JP2006263874A - コミュニケーションロボット - Google Patents
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Abstract
【構成】 サーバ100はコミュニケーションロボット12の位置を赤外線カメラシステム112から入力される座標データから検出し、その位置を中心とした一定範囲内にある騒音計114で騒音レベルを測定する。そして、ロボット12はその騒音レベルから周囲の混雑度を把握して、ロボット12の移動方向や移動距離などを求め、ロボット12は移動する。
【効果】 ロボット12に個性を持たせる、あるいは周囲の混雑度に応じた行動を人間に対して実行させることができる。
【選択図】 図1
【効果】 ロボット12に個性を持たせる、あるいは周囲の混雑度に応じた行動を人間に対して実行させることができる。
【選択図】 図1
Description
この発明はコミュニケーションロボットに関し、特にたとえば、ロボットが人間との間でコミュニケーション行動を行う、コミュニケーションロボットに関する。
従来の混雑度に関する装置の一例が、特許文献1および2に開示されている。
特許文献1では、監視空間の三次元情報および監視空間内に設定した平面の三次元情報から、物体領域を抽出し、その物体領域に基づいて監視空間の混雑度を計測している。
また、特許文献2では、ロボットが移動することによって生じる光の流れの方向から、ロボットは動く物体を認識して移動している。
特開2001−34883号公報
特開2003−317103号公報
特許文献1の技術のように、これまで人間などの混雑度を測定するだけの装置はあった。また、特許文献2の技術のように、周囲の混雑度などを認識して人間などを避けて移動するロボットもあった。
しかし、この検出した混雑度など周囲の情報とロボットとをネットワークを通じて接続し、混雑度などに応じてロボットが人間に働きかけるシステムはなかった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、コミュニケーションロボットを提供することである。
この発明の他の目的は、周囲の混雑度に応じて人間に働きかけることができる、コミュニケーションロボットを提供することである。
請求項1の発明は、人間との間でコミュニケーション行動を実行するコミュニケーションロボットであって、周囲の混雑位置を識別する混雑位置識別手段、および混雑位置識別手段の検出結果に基づいて移動方法を決定する移動方法決定手段を含む、コミュニケーションロボットである。
請求項1の発明では、コミュニケーションロボット(12:実施例で相当する参照符号。以下、同じ)は混雑位置識別手段(52、S27、S37)、および移動方法決定手段(52、S31)を含む。
混雑位置識別手段(52、S27、S37)がコミュニケーションロボット(12)の周囲の混雑位置、すなわち人間が多くいて混雑度の大きい混雑位置あるいは人間の数が少なくて混雑度の小さい混雑位置を識別する。そして、移動方法決定手段(52、S31)が検出された混雑位置によりコミュニケーションロボット(12)の移動方法、たとえば移動方向や移動距離などを決定し、コミュニケーションロボット(12)はそれに基づき移動する。
たとえば、コミュニケーションロボットがやんちゃなど積極的な性格を持つ場合、混雑位置識別手段はコミュニケーションロボットの周りで人間が多くいて混雑度が大きい混雑位置を判断する。そして、移動方法決定手段がその位置への移動方法を決定し、コミュニケーションロボットをその位置へ移動させる。反対に、コミュニケーションロボットが恥ずかしがりやなどの消極的な性格を持つ場合、混雑位置識別手段はコミュニケーションロボットの周囲の混雑度が小さい混雑位置を判断して、移動方法決定手段によりコミュニケーションロボットをそこへ移動させる。
請求項2の発明は、混雑位置識別手段は、周囲の騒音レベルを検出する騒音検出手段によって検出した騒音レベルに基づいて混雑位置を識別する、請求項1記載のコミュニケーションロボットである。
請求項2の発明では、騒音検出手段(100、S7)によりその周囲の騒音レベルを取り込み、混雑位置識別手段(52、S27、S37)はそれに基づいてコミュニケーションロボット(12)の周囲の騒音レベルの高く混雑度の大きい混雑位置、あるいは騒音レベルが低く混雑度の小さい混雑位置を識別する。
