JP5055230B2 - リアトレイの取付構造 - Google Patents
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Description
リアトレイは、通常、左右の側縁部が車体側部材にビス止め等によって取り付けられている。
これにより、リアトレイを車体に取り付ける場合には、シートバックと車体側支持部材の間の隙間に工具を入れ、リアトレイを車体側支持部材のリアトレイ取付部に取り付けることができる。また、リアトレイはブラケットを介してシートバックと車体側支持部材に結合されるようになる。
これにより、リアトレイの開口部を通して工具を挿入し、リアトレイを車体側支持部材のリアトレイ取付部に取り付けることが可能になる。
これにより、リアトレイの開口部を通して工具を挿入し、この開口部を通してリアトレイとブラケットの連結と、ブラケットと車体側支持部材の連結を行うことが可能になる。
これにより、通常時には開口部が蓋部材によって閉塞される。
これにより、通常時には車体側支持部材との連結部がフラップによって隠されるようになる。
また、請求項1に記載の発明によれば、リアトレイがブラケットを介してシートバックと車体側支持部材に結合されるため、リアトレイの支持剛性を高めることができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、シートバックの傾動に応じて傾動するフラップによって車体側支持部材との連結部が隠されるため、部品点数の増加を無くし、製品コストの低減を図ることができる。
図1は、セダン型車両の車体後部を車室内側から見た斜視図である。同図中1は、後部座席のシートバックであり、2は、シートバック1の後方側に略水平に配置されたリアトレイ、3A,3Bは、リヤドア4の後方側の車体の側壁パネル5(車体部材)の車室内側面に取り付けられた樹脂製の内装材である。
後部座席のシートバック1と補強パネル6の間には、車幅方向に延出する設定幅の隙間8が設けられている。リアトレイ2は、補強パネル6の後方側から前方に延出してこの隙間8の上方を覆うようになっている。
補強パネル6は、図4に示すように略水平な上壁6aの前端部に斜め下方に傾斜した前部壁6bが連設されている。前部壁6bの上縁部には、車幅方向に離間して2つのボルト挿通孔9が形成され、前部壁6bの後面側には、各ボルト挿通孔9の孔位置と合致するようにウェルドナット10が設けられている。この実施形態の場合、リアトレイ取付部は、ボルト挿通孔9とウェルドナット10によって構成されている。
スペーサ12は、図示しないクリップ等によって側壁パネル5上の設定位置に係止固定され、側壁パネル5と内装材3A,3Bの間にあって内装材3A,3Bの背面を支持する支持壁13と、この支持壁13のほぼ中央部から車室内側に段差状に突出する車内突出壁14とを備えている。車内突出壁14は、2つの内装材3A,3Bに跨って形成された貫通孔15に嵌合され、貫通孔15を貫通した突出面14aが内装材3A,3Bの車内側面16a,16bとほぼ面一になるように設定されている。突出面14aは、内装材3A,3Bが側壁パネル5に取り付けられた状態において車室内に露出するようになっている。また、左右の各スペーサ12は、室内突出壁14においてリアトレイ本体11の前端部と一体化されている。つまり、このリアトレイ2においては、室内突出壁14の一部がリアトレイ本体11との連結部とされている。
なお、図2,図3において、17は、各スペーサ12の支持壁13に形成され、内装材3A,3Bの背部の図示しない係止突起が嵌合される嵌合孔である。また、リアトレイ本体11のスペーサ12よりも車体後方側の両側の側縁部には複数の位置決め突起18が一体に形成され、内装材3Aが側壁パネル5に取り付けられたときに、内装材3Aの下縁がこれらの位置決め突起18と係合するようになっている。
なお、リアトレイ本体11上の各開口部19は、屈曲壁23の底壁部23aのボルト締結部(リアトレイ本体11とブラケット27のボルト締結部)に直接的臨むとともに、ブラケット27の屈曲片27aのボルト締結部(ブラケット27と補強パネル6のボルト締結部)に対し、屈曲壁23の作業開口25を介して臨んでいる。
図7に示すように、補強パネル6の上壁6a上には車幅方向に離間してチャイルドシート固定用の3つのアンカー部材36が固定設置されており、リアトレイ本体11上の3つの開口34は、各アンカー部材36の設置位置に対応して設けられている。
第1の実施形態のリアトレイ2は、シートバック1が完全に固定された固定仕様のシートを採用する場合に用いられるものであるが、第2の実施形態のリアトレイ102は、シートバック101を前方に倒すことのであるフォールダウン仕様のシートを採用する場合に用いられるものである。
その他の部分は第1の実施形態と同様の構成とされ、補強パネル6側のリアトレイ取付部であるボルト挿通孔9やウェルドナット10は、ブラケット127を固定するためにそのまま用いられている。
図10,図11は、車体の側壁パネル5に内装材3A,3Bを取り付けた状態において車体後部を車室内側から見た図と、側壁パネル5から内装材3A,3Bを取り去った状態における同様の図である。また,図12は、リアトレイ202の単品の斜視図であり、図13,図14は、リアトレイ202を車体に取り付けた状態における断面図である。
この第3の実施形態のリアトレイ202は、シートバック202の傾斜角度を調整できるリクライニング仕様のシートを採用する場合に用いられるものである。
なお、この実施形態の場合、支持突起55の前部上方側の空間部が開口部を構成し、フラップ50がその開口部を覆う蓋部材を構成している。
図1〜図7に示す第1の実施形態のリアトレイ2の場合には、リアトレイ本体11の前部両端のスペーサ12を車体の側壁パネル5に係止し、各スペーサ12の支持壁13の前面に内装材3A,3Bを係合した状態において、図4に示すように、リアトレイ本体11上の開口部19に工具21を挿入し、リアトレイ本体11とブラケット27をボルト32によって連結するとともに、ブラケット27を車体側の補強パネル6にボルト33によって締結する。そして、ボルト32,33の締結作業を終了した後には、開口部19を蓋部材20によって閉塞する。
こうして、リアトレイ202が車体に取り付けられた後には、フラップ50が常時ボルト締結部の前部上方の空間部を覆うようになり、ボルト締結部は外部から見えなくなる。
したがって、この取付構造を採用した場合には、リアトレイ2,102,202の取付作業性の向上を図ることができるうえ、共通の車体側構造を利用して製造コストの削減を図ることができる。
そして、リアトレイ本体11上の各開口部19は取付作業の後に蓋部材20によって閉塞されるため、通常使用時には車室内側からボルト締結部等の開口部19の内側が蓋部材20によって覆い隠される。したがって、この取付構造を採用した場合に、車室内側からの見栄えが向上する。
このリアトレイ202の場合、取付作業後にボルト締結部の前部上方側がフラップ50によって覆われるため、車室内側からの見栄えが向上する。
2,102,202…リアトレイ
6…補強パネル(車体側支持部材)
8…隙間
9…ボルト挿通孔(リアトレイ取付部)
10…ウェルドナット(リアトレイ取付部)
19…開口部
20…蓋部材
27…ブラケット
28…シート固定部
29…ボルト挿通孔(トレイ連結部)
30…ボルト挿通孔(車体取付部)
31…ウェルドナット(トレイ連結部)
50…フラップ(蓋部材)
Claims (5)
- 後部座席のシートバックの後方側に配置されるリアトレイを、前記シートバックとその後方側の車体側支持部材の間の隙間を覆うように車体に取り付けるリアトレイの取付構造であって、
前記車体側支持部材の前記隙間に臨む面に、前記リアトレイを取り付けるためのリアトレイ取付部を設けるとともに、
前記リアトレイに連結されるトレイ連結部と、前記車体側支持部材のリアトレイ取付部に取り付けられる車体取付部と、前記シートバックのフレーム部材に固定されるシート固定部と、を備えたブラケットを設け、
前記シート固定部で前記シートバックのフレーム部材に固定され、前記トレイ連結部でリアトレイに連結された前記ブラケットを、前記車体取付部で前記車体側支持部材のリアトレイ取付部に取り付けたことを特徴とするリアトレイの取付構造。 - 前記リアトレイに、前記リアトレイ取付部での連結部位に臨む開口部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のリアトレイの取付構造。
- 前記開口部は、前記ブラケットのトレイ連結部での連結部位と車体取付部での連結部位に臨むことを特徴とする請求項2に記載のリアトレイの取付構造。
- 前記開口部を覆う蓋部材を設けたことを特徴とする請求項2または3に記載のリアトレイの取付構造。
- 後部座席のシートバックの後方側に配置されるリアトレイを、前記シートバックとその後方側の車体側支持部材の間の隙間を覆うように車体に取り付けるリアトレイの取付構造であって、
前記車体側支持部材の前記隙間に臨む面に、前記リアトレイを取り付けるためのリアトレイ取付部を設け、
前記リアトレイに、前記リアトレイ取付部での連結部位に臨む開口部を設けるとともに、該開口部を覆う蓋部材を設け、
前記蓋部材は、前記リアトレイの前端部に上下に回動可能に設けられ、前記シートバックの傾動に応じて傾動するフラップによって構成されていることを特徴とするリアトレイの取付構造。
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