JP5052141B2 - 熱可塑性樹脂発泡体及びその製造方法 - Google Patents
熱可塑性樹脂発泡体及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5052141B2 JP5052141B2 JP2007006900A JP2007006900A JP5052141B2 JP 5052141 B2 JP5052141 B2 JP 5052141B2 JP 2007006900 A JP2007006900 A JP 2007006900A JP 2007006900 A JP2007006900 A JP 2007006900A JP 5052141 B2 JP5052141 B2 JP 5052141B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- foam
- thermoplastic resin
- producing
- extruded foam
- extruded
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Molding Of Porous Articles (AREA)
Description
また、硬質ポリウレタン発泡体は、前記架橋ポリエチレン発泡体同様に耐薬品性が高く、更に硬質ポリウレタンが熱硬化性樹脂であることから、耐熱性が高いことが一般的に知られている。しかしながら、該硬質ポリウレタン発泡体は、吸湿性が高く、吸湿した状態では耐熱性が極端に悪化するために、例えば、蒸気養生室の断熱パネル等には使用することができないという問題点を有していた。加えて、硬質ポリウレタンが熱硬化性樹脂であることからマテリアルリサイクル性に乏しく、環境適合性に優れるとは言い難い。
[1]芳香族ビニル単位、不飽和ジカルボン酸無水物単位およびN−アルキル置換マレイミド単位からなる共重合体(A)0.1重量%以上50重量%未満および、芳香族ビニル単位およびシアン化ビニル単位からなる共重合体(B)50重量%超99.9重量%以下からなる熱可塑性樹脂混合物を含有する熱可塑性樹脂組成物を加熱溶融させ、発泡剤を添加し、発泡可能なゲル状物質となす工程、該ゲル状物質を冷却する工程、
スリットダイを通して該ゲル状物質をより低圧の領域に押出す工程、
およびスリットダイと密着または接して設置した成形金型を用い附形して押出発泡体を形成する工程を含む、発泡体の厚みが10〜150mmである熱可塑性樹脂押出発泡体の製造方法であって、
上記冷却工程の出口での該ゲル状物質の樹脂温度が、該熱可塑性樹脂混合物のガラス転移温度に対して20〜70℃高い温度であること、上記押出発泡体を形成する工程において、押出発泡体表面と成形金型との抵抗を低減させること、および発泡体を成型金型において徐冷することを特徴とする、熱可塑性樹脂押出発泡体の製造方法に関する。
さらに、本発明は、[2]ダイ温度が、上記樹脂温度に対して5〜50℃低い温度であることを特徴とする、前記[1]記載の熱可塑性樹脂押出発泡体の製造方法に関する。
さらに、本発明は、[3]表面抵抗の少ない素材を押出発泡体表面と成形金型との界面に設置することで押出発泡体と成形金型との抵抗を低減させることを特徴とする、前記[1]または[2]に記載の熱可塑性樹脂押出発泡体の製造方法に関する。
さらに、本発明は、[4]成形金型を温度調節することで発泡体を成型金型において徐冷することを特徴とする、前記[1]〜[3]のいずれかに記載の熱可塑性樹脂押出発泡体の製造方法に関する。
本発明の熱可塑性樹脂発泡体は、板状発泡体であるとの特徴を有していることから、本発明の熱可塑性樹脂発泡体の厚みは10〜150mmが好ましく、20〜100mmがより好ましい。例えば、建材などの用途に使用される断熱材の場合、好ましい断熱性を付与せしめるためには、発泡体の厚みが10mm未満のシート状発泡体では得られにくい傾向にある。また、発泡体の厚みが150mmを超えると、独立気泡率の低下する傾向にあり、結果として、断熱特性、寸法安定性、強度などが低下する場合がある。
本発明の熱可塑性樹脂発泡体を形成する気泡構造としては、均一気泡構造や、大小気泡が混在した複合気泡構造などが挙げられるが、気泡構造を特に制限するものではない。
押出成形性は、実施例、比較例または参考例に記載した条件にて、押出発泡操作を連続して行い、ダイからのガス噴出やスリット圧力の変動発生の有無を目視により評価した。判断基準は、以下のとおりである。なお、やや良好は、合格レベルである。
良好:1時間当たりのダイからのガス噴出やスリット圧力の変動発生が、1回未満である。
やや良好:1時間当たりのダイからのガス噴出やスリット圧力の変動発生が、1〜2回である。
不良:1時間当たりのダイからのガス噴出やスリット圧力の変動発生が、3回以上である。
