JP5056397B2 - 図面編集装置、図面編集方法、及び、図面編集プログラム - Google Patents
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Description
本図面編集装置は、複数のCADデータを一括で編集する図面編集装置において、前記複数のCADデータのうち、編集の対象となる全部又は任意の複数のCADデータを選択するCADデータ選択手段と、前記CADデータ選択手段が選択したCADデータのうち全てのCADデータに共通する要素及び/または任意の複数相互間で共通する要素を抽出する共通要素抽出手段と、前記共通要素抽出手段が抽出した要素を統合して前記CADデータ選択手段が選択した全部又は任意の複数のCADデータを合成するCADデータ合成手段と、前記CADデータ合成手段が合成したCADデータを編集するCADデータ編集手段と、前記CADデータ編集手段が編集した情報を、前記CADデータ選択手段が選択した全部又は任意の複数の各CADデータに反映させる編集情報反映手段とを備えるものである。
また、編集の対象となる任意の数のCADデータを選択し、選択したCADデータのみに編集情報が反映されるため、対象となるCADデータを取捨選択することができ、CADデータの管理構成等を気にせずに自由に編集作業を行うことができるという効果を奏する。
本図面編集装置は、前記CADデータ編集手段が、前記共通要素抽出手段にて抽出された共通する要素のみを編集可能に制御するものである。
このように、本図面編集装置においては、共通要素抽出手段にて抽出された共通する要素のみを編集可能に制御するため、操作者が編集処理を行いやすくなり、作業効率を上げることができるという効果を奏する。
本図面編集装置は、前記合成手段が、CADデータ選択手段にて選択されたCADデータにおける各要素の位置を示す座標を、任意の一のCADデータにおける各要素の位置を示す座標に合致させるように補正する補正手段を備えるものである。
このように、本図面編集装置においては、CADデータ選択手段にて選択されたCADデータにおける各要素の位置を示す座標を、任意の一のCADデータにおける各要素の位置を示す座標に合致させるように補正するため、共通の要素があるにも関わらず図面全体がずれてしまっていることで共通要素を認識できず、図面を合成することができないような事態が起こることを防止することができるという効果を奏する。
本図面編集装置は、前記共通要素抽出手段が、前記CADデータ選択手段により選択された全部又は任意の複数のCADデータで共通して編集できる要素を抽出するものである。
このように、本図面編集装置においては、共通要素抽出手段が、選択された全部又は任意の複数のCADデータで共通して編集できる要素を抽出するため、共通して編集することができない要素(例えば、要素としては共通しているが、要素の一部分のみが異なるようなもの)を一括編集の対象から除外することができ、作業者の作業効率を上げることができる。また、逆に要素の大きさや座標が多少ずれていても共通して編集できるものであれば、抽出して一括編集の対象とすることができ、さらに作業効率を上げることができるという効果を奏する。
(1.構成と機能)
(1−1 ハードウェア構成)
図1は、本実施形態に係る図面編集装置のハードウェアの構成図である。図面編集装置100は、CPU(Central Processing Unit)101、RAM(Random Access Memory)102、ROM(Read Only Memory)103、フラッシュメモリ(Flash memory)104、外部記憶装置であるHD(Hard disk)105、LAN(Local Area Network)カード106、マウス107、キーボード108、ビデオカード109、このビデオカード109と電気的に接続する表示装置であるディスプレイ109a、サウンドカード110、このサウンドカード110と電気的に接続する音出力装置であるスピーカ110a及びフレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM等の記憶媒体を読み書きするドライブ111からなる。
なお、上記ハードウェア構成はあくまで一例を示したものであり、構成要素の変更をすることができるのは当然である。
図2は、本実施形態に係る図面編集装置のモジュール構成図である。図面編集装置100は、CADデータ選択処理部210と、共通要素抽出処理部220と、CADデータ合成処理部230と、CADデータ編集処理部240と、編集情報反映処理部250と、CADデータ260とを備える。
