを100Wとする。
N=Po/Pp …(式1)
N:在室人数
Po:コンセント14の消費電力
Pp:パソコン12の1台当たりの平均的な消費電力
必要換気量Qは、下記の式2に示すように、在室人数Nと1人当たりの必要換気量Q1(通常20m3 /h)の乗算で求める。
Q=N×Q1 …(式2)
Q:必要換気量
N:在室人数
Q1:1人当たりの必要換気量
演算装置9は、必要換気量Qを算出した際、予め換気装置1の機種情報に対応して設定された風量弱のQLOW と比較し、その結果に基づいて風量弱のQLOW あるいは風量強のQHIGH(m3 /h)を空調コントローラー4に設定する。空調コントローラー4は、設定された風量が得られるように換気装置1を制御する。
次に、演算装置による換気装置の風量制御について図3のフローチャートを用いて説明する。
図3は実施の形態1の空気調和システムにおける演算装置の動作を示すフローチャートである。
空調コントローラー4は、運転のボタン操作を検知すると換気装置1に運転指令信号を出力し、換気装置1は、運転指令信号の入力を検知したときに運転を開始し、予め設定された自己の機種情報を空調コントローラー4を介して演算装置9に出力する。演算装置9は、機種情報の入力を検知すると、換気装置1が運転を開始したと判定して、その機種情報に対応して設定された風量強のQHIGH、風力弱のQLOW をそれぞれ取得し(ステップ1)、次いで、コンセント14の消費電力Poを電力計6から取得する(ステップ2)。その後、演算装置9は、コンセント14の消費電力Poをパソコン12の1台当たりの消費電力Ppで除算して在室人数Nを算出し(ステップ3)、次いで、その在室人数Nに1人当たりの必要換気量Q1を乗算して空調エリア101の必要換気量Qを算出する(ステップ4)。
そして、演算装置9は、必要換気量Qと先に取得した風量弱のQLOW とを比較する(ステップ5)。演算装置9は、必要換気量QがQLOW より少ないと判定したときには、風量弱のQLOW を空調コントローラー4に設定する(ステップ6)。また、演算装置9は、必要換気量QがQLOW より多いと判定したときには、先に取得した風量強のQHIGHを空調コントローラー4に設定する(ステップ7)。一方、空調コントローラー4は、演算装置9によって設定されたQLOW あるいはQHIGHの風量となるように換気装置1の運転を制御する。その後、演算装置9は、中断指示があったかどうか、即ち換気装置1の停止指令信号が空調コントローラー4から出されたかどうかを判定し(ステップ8)、その指示がないときには前述した動作を繰り返し(ステップ2〜8)、中断指示(停止指令信号)を検知したときには一連の動作を終了する。
以上のように実施の形態1においては、コンセント14の消費電力Poをパソコン12の1台当たりの消費電力Ppで除算して在室人数Nを算出し、その在室人数Nに1人当たりの必要換気量Q1を乗算して必要換気量Qを算出する。そして、その必要換気量QがQLOW より少ないと判定したときには、その風量弱のQLOW が得られるように換気装置1を制御し、また、必要換気量QがQLOW より多いと判定したときには先に取得した風力強のQHIGHが得られるように換気装置1を制御する。これにより、過剰な換気を抑制して空調機器の消費電力量を削減できる。1個の電力計9で複数の機器の電力を測定できるため、電力計9の設置が容易でコストを抑えられる。また、電力計9をテナント毎の課金にも利用できるため、設備費用を抑えることができる。
さらに、従来制御の場合と在室人数Nから換気量を制御した場合において、空調エリア101に設置された各電気機器の消費電力を電力計6で測定し、測定データを演算装置9かパソコン12に保存して双方の電力を比較することで、制御変更による省エネの効果を表示させることも可能である。
実施の形態2.
実施の形態2は、実施の形態1の空気調和システムにおいて、空調エリア101の容積Vに応じて定められる下限の必要換気量を換気装置1の制御に取り入れたものである。オフィスビルの室内では、在室者1人あたりの換気量20m3 /hの他に換気回数nk(0.3回/h)を確保することが義務付けられているため、空調エリア101の容積Vに応じて下限の必要換気量を算出し、在室人数から得られる必要換気量と比較するようにしている。その演算と比較は演算装置9によって行われる。演算装置9には、予め換気回数nkと空調エリア101の容積Vとがデータとして設定されている。
次に、演算装置による換気装置の風量制御について図4のフローチャートを用いて説明する。
図4は実施の形態2の空気調和システムにおける演算装置の動作を示すフローチャートである。なお、空気調和システムの構成は、実施の形態1と同様である。
空調コントローラー4は、運転のボタン操作を検知すると換気装置1に運転指令信号を出力し、換気装置1は、運転指令信号の入力を検知したときに運転を開始し、予め設定された自己の機種情報を空調コントローラー4を介して演算装置9に出力する。演算装置9は、機種情報の入力を検知すると、その機種情報に対応して設定された風量強のQHIGH、風力弱のQLOW をそれぞれ取得すると共に、予め設定された空調エリア101の容積Vを取得する(ステップ21,22)。
その後、演算装置9は、コンセント14の消費電力Poを電力計6から取得し(ステップ23)、次いで、コンセント14の消費電力Poをパソコン12の1台当たりの消費電力Ppで除算して在室人数Nを算出する(ステップ24)。そして、演算装置9は、その在室人数Nに1人当たりの必要換気量Q1を乗算して空調エリア101の必要換気量Qi を算出し(ステップ25)、さらに、先に取得した容積Vに予め設定された換気回数nkを乗算して空調エリア101における下限の必要換気量Qiiを算出する(ステップ26)。
演算装置9は、必要換気量Qi 、Qiiの算出が終了すると、在室人数Nから得た必要換気量Qi =N・Q1と容積Vから得た必要換気量Qii=nk・Vとを比較する(ステップ27)。演算装置9は、N・Q1の方が多いと判定したときには、Qi をQとしてその必要換気量Q(N・Q1)と先に取得した風量弱のQLOW とを比較する(ステップ28,30)。演算装置9は、必要換気量Q=N・Q1がQLOW より少ないと判定したときには、風量弱のQLOW を空調コントローラー4に設定して換気装置1を制御させる(ステップ31)。また、演算装置9は、必要換気量Q=N・Q1がQLOW より多いと判定したときには、先に取得した風量強のQHIGHを空調コントローラー4に設定して換気装置1を制御させる(ステップ32)。
また、演算装置9は、ステップ27において、容積Vから得た必要換気量Qii=nk・Vの方が多いと判定したときには、QiiをQとしてその必要換気量Q(nk・V)と先に取得した風量弱のQLOW とを比較する(ステップ29,30)。演算装置9は、必要換気量Q=nk・VがQLOW より少ないと判定したときには、風量弱のQLOW を空調コントローラー4に設定する(ステップ31)。また、演算装置9は、必要換気量Q=nk・VがQLOW より多いと判定したときには、先に取得した風量強のQHIGHを空調コントローラー4に設定する(ステップ32)。一方、空調コントローラー4は、演算装置9によって設定された風量弱のQLOW あるいは風量強のQHIGHとなるように換気装置1を制御する。その後、演算装置9は、空調コントローラー4から中断指示(停止指令信号)が出されたかどうかを判定し(ステップ33)、その指示がないときには前述した動作を繰り返し(ステップ23〜33)、中断指示を検知したときには一連の動作を終了する。
以上のように実施の形態2においては、在室人数Nから得た必要換気量N・Q1より容積Vから得た必要換気量nk・Vの方が多い場合、その必要換気量nk・Vと風量弱のQLOW とを比較し、その結果に基づいて換気装置1を制御するようにしている。これにより、在室人数Nが少ない室内においても適切な風量で換気装置1を制御し快適性と省エネが両立できる。
実施の形態3.
