JP2002299656A - 光電変換装置 - Google Patents

光電変換装置

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JP2002299656A
JP2002299656A JP2001097714A JP2001097714A JP2002299656A JP 2002299656 A JP2002299656 A JP 2002299656A JP 2001097714 A JP2001097714 A JP 2001097714A JP 2001097714 A JP2001097714 A JP 2001097714A JP 2002299656 A JP2002299656 A JP 2002299656A
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photoelectric conversion
conversion device
pyramidal
semiconductor
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Toshifumi Kiyohara
敏史 清原
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の結晶質半導体粒子を用いた光電変換装
置は、充分な変換効率が得られなかった。 【解決手段】 下部電極1上に一導電型を呈する多数の
半導体粒子5を配設し、この半導体粒子5間に絶縁体2
を充填して、この半導体粒子5の上部に逆導電型の半導
体層3を設けた光電変換装置において、前記半導体粒子
5間に錐面が前記半導体粒子5の方向を向いた断面形状
が台形もしくは三角形の角錐状突起を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光電変換装置に関
し、特に多数の半導体粒子を用いた光電変換装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、光電変換装置としては板状の半導体基板を用いた光
電変換装置が知られており、広く使用されている。この
従来の光電変換装置は変換素子の全面で受光できるため
に高い変換効率を有しているが、半導体の使用量が多
く、低コスト化が困難であるという問題があった。
【0003】また、半導体材料の使用量を減らし、より
低コストな光電変換装置として、一導電型を呈する多数
の半導体粒子を基板上に搭載したボールソーラが考案さ
れている。従来のボールソーラの構造を図3に示す。図
3に示すように、下部電極1の上に複数個の一導電型を
呈する半導体粒子5を配設し、その上部に逆導電型の半
導体部3と保護層4を積層することによって形成されて
いる。この構造においては、一導電型を呈する多数の半
導体粒子を使用するため、半導体の使用量が少なくす
み、低コスト化が可能であるが、一導電型を呈する多数
の半導体粒子の間に入った光を電気に変換できず、充分
な変換効率が得られないという致命的な問題があった。
【0004】この問題を解決するために、特願2001
−5428号に示すような構造が提案されている。この
構造を図4に示す。図4(a)に示すように、下部電極
1の上に複数の半導体粒子5を配設し、その上部に逆導
電型の半導体部3と保護層4を積層したものであり、隣
接する半導体粒子5の間に光線反射材からなる突起6を
形成し、隣接する半導体粒子5の間に入った光を反射さ
せて隣接する半導体粒子5で吸収させるというもであ
る。
【0005】しかしながら、この従来の光電変換装置で
は、図4(b)に示すように、隣接する半導体粒子5の
間に設けられた光線反射材からなる突起6に照射された
光の一部は反射して半導体粒子5で吸収されるが、多く
は半導体粒子5以外の方向へ反射するため、充分な変換
効率が得られないという問題があった。
【0006】本発明はこのような従来技術の問題点に鑑
みてなされたものであり、少量の半導体原料で高い変換
効率を有する光電変換装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る光電変換装置によれば、下部電極上
に一導電型を呈する多数の半導体粒子を配設し、この半
導体粒子間に絶縁体を充填して、この半導体粒子の上部
に逆導電型の半導体層を設けた光電変換装置において、
前記半導体粒子間に錐面が前記半導体粒子の方向を向い
た断面形状が台形もしくは三角形の角錐状突起を設けた
ことを特徴とする。
【0008】上記光電変換装置では、前記角錐状突起が
光線反射材で形成されていてもよい。
【0009】また、上記光電変換装置では、前記角錐状
突起を形成する光線反射材がアルミニウム、銅、ニッケ
ル、鉄及びその合金、または窒化チタンであることが望
ましい。
【0010】また、上記光電変換装置では、前記角錐状
突起が透明体で形成されていてもよい。
【0011】また、上記光電変換装置では、前記角錐状
突起を形成する透明体がガラス、樹脂、セラミックであ
ることが望ましい。
【0012】また、上記光電変換装置では、前記角錐状
突起の高さが5μm以上で、かつ前記半導体粒子の直径
の1倍以下であることが望ましい。
【0013】また、上記光電変換装置では、前記一導電
型を呈する半導体粒子の上部に透明誘電体保護層が形成
されていることが望ましい。
【0014】また、上記光電変換装置では、前記角錐状
突起の錐面が前記半導体粒子と同一方向の曲面を有して
いることが望ましい。
【0015】また、上記光電変換装置では、前記角錐状
突起が下部電極と一体的に形成されていることが望まし
い。
【0016】また、上記光電変換装置では、前記角錐状
突起を形成する透明体が前記絶縁体層と同一の材料で形
成されていることが望ましい。
【0017】また、上記光電変換装置では、隣接する前
記角錐状突起が互いに底面の角部を共有し、前記半導体
粒子を取り巻くように形成されていてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光電変換装置の実
施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1(a)は
本発明の一実施例を示す断面図であり、図1(b)およ
び図1(c)は本発明における光電変換装置の光の反射
状態を示す上面図である。図1(a)に示すように、本
発明の光電変換装置は、下部電極1の上に複数個の一導
電型を呈する半導体粒子5を配設し、その上部に逆導電
型の半導体部3と保護層4を積層することによって形成
されており、隣接する半導体粒子5の間に凸部を形成し
て角錐状突起6を形成している。その角錐状突起6の側
面は隣接する半導体粒子5と一致するように配設されて
いる。
【0019】つまり、図1(b)に示すように、半導体
粒子5を4方格子状に整列させた場合は、複数の半導体
粒子5の間に底面が略4角形の角錐状突起6の錐面6a
を各々の面が半導体粒子5の方向に向くように形成す
る。半導体粒子5を6方格子状に整列させた場合は、図
1(c)に示すように、複数の半導体粒子5の間に底面
が略3角形の角錐状突起6の側面を各々の面が隣接する
半導体粒子5の方向に向くように形成する。
【0020】半導体粒子5を6方格子状に整列させた場
合の半導体粒子5と角錐状突起6の配置例を図2に示
す。隣接する半導体粒子5間の大きさによって角錐状突
起6の寸法は自由に選ぶことができ、特にその寸法を制
限するものではない。しかし、隣接する半導体粒子5間
に入った光をより有効に利用するためには、いうまでも
なくその空間に入る最大の寸法であることが望ましい。
この場合、隣接する角錐状突起6が互いに底面の角部を
共有し、前記半導体粒子5を取り巻くような形状とな
る。
【0021】また、半導体粒子5が球状のような曲面を
持つ場合、角錐状突起6へ入射した光を半導体粒子5へ
効率的に向けられる点で、角錐状突起6の側面も半導体
粒子5と同一方向の曲面を持つほうが望ましい。
【0022】下部電極1は導電性をもつものであればよ
く、基板としてセラミックや樹脂等の絶縁物質を用いる
場合は、その表面に導電層を形成する必要がある。
【0023】半導体粒子5は、Si、Ge等にp形を呈
するB、Al、Ga等が微量元素含まれているものであ
る。半導体粒子5の形状としては多角形を持つもの、曲
面を持つもの等がある。粒径分布としては均一、不均一
を問わないが、均一の場合は粒径を揃えるための工程が
必要になるため、コスト的には不均一の方が有利であ
る。さらに凸曲面を持つことによって光の光線角度の依
存性も小さくすることができる。
【0024】半導体粒子5の配列方法は、図1(b)、
(c)に示すように、4方格子、6方格子等のいずれで
あってもよく、特にその配列方法には限定されないが、
半導体粒子5と角錐状突起6の側面を一致させる点か
ら、規則的に配列させることが望ましい。図1(b)に
示すように、半導体粒子5を4方格子状に配設した場
合、角錐状突起6の底面は略4角形がよく、図1(c)
に示すように、6方格子状に配設した場合、角錐状突起
6の底面は略3角形がよい。
【0025】半導体粒子5の配列方法の一例を次に示
す。箱型の治具に半導体粒子5の粒径より小さい穴を設
計した配列に形成し、箱形の治具内部をポンプで減圧
し、粒径より小さい穴に半導体粒子5を吸着させる。上
記治具を基板1上に搬送した後、治具内部の圧力を上げ
て半導体粒子5を基板1上に並べる。この配列方法によ
ると、箱型治具に形成した穴の配列を設計することで、
半導体粒子5を適当な配列に容易に並べることができ
る。その他、超音波等の振動を与えて半導体粒子5を配
列する方法もある。
【0026】角錐状突起6は、半導体粒子5がない位置
に入射した光を半導体粒子5へ導くものであるため、ミ
ラーとしての効果を発揮する光線反射材でも、レンズと
しての効果を発揮する透明体でもよい。
【0027】角錐状突起6を光線反射材で形成する場
合、角錐状突起6に入射した光は角錐状突起6で反射し
て半導体粒子5へ導かれて発電に寄与することができ、
高い変換効率を実現できる。角錐状突起6の側面を半導
体粒子5と一致させると、反射した光が隣接する半導体
粒子5の隙間から逃げることがなく、その結果として、
半導体粒子5の光吸収率を高める作用をなす。角錐状突
起6を光線反射材で形成する場合、製造上、角錐状突起
6と下部電極1を同一材料で形成すればよい。
【0028】また、角錐状突起6を透明体で形成する場
合、角錐状突起6に入射した光は屈折して半導体粒子5
へ導かれて発電に寄与することができ、高い変換効率を
実現できる。角錐状突起6の側面を半導体粒子5と一致
させることにより、屈折した光が隣接する半導体粒子5
の隙間から逃げることがなく、その結果として、半導体
粒子5の光吸収率を高める作用をなす。角錐状突起6を
透明体で形成する場合、角錐状突起6と絶縁体2を同一
材料で形成することが望ましい。
【0029】また、角錐状突起6は下部電極1の表面か
ら形成することが好ましい。これは、下部電極1の表面
から角錐状突起6を形成する場合が角錐状突起6の高さ
を最も高くとれ、多量の光を半導体粒子5へ導くことが
できるためである。そのため、角錐状突起6は下部電極
1と一体的に形成されることが望ましい。
【0030】また、角錐状突起6を光線反射材で形成す
る場合、角錐状突起6の部材は、アルミニウム、銅、ニ
ッケル、鉄及びその合金、窒化チタンであることが好ま
しい。さらに好ましくは、アルミニウム又は銅を主とし
て銀、金、白金、錫、マンガン、クロム、チタン、鉄、
シリコンを加えたアルミニウム又は銅合金であることが
好ましい。この理由は、高い反射率を有し、安価である
ことによる。
【0031】角錐状突起6を下部電極1上に形成すると
き、角錐状突起6の高さは5μm以上で、且つ半導体粒
子5の直径の1倍以下であることが好ましい。角錐状突
起6の頂点の高さが半導体粒子5の直径の1倍以上のと
きは、光が斜めに入射した場合に角錐状突起6が半導体
粒子5に直接入射する光をさえぎってしまい、半導体粒
子5の光吸収率が低下してしまう。また、角錐状突起6
の高さが5μm以下の場合は光を集める効果が小さくな
るために好ましくない。よって、角錐状突起6の高さは
5μm以上で、且つ半導体粒子5の直径の1倍以下であ
ることが好ましい。
【0032】角錐状突起6を光線反射材で形成する方法
として、下部電極1にプレス成形して角錐状突起6を形
成する方法、多角錐状や多角円錐状に形成した金属片を
金属板からなる下部電極に加圧して圧着する方法等があ
る。
【0033】角錐状突起6を透明体で形成する方法とし
て、透明体からなる絶縁体2を塗付した後にプレス成形
で角錐状突起6を形成する方法、多角錐状や多角円錐状
に形成した透明体からなる角錐状突起6片を絶縁体2上
に圧着する方法等がある。
【0034】絶縁体2は正極と負極の分離を行うための
絶縁材料からなり、透光性を有する材料からなる。特に
発電に寄与する波長400nm〜1200nmの光の透
過率が50%以上である材料が好ましい。例えばSiO
2、Al23、PbO、B2 3、ZnO等を任意な成分
とするガラススラリーを用いた絶縁物質、ポリカーボネ
ート等の樹脂絶縁物質等がある。
【0035】逆導電型の半導体層3は、気相成長法、熱
拡散法等で形成され、例えばシラン化合物の気相にn形
を呈するリン系化合物の気相を微量導入して形成する。
なお、逆導電型の半導体層3は、単結晶質、多結晶質、
微結晶質、非晶質であればよい。逆導電型の半導体層3
の微量元素の濃度は、例えば1×1016〜1022atm
/cm3程度であればよい。また、逆導電型の半導体層
3と保護層4の間に酸化錫、酸化亜鉛等の透明導電層を
形成してもよい。
【0036】保護層4は透明誘電体の特性を持つものが
よく、CVD法やPVD法等によって例えば酸化珪素、
酸化セシウム、酸化アルミニウム、窒化珪素、酸化チタ
ン、SiO2−TiO2、酸化タンタル、酸化イットリウ
ム等を単一組成又は複数組成で単層又は組み合わせて逆
導電型の半導体層3上に形成する。この保護層4を適当
な膜厚に合わせることによって反射防止効果を持たせる
とさらに好適である。
【0037】また、抵抗を下げるために、フィンガー、
バスバー等の補助電極をスクリーン印刷法や蒸着法で任
意のパターンで適宜形成してもよい。また、補助電極を
凸状に形成して補助電極に入射した光を半導体粒子5へ
導く構造とするとさらに好適である。
【0038】
【実施例1】次に、本発明の光電変換装置の実施例を説
明する。本実施例では、角錐状突起を光線反射材で形成
した。半導体粒子は平均直径が800μmのp形シリコ
ン粒子を使用した。半導体粒子を6方格子状に配設し、
その間に三角錐状の突起を配設した。比較として、突起
のないもの、および、直径が300μmで、高さが直径
の0.4倍の円錐状の突起を有するものについても評価
した。角錐状突起の各錐面は半導体粒子の方向と一致さ
せ、比較として角錐状突起の各錐面を半導体粒子の方向
と一致させないものについても評価した。三角錐状の角
錐状突起は一辺の長さを300μmとし、その高さを表
1に示すように、800μm、480μm、320μ
m、160μm、5μm変化させ、比較として角錐状突
起の高が960μm、1.6μmのものについても評価
した。
【0039】下部電極をアルミニウムとし、下部電極の
表面に角錐状突起をプレス成形で形成した。角錐状突起
を形成した下部電極上に絶縁体層を形成した。絶縁体層
はガラスペーストを用いてこの下部電極上に200μm
の厚みに形成した。
【0040】ガラスペーストに用いたガラスは酸化ビス
マス系の軟化温度510℃で波長400nm〜1200
nmの平均透過率85%のものを使用した。次に、その
上に平均直径500μmのp形シリコン結晶粒子を配設
した。次に、加熱してガラスペーストを焼成した。
【0041】次に、p形シリコン結晶粒子と絶縁体の上
にn形シリコン層を100nm形成し、さらに酸化錫の
逆導電型の半導体層を100nm形成した。このとき逆
導電型の半導体層の波長400nm〜1200nmの平
均透過率を83%のものを形成した。次に、保護層とし
て窒化珪素を300nm形成した。
【0042】表1のシリコン粒子に対する角錐状突起の