このように、騒音レベルからある程度の混雑位置を把握することができるため、周囲の混雑度に応じてコミュニケーションロボットを容易に移動させることができる。
この発明によれば、周囲の混雑位置に基づきコミュニケーションロボットが移動することにより、コミュニケーションロボットは個性などを持ち、人間とコミュニケーション行動を実効することができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1を参照して、この実施例のコミュニケーションロボットシステム(以下、単に「システム」という。)10はコミュニケーションロボット(以下、単に「ロボット」という。)12、サーバ100、赤外線カメラシステム112、および騒音計114を備えるコンピュータ116を含み、これらはそれぞれネットワーク118を介して接続される。
図2に示すように、ロボット12は人間のような身体を有し、たとえば人間のようなコミュニケーションの対象とコミュニケーションすることを目的とした相互作用指向のものであり、身振り(手振り)および発話(音声)の少なくとも一方を用いたコミュニケーションの行動(以下、「コミュニケーション行動」ということがある。)を行う機能を備える。
ロボット12は台車14を含み、台車14の下面にロボット12を自律移動させる車輪16が設けられる。この車輪16は車輪モータ(ロボット12の内部構成を示す図3において参照番号「74」で示す。)によって駆動され、台車14すなわちロボット12を前後左右任意の方向に動かす。
なお、図2では示さないが、衝突センサ(図3において参照番号「82」で示す。)が台車14の前面に取り付けられ、衝突センサ82は台車14への人間や他の障害物の接触を検知する。そして、ロボット12の移動中に障害物との接触を検知すると、直ちに車輪16の駆動を停止してロボット12の移動を急停止させる。
台車14の上に多角形柱のセンサ取付パネル18が設けられ、センサ取付パネル18の各面に超音波距離センサ20が取り付けられる。この超音波距離センサ20は取付パネル18すなわちロボット12の周囲の主として人との間の距離を計測する。
センサ取付パネル18の他にロボット12の胴体22、24も台車14の上に取り付けられる。胴体22、24は直立し、その下部はセンサ取付パネル18で囲まれる。胴体は下部胴体22と上部胴体24とから構成され、これらは連結部26によって連結される。連結部26には昇降機構(図示せず)が内蔵され、昇降機構を用いることによって上部胴体24の高さすなわちロボット12の高さを変化させることができる。昇降機構は、後述のように腰モータ(図3において参照番号「72」で示す。)によって駆動される。
上部胴体24のほぼ中央に1つの全方位カメラ28および1つのマイク30が設けられる。全方位カメラ28は、たとえばCCDやCMOSのような固体撮像素子を用いるカメラであり、ロボット12の周囲を撮影する。マイク30は周囲の音、とりわけ人の声を取り込む。
上部胴体24の両肩にそれぞれ肩関節32Rおよび32Lが取り付けられ、各肩関節32Rおよび32Lに上腕34Rおよび34Lが接続される。肩関節32Rは上腕34Rの角度を互いに直交するX軸,Y軸およびZ軸の各軸廻りに制御し、肩関節32Lは上腕34Lの角度を互いに直交するA軸,B軸およびC軸の各軸廻りに制御する。
上腕34Rおよび34Lのそれぞれの先端に肘関節36Rおよび36Lを介して前腕38Rおよび38Lが取り付けられる。各肘関節36Rおよび36Lは前腕38Rおよび38Lの角度をW軸およびD軸の軸廻りに制御する。
なお、図2では示さないが、上部胴体24の肩関節32Rおよび32L、上腕34Rおよび34L、ならびに前腕38Rおよび38Lにそれぞれタッチセンサ(図3において参照番号80で包括的に示す。)が設けられる。タッチセンサ80は人がロボット12のこれらの部位に接触したかどうかを検知する。
前腕38Rおよび38Lの先端にそれぞれ手に相当する球体40Rおよび40Lが固定的に取り付けられる。ただし、指の機能(握る、掴む、摘むなど)が必要な場合には、球体40Rおよび40Lに代えて、人の手の形をした「手」を用いることも可能である。
上部胴体24の中央上方に首関節42を介して頭部44が取り付けられる。首関節42は互いに直交する3軸、S軸,T軸およびU軸の自由度を有し、各軸廻りに角度制御する。頭部44の人の口に相当する位置にスピーカ46が設けられる。スピーカ46は、ロボット12が周囲の人に音声または声によってコミュニケーションを図るために用いられる。ただし、スピーカ46はロボット12の他の部位たとえば胴体に設けられてもよい。