実施の形態1,2では、1台の換気装置1で空調エリア101の換気を行う例を示したが、実施の形態3は、複数台の換気装置で空調エリアの換気を行うようにしたものである。
図5は実施の形態3に係る空気調和システムの概略構成を示す平面図である。なお、実施の形態1,2と同様な部分には同じ符号を付している。
図5において、空調エリア101の天井裏102には換気装置1と冷暖房用の室内機2が設置され、空調エリア101aの天井裏には、例えば2台の換気装置1a、1bと6台の冷暖房用の室内機2a〜2fが配置されている。室内機2a〜2fの室外機は屋上に設置されている(図示せず)。
換気装置1,1a、1b、冷暖房用の室内機2と室外機、冷暖房用の室内機2a〜2fと室外機は、それぞれ空調システム伝送線51を介して空調コントローラー4と接続されている。空調コントローラー4は、前述した各電気機器の運転/停止や風量調節などを操作する操作ボタンが設けられている。空調エリア101aには、空調エリア101と同様にコンセント14、照明器具10、机7、パソコン12などが備えられている(図示せず)。空調エリア101aに設けられた換気装置1a、1b、冷暖房用の室内機2a〜2f、コンセント14、照明器具12およびパソコン12は、それぞれ電源線54を介してEPS103内の分電盤13と接続されている。
次に、演算装置による換気装置の風量制御について図6のフローチャートを用いて説明する。なお、空調コントローラー4にて換気装置1をグループA、換気装置1a、1bをグループBと設定する。換気装置が1台であるグループAに関しては実施の形態1,2と同様なので、換気装置が2台であるグループBについて説明する。
図6は実施の形態3の空気調和システムにおける演算装置の動作を示すフローチャートである。
空調コントローラー4は、運転のボタン操作を検知するとそのボタン操作からグループを判別する。この場合、グループBであるため、空調コントローラー4は、判別したグループBである旨の情報を演算装置9に出力すると共に、グループBの換気装置1a、1bに運転指令信号を出力する。換気装置1a、1bは、運転指令信号の入力を検知したときに運転を開始し、予め設定された自己の機種情報を空調コントローラー4を介して演算装置9に出力する。一方、演算装置9は、空調コントローラー4により判別されたグループBを取得し、グループBの換気装置1a、1bを認識する(ステップ41)。
演算装置9は、認識した換気装置1a、1bからの機種情報の入力を検知すると、それぞれの機種情報に対応して設定された風量強のQHIGH1a、QHIGH1bおよび風力弱のQLOW1a 、QLOW1b をそれぞれ取得する(ステップ42)。そして、演算装置9は、予め設定された空調エリア101aの容積VB を取得し(ステップ43)、パソコン12が接続されたコンセント14の消費電力PoB を電力計6から取得する(ステップ44)。次に、演算装置9は、コンセント14の消費電力PoB をパソコン12の1台当たりの消費電力Ppで除算して在室人数NB を算出する(ステップ45)。そして、演算装置9は、その在室人数NB に1人当たりの必要換気量Q1を乗算して空調エリア101aの必要換気量QBiを算出し(ステップ46)、さらに、先に取得した容積VB に予め設定された換気回数nkを乗算して空調エリア101aにおける下限の必要換気量QBii を算出する(ステップ47)。
演算装置9は、必要換気量QBi、QBii の算出が終了すると、在室人数NB から得た必要換気量QBi=NB ・Q1と容積VB から得た必要換気量QBii =nk・VB とを比較する(ステップ48)。演算装置9は、NB ・Q1の方が多いと判定したときには、QBiをQB としてその必要換気量QB (NB ・Q1)と先に取得した換気装置1a、1bの風量弱の合計(QLOW1a +QLOW1b )とを比較する(ステップ49,51)。演算装置9は、必要換気量QB =NB ・Q1が風量弱の合計(QLOW1a +QLOW1b )より少ないと判定したときには、換気装置1aに対する風量弱のQLOW1a および換気装置1bに対する風量弱のQLOW1b を空調コントローラー4に設定する(ステップ53,54)。一方、空調コントローラー4は、換気装置1aの風量がQLOW1a となるように、また、換気装置1bの風量がQLOW1b となるように各換気装置1a、1bを制御する。