発泡体密度は、次の式に基づいて求め、単位をkg/m3に換算して示した。
発泡体密度(g/cm3)=発泡体重量(g)/発泡体体積(cm3)
得られた発泡体の押出方向、巾方向および厚み方向の各方向のセル径を、ASTM D−3576に準じて測定した。
すなわち、発泡体の巾方向の断面を50〜100倍に拡大投影し、厚み方向のセル径(HD)と巾方向のセル径(TD)を測定する。次に、押出方向の断面を拡大投影し、押出方向のセル径(MD)を測定した。
平均セル径は各方向のセル径の積を3乗根した値を以下の式より算出した。
平均セル径=(HD×TD×MD)1/3
発泡体作成後、23℃、湿度55%の恒温室内にて10日間状態調整した後、厚み25mm×幅100mm×長さ100mmの試験片を切り出し、100℃±2℃(120℃耐熱性の場合は、120℃±2℃)に設定した熱風乾燥機内で24時間加熱し、加熱前と加熱後の体積変化率(%)を算出し、以下の基準により耐熱性の有無を判断した。
◎:発泡体の体積変化率が1%以下である。
○:発泡体の体積変化率が1%を超え3%以下である。
△:発泡体の体積変化率が3%を超え5%以下である。
×:発泡体の体積変化率が5%を超える。
熱可塑性樹脂混合物および得られた発泡体のガラス転移温度は、示差走差熱量計(島津製作所(株)製:DSC−60A)を用いて、昇温速度10℃/minにて300℃まで昇温し10分間ホールドした後、降温速度10℃/minにて30℃まで冷却し、再び昇温速度10℃/minにて300℃まで昇温した際の階段状変化を、JIS K7121のガラス転移温度の求め方に従って測定した。なお、発泡体に関しては、発泡体作成後、23℃、湿度55%の恒温室内にて10日間状態調整した後、測定を行った。
発泡体作成後、23℃、湿度55%の恒温室内にて10日間状態調整した後、厚み25mm×幅100mm×長さ300mmの試験片を切り出し、ゴムシート防水指定接着剤(三ツ星ベルト製:「ネオボンドRW」(溶剤:トルエン/50〜60%、ガソリン/10〜20%、キシレン/〜10%))を0.4kg/m2塗布した後、発泡体表面の状態を観察した。
○:発泡体表面の溶解崩壊、凹凸無し。
△:発泡体表面の若干凹凸有り。
×:発泡体表面の溶解崩壊。
発泡体作成後、23℃、湿度55%の恒温室内にて10日間状態調整した後、厚み25mm×幅100mm×長さ300mmの試験片を切り出し、長さ50mm分を可塑剤であるDOP(200ml)に24時間浸漬し、取り出した後の発泡体形状を観察した。
○:発泡体の溶解崩壊、凹凸無し。
×:発泡体の溶解崩壊あるいは凹凸有り。
発泡体作成後、23℃、湿度55%の恒温室内にて10日間状態調整した後、厚み25mm×幅75mm×長さ300mmの試験片を切り出し、JIS K7221に準拠して曲げ試験を実施し、発泡体が破断した際の曲げたわみ量を測定した。
得られた発泡体の表面性は、目視により評価した。判断基準は、以下のとおりである。
良好:発泡体表面の押出流れ方向1m当たりに、割れ、クラック、窪み、ボイド(気孔)が3個以下である、美麗なスキン層を形成した発泡体である。
不良:発泡体表面押出流れ方向1m当たりに、割れ、クラック、窪み、ボイド(気孔)が3個超である、粗悪なスキン層しか形成できない発泡体である。
共重合体(A)として電気化学工業(株)製、商品名:デンカIP(265℃×10kg条件でのメルトフローレイト(以下、MFR)=0.2g/min)、共重合体(B)として東洋スチレン(株)製、商品名:トーヨーAS(220℃×10kg条件でのMFR=1.8g/min)を使用し、共重合体(A)/共重合体(B)を10%/90%の比率にて混合した。これらの樹脂混合物100部に対して、造核剤としてタルク(林化成(株)製、商品名:タルカンパウダー)0.3部をドライブレンドし、得られた樹脂組成物を、口径65mmの一段目押出機と口径90mmの二段目押出機とを直列に連結した二段連結型押出機へ50kg/時間の割合で供給した。一段目押出機に供給した樹脂組成物を、約230℃に加熱して溶融混練した後、一段目押出機の先端付近(第二押出機に接続される側)において、発泡剤としてジメチルエーテル5.0部を溶融された熱可塑性樹脂組成物に圧入した。その後、一段目押出機に連結された二段目押出機において、混練冷却しながら二段目押出機出口(冷却工程出口)での樹脂温度が145℃となるように冷却し、二段目押出機の先端に設けられた矩形状スリットダイのダイリップより、熱可塑性樹脂組成物を大気中へ押出し、100℃のオイルを通過させた成形金型(表面材質:ポリテトラフルオロエチレン樹脂で表面処理した鉄、高さ25mm×幅120mm)および成形ロールにより、厚さ約30mm×幅約100mmである断面形状の押出発泡板を得た。ダイリップは、130℃に温度設定し、厚さ方向2mm、幅方向50mmの長方形断面の空隙とした。
得られた発泡体の特性を表1に示す。下記の比較例1〜2と比較し、耐熱性、耐薬品性に優れ、表面性、成形性、曲げ特性が保持された発泡体が得られた。
共重合体(A)/共重合体(B)の混合比率を20%/80%に変更し、二段目押出機出口(冷却工程出口)での樹脂温度が150℃となるように冷却し、ダイリップ温度を135℃、成形金型温度を110℃に温度設定した以外は、実施例1と同様の条件にて押出発泡体を得た。
得られた発泡体の特性を表1に示す。下記の比較例1〜2と比較し、耐熱性、耐薬品性に優れ、表面性、成形性、曲げ特性が保持された発泡体が得られた。
共重合体(A)/共重合体(B)の混合比率を30%/70%に変更し、二段目押出機出口(冷却工程出口)での樹脂温度が155℃となるように冷却し、ダイリップ温度を140℃、成形金型温度を120℃に温度設定した以外は、実施例1と同様の条件にて押出発泡体を得た。
得られた発泡体の特性を表1に示す。下記の比較例1〜2と比較し、耐熱性、耐薬品性に優れ、表面性、成形性、曲げ特性が保持された発泡体が得られた。
共重合体(A)/共重合体(B)の混合比率を40%/60%に変更し、一段目押出機における加熱温度を約240℃、二段目押出機出口(冷却工程出口)での樹脂温度が160℃となるように冷却し、ダイリップ温度を145℃、成形金型温度を130℃に温度設定した以外は、実施例1と同様の条件にて押出発泡体を得た。
得られた発泡体の特性を表1に示す。下記の比較例1〜2と比較し、耐熱性、耐薬品性に優れ、表面性、成形性、曲げ特性が保持された発泡体が得られた。
共重合体(A)/共重合体(B)の混合比率を47%/53%に変更し、二段目押出機出口(冷却工程出口)での樹脂温度が165℃となるように冷却し、ダイリップ温度を150℃、成形金型温度を140℃に温度設定した以外は、実施例4と同様の条件にて押出発泡体を得た。
得られた発泡体の特性を表1に示す。下記の比較例1〜2と比較し、耐熱性、耐薬品性に優れ、表面性、成形性、曲げ特性が保持された発泡体が得られた。
発泡剤をジメチルエーテル4.0部とし、タルクを0.1部とした以外は、実施例3と同様の条件にて押出発泡体を得た。
得られた発泡体の特性を表1に示す。下記の比較例1〜2と比較し、耐熱性、耐薬品性に優れ、表面性、成形性、曲げ特性が保持された発泡体が得られた。
発泡剤をジメチルエーテル3.0部およびイソブタン3.0部とした以外は、実施例6と同様の条件にて押出発泡体を得た。
得られた発泡体の特性を表1に示す。下記の比較例1〜2と比較し、耐熱性、耐薬品性に優れ、表面性、成形性、曲げ特性が保持された発泡体が得られた。
発泡剤を塩化メチル3.0部およびイソブタン3.0部とした以外は、実施例6と同様の条件にて押出発泡体を得た。
得られた発泡体の特性を表1に示す。下記の比較例1〜2と比較し、耐熱性、耐薬品性に優れ、表面性、成形性、曲げ特性が保持された発泡体が得られた。
発泡剤をジメチルエーテル3.0部およびノルマルブタン3.0部とした以外は、実施例6と同様の条件にて押出発泡体を得た。
得られた発泡体の特性を表1に示す。下記の比較例1〜2と比較し、耐熱性、耐薬品性に優れ、表面性、成形性、曲げ特性が保持された発泡体が得られた。
発泡剤をジメチルエーテル3.0部、イソブタン3.0部および水1.0部とし、吸水剤としてベントナイト1.0部および二酸化ケイ素0.5部を添加した以外は、実施例6と同様の条件にて押出発泡体を得た。
得られた発泡体の特性を表1に示す。下記の比較例1〜2と比較し、耐熱性、耐薬品性に優れ、表面性、成形性、曲げ特性が保持された発泡体が得られた。
基材樹脂として、PS樹脂(PSジャパン(株)製、商品名:G9401、200℃×5kg条件で、MFR=0.2g/min)を使用し、PS樹脂100部に対して、造核剤としてタルク0.3部をドライブレンドし、得られた樹脂組成物を口径65mmの一段目押出機と口径90mmの二段目押出機とを直列に連結した二段連結型押出機へ50kg/時間の割合で供給した。一段目押出機に供給した樹脂組成物を、約220℃に加熱して溶融混練した後、一段目押出機の先端付近(第二押出機に接続される側)において、発泡剤としてジメチルエーテル5.0部を溶融された熱可塑性樹脂組成物に圧入した。その後、一段目押出機に連結された二段目押出機において、混練冷却しながら二段目押出機出口(冷却工程出口)での樹脂温度が125℃となるように冷却し、二段目押出機の先端に設けられた矩形状スリットダイのダイリップより、熱可塑性樹脂組成物を大気中へ押出し、30℃のオイルを通過させた成形金型(表面材質:ポリテトラフルオロエチレン樹脂で表面処理した鉄、高さ25mm×幅120mm)および成形ロールにより、厚さ約30mm×幅約100mmである断面形状の押出発泡板を得た。ダイリップは、115℃に温度設定し、厚さ方向2mm、幅方向50mmの長方形断面の空隙とした。
得られた発泡体の特性を表1に示す。下記の実施例1〜10と比較し、耐熱性、耐薬品性に劣る発泡体しか得られなかった。
共重合体(A)/共重合体(B)の混合比率を0%/100%に変更し、二段目押出機出口(冷却工程出口)での樹脂温度が130℃となるように冷却し、ダイリップ温度を120℃に温度設定した以外は、実施例1と同様の条件にて押出発泡体を得た。
得られた発泡体の特性を表1に示す。下記の実施例1〜10と比較し、耐熱性、耐薬品性に劣る発泡体しか得られなかった。
一段目押出機における加熱温度を約260℃、二段目押出機出口(冷却工程出口)での樹脂温度が200℃となるように冷却し、ダイリップ温度を180℃に温度設定した以外は、実施例3と同様の条件にて押出発泡体を得た。しかし、樹脂温度が高いために、ガス噴出やダイ内発泡によりスリット圧力が低下して、押出成形性が悪化し、粗悪な形状/表面しか得られず、満足な発泡体を得ることが出来なかった。
成形金型中に30℃のオイルを通過させた以外は、実施例3と同様の条件にて押出発泡体を得た。しかし、成形金型温度が低いために発泡体内部から膨れが発生することによる表面での割れ等が大きくなり、粗悪な形状/表面しか得られず、満足な発泡体を得ることが出来なかった。
一段目押出機における加熱温度を約260℃、二段目押出機出口(冷却工程出口)での樹脂温度が200℃となるように冷却し、ダイリップ温度を180℃に温度設定した以外は、実施例7と同様の条件にて押出発泡体を得た。しかし、樹脂温度が高いために、ガス噴出やダイ内発泡によりスリット圧力が低下して、押出成形性が悪化し、粗悪な形状/表面しか得られず、満足な発泡体を得ることが出来なかった。
成形金型中に30℃のオイルを通過させた以外は、実施例7と同様の条件にて押出発泡体を得た。しかし、成形金型温度が低いために発泡体内部から膨れが発生することによる表面での割れ等が大きくなり、粗悪な形状/表面しか得られず、満足な発泡体を得ることが出来なかった。
共重合体(A)/共重合体(B)の混合比率を60%/40%に変更し、一段目押出機における加熱温度を約250℃、二段目押出機出口(冷却工程出口)での樹脂温度が190℃となるように冷却し、ダイリップ温度を170℃、成形金型温度を170℃に温度設定した以外は、実施例1と同様の条件にて押出発泡体を得た。
得られた発泡体の特性を表1に示す。下記の実施例1〜10と比較し、曲げたわみ量が低下し、曲げ特性に劣る発泡体が得られた。
共重合体(A)/共重合体(B)の混合比率を80%/20%に変更し、一段目押出機における加熱温度を約270℃、二段目押出機出口(冷却工程出口)での樹脂温度が200℃となるように冷却し、ダイリップ温度を190℃、成形金型温度を190℃に温度設定した以外は、実施例1と同様の条件にて押出発泡体を得た。
得られた発泡体の特性を表1に示す。下記の実施例1〜10と比較し、曲げたわみ量が低下し、曲げ特性に劣る発泡体が得られた。
Claims (15)
- 芳香族ビニル単位、不飽和ジカルボン酸無水物単位およびN−アルキル置換マレイミド単位からなる共重合体(A)0.1重量%以上50重量%未満および、芳香族ビニル単位およびシアン化ビニル単位からなる共重合体(B)50重量%超99.9重量%以下からなる熱可塑性樹脂混合物を含有する熱可塑性樹脂組成物を加熱溶融させ、発泡剤を添加し、発泡可能なゲル状物質となす工程、
該ゲル状物質を冷却する工程、
スリットダイを通して該ゲル状物質をより低圧の領域に押出す工程、および
スリットダイと密着または接して設置した成形金型を用い附形して押出発泡体を形成する工程を含む、発泡体の厚みが10〜150mmである熱可塑性樹脂押出発泡体の製造方法であって、
上記冷却工程の出口での該ゲル状物質の樹脂温度が、該熱可塑性樹脂混合物のガラス転移温度に対して20〜70℃高い温度であること、上記押出発泡体を形成する工程において、押出発泡体表面と成形金型との抵抗を低減させること、および発泡体を成型金型において徐冷することを特徴とする、熱可塑性樹脂押出発泡体の製造方法。 - ダイ温度が、上記樹脂温度に対して5〜50℃低い温度であることを特徴とする、請求項1に記載の熱可塑性樹脂押出発泡体の製造方法。
- 表面抵抗の少ない素材を押出発泡体表面と成形金型との界面に設置することで押出発泡体と成形金型との抵抗を低減させることを特徴とする、請求項1または2に記載の熱可塑性樹脂押出発泡体の製造方法。
- 成形金型を温度調節することで発泡体を成型金型において徐冷することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の熱可塑性樹脂押出発泡体の製造方法。
- 芳香族ビニル単位がスチレン単位であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の熱可塑性樹脂押出発泡体の製造方法。
- 不飽和ジカルボン酸無水物単位が無水マレイン酸単位であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の熱可塑性樹脂押出発泡体の製造方法。
- N−アルキル置換マレイミド単位がN−フェニルマレイミド単位であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の熱可塑性樹脂押出発泡体の製造方法。
- シアン化ビニル単位がアクリロニトリルであることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の熱可塑性樹脂押出発泡体の製造方法。
- 発泡における発泡剤として、共重合体(A)および共重合体(B)からなる熱可塑性樹脂混合物100重量部に対して、(a)エーテルおよび塩化アルキルよりなる群から選ばれた1種以上を0.5〜10重量部、および(b)炭化水素を0〜6重量部を使用することを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の熱可塑性樹脂押出発泡体の製造方法。
- エーテルが、ジメチルエーテルであることを特徴とする、請求項9に記載の熱可塑性樹脂押出発泡体の製造方法。
- 塩化アルキルが、塩化メチルおよび塩化エチルよりなる群から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする、請求項9または請求項10に記載の熱可塑性樹脂押出発泡体の製造方法。
- 炭化水素が、−50℃〜85℃の範囲に沸点を有する飽和炭化水素より選ばれる少なくとも1種の飽和炭化水素であることを特徴とする、請求項9〜11のいずれかに記載の熱可塑性樹脂押出発泡体の製造方法。
- 炭化水素がプロパン、n−ブタン、i−ブタン、n−ペンタン、i−ペンタン、ネオペンタン、シクロペンタン、n−ヘキサンおよびシクロヘキサンよりなる群から選ばれた少なくとも1種以上の飽和炭化水素であることを特徴とする、請求項12に記載の熱可塑性樹脂押出発泡体の製造方法。
- 発泡体密度が20〜100kg/m3であることを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載の熱可塑性樹脂押出発泡体の製造方法。
- 発泡体を形成する気泡の平均径が0.05〜2.0mmであることを特徴とする、請求項1〜14のいずれかに記載の熱可塑性樹脂押出発泡体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007006900A JP5052141B2 (ja) | 2006-05-26 | 2007-01-16 | 熱可塑性樹脂発泡体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006146186 | 2006-05-26 | ||
JP2006146186 | 2006-05-26 | ||
JP2007006900A JP5052141B2 (ja) | 2006-05-26 | 2007-01-16 | 熱可塑性樹脂発泡体及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008001885A JP2008001885A (ja) | 2008-01-10 |
JP5052141B2 true JP5052141B2 (ja) | 2012-10-17 |
Family
ID=39006525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007006900A Active JP5052141B2 (ja) | 2006-05-26 | 2007-01-16 | 熱可塑性樹脂発泡体及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5052141B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0692497B2 (ja) * | 1986-04-07 | 1994-11-16 | 電気化学工業株式会社 | 耐熱性樹脂押出発泡体 |
JPH0425532A (ja) * | 1990-05-21 | 1992-01-29 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 発泡性樹脂組成物及びその成形品 |
JPH10147659A (ja) * | 1996-11-20 | 1998-06-02 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | アルケニル芳香族樹脂発泡体の製造方法およびアルケニル芳香族樹脂発泡体 |
JP2006062274A (ja) * | 2004-08-30 | 2006-03-09 | Kaneka Corp | スチレン系樹脂押出発泡体の製造方法 |
JP4928253B2 (ja) * | 2006-12-28 | 2012-05-09 | 株式会社カネカ | 耐熱性熱可塑性樹脂発泡体 |
-
2007
- 2007-01-16 JP JP2007006900A patent/JP5052141B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008001885A (ja) | 2008-01-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2008132676A (ja) | 断熱パネル | |
US8119701B2 (en) | Method of manufacturing polystyrene foam with polymer processing additives | |
JP2009542839A (ja) | 多機能層状ナノ−グラファイトを含有するポリマーフォーム | |
JP5248041B2 (ja) | 熱可塑性樹脂発泡体 | |
JP5042654B2 (ja) | 熱可塑性樹脂発泡体 | |
JP4973044B2 (ja) | 耐熱性熱可塑性樹脂発泡体およびその製造方法 | |
JP5042653B2 (ja) | 熱可塑性樹脂発泡体 | |
WO1996016111A1 (fr) | Mousse en resine de polystyrene et procede pour produire la mousse | |
JP5052141B2 (ja) | 熱可塑性樹脂発泡体及びその製造方法 | |
JP2008133666A (ja) | 断熱防水構造および断熱防水工法 | |
JP4708315B2 (ja) | 熱可塑性樹脂発泡体 | |
JP4965158B2 (ja) | 耐熱性熱可塑性樹脂発泡体およびその製造方法 | |
JP2009051871A (ja) | 耐熱性熱可塑性樹脂発泡体、及びその製造方法 | |
JP2009051870A (ja) | 耐熱性熱可塑性樹脂発泡体およびその製造方法 | |
JP2008189805A (ja) | 耐熱性熱可塑性樹脂発泡体 | |
JP2011122370A (ja) | 断熱防水構造および断熱防水工法 | |
JP4928253B2 (ja) | 耐熱性熱可塑性樹脂発泡体 | |
JP2010133177A (ja) | 耐熱性に優れた建物外部の水勾配を有する構造物 | |
JP3742033B2 (ja) | スチレン系樹脂発泡板の製造方法 | |
JP2008063885A (ja) | 断熱防水構造及び断熱防水工法 | |
JP5065633B2 (ja) | 断熱防水構造及び断熱防水工法 | |
JP3976592B2 (ja) | スチレン系樹脂押出発泡体およびその製造方法 | |
JP2009256510A (ja) | 帯電防止性に優れた熱可塑性樹脂発泡体 | |
JP2007145987A (ja) | 環状オレフィンコポリマー樹脂押出発泡体およびその製造方法 | |
JP2010174489A (ja) | 耐熱性に優れた建物外部の水勾配を有する構造物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091124 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120130 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120207 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120409 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120626 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120702 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120724 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120724 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5052141 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150803 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150803 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |