JP5057745B2 - 光電変換装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、太陽光発電等に使用される光電変換装置に関し、特に結晶シリコン粒子等の結晶半導体粒子を用いた光電変換装置の製造方法に関するものである。
従来の集光型の光電変換装置、特に太陽電池としては、結晶シリコン板等の結晶半導体板から成る光電変換素子を切断して小面積の光電変換素子を作製し、間隔を置いてそれらの光電変換素子を配置し、各光電変換素子上に集光レンズを設けた構成のものが提案されている(例えば特許文献1参照)。
また、従来の結晶半導体粒子を用いた光電変換装置として、第1のアルミニウム箔に開口を形成し、その開口に、p型中心核の上にn型外殻を持つシリコン球を挿入し、シリコン球の裏側のn型外殻を除去し、第1のアルミニウム箔及びn型外殻を除去したシリコン球の表面に、絶縁層を形成し、シリコン球の裏側頂上部の絶縁層を除去した後に、シリコン球と第2のアルミニウム箔とを、金属接合部を介して接合して成るものが提案されている(例えば特許文献2参照)。なお、この光電変換装置は、シリコン球上に集光させるための球状レンズを有している。この光電変換装置のように結晶半導体粒子を用いた場合、結晶半導体粒子間に隙間が生じてしまい、結果として光電変換ロスとなるため、結晶半導体粒子間の隙間に入射した光エネルギーを隙間に隣接する結晶半導体粒子の側に入力させるために、結晶半導体粒子上に結晶半導体粒子の表面の曲面に平行に球状レンズを形成している。
また、従来の他の光電変換装置として、凹面鏡に形成された基板によって光を反射させてシリコン球に集光させる構成が知られている。
特開平8−330619号公報 米国特許第5419782号明細書
しかしながら、特許文献1に示された光電変換装置は、結晶シリコン板等からなる結晶半導体板を切断して小面積の光電変換素子を作製し、光電変換素子同士の間を接続タブ等で接続していく必要があり、製造工程数が多くなり製造が煩雑になるという問題点があった。
また、結晶半導体粒子の表面の曲面に平行に形成された球状レンズを用いた光電変換装置は、その球状レンズを用いて光電変換効率の光の入射角依存性を小さくしようとすると、結晶半導体粒子間の距離を結晶半導体粒子の直径の1/10程度までしか広げることができない。その結果、光電変換装置における半導体の使用量が低減されず、軽量化、低コスト化に不利である。
また、凹面鏡に形成された基板によって光を反射させてシリコン球に集光させる構成を有する光電変換装置は、基板を凹面鏡の形状に変形させて形成するが、基板の形状を維持するための保持構造等がさらに必要であり、また、隣接する凹面鏡同士の間の境界部が平坦となり鋭角に形成されないために、平坦な境界部での光の反射が無視できないものとなり、光電変換のロスが発生する傾向があった。
また、上述した光電変換装置が有する凹面鏡は、主として金属により構成されるものであるため、空気中の硫化ガスと反応して劣化することで、光の反射性が減少することで、長期にわたる安定した光電変換性能が不十分であった。
このように、結晶半導体粒子への集光化、軽量化および低コスト化を満足し、さらに、長期間の安定な光電変換性能を有する光電変換装置は従来得られていなかった。
従って、本発明は上記従来の技術における問題点に鑑みて完成されたものであり、その目的は、結晶半導体板を切断することなく簡易な製造工程によって光電変換装置を作製でき、また結晶半導体粒子間の距離を大きく広げたとしても光電変換効率の光の入射角依存性を小さくすることができ、さらに基板を変形させることなく集光構造を形成することができ、その結果、半導体の使用量を少なくして軽量化および低コスト化を達成したうえで、結晶半導体粒子に十分に集光することができる光電変換装置を提供することである。
本発明の光電変換装置の製造方法は、(1)導電性基板上に、表層に第2導電型の半導体部が形成された球状の第1導電型の結晶半導体粒子の多数個を互いに間隔をあけて接合する工程と、(2)前記結晶半導体粒子の下部において露出した半導体部を除去して前記導電性基板とこの半導体部とを電気的に切り離す工程と、(3)前記導電性基板上の前記結晶半導体粒子間に絶縁層を形成する工程と、(4)前記絶縁層上に光反射部材を設ける工程と、(5)前記光反射部材上および前記半導体部上に、透光性導電層を形成する工程と、を含むものである。