また、演算装置9は、ステップ51において在室人数NB から得た必要換気量QB=NB ・Q1が風量弱の合計(QLOW1a +QLOW1b)より多いと判定したときには、その必要換気量QB =NB ・Q1と先に取得した風量強および風量弱の合計(QHIGH1a+QLOW1b )とを比較する(ステップ52)。演算装置9は、必要換気量QB =NB・Q1 が前述の合計風量(QHIGH1a +QLOW1b)より少ないと判定したときには、換気装置1aに対する風量強のQHIGH1aおよび換気装置1bに対する風量弱のQLOW1b を空調コントローラー4に設定する(ステップ55,56)。この時、空調コントローラー4は、換気装置1aの風量がQHIGH1aとなるように、また、換気装置1bの風量がQLOW1b となるように各換気装置1a、1bを制御する。演算装置9は、必要換気量QB =NB ・Q1が前述の合計風量(QHIGH1a+QLOW1b )より多いと判定したときには、換気装置1aに対する風量強のQHIGH1aおよび換気装置1bに対する風量強のQHIGH1bを空調コントローラー4に設定する(ステップ57,58)。この時、空調コントローラー4は、換気装置1aの風量がQHIGH1aとなるように、また、換気装置1bの風量がQHIGH1bとなるように各換気装置1a、1bを制御する。
演算装置9は、ステップ48において容積VB から得た必要換気量QBii =nk・VB の方が多いと判定したときには、QBii をQB としてその必要換気量QB (nk・VB )と先に取得した換気装置1a、1bの風量弱の合計風量(QLOW1a +QLOW1b )とを比較する(ステップ50,51)。演算装置9は、必要換気量QB =nk・VB が風量弱の合計風量(QLOW1a +QLOW1b )より少ないと判定したときには、前記と同様に換気装置1a、1bの風量がQLOW1a 、QLOW1b となるように空調コントローラー4に設定する(ステップ53,54)。
また、演算装置9は、ステップ51において容積VB から得た必要換気量QB =nk・VB が風量弱の合計風量(QLOW1a +QLOW1b )より多いと判定したときには、その必要換気量QB =nk・VB と先に取得した風量強および風量弱の合計風量(QHIGH1a+QLOW1b )とを比較する(ステップ52)。演算装置9は、必要換気量QB =nk・VB が前述の合計風量(QHIGH1a+QLOW1b )より少ないと判定したときには、換気装置1aの風量がQHIGH1aとなるように、また、換気装置1bの風量がQLOW1b となるように空調コントローラー4に設定する(ステップ55,56)。
また、演算装置9は、必要換気量QB =nk・VB が前述の換気量の合計(QHIGH1a+QLOW1b )より多いと判定したときには、換気装置1a、1bの風量が換気量QHIGH1a 、QHIGH1bとなるように空調コントローラー4に設定する(ステップ57,58)。その後、演算装置9は、空調コントローラー4から中断指示(停止指令信号)が出されたかどうかを判定し(ステップ59)、その指示がないときには前述した動作を繰り返し(ステップ44〜59)、中断指示を検知したときには一連の動作を終了する。
なお、風量設定の組み合わせは、前述した組み合わせに限らず、必要換気量QB より多い風量で出来るだけ必要換気量QB に近い風量設定を選択すればよい。
以上のように実施の形態3においては、複数の空調エリア101,101aでも電力計6から各エリアの電力(パソコン12の消費電力)を測定することでエリア別に換気の個別自動制御ができ快適性と省エネが両立できる。また、1つの空調エリア101a内に換気装置1a、1bが複数設置されていても合計換気量が必要量を満たすように適正な制御ができるため省エネになる。
実施の形態4.
実施の形態1〜3では式1、式2から必要換気量を算出するようにしたが、実施の形態4は、電力の使用比率によって必要換気量を算出するようにしたものである。なお、実施の形態4における空気調和システムの構成は、図1、図2で説明した実施の形態1と同様である。
コンセント14の消費電力Poを過去数日間の最大電力Pomax と比較し、消費電力Poが最大電力Pomax より大きい場合は、消費電力Poを最大電力Pomax と設定する。最大電力Pomax を100(%)として現在の電力使用比率(%)が在室人数の割合と同等と考え、必要換気量Qを式3のように表す。
Q=(Po/Pomax )×QHIGH …(式3)
Po:コンセント14の消費電力
Pomax :過去数日間のコンセント14の最大消費電力
QHIGH:換気装置の合計最大換気量
また、電力はコンセント14の消費電力Poに限らず、照明器具10の消費電力Plや、空調エリア101の全消費電力Pを用いてもよい(式4、式5)。
Q=(Pl/Plmax )×QHIGH …(式4)
Pl:照明器具10の消費電力
Plmax :過去数日間の最大照明電力
QHIGH:換気装置の合計最大換気量
Q=(P/Pmax )×QHIGH …(式5)
P:エリア101の全消費電力
max :過去数日間の最大電力
QHIGH:換気装置の合計最大換気量
従来制御の場合と電力使用比率に応じて換気量制御した場合において、空調エリア101に設置された各機器の消費電力を電力計6で測定し、そのデータを演算装置9かパソコン12に保存して双方の電力を比較することで、制御変更による省エネの効果を表示させることも可能である。
以上のように実施の形態4においては、電力使用比率に応じて必要換気量Qを求めることで、パソコンが数多く並ぶようなオフィス以外でも様々な室内環境に対応でき、省エネと快適性を向上できる。1個の電力計6で複数の居室や様々な機器の電力を測定できるため設置が容易でコストを抑えられる。従来の制御と本実施の形態での制御の電力測定値を比較することで省エネの効果の検証も可能になる。また、電力計6はテナント毎の課金にも利用でき設備費用を抑えることができる。
実施の形態5.
実施の形態1〜4では、電力計6により測定された電気機器の消費電力から必要換気量を算出するようにしたが、実施の形態5は、パソコン12の稼働状況をネットワーク越しに監視するようにしたものである。
図7は実施の形態5に係る空気調和システムの概略構成を示す模式図である。なお、図1、図2および図5で説明した実施の形態1,2と同様の部分には同じ符号を付している。
図7において、パソコン12a、12b、12cは、全てLANケーブルなどの通信線52を介してハブ(ルーター)5と接続されている。パソコン12aは、換気装置1の運転/停止や風量調節などの設定を空調コントローラー4に指令を出し、実施の形態1,3での演算装置9の機能を有している。パソコン12aは、LAN内のパソコン12b、12cの状態を監視し、電源が入っているパソコンの台数Npをカウントする。電源の入っているパソコンの台数Npと在室人数Nが同等と仮定して必要換気量Qを下記に示す式6を用いて算出する。パソコン12b、12cは、例えば電源が入ったときその旨の情報をパソコン12aに送信するようになっている。
Q=Np×Q1 …(式6)
Q:必要換気量
Np:電源ONのパソコン台数
Q1:1人当たりの必要換気量(約20m3 /h)
パソコン12aによる換気装置1の換気量設定(風量強・弱など)は、実施の形態1〜3と同様で、必要換気量Qを満たすように風量設定を決定して空調コントローラー4へ風量設定の指令を送信する。空調コントローラー4は、その指令を受信したときに指令に基づく風量が得られるように換気装置1を制御する。また、図5のように空調エリアが複数存在する場合は、電源の入っているパソコンの位置に応じてエリア別の個別換気制御も実現可能となる。その場合はパソコン12a、12b、12cと換気装置1を同一グループとして、パソコン12a(あるいは演算装置9)に予め登録しておく。
以上のように実施の形態5においては、複数のパソコンを直接監視することで人数検知の精度が向上すると共に、パソコンと換気装置のグループ登録によってエリア別の換気制御を行うことも可能となり、空調機器の省エネ性と快適性が向上する。
実施の形態6.
実施の形態6は、空調エリア101内の騒音から人数を検知するようにしたものである。
図8は実施の形態6に係る空気調和システムの概略構成を示す模式図である。なお、図1、図2で説明した実施の形態1と同様の部分には同じ符号を付している。
図8において、騒音計15は、空調エリア101内の壁などに設置され、通信線52を介して演算装置9と接続されている。演算装置9は、騒音計15の測定値が予め設定された閾値以上のときに換気装置1の風量を強に設定し、測定値が閾値未満になったら風量を弱に設定し、その設定情報を空調コントローラー4に出力して換気装置1を制御させる。
以上のように実施の形態6においては、空調エリア101内の騒音に応じて必要換気量Qを求めるようにしているので、様々な室内環境に対して空調機器の省エネと快適性が向上する。
実施の形態7.
実施の形態7は、パソコン12のディスプレイから発せられる赤外線から人数を検知するようにしたものである。
図9は実施の形態7に係る空気調和システムの概略構成を示す模式図である。なお、図1、図2で説明した実施の形態1と同様の部分には同じ符号を付している。
図9において、赤外線センサー16aは、空調エリア101内の天井に設置され、通信線52を介して演算装置9と接続されている。なお、赤外線センサー16aをハブ(ルーター)5を介して演算装置9と接続されるようにしてもよい。赤外線センサー16aは、複数のパソコン12のディスプレイから発せられる赤外線を測定し、その情報を演算装置9に送信する。演算装置9は、赤外線センサー16aにより測定された赤外線量からディスプレイのオン/オフを判定し、ディスプレイの点いている台数Ndから在室人数Nを算出し、下記に示す式7を用いて必要換気量Qを算出する。そして、演算装置9は、算出した必要換気量Qに基づいて風量を設定し、空調コントローラー4に出力して換気装置1を制御させる。
Q=Nd×Q1 …(式7)
Q:必要換気量
Nd:電源ONのディスプレイ台数
Q1:1人当たりの必要換気量(約20m3 /h)
なお、赤外線センサー16aを天井に設置したことを述べたが、図中に示すように赤外線センサー16bを換気装置1や冷暖房用の室内機2に組み込んでもよい。その場合、換気装置1内の演算部が、赤外線センサー16bにより測定された赤外線量からパソコン12のディスプレイのオン/オフを判定するようにし、そして、ディスプレイの点いている台数Ndから在室人数Nを推定し、前述した式7で必要換気量Qを算出する。
以上のように実施の形態7においては、パソコンのディスプレイの稼働台数に応じて必要換気量Qを求めるようにしたので、人数検知の精度が向上し空調機器の省エネと快適性が向上する。
実施の形態8.
実施の形態1〜7では過剰な換気量を抑制して省エネを実施するようにしたが、冷房の場合、室温よりも外気温が低いときには換気量を増加させたほうが省エネになる場合がある。最近のオフィスビル内の環境は、パソコンやサーバーなどのOA機器が増加して空調エリア内の発熱が多く室温が上昇しやすいため、外気温が低くても冷房運転をしていることが多く、空調の消費電力量を増加させている。
そこで、実施の形態8においては、換気装置と冷暖房用の室内機の連動制御が可能で、空調エリア内が冷房のときに、換気量を増加させるようにしたものである。なお、機器構成は、図1、図2と同様のため、実施の形態1と同様な部分には同じ符号を付している。 換気装置1の内部には外気温センサー17aと室温センサー18aが設置され、室内機2の内部には室温センサー18bが設置され、室外機3の内部には外気温センサー17bが設置されている(図示せず)。以降、外気温センサー17aの値TOAと室温センサー18aの値TRAを用いて記述するが、外気温センサー17bと室温センサー18bを使用してもよい。実施の形態8における空調コントローラー4は、例えば連動運転のボタン操作を検知すると、換気装置1と室内機2に運転指令信号を出力して運転を開始させると共に、演算装置9に連動運転を開始した旨の連動設定情報を出力する。
次に、演算装置による換気装置の風量制御について図10のフローチャートを用いて説明する。
図10は実施の形態8の空気調和システムにおける演算装置の動作を示すフローチャートである。
空調コントローラー4は、連動運転のボタン操作を検知すると、換気装置1と室内機2に運転指令信号を出力して運転を開始させると共に、演算装置9に連動設定情報を出力する。一方、演算装置9は、連動設定情報の入力を検知すると、その連動設定情報から換気装置1と室内機2の連動運転と判定する(ステップ61)。次いで、演算装置9は、換気装置1からの機種情報が入力されたときに、その機種情報に対応して設定された風量強のQHIGH、風力弱のQLOW をそれぞれ取得する(ステップ62)。その後、演算装置9は、コンセント14の消費電力Poと照明器具10の消費電力Plを電力計6から取得し(ステップ63)、コンセント14の消費電力Poをパソコン12の1台当たりの消費電力Ppで除算して在室人数Nを算出する(ステップ64)。
その後、演算装置9は、外気温センサー17aを介して外気温TOAを取得すると共に、室温センサー18aを介して室温TRAを取得し、次いで、室内機2の設定温度Tmを空調コントローラー4から取得する(ステップ65)。そして、演算装置9は、室内機2の運転が冷房かどうかを空調コントローラー4を介して判定する(ステップ66)。演算装置9は、冷房運転でないと判定したときには、実施の形態1と同様に、在室人数Nに1人当たりの必要換気量Q1を乗算して空調エリア101の必要換気量Qを算出する(ステップ70)。
そして、演算装置9は、必要換気量Qと先に取得した風量弱のQLOW とを比較する(ステップ71)。演算装置9は、必要換気量QがQLOW より少ないと判定したときには、風量弱のQLOW を空調コントローラー4に設定する(ステップ72)。また、演算装置9は、必要換気量QがQLOW より多いと判定したときには、先に取得した風量強のQHIGHを空調コントローラー4に設定する(ステップ73)。一方、空調コントローラー4は、空調エリア内の換気量が演算装置9によって設定されたQLOW あるいはQHIGHとなるように換気装置1を制御する。その後、演算装置9は、中断指示があったかどうか、即ち換気装置1の停止指令信号が空調コントローラー4から出されたかどうかを判定し(ステップ74)、その指示がないときには、ステップ63に戻って前述した動作を繰り返し、中断指示(停止指令信号)を検知したときには一連の動作を終了する。
また、演算装置9は、ステップ66において冷房運転と判定したときには、室温TRAが設定温度Tm以上かどうかを判定し(ステップ67)、室温TRAの方が低いと判定したときには前述したように在室人数Nに基づく必要換気量Qの算出に入る(ステップ67)。演算装置9は、室温TRAの方が高いと判定したときには室温TRAが外気温TOA以上かどうかを判定し(ステップ68)、室温TRAの方が低いと判定したときには前述したようにステップ67に進むが、室温TRAの方が外気温TOAより高いと判定したときには下記の式8に基づいて必要換気量Qを算出する(ステップ69)。
Q=(Po+Pl+N・SH)/{Cpa・ρa(TRA−TOA)} …(式8)
Po:コンセントの消費電力
Pl:照明器具の消費電力
N:在室人数
SH:1人あたりの顕熱負荷(約70W)
Cpa:空気比熱
ρa:空気密度
演算装置9は、式8に基づいて必要換気量Qを算出すると、その必要換気量Qと先に取得した風量弱のQLOW とを比較する(ステップ71)。演算装置9は、必要換気量QがQLOW より少ないと判定したときには、風量弱のQLOW を空調コントローラー4に設定する(ステップ72)。また、演算装置9は、必要換気量QがQLOW より多いと判定したときには、先に取得した風量強のQHIGHを空調コントローラー4に設定する(ステップ73)。一方、空調コントローラー4は、空調エリア内の換気量が演算装置9によって設定されたQLOW あるいはQHIGHとなるように換気装置1を制御する。その後、演算装置9は、中断指示があったかどうか、即ち換気装置1の停止指令信号が空調コントローラー4から出されたかどうかを判定し(ステップ74)、その指示がないときには、ステップ63に戻って前述した動作を繰り返し、中断指示(停止指令信号)を検知したときには一連の動作を終了する。
以上のように実施の形態8においては、冷暖房用の室内機2の運転状況や室温TRAと外気温TOAの状況に応じて換気量を制御するようにしたので、空調機器の省エネを向上させることができる。
なお、室内機2が冷房運転で室温TRA が設定温度Tmと外気温TOA 以上に高温な条件で、本実施の形態8のように顕熱負荷SHに応じて換気量を制御した場合と実施の形態1〜7のように在室人数Nに応じて換気量を制御した場合のそれぞれについて、空調エリア101に設置された各機器の消費電力を電力計6で測定し、そのデータを演算装置9かパソコン12に保存して双方の電力を比較することで、制御変更による省エネの効果を表示させることも可能である。
1 換気装置、2 室内機、3 室外機、4 空調コントローラー、5 ハブ(ルーター)、6 電力計、7 机、8 在室者、9 演算装置、10 照明器具、11 換気ダクト、12 パソコン、13 分電盤、14 コンセント、15 騒音計、16 赤外線センサー、50 冷媒配管、51 空調システム伝送線、52 通信線(LANケーブル)、53 電源幹線、54 電源線、100 外気、101,101a 空調エリア、
102 天井裏、103 EPS、104 屋上。

Claims (6)

  1. 建物の空調エリア内を換気する換気装置と、
    前記空調エリア内の温度調節をする冷暖房機と、
    前記換気装置および前記冷暖房機を除く前記空調エリア内で使用される電気機器の消費電力を測定する電力計と、
    前記電力計により測定された前記空調エリア内の総消費電力と過去数日間の最大消費電力との比率を算出し、かつその比率と前記換気装置の最大風量とに応じて前記空調エリア内の必要換気量を演算し、その必要換気量に基づいて前記換気装置の風量を設定する制御手段と、
    前記制御手段により設定された風量が得られるように前記換気装置を制御する換気制御手段と
    を備えたことを特徴とする空気調和システム。
  2. 前記電気機器である複数のコンセントと各コンセントにそれぞれ接続された複数のパソコンとを備え、
    前記制御手段は、前記電力計により測定された前記コンセントの消費電力と過去数日間のコンセントの最大消費電力との比率を算出し、かつその比率と前記換気装置の最大風量とに応じて前記空調エリア内の必要換気量を演算し、その必要換気量に基づいて前記換気装置の風量を設定することを特徴とする請求項1記載の空気調和システム。
  3. 前記電気機器である照明器具を備え、
    前記制御手段は、前記電力計により測定された前記照明器具の消費電力と過去数日間の照明器具の最大消費電力との比率を算出し、かつその比率と前記換気装置の最大風量とに応じて前記空調エリア内の必要換気量を演算し、その必要換気量に基づいて前記換気装置の風量を設定することを特徴とする請求項1記載の空気調和システム。
  4. 前記制御手段は、前記換気装置の風量を設定した場合と設定しない場合のそれぞれにおいて、前記空調エリア内に設置された各電気機器の消費電力を前記電力計から測定し、風量を設定したときの省エネの効果を演算して出力することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の空気調和システム。
  5. 前記制御手段は、演算した前記必要換気量と、前記空調エリアの容積と予め定められた換気回数から演算した必要換気量とを比較し、多い方の換気量を満たすように前記換気装置の風量を設定することを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の空気調和システム。
  6. 1つの空調エリア内に複数の換気装置を備え、
    前記制御手段は、複数の換気装置の合計風量が前記空調エリア内の必要換気量以上となるように風量を設定することを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の空気調和システム。
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