JP5051224B2 - 半導体装置の試験装置及び試験方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置の試験装置及び試験方法に関し、特に、初期不良を取り除くための半導体装置のスクリーニングを行う試験装置に用いて好適なものである。
半導体集積回路デバイス等の半導体装置は、初期不良を取り除くためにスクリーニングが行われる。現在のスクリーニング方法として代表的なものは、電圧加速による方法及び温度加速による方法がある。一般に、半導体装置は、常温(25℃〜30℃)で使用していると、使用開始からおよそ1000時間までの間に初期不良が発生し、30万時間ぐらいで本当の寿命がくる。
したがって、常温で半導体装置のスクリーニングを行うと、スクリーニングのためにほぼ1000時間といった長い時間を要してしまうことになる。そこで一般に行われているスクリーニングは、通常は125℃で行われており、1000時間でなく約1時間から約96時間の実施としている。
発熱量が大きい半導体装置を使用するパーソナルコンピュータやサーバは、半導体装置の温度上昇を抑制し冷却するのに大型のフィンを基板に設け、ファン冷却、液冷却、ガス冷却、ペルチェ冷却などをしている。発熱量が大きい半導体装置のスクリーニングを行う際には、半導体装置の製造バラツキ等により同一電圧及び温度であっても、半導体装置の個々における発熱量に差が発生する。その発熱量の差により、半導体装置の温度が規定の温度制御範囲から外れてしまうことがあった。
スクリーニングを行うための従来の試験装置には、ヒーターを有するサーマルヘッドが半導体装置毎に設けられている。半導体装置のスクリーニングを行う際には、サーマルヘッドに温度可変が可能な溶液(水又はフロリナート等)を必ず循環させるとともに、すべての半導体装置に対して対応するサーマルヘッドを密着させて、溶液及びヒーターの熱により半導体装置の温度制御を行っていた。
具体的には、試験装置に搭載された複数の半導体装置の中で一番発熱量が大きいものを特定し、その半導体装置を規定温度に到達させる際のヒーターパワーが最小になるようにサーマルヘッドに循環される溶液の温度を設定する。すなわち、一番発熱量が大きいものを基準として溶液の温度が設定される。その他の半導体装置については、ヒーターパワーを個々に調整することで規定温度に到達するように制御される。
しかしながら、試験装置に搭載された複数の半導体装置で発熱量のバラツキが非常に大きい場合、スクリーニングを行う際に半導体装置の温度が規定温度の範囲から逸脱してしまうことがあった。例えば、ヒーターパワーをほぼ0%にし、かつ循環される溶液の温度を常温近くにしないと、規定温度内に制御できない発熱量が大きい半導体装置があった場合、逆に発熱量が小さい半導体装置は、ヒーターパワーをほぼ100%にしたにもかかわらず、低い溶液温度のために半導体装置の発熱が奪われ、図17に示すように規定温度に到達しないことがある。
図17は、スクリーニングを行う際の半導体装置の温度制御例を説明するための図である。図17において、縦軸は温度であり、横軸は時間である。また、TRはスクリーニングを行う際の規定温度(typical値)であり、TRU及びTRLは、それぞれ規定温度の上限値及び下限値である。一例として、試験装置に搭載された半導体装置のうち、発熱量が大きい半導体装置の温度をDV11で示し、発熱量が小さい半導体装置の温度をDV12で示している。
図17に示すように、発熱量が大きい半導体装置の温度(DV11)が規定温度の範囲内に収まるように循環される溶液の温度を低くすると、発熱量が小さい半導体装置の温度(DV12)は、ヒーターパワーを最大にしても熱量が十分でなく規定温度の下限値TRLに到達できないことがあった。
このような規定温度から外れた(予め定めた設定時間内に規定温度に到達しなかった)半導体装置は、初期不良を発現させるための規定のストレスをかけることができなかったものであるため、半導体装置に供給する電源を遮断し、再度スクリーニングを実施するか、不良品扱いとしていた。
また、半導体装置の試験を行うための温度制御技術について種々提案されている(特許文献1〜5等参照。)。
特許文献1には、被試験電子部品を加熱するための加熱ブロックと被試験電子部品を冷却するための冷却ブロックとを熱的にフローティング状態とし、多数の電子部品の温度を独立に制御可能にして、自己発熱量が異なる多数の電子部品に対して同時にバーンイン試験を行うバーンイン装置が提案されている。
特許文献2には、ICデバイスが納置されるコンタクトブロックの温度を制御することで、ICデバイスを一定温度に保てるようにする半導体試験システムが提案されている。具体的には、ICデバイスが納置されるコンタクトブロックの中に空洞部を設け、空洞部中に設けた高温制御用ノズル又は低温制御用ノズルから高温制御用液体又は低温用制御用液体をICデバイスの基体温度に応じて選択的にコンタクトブロックに向けて噴射するようにした温度制御技術が提案されている。
特許文献3には、電子部品などの被処理体に対して速やかに加熱処理又は冷却処理を実施できるようにして、被処理体の温度を的確かつ俊敏性よく制御可能にする温度制御技術が提案されている。
特許文献4には、被測定デバイスを個別に温度制御可能にするとともに、バーンイン試験における温度精度及び操作性の向上を図ったバーンイン装置が提案されている。