高さの比とは、平均のシリコン粒子径に対する平均の角
錐状突起の高さの比率を示す。
【0043】
【表1】
【0044】表1に各構造、寸法で変換効率を比較した
結果を示す。実施例1〜5に三角錐状突起で、各錐面を
各半導体粒子と一致させて、高さを変化させた結果を示
す。また、比較例1、2で角錐状突起の高さが半導体粒
子の1倍から5μmの範囲をはずれた場合の比較例を示
す。また、三角錐状突起で、突起の高さが320μmで
錐面を半導体粒子と一致させない場合を比較例3に、円
錐状突起を有するものを比較例4に、突起がない場合を
比較例5に示す。
【0045】表1の結果から分かるように、円錐状突起
を設けた比較例4では変換効率が8.9%であるが、三
角錐状突起で錐面を半導体粒子と一致させ、その高さが
半導体粒子の1倍から5μmの実施例1〜5では、変換
効率が11.5%〜13.9%といずれも充分な値が得
られている。また、三角錐状突起で錐面を半導体粒子と
一致させ、その高さが半導体粒子の1倍から5μmの範
囲を外れた比較例1、比較例2では変換効率が、各々、
8.8%、8.7%と充分ではなかった。また、三角錐
状突起で、突起の高さが320μmで錐面を半導体粒子
と一致させない場合の比較例3では、変換効率が8.0
%と不充分な値であった。
【0046】
【実施例2】次に、角錐状突起を透明体で形成した場合
の本発明の光電変換装置の実施例を説明する。半導体粒
子を6方格子状に配設し、その間に三角錐状の角錐状突
起を配設した。半導体粒子は平均直径が800μmのp
形シリコン粒子を使用した。角錐状突起の各辺は半導体
粒子の方向と一致させた。三角柱状の角錐状突起は一辺
の長さを300μmとし、その高さを表2に示すように
変化させた。比較として直径が300μmで、高さが直
径の0.4倍の円錐状の角錐状突起についても比較を行
なった。また、角錐状突起がないものや、角錐状突起が
三角錐で側面を半導体粒子と一致しないように配設した
ものについても比較した。
【0047】下部電極をアルミニウムで形成した。絶縁
体層はガラスペーストを用いて、この下部電極上に20
0μmの厚みに形成した。その後、角錐状突起片をガラ
スペースト状に圧着し、透明体からなる角錐状突起を得
た。
【0048】ガラスペーストに用いたガラスは酸化ビス
マス系の軟化温度510℃で波長400nm〜1200
nmの平均透過率85%のものを使用した。次に、その
上に平均直径500μmのp形シリコン結晶粒子を配設
した。次に、加熱してガラスペーストを焼成した。
【0049】次に、上記p形シリコン結晶粒子と前記絶
縁体層の上にn形シリコン層を100nm形成し、さら
に酸化錫の逆導電型の半導体層を100nm形成した。
このとき逆導電型の半導体層の波長400nm〜120
0nmの平均透過率を83%のものを形成した。次に、
保護層として窒化珪素を300nm形成した。
【0050】表2のシリコン粒子に対する角錐状突起6
の高さの比とは、平均のシリコン粒子径に対する平均の
角錐状突起の高さの比率を示す。角錐状突起がないもの
や、角錐状突起が三角錐で側面を半導体粒子と一致しな
いように配設したものについての比較例についても同時
に示している。
【0051】
【表2】
【0052】表2に各構造、寸法で変換効率を比較した
結果を示す。実施例6〜10に三角錐状突起で、各錐面
を各半導体粒子と一致させて、高さを変化させた結果を
示す。また、比較例6、比較例7で角錐状突起の高さが
半導体粒子の1倍から5μmの範囲をはずれた場合の比
較例を示す。また、円錐状突起を有するものを比較例9
に、突起がない場合を比較例10に、三角錐状突起で、
突起の高さが320μmで錐面を半導体粒子と一致させ
ない場合を比較例8に示す。
【0053】表2の結果から分かるように、円錐状突起
を設けた比較例9では変換効率が8.5%であるが、三
角錐状突起で錐面を半導体粒子と一致させ、その高さが
半導体粒子の1倍から5μmの実施例6〜10では、変
換効率が10.9%〜13.2%といずれも充分な値が
得られている。また、三角錐状突起で錐面を半導体粒子
と一致させ、その高さが半導体粒子の1倍から5μmの
範囲を外れた比較例6、比較例7では変換効率が、各
々、8.4%、7.5%と充分ではなかった。また、三
角錐状突起で、突起の高さが320μmで錐面を半導体
粒子と一致させない場合の比較例8では、変換効率が
8.3%と不充分な値であった。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る光電変換装
置によれば、半導体粒子間に錐面がこの半導体粒子方向
に向いた断面形状が台形もしくは三角形の角錐状突起を
設けたことから、変換効率の高い光電変換装置を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の光電変換装置の一実施例を示
す断面図であり、(b)は4方格子状に配設した場合の
反射状態を示す模式図であり、(c)は6方格子状に配
設した場合の反射状態を示す模式図である。
【図2】本発明の角錐状突起の配置例を示す模式図であ
る。
【図3】従来のボールソーラの構造を示す断面図であ
る。
【図4】(a)は凸部を有する従来のボールソーラの構
造を示す断面図であり、(b)は凸部を有する従来のボ
ールソーラの光の反射を示す模式図である。
【符号の説明】
1・・・・下部電極 2・・・・絶縁体層 3・・・・逆導電型の半導体 4・・・・保護層 5・・・・一導電型を呈する半導体粒子 6・・・・角錐状突起

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部電極上に一導電型を呈する多数の半
    導体粒子を配設し、この半導体粒子間に絶縁体を充填し
    て、この半導体粒子の上部に逆導電型の半導体層を設け
    た光電変換装置において、前記半導体粒子間に錐面が前
    記半導体粒子の方向を向いた断面形状が台形もしくは三
    角形の角錐状突起を設けたことを特徴とする光電変換装
    置。
  2. 【請求項2】 前記角錐状突起が光線反射材で形成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装
    置。
  3. 【請求項3】 前記角錐状突起を形成する光線反射材が
    アルミニウム、銅、ニッケル、鉄及びその合金、または
    窒化チタンであることを特徴とする請求項2に記載の光
    電変換装置。
  4. 【請求項4】 前記角錐状突起が透明体で形成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  5. 【請求項5】 前記角錐状突起を形成する透明体がガラ
    ス、樹脂、セラミックであることを特徴とする請求項3
    に記載の光電変換装置。
  6. 【請求項6】 前記角錐状突起の高さが5μm以上で、
    かつ前記半導体粒子の直径の1倍以下であることを特徴
    とする請求項1に記載の光電変換装置。
  7. 【請求項7】 前記一導電型を呈する半導体粒子の上部
    に透明誘電体保護層が形成されていることを特徴とする
    請求項1に記載の光電変換装置。
  8. 【請求項8】 前記角錐状突起の錐面が前記半導体粒子
    と同一方向の曲面を有していることを特徴とする請求項
    1に記載の光電変換装置。
  9. 【請求項9】 前記角錐状突起が下部電極と一体的に形
    成されていることを特徴とする請求項2に記載の光電変
    換装置。
  10. 【請求項10】 前記角錐状突起を形成する透明体が前
    記絶縁体層と同一の材料で形成されていることを特徴と
    する請求項4に記載の光電変換装置。
  11. 【請求項11】 隣接する前記角錐状突起が互いに底面
    の角部を共有し、前記半導体粒子を取り巻くように形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の光電変換
    装置。
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