JP5056187B2 - 自動車のドア構造 - Google Patents

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この発明は、ドア本体と、該ドア本体に取付けられるドアキーシリンダと、該ドアキーシリンダの下方に距離をおいて配設されるドアラッチと、上記ドアキーシリンダの回転を上記ドアラッチに伝達するキーロッドと、該キーロッドを保護するカバー部材とを備えたような自動車のドア構造に関する。
従来、自動車のドア構造としては、例えば、特許文献1に開示された構造がある。
すなわち、ドアアウタパネルにドアキーシリンダを取付け、このドアキーシリンダの回転部にアームを介してキーロッドを連結し、このキーロッドの下部をドアラッチに連結すると共に、ドアアウタパネルの内部において上述のドアキーシリンダおよびキーロッドの車室内側側面および上面を覆うカバー部材(ラッチカバー部材参照)を備えたものである。
この従来構造によれば、ドアとドアガラスとの隙間などから針金等の細長い部材をドア内部に侵入させると、本来ならば、針金をキーロッドにアクセスさせることが可能となって、キーロッドを不正にアンロック方向に動かすことができてしまうが、キーロッドへのこのようなアタックはカバー部材によって防止できるので、ドアラッチが不正にアンロックされて車両が盗難されるのを防止することができる利点がある。
特開2004−122872号公報
しかしながら、この従来構造においては、針金等によるアタックに対してこれを上述したカバー部材のみで防止するようになっているために、ドアキーシリンダおよびキーロッド等を確実に覆う必要性からカバー部材が必然的に大型化するという問題点があった。
また、この従来構造において、カバー部材は車体を構成する部材ではないため、さほど高い剛性を有していない。このため、針金の操作次第ではカバー部材を変形させることが可能であり、これによって無理やり針金の侵入路を形成され、そこからキーロッド等がアタックされる虞があった。
この発明は、カバー部材のコンパクト化を図りつつも、車両の盗難防止性能を向上させることができる自動車のドア構造を提供することを目的とする。
この発明の自動車のドア構造は、ドア本体と、該ドア本体に取付けられるドアキーシリンダと、該ドアキーシリンダの下方に距離をおいて配設されるドアラッチと、上記ドアキーシリンダの回転を上記ドアラッチに伝達するキーロッドと、該キーロッドを保護するカバー部材とを備えた自動車のドア構造であって、上記カバー部材は、上記キーロッドの車室内側側面を覆う側壁部を備え、上記カバー部材の上方には、ドアパネルを構成するアウタパネルの上端部より車外側に位置する本体部と、該本体部から下方に延びて下端が上記カバー部材の上端部に隣接する位置まで延びる延出部とを有するベルトラインレインフォースメントを備え、上記延出部は、その下端が上記カバー部材の上端部よりも車室内側に位置しているものである。
この構成によれば、ベルトライン部の隙間から針金等の細長い部材がドア内部に侵入した場合、この針金等によりキーロッド等がアタックされるのをカバー部材とベルトラインレインフォースメントとの協働によって防止できるので、カバー部材をコンパクト化することができる。
また、キーロッド等へのアタック防止のために剛性の高いベルトラインレインフォースメントを利用することで、針金等の操作により無理やり侵入路が形成されることを防止できるので、上記アタックを確実に防止することができ、その結果車両の盗難防止性能を向上させることができる。
しかも、上記延出部の下端が上記カバー部材の上端部よりも車室内側に位置しているものであるから、カバー部材より突出した延出部の部分により、カバー部材とベルトラインレインフォースメントとの隙間からのアタックを確実に防止できる。
この発明の一実施態様においては、上記カバー部材に、上記側壁部の上端部から車外側に折曲する折曲片部を備えたものである。