また、頭部44の目に相当する位置に眼球部48Rおよび48Lが設けられ、眼球部48Rおよび48L内にそれぞれ眼カメラ50Rおよび50Lが固定される。眼球部48Rおよび48Lは眼球支持部(図示せず)を介して頭部44内の所定位置に取り付けられ、眼球支持部は互いに直交する2軸、α軸およびβ軸の自由度を有し、各軸廻りに角度制御する。眼カメラ50Rおよび50Lは、たとえばCCDやCMOSのような固体撮像素子を用いるカメラである。
図3にロボット12の内部構成を示すブロック図が示される。ロボット12は全体の制御のためにマイクロコンピュータまたはCPU52を含み、CPU52はバス54を通して、メモリ56,モータ制御ボード58,センサ入力/出力ボード60、音声入力/出力ボード62および通信LANボード64と接続される。
メモリ56は、図示しないがROMやHDD、RAMなどを含む。ROMまたはHDDにロボット12の身体動作を制御するためのプログラム(行動モジュールと呼ばれる。)やデータなどが予め格納されており、CPU52はこのプログラムに従って処理を実行する。なお、RAMは一時記憶メモリとして用いられるとともに、ワーキングメモリとして利用され得る。
モータ制御ボード58は、たとえばDSP(Digital Signal Processor)で構成され、腕や頭など身体部位を駆動するためのモータを制御する。すなわち、図2および図3に示すように、モータ制御ボード58はCPU52からの制御データを受け、右肩関節32Rおよび右肘関節36Rの角度を制御する右腕モータ66を調節する。また、モータ制御ボード58は左肩関節32Lおよび左肘関節36Lを制御する左腕モータ68を調節する。さらに、モータ制御ボード58は首関節42の角度を制御する頭部モータ70、昇降機構を駆動する腰モータ72、車輪16を駆動する車輪モータ74、右眼球部48Rの角度を制御する右眼球モータ76、ならびに左眼球部48Lの角度を制御する左眼球モータ78を調節する。
なお、この実施例の上述のモータはそれぞれ、車輪モータ74を除いて、制御を簡単化するためにステッピングモータまたはパルスモータであるが、車輪モータ74と同様に直流モータであってよい。
センサ入力/出力ボード60もDSPで構成され、各センサやカメラからの信号を取り込んでCPU52に与える。すなわち、各超音波距離センサ20からの反射時間に関するデータ、全方位カメラ28および眼カメラ50R、50Lからの映像信号、ならびにタッチセンサ80および衝突センサ82からの信号がセンサ入力/出力ボード60を通して、CPU52に入力される。
そして、合成音声データがCPU52から音声入力/出力ボード62を介してスピーカ46に与えられ、そのデータに従った音声または声がスピーカ46から出力される。また、マイク30からの音声入力が音声入力/出力ボード62を介してCPU52に取り込まれる。
通信LANボード64もDSPで構成される。通信LANボード64はCPU52から与えられた送信データを無線通信装置84に与え、無線通信装置84から送信データを送信させる。また、通信LANボード64は無線通信装置84を介してデータを受信し、受信データをCPU52に与える。
図1に示す赤外線カメラシステム112は赤外線カメラシステム112およびPCあるいはWSのようなコンピュータ(図示せず)を含み、このコンピュータがサーバ100とネットワーク118で接続される。
図4(A)および図4(B)に示すように、ロボット12が対象空間120内に配置され、その天井などに、たとえば2つの赤外線カメラシステム112が間隔を隔てて、ロボット12に対して異なる方向に配置される。これらにより三角測量法の原理を用いてロボットまでの距離を計算し、ロボット12の位置座標(Rx、Ry)を求める。そして、赤外線カメラシステム112のコンピュータはこのロボット12の位置を、サーバ100からの要求に応じてサーバ100に送信する。