前記工程(4)は、前記絶縁層上に前記光反射部材を載置したのち、前記光反射部材の底面を前記絶縁層に埋め込む工程を含むことが好ましい。
また、本発明の光電変換装置の製造方法によれば、(1)導電性基板上に、表層に第2導電型の半導体部が形成された球状の第1導電型の結晶半導体粒子の多数個を互いに間隔をあけて接合する工程と、(2)前記結晶半導体粒子の下部において露出した半導体部を除去して前記導電性基板とこの半導体部とを電気的に切り離す工程と、(3)前記導電性基板上の前記結晶半導体粒子間に絶縁層を形成する工程と、(4)前記絶縁層上に光反射部材を設ける工程と、(5)前記光反射部材上および前記半導体部上に、透光性導電層を形成する工程と、を含むことにより、前記光反射部材上および前記半導体部上に透光性導電層を一挙に形成でき、導電性基板上の数万個の結晶半導体粒粒子同士の導通構造を簡易に形成することができる。
また、本発明の光電変換装置の製造方法において好ましくは、工程(4)が、前記絶縁層上に前記光反射部材を載置したのち、前記光反射部材の底面を前記絶縁層に埋め込む工程を含むことにより、前記光反射面の下端部と絶縁層の上面との間の段差が小さい光電変換装置を形成することができる。
以下、本発明の光電変換装置の製造方法について詳細に説明する。なお、以下の説明において、本発明の光電変換装置の製造方法で得られる光電変換装置を示す図1(a)、図1(a)における光反射部材7の拡大断面図を示す図1(b)、および、本発明の光電変換装置の製造方法を示す図2を用いるが、図1および図2はあくまで実施の形態の一例に過ぎず、本発明の光電変換装置の製造方法は、図1および図2に限定されるものではない。
図1および図2において、1は導電性基板、2は粒状光電変換体を構成する結晶半導体粒子、3は粒状光電変換体を構成する半導体部(半導体層)、4は絶縁層、5は透光性導電層、6は導電性基板1をなす例えばアルミニウムと結晶半導体粒子2をなす例えばシリコンとの共晶層、7は凹部の内面が光反射面とされている凹面鏡構造の光反射部材、8は光反射部材7の光反射面に形成された金属層、9は絶縁スペーサとしての絶縁体粒子、10は結晶半導体粒子2の上部を露出させる、光反射部材7に形成された開口部である。また、11は光反射面、12は頂上部、13は底面、および14は光反射面の下端部である。
本発明の光電変換装置は、導電性基板1と、表層に第2導電型の半導体部3が形成され、導電性基板1上に互いに間隔をあけて多数個接合された球状の第1導電型の結晶半導体粒子2と、導電性基板上1であって、結晶半導体粒子2間に形成された絶縁層4と、絶縁層4上に形成され、結晶半導体粒子2に集光させる凹面状の光反射面11とその光反射面11の下端部14において結晶半導体粒子2の上部を露出させる開口部とを有する光反射部材7と、結晶半導体粒子2上および光反射部材7上に連続して被覆された透光性導電層5と、を具備する構成である。
以下に、本発明の光電変換装置を構成するそれぞれの部位について説明する。
<導電性基板>
本発明における導電性基板1は、アルミニウム基板、アルミニウムの融点以上の融点を有する金属基板、表面に導電層が形成されたセラミック基板等から成ればよく、例えば、アルミニウム,アルミニウム合金,鉄,ステンレススチール,ニッケル合金,アルミナセラミックス等から成る基板が用いられる。導電性基板1の材料がアルミニウム以外のものを用いた場合、アルミニウム以外の材料からなる基板上にアルミニウムから成る導電層を形成してもよい。
<球状の第1導電型の結晶半導体粒子>
(結晶半導体粒子)
本発明における結晶半導体粒子2の形状は球状である。結晶半導体粒子2が球状であることで、この結晶半導体粒子2が凸曲面を有することにより、入射光の光線角度の依存性を小さくできる。球状としては特に真球状が好ましく、その場合、入射光の光線角度の依存性をより小さくでき、また導電性基板1に対する結晶半導体粒子2の接合性を向上させるとともに各結晶半導体粒子2の接合力を均一化することができるという効果が得られる。
また、結晶半導体粒子2の表面を粗面にすることにより結晶半導体粒子2の表面での光反射率を低減し、結晶半導体粒子2における光の吸収性を向上させることができる。この粗面を形成するには、結晶半導体粒子2をアルカリ溶液中に浸漬し、結晶半導体粒子2の表面をエッチングしても良いし、RIE(Reactive Ion Etching)装置等を用いて結晶半導体粒子2の表面を微細加工しても良い。