なお、共通の要素以外の要素についても編集ができるようにしてもよい。
CADデータ260は、複数のCADデータを保存するデータベースである。
(2−1 装置全体の処理動作)
図3は、本実施形態に係る図面編集装置の動作を示すフローチャートである。まず、操作者から編集の対象となるCADデータの指示が入力される(ステップS301)。操作者からの指示に基づいて、編集の対象となるCADデータを外部記憶部から選択して、CADデータ一覧と共に内部記憶部に記憶する(ステップS302)。
さらに、統合図1において編集を行うことができる要素は実線で描画された共通の要素のみに制限するようにしてもよい。
図3のステップS303の、選択されたCADデータを合成する合成処理について、詳細に説明する。図6は、合成処理を示すフローチャートである。まず、要素の番号を示す変数Nに1(最初の要素)を設定する(ステップS601)。内部記憶のCADデータからN番目の要素を取得し(ステップS602)、取得したN番目要素以外の要素の中から、N番目の要素と要素種別、座標、及び、属性が一致する要素を検索する(ステップS603)。検索した結果、一致する要素があるかどうかを判定し(ステップS604)、一致する要素がない場合は、複数のCADデータに共通する要素ではないため合成CADデータに追加する(ステップS605)。ここで追加される要素は図5の統合図1における破線で示した要素となる。一致する要素がある場合またはステップS605の処理が完了すると、CADデータのID、名称及び要素IDを要素情報に付加する(ステップS606)。全ての要素について処理が完了したかどうかを判定し(ステップS607)、全ての要素について処理が完了していない場合は、Nに1を加算して(ステップS608)ステップS602に戻って、次の要素について処理を行う。全ての要素について処理が完了している場合は、選択された全てのCADデータについて処理が完了したかどうかを判定し(ステップS609)、選択された全てのCADデータについて処理が完了していない場合は、図3のステップS302に戻って、次のCADデータについて処理が行われる。選択された全てのCADデータについて処理が完了している場合は、全ての又は複数のCADデータのIDを付加された要素に共通フラグを設定して(ステップS610)、処理を終了する。
図3のステップS304の、CAD操作により合成されたCADデータを編集する処理について詳細に説明する。図8は、合成されたCADデータを編集した場合のCADデータの中身の一例を示す図である。図8において、ID=102の要素に対して、位置(座標)と色を変更した場合の結果が示されている。CADデータ一覧のテーブルには、選択された図面の一覧が示されている。CADの操作は操作者により編集対象の要素について行われる。CAD操作において、完全一致の要素のみが編集可能となるように制御してもよい。また、編集操作の都度、編集対象の要素に編集の有無を記録する。
図3のステップS306の、編集された合成CADデータを各CADデータに反映する反映処理について、詳細に説明する。図9は、反映処理を示すフローチャートである。まず、内部記憶部に記憶されたCADデータ一覧の情報に基づいて、反映の対象となるCADデータを外部記憶部に記憶されたCADデータから読み込む(ステップS901)。合成CADデータの変更有無の項に基づいて変更する要素の情報を取得すると共に(ステップS902)、要素に付加されたCADデータのID、名称、及び、要素IDを取得する(ステップS903)。CADデータのIDが一致するかどうかを判定し(ステップS904)、一致している場合は要素IDに合致する要素の座標、属性を変更(または追加、削除)し(ステップS905)、更新用CADデータを生成して、ステップS906の処理に進む。一致していない場合はそのままステップS906の処理に進む。全ての要素について確認の処理が完了したかどうかを判定し(ステップS906)、全ての要素について完了していない場合は、ステップS902に戻って、次の要素について処理を行う。全ての要素について完了している場合は、更新用CADデータに基づいて、外部記憶部に編集後のCADデータを保存する(ステップS907)。全てのCADデータについて処理が終了したかどうかを判定し(ステップS908)、終了していなければステップS901に戻って、次のCADデータについて処理を行う。終了していれば、そのまま処理を終了する。
また、データを保存する際には、以前のデータを更新するかどうか、または別のデータ名を付加して保存するかどうかを選択できるようにしてもよい。
さらに、選択されたCADデータは、反映処理が完了するまでは他の人物が編集できないように排他処理を行うことが望ましい。
以下、本実施形態に係る図面編集装置について説明するが、第1の実施形態との重複部分については説明は省略し、異なる部分のみを説明する。
(1.構成と機能)
(1−1 モジュール構成と機能)
図11は、本実施形態に係る図面編集装置のモジュール構成図である。第1の実施形態と異なる点は、座標補正処理部1110を備える点である。
座標補正処理部1110は、CADデータの座標を補正する処理を行う。例えば、一見すると共通要素があるようなCADデータを選択したにも関わらず、共通要素が全くない場合等は、全体的に座標がずれていたりする可能性がある。そのような場合に、CADデータ同士を比較して座標系を統一する。
図12は、本実施形態に係る合成処理を示すフローチャートである。ステップS601からステップS608までの処理は第1の実施形態と同様であるため説明は省略する。ステップS607で全ての要素について処理が完了したら、共通する要素があったかどうかを判定し(ステップS608a)、共通する要素がなかった場合は、座標補正処理を行って(ステップS608b)、ステップS601の処理に戻る。共通する要素があった場合はステップS609の処理に進む。ステップS609以降の処理は第1の実施形態と同様であるため説明は省略する。
なお、上記で示したように全ての要素について処理を行わなくても、特徴点(例えば、要素aと要素bの間隔等)を抽出し、その特徴点が一致するように座標を補正してもよい。
(1.回路図への応用)
本発明は、回路図に応用することができる。図14は、回路図を一括編集した場合の処理を示す図である。回路図(a)、(b)、(c)を統合したものが回路図(d)である。回路図(a)、(b)、(c)は一見すると異なる回路に見えるが、実際に異なる部分は(d)に示された点線の箇所のみである。回路図(d)の共通箇所を編集することで、各回路図(a)、(b)、(c)に反映することができ、処理を効率化することができる。この場合、上記各実施形態における要素が図14の回路図における接点となり、種別や属性として各接点の接続先をデータとして保持することで実現することができる。接点から回路図を構成する技術については既存の技術であるため、説明は省略する。
具体的な処理は、編集の対象となる回路図を選択し、選択した回路図の接点における接続情報に基づいて各回路図を統合した合成画像を作成し、その合成画像を編集した後に各回路図にその編集情報を反映させる。
また、本発明は、異なる要素を共通化して統合することもできる。例えば、図5における統合図(1)で点線で示す要素は共通の要素ではないが、異なる要素間で基準となる要素(または平均となるの要素)をマスタの要素として決定し、そのマスタの要素を編集することで、他の共通していない要素を共通化することが可能である。また、共通化させるCADデータを選択的に抽出することもできる。例えば、図5において(a)、(c)については車体上部430を(d)に合致させたいが、(b)については合致させたくない場合は、(a)、(c)のみを共通化することができる。この時、操作者からの指示に拠って共通化してもよいし、座標のずれが所定の範囲の要素(一括して編集可能な要素)のみを共通要素抽出処理部220が抽出するようにしてもよい。
さらに、上記第2の実施形態においては、座標を補正する処理について説明したが、要素の位置のずれが誤差の範囲内であれば共通した要素であると判断し、以降の処理は要素ごとにオフセット値に基づいて補正しながら統合する処理を行うこともできる。
このように、本実施形態に係る図面編集装置においては、回路図に応用することができるため、複雑な回路(例えば、自動車のワイヤーハーネス等)を編集するような場合に処理を効率的に行うことができる。また、例えば、異なる設計者により異なる設計がなされた設計図において、それぞれ異なる任意の要素を共通化したいような場合には、一括して共通化することができるため処理を効率化することができる。さらに、要素の座標がわずかにずれているような場合であっても誤差の範囲として補正を行いながらCADデータを合成するため、処理を効率化することができる。
101 CPU
102 RAM
103 ROM
104 フラッシュメモリ
105 HD
106 LANカード
107 マウス
108 キーボード
109 ビデオカード
109a ディスプレイ
110 サウンドカード
110a スピーカ
111 ドライブ
201 作業者
210 CADデータ選択処理部
220 共通要素抽出処理部
230 CADデータ合成処理部
240 CADデータ編集処理部
250 編集情報反映処理部
260 CADデータ
410 車体下部
420 タイヤ
430 車体上部
1110 座標補正処理部
Claims (8)
- 複数のCADデータを一括で編集する図面編集装置において、
前記複数のCADデータのうち、編集の対象となる全部又は任意の複数のCADデータを選択するCADデータ選択手段と、
前記CADデータ選択手段が選択したCADデータのうち全てのCADデータに共通する要素及び/または任意の複数相互間で共通する要素を抽出する共通要素抽出手段と、
前記共通要素抽出手段が抽出した要素を統合して前記CADデータ選択手段が選択した全部又は任意の複数のCADデータを合成するCADデータ合成手段と、
前記CADデータ合成手段が合成したCADデータを編集するCADデータ編集手段と、
前記CADデータ編集手段が編集した情報を、前記CADデータ選択手段が選択した全部又は任意の複数の各CADデータに反映させる編集情報反映手段とを備えることを特徴とする図面編集装置。 - 請求項1に記載の図面編集装置において、
前記CADデータ編集手段が、前記共通要素抽出手段にて抽出された共通する要素のみを編集可能に制御することを特徴とする図面編集装置。 - 請求項1または2に記載の図面編集装置において、
前記合成手段が、CADデータ選択手段にて選択されたCADデータにおける各要素の位置を示す座標を、任意の一のCADデータにおける各要素の位置を示す座標に合致させるように補正する補正手段を備えることを特徴とする図面編集装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の図面編集装置において、
前記共通要素抽出手段が、前記CADデータ選択手段により選択された全部又は任意の複数のCADデータで共通して編集できる要素を抽出することを特徴とする図面編集装置。 - 複数のCADデータを一括で編集する図面編集方法において、
コンピュータが、
外部記憶部に記憶された前記複数のCADデータのうち、入力された指示情報に基づいて編集の対象となる全部又は任意の複数のCADデータを選択して内部記憶部に記憶するCADデータ選択ステップと、
前記CADデータ選択ステップで選択されて前記内部記憶部に記憶されたCADデータのうち全ての選択された前記CADデータに共通して一致する前記要素及び/または任意の複数相互間で共通して一致する前記要素を抽出する共通要素抽出ステップと、
前記共通要素抽出ステップで抽出された前記要素を統合して前記CADデータ選択ステップで選択された全部又は任意の複数のCADデータを合成した合成CADデータを生成して前記内部記憶部に記憶するCADデータ合成ステップと、
前記CADデータ合成ステップで生成された合成CADデータを、前記入力された指示情報に基づく編集情報で編集するCADデータ編集ステップと、
前記CADデータ編集ステップで編集された情報を、前記CADデータ選択ステップにて選択された全部又は任意の複数の各CADデータに反映させて前記外部記憶部に保存する編集情報反映ステップとを実行することを特徴とする図面編集方法。
- 請求項5に記載の図面編集方法において、
前記CADデータ編集ステップが、前記内部記憶部における前記合成CADデータを、前記共通要素抽出ステップにて抽出された共通する要素のみを編集可能に制御することを特徴とする図面編集方法。
- 複数のCADデータを一括で編集するようにコンピュータを実行させるための図面編集プログラムにおいて、
前記複数のCADデータのうち、編集の対象となる全部又は任意の複数のCADデータを選択するCADデータ選択手順と、
前記CADデータ選択手段が選択したCADデータのうち全ての当該CADデータに共通する要素及び/または任意の複数相互間で共通する要素を抽出する共通要素抽出手順と、
前記共通要素抽出手段が抽出した要素を統合して前記CADデータ選択手段が選択した全部又は任意の複数のCADデータを合成するCADデータ合成手順と、
前記CADデータ合成手段が合成したCADデータを編集するCADデータ編集手順と、
前記CADデータ編集手段が編集した情報を、前記CADデータ選択手段が選択した全部又は任意の複数の各CADデータに反映させる編集情報反映手順とをコンピュータに実行させるための図面編集プログラム。 - 請求項7に記載の図面編集プログラムにおいて、
前記CADデータ編集手順が、前記共通要素抽出手順にて抽出された共通する要素のみを編集可能に制御するようにコンピュータを実行させるための図面編集プログラム。
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