JP5053122B2 - 表示装置 - Google Patents

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Description

この発明は、情報を表示する表示車を有する表示装置に関する。
従来、回転表示板である日車を有し、ゼネバ車により日車の回転規制を行い、さらに躍制レバーによる日車の位置決めを行うことで、日車の表示位置を安定した状態で駆動させる機構を用いた電子時計が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の電子時計の日送り機構を図8を用いて説明する。
前記電子時計は、日送り機構(日輪列)として、日車170を送るとともに、日車170を送るとき以外は、日車170の位置規制及び回転規制をするゼネバ車160と、ゼネバ車160と日車170とを繋ぐ日回し車162と、ゼネバ車160の位置規制に加え、日車170を押圧してさらに正確な位置規制及び躍制を行う躍制レバー163と、日車170の回転負荷トルクを小さくする為に、ゼネバ車160と同軸に設けて躍制レバー163の日車170に対する押圧力を解除または弱めるための偏心カム161を有している。
ゼネバ車160は、図示しない日送り専用の変換機によって輪列を介して駆動されている。
WO99/34263号公報(第17ページ、図9)
日付修正を簡易化する為に、日車を正転方向と逆転方向に回転させられるように、ゼネバ車を正転方向と逆転方向に回転させられる構成にする事が可能である。正転と逆転は、ゼネバ車が伝達車を送り始めてから送り終わるまでに要する時間は同じであるが、ゼネバ車が伝達車を送る際の、正転の送り始めと逆転の送り終わり(又は、逆転の送り始めと正転の送り終わり)との位相が異なる。
図7は従来のゼネバ車と伝達車を拡大して示した図であり、図7(a)は、ゼネバ車が正転で伝達車を送る場合におけるゼネバ車の送り始め位置及び送り終わり位置を示す図、図7(b)は、ゼネバ車が逆転で伝達車を送る場合におけるゼネバ車の送り始め位置及び送り終わり位置を示す図、図7(c)は、ゼネバ車160の正転送り範囲と逆転送り範囲における位相差を示す図である。
図7(a)に示すように、ゼネバ車160の正転の場合は、ゼネバ車160の肩部160eが伝達車162の歯162aを送らずに通過した後、送り歯160dが伝達車162の歯162aに当接した時点(図7(a)の正転開始)から送り始めとなり、第1肩部160cが伝達車162の歯162bを送り終えた時点(図7の正転終了)が送り終わりとなる。また、図7(b)に示すように、ゼネバ車160の逆転の場合は、ゼネバ車160の肩部160cが伝達車162の歯162cを送らずに通過した後、ゼネバ車160の送り歯160dが伝達車162の歯162cに当接した時点(図7(b)の逆転開始)から送り始めとなり、第2肩部160eが伝達車162の歯162dを送り終えた時点(図7(b)の逆転終了)が送り終わりとなる。その結果、図7(c)のように、ゼネバ車160の正転送り範囲と逆転送り範囲に差異A及び差異Bが生じ、これらの差異A,Bが、ゼネバ車160の正転送り範囲と逆転送り範囲における位相差である。
このように、正転で日車を送る期間と逆転で日車を送る期間とがずれるが、前途のように、日送り専用の変換機を備えている場合には、正転で送る期間(図7(c)の正転送り
範囲)にさらに逆転で要する期間(図7(c)の逆転送り範囲)を加えて正転や逆転よりも長い期間(図7(c)の正転送り範囲及び差異B、又は、逆転送り範囲及び差異A)に渡って躍制を解除するようにしても、正転した時に生じる余分な解除期間(図7(c)、差異B)や逆転で生じる余分な解除期間(図7(c)、差異A)を専用の変換機で早送りすることで、できるだけ短くすることができる。