結晶半導体粒子2の粒子径は、0.2〜0.8mmが好ましく、特に、半導体(シリコン等)の使用量を少なくするうえで0.2〜0.6mmがより好ましい。粒子径が0.2mm未満では、導電性基板1への結晶半導体粒子2のアッセンブルが困難となる傾向がある。また、粒子径が0.8mmを超えると、シリコン等から成る結晶半導体母板(ウエハ)から切り出して製造する従来の結晶半導体板タイプの光電変換装置における切削部も含めた半導体の使用量と変わらなくなり、結晶半導体粒子2を用いるメリットがなくなる傾向がある。
なお、結晶半導体粒子2の粒子径とは、平均粒子径であって、導電性基板1に接合する前の平均粒子径であり、かつ、透光性導電層5の形成前における結晶半導体粒子2の平均粒子径である。この平均粒子径は、レーザ光による粒度分布測定装置等によって測定できる。
結晶半導体粒子2は第1導電型(例えばp型)を示すものであり、p型の場合、B,Al,Ga等のドーパントを、結晶半導体粒子2をジェット法(溶融落下法)等により製造する際に原料中に含有させること等により得られる。
結晶半導体粒子2は、半導体の単結晶または多結晶から成るが、特に、光電流を効率的に取り出せることから、単結晶であることが好ましい。多結晶の場合、結晶粒界において電子と空孔の再結合が生じ、結果として光電流の出力が低下する。
結晶半導体粒子2は、例えばジェット法等により粒状に形成され、リメルト(再溶融)法等の方法により単結晶化される。また、製造条件によってはジェット法のみにより、粒界の少ないほぼ単結晶化された結晶半導体粒子2を得ることもでき、それをそのまま光電変換装置に使用してもよい。
結晶半導体粒子2の表層には、第2導電型(例えばn型)の半導体部3が形成されている。第2導電型の半導体部3は、例えば、熱拡散法、気相成長法等により形成される。
熱拡散法においては、例えば、オキシ塩化リン等のリン系化合物を拡散剤として、高温の石英管内に一定時間、結晶半導体粒子2を挿入することにより、半導体部3がn型であれば結晶半導体粒子2の表面にn型の半導体部3を形成できる。一例として、900℃の石英管内に30分間、結晶半導体粒子2を挿入することにより、その表面に1μm厚みのn型の半導体部3を形成できる。ただしこの場合、図1(a)に示すように、半導体部3と共晶層6とを電気的に分離するために、共晶層6の近傍を除いて半導体部3の表面を耐酸レジスト等で被覆し、非被覆部分の半導体部3をエッチング液で除去することにより、取り除くことが必要である。
熱拡散法の場合、結晶半導体粒子2と導電性基板1との接合前に行うことができる。
また、気相成長法等では、例えば、シラン化合物の気相に、n型のドーパントとなるリン系化合物の気相を微量導入して、n型の半導体部3を形成することができる。
半導体部(半導体層)3の膜質としては、結晶質、非晶質、結晶質と非晶質とが混在するもののいずれでもよいが、光線透過率を考慮すると、結晶質または結晶質と非晶質とが混在するものがよい。
半導体部3中の微量元素の濃度は、例えば1×1016〜1×1021原子/cmが好ましい。さらに、半導体部3は、結晶半導体粒子2の表面の凸形曲面に沿って形成されることが好ましい。結晶半導体粒子2の凸形曲面の表面に沿って形成されることによって、pn接合の面積を広く稼ぐことができ、結晶半導体粒子2の内部で生成したキャリアを効率よく収集することが可能となる。
(導電性基板上への結晶半導体粒子の接合)
結晶半導体粒子2は、その多数個(数1000個〜数100000個程度)が互いに間隔をあけて導電性基板1上に接合されている。結晶半導体粒子2同士の間の間隔は、結晶半導体粒子2の使用量を少なくするために広い方がよく、結晶半導体粒子2の平均粒子径の0.5倍以上の間隔とすることが好ましく、そうすることで、結晶半導体粒子2を最密充填した場合と比較して、結晶半導体粒子2の個数を1/2以下とすることができる。また、上記間隔は、結晶半導体粒子2の平均粒子径の2倍以下の間隔とすることが好ましい。2倍を超えると、光利用率が減少してくる傾向がある。
導電性基板1上への結晶半導体粒子2の接合は、具体的には、ホウ素等を多量に含有した導電性基板1の材料(例えばアルミニウム)と結晶半導体粒子2の材料(例えばシリコン)との過共晶の共晶ペーストを、結晶半導体粒子2が接合される導電性基板1の主面における少なくとも各結晶半導体粒子2が配置される部位にそれぞれ塗布し、その塗布部に結晶半導体粒子2を配設した後、結晶半導体粒子2に上方から一定の加重をかけて、共晶温度以上に加熱することにより、導電性基板1と結晶半導体粒子2との共晶層(合金層)6を形成し、その共晶層6を介して結晶半導体粒子2を導電性基板1に接合させる方法等によって行われる。
例えば、図1(a)の場合、導電性基板1の材質がアルミニウムであり、結晶半導体粒子2の材質がシリコンであるとき、アルミニウムとシリコンの共晶温度(577℃)以上に加熱することによって、導電性基板1と結晶半導体粒子2の共晶層6を形成する。さらに、過共晶の共晶ペーストを用いることによって、共晶層6と結晶半導体粒子2との界面にホウ素等を多く含むシリコン層が析出し、そのシリコン層及び共晶層6を介して結晶半導体粒子2が導電性基板1に接合される。ホウ素を多量に含むシリコン層をp+層とすることにより、BSF(Back Surface Field)効果を得ることができる。
本発明では、このように、結晶半導体粒子2は導電性基板1上に配設されているため、結晶半導体粒子2で発生した熱は容易に導電性基板1に放熱され、温度の上昇は抑制される。また、結晶半導体粒子2は、粒径が1mm以下と小さく、かつ導電性基板1の主面に等間隔で配列されているため、導電性基板1の熱分布は均一に近いものになり、結晶半導体粒子2の温度上昇を小さくすることができる。従って、光電変換装置は、導電性基板1の水冷等は不要であり、なおかつシステムが安定で故障の少ないものとなる。
<絶縁層>
結晶半導体粒子2間の導電性基板1上に形成された絶縁層4は、正極と負極の分離を行うための絶縁材料から成る。即ち、絶縁層4は、その上面側に配設される透光性導電層5と下面側の導電性基板1とが接触しないように設けられるものである。絶縁層4を成す絶縁材料としては、SiO,B,Al,CaO,MgO,P,LiO,SnO,ZnO,BaO,TiO等を任意成分とする材料からなる低温焼成用ガラス(ガラスフリット)材料、上記材料の1種または複数種から成るフィラーを含有したガラス組成物、ポリイミド或いはシリコーン樹脂等の有機系の材料等が挙げられる。絶縁材料の分量にはとくに限定はなく、絶縁層4上に設けられる透光性導電層5が均一に設けられればよい。
絶縁層4は、さらに球状の絶縁体粒子9を含有することが好ましい。絶縁層4に絶縁体粒子9が含まれることによって、透光性導電層5と導電性基板1との電気的絶縁を確実にとることができ、さらに、光反射部材7の下面と導電性基板1の上面とを平行に保持することができる。
絶縁体粒子9は、ガラス,セラミックス,樹脂等の絶縁材料から成る。また、絶縁体粒子9の平均粒子径は4〜20μmであることが好ましく、絶縁体粒子9の平均粒子径がその範囲内にあることにより、絶縁体粒子9を絶縁層4中に十分に分散させることができる。なお、絶縁体粒子9の平均粒子径は、レーザ光による粒度分布測定装置等によって測定できる。
<光反射部材>
光反射部材7は、結晶半導体粒子2に集光させる凹面状の光反射面11を有するものである。集光性を向上させる点で、光反射面11は球面や回転楕円体面等の曲面の部分曲面から成る凹面鏡構造であることが好ましい。
光反射層である金属層8は、Ag,Al,Au,Cu,Pt,Zn,Ni,Cr等の高反射率を有する金属層により形成されることが好ましく、なかでも、Alおよび/またはAgからなる金属層により形成されることが好ましい。
金属層8は、真空蒸着法、スパッタリング法、無電解メッキ法、電解メッキ法等の方法により、均一な厚みで薄く形成することができる。
金属層8の厚みは0.1〜10μmが好ましい。0.1μm未満では、反射率が低下し光の透過率が増えてしまう点が不適であり、10μmを超えると、薄膜の表面が凹凸となり反射光が散乱される点で不適である。
光反射部材7は、その凹面鏡の底部の開口部10を通して結晶半導体粒子2が露出するようにして、絶縁層4上に載置される。
光反射部材7は、底面13が絶縁層4に埋め込まれていることが好ましく、それにより、光反射部材7が絶縁層4に固定されるため、結晶半導体粒子2に安定して集光させることができる。
さらに、底面13が絶縁層4に埋め込まれていることにより、光反射面11の下端部14と絶縁層4の上面との間に生じる段差を小さくして、その上に設けられる透光性導電層5を、より均一な厚みで形成するができる。そうすることで、透光性導電層5の形成時において段差による透光性導電層5の途切れを防止し、さらに、透光性導電層5の導電性を全体として均一なものにできる。光反射部材7は、底面13から下端部14までが絶縁層4に埋め込まれていることがとくに好ましく、それにより段差が無くなり、上述の効果をより十分に得られる。
光反射部材7を絶縁層4に埋め込む方法としてはとくに限定はなく、例えば、光反射部材7を絶縁体粒子9の上に設置した後、硬化前の絶縁層を塗布してから、その絶縁層を硬化させる方法や、硬化前の絶縁層の上方から光反射部材7を押圧したのち、その絶縁層を硬化させる方法等が挙げられる。
光反射部材7は、樹脂、金属、セラミックス等の材料で形成することができる。光反射部材7が樹脂から成る場合、金型を用いた成型法によって種々の形状の光反射部材7を簡易に作製することができる。
なかでもとくに、結晶半導体粒子2において発電された光電流を抵抗損失なく光電変換装置から取り出すことができるため、光反射部材7は金属から構成されることが好ましい。光反射部材7が金属から構成される場合、金属板をプレス加工等することで光反射部材7は作製されることが好ましい。金属板としては、例えば、Al,Cu,Ni,CrおよびAgからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属板が好適に用いられる。なかでも、金属板としては、高い導電率を有しているため薄い厚みで低抵抗を得ることが可能であることから、Cu板が好ましい。
金属板の厚みは、200〜1000μmが好ましい。金属板の厚みが200μm未満では、金属板の強度が不足するため、十分な強度を有する光反射部材7が得られず好ましくない。また、金属板の厚みが1000μmをこえると、金属板より作製された光反射部材7の厚みが大きいため、結果として結晶半導体粒子2間の距離が過度に大きくなるため好ましくない。
光反射部材7は、縦断面において頂上部12(凹面鏡同士の境界部)が鋭角状の尖頭部となっていることがよく、この場合、頂上部12における光の上方への反射がきわめて小さくなり、入射光を効率的に結晶半導体粒子2側に反射させて集光させることができる。一方、凹面鏡同士の境界部が広い平坦面となっている場合、境界部で入射光がそのまま上方に反射されてしまい、光電変換効率が低下するという問題が生じる。上記の鋭角状の尖頭部の角度は5°〜60°程度である。
また、光反射部材7は、縦断面において頂上部12が鋭角状の尖頭部となっているとともに、その尖頭部は曲面から構成されていることがより好ましい。この場合、光反射部材7上に形成された透光性導電層5が尖頭部で途切れることなく連続して形成される。また、尖頭部が平坦面で構成される場合には入射光が尖頭部でそのまま逆方向に反射されて結晶半導体粒子2側に入射せず、光電変換に寄与していなかったが、本発明においては尖頭部が曲面から構成されているため、入射光が尖頭部でそのまま逆方向に反射されることは殆どなく、結晶半導体粒子2側に反射される成分が多くなるため、光電変換効率が低下するのを抑えることができる。
<透光性導電層>
透光性導電層5は、結晶半導体粒子2上および光反射部材7上に連続して被覆される。ここで、透光性導電層5は、導電性基板1を一方の電極とすると、他方の電極としての機能をはたす。
この透光性導電層5は、SnO,In,ITO,ZnO,TiO等から選ばれる1種または複数種の酸化物系膜等からなる。
透光性導電層5は透明であるため、結晶半導体粒子2がない部分で入射光の一部が透光性導電層5を透過し、下側の導電性基板1で反射して結晶半導体粒子2に照射されるという効果が得られる。光電変換装置全体に照射される光エネルギーを効率よく結晶半導体粒子2に導いて照射させることが可能となる。
透光性導電層5は、半導体層3の表面に沿って形成され、結晶半導体粒子2の凸形曲面に沿って形成されることが好ましい。この場合、結晶半導体粒子2の内部で生成したキャリアを効率よく収集することが可能となる。
光反射部材7は、通常、金属等から構成されていることが多いため、長期にわたり使用することで、硫化ガスなどにより金属からなる光反射部材7や金属層8が劣化を受ける傾向があったが、透光性導電層5が光反射部材7の上に被覆されていることにより、それらの劣化をも防止することが可能となる。
<保護層>
本発明の光電変換装置は、半導体層3または透光性導電層5上に保護層(不図示)を形成してもよい。このような保護層としては、透明誘電体の特性を有するものがよく、例えば、酸化珪素,酸化セシウム,酸化アルミニウム,窒化珪素,酸化チタン,酸化タンタル,酸化イットリウム等を単一組成または複数組成で単層または組み合わせて、半導体層3または透光性導電層5上に形成されたものが挙げられる。