特許文献5には、ミドルパワー及びハイパワーのIC等の半導体素子を、素子単位で温度計測及び温度調整して、同時にエージングし初期不良の不良品を排出させるテストバーンイン装置が提案されている。
特開2005−265665号公報 特開2001−51012号公報 特開2006−310631号公報 特開2000−304804号公報 特開2005−156172号公報
本発明は、製造バラツキ等による半導体装置の発熱量の差にかかわらず、半導体装置の温度を良好に制御できる半導体装置の試験装置及び試験方法を提供することを目的とする。
本発明に係る半導体装置の試験装置は、複数の半導体装置の温度を半導体装置毎に検出する温度検出部と、温度検出部の検出結果に基づいて半導体装置の温度を制御する温度制御ユニットとを備える。温度制御ユニットは、半導体装置を冷却又は加熱するサーマルヘッドと、互いに異なる温度に設定した複数の溶液が並列に流通される複数の第1の溶液用配管と、第1の溶液用配管から分岐し、サーマルヘッド内を通過し、第1の溶液用配管に合流する第2の溶液用配管と、第1の溶液用配管を流通する溶液をサーマルヘッドに流通させるか否かを切り替える流路切替部とを備える。流路切替部は、サーマルヘッド毎に備えられ、第1の溶液用配管の経路を遮断し、第2の溶液用配管へと溶液が流れるように制御される。
本発明によれば、試験対象となる半導体装置の製造バラツキ等により発熱量のバラツキが大きく、発熱量が大きい半導体装置の温度を規定温度範囲内に収めるような溶液温度では熱が奪われて規定温度に到達できない発熱量が小さい半導体装置に対しては、溶液をより高温のものに切り替える、あるいは溶液の流通を遮断することで、半導体装置の温度を規定温度範囲内に制御することが可能になる。
図1は、本発明の実施形態における半導体装置の試験装置の構成例を示す図である。 図2は、本実施形態における溶液経路の一例を示す図である。 図3は、本実施形態における試験ボードの一例を示す図である。 図4は、本実施形態における温度制御ユニットでの溶液経路の一例を示す図である。 図5Aは、本実施形態におけるサーマルヘッド及びその周辺部の構成例を示す上部平面図である。 図5Bは、図5Aに示すサーマルヘッド及びその周辺部のA矢視図である。 図5Cは、図5Aに示すサーマルヘッド及びその周辺部のB矢視図である。 図6Aは、本実施形態におけるサーマルヘッド及びその周辺部の他の構成例を示す上部平面図である。 図6Bは、図6Aに示すサーマルヘッド及びその周辺部のC矢視図である。 図6Cは、図6Aに示すサーマルヘッド及びその周辺部のD矢視図である。 図7は、本実施形態における流路切替機構の一例を示す図である。 図8は、本実施形態における流路切替機構の他の例を示す図である。 図9は、本実施形態における流路切替機構の他の例を示す図である。 図10Aは、本実施形態におけるサーマルヘッドの下部平面図である。 図10Bは、本実施形態におけるサーマルヘッドの側面図である。 図11Aは、本実施形態におけるサーマルヘッドの移動制御を説明するための図である。 図11Bは、本実施形態におけるサーマルヘッドの移動制御を説明するための図である。 図12は、本実施形態における試験装置の動作を示すフローチャートである。 図13は、本実施形態における試験装置の動作を示すフローチャートである。 図14は、本実施形態における温度制御を説明するための図である。 図15は、本実施形態における温度制御単位を説明するための図である。 図16は、本実施形態における試験装置の機能チェック動作を示すフローチャートである。 図17は、半導体装置の試験装置における温度制御例を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態における半導体装置の試験装置の構成例を示すブロック図である。本実施形態における試験装置は、半導体装置を加熱又は冷却することで常温とは異なる温度環境にし半導体装置の試験や評価を実施し得るものであり、例えば初期不良を取り除くためのスクリーニングを行う試験装置(バーンイン装置)等に適用可能である。
本実施形態における試験装置は、図1に示すように、制御部10、温度制御部20、温度検出部30、熱交換器41、42、温度制御ユニット50、及び試験ボード60を有する。温度制御ユニット50及び試験ボード60は、1つの温度制御ユニット50と1つの試験ボード60を1組として複数組設けられる。なお、図1においては、試験ボード60に搭載される半導体装置(試験対象の半導体装置)の温度制御に用いる温度可変が可能な溶液を循環させるための配管については図示を省略している。
制御部10は、試験装置内の各機能部を統括的に制御する。例えば、制御部10は、温度検出部30により検出される半導体装置の温度(半導体装置の発熱量)に基づいて、温度制御部20に対して制御指示を行う。また、例えば、制御部10は、試験中に試験ボード60に搭載された半導体装置に印加する電圧及び信号を制御するとともに、その試験結果等に基づいて半導体装置が不良品であるか否かを判断して判断結果を出力する。
温度制御部20は、制御部10からの制御指示に応じて熱交換器41、42や温度制御ユニット50を制御し、試験ボード60に搭載された半導体装置に係る温度制御を行う。温度制御部20は、溶液温度制御部21、流路制御部22、ヒーター制御部23、及びヘッド移動量制御部24を有する。
溶液温度制御部21は、熱交換器41、42を制御し、半導体装置の温度を制御するために試験装置内、詳細には各温度制御ユニット50に循環される温度可変が可能な溶液(水又はフロリナート等)の温度を制御する。なお、本実施形態では、2つの熱交換器41、42を備え、異なる温度に設定した溶液を循環するものとし、熱交換器(HIGH)41により高温側の溶液の温度が調整され、熱交換器(LOW)42により低温側の溶液の温度が調整されるものとする。
流路制御部22は、温度制御ユニット50内に設けられる流路切替機構を制御する。ヒーター制御部23は、温度制御ユニット50内のサーマルヘッドに設けられるヒーターの出力(ヒーターパワー)を制御する。ヘッド移動量制御部24は、温度制御ユニット50内のサーマルヘッドについて上下方向(サーマルヘッドにおける半導体装置に対して接触可能な面の法線方向)の移動量を制御する。
温度検出部30は、温度制御ユニット50内のサーマルヘッドに設けられた温度センサーの出力に基づいて、試験ボード60に搭載された半導体装置の温度を検出する。これにより、温度検出部30は、試験ボード60に搭載された半導体装置毎の発熱量を監視する。
温度制御ユニット50は、試験ボード60に搭載された半導体装置を加熱又は冷却して半導体装置の温度を制御する。温度制御ユニット50は、試験ボード60に搭載された半導体装置にそれぞれ対応するようにサーマルヘッドが設けられており、半導体装置毎に独立して温度制御可能なように構成されている。また、温度制御ユニット50は、試験ボード60に搭載された半導体装置にそれぞれ対応するように半導体装置の温度を測定するための温度センサーを有する。
試験ボード60は、試験対象となる半導体装置が搭載されるボードである。試験ボード60は、試験を行う際に制御部10と電気的に接続され、試験ボード60を介して制御部10と半導体装置との間で信号等の授受が行われる。
図2は、半導体装置の温度を制御するために本実施形態における試験装置内に循環される溶液の経路の一例を示す図である。上述したように、本実施形態における試験装置では、異なる2種類の温度に設定された溶液が循環される。
熱交換器(HIGH)41により設定温度に調整された溶液は、溶液用配管(高温側)43A、43B内を流れて温度制御ユニット50のそれぞれに供給され、さらに溶液用配管(高温側)45A、45B内を流れて熱交換器(HIGH)41に戻る。
同様に、熱交換器(LOW)42により設定温度に調整された溶液は、溶液用配管(低温側)44A、44B内を流れて温度制御ユニット50のそれぞれに供給され、さらに溶液用配管(低温側)46A、46B内を流れて熱交換器(LOW)42に戻る。
これにより、高温側温度に設定された溶液及び低温側温度に設定された溶液のそれぞれが試験装置内を循環して、各温度制御ユニット50に流通される。
図3は、本実施形態における試験ボード60の一例を示す図である。試験ボード60には、ICソケット61が複数搭載され、各ICソケット61に試験対象の半導体装置63が実装される。また、試験ボード60は、ICソケット61と図示しない配線を介して電気的に接続された端子群62を有する。試験ボード60のICソケット61に実装された半導体装置63は、配線及び端子群62を介して制御部10と電気的に接続されて信号等の授受を行う。
なお、図3においては、4行5列のマトリクス状にICソケット61が配置された例を示しているが、本発明はこれに限定されるものではない。試験ボード60におけるICソケット61の配置方法及び配置数は任意である。また、試験装置内のすべての試験ボード60が同じ構成でなくとも良く、例えばICソケット61の配置方法、配置数、大きさ、形状などが異なった構成の異なる試験ボード60が試験装置内に混在しても良い。
図4は、温度制御ユニット50における溶液の経路の一例を示す図である。
温度制御ユニット50は、半導体装置を加熱又は冷却するための複数のサーマルヘッド51を有する。サーマルヘッド51は、試験ボード60に搭載される半導体装置にそれぞれ対応するように設けられる。また、温度制御ユニット50は、高温側温度に設定された溶液が流れる溶液用配管(高温側)52及び低温側温度に設定された溶液が流れる溶液用配管(低温側)53を有し、各サーマルヘッド51に対して高温側温度に設定された溶液及び低温側温度に設定された溶液を供給可能に構成される。
本実施形態におけるサーマルヘッド及びその周辺部の構成例を図5A〜図5Cに示す。図5Aは、サーマルヘッド及びその周辺部の構成例を示す上部平面図であり、図5Bは図5Aに係るA矢視図であり、図5Cは図5Aに係るB矢視図である。
図5A〜図5Cにおいて、101はサーマルヘッド、102は高温側温度に設定された溶液が流れる溶液用配管(高温側)、103は低温側温度に設定された溶液が流れる溶液用配管(低温側)、104はサーマルヘッド101内を溶液を通過させるための溶液用配管である。溶液用配管(高温側)102は、図4に示した溶液用配管(高温側)52に相当し、溶液用配管(低温側)103は、図4に示した溶液用配管(低温側)53に相当する。
溶液用配管(高温側)102と溶液用配管104との接続部、及び溶液用配管(低温側)103と溶液用配管104との接続部には、それぞれ流路切替機構105が設けられる。この流路切替機構105によりサーマルヘッド101に溶液を循環させるか否かを切り替える、すなわちサーマルヘッド101に対する溶液の流路を開くか遮断するかを制御することができる。
図5A〜図5Cに示す構成において、流路切替機構105により高温側温度に設定された溶液又は低温側温度に設定された溶液を選択的にサーマルヘッド101内に流通させることが可能である。なお、サーマルヘッド101に対する溶液の流路を遮断するように各流路切替機構105を制御することにより、サーマルヘッド101内に高温側温度に設定された溶液及び低温側温度に設定された溶液のいずれも流れないようにすることも可能である。
なお、図5A〜図5Cにおいては、高温側温度に設定された溶液又は低温側温度に設定された溶液を選択的にサーマルヘッド101内に流通させるような構成を示したが、試験装置にある温度に設定された1種類の温度の溶液のみを循環させ、図6A〜図6Cに示すような構成によりサーマルヘッド101内に溶液を流通させるか否か切り替えることで半導体装置の温度制御を行うようにしても良い。
図6A〜図6Cは、本実施形態におけるサーマルヘッド及びその周辺部の他の構成例を示す図である。図6Aは上部平面図であり、図6Bは図6Aに係るC矢視図であり、図6Cは図6Aに係るD矢視図である。
図6A〜図6Cにおいて、201はサーマルヘッド、202は試験装置内に溶液を循環させるための溶液用配管、203はサーマルヘッド201内を溶液を通過させるための溶液用配管である。溶液用配管202と溶液用配管203との接続部には、サーマルヘッド201に溶液を循環させるか否かを切り替える、すなわちサーマルヘッド201に対する溶液の流路を開くか遮断するかを制御する流路切替機構204が設けられる。これにより、サーマルヘッド201に溶液を流通させたり、溶液の流通を遮断したりすることができる。
本実施形態における流路切替機構について説明する。なお、以下では、試験装置内に溶液を循環させるための1つの溶液用配管と、サーマルヘッド内を溶液を通過させる溶液用配管とを示して説明するが、図5A〜図5Cに示す構成においては、試験装置内に溶液を循環させるためのそれぞれの溶液用配管に対して、以下に説明する流路切替機構を適用すればよい。
図7は、本実施形態における流路切替機構の一例を示す図である。
図7において、301、302はサーマルヘッドであり、サーマルヘッド301に対応する半導体装置は発熱量が小さく、サーマルヘッド302に対応する半導体装置は発熱量が大きいものとする。試験装置内に溶液を循環させるための溶液用配管303と、サーマルヘッド301、302内に溶液を通過させるための溶液用配管との接続部に、サーマルヘッド301、302へ溶液を流通させるか否か切り替える制御弁304、305が設けられる。制御弁304、305は、温度制御部20内の流路制御部22により制御される。
サーマルヘッド301、302へ溶液を流通させない場合には、制御弁304として示すように溶液用配管303とサーマルヘッド内に溶液を通過させるための溶液用配管との接続経路を遮断するように制御弁が制御される。一方、サーマルヘッド301、302へ溶液を流通させる場合には、制御弁305として示すように溶液用配管303の経路を遮断し、溶液用配管303からサーマルヘッド内に溶液を通過させるための溶液用配管へと溶液が流れるように制御弁が制御される。
図8は、本実施形態における流路切替機構の他の例を示す図である。
図8において、401、402はサーマルヘッドであり、サーマルヘッド401に対応する半導体装置は発熱量が小さく、サーマルヘッド402に対応する半導体装置は発熱量が大きいものとする。試験装置内に溶液を循環させるための溶液用配管403と、サーマルヘッド401、402内に溶液を通過させるための溶液用配管との接続部に、溶液用配管403の内壁に接するとともに回転可能な筒状の部材404、406が設けられる。
部材404、406は、開口部405、407を有する。開口部405、407は、部材404、406を適当な角度だけ回転させた際に、サーマルヘッド401、402内に溶液を通過させるための溶液用配管と合わさるように設けられる。また、部材404、406の内部には、サーマルヘッド401、402内に溶液を通過させるための溶液用配管と開口部405、407が合わさるように部材404、406を回転させた場合に、部材404、406内の流通経路を遮断し、それ以外では部材404、406内の流通経路を開く遮蔽部408、409を有する。部材404、406は、温度制御部20内の流路制御部22により回転量が制御される。
サーマルヘッド401、402へ溶液を流通させない場合には、部材404として示すように開口部405とサーマルヘッド内に溶液を通過させるための溶液用配管とが合わさらないように制御される。一方、サーマルヘッド401、402へ溶液を流通させる場合には、部材406として示すように開口部407とサーマルヘッド内に溶液を通過させるための溶液用配管とが合わさるように制御される。
図9は、本実施形態における流路切替機構の他の例を示す図である。
図9において、501、502はサーマルヘッドであり、サーマルヘッド501に対応する半導体装置は発熱量が小さく、サーマルヘッド502に対応する半導体装置は発熱量が大きいものとする。試験装置内に溶液を循環させるための溶液用配管503と、サーマルヘッド501、502内に溶液を通過させるための溶液用配管との接続部に、サーマルヘッド501、502へ溶液を流通させるか否か切り替える制御弁504、505が設けられる。制御弁504、505は、温度制御部20内の流路制御部22により制御される。
サーマルヘッド501、502へ溶液を流通させない場合には、制御弁504として示すように溶液用配管503とサーマルヘッド内に溶液を通過させるための溶液用配管との接続経路を遮断するように制御弁が制御される。一方、サーマルヘッド501、502へ溶液を流通させる場合には、制御弁505として示すように溶液用配管503の経路を遮断し、溶液用配管503からサーマルヘッド内に溶液を通過させるための溶液用配管へと溶液が流れるように制御弁が制御される。
本実施形態におけるサーマルヘッドの構成例を図10A、図10Bに示す。図10Aはサーマルヘッドの下部平面図であり、図10Bはサーマルヘッドの側面図である。なお、図10A、図10Bにおいて、サーマルヘッド内に溶液を通過させるための溶液用配管については図示を省略している。
図10A、図10Bにおいて、601はサーマルヘッド、602は半導体装置606に熱を与えるためのヒーター、603は半導体装置606の温度を測定するための温度センサー、604は溶液温度伝達シートである。ヒーター602及び温度センサー603は、溶液温度伝達シート604が固定されたブロックとは異なるブロック605に固定される。
溶液温度伝達シート604が固定されたブロックと、ヒーター602及び温度センサー603が固定されたブロック605は、それぞれ独立して上下方向の移動量を調整可能である。例えば、溶液温度伝達シート604が固定されたブロックと、ヒーター602及び温度センサー603が固定されたブロック605とを移動させるための駆動機構(カムやエアシリンダー等)をそれぞれ設け、温度制御部20内のヘッド移動量制御部24により駆動機構が制御され移動量が調整される。なお、移動量の調整は、サーマルヘッド毎に独立して行うことができる。
図11A、図11Bを参照して、本実施形態におけるサーマルヘッドの移動制御について説明する。図11Aは、試験装置にて試験を実行していないアイドル時の状態を示しており、図11Bは、試験を実行している試験時の状態を示している。
図11A、図11Bにおいて、611は温度制御ユニットであり、サーマルヘッド612A〜612Eが設けられている。また、613は試験ボードであり、半導体装置614A〜614Eが搭載されている。ここで、半導体装置614A、614Eは、半導体装置614B、614C、614Dと比較して試験時における発熱量が小さいものとする。
試験装置にて試験を行う場合、最初は溶液温度伝達シートが固定されたブロックと、ヒーター及び温度センサーが固定されたブロックとがともに半導体装置614A〜614Eに接触するようにサーマルヘッド612A〜612Eを移動させる。そして、発熱量が小さく、予め定めた設定時間内に半導体装置の温度が規定温度に到達しなかった場合、又はそのような状態が予測される場合には、図11Bにおけるサーマルヘッド612A、612Eとして示すように溶液温度伝達シートが固定されたブロックを上昇させて半導体装置614A、614Eに対して非接触状態とする。このようにして、必要以上に半導体装置の熱が奪われないようにすることで、試験時における半導体装置の温度バラツキを低減することができる。
なお、上述した説明では、異なるブロックに溶液温度伝達シートと、ヒーター及び温度センサーとが固定するようにしているが、ブロック分割せずに溶液温度伝達シート、ヒーター、及び温度センサーを1つのブロックに設け、ヒーター及び温度センサーの突出量を調整できるようにしても良い。この場合には、半導体装置に対して溶液温度伝達シート、ヒーター、及び温度センサーのすべてが接触する第1状態、溶液温度伝達シートが非接触かつヒーター及び温度センサーが接触する第2状態、溶液温度伝達シート、ヒーター、及び温度センサーのすべてが非接触となる第3状態を実現できるようサーマルヘッドの上下方向の移動量を調整すればよい。
次に、本実施形態における試験装置の動作について説明する。
図12は、本実施形態における試験装置での温度制御動作を示すフローチャートである。なお、図12においては、2種類の異なる温度に設定した溶液を用いて半導体装置の温度制御を行う場合の動作を示している。
まず、動作を開始すると、制御部10は、温度検出部30により検出される半導体装置の温度(発熱量)を取得する(S101)。次に、制御部10は、取得した半導体装置の温度に基づいて、温度上昇時における上昇率を確認する(S102)。
その結果、上昇率が予め定めた設定値以下、すなわち半導体装置の発熱量が小さい場合には、ステップS103に進む。そして、温度制御部20内の流路制御部22は、制御部10からの制御指示に基づいて、高温側温度に設定された溶液が循環される溶液用配管と、サーマルヘッドに溶液を通過させるための溶液用配管とが溶液を流通可能に接続されるように流路切替機構を制御する(S103)。
次に、制御部10は、温度検出部30により検出される半導体装置の温度(発熱量)を取得し(S104)、取得した半導体装置の温度に基づいて温度上昇率を確認する(S105)。続いて、確認された温度上昇率に応じた制御部10からの制御指示に基づいて、温度制御部20内の溶液温度制御部21は、熱交換器(HIGH)41を制御して高温側溶液の温度調整を行い、ヒーター制御部23はサーマルヘッドのヒーターパワーの調整を行う(S106)。
次に、制御部10は、温度検出部30により検出される半導体装置の温度(発熱量)を基に、温度安定時に移行したか否かを判断する(S107)。その結果、温度安定時に移行していない、すなわち温度上昇時であると判断した場合には(S107のNO)、ステップS104に戻ることで、制御部10が温度安定時に移行したと判断するまで、ステップS104〜S107の動作が繰り返し行われる。
一方、ステップS107での判断の結果、温度安定時に移行したと判断した場合には(YES)、制御部10は、温度検出部30により検出される半導体装置の温度(発熱量)を取得し(S108)、取得した半導体装置の温度に基づいて温度変化率を確認する(S109)。そして、確認された温度変化率に応じた制御部10からの制御指示に基づいて、温度制御部20内の溶液温度制御部21は、熱交換器(HIGH)41を制御して高温側溶液の温度調整を行い、ヒーター制御部23はサーマルヘッドのヒーターパワーの調整を行う(S110)。
ステップS108〜S110の動作を試験が終了するまで繰り返し行い、試験が終了すると(ステップS111のYES)、温度制御動作を終了する。
ステップS102で上昇率を確認した結果、上昇率が予め定めた設定値以上、すなわち半導体装置の発熱量が大きい場合には、ステップS112に進む。そして、温度制御部20内の流路制御部22は、制御部10からの制御指示に基づいて、低温側温度に設定された溶液が循環される溶液用配管と、サーマルヘッドに溶液を通過させるための溶液用配管とが溶液を流通可能に接続されるように流路切替機構を制御する(S112)。
以下、ステップS113〜S120の動作は、溶液の温度調整を行う場合に熱交換器(LOW)42を制御して低温側溶液の温度調整を行う点が異なるだけで、上述したステップS104〜S111の動作と同様であるので、説明は省略する。
図13は、本実施形態における試験装置での温度制御動作を示すフローチャートである。なお、図13においては、サーマルヘッド内に溶液を流通させるか否かを切り替えることにより半導体装置の温度制御を行う場合の動作を示している。
まず、動作を開始すると、制御部10は、温度検出部30により検出される半導体装置の温度(発熱量)を取得し(S201)、取得した半導体装置の温度に基づいて温度上昇時における上昇率を確認する(S202)。
その結果、上昇率が予め定めた設定値以下、すなわち半導体装置の発熱量が小さい場合には、ステップS203に進む。そして、温度制御部20内の流路制御部22は、制御部10からの制御指示に基づいて、試験装置内に溶液を循環させる溶液用配管と、サーマルヘッドに溶液を通過させるための溶液用配管とが遮断される、すなわちサーマルヘッドへの溶液供給が行われないように流路切替機構を制御する(S203)。
一方、上昇率が予め定めた設定値以上、すなわち半導体装置の発熱量が大きい場合には、ステップS204に進む。そして、温度制御部20内の流路制御部22は、制御部10からの制御指示に基づいて、試験装置内に溶液を循環させる溶液用配管と、サーマルヘッドに溶液を通過させるための溶液用配管とが溶液を流通可能に接続されるように流路切替機構を制御する(S204)。
次に、制御部10は、温度検出部30により検出される半導体装置の温度(発熱量)を取得し(S205)、取得した半導体装置の温度に基づいて温度上昇率を確認する(S206)。続いて、確認された温度上昇率に応じた制御部10からの制御指示に基づいて、温度制御部20内の溶液温度制御部21は、熱交換器を制御して溶液の温度調整を行い、ヒーター制御部23はサーマルヘッドのヒーターパワーの調整を行う(S207)。
次に、制御部10は、温度検出部30により検出される半導体装置の温度(発熱量)を基に、温度安定時に移行したか否かを判断する(S208)。その結果、温度安定時に移行していない、すなわち温度上昇時であると判断した場合には(S208のNO)、ステップS205に戻ることで、制御部10が温度安定時に移行したと判断するまで、ステップS205〜S208の動作が繰り返し行われる。
一方、ステップS208での判断の結果、温度安定時に移行したと判断した場合には(YES)、制御部10は、温度検出部30により検出される半導体装置の温度(発熱量)を取得し(S209)、取得した半導体装置の温度に基づいて温度変化率を確認する(S210)。そして、確認された温度変化率に応じた制御部10からの制御指示に基づいて、温度制御部20内の溶液温度制御部21は、熱交換器を制御して溶液の温度調整を行い、ヒーター制御部23はサーマルヘッドのヒーターパワーの調整を行う(S211)。
ステップS209〜S211の動作を試験が終了するまで繰り返し行い、試験が終了すると(ステップS212のYES)、温度制御動作を終了する。
なお、図12及び図13には、試験を実行する前にのみ流路切替を行う場合を一例として示したが、試験実行中に任意のタイミングで流路切替を行うようにしても良い。
また、本実施形態においては、サーマルヘッドの上下方向の移動量を調整することでも半導体装置の温度制御を行うことが可能であるが、サーマルヘッドの移動制御による半導体装置の温度制御動作では、例えば図13に示すフローチャートのステップS203、S204においてサーマルヘッドの移動量を調整するようにすれば良い。具体的には、ステップS203においては溶液温度伝達シートが半導体装置に対して非接触状態となるようにサーマルヘッドの位置を調整し、ステップS204においては溶液温度伝達シートが半導体装置に対して接触するようにサーマルヘッドの位置を調整すれば良い。
以上、説明したように本実施形態によれば、試験対象となる半導体装置の製造バラツキ等により発熱量の差があっても、半導体装置の温度を良好に制御することができ、半導体装置の温度バラツキを低減することができる。例えば、発熱量のバラツキが大きく、従来においては、発熱量が大きい半導体装置の温度が規定温度範囲内に収まるように溶液温度が制御されると、規定温度に到達できなかった発熱量が小さい半導体装置であっても、図14に示すように規定温度範囲内に制御することが可能になる。
図14は、本実施形態における試験装置による半導体装置の温度制御例を示す図である。図14において、縦軸は温度であり、横軸は時間である。図14には、一例として、試験装置に搭載された半導体装置のうち、発熱量が大きい半導体装置の温度をDV1で示し、発熱量が小さい半導体装置の温度をDV2で示している。
TRは試験時における半導体装置の規定温度(typical値)であり、TRU及びTRLは、それぞれ規定温度の上限値及び下限値である。また、ST1は温度上昇時の期間であり、ST2は温度安定時の期間である。
本実施形態によれば、発熱量が大きい半導体装置の温度(DV1)が規定温度範囲内になるように溶液温度を低くすると、従来では規定温度に到達できなかった発熱量が小さい半導体装置であっても、設定時間内に規定温度に到達しない又はそのような予測がなされた場合には、サーマルヘッドに流通させる溶液を高温側温度のものに切り替える、あるいはサーマルヘッドへの溶液の流通を遮断して、必要以上に半導体装置の熱を奪われないようにすることで、図14のDV2に示すように規定温度範囲内に温度制御することが可能になる。これにより、従来であれば同時にスクリーニングを行うことができないような発熱量の差がある半導体装置も同時にスクリーニングを行うことができ、再度スクリーニングを行ったり不良品扱いされたりすることがなくなり、試験効率を向上させることができるとともに、不良率を低減することができる。
なお、サーマルヘッド内に流通させる溶液の選択、言い換えれば流路切替機構の制御は、半導体装置毎に行っても良いし、試験ボード(温度制御ユニット)毎に行っても良い。また、流路切替機構の制御は、図15に示すように試験装置701内の試験ボード702の内、複数の試験ボード702からなる組(ゾーン:ZONE)703A、703B毎に行うようにしても良いし、複数の半導体装置からなる半導体装置群毎に行うようにしても良い。
また、発熱量のバラツキは大きいが、発熱量が大きい半導体装置と発熱量が小さい半導体装置とのグルーピングが可能であれば、半導体装置の温度検出(発熱量監視)は行わずに、例えば第1ゾーン703Aを高発熱用、第2ゾーン703Bを低発熱用に試験前にのみ制御させておくことを可能としたものとすると、試験装置の製造コストを抑制することが可能となる。
また、上述した実施形態において、試験装置に複数の温度の溶液を循環させる場合、高温側及び低温側の2つの温度の溶液を循環させるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、3種類以上の異なる温度の溶液を循環させるようにしても良く、サーマルヘッドへの各温度の溶液の流通/遮断を制御できるようにそれぞれ流路切替機構を設ければ良い。
また、本実施形態における半導体装置の試験装置に、図16にフローチャートを示すような動作確認機能を具備させるようにしても良い。
図16は、本実施形態における試験装置の機能チェック動作を示すフローチャートであり、溶液の循環及び遮断を切り替える機能、すなわち流路切替機構が正常に動作しているか否かを確認する動作を一例として示している。
まず、動作を開始すると、温度制御部20内の流路制御部22は、制御部10からの制御指示に基づいて、試験装置内に溶液を循環させる溶液用配管と、サーマルヘッドに溶液を通過させるための溶液用配管との接続経路が遮断されるように流路切替機構を制御する(S301)。
温度制御部20内の溶液温度制御部21は、制御部10からの制御指示に基づいて、溶液温度をTA℃に設定するよう熱交換器を制御する(S302)。
次に、制御部10は、試験装置内に溶液を循環させる溶液用配管とサーマルヘッドに溶液を通過させるための溶液用配管との接続経路を遮断するよう流路切替機構が制御された状態で、温度検出部30により検出される半導体装置の温度(発熱量)を取得して半導体装置の温度を確認する(S303)。
その結果、半導体装置の温度が室温(試験装置内の雰囲気温度)であれば、制御部10は流路切替機構における遮断機能は異常でないと判断する。続いて、温度制御部20内の流路制御部22は、制御部10からの制御指示に基づいて、試験装置内に溶液を循環させる溶液用配管と、サーマルヘッドに溶液を通過させるための溶液用配管とが溶液を流通可能に接続されるように流路切替機構を制御する(S304)。
次に、制御部10は、試験装置内に溶液を循環させる溶液用配管とサーマルヘッドに溶液を通過させるための溶液用配管とが溶液を流通可能に接続されるよう流路切替機構が制御された状態で、温度検出部30により検出される半導体装置の温度(発熱量)を取得して半導体装置の温度を確認する(S305)。
その結果、半導体装置の温度がTA℃(溶液温度)であれば、制御部10は流路切替機構における循環機能は異常でないと判断し、流路切替機構が正常に動作すると最終的に判定して(S306)、動作を終了する。
ステップS303での確認の結果、半導体装置の温度がTA℃である、あるいはステップS305での確認の結果、半導体装置の温度が室温である場合には、制御部10は、流路切替機構における循環及び遮断の切り替えが正常に行われていないと判断し、流路切替機構が異常であると最終的に判定して(S307)、動作を終了する。
また、同様にして、状態を適宜切り替え、その都度半導体装置の温度を検出して、温度が適切であるか否かを判断することで、サーマルヘッドに流通される溶液を切り替える機能や、サーマルヘッドの上下方向の移動制御機能(半導体装置に対する溶液温度伝達シートの接触/非接触の切り替え機能)が正常に動作しているか否かを確認することも可能である。
また、前記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明によれば、発熱量のバラツキが大きかったとしても、発熱量に応じた制御を行うことで半導体装置の温度を良好に制御することができ、半導体装置の発熱量の差にかかわらず、半導体装置の温度を規定温度範囲内に制御することが可能になる。したがって、従来であれば再度スクリーニングを行ったり不良品扱いされたりする半導体装置も同時に試験を行うことができ、試験効率及び良品率を向上させることができる。

Claims (8)

  1. 複数の半導体装置の温度を前記半導体装置毎に検出する温度検出部と、
    前記温度検出部の検出結果に基づいて前記半導体装置の温度を制御する温度制御ユニットとを備え、
    前記温度制御ユニットは、
    前記半導体装置毎に設けられ、対応する前記半導体装置を冷却又は加熱するサーマルヘッドと、
    互いに異なる温度に設定した複数の溶液が並列に流通される複数の第1の溶液用配管と、
    前記第1の溶液用配管から分岐し、前記サーマルヘッド内を通過し、前記第1の溶液用配管に合流する第2の溶液用配管と、
    前記第1の溶液用配管の経路を遮断し、前記第2の溶液用配管へと溶液が流れるように制御され、前記第1の溶液用配管を流通する溶液を前記サーマルヘッドに流通させるか否かを前記第1の溶液用配管毎に切り替える流路切替部とを備え
    前記サーマルヘッド毎に前記流路切替部を備えることを特徴とする半導体装置の試験装置。
  2. 前記流路切替部は、前記複数の溶液の中から1つの溶液を選択的に前記サーマルヘッドに流通させることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の試験装置。
  3. 前記流路切替部は、前記複数の溶液の中から1つの溶液を選択的に前記サーマルヘッドに流通させるか、又は前記サーマルヘッドへの溶液の流通を遮断することを特徴とする請求項1記載の半導体装置の試験装置。
  4. 前記温度検出部の検出結果に応じて、前記第1の溶液用配管を流通する溶液の温度を制御する温度制御部を備えることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の試験装置。
  5. 前記サーマルヘッドは、内部を流通する溶液の温度を前記半導体装置に伝達する温度伝達部材と、前記半導体装置を加熱するヒーターとを有し、
    前記温度伝達部材及び前記ヒーターをともに前記半導体装置に接触させるか、又は前記ヒーターのみを前記半導体装置に接触させるかを切り替え可能であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の試験装置。
  6. 前記温度検出部の検出結果に応じて、前記温度伝達部材及び前記ヒーターをともに前記半導体装置に接触させるか、又は前記ヒーターのみを前記半導体装置に接触させるかを切り替えるとともに、前記ヒーターの出力を制御する温度制御部を備えることを特徴とする請求項5記載の半導体装置の試験装置。
  7. 複数の半導体装置の温度を前記半導体装置毎に検出する温度検出部と、
    前記半導体装置を冷却又は加熱するサーマルヘッドを前記半導体装置毎に有し、前記温度検出部の検出結果に基づいて前記半導体装置の温度を制御する温度制御ユニットとを備え、
    前記サーマルヘッドは、内部を流通する溶液の温度を前記半導体装置に伝達する温度伝達部材と、前記半導体装置を加熱するヒーターとを有し、
    前記温度伝達部材及び前記ヒーターは、それぞれ独立して移動量が調整可能であり、前記温度伝達部材及び前記ヒーターをともに前記半導体装置に接触させるか、又は前記ヒーターのみを前記半導体装置に接触させるかを前記半導体装置毎に切り替え可能であることを特徴とする半導体装置の試験装置。
  8. 試験ボードに搭載された複数の半導体装置の温度を、前記半導体装置毎に設けられた前記半導体装置を冷却又は加熱するサーマルヘッドと、異なる温度に設定した複数の溶液が並列に流通される複数の第1の溶液用配管と、前記第1の溶液用配管から分岐し前記サーマルヘッド内を通過し前記第1の溶液用配管に合流する第2の溶液用配管と、前記サーマルヘッド毎に備えられ前記第1の溶液用配管の経路を遮断し前記第2の溶液用配管へと溶液が流れるように制御される流路切替部とを有する温度制御ユニットにより制御して試験を行う半導体装置の試験方法であって、
    前記半導体装置の温度を前記半導体装置毎に検出する温度検出工程と、
    前記温度検出工程での検出結果に基づいて前記サーマルヘッド毎に前記流路切替部を制御し流路の切り替えを行い、前記複数の溶液の中から1つの溶液を選択的に前記サーマルヘッドに流通させる流路切替工程とを有することを特徴とする半導体装置の試験方法。
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