しかし、例えば、時分針に連動して駆動する時刻表示輪列に、日駆動輪列を連動させて日車を駆動する構成にした場合は、日送り専用の変換機を有していない為、前記正転した時に生じる余分な解除期間(図7(c)、差異B)や逆転で生じる余分な解除期間(図7(c)、差異A)は、早送りすることができない為、躍制解除状態となり日車位置が不安定になる。
また、正転逆転のどちらか一方向の躍制タイミングに合わせた場合、次のような不具合が生じる。
図7(c)の正転送り範囲だけ躍制を解除するか弱めるように躍制カムを設定した場合、逆転させる時に、日送り始め時に前記余分な解除期間(図7(c)、差異A)が生じ、さらに日送り終わりには、躍制が機能したまま日送りされる期間(図7(c)、差異B)が生じる。躍制が機能したまま日送りされる期間は回転負荷トルクが大きくなる為、止まりが生じる可能性がある。また、図7(c)の逆転送り範囲だけ躍制を解除するか弱めるように躍制カムを設定した場合も、前記同様に正転させる時に余分な解除期間(図7(c)、差異B)及び躍制が機能したまま日送りされる期間(図7(c)、差異A)が生じる。
その為、従来技術のようにゼネバ車と躍制カムが同期している、又はゼネバ車と躍制カムが一体であるような構造の場合、前記余分な解除期間、又は躍制が機能したまま日送りされる期間を回避することができない為、正転又は逆転において不具合が生じてしまうという問題がある。
本発明は、以上のような課題を解決しようとするもので、ゼネバ車を正転及び逆転させたときに、日送り動作期間以外に躍制が解除されたり、日送り動作中に躍制が機能して止まりなどの不具合が生じることなく、正転、逆転それぞれのタイミングで表示車を送ることができる、表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、送り歯と、該送り歯の両側に形成した第1及び第2肩部とを有するゼネバ車と、前記送り歯と前記第1及び第2肩部とによって送られる複数の歯を有する伝達車と、前記伝達車の回転が直接または間接的に伝達されて回転することにより、所定の情報を表示する表示車と、前記表示車を躍制するとともに、前記送り歯と前記第1及び第2の肩部が前記伝達車を送るときに前記躍制を解除するか又は弱める躍制機構とを有し、前記ゼネバ車の第1方向の回転のときには、前記第2肩部は前記伝達車の歯を送らずに通過し、前記送り歯と前記第1肩部により前記伝達車の歯を2歯分送り、前記ゼネバ車の前記第1方向とは逆の第2方向の回転のときには、前記第1肩部は前記伝達車の歯を送らずに通過して、前記送り歯と前記第2肩部により前記伝達車の歯を2歯分送るように構成した表示装置であって、前記躍制機構は、前記ゼネバ車の前記第1方向の回転により前記送り歯と前記第1肩部で前記伝達車の歯を2歯分送った後に、前記ゼネバ車が前記第2方向に回転したときに、該ゼネバ車の所定の回転量だけ遅延させたタイミングで前記躍制を解除するか又は弱める躍制タイミング調節機構を有することを特徴とする。
また、前記ゼネバ車の所定の回転量は、前記第1肩部が前記伝達車の歯を通過してから前記送り歯が前記伝達車の歯を送り始めるまでに前記ゼネバ車が回転する回転量である ことを特徴とする。
また、前記躍制機構は、前記ゼネバ車の前記第2方向の回転により前記送り歯と前記第2肩部で前記伝達車の歯を2歯分送った後に、前記ゼネバ車が前記第1方向に回転したときにも、該ゼネバ車を前記所定の回転量だけ遅延させたタイミングで前記躍制を解除するか又は弱めることを特徴とする。
また、前記躍制機構は、前記表示車を押圧して躍制する躍制レバーと、回転位置に応じて該躍制レバーによる前記表示車の押圧を解除するか又は弱めるように前記躍制レバーを動かす躍制カムとを有し、前記躍制タイミング調節機構は、前記ゼネバ車の回転方向が、前記第1の方向から前記第2の方向、又は前記第2の方向から前記第1の方向に変わったときに、前記躍制カムを遅延させて回転させることにより、該ゼネバ車の前記所定の回転量だけ遅延させたタイミングで前記躍制を解除するか又は弱めることを特徴とする。
また、前記躍制カムは前記ゼネバ車と同軸上に設けられ、前記躍制カム又は前記ゼネバ車の一方に凸部を設け、前記躍制カム又は前記ゼネバ車の他方に、前記凸部が挿入されるとともに、該凸部の移動範囲を規制する穴部を設け、前記凸部と前記穴部とにより、前記ゼネバ車に対して前記躍制カムを遅延させて回転させることを特徴とする。
また、前記表示装置は、前記ゼネバ車の回転軸とは異なる回転軸上で回転するとともに、前記ゼネバ車と同一周期で回転するカム車を有し、前記躍制カムは、前記カム車と同軸上に設けられ、前記躍制カム又は前記カム車の一方に凸部を設け、前記躍制カム又は前記カム車の他方に、前記凸部が挿入されるとともに、該凸部の移動範囲を規制する穴部を設け、前記凸部と前記穴部とにより、前記ゼネバ車に対して前記躍制カムを遅延させて回転させることを特徴とする。
また、前記表示装置は電子時計であることを特徴とする。
本発明によれば、ゼネバ車と躍制カムを別体とし、所定の回転量だけ遅延させられる機構を設ける事により、ゼネバ車の回転方向が反転したときに、余分な解除期間や躍制が機能したまま日送りされる期間が発生することなく正転逆転それぞれのタイミングに合わせて躍制を機能させ、最も回転負荷トルクが掛かる表示車送り時、つまり伝達車にゼネバ車の送り歯が当接してからゼネバ車の送り歯と一方の肩部により伝達車を2歯分回転させる間、躍制が解除され回転負荷トルクを上げることなく日送りを行うことが可能となった。
以下に図面を参照して、この発明にかかる表示装置の好適な第一の実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における表示装置の要部の平面図、図2は本発明の第1の実施の形態におけるゼネバ車と躍制カムを分離した状態の斜視図、図3は本発明の第1の実施の形態におけるゼネバ車と躍制カムを一体にした状態の平面図である。
図1〜3を用いて、本発明の第1の実施の形態における表示装置の構成を説明する。
この表示装置は電子時計であり、コイル51、ステーター52、ローター53を有する変換機50より複数個の駆動伝達車54〜56を介し、筒車57を駆動させる。筒車57から複数個の車58および59を伝達し、任意に決められた周期で1回転するゼネバ車60と、ゼネバ車60と表示車64とを複数の歯で伝達する伝達車62が配置され、ゼネバ車60と追従して回転する躍制カム61及び、表示車64の躍制をする為の躍制レバー63を有する。
躍制カム61には、円弧状の側面部61dと落ち込み部61cが形成されている。
躍制レバー63は、回転軸63cが設けられ、表示車の位置規制を行う規制部63aと、
躍制カム61と当接し合うバネ部63bとを有している。
躍制カム61と躍制レバー63により躍制機構を構成している。表示車64は、所定の情報として、日付を表示する。ゼネバ車60には、図3に示すように、送り歯60dと、その両側に、肩部60c、60eが形成されている。また、ゼネバ車60の送り歯60dの中心から左右の肩部60c、60eまでの距離が互いに等しくなるように形成されている。
図2に示すように、躍制カム61にはゼネバ車60側に突起61aが設けられており、ゼネバ車60には突起61aが収まる穴60aを設けている。また、ゼネバ車60に設けられた中心軸60bに、躍制カム61に設けられた中心穴61bが組み合わせられる。これらの構成により、ゼネバ車60と躍制カム61は同軸上で、同期して回転する。
図2、図3において、ゼネバ車60が、正転から逆転、又は逆転から正転に回転方向が変わったとき、すなわち、正転または逆転のいずれか一方を第1方向、他方を第2方向とし、第1方向から第2方向に回転方向が変わったとき、または、第2方向から第1方向に回転方向が変わったとき、ゼネバ車60から所定の回転量分だけ遅延させて躍制カム61を回転させる事ができるように、躍制カム61の円柱状の突起61aの直径よりもゼネバ車60の穴60aの回転方向における幅の方が、大きく作られ、躍制カム61の突起61aの移動範囲は、ゼネバ車60の穴60aの回転方向における幅によって規制される。
ゼネバ車60が正転した場合、躍制レバー63(図1参照)のバネ部63bによる躍制カム61の円弧状の側面部61dへの押圧力により、ゼネバ車60に対して躍制カム61の回転を遅延させ、図3のように躍制カム61の突起61aがゼネバ車60の穴60aの左側の壁61a1に当接するまでゼネバ車60だけが回転し、突起61aが穴60aの左側の壁61a1に当接した状態でゼネバ車60に追従して躍制カム61が回転する。ゼネバ車60が逆転する場合は、正転の場合と同様に躍制レバー63のバネ部63bによる躍制カム61の円弧状の側面部61dへの押圧力により、ゼネバ車60に対して躍制カム61の回転が遅延され、躍制カム61の突起61aがゼネバ車60の穴60aの右側の壁61a2に当接するまでゼネバ車60だけが回転し、突起61aが穴60aの右の壁61a2に接した状態でゼネバ車60に追従して躍制カム61が回転する。躍制カム61の突起61aと、ゼネバ車60の穴60aとにより、躍制タイミング調節機構を構成している。この躍制タイミング調節機構により、ゼネバ車60の回転方向が変わった場合には、ゼネバ車60の所定の回転量分だけ躍制カム61を遅延して回転させる躍制タイミングの調節が必ず行われる。
図4は本発明の第1の実施の形態におけるゼネバ車60が正回転した時の詳細な動きを示す状態図である。
図4を用いて、ゼネバ車60の正転時における、表示車64の送り動作について説明する。
図4(a)のように、ゼネバ車60の正転時において、表示車64の送り始めとなるゼネバ車60の送り歯60dが伝達車62の歯62aに当接するまでは躍制カム61の円弧状の側面部61dに躍制レバー63のバネ部63bが接している。この状態では躍制レバー63による躍制が機能しており、躍制レバー63の規制部63aが表示車64を押圧し、表示車64の位置は安定している。ゼネバ車60の肩部60eは、伝達車62の歯62aを送らずに通過するだけである。
図4(b)のように送り歯60dが伝達車62の歯62aに当接する時点より表示車64の送り動作が始まり、同時に躍制を解除または弱める為に躍制レバー63のバネ部63bは、躍制カム61の落ち込み部61cへと移行される。これにより図4(c)のように送り歯60d及び肩部60cで伝達車60を2歯分(62a及び62b)稼動させている
間は、躍制レバー63の規制部63aによる表示車64の押圧が解除されるか弱められ、すなわち、躍制が解除または弱められた状態となるので、表示送り中の躍制による回転負荷トルクは最小限に抑制されている。
図4(d)は正転の送り動作全てが終了した時点を示す図で、肩部60cにより伝達車62の2歯目62bを送り終えたと同時に、躍制レバー63のバネ部63bが躍制カム61の円弧状の側面部61dと接し、躍制が機能する。躍制レバー63の規制部63aが表示車64を押圧することにより表示車64の位置は再度安定する。
図4(e)は、図4(d)から、さらに、ゼネバ車60が正転方向に回転して停止した状態を示している。この状態でも、図4(a)と同様に、躍制カム61の突起61aがゼネバ車60の穴60aの左の壁61a1に接した状態にあり、躍制が機能している。
図5は本発明の第1の実施の形態におけるゼネバ車60が逆回転した時の詳細を示す状態図である。
図5を用いて、ゼネバ車60の逆転時における、表示車64の送り動作について説明する。
図4(e)の状態から、ゼネバ車60が逆転すると、躍制レバー63のバネ部63bによる躍制カム61の円弧状の側面部61dへの押圧力により、ゼネバ車60の回転に対して躍制カム61の回転を遅延させ、躍制カム61の突起61aがゼネバ車60の穴60aの右側の壁61a2に当接するまでゼネバ車60だけが回転し、図5(a)のように突起61aが穴60aの右の壁61a2に当接した後は、図5及び以下に示す通り回転し、表示車を送る。
図4(e)の状態からゼネバ車61が逆転したときに、仮に、肩部60cが伝達車62の歯62bを送ると、ゼネバ車60が逆転したときにゼネバ車60の正転送り範囲と逆転送り範囲における位相差は生じないが、実際には、ゼネバ車60が逆転したときに、ゼネバ車60の送り歯60dが伝達車62の歯62bを最初に送ることになる。従って、ゼネバ車60が正転してから逆転したときに生じるゼネバ車60の正転送り範囲と逆転送り範囲における位相差は、ゼネバ車60が逆転して肩部60cが伝達車62の歯62bを送らずに通過してから、ゼネバ車60の送り歯60dが伝達車62の歯62bに当接して送り始めるまでのゼネバ車60の回転量に相当する。
図5(a)のように、ゼネバ車60の逆転時において、表示車64の送り始めとなるゼネバ車60の送り歯60dが伝達車62の歯62bに当接するまでは躍制カム61と躍制レバー63により躍制が機能しており、躍制レバー63の規制部63aが表示車64を押圧することにより、表示車64の位置は安定している。ゼネバ車60の肩部60cは、伝達車62の歯62bを送らずに通過するだけである。
図5(b)のように送り歯60dが伝達車62の歯62bに当接する時点より表示車64の送り動作が始まる。
そして、ゼネバ車60の送り歯60dが伝達車62の歯62bに当接すると同時に躍制を解除または弱める為に躍制レバー63のバネ部63bは、躍制カム61の落ち込み部61cへと移行される。これにより図5(c)のように送り歯60d及び肩部60eで伝達車62を2歯分(62b,62a)稼動させている間は躍制レバー63のバネ部63bが躍制カム61の落ち込み部61c内にある為、躍制が解除状態となるので、表示送り中の躍制による回転負荷トルクは最小限に抑制されている。このように、図4(e)の状態から、図5(b)の状態になるまでに、前述のゼネバ車60の正転送り範囲と逆転送り範囲における位相差に対応した所定の回転量だけ躍制カム61を遅延して回転させることにより、ゼネバ車60が伝達車62を2歯分送るタイミングに合わせて躍制レバー63の躍制
を解除するか弱めることができる。
図5(d)は逆転の送り動作全てが終了した時点を示す図で、肩部60eにより伝達車62の2歯目62aを送り終えたと同時に、躍制レバー63のバネ部63bが躍制カム61の円弧状の側面部61dと接し、躍制が機能する。躍制レバー63の規制部63aが表示車64を押圧することにより、表示車64の位置は再度安定する。
図5(e)は、図5(d)から、さらに、ゼネバ車60が逆転方向に回転して停止した状態を示している。この状態でも、図5(a)と同様に、躍制カム61の突起61aがゼネバ車60の穴60aの右の壁61a2に接した状態にある。
また、この状態からゼネバ車60が正転すると躍制レバー63のバネ部63bによる躍制カム61への押圧力により、ゼネバ車60の回転に対して躍制カム61の回転を遅延させ、躍制カム61の突起61aがゼネバ車60の穴60aの左側の壁61a1に当接するまでゼネバ車60だけが回転し、躍制カム61の突起61aがゼネバ車60の穴60aの左壁61a1に当接した後は、図4と同様に回転し、表示車64を送る。
このときに必要な躍制カム61の遅延量は、前述のようにゼネバ車60が正転から逆転に回転方向が変わるときとは逆であり、ゼネバ車60の肩部60eが伝達車62の歯62aを通過してから、ゼネバ車60の送り歯60dが伝達車62の歯62aに当接して送り始めるまでのゼネバ車60の回転量に相当する。ゼネバ車60が、逆転してから正転する場合、この遅延量に対応した回転量だけ、ゼネバ車60だけが回転することにより、ゼネバ車60が伝達車62を2歯分送るタイミングに合わせて躍制レバー63の躍制を解除するか弱めることができる。
本実施の形態は、ゼネバ車60の送り歯60dと肩部60cとの距離、及びゼネバ車60の送り歯60dと肩部60eとの距離が等しいため、ゼネバ車60を正転から逆転させる場合と、逆転から正転させる場合に必要な躍制カム61の遅延量は同じである。従って、躍制カム61の突起61aと、ゼネバ車60の穴60aによる簡単な構成で、ゼネバ車60を正転から逆転させる場合と、逆転から正転させる場合の両方の躍制タイミングを調節できる躍制タイミング調節機構を構成することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態にかかるゼネバ車と躍制カムが同軸上に無い場合の例を図6に示す。
変換機により複数個の駆動伝達車を介して筒車57を駆動させる構成は、第1の実施の形態と同様の構成であり、図示及び説明を省略する。ゼネバ車60とカム車66は異なる回転軸上にあり、どちらも筒車57と噛み合っており、回転周期を一致させるために、同じ歯型形状を用いている。また、カム車66と躍制カム61は別体であり、どちらかに一方に突起、もう一方に突起を挿入する穴を設けている。この穴は、突起の移動範囲を規制して所定の回転量分だけゼネバ車60の正転送り範囲と逆転送り範囲における位相をずらす事のできる大きさである。
筒車57が回転(正転及び逆転)すると、ゼネバ車60がそれに応じて回転し、伝達車62を介して表示車64を2歯分送る。同時に筒車57の回転に応じてカム車66もゼネバ車60と同一周期で回転する。カム車66とともに回転する躍制カム61と表示車64を押圧して位置規制及び躍制を行う躍制レバー67は、ゼネバ車60と伝達車62により表示車64を送っている間だけ躍制を解除する。
そして、筒車57の回転方向が変わると、ゼネバ車60及びカム車66の回転方向も変わり、躍制レバー67の躍制カム61に対する押圧力により、ゼネバ車60の所定の回転量分だけ遅延したタイミングで躍制カム61が回転する。
このように、前記突起及び前記穴を設ける事により、簡単な構成で、正転及び逆転においてゼネバ車60の正転送り範囲と逆転送り範囲における位相差を解消することができ、第一の実施形態同様、正転逆転のどちらにおいても躍制レバー63の躍制の解除タイミングが、ゼネバ車60による日送りタイミングに一致するように調節することができる。
第1の実施の形態および第2の実施の形態では、伝達車62の回転を直接表示車64に伝達すように構成したが、伝達車62と表示車64との間に、さらに、伝達用の車を設け、伝達車62の回転が間接的に表示車64に伝達されるように構成されていても良い。
また、第1の実施の形態および第2の実施の形態では、日付を表示させる電子時計の例で説明したが、表示車64で曜日や月齢の情報を表示するように構成しても良いし、電子時計以外の電子機器に適用しても良い。
本発明の第1の実施の形態における表示装置の要部の平面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるゼネバ車と躍制カムを分離した状態の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態におけるゼネバ車と躍制カムを一体にした状態の平面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるゼネバ車が正回転した時の詳細な動きを示す状態図である。 本発明の第1の実施の形態におけるゼネバ車が逆回転した時の詳細な動きを示す状態図である。 本発明の第2の実施の形態における表示装置の要部の平面図である。 従来のゼネバ車と伝達車を拡大して示した図である。 従来のゼネバ車を用いた日送り機構を示した図である。
符号の説明
50 変換機
51 コイル
52 ステーター
53 ローター
54〜56 駆動伝達車
57 筒車
58〜59 中間車
60 ゼネバ車
60a 穴
60b 中心軸
60c 第一の肩部
60d 送り歯
60e 第二の肩部
61 躍制カム
61a 突起
61b 中心穴
61c 落ち込み部
62 伝達車
63,67 躍制レバー
64 表示車
66 カム車

Claims (7)

  1. 送り歯と、該送り歯の両側に形成した第1及び第2肩部とを有するゼネバ車と、前記送り歯と前記第1及び第2肩部とによって送られる複数の歯を有する伝達車と、該伝達車の回転が直接または間接的に伝達されて回転することにより、所定の情報を表示する表示車と、該表示車を躍制するとともに、前記送り歯と前記第1及び第2肩部が前記伝達車を送るときに前記躍制を解除するか又は弱める躍制機構とを有し、前記ゼネバ車の第1方向の回転のときには、前記第2肩部は前記伝達車の歯を送らずに通過し、前記送り歯と前記第1肩部により前記伝達車の歯を2歯分送り、前記ゼネバ車の前記第1方向とは逆の第2方向の回転のときには、前記第1肩部は前記伝達車の歯を送らずに通過して、前記送り歯と前記第2肩部により前記伝達車の歯を2歯分送るように構成した表示装置であって、
    前記躍制機構は、前記ゼネバ車の前記第1方向の回転により前記送り歯と前記第1肩部で前記伝達車の歯を2歯分送った後に、前記ゼネバ車が前記第2方向に回転したときに、該ゼネバ車の所定の回転量だけ遅延させたタイミングで前記躍制を解除するか又は弱める躍制タイミング調節機構を有することを特徴とする表示装置。
  2. 前記ゼネバ車の所定の回転量は、前記第1肩部が前記伝達車の歯を通過してから前記送り歯が前記伝達車の歯を送り始めるまでに前記ゼネバ車が回転する回転量であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記躍制機構は、前記ゼネバ車の前記第2方向の回転により前記送り歯と前記第2肩部で前記伝達車の歯を2歯分送った後に、前記ゼネバ車が前記第1方向に回転したときにも、該ゼネバ車を前記所定の回転量だけ遅延させたタイミングで前記躍制を解除するか又は弱めることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の表示装置。
  4. 前記躍制機構は、前記表示車を押圧して躍制する躍制レバーと、回転位置に応じて該躍制レバーによる前記表示車の押圧を解除するか又は弱めるように前記躍制レバーを動かす躍制カムとを有し、前記躍制タイミング調節機構は、前記ゼネバ車の回転方向が、前記第1方向から前記第2方向、又は前記第2方向から前記第1方向に変わったときに、前記躍制カムを遅延させて回転させることにより、該ゼネバ車の前記所定の回転量だけ遅延させたタイミングで前記躍制を解除するか又は弱めることを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記躍制カムは前記ゼネバ車と同軸上に設けられ、前記躍制カム又は前記ゼネバ車の一方に凸部を設け、前記躍制カム又は前記ゼネバ車の他方に、前記凸部が挿入されるとともに、該凸部の移動範囲を規制する穴部を設け、前記凸部と前記穴部とにより、前記ゼネバ車に対して前記躍制カムを遅延させて回転させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示装置。
  6. 前記表示装置は、前記ゼネバ車の回転軸とは異なる回転軸上で回転するとともに、前記ゼネバ車と同一周期で回転するカム車を有し、前記躍制カムは、前記カム車と同軸上に設けられ、前記躍制カム又は前記カム車の一方に凸部を設け、前記躍制カム又は前記カム車の他方に、前記凸部が挿入されるとともに、該凸部の移動範囲を規制する穴部を設け、前記凸部と前記穴部とにより、前記ゼネバ車に対して前記躍制カムを遅延させて回転させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示装置。
  7. 前記表示装置は電子時計であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の表示装置。
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