保護層は、光の入射面側にあるために、透明性が必要であり、また半導体層3または透光性導電層5と外部との間の電流リークを防止するために、誘電体であることが必要である。なお、保護層の膜厚を最適化すれば、反射防止膜としての機能も期待できる。
<電極>
本発明の光電変換装置は、透光性導電層5により集電が可能であるが、とくにフィンガー電極を設けることにより、十分な集電が可能となる。さらに、結晶半導体粒子2上を避けて、フィンガー電極を設けることによって、フィンガー電極によって直接、陰となる領域ができるのをなくすことができる。更に光反射部材7によって、フィンガー電極を覆うことができ、外観上の向上を図ることができる。集められた電気はフィンガー電極からバスバー電極を通って外部へ伝送される。
<光電変換装置の製造方法>
本発明の光電変換装置の製造方法は、導電性基板1上に、表層に第2導電型の半導体部3が形成された球状の第1導電型の結晶半導体粒子2の多数個を互いに間隔をあけて接合する工程(以下、工程1とする)と、結晶半導体粒子2の下部において露出した半導体部3を除去して導電性基板1と半導体部3とを電気的に切り離す工程(以下、工程2とする)と、結晶半導体粒子2間の導電性基板1上に絶縁層4を形成する工程(以下、工程3とする)と、絶縁層4上に光反射部材7を形成する工程(以下、工程4)と、反射部材7上および半導体部3上に、透光性導電層5を形成する工程(以下、工程5とする)と、を具えている構成である。
(工程1)
工程1は、導電性基板1上に、表層に第2導電型の半導体部3が形成された球状の第1導電型の結晶半導体粒子2の多数個を互いに間隔をあけて接合する工程である。
導電性基板1と結晶半導体粒子2との接合方法としては、導電性基板1上に結晶半導体粒子2を配置し、押圧しつつ加熱する方法によってそれらの界面に共晶層6を形成し、その共晶層6を介して接合させる方法などがあげられる。
導電性基板1と結晶半導体粒子2との間に共晶層6を形成してそれらを接合するには、導電性基板1の材料であるアルミニウム等と結晶半導体粒子2の材料であるシリコン等との共晶温度(577℃)以上に加熱して接合することが好ましい。
工程1は、接合工程の前に、球状の第1導電型の結晶半導体粒子2の表層に第2導電型の半導体部3を形成する工程を含むことが好ましい。その工程としては、具体的には、熱拡散法や気相成長法等の工程をいう。
熱拡散法においては、例えば、オキシ塩化リン等のリン系化合物を拡散剤として、高温の石英管内に一定時間、結晶半導体粒子2を挿入することにより、半導体部3がn型であれば結晶半導体粒子2の表面にn型の半導体部3を形成できる。一例として、900℃の石英管内に30分間、結晶半導体粒子2を挿入することにより、その表面に1μm厚みのn型の半導体部3を形成できる。ただしこの場合、図1(a)に示すように、半導体部3と共晶層6とを電気的に分離するために、共晶層6の近傍を除いて半導体部3の表面を耐酸レジスト等で被覆し、非被覆部分の半導体部3をエッチング液で除去することにより、取り除くことが必要である。
熱拡散法の場合、結晶半導体粒子2と導電性基板1との接合前に行うことができる。
また、気相成長法等では、例えば、シラン化合物の気相に、n型のドーパントとなるリン系化合物の気相を微量導入して、n型の半導体部3を形成することができる。
(工程2)
工程2は、結晶半導体粒子2の下部において露出した半導体部3を除去して導電性基板1とこの半導体部3とを電気的に切り離す工程である(図2(a)参照)。
具体的には、結晶半導体粒子2の上部および側部にレジスト膜を形成した後、レジスト膜が覆われていない結晶半導体粒子2の下部における半導体部3の除去を行い、導電性基板1と結晶半導体粒子2とを電気的に切り離すことが好適におこなわれる。
結晶半導体粒子2の下部はレジスト膜に覆われていないので、結晶半導体粒子2が接合された導電性基板1を、例えば、フッ硝酸液(フッ酸と硝酸との容量比がフッ酸:硝酸=1:100である混酸)中に約30秒浸漬することにより、半導体部3の露出した箇所を除去する。また、これらの露出した箇所は厚みも薄いので、短時間で除去することができる。このように、導電性基板1と半導体部3は、導電性基板1と分離される。
なお、レジスト膜の形成法としては、柔らかいロールを用いた転写法が挙げられる。
(工程3)
工程3は、結晶半導体粒子2間の導電性基板1上に絶縁層4を形成する工程である(図2(b)参照)。
結晶半導体粒子2間の導電性基板1上に形成された絶縁層4は、上述したように、正極と負極の分離を行うための絶縁材料から成る。
工程3としては、その絶縁材料を加熱等して軟化させることにより、結晶半導体粒子2間に充填させる。この場合、加熱温度は、導電性基板1と結晶半導体粒子2との共晶温度より低いことが好ましい。そうすることにより、工程1で形成された共晶層6が溶融することを防止できる。
絶縁層4が絶縁体粒子9を含有する場合、予め絶縁体粒子9を絶縁層4となる硬化前の絶縁材料中に含ませる、あるいは、絶縁体粒子9を結晶半導体粒子2間の導電性基板1上に配置した後に、硬化前の絶縁材料を結晶半導体粒子2間に充填することにより、絶縁層4中に含ませることができる。
また、絶縁体粒子9を導電性基板1の面方向に整列させるためには、篩を用いて散布することにより結晶半導体粒子2間に整列させる、あるいは溶剤に混入して噴霧中に乾燥させることで散布する等の操作を行えばよい。
(工程4)
工程4は、絶縁層4上に光反射部材7を設ける工程である(図2(c)参照)。
光反射部材7は、樹脂,金属,セラミックス等の材料を用いた、金型を用いた真空成型法、インジェクション(注入)成型法等により作製される。光反射部材7がさらに金属層8を有する場合、上述したように、金属層8は高反射率を有する金属層から成り、真空蒸着法、スパッタリング法、無電解メッキ法、電解メッキ法等の方法により形成される。
光反射部材7は、エッチングやプレス成型法や鍛造法により、凹型の曲面形状を有する形状となるようにすることができる。
また、光反射部材7の表面に金属層8を設ける場合、金属層8は、真空蒸着法、スパッタリング法、無電解メッキ法、電解メッキ法等の方法により形成することができる。
本発明の光電変換装置は、工程(4)において、絶縁層4上に光反射部材7を載置し、光反射部材7を押圧して、底面13を絶縁層4に埋め込むことが好ましい。それにより、光反射面11の下端部14と絶縁層の上面との間の段差が小さい光電変換装置を形成することができ、透光性導電層5の形成時において、段差による透光性導電層5の途切れを防止することが可能となる。底面13を絶縁層4に埋め込む方法としては、硬化した絶縁層4に対して押圧して底面13を埋め込む方法(方法1)や、また、絶縁層4を構成する絶縁材料が硬化前の段階で、底面13をその絶縁材料に押圧して埋め込み、その後に絶縁材料を硬化させる方法(方法2)や、光反射部材7を絶縁体粒子9の上に設置した後、硬化前の絶縁層を塗布してから、その絶縁層を硬化させる方法(方法3)などがあげられる。とくに、方法2および3を用いることにより、得られた光電変換装置は、光反射部材7が絶縁層4に十分に固定され、結晶半導体粒子2に対して安定した集光性能することができる。
(工程5)
工程5は、光反射部材7上および半導体部3上に、透光性導電層5を形成する工程である(図2(d)参照)。
透光性導電層5はスパッタリング法、気相成長法、塗布焼成法等により形成される。
透光性導電層5は、半導体部3の表面に沿って形成され、結晶半導体粒子2の凸形曲面に沿って形成されることが好ましい。そうすることにより、pn接合の面積を広くすることができ、結晶半導体粒子2の内部で形成されたキャリアを効率よく集めることが可能となる。
光反射部材7の形成方法としては、光反射部材7のネガ形状(相補形状)を多数有する金型(上金型、下金型)を作製し、樹脂、金属等の材料を用いて成型する方法がある。
金属層8としては、例えば従来では、上部電極を兼ねるアルミニウム箔を利用しているが、本発明では樹脂製の凹面鏡構造体の光反射面11に形成された金属層8を用いることによって、より好ましい反射率を得ることができる。真空蒸着法等の薄膜形成法によって形成されたアルミニウム薄膜等から成る金属層8の反射率と、金属固体の表面の反射率とを比較した場合、金属層8がより高い反射率を有しているためである。
工程5においては、透光性導電層5を形成した後に、CVD法やPVD法等によって保護層を形成してもよい。なお、保護層とは、上記の保護層と同様のものを示す。
次に、本発明の光電変換装置の実施例について説明する。
(実施例)
以下のようにして光電変換装置を作製した。まず、結晶半導体粒子として多数の直径約0.3mmのp型の結晶シリコン粒子を用い、それらにリン熱拡散処理を施すことによって外郭部をn+の半導体部として、pn接合部を形成した。