また、図1に示す少なくとも2つの騒音計114がコンピュータ116に接続され、コンピュータ116はネットワーク118を介してサーバ100に接続される。図4(A)に示すようにこの実施例では8つの騒音計114a、114b・・・114h(まとめて114と言う)が、ロボット12が存在する対象空間120の環境に分散して設けられる。各騒音計114は、たとえば対象空間120の天井全体に間隔を隔てて配置され、図4(B)に示すように各騒音計114の位置座標(x、y)はサーバ100に予め記録されている。騒音計114はそれぞれ設置場所における騒音レベルを測定し、騒音計114に接続するコンピュータ116が測定した騒音レベルとともにその騒音計114の位置座標(x、y)をサーバ100からの要求に応じてサーバ100に出力する。
具体的には、人間が騒音計114の周りにいると、騒音計114は人間に起因する音を拾って、その騒音レベルを測定する。発明者等の実験によって取得した結果を表わす図5に示すように、一般的に人間の数(延べ人数)が多くなるほど、騒音レベル(dB)は大きくなるため、騒音レベルにより騒音計114の周囲の人間の混雑度をある程度把握することができる。このため、騒音計114で測定した騒音レベルからロボット12の周囲の混雑度を把握し、ロボット12をそれに基づいて混雑度の大きい混雑位置あるいは小さい混雑位置に移動させる。これにより、ロボット12に個性を持たせたり、混雑度に応じたコミュニケーション行動を実行させたりする。
すなわち、サーバ100はロボット12の移動行動を図6に示すフロー図に従って処理する。サーバ100はコミュニケーション行動の処理を開始すると、ステップS1で、ロボット12に、たとえば「こんにちは」と発話させ、および/あるいは腕を上げるなど動作させて、人間に対してロボット12への注意を向ける。このロボット12の行動によって、ロボット12の周囲にいる人間は「あっ、ロボット12だ。」と言ったり、ロボット12から離れた場所にいる人間はロボット12に気づいてロボット12の周囲に集まったりして、人間の声や行動に伴う音が発生する。
このとき、ステップS3で、ロボット12の発話中であるか否かを判断し、発話中であれば“YES”となり、ステップS3に戻り、発話が終了するまで待機する。一方、発話中でなく、“NO”と判断すれば、ロボット12の周囲で生じている音の主な発生源は人間である。
そこで、ステップS5で対象空間120内のロボット12の位置座標(Rx、Ry)を赤外線カメラシステム112から送信される座標データから取得する。そして、ステップS7において、ロボット12の周囲の一定範囲内に存在する騒音計114から騒音レベルを取得する。たとえば、図4(A)では、ロボット12の位置を中心として一定距離(半径)Lの円内にある、たとえば4つの騒音計114b、114d、114eおよび114gを選択する。この騒音計114b、114d、114eおよび114gによりその周囲の騒音レベルNb、Nd、NeおよびNgを測定する。
そして、図6に示すステップS9によりサーバ100はロボットからの要求に応じてロボット12の位置座標(Rx、Ry)、ロボット12の周囲の騒音計114の位置座標(x、y)およびその騒音レベルなどのデータをロボット12のCPU52に送信する。
CPU52はこれに基づいて図7に示すフロー図に従って処理する。CPU52は処理を開始すると、ステップS21によりサーバ100からデータを受信する。そして、ステップS23でロボット12の性格付けが「積極的」であるか否かを判断する。たとえば、ロボット12がやんちゃなどの積極的な性格を持つ場合、ここで、“YES”と判断して、次にロボット12が混雑度の大きい混雑位置に向かう処理をする。
すなわち、ステップS25において、先ほどサーバ100から受信したデータよりロボット12の周囲の騒音計114b、114d、114eおよび114gの騒音レベルNb、Nd、NeおよびNgを取得する。そして、ステップS27により、取得した各騒音レベルNb、Nd、NeおよびNgの中から騒音レベルの最も大きい騒音計114を選んで、その騒音計114の位置座標(x、y)を取得する。たとえば、図4(A)および図4(B)に示す騒音計114b、114d、114eおよび114gの中で騒音計114eの周囲に人間が最も多くいると、人間に起因する音が多く発生するため、各騒音レベルNb、Nd、NeおよびNgの中で騒音計114eの騒音レベルNeが最大となり、その位置座標(x、y)が混雑度の大きい混雑位置となる。