この構成によれば、折曲片部によってカバー部材とベルトラインレインフォースメントとの隙間からのアタックをより確実に防止でき、かつ、車体への取付けが、ベルトラインレインフォースメント、カバー部材の順番でなされる場合には、カバー部材の取付けの際、ベルトラインレインフォースメントの延出部との干渉を折曲片部により回避できるため、この折曲片部によりカバー部材の取付性を向上させることもできる。
この発明の一実施態様においては、上記ベルトラインレインフォースメントが、ベルトライン部を前後方向に延びるパイプ部と、該パイプ部の後端において、ドアパネルを構成するインナパネルに取付けられる取付ブラケットとを有し、上記延出部は、上記取付ブラケットに形成されるものである。
この構成によれば、ベルトラインレインフォースメント全体の形状を変更することなく、後端の取付ブラケットのみを加工することによって車両盗難防止用の延出部を形成できるため、結果としてベルトラインレインフォースメントの生産性を向上させることができる。
この発明の一実施態様においては、ドアアウタパネル外方側にレイアウトされるハンドルノブと、上記ドア内方に設けられ、上記ハンドルノブを軸支するハンドルベースとを備え、上記カバー部材が上記ハンドルベースに取付けられるとともに、該ハンドルベースに対する取付部を介して上記ベルトラインレインフォースメントの取付ブラケットに取付けられるものである。
この構成によれば、ベルトラインレインフォースメントの取付ブラケットを利用して、カバー部材自体の取付剛性を向上させることもできる。
この発明の一実施態様においては、上記ベルトラインレインフォースメントは、車室内側が開放された断面ハット状をなしてベルトライン部を前後方向に延びる本体部と、該本体部の後方において、ドアパネルを構成するインナパネルに取付けられる取付部とが一体形成されるとともに、上記延出部は、上記本体部に一体形成されるものである。
この構成によれば、部品点数の低減を図りつつも、本体部の断面ハット形状によってベルトラインレインフォースメントの剛性を確保することができ、かつ延出部によってキーロッドへのアタックを確実に防止することもできる。
また、本体部の形状を、車室内側が開放された断面ハット状とすることにより、本体部の下部が車室内側へ突出する構成となるため、延出部を大きく車室内側へ折り曲げなくても、これをカバー部材の上端部に隣接した位置に配設することができる。
この発明の一実施態様においては、ドアアウタパネル外方側にレイアウトされるハンドルノブと、ドア内方に設けられ、上記ハンドルノブを軸支するハンドルベースとを備え、上記カバー部材が上記ハンドルベースに取付けられるとともに、該ハンドルベースに対する取付部を介して上記ベルトラインレインフォースメントの本体部に取付けられるものである。
この構成によれば、ベルトラインレインフォースメントの本体部を利用して、カバー部材自体の取付剛性を向上させることもできる。
この発明によれば、カバー部材の上方に、ドアパネルを構成するアウタパネルの上端部より車外側に位置する本体部と、該本体部から下方に延びて下端がカバー部材の上端部に隣接する位置まで延びる延出部とを有するベルトラインレインフォースメントを備えたので、ベルトライン部の隙間から針金等の細長い部材がドア内部に侵入した場合、針金等の操作により無理やり侵入路が形成されることを剛性の高いベルトラインレインフォースメントによって防止できるので、カバー部材のコンパクト化を図りつつも、車両の盗難防止性能を向上させることができる。
しかも、上記延出部の下端が上記カバー部材の上端部よりも車室内側に位置しているものであるから、カバー部材より突出した延出部の部分により、カバー部材とベルトラインレインフォースメントとの隙間からのアタックを確実に防止できる効果がある。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
以下の実施形態においては、説明の便宜上、車両右側のフロントドアを例示して、自動車のドア構造について詳述する。
図1は自動車のドア構造を示す外観側面図であって、ドア1はドア本体部2とドアサッシュ部3とを備えている。
ドア本体部2は、図2(但し、図2は図1のA−A線矢視断面図)に示すように、ドアパネルとしてのドアアウタパネル4と、ドアインナパネル5とを接合して構成され、ドア内部(詳しくはドア本体部2の内部)には図1に示すように車両の前後方向に延びるアウタ側のベルトラインレインフォースメント6、インパクトバー7a,7bの他、図3(但し、図3は図1のB−B線矢視断面図)に示すインナ側のベルトラインレインフォースメント8が設けられている。
上述のアウタ側のベルトラインレインフォースメント6は、図1に示すように、ベルトライン部に沿ってドア1内を前後方向に延びるレインフォースメントであって、このベルトラインレインフォースメント6は、ベルトライン部を前後方向に延びる剛性パイプ部61(以下単にパイプ部と略記する)、およびその前後の取付ブラケット62,63により構成され、パイプ部61は、取付ブラケット62、63を介してドアインナパネル5に取付けられている。
ここで、ベルトラインレインフォースメント6の後端に設けられた取付ブラケット62には、図3に示すように、パイプ部61の後端を支持する本体部62a、車室内側に後退する後退部62bおよび取付部62cが形成されており、この実施形態では、取付部62cが、ドアサッシュ部3を構成するサッシュインナパネル9に直接的に取付けられている。このサッシュインナパネル9は、ドアインナパネル5に直接的に取付けられるパネル部材であり、これによって取付ブラケット62(ベルトラインレインフォースメント6)は、サッシュインナパネル9を介して間接的にドアインナパネル5に取付けられている。
なお、図3中、10は平面視コ字状断面をなし、ドアサッシュ部3において後述するドアガラス41(図9、図11参照)の昇降を案内するサッシュガイドである。
また、上下の各インパクトバー7a,7bのうち、上側のインパクトバー7aは主としてドアアウタパネル4の張り剛性を確保するものであり、下側のインパクトバー7bは側突時にドア本体部2が車室内へ侵入するのを阻止するためのものである。
さらに、ドア1の前部は上下一対のヒンジブラケット11,12を介して車体としてのヒンジピラー(図示せず)に開閉可能に支持されている。
上述のドアアウタパネル4の車外側には、図1、図2に示すようにドアアウタハンドルのハンドルノブ13が設けられ、このハンドルノブ13に対応してドアアウタパネル4には乗員のハンドル操作に必要な凹部4a(車内側へ窪む凹部4a)が一体形成されている。
この実施形態の自動車のドア構造は、ドアアウタパネル4の外方側にレイアウトされた上述のハンドルノブ13と、ドア1の内方に設けられて該ハンドルノブ13を軸支する樹脂製のハンドルベース14と、このハンドルベース14に支持されるようにしてドア本体部2に取付けられるドアキーシリンダ15(以下単にキーシリンダと略記する)と、キーシリンダ15の下方に距離をおいて配設され、ドア1をロック状態またはアンロック状態にするドアラッチ16(図1、図6、図8参照)と、上述のキーシリンダ15とドアラッチ16とを上下方向に連結し、キーシリンダ15の回転をドアラッチ16へ伝達するキーロッド17と、を備えている。
図4は図2の前部の拡大平面図、図5は図2の後部の拡大平面図であって、図4、図5に示すように、ドアアウタパネル4には、ハンドルノブ13に一体形成されたアーム部13a(図4参照)をドア1内に挿入するための開口部4bと、ハンドルノブ13に一体形成された突出部13b(図5参照)をドア1内に挿入するための開口部4cとが形成され、同様にハンドルベース14にも各開口部4b,4cに対応して開口部14b,14cが形成されている。
また、ハンドルノブ13のアーム部13aにおける前端部には、図4に示すように、凹状の軸挿入溝13cが形成され、この軸挿入溝13cに対応して、ハンドルベース14には凸状の軸支部14dが一体形成されており、この軸支部14dにて軸挿入溝13cを介してハンドルノブ13を引き操作可能に軸支している。
ハンドルノブ13が引き操作されると、図9に示す回動中心18を支点としてハンドル側の回転リンク19の脚部19aが車外側へ操作され、該回転リンク19がアンロック方向に回動して、この回転リンク19に取付けたアウタハンドルロッド20が下動して、ドアラッチ16をアンロック状態にするように構成している。
図6は図2の状態からプロテクタを取外して自動車のドア構造をドア内部から見た状態で示す側面図、図7は図6の要部の拡大斜視図(但し、ドアアウタパネル4の図示を省略している)、図8はベルトラインレインフォースメントおよびプロテクタを取付けた状態で示す要部の側面図、図9は図8のC−C線矢視断面図、図10は図8のD−D線矢視断面図、図11は図8のE−E線矢視断面図である。
図5、図10に示すように、キーシリンダ15はキー(図示せず)により回動操作されるシリンダ部21と、非回動のキーシリンダ本体22とを備え、シリンダ部21の車幅方向内方部には、リンク23の基端を嵌合し、このリンク23の遊端に上述のキーロッド17を連結している。
また、図5、図10に示すように、シリンダ部21の車幅方向内方側端部にはドア1内方に延びる突出部21aを一体形成している。
図4に示すように、ハンドルベース14は、その前部においてはビス24とナット部材25等の取付け部材を用いて、ドアアウタパネル4を両者14,25間に挟持して固定されている。
図5、図10に示すように、ハンドルベース14は、その後部においては、キーシリンダ本体22に締付けるビス26等の取付け部材を用いて、ドアアウタパネル4を両者14,22間に挟持して固定されている。
つまり、上述のハンドルベース14はビス24,26を用いてドアアウタパネル4の内側に固定されたものである。
このハンドルベース14は、上述の開口部14c,14cおよび軸支部14d(図4、図5参照)を備えて前後方向に延びる主片部14aと、ビス24と対応して主片部14aから下方に延びる舌片14e(図6参照)と、ハンドルノブ13の突出部13b(図5参照)に対応して主片部14aから下方に延びる取付け片14f(図6、図7参照)と、キーシリンダ15のキーシリンダ本体22の上部に対応して主片部14aに一体形成された取付け片14g(図6、図7、図10参照)とを備えている。
上述のハンドルベース14には、図6、図7に示すように、キーシリンダ15の突出部21aの少なくとも上下方向の動きを規制する規制部材としてのブラケット27が取付けられている。
このブラケット27は、図7に斜視図で示すように、アウタハンドルロッド20の車幅方向の内方に位置する内片部27aと、この内片部27aの前端から車幅方向外方に屈曲形成されてアウタハンドルロッド20の前方に位置する前片部27bと、この前片部27bの外端から前方に屈曲形成された中間取付け部27cと、上述の内片部27aの後端から車幅方向外方に屈曲形成されてアウタハンドルロッド20の後方に位置する後片部27d(図5参照)と、この後片部27dの外端から後方に屈曲形成された規制部27eと、この規制部27eの上部前端から車幅方向外方に屈曲形成された上側の取付け部27fと、この上側の取付け部27fの上端部から後方に屈曲形成されてキーロッド17の上方を覆うカバー部27gと、上述の規制部27eの後端に段差部27hを介して後方に屈曲形成された縦壁部27iと、この縦壁部27iの上端部から車幅方向外方に屈曲形成されてキーロッド17の上方を覆うカバー部27jと、上述の内片部27aの下端からアウタハンドルロッド20に干渉しないように車幅方向外方に屈曲形成された下片部27kと、この下片部27kの外端から下方に屈曲形成された下側の取付け部27mと、この下側の取付け部27mからドアアウタパネル4の裏面に近接するように下方に延びる延出部27nとを備えている。
図5、図7、図10に示すように、このブラケット27の規制部27eには、キーシリンダ15の突出部21a内端を貫通させる開口部28を形成し、この開口部28の口縁で突出部21aを離間囲繞して、該開口部28の口縁つまり規制部27eにより該突出部21aの少なくとも上下方向の動き(この実施形態では上下左右全方向の動き)を規制すべく構成している。
また、上述の上側の取付け部27fおよび下側の取付け部27mには、図7に示すように、それぞれバーリング加工部の内周にネジ切りを施したネジ部29,30を一体形成し、これら上下のネジ部29,30に締付けるビス31,32(またはボルト)を用いて、上側の取付け部27fを図6、図7に示すように、ハンドルベース14の取付け片14gに取付けると共に、下側の取付け部27mを図7、図9に示すように、ハンドルベース14の取付け片14fに取付けている。
つまり、規制部材としてのブラケット27は、キーシリンダ15の上方のおよび下方の上下2箇所(ビス31,32による締結箇所参照)においてハンドルベース14に取付けられたものである。
さらに、ブラケット27の上下の各取付け部27f,27mの間に形成された中間取付部27cは、図6、図7、図11に示すように、ボルト33およびナット34などの取付け部材を用いて、ハンドルベース14の主片部14aに取付けられている。
図9に示すように、ブラケット27の下側の取付け部27mからドアアウタパネル4の裏面(ドア内側の面)に近接して延びる延出部27nと、該ドアアウタパネル4との間には弾性体35を介設している。
この実施形態においては、乗員がキー(図示せず)をキーシリンダ15のシリンダ部21のキー溝に差し込んで、該シリンダ部21をドアアンロック方向に操作すると、シリンダ部21に嵌合したリンク23を介して、キーロッド17がアンロック方向に動かされるので、ドアラッチ16はロック状態からアンロック状態となって、ドア1を開けることができる(正規のアンロック動作)。
一方、車外からキーシリンダ15が不正行為により上下動された場合には、図5、図7に示すように、該キーシリンダ15からドア1の内方に延びる突出部21aが規制部材としてのブラケット27の規制部27eに設けた開口部28の口縁に当接して、この突出部21aの上下方向の動きが該ブラケット27で規制され、しかも、このブラケット27に作用する荷重(不正行為による荷重)が剛性をもったハンドルベース14で受け止められるので、不正行為によるキーシリンダ15の動きが抑制され、ドアラッチ16が不正にアンロック状態となるのを防止することができる。
ところで、図5、図8に示すように、上述のブラケット27のドア内方には、キーロッド17およびアウタハンドルロッド20の車室内側側面を覆う側壁部36aと、キーロッド17およびアウタハンドルロッド20の前面を覆う前壁部36bとを備えた剛性部材としてのプロテクタ36が設けられており、このプロテクタ36の上方には、ベルトラインレインフォースメント6を構成する後端側の取付ブラケット62が位置するようになっている。
また、図8、図9に示すように、プロテクタ36においては、側壁部36aの上端部から車外側に折曲する折曲片部36cが一体形成される一方、取付ブラケット62においては、本体部62aから折曲片部36cに向けて下方に延びる第1延出部62dが一体形成されている。
さらに、取付ブラケット62においては、図9に示すように、パイプ部61の形状に合わせて略半円弧状の凹面が形成された本体部62aがドアアウタパネル4の上端部より車外側に位置しており、そこから第1延出部62dが車室内側へ延びている。そして、この第1延出部62dは、プロテクタ36の上端部に隣接する位置まで延び、かつその下端はプロテクタ36(折曲片部36c)の上端部よりも車室内側に位置している。
また、プロテクタ36の前部においては、図8に示すように、その前壁部36bからさらに前方に延びる取付け片36dが一体形成されており、この取付け片36dを、上述のボルト33、ナット34により、ブラケット27の中間取付け部27cに共締め固定している。
図8、図11に示すように、プロテクタ36の取付け片36dの上端部には上方に延びる舌片36eが一体形成される一方、前述の取付ブラケット62前端には、第1延出部62dと同様に本体部62aから下方へ延びる第2延出部62eが形成されていて、この第2延出部62eと上述の舌片36eとを、ボルト38、ナット39等の取付け部材を用いて連結固定している。
つまり、上述のプロテクタ36は、ハンドルベース14に取付けられるとともに、このハンドルベース14に対する取付部(ボルト33、ナット34の部分)を介して、ベルトラインレインフォースメント6の取付ブラケット62に取付けられたものである。
しかも、図10に示すように、キーシリンダ15のシリンダ部21においてキーロッド連結部21b(具体的にはリンク23が嵌合される部位)のドア外方部には、該シリンダ部21にくびれ部21cを形成し、このくびれ部21cにより、キーロッド連結部21bよりもドア内方側のキーシリンダ剛性に対して、ドア外方側のキーシリンダ剛性が低く設定されるように構成し、比較的大きい不正荷重がキーシリンダ15に作用した時、該キーシリンダ15を上記くびれ部21cにて積極的に折損させて、キーシリンダ15とドアラッチ16との連結を切り離すように構成している。
上述のくびれ部21cはキーシリンダ15の通常操作によるシリンダ部21の動きを、確実にリンク23に伝達する一方で、不正行為によりキーシリンダ15が上下方向の大荷重にて不正操作された時に、容易に折損するように、シリンダ部21の上側と下側との上下2箇所に形成されている。
なお、図中、40はキーシリンダ15の車外側を覆うキーシリンダアウタケース、41はドアガラス、42はドアガラスランチャンネル、43はドアトリム、44はサッシュアウタパネルである。また、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車両内方を示し、矢印OUTは車両外方を示す。
このように構成した自動車のドア構造において、ドア1とドアガラス41との間で形成されるベルトライン部の隙間から針金等の細長い部材がドア内部に侵入した場合には、プロテクタ36によりキーロッド17等へのアタックを防止し、これを保護することができる。
さらに、ベルトラインレインフォースメント6(取付ブラケット62)をプロテクタ36の上端部に隣接する位置まで延ばすことで、これをキーロッド17等へのアタックを防止するための部材としても利用することができる。そして、キーロッド17等へのアタック防止のために剛性の高いベルトラインレインフォースメント6(取付ブラケット62)を利用することで、針金等の操作により無理やり侵入路が形成されることを防止し、上記アタックを確実に防止することができる。
なお、図10は、ドアサッシュ部3(図1参照)の傾斜に沿って、かつキーシリンダ15を通る位置でドア1を切断した時の断面図であり、この図ではドアガラス41に代わってサッシュインナパネル9、サッシュアウタパネル44が現れている。従って、この位置では針金等を用いてキーロッド17等がアタックされる虞はなく、故に図示のようにプロテクタ36、取付ブラケット62がキーシリンダ15等を覆っていなくても特段問題はない。
このように上記実施形態の自動車のドア構造は、ドア本体2と、該ドア本体2に取付けられるキーシリンダ15と、該キーシリンダ15の下方に距離をおいて配設されるドアラッチ16と、キーシリンダ15の回転をドアラッチ16に伝達するキーロッド17と、該キーロッド17を保護するプロテクタ36とを備えた自動車のドア構造であって、プロテクタ36は、キーロッド17の車室内側側面を覆う側壁部36aを備え、プロテクタ36の上方には、ドアパネルを構成するドアアウタパネル4の上端部より車外側に位置する本体部62aと、該本体部62aから下方に延びて下端がプロテクタ36の上端部に隣接する位置まで延びる第1延出部62dとを有するベルトラインレインフォースメント6を備えたものである(図8、図9参照)。
この構成によれば、ドア1とドアガラス41との間で形成されるベルトライン部の隙間から針金等の細長い部材がドア内部に侵入した場合、この針金等によりキーロッド17等がアタックされるのをプロテクタ36とベルトラインレインフォースメント6(取付ブラケット62)との協働によって防止できるので、プロテクタ36をコンパクト化することができる。
また、キーロッド17等へのアタック防止のために剛性の高いベルトラインレインフォースメント6(取付ブラケット62)を利用することで、針金等の操作により無理やり侵入路が形成されることを防止できるので、上記アタックを確実に防止することができ、その結果車両の盗難防止性能を向上させることができる。
また、第1延出部62dは、その下端がプロテクタ36の上端部よりも車室内側に位置しているものである(図9参照)。
この構成によれば、プロテクタ36より突出した第1延出部62dの部分により、プロテクタ36とベルトラインレインフォースメント6(第1延出部62d)との隙間からのアタックを確実に防止できる。
また、プロテクタ36に、側壁部36aの上端部から車外側に折曲する折曲片部36cを備えたものである(図8、図9参照)。
この構成によれば、折曲片部36cによってプロテクタ36とベルトラインレインフォースメント6(第1延出部62d)との隙間からのアタックをより確実に防止でき、かつ、車体への取付けが、ベルトラインレインフォースメント6、プロテクタ36の順番でなされる場合には、プロテクタ36の取付けの際、ベルトラインレインフォースメント6の第1延出部62dとの干渉を折曲片部36cにより回避できるため、この折曲片部36cによりプロテクタ36の取付性を向上させることもできる。
また、ベルトラインレインフォースメント6は、ベルトライン部の前後方向に延びるパイプ部61と、該パイプ部61の後端において、ドアパネルを構成するサッシュインナパネル9(ドアインナパネル5)に取付けられる取付ブラケット62、63とを有し、第1延出部62dは、取付ブラケット62に形成されるものである(図1、図2、図8参照)。
この構成によれば、ベルトラインレインフォースメント6全体の形状を変更することなく、後端の取付ブラケット62のみを加工することによって車両盗難防止用の第1延出部62dを形成できるため、結果としてベルトラインレインフォースメント6の生産性を向上させることができる。
また、ドアアウタパネル4外方側にレイアウトされるハンドルノブ13と、ドア内方に設けられ、ハンドルノブ13を軸支するハンドルベース14とを備え、プロテクタ36がハンドルベース14に取付けられるとともに、該ハンドルベース14に対する取付部を介してベルトラインレインフォースメント6の取付ブラケット62に取付けられるものである(図8、図11参照)。
この構成によれば、ベルトラインレインフォースメント6の取付ブラケット62を利用して、プロテクタ36自体の取付剛性を向上させることができる。
図12は自動車のドア構造の他の実施形態を示し、図9で示した実施形態においては、ベルトラインレインフォースメント6を、パイプ部61、前後のブラケット62、63により構成したが、図12に示すこの実施形態では、車室内側が開放された断面ハット状をなし、ベルトライン部に沿ってドア内部を前後方向に延びる本体部106a、ドアインナパネル5(サッシュインナパネル9)(図2参照)側に後退する後退部106b、およびドアインナパネル5(サッシュインナパネル9)への取付部106cを一体形成することによってベルトラインレインフォースメント106を構成している。
さらに、このベルトラインレインフォースメント106は、プロテクタ36の上方において本体部106aの後端側上部がドアアウタパネル4の上端部より車外側に位置するようになっており、プロテクタ36の上端部に隣接する位置まで延びる第1延出部106d、舌片36eの位置に対応して下方へ延びる第2延出部106eが本体部106aに一体形成されている。
このように構成すると、図9の実施形態に対して部品点数の低減を図りつつも、本体部106aの断面ハット形状によってベルトラインレインフォースメント106の剛性を確保することができ、かつ後端側の第1延出部106dによってキーロッド17へのアタックを確実に防止することもできる。
また、本体部106aの形状を、車室内側が開放された断面ハット状とすることにより、本体部106aの下部が車室内側へ突出する構成となるため、第1延出部106dを大きく車室内側へ折り曲げなくても、これをプロテクタ36の上端部に隣接した位置に配設することができる。
また、図示のように、プロテクタ36をハンドルベース14に取付けるとともに、ハンドルベース14に対する取付部を介してベルトラインレインフォースメント106の本体部106a(第2延出部106e)に取付けることで、ベルトラインレインフォースメント106の本体部106aを利用して、プロテクタ36自体の取付剛性を向上させることもできる。
なお、図12で示したこの実施形態においても、その他の構成、作用、効果については図1〜図11を参照して説明した先の実施形態と同様であるから、図12において前図と同一の部分には、同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明のカバー部材は、プロテクタ36に対応し、
以下同様に、
インナパネルは、ドアインナパネル5、サッシュインナパネル9に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
本発明のドア構造を備えたドアの外観側面図 図1のA−A線矢視断面図 図1のB−B線矢視断面図 図2の前部の拡大平面図 図2の後部の拡大平面図 自動車のドア構造をドア内部から見た状態で示す側面図 図6の要部の斜視図 ベルトラインレインフォースメントおよびプロテクタを取付けた状態で示す側面図 図8のC−C線矢視断面図 図8のD−D線矢視断面図 図8のE−E線矢視断面図 自動車のドア構造の他の実施形態を示す側面図
1…ドア
2…ドア本体部(ドア本体)
4…ドアアウタパネル
6、106…ベルトラインレインフォースメント
13…ハンドルノブ
14…ハンドルベース
15…キーシリンダ(ドアキーシリンダ)
16…ドアラッチ
17…キーロッド
36…プロテクタ(カバー部材)
36a…側壁部
36c…折曲片部
61…パイプ部
62、63…取付ブラケット
62a、106…本体部
62d、106d…第1延出部(延出部)

Claims (6)

  1. ドア本体と、
    該ドア本体に取付けられるドアキーシリンダと、
    該ドアキーシリンダの下方に距離をおいて配設されるドアラッチと、
    上記ドアキーシリンダの回転を上記ドアラッチに伝達するキーロッドと、
    該キーロッドを保護するカバー部材とを備えた自動車のドア構造であって、
    上記カバー部材は、上記キーロッドの車室内側側面を覆う側壁部を備え、
    上記カバー部材の上方には、ドアパネルを構成するアウタパネルの上端部より車外側に位置する本体部と、該本体部から下方に延びて下端が上記カバー部材の上端部に隣接する位置まで延びる延出部とを有するベルトラインレインフォースメントを備え
    上記延出部は、その下端が上記カバー部材の上端部よりも車室内側に位置している
    自動車のドア構造。
  2. 上記カバー部材には、上記側壁部の上端部から車外側に折曲する折曲片部を備えた
    請求項1記載の自動車のドア構造。
  3. 上記ベルトラインレインフォースメントは、ベルトライン部を前後方向に延びるパイプ部と、
    該パイプ部の後端において、ドアパネルを構成するインナパネルに取付けられる取付ブラケットとを有し、
    上記延出部は、上記取付ブラケットに形成される
    請求項1または2記載の自動車のドア構造。
  4. ドアアウタパネル外方側にレイアウトされるハンドルノブと、
    ドア内方に設けられ、上記ハンドルノブを軸支するハンドルベースとを備え、
    上記カバー部材が上記ハンドルベースに取付けられるとともに、該ハンドルベースに対する取付部を介して上記ベルトラインレインフォースメントの取付ブラケットに取付けられる
    請求項記載の自動車のドア構造。
  5. 上記ベルトラインレインフォースメントは、車室内側が開放された断面ハット状をなしてベルトライン部を前後方向に延びる本体部と、
    該本体部の後方において、ドアパネルを構成するインナパネルに取付けられる取付部とが一体形成されるとともに、
    上記延出部は、上記本体部に一体形成される
    請求項1または2記載の自動車のドア構造。
  6. ドアアウタパネル外方側にレイアウトされるハンドルノブと、
    ドア内方に設けられ、上記ハンドルノブを軸支するハンドルベースとを備え、
    上記カバー部材が上記ハンドルベースに取付けられるとともに、該ハンドルベースに対する取付部を介して上記ベルトラインレインフォースメントの本体部に取付けられる
    請求項記載の自動車のドア構造。
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