JP5051112B2 - 電圧変動量算出方法及びシステム並びにコンデンサ実装形態決定方法及びシステム - Google Patents

電圧変動量算出方法及びシステム並びにコンデンサ実装形態決定方法及びシステム Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置の電源入力部に実装されるデカップリングコンデンサの実装形態に対応する前記半導体装置内での電源電圧の等価的な変動量を算出する電圧変動量算出方法及びシステムに関する。更に、本発明は、半導体装置の電源入力部に実装されるデカップリングコンデンサの実装形態を決定するコンデンサ実装形態決定方法及びシステムに関する。
FPGA(Field Programmable Gate Array)は、ピンの配置、各ピンに割り当てるI/O信号及び回路構成等をユーザが任意に設定(プログラミング)可能な半導体装置である。
一般に、半導体装置の電源入力部には、半導体装置が発生する電源雑音や、それに伴う放射電磁雑音(EMI)を抑制することを目的として、デカップリングコンデンサ(又は「バイパスコンデンサ」とも呼ばれる。)が実装される。デカップリングコンデンサの効果は、通常、プリント回路基板シミュレーションを用いて確認される。
搭載される集積回路(IC)に対しデカップリングコンデンサを設ける場合の当該デカップリングコンデンサの実装回路設計方法は、例えば、下記特許文献1に開示される。
特開2004−258869号公報
しかし、高機能FPGAのような、回路動作が膨大、複雑且つ任意である半導体装置では、適切なデカップリングコンデンサの実装形態を推定することは非常に困難である。このような半導体装置が実装された基板では、モデリング及び動作パターンの抽出が極めて困難であるために、ガードバンドを想定せざるを得ない。すなわち、設計品質を維持して障害を防止するために、デカップリングコンデンサが過剰に実装されることとなる。これにより、基板製造コストは高価となり、ひいては製造性が悪化する。
従って、本発明は、デカップリングコンデンサの効果を定量的に検証することを可能とする電圧変動量算出方法及びシステムを提供することを目的とする。更に、本発明は、このような方法及びシステムを用いて、デカップリングコンデンサの適切な実装形態を決定することを可能とするデカップリングコンデンサ実装形態決定方法及びシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一実施例は、対象となる半導体装置内の部品の配置データにアクセスするコンピュータが、該配置データを参照して該データに対応するシミュレーション処理を実行することにより、前記半導体装置の電源入力部に実装されるデカップリングコンデンサの実装形態に対応する前記半導体装置内での電源電圧の等価的な変動量を算出する電圧変動量算出方法に関する。前記コンピュータは、前記配置データに対し、前記半導体装置内で生ずる電源電圧の変動を検知する内部回路を示すデータを、前記配置データ全域にわたって設置するステップと、前記半導体装置へ前記電源入力部を介して入力される電源電圧と前記内部回路が動作可能な最大動作周波数との間に存在する第1の関係を特定する第1の特定ステップと、前記内部回路を示すデータを配置した配置データと前記内部回路の最大動作周波数との間に存在する第2の関係を特定する第2の特定ステップと、前記第1の関係及び前記第2の関係に基づいて、前記デカップリングコンデンサの実装形態に対応する前記半導体装置内での電源電圧の等価的な変動量を算出する算出ステップとを実行する。
本開示の電圧変動量算出方法及びシステムは、デカップリングコンデンサの効果を定量的に検証することを可能にするという効果を奏する。また、本開示のデカップリングコンデンサ実装形態決定方法及びシステムは、デカップリングコンデンサの適切な実装形態を決定することを可能にするという効果を奏する。
本発明を実施するための最良の形態を、添付の図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施例に従うシステムを表す。このシステムによれば、デカップリングコンデンサの実装形態に対応する半導体装置内での電源電圧の等価的な変動量を算出することができる。更に、このシステムによれば、半導体装置の電源入力部に設けられるデカップリングコンデンサの実装形態を決定することができる。
システムは、半導体装置(例えば、FPGA。)100内で発生した電源電圧の変動を検知する内部回路10と、内部回路10が動作可能な最大動作周波数Fmaxを測定する測定制御部、すなわちコントローラ20を有する。
内部回路10は、FPGA100内の未使用の回路及び配線を利用して、シフトレジスタ回路又はカウンタ回路として構成される。コントローラ20は、FPGA100内での電源電圧の変動により内部回路10のいずれかのレジスタ回路がスタックされたことを検出することで、内部回路10の最大動作周波数Fmaxを測定する。
ここで、FPGA100内での電源電圧の変動について説明する。図2は、FPGA100内で発生する電源電圧の変動を説明するための図である。図2中で、VCCinは内部電源電圧を示す。
PチャネルMOSFET(以降、「PMOSトランジスタ」と呼ぶ。)PM1及びNチャネルMOSFET(以降「NMOSトランジスタ」と呼ぶ。)NM1から構成されるCMOSは、PMOSトランジスタPM1のソースで内部電源電圧VCCinに接続され、NMOSトランジスタNM1のソースで接地(GND)に接続されている。PMOSトランジスタPM1及びNMOSトランジスタNM1の各ゲートには同じ信号が入力される。そして、CMOSの出力信号は、FPGA100の特定のピンP1から出力される。ピンP1から出力される信号は、入力信号がH(ハイ)の場合にはL(ロー)であり、一方、入力信号がLの場合にはHである。このことから、CMOSはインバータとしての機能を備えている。
入力信号のレベルがHからLへ又はLからHへ変化する際、CMOSから接地へ流れる電流が変化する。この電流の変化は、接地の電圧レベルを変化させる。接地での電圧レベルの変化は、その電圧レベルを高くする方向に生ずる。このため、接地と内部電源電圧との間の電位差は小さくなり、内部電源電圧は見かけ上低下することとなる。すなわち、接地での電圧レベルの変化は、内部電源電圧の変動(低下)と等価である。
内部電源電圧の等価的な変動は、回路の動作に影響を及ぼす。回路が正常に動作しない論理的誤動作や、各信号が所定時間内に動作しないタイミングエラーといった不具合が生じうる。従って、FPGAの設計では、そのような内部電源電圧の等価的な変動を考慮する必要がある。
再び図1を参照すると、FPGA100には電源120が接続されており、FPGA100と電源120との間には複数のデカップリングコンデンサC〜Cが実装されている。初期設計では、想定される最大数のデカップリングコンデンサが実装される(以降、このような実装形態を「フル実装」と呼ぶ。)。この数は、経験に基づいて決定されるものであり、例えばメーカ各社で社内規定等によって定められていることもある。FPGA100は、電源120からの電源供給によって動作することができる。更に、FPGA100には発振器130が接続されている。発振器130は、FPGA100の動作に必要なクロック周波数を供給する。
FPGA100が動作中に、コントローラ20は、FPGA100の電源電圧を変化させて、内部回路10の最大動作周波数Fmaxを測定する。具体的に、コントローラ20は、内部回路10が所定の動作周波数で動作する場合に、電源電圧を変化させて、FPGA100内での電源電圧の変動により内部回路10のいずれかのレジスタ回路がスタックするところの電圧を記録する。この記録された電圧における最大動作周波数Fmaxは、内部回路10の目下の動作周波数に相当する。次に、コントローラ20は、内部回路10の動作周波数を変更し、この変更された周波数について同様に電圧の記録を行う。これを繰り返すことにより、図3に示されるような関係が特定され得る。
図3は、内部回路10の最大動作周波数の電源電圧依存性を表すグラフである。図3のグラフは、縦軸に最大動作周波数Fmaxをとり、横軸に電源電圧VCCをとる。例えば、図3のグラフでは、電源電圧VCCに比例して、最大動作周波数Fmaxは大きくなっている。ここで、電源電圧VCCがFPGA100の通常動作電圧Vtypに等しい場合の最大動作周波数Fmaxをkとする。
次いで、電源電圧VCCを例えば通常動作電圧Vtypで一定とし、FPGA100の動作中に、コントローラ20は、デカップリングコンデンサの実装形態をフル実装から変化させて、内部回路10の最大動作周波数Fmaxを測定する。具体的に、コントローラ20は、内部回路10が所定の動作周波数で動作する場合に、デカップリングコンデンサの実装形態を変化させて、FPGA100内での電源電圧の変動により内部回路10のいずれかのレジスタ回路がスタックするところの実装形態を記録する。この記録された実装形態における最大動作周波数Fmaxは、内部回路10の目下の動作周波数に相当する。次に、コントローラ20は、内部回路10の動作周波数を変更し、この変更された周波数について同様に実装形態の記録を行う。これを繰り返すことにより、図4に示されるような関係が特定され得る。
図4は、デカップリングコンデンサの実装形態に対する内部回路10の最大動作周波数の変化を表すグラフである。図4のグラフは、縦軸に最大動作周波数Fmaxをとり、横軸にデカップリングコンデンサの実装形態をとる。デカップリングコンデンサの実装形態は、実装されるコンデンサの個数、容量、及び/又は位置が変更されることで変化する。ここで、フル実装の場合の最大動作周波数Fmaxをkとする。また、実装形態a、b、cの夫々の場合の最大動作周波数Fmaxを夫々z、y、x(k>x>y>z)とする。
結果として、コントローラ20は、図3に表されるような最大動作周波数Fmaxと電源電圧VCCとの間の関係、及び図4に表されるような最大動作周波数Fmaxとデカップリングコンデンサの実装形態との間の関係を得ることができる。コントローラ20は、これらの関係に基づいて、デカップリングコンデンサの実装形態に対する内部電源電圧の等価的な変動量を算出することができる。この算出方法を、図5を参照して以下で説明する。
図5は、デカップリングコンデンサの実装形態に対する電源電圧変動の算出方法の説明図である。図5では、最大動作周波数Fmaxをとる縦軸の右側に、図3に表されるような内部回路10の最大動作周波数の電源電圧依存性を表すグラフが描かれている。一方、縦軸の左側には、図4に表されるようなデカップリングコンデンサの実装形態に対する内部回路10の最大動作周波数の変化を表すグラフが描かれている。ただし、縦軸の左側に描かれているグラフは、横軸にデカップリングコンデンサの実装形態をとるが、その矢印の向きは、図4のグラフとは逆方向である。
最初に、コントローラ20は、図5の縦軸の左側に描かれたグラフを参照して、デカップリングコンデンサの実装形態に対応する最大動作周波数Fmaxを特定する。次に、図5の縦軸の右側に描かれたグラフを参照して、特定した最大動作周波数Fmaxに対応する電源電圧VCCを特定する。そして、通常動作電圧Vtypから特定した電源電圧VCCを減算して得られる差分ΔVCCを算出する。コントローラ20は、この等価的な変動量ΔVCCが許容範囲内か否かを判定する。許容範囲とは、例えばFPGA100が正常に動作する可能性が高いと考えられる内部電源電圧の降下量である。よって、変動量ΔVCCが許容範囲内か否かの判定は、FPGA100が正常に動作するか否かを確認することに相当する。このことから、デカップリングコンデンサの実装形態は、変動量ΔVCCが許容範囲内にあるよう決定される。
図6は、本発明の一実施例に従う測定制御部、すなわちコントローラ20の機能ブロック図である。コントローラ20は、電源電圧変更部210と、デカップリングコンデンサ実装形態変更部212と、内部回路駆動部214と、測定結果取得部216と、測定結果記憶部218と、電圧変動量算出部220と、判定部222とを有する。
電源電圧変更部210は、FPGA100の電源電圧VCCを変更することができる。具体的に、電源電圧変更部210は、内部回路10が所定の動作周波数で動作する場合に、電源電圧を変化させる。デカップリングコンデンサ実装形態変更部212は、電源120とFPGA100との間に実装されるデカップリングコンデンサの実装形態を変更することができる。具体的に、実装形態変更部212は、内部回路10が所定の動作周波数で動作する場合に、コンデンサの個数、容量、及び/又は位置を変更することで、デカップリングコンデンサの実装形態を変化させる。
内部回路駆動部214は、FPGA100内で未使用の回路及び配線を利用して構成された内部回路10を駆動することができる。更に、内部回路駆動部214は、内部回路10の出力を観測して、内部回路10のいずれかのレジスタ回路がスタックしたかどうかを判断することができる。最大動作周波数Fmaxの測定において、FPGA100内での電源電圧の変動により内部回路10のいずれかのレジスタ回路がスタックする場合に、内部回路駆動部214は、その旨を通知する信号を測定結果取得部216に送信する。
内部回路駆動部214は、クロック信号供給部230を有し、FPGA100が動作するために発振器130によって供給されるクロック周波数よりも高い周波数を有するクロック信号を内部回路10へ供給する。最大動作周波数Fmaxの各測定の前に、駆動部214は、内部回路10へ供給するクロック信号の位相を走査し、FPGA100内での電源電圧の変動により内部回路10のいずれかのレジスタ回路がスタックするところの位相を決定する。FPGA100の動作クロックの立ち上がり及び立ち下がりにおいて電源電圧に擾乱が生ずることが知られており、内部回路10のクロック信号の位相走査は、このようなFPGA100の最悪の動作状態の捕捉を確実にするために行われる。以降の最大動作周波数Fmaxの測定は、このようにして予め決定された位相において行われることとなる。
測定結果取得部216は、電圧記録部240及び実装形態記録部242を有し、駆動部214からの信号に応答して、内部回路10のいずれかのレジスタ回路がスタックしたときの電源電圧及びデカップリングコンデンサの実装形態を記録することができる。測定結果取得部216で記録された電源電圧及びデカップリングコンデンサの実装形態は、そのときの内部回路10の動作周波数と関連付けて、測定結果記憶部218に記憶される。よって、記憶部218には、図3に表されるような最大動作周波数Fmaxと電源電圧VCCとの間の関係、及び図4に表されるような最大動作周波数Fmaxとデカップリングコンデンサの実装形態との間の関係が記憶される。
電圧変動量算出部220は、測定結果記憶部218に記憶された情報に基づいて、図5で説明される算出方法により、デカップリングコンデンサの実装形態に対する内部電源電圧の等価的な変動量ΔVCCを算出することができる。
判定部222は、電圧変動量算出部220の算出結果から、FPGA100が正常に動作するところのデカップリングコンデンサの実装形態を決定することができる。更に、判定部222は出力装置(図示せず。)に接続され、その結果を出力部を介してユーザに通知することができる。
図7は、本発明の一実施例に従う内部回路10の回路構成の例を表す。図7の内部回路10は、カウンタ回路として構成されており、複数のレジスタ回路30、30、・・・、30を有する。最上段のレジスタ回路30を除く他のレジスタ回路は夫々、入力にAND回路A、A、・・・、Aの夫々を設けられている。各AND回路には、前段のレジスタ回路の出力と、コントロール入力H01、H02、・・・、Hmの夫々とが入力される。最上段から2段目のレジスタ回路30のAND回路Aを除く他のAND回路には、更に、前段のAND回路の出力が入力される。内部回路のこのような構成は一般的であり、その動作についてここでは詳述しない。
動作中のFPGA100内で電源電圧の変動が生じた場合に、それにより最も低電位となっているエリアに実装されたレジスタ回路30がスタックされる。内部回路10の出力はコントローラ20に接続されており、コントローラ20は、内部回路10の出力を観測することで、FPGA100内での電源電圧の変動により内部回路10のいずれかのレジスタ回路30がスタックしたことを検出することができる。
以上説明してきた本発明の一実施例に従うシステムの動作は図8のように表される。図8は、本発明の一実施例に従う方法を表すフロー図である。この方法によれば、デカップリングコンデンサの実装形態に対応する半導体装置内での電源電圧の等価的な変動量を算出することができる。更に、この方法によれば、半導体装置の電源入力部に設けられるデカップリングコンデンサの実装形態を決定することができる。
最初に、ステップS101で、図3に表されるような内部回路10最大動作周波数Fmaxと電源電圧VCCとの間の関係が特定される。次いで、ステップS102で、図4に表されるような内部回路10の最大動作周波数Fmaxとデカップリングコンデンサの実装形態との間の関係が特定される。特定されたこれらの関係に基づいて、ステップS103で、図5で説明される算出方法を用いて、デカップリングコンデンサの実装形態に対する内部電源電圧の等価的な変動量ΔVCCが算出される。ステップS104で、算出された等価的な変動量ΔVCCが許容範囲内か否かが判定される。許容範囲内であれば、ステップS105で、FPGA100は正常に動作すると判断される。一方、許容範囲内にない場合は、ステップS106で、FPGA100は正常には動作しないと判断される。このようにして、ステップS107で、デカップリングコンデンサの実装形態は、変動量ΔVCCが許容範囲内にあるよう決定される。
更に、ステップS101の第1の特定ステップ及びステップS102の第2の特定ステップの夫々について、図9及び図10を参照して詳細に説明する。
図9は、ステップS101の第1の特定ステップの詳細なフロー図である。
最初に、ステップS201で、所定周波数である内部回路10のクロック信号の位相が走査される。これにより、FPGA100の動作状態が最悪であるところの位相が決定される。クロック信号の位相は、決定された位相に固定される。
ステップS202で、所定の動作周波数で動作中のFPGA100へ供給される電源電圧が変更される。この電圧変更は、ステップS203で内部回路10のレジスタ回路のスタックが確認されるまで連続的に行われる。スタックが確認されると、ステップS204で、そのときの電源電圧が記録される。次いで、ステップS205で、記録された電源電圧は、このときの内部回路10の動作周波数と関連付けて記憶される。
その後、ステップS206で、一連の処理ステップが行われるべき内部回路10の全ての動作周波数について電源電圧が記録されたどうかが判断される。依然として全ての動作周波数について電源電圧が記録されていない場合には、ステップS207で、内部回路10の動作周波数が他の所定の周波数へ変更される。そして、この変更された動作周波数について、ステップS201から一連の処理ステップが行われる。一方、全ての動作周波数について電源電圧が記録された場合には、第1の特定ステップは終了する。最終的に、図3に表されるような内部回路10最大動作周波数Fmaxと電源電圧VCCとの間の関係が特定される。
図10は、ステップS102の第2の特定ステップの詳細なフロー図である。
最初に、ステップS301で、所定周波数である内部回路10のクロック信号の位相が走査される。これにより、FPGA100の動作状態が最悪であるところの位相が決定される。クロック信号の位相は、決定された位相に固定される。
ステップS302で、FPGA100が所定の動作周波数で動作中に、FPGA100と電源120との間に実装されるデカップリングコンデンサの実装形態が変更される。この実装形態の変更は、ステップS303で内部回路10のレジスタ回路のスタックが確認されるまで連続的に行われる。スタックが確認されると、ステップS304で、そのときのデカップリングコンデンサの実装形態が記録される。次いで、ステップS305で、記録された実装形態は、このときの内部回路10の動作周波数と関連付けて記憶される。
その後、ステップS306で、一連の処理ステップが行われるべき内部回路10の全ての動作周波数について実装形態が記録されたどうかが判断される。依然として全ての動作周波数について実装形態が記録されていない場合には、ステップS307で、内部回路10の動作周波数が他の所定の周波数へ変更される。そして、この変更された動作周波数について、ステップS301から一連の処理ステップが行われる。一方、全ての動作周波数について電源電圧が記録された場合には、第2の特定ステップは終了する。最終的に、図4に表されるような内部回路10の最大動作周波数Fmaxとデカップリングコンデンサの実装形態との間の関係が特定される。
なお、実際には、FPGA100は、図11に示すように、プリント回路基板(PCB)200に搭載されて用いられる。図11で、PCB100は、複数のFPGA100〜100を搭載されている。PCB100には、更に、FPGA100〜100の電源電圧VCCを生成する電源回路300が構成される。電源回路300で生成された電源電圧は、電源プレーン310を介してFPGA100〜100の夫々へ供給される。更に、デカップリングコンデンサ320〜320は、FPGA100〜100の夫々の近くに、電源プレーン310と接地プレーンGNDとの間に挿入される。図11で、デカップリングコンデンサ320〜320は各1つずつしか示されないが、実際には、図1のように複数のコンデンサが並列に接続されている。
各FPGAで生ずる等価的な電圧変動量ΔVCCは、電源回路300からFGPAまでの電源プレーン310上の距離が長いほど大きくなる。よって、図11に示される例では、PCB200に実装されるFPGA100〜100のうち、PCB200上で電源回路300から最も遠いところに位置するFPGA100で生ずる等価的な電圧変動量ΔVCCが最も大きくなる。すなわち、このFPGA100が、電源回路300から最も近いところに位置するFPGAと同じものであるとしても、各自の適切なデカップリングコンデンサの実装形態は異なる。このことから、各FPGA内で生ずる電源電圧の等価的な変動量ΔVCCは、PCB上の配置を考慮して算出されることが望ましい。このため、PCB上に搭載されたFPGA100〜100の全てについて、図5で説明される算出方法を用いて等価的な電圧変動量が算出される。算出された結果を指標として、PCBの電源系統の評価が可能となる。
本発明の一実施例に従うシステム及び方法は、ハードウェアによって、又はPCBシミュレーションのようなソフトウェアにおいて、又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせによって実現され得る。例えば、図4に表されるような内部回路10の最大動作周波数Fmaxとデカップリングコンデンサの実装形態との間の関係を特定する第2の特定ステップS102を例とする。当該ステップは、予めPCBシミュレーションで実装形態変更後のデカップリングコンデンサの効果の概略見積もりを行った後、実際の回路で実装形態を変更してその効果を確認しても良い。
以上より、本発明の一実施例によれば、高機能FPGAのような、回路動作が膨大、複雑且つ任意である半導体装置に関して、デカップリングコンデンサの実装形態に対応する半導体装置内での電源電圧の等価的な変動量を算出することが可能となる。すなわち、デカップリングコンデンサの効果を定量的に検証することが可能となる。更に、本発明の一実施例によれば、適切なデカップリングコンデンサの実装形態を決定することが可能となる。これらは、不明であって半導体装置の回路動作が最大動作周波数Fmaxによって可視化されることによる。従って、半導体装置及びこれが搭載されたプリント回路基板の設計品質を適切なコストで向上させることができる。
前出のシステム及び方法における最大動作周波数Fmaxの測定方法(すなわち、第1の特定ステップS101又は第2の特定ステップS102。)を応用することで、FPGA100の特性評価を行うことができる。以下、これについて説明する。
本実施例に従う測定制御部、すなわちコントローラ20は、発振器130から供給されるFPGA100の動作に必要なクロックの周波数(以降、「FPGA100の動作周波数」と呼ぶ。)を変更するクロック周波数変更部(図示せず。)を更に有する。これにより、FPGA100の動作周波数は、第1の特定ステップS101又は第2の特定ステップS102では所定の周波数で一定であったが、本実施例では変更することが可能となる。一方、FPGA100の特性評価の際に、FPGA100の電源電圧VCCは変更されず、例えばVtypで一定である。また、同じく、デカップリングコンデンサの実装形態も変更されず、例えば「フル実装」である。更に、一般的にFPGA100内に所定の機能を実現するために任意に設計されるユーザ回路は、本実施例ではシフトレジスタで構成される。
このような場合において、FPGA100の特性評価の方法を、図12を参照して説明する。図12は、FPGA100の特性評価方法のフロー図である。
最初に、ステップS401で、所定周波数である内部回路10のクロック信号の位相が走査される。これにより、FPGA100の動作状態が最悪であるところの位相が決定される。クロック信号の位相は、決定された位相に固定される。
ステップS402で、発振器130からFPGA100へ供給されるクロック信号の周波数が変更される。この周波数変更は、ステップS403で内部回路10のレジスタ回路のスタックが確認されるまで連続的に行われる。スタックが確認されると、ステップS404で、そのときのクロック信号の周波数が記録される。次いで、ステップS405で、記録されたクロック信号の周波数は、このときの内部回路10の動作周波数と関連付けて記憶される。
その後、ステップS406で、一連の処理ステップが行われるべき内部回路10の全ての動作周波数についてクロック信号の周波数が記録されたどうかが判断される。依然として全ての動作周波数についてクロック信号の周波数が記録されていない場合には、ステップS407で、内部回路10の動作周波数が他の所定の周波数へ変更される。そして、この変更された動作周波数について、ステップS401から一連の処理ステップが行われる。一方、全ての動作周波数についてクロック信号の周波数が記録された場合には、特性評価方法のための処理フローは終了する。最終的に、図13に示されるような関係が特定され得る。
図13は、FPGA100の動作周波数に対する内部回路10の最大動作周波数の変化を表すグラフである。図13のグラフは、縦軸に内部回路10の最大動作周波数Fmaxをとり、横軸にFPGA100の動作周波数fckをとる。例えば、図13のグラフでは、内部回路10の最大動作周波数Fmaxは、FPGA100の動作周波数がある値frをとる場合に極小値をとる。内部回路10の最大動作周波数Fmaxが極小値をとるところの周波数frはFPGA100の共振周波数である。このようにして、FPGA100内の電源系統のインピーダンス特性を得ることができる。
以上、発明を実施するための最良の形態について説明を行ったが、本発明は、この最良の形態で述べた実施の形態に限定されるものではない。本発明の主旨を損なわない範囲で変更することが可能である。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
対象となる半導体装置内の部品の配置データにアクセスするコンピュータが、該配置データを参照して該データに対応するシミュレーション処理を実行することにより、前記半導体装置の電源入力部に実装されるデカップリングコンデンサの実装形態に対応する前記半導体装置内での電源電圧の等価的な変動量を算出する電圧変動量算出方法であって、
前記コンピュータは、
前記配置データに対し、前記半導体装置内で生ずる電源電圧の変動を検知する内部回路を示すデータを、前記配置データ全域にわたって設置するステップと、
前記半導体装置へ前記電源入力部を介して入力される電源電圧と前記内部回路が動作可能な最大動作周波数との間に存在する第1の関係を特定する第1の特定ステップと、
前記内部回路を示すデータを配置した配置データと前記内部回路の最大動作周波数との間に存在する第2の関係を特定する第2の特定ステップと、
前記第1の関係及び前記第2の関係に基づいて、前記デカップリングコンデンサの実装形態に対応する前記半導体装置内での電源電圧の等価的な変動量を算出する算出ステップと
を実行する電圧変動量算出方法。
(付記2)
前記第1の特定ステップは、
前記半導体装置へ前記電源入力部を介して供給される電源電圧を変化させる電圧変化ステップと、
前記内部回路が前記半導体装置内で生ずる前記電源電圧の変動を検知するところの前記電源電圧を、前記内部回路の動作周波数に関連付けて記憶する電圧記憶ステップと、
前記内部回路の動作周波数を他の所定の周波数へ変更し、前記電圧変化ステップ及び前記第1の電圧記憶ステップを繰り返すステップと
を有する、付記1記載の電圧変動量算出方法。
(付記3)
前記第1の特定ステップは、前記電圧変化ステップの前に、前記内部回路の動作周波数を与えるクロック信号の位相を走査し、前記半導体装置の動作状態が最悪であるところの前記クロック信号の位相を決定するクロック位相走査ステップを更に有する、付記2記載の電圧変動量算出方法。
(付記4)
前記第2の特定ステップは、
前記デカップリングコンデンサの実装形態を変化させる実装形態変化ステップと、
前記内部回路が前記半導体装置内で生ずる前記電源電圧の変動を検知するところの前記実施形態を、前記内部回路の動作周波数に関連付けて記憶する実施形態記憶ステップと、
前記内部回路の動作周波数を他の所定の周波数へ変更し、前記実装形態変化ステップ及び前記実施形態記憶ステップを繰り返すステップと
を有する、付記1乃至3のうちいずれか一項記載の電圧変動量算出方法。
(付記5)
前記第2の特定ステップは、前記実装形態変化ステップの前に、前記内部回路の動作周波数を与えるクロック信号の位相を走査し、前記半導体装置の動作状態が最悪であるところの前記クロック信号の位相を決定するクロック位相走査ステップを更に有する、付記4記載の電圧変動量算出方法。
(付記6)
対象となる半導体装置内の部品の配置データにアクセスするコンピュータが、該配置データを参照して該データに対応するシミュレーション処理を実行することにより、前記半導体装置の電源入力部に実装されるデカップリングコンデンサの実装形態を決定するコンデンサ実装形態決定方法であって、
前記コンピュータは、
請求項1乃至5のうちいずれか一項記載の電圧変動量算出方法を用いて、前記デカップリングコンデンサの実装形態に対応する前記半導体装置内での電源電圧の等価的な変動量を算出する算出ステップと、
前記等価的な変動量に基づいて、前記半導体装置が動作可能であるところのデカップリングコンデンサの実装形態を決定する決定ステップと
を実行するコンデンサ実装形態決定方法。
(付記7)
前記決定ステップは、前記等価的な変動量が許容範囲内にあるかどうかを判定する判定ステップを有する、付記6記載のコンデンサ実装形態決定方法。
(付記8)
前記許容範囲は、前記半導体装置が正常に動作する可能性が高いと考えられる該半導体装置内での電源電圧の降下量である、付記7記載のコンデンサ実装形態決定方法。
(付記9)
対象となる半導体装置内の部品の配置データにアクセスするコンピュータが、該配置データを参照して該データに対応するシミュレーション処理を実行することにより、前記半導体装置の電源入力部にデカップリングコンデンサを実装された前記半導体装置を搭載するプリント回路基板の電源系統を評価する電源系統評価方法であって、
前記コンピュータは、
前記プリント回路基板に搭載される全ての半導体装置について、付記1乃至5のうちいずれか一項記載の電圧変動量算出方法を用いて、前記デカップリングコンデンサの実装形態に対応する前記半導体装置内での電源電圧の等価的な変動量を算出する算出ステップと、
前記算出ステップで算出された前記等価的な変動量を、前記プリント回路基板の電源系統の評価指標とする評価ステップと
を実行する電源系統評価方法。
(付記10)
半導体装置の電源入力部に実装されるデカップリングコンデンサの実装形態に対応する前記半導体装置内での電源電圧の等価的な変動量を算出する電圧変動量算出システムであって、
前記半導体装置内に該半導体装置全体にわたって設けられ、前記半導体装置内で生ずる電源電圧の変動を検知する内部回路と、
前記半導体装置へ前記電源入力部を介して入力される電源電圧と前記内部回路が動作可能な最大動作周波数との間に存在する第1の関係と、前記デカップリングコンデンサの実装形態と前記内部回路の最大動作周波数との間に存在する第2の関係とを記憶する記憶部と、
前記第1の関係及び前記第2の関係に基づいて、前記デカップリングコンデンサの実装形態に対応する前記半導体装置内での電源電圧の等価的な変動量を算出する電圧変動量算出部と
を有する電圧変動量算出システム。
(付記11)
前記半導体装置へ前記電源入力部を介して供給される電源電圧を変化させる電圧変更部と、
前記内部回路が前記半導体装置内で生ずる前記電源電圧の変動を検知するところの前記電源電圧を記録し、該電源電圧を前記内部回路の動作周波数に関連付けて前記記憶部へ格納する電圧記録部と
を有する、付記10記載の電圧変動量算出システム。
(付記12)
前記デカップリングコンデンサの実装形態を変化させる実装形態変更部と、
前記内部回路が前記半導体装置内で生ずる前記電源電圧の変動を検知するところの前記実施形態を記録し、該実施形態を前記内部回路の動作周波数に関連付けて前記記憶部へ格納する実施形態記録部と
を有する、付記10又は11記載の電圧変動量算出システム。
(付記13)
前記内部回路は、複数のレジスタ回路を有するシフトレジスタ回路又はカウンタ回路として構成され、
前記内部回路は、前記半導体装置内で電源電圧の変動が発生した場合に、前記半導体装置内で最も低電位となっているエリアにあるレジスタ回路をスタックさせる、付記10乃至12のうちいずれか一項記載の電圧変動量算出システム。
(付記14)
半導体装置の電源入力部に実装されるデカップリングコンデンサの実装形態を決定するコンデンサ実装形態決定システムであって、
付記10乃至13のうちいずれか一項記載の電圧変動量算出システムと、
前記等価的な変動量に基づいて、前記半導体装置が動作可能であるところのデカップリングコンデンサの実装形態を決定する判定部と
を有するコンデンサ実装形態決定システム。
本発明の一実施例に従うシステムを表す。 半導体装置内で発生する電源電圧の変動を説明するための図である。 内部回路の最大動作周波数の電源電圧依存性を表すグラフである。 デカップリングコンデンサの実装形態に対する内部回路の最大動作周波数の変化を表すグラフである。 デカップリングコンデンサの実装形態に対する電源電圧変動の算出方法の説明図である。 本発明の一実施例に従う測定制御部の機能ブロック図である。 本発明の一実施例に従う内部回路の回路構成を表す。 本発明の一実施例に従う方法を表すフロー図である。 図8の第1の特定ステップ(S101)の詳細なフロー図である。 図8の第2の特定ステップ(S102)の詳細なフロー図である。 本発明の一実施例に従う半導体装置の基板搭載状態を表す。 本発明の一実施例に従う半導体装置の特性評価方法のフロー図である。 半導体装置の動作周波数に対する内部回路の最大動作周波数の変化を表すグラフである。
符号の説明
10 内部回路
100 半導体装置(FPGA)
120 電源
130 発振器
20 測定制御部(コントローラ)
200 プリント回路基板
210 電源電圧変更部
212 コンデンサ実装形態変更部
218 測定結果記憶部
220 電圧変動量算出部
222 判定部
230 クロック信号供給部
240 電圧記録部
242 実装形態記録部
30〜30 レジスタ回路
320〜320,C〜C デカップリングコンデンサ
Fmax 最大動作周波数
VCC 電源電圧
ΔVCC 等価的な変動量

Claims (10)

  1. 対象となる半導体装置内の部品の配置データにアクセスするコンピュータが、該配置データを参照して該データに対応するシミュレーション処理を実行することにより、前記半導体装置の電源入力部に実装されるデカップリングコンデンサの実装形態に対応する前記半導体装置内での電源電圧の等価的な変動量を算出する電圧変動量算出方法であって、
    前記コンピュータは、
    前記配置データに対し、前記半導体装置内で生ずる電源電圧の変動を検知する内部回路を示すデータを、前記配置データ全域にわたって設置するステップと、
    前記半導体装置へ前記電源入力部を介して入力される電源電圧と前記内部回路が動作可能な最大動作周波数との間に存在する第1の関係を特定する第1の特定ステップと、
    前記内部回路を示すデータを配置した配置データと前記内部回路の最大動作周波数との間に存在する第2の関係を特定する第2の特定ステップと、
    前記第1の関係及び前記第2の関係に基づいて、前記デカップリングコンデンサの実装形態に対応する前記半導体装置内での電源電圧の等価的な変動量を算出する算出ステップと
    を実行する電圧変動量算出方法。
  2. 前記第1の特定ステップは、
    前記半導体装置へ前記電源入力部を介して供給される電源電圧を変化させる電圧変化ステップと、
    前記内部回路が前記半導体装置内で生ずる前記電源電圧の変動を検知するところの前記電源電圧を、前記内部回路の動作周波数に関連付けて記憶する電圧記憶ステップと、
    前記内部回路の動作周波数を他の所定の周波数へ変更し、前記電圧変化ステップ及び前記第1の電圧記憶ステップを繰り返すステップと
    を有する、請求項1記載の電圧変動量算出方法。
  3. 前記第1の特定ステップは、前記電圧変化ステップの前に、前記内部回路の動作周波数を与えるクロック信号の位相を走査し、前記半導体装置の動作状態が最悪であるところの前記クロック信号の位相を決定するクロック位相走査ステップを更に有する、請求項2記載の電圧変動量算出方法。
  4. 前記第2の特定ステップは、
    前記デカップリングコンデンサの実装形態を変化させる実装形態変化ステップと、
    前記内部回路が前記半導体装置内で生ずる前記電源電圧の変動を検知するところの前記実施形態を、前記内部回路の動作周波数に関連付けて記憶する実施形態記憶ステップと、
    前記内部回路の動作周波数を他の所定の周波数へ変更し、前記実装形態変化ステップ及び前記実施形態記憶ステップを繰り返すステップと
    を有する、請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の電圧変動量算出方法。
  5. 前記第2の特定ステップは、前記実装形態変化ステップの前に、前記内部回路の動作周波数を与えるクロック信号の位相を走査し、前記半導体装置の動作状態が最悪であるところの前記クロック信号の位相を決定するクロック位相走査ステップを更に有する、請求項4記載の電圧変動量算出方法。
  6. 対象となる半導体装置内の部品の配置データにアクセスするコンピュータが、該配置データを参照して該データに対応するシミュレーション処理を実行することにより、前記半導体装置の電源入力部に実装されるデカップリングコンデンサの実装形態を決定するコンデンサ実装形態決定方法であって、
    前記コンピュータは、
    請求項1乃至5のうちいずれか一項記載の電圧変動量算出方法を用いて、前記デカップリングコンデンサの実装形態に対応する前記半導体装置内での電源電圧の等価的な変動量を算出する算出ステップと、
    前記等価的な変動量に基づいて、前記半導体装置が動作可能であるところのデカップリングコンデンサの実装形態を決定する決定ステップと
    を実行するコンデンサ実装形態決定方法。
  7. 前記決定ステップは、前記等価的な変動量が許容範囲内にあるかどうかを判定する判定ステップを有する、請求項6記載のコンデンサ実装形態決定方法。
  8. 前記半導体装置の電源入力部に実装されるデカップリングコンデンサの実装形態に対応する前記半導体装置内での電源電圧の等価的な変動量を算出する電圧変動量算出システムであって、
    前記半導体装置内に該半導体装置全体にわたって設けられ、前記半導体装置内で生ずる電源電圧の変動を検知する内部回路と、
    前記半導体装置へ前記電源入力部を介して入力される電源電圧と前記内部回路が動作可能な最大動作周波数との間に存在する第1の関係と、前記デカップリングコンデンサの実装形態と前記内部回路の最大動作周波数との間に存在する第2の関係とを記憶する記憶部と、
    前記第1の関係及び前記第2の関係に基づいて、前記デカップリングコンデンサの実装形態に対応する前記半導体装置内での電源電圧の等価的な変動量を算出する電圧変動量算出部と
    を有する電圧変動量算出システム。
  9. 前記内部回路は、複数のレジスタ回路を有するシフトレジスタ回路又はカウンタ回路として構成され、
    前記内部回路は、前記半導体装置内で電源電圧の変動が発生した場合に、前記半導体装置内で最も低電位となっているエリアにあるレジスタ回路をスタックさせる、請求項8記載の電圧変動量算出システム。
  10. 半導体装置の電源入力部に実装されるデカップリングコンデンサの実装形態を決定するコンデンサ実装形態決定システムであって、
    請求項8又は9記載の電圧変動量算出システムと、
    前記等価的な変動量に基づいて、前記半導体装置が動作可能であるところのデカップリングコンデンサの実装形態を決定する判定部と
    を有するコンデンサ実装形態決定システム。
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