次に、アルミニウム製の導電性基板の主面上に、多数(3万個)の結晶シリコン粒子を、その直径の約0.6倍の間隔を空けて配置し、アルミニウムとシリコンの共晶温度である577℃以上の630℃の温度で約10分加熱して、多数の結晶シリコン粒子を導電性基板上に接合した。アルミニウム製の導電性基板と接合された結晶シリコン粒子の根元をエッチングしてpn分離を行った。
次に、光反射部材を以下のようにして形成した。結晶シリコン粒子の直径の1.6倍程度の幅で縦長の半回転楕円体形状が多数並んだ金型を用いた成型法によって、厚さ200μmの銅箔に光反射部材となる多数の凹部を形成し、その凹部の底部に結晶シリコン粒子の直径程度の貫通穴を形成した。次に、真空蒸着法によって凹部の内面にAlを成膜することにより、金属層を形成した。
その後、結晶シリコン粒子の上部表面をフッ酸と純水で洗浄し、導電性基板上の多数の結晶シリコン粒子の間に平均粒径10μmのアルミナ粒子(絶縁体粒子)を散布して、ポリイミドからなる絶縁層を形成した。その絶縁層上に光反射部材をのせて、上から押さえつけながら、絶縁樹脂を硬化させることによって光反射部材を貼り付けた。次に、透光性導電層としてのITO膜を、80nmの厚みで、結晶シリコン粒子及び光反射部材を連続して覆うように形成することにより、光電変換装置を作製した。
(比較例1)
以下のようにして比較例1の光電変換装置を作製した。実施例と同様にして、結晶半導体粒子として多数の直径約0.3mmのp型の結晶シリコン粒子を用い、それらにリン熱拡散処理を施すことにより、結晶シリコン粒子の外郭部をn+の半導体部として、pn接合部を形成した。
次に、アルミニウム製の導電性基板の主面上に、多数(8万個)の結晶シリコン粒子を最密充填して配置し、アルミニウムとシリコンの共晶温度である577℃以上の温度(630℃)で約10分加熱して、多数の結晶シリコン粒子を導電性基板1上に接合した。
次に、結晶シリコン粒子の下端部をエッチングして半導体部を除去してpn分離を行った後、導電性基板上の多数の結晶シリコン粒子の間にポリイミドからなる絶縁層を形成した。
その後、結晶シリコン粒子の上部の表面を洗浄し、結晶シリコン粒子の上部及び絶縁層上に透光性導電層としてのITO膜を、80nmの厚みで、全面に形成した。さらに、集電極として、熱硬化型のAg含有樹脂ペーストからなるフィンガー電極を、一部の結晶シリコン粒子上に形成し、光電変換装置を作製した。
比較例1の光電変換装置における結晶シリコン粒子の使用数量は、実施例の光電変換装置の結晶シリコン粒子の使用数量の約2.4倍となった。また、実施例の光電変換装置と比較例1の光電変換装置について、短絡電流及び開放電圧を測定し比較した結果、短絡電流はほぼ同等であり、実施例の方の開放電圧が1.05倍となった。これは、光反射部材の集光により電流密度が大きくなったことによって、光電変換効率が向上したことによる。従って、実施例における結晶シリコン粒子の使用数量は、比較例1の約1/2.4と少なくなったうえ、比較例1よりも高い光電変換効率を得ることができた。
(a)は本発明の光電変換装置について実施の形態の一例を示す断面図であり、(b)は(a)における光反射部材7の拡大断面図である。 (a)〜(d)は本発明の光電変換装置の製造方法における各工程の光電変換装置の断面図である。
符号の説明
1・・・導電性基板
2・・・結晶半導体粒子
3・・・半導体部
4・・・絶縁層
5・・・透光性導電層
6・・・アルミニウムとシリコンとの共晶層
7・・・光反射部材
8・・・金属層
9・・・絶縁体粒子
10・・開口部
11・・光反射部材7の光反射面
12・・光反射部材7の頂上部
13・・光反射部材7の底面
14・・光反射面11の下端部

Claims (2)

  1. (1)導電性基板上に、表層に第2導電型の半導体部が形成された球状の第1導電型の結晶半導体粒子の多数個を互いに間隔をあけて接合する工程と、
    (2)前記結晶半導体粒子の下部において露出した半導体部を除去して前記導電性基板とこの半導体部とを電気的に切り離す工程と、
    (3)前記導電性基板上の前記結晶半導体粒子間に絶縁層を形成する工程と、
    (4)前記絶縁層上に光反射部材を設ける工程と、
    (5)前記光反射部材上および前記半導体部上に、透光性導電層を形成する工程と、
    を含む光電変換装置の製造方法。
  2. 前記工程(4)は、前記絶縁層上に前記光反射部材を載置したのち、前記光反射部材の底面を前記絶縁層に埋め込む工程を含む請求項1記載の光電変換装置の製造方法。
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