同様に、図7に示すステップS29においてサーバ100から得たデータよりロボット12の現在の位置座標(Rx、Ry)を取得する。また、ロボット12の回転角度θ1を算出する。図4(B)に示すように、回転角度θ1とは、ロボット12がロボット12の初期の向きから向きを変えた場合のその変えた角度を意味する。ロボット12の向きとは、ロボット12の車輪16の軸16aに対して直交する方向で、ロボット12の正面側を指し、図4(B)では矢印fで示す。たとえば、図4(B)に示す場合ではロボット12が初期位置座標(Rx0、Ry0)にいるとき、ロボット12はX軸の正の方向を向いているとする。ロボット12はそこから現在の位置座標(Rx、Ry)まで移動し、ロボット12の向きを回転角度θ1だけ変えている。この回転角度θ1はロボット12の車輪モータ74の出力に基づいて得られる。
そして、図7に示すステップS31において、ロボット12の現在の位置座標(Rx、Ry)と最大騒音レベルの騒音計114eの位置座標(x、y)とから回転角度θ2および移動距離dを算出し、さらにロボット12の初期回転角度θ1とロボット12の回転角度θ2とからロボット12の移動方向θを導き出す。
ロボット12はこの結果に基づいて移動し、ステップS33でロボット12が目的地、この場合、騒音計114eの位置まで到着したか否かを判断する。
反対に、ステップS23でロボット12の性格付けが「積極的」であるか否かを判断する際に、たとえば、ロボット12が恥ずかしがりやなど消極的な性格を持つ場合、ここで“NO”と判断して、次にロボット12が混雑度の小さい混雑位置へ向かう処理をする。
すなわち、ステップS35で、サーバ100から受信したデータよりロボット12の周囲の騒音計114b、114d、114eおよび114gの騒音レベルNb、Nd、NeおよびNgを取得する。そして、ステップS37において、その騒音レベルNb、Nd、NeおよびNgの中から騒音レベルの最も小さい騒音計114を選び、その騒音計114の位置座標(x、y)を取得する。この位置には人間があまりおらず、人間に起因する音は小さいため、ロボット12の周囲の騒音レベルが低く、混雑度の小さい混雑位置として判断される。
そして、上記の実施例と同様に、ステップS29でロボット12の現在の位置座標(Rx、Ry)を取得し、ロボット12の回転角度θ1を算出する。それから、ステップS31においてロボット12の現在の位置座標(Rx、Ry)、最小騒音レベルの騒音計114の位置座標(x、y)およびロボット12の回転角度θ1からロボット12の移動方向θおよび移動距離dを算出する。
ロボット12が算出した結果に基づいて移動し、ステップS33でロボット12が目的地の騒音計114の位置まで到着したか否かを判断し、到着していなければ、“NO”と判断してステップS33に戻り、反対に到着していれば、“YES”と判断する。そして、ステップS39において終了要求があるか否かを判断して、終了要求がなく、“NO”と判断すれば、ステップS21に戻る。一方、ここで終了要求があれば、“YES”と判断して、ロボット12の処理は終了する。これと伴い、図6に示すステップS11で終了要求を判断し、終了要求がなく、“NO”と判断すれば、ステップS1に戻り、反対に終了要求があれば、“YES”と判断して、サーバ100の処理も終了し、ロボット12の移動行動を終える。
このように、ロボット12の周囲の混雑位置を識別して、これに基づいてロボット12の移動することにより、ロボット12が個性を持つ、あるいは混雑度に応じたコミュニケーション行動を人間と実効することができる。
また、騒音レベルからある程度の混雑位置を把握するため、周囲の混雑度に応じてコミュニケーションロボット12を容易に移動させることができる。
なお、上述の実施例では、ロボット12がサーバ100から騒音レベルを取得してそれから混雑位置を判断して移動方法を決定するようにした。しかしながら、サーバ100が混雑位置や移動方法を判断し、それに基づいて移動方法をネットワーク118を介してロボット12のCPU52に提示するようにしてもよい。
また、ロボット12の位置座標(Rx、Ry)を赤外線カメラシステム112により求めたが、ロボット12の回転角度θ1と同様に、ロボット12の車輪モータ74の出力に基づいても得られる。
さらに、ステップS23では、ロボット12の性格付けが「積極的」であるか否かでロボット12の移動方向を判断したが、他の要因で判断してもよい。それは、性格付けのようなロボット12の個体に固定的な要因であってもよいし、ロボット12の個体に関係のない動的な要因であってもよい。
この発明の他の実施例であるロボット12は図1に示すシステム10とほぼ同じであるが、図1に示すシステム10では、対象空間120に設置された騒音計114で騒音レベルを取り込み、サーバ100がその騒音レベルを測定したが、この他の実施例では、ロボット12の胴体に設けられたマイク30によりロボット12の周囲の騒音レベルを取り込んで、ロボット12のCPU52がこれを測定する。これ以外の部分に関しては図1実施例の示すロボット12と同様であるため、説明は省略する。
ロボット12のCPU52は移動行動を図8に示すフロー図に従って処理する。CPU52は移動行動の処理を開始すると、ステップS41で、スピーカ46から、たとえば「こんにちは」と音声を出力し、および/あるいは動作することより、人間の注意をロボット12に向けて、人間の声や行動に伴う音を誘発する。ステップS43でロボット12が発話中であるか否かを判断し、“YES”と発話中であれば、ステップS43に戻る。これに対して、“NO”と発話中でなければ、次にステップS45によりマイク30から周囲の音をロボット12の周囲の人間によるものとして取り込んで、ロボット12の周囲の騒音レベルを測定する。このとき、ロボット12は一回転するなどして、ロボット12を中心とした全周方向の騒音レベルをマイク30で測定する。
次に、ステップS47において、ロボット12の性格付けが「積極的」であるか否かを判断し、積極的であれば、“YES”と判断して、次にステップS49により先ほど取得した騒音レベルの中から最も大きい騒音レベルの方向を取得する。そして、ロボット12はその方向を混雑度の大きい混雑位置の方向としてそちらへ向かって移動し、ステップS51でロボット12が所定距離進んだか否かを判断する。このとき、ロボット12の移動距離はロボット12の車輪モータ74の出力に基づいて得られる。ここで、“NO”と所定距離移動していなければ、ステップS51に戻る。これに対して、ステップS51でロボット12が所定距離進み、“YES”と判断すると、次にステップS57による終了要求があるか否かを判断する。終了要求がなく“NO”と判断すれば、再びステップS41に戻り発話などしてから移動行動を実行する。一方、終了要求があり“YES”と判断すると、処理を終了する。
反対に、ステップS47でロボット12の性格付けが「積極的」であるか否かを判断して、積極的でなければ、“NO”と判断して、次にステップS55によりロボット12はステップS45で取得した騒音レベルの中から最も小さい騒音レベルの方向を混雑殿小さい混雑位置の方向として取得する。そして、ロボット12はその方向に向かって移動し、上記と同様に、ステップS51でロボット12が所定距離進んだか否かを判断する。ここでロボット12が所定距離進んでいれば、“YES”と判断して、次にステップS57により終了要求があるか否かを判断する。そして、ステップS57で終了要求があり、“YES”と判断すれば、ロボット12は処理を終了する。
なお、この実施例では、ロボット12のCPU52がロボット12の周囲の騒音レベルの測定、混雑位置の識別および移動方向などを行ったが、それらの一部を他の装置などで行ってもよい。
12…コミュニケーションロボット
52…CPU
100…サーバ
52…CPU
100…サーバ
Claims (2)
- 人間との間でコミュニケーション行動を実行するコミュニケーションロボットであって、
周囲の混雑位置を識別する混雑位置識別手段、および
前記混雑位置識別手段の検出結果に基づいて移動方法を決定する移動方法決定手段を含む、コミュニケーションロボット。 - 前記混雑位置識別手段は、周囲の騒音レベルを検出する騒音検出手段によって検出した騒音レベルに基づいて前記混雑位置を識別する、請求項1記載のコミュニケーションロボット。
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Legal Events
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Effective date: 20080110 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20110125 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |