JP5071081B2 - 半導体装置に対する同時動作信号ノイズ見積り方法における同時動作信号ノイズ基礎特性取得方法、及びプログラム - Google Patents
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Description
Bounce )又は電源サグ(Power Supply Sag)と呼ばれ、高速デバイスにおける誤スイッチングの主な原因の1つのとなっている。
本発明の態様は、半導体装置において、複数のユーザ設定情報により設定可能な複数のピンの入出力信号が同時動作することに基づく同時動作信号ノイズを見積る同時動作信号ノイズ見積り方法又はプログラムとして実現される。
同時動作信号ノイズ量との関数関係をユーザ設定情報ごとに示す同時動作信号ノイズ基礎特性データが、半導体装置が所定の標準又は評価用プリント回路基板上に搭載されて動作した場合について算出される。
本発明の実施形態の基本原理
本発明の実施形態の具体的な構成及び動作について説明する前に、まず、本発明の実施形態の基本原理について説明する。
全ての処理対象ピンのSSOノイズ量が規格内に収まれば、設計したピン配置が適切であると判断することができる。
実Noise_1_1 は、グループ1(= G_1 )に属する8本のピンが全てI/Oユーザ設定情報1の信号特性を有している場合のSSOノイズ量の実シミュレーション値である。
/Oユーザ設定情報3の信号特性を有している場合のSSOノイズ量の実シミュレーション値である。
取得したSSOノイズ基礎特性データを用いて半導体ピンに対するSSOノイズ量の詳細な解析が実施される。
上記の基本原理に基づく本発明の実施形態の構成について、以下に説明する。
本発明の実施形態では、LSI(大規模集積回路)を構成するFPGAのピン配置を、それが搭載されるPCBの設計と連携させながらSSOノイズ量を見積もることにより、決定することができる。
まず、装置仕様決定部601は、LSIを構成するFPGAとそれが搭載されるPCBにより構成される装置(製品)の全体仕様を決定する。
これ以降は、半導体装置、PCBのそれぞれについて設計が進められる。
まず、LSI仕様設計部604は、FPGAによって構成されるLSIの基本的な仕様の設計を行う。
その後、ピン配置決定部606が、LSIを構成するFPGAのピン配置を決定し、配置配線設計部607が決定されたピン配置での配線設計を行い、タイミング検証部608がそれらのピン配置及び配線でLSIが適切に動作するか否かを確認するためのタイミング検証を行う。
一方、610〜613で示される各機能部は、PCB設計を行う機能ブロックである。
次に、LSI配置決定部611は、PCBに搭載すべきLSIの配置(コネクタや電源回路の配置)を決定する。
後述するSSNチェック部614によるSSOノイズ量のチェック、及び外部インタフェース(I/F)タイミング検証部615による外部インタフェースタイミングのチェックの結果、LSI配置及びLSI間結線が適切であると検証されると、PCB製造部613が、PCBの製造を実行する。
「本発明の実施形態の基本原理」にて前述したように、本発明の実施形態では、装置設計の初期段階では、従来の標準的評価基板で実測されたSSOノイズ基礎特性データを用いてラフな解析が実施され、設計が進捗してPCBのパラメータが決定した後には、汎用回路解析シミュレータソフトによって実装置PCB条件のもとでSSOノイズ基礎特性データが取得され、その新たに取得したSSOノイズ基礎特性データを用いて半導体ピンに対するSSOノイズ量の詳細な解析が実施される。
上述の構成を有する本発明の実施形態の動作について、以下に説明する。
図8は、図7のピン情報記憶部705のデータ構造の例を示す図である。
FPGAによって構成される各LSIの各ピンごとに、LSIとピンを識別する識別子情報と、ピンのLSI上での行位置及び列位置を示す情報と、そのピンに適用されるI/Oユーザ設定情報とが記憶される。
I/Oユーザ設定情報ごとに、同時動作信号数(1、8、24、48の何れか)と、それぞれに対応するSSOノイズ量(単位はミリボルト=mV)が記憶される。これらは、図2及び図4の横軸の各同時動作信号数と、それぞれにおける実Noise_1_1 、実Noise_2_1 ・・・等のSSOノイズ量に対応している。図9中「サフィックス(参考)」列に、図2との関係を示している。
まず、図10のステップS1001は、図7の評価基板での回路解析制御部701によって実行される。このステップでは、FPGA評価用PCB環境の条件下で、汎用の回路解析シミュレータソフトウェアが実行され、全てのI/Oユーザ設定情報に対しSSOノイズ基礎特性データが取得され、その関数テーブルデータが作成される。当該ソフトウェアとしては、エレクトロニクス研究所(Electronics Research Laboratory)の集積回路グループとカリフォルニア大学バークレー校の電気工学・コンピュータ・サイエンス学科(EECS)によって開発されたSPICE(Simulation Program with Integrated Circuit Emphasis )ソフトウェア、又はそれから派生したHSPICE(Synopsys社製)ソフトウェア等を用いることができる。このとき回路解析シミュレータに与えられるパラメータとしては、下記のものが使用される。
2.評価用PCBの層数
3.デバイスのパッケージモデル
4.バッファモデル
上記動作の結果、図9に示されるSSOノイズ量の各値が得られ、これが図7のSSOノイズ基礎特性データ記憶部704に図9の関数テーブルデータの形式で記憶される。
次に、グループ番号を示す変数iの値が1にセットされる(ステップS1102)。
[数1]
s_i_j = 1 (j = 1 かつ i = 1)
s_i_j = G_i 以下のピン総数(=8,24,or48) (j = 1 かつ i > 1)
s_i_j = s_i_j-1 + x_i_j-1 (j > 1 )
今、i = 1 であり、I/Oユーザ設定情報ごとのSSOノイズ基礎特性は、図2〜図4及び図9の例の場合、
I/Oユーザ設定情報A>I/Oユーザ設定情報B>I/Oユーザ設定情報C
となるため、下記の計算がなされる。
I/Oユーザ設定情報2=I/Oユーザ設定情報B、x_1_2 = 4
I/Oユーザ設定情報3=I/Oユーザ設定情報C、x_1_3 = 2
この結果、始点位置は、数1式より、下記のように計算される。
s_1_2 = s_1_1 + x_1_1 = 1 + 2 = 3
s_1_3 = s_1_2 + x_1_2 = s_1_1 + x_1_1 + x_1_2 = 1 + 2 + 4 = 7
と算出される。
[数2]
Noise_i_j = F_j (s_i_j + x_i_j ) - F_j (s_i_j )
今、図2〜図4及び図9の例では、
I/Oユーザ設定情報1:x_1_1 = 2 、s_1_1 = 1
I/Oユーザ設定情報2:x_1_2 = 4 、s_1_2 = 3
I/Oユーザ設定情報3:x_1_3 = 2 、s_1_3 = 7
である。また、SSOノイズ基礎特性F_j(x)、即ち、F_1(x)、F_2(x)、F_3(x)は、図2又は図4からわかるように、G_i = G_1 のエリアにおいては、I/Oユーザ設定情報1(=A)、I/Oユーザ設定情報2(=B)、I/Oユーザ設定情報3(=C)のそれぞれについて、図9の関数テーブル上(GND側)上の同時動作信号本数(SSO本数)=1におけるSSOノイズ量と、SSO本数=8におけるSSOノイズ量とを直線補間して得られる一次直線関数として算出でき、以下のように計算される。
F_2(x)= {(305-40)/(8-1)}x+ {(8*40-1*305)/(8-1)} = 37.857*x + 2.143
F_3(x)= {(214-30)/(8-1)}x+ {(8*30-1*214)/(8-1)} = 26.286*x + 3.714
これらより、G_i = G_1 のエリアにおけるI/Oユーザ設定情報1(=A)、I/Oユーザ設定情報2(=B)、I/Oユーザ設定情報3(=C)のそれぞれにおけるSSOノイズ量Noise_1_1 、Noise_1_2 、及びNoise_1_3 は、数2式より、以下のように計算される。
={47.143*(1+2)+2.857}-(47.143*1+2.857)=47.143*2=94.286(mV)
Noise_1_2 = F_2 (s_1_2 + x_1_2 ) - F_2 (s_1_2 )
={35.857*(3+4)+2.143}-(35.857*3+2.143)=35.857*4=143.428(mV)
Noise_1_3 = F_3 (s_1_3 + x_1_3 ) - F_3 (s_1_3 )
={26.286*(7+2)+3.714}-(26.286*7+3.714)=26.286*2=52.572(mV)
前述の数2式と図4とからわかるように、G_i エリア内でのI/Oユーザ設定情報jごとのSSOノイズ量Noise_i_j は、I/Oユーザ設定情報jごとのG_i エリア内での同時動作信号本数x_i_j の増分に対するSSOノイズ基礎特性F_j(x)の増分に等しい。従って、SSOノイズ基礎特性F_j(x)が一次直線によって表されるときには、数2式は、下記数3式のように簡略化してもよい。
[数3]
Noise_i_j = a_j * x_i_j
ただし、a_j は、G_i エリア内でのSSOノイズ基礎特性の直線の傾きである。SSOノイズ基礎特性F_j(x)が一次直線によって表されないような場合には、数2式を厳密に計算するのがよい。
らの総和として、G_i = G_1 のエリア内の総SSOノイズ量Noise_i = Noise_1 が計算される(ステップS1106)。
= 94.286+143.428+52.572=290.03(mV)
以上のようにして、1つのグループエリアに対する処理が終了したら、全てのG_i エリアについての処理が終了したか否かが判定される(ステップS1107)。
I/Oユーザ設定情報A>I/Oユーザ設定情報B>I/Oユーザ設定情報C
となるため、下記の計算がなされる。
I/Oユーザ設定情報2=I/Oユーザ設定情報B、x_2_2 = 5
I/Oユーザ設定情報3=I/Oユーザ設定情報C、x_2_3 = 5
この結果、始点位置は、数1式より、下記のように計算される。
s_2_2 = s_2_1 + x_2_1 = 8 + 5 = 13
s_2_3 = s_2_2 + x_2_2 = s_2_1 + x_2_1 + x_2_2 = 8 + 5 + 5 = 18
と算出される。
F_2(x)= {(786-305)/(24-8)}x+ {(24*305-8*786)/(24-8)} = 30.063*x + 0.073
F_3(x)= {(524-214)/(24-8)}x+ {(24*214-8*524)/(24-8)} = 19.375*x + 0.077
これらより、G_i = G_2 のエリアにおけるI/Oユーザ設定情報1(=A)、I/Oユーザ設定情報2(=B)、I/Oユーザ設定情報3(=C)のそれぞれにおけるSSOノイズ量Noise_2_1 、Noise_2_2 、及びNoise_2_3 は、数2式より、以下のように計算される。
=38.125*5=190.625(mV)
Noise_2_2 = F_2 (s_2_2 + x_2_2 ) - F_2 (s_2_2 )
=30.063*5=150.315(mV)
Noise_2_3 = F_3 (s_2_3 + x_2_3 ) - F_3 (s_2_3 )
=19.375*5=96.875(mV)
このようにして、G_i = G_2 のエリア内でのI/Oユーザ設定情報jごとのSSOノイズ量Noise_i_j 、即ち、Noise_2_1 、Noise_2_2 、及びNoise_2_3 が計算できたら、それらの総和として、G_i = G_2 のエリア内の総SSOノイズ量Noise_i = Noise_2 が計算される(ステップS1106)。
= 190.625+150.315+96.875=437.82(mV)
以上のようにして、G_2 のエリアに対する処理が終了したら、まだ、G_3 のエリアの処理が残っているため、ステップS1107の判定はNOとなって、グループ識別変数iの値が+1されてi = 3 にされたた後(ステップS1108)、ステップS1103の処理に戻って、G_3 のエリアに対する処理が繰り返し実行される。
I/Oユーザ設定情報A>I/Oユーザ設定情報B>I/Oユーザ設定情報C
となるため、下記の計算がなされる。
I/Oユーザ設定情報2=I/Oユーザ設定情報B、x_3_2 = 7
I/Oユーザ設定情報3=I/Oユーザ設定情報C、x_3_3 = 7
この結果、始点位置は、数1式より、下記のように計算される。
s_3_2 = s_3_1 + x_3_1 = 24 + 7 = 31
s_3_3 = s_3_2 + x_3_2 = s_3_1 + x_3_1 + x_3_2 = 24 + 7 + 7 = 38
と算出される。
= 19.375*x + 0.057
F_2(x)= {(1245-786)/(48-24)}x+ {(48*786-24*1245)/(48-24)}
= 19.125*x + 0.053
F_3(x)= {(853-524)/(48-24)}x+ {(48*524-24*853)/(48-24)}
= 13.708*x + 0.051
これらより、G_i = G_3 のエリアにおけるI/Oユーザ設定情報1(=A)、I/Oユ
ーザ設定情報2(=B)、I/Oユーザ設定情報3(=C)のそれぞれにおけるSSOノイズ量Noise_3_1 、Noise_3_2 、及びNoise_3_3 は、数2式より、以下のように計算される。
=19.375*7=135.625(mV)
Noise_2_2 = F_2 (s_3_2 + x_3_2 ) - F_2 (s_3_2 )
=19.125*7=133.875(mV)
Noise_2_3 = F_3 (s_3_3 + x_3_3 ) - F_3 (s_3_3 )
=13.708*7=95.956(mV)
このようにして、G_i = G_3 のエリア内でのI/Oユーザ設定情報jごとのSSOノイズ量Noise_i_j 、即ち、Noise_3_1 、Noise_3_2 、及びNoise_3_3 が計算できたら、それらの総和として、G_i = G_3 のエリア内の総SSOノイズ量Noise_i = Noise_3 が計算される(ステップS1106)。
= 135.625+133.875+95.956=365.46(mV)
以上のようにして、G_3 のエリアに対する処理が終了したら、全てのグループのエリアの処理が終了したため、ステップS1107の判定はYESとなって、全てのグループG_i のSSOノイズ量Noise_i の総和が計算されることにより、最終的なNoise が算出される
Noise = Noise_1 + Noise_2 + Noise_3
= 290.03 + 437.82 + 365.46 = 1093.31(mV)
以上のようにして計算された全グループに対する総SSOノイズ量Noise が算出されたら、それが予め設定された許容閾値よりも大きいか否かが判定される(ステップS1110)。
LSIに対して繰り返し実行され、全てのLSIに対するチェックが実行される。
また、図9の関数テーブル例では、各I/Oユーザ設定情報が設定されたピンが、グランド側(GND側)のピンとして動作した場合と、電源側(VCC側)のピンとして動作した場合のそれぞれについて、SSOノイズ量が記憶されているため、グランド側と電源側のそれぞれのI/Oユーザ設定情報について、上記と同様の処理が繰り返し実行されることになる。
・PCBのパターンデータ(Via 長)
・PCBの層数
これを受けて、図10のステップ1005が、図7の実装置PCBでの回路解析制御部703によって実行される。このステップでは、上述の確定した実装置PCB環境の条件下で、汎用の回路解析シミュレータソフトウェア(SPICE、HSPICE等)が実行され、全てのI/Oユーザ設定情報に対し再度SSOノイズ基礎特性データが取得され、その関数テーブルデータが作成される。このとき回路解析シミュレータに与えられるパラメータとしては、下記のものが使用される。
2.実装置PCBの層数
3.デバイスのパッケージモデル
4.バッファモデル
上記動作の結果、図9に示されるSSOノイズ量の各補正値が得られ、これらの補正値によって、図7のSSOノイズ基礎特性データ記憶部704に記憶される図9の関数テーブルデータの形式の内容が書き換えられる(ステップS1006)。
図12は、上記本発明の実施形態の装置を実現できるコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
図12に示されるコンピュータは、CPU1201、メモリ1202、入力装置1203、出力装置1204、外部記憶装置1205、可搬記録媒体1209が挿入される可搬記録媒体駆動装置1206、及びネットワーク接続装置1207を有し、これらがバス1208によって相互に接続された構成を有する。同図に示される構成は上記システムを実現できるコンピュータの一例であり、そのようなコンピュータはこの構成に限定されるものではない。
可搬記録媒体駆動装置1206は、光ディスクやSDRAM、コンパクトフラッシュ(登録商標)等の可搬記録媒体1209を収容するもので、外部記憶装置1205の補助の役割を有する。
本実施形態によるシステムは、それに必要な図5及び図6等で説明した機能を実現するプログラムをCPU1201が実行することで実現される。そのプログラムは、例えば外部記憶装置1205や可搬記録媒体1209に記録して配布してもよく、或いはネットワーク接続装置1207によりネットワークから取得できるようにしてもよい。
(付記1)
半導体装置において、複数のユーザ設定情報により設定可能な複数のピンの入出力信号が同時動作することに基づく同時動作信号ノイズを見積る同時動作信号ノイズ見積り方法において、
前記同時動作するピンの本数である同時動作信号本数と前記同時動作信号ノイズ量との関数関係を前記ユーザ設定情報ごとに示す同時動作信号ノイズ基礎特性データを、前記半導体装置が所定の標準又は評価用プリント回路基板上に搭載されて動作した場合について算出する第1のステップと、
前記半導体装置の各ピンを処理対象ピンとして、該各処理対象ピンの近傍のエリアについて前記ユーザ設定情報ごとの同時動作信号本数を算出し、その算出結果と前記第1のステップで算出された同時動作信号ノイズ基礎特性データとに基づいて前記各処理対象ピンごとの同時動作信号ノイズ量を算出する第2のステップと、
該第2のステップで算出された前記各処理対象ピンごとの同時動作信号ノイズ量が所定の許容範囲内に入るように前記半導体装置のピン配置及び該半導体装置が搭載されるプリント回路基板の構成が設計された段階で、前記同時動作信号ノイズ基礎特性データを算出し直して補正する第3のステップと、
前記半導体装置の各ピンを処理対象ピンとして、該各処理対象ピンの近傍のエリアにつ
いて前記ユーザ設定情報ごとの同時動作信号本数を算出し、その算出結果と前記第3のステップで補正された同時動作信号ノイズ基礎特性データとに基づいて前記各処理対象ピンごとの同時動作信号ノイズ量を再度算出する第4のステップと、
該第4のステップで再度算出された前記各処理対象ピンごとの同時動作信号ノイズ量が所定の許容範囲内に入るように前記半導体装置のピン配置及び該半導体装置が搭載されるプリント回路基板の構成の設計を修正する第5のステップと、
を含むことを特徴とする半導体装置に対する同時動作信号ノイズ見積り方法における同時動作信号ノイズ基礎特性取得方法。
(付記2)
前記第2のステップ又は前記第4のステップは、前記各処理対象ピンの近傍のエリアを前記各処理対象ピンからの距離を基準に複数のグループに分割し、該各グループごとに、前記ユーザ設定情報ごとの同時動作信号本数の算出と、その算出結果と前記同時動作信号ノイズ基礎特性データとに基づく同時動作信号ノイズ量の算出を行い、その算出結果を全ての前記グループについて総和をとることにより、前記各処理対象ピンごとの同時動作信号ノイズ量を算出するステップを含み、
前記同時動作信号ノイズ基礎特性データは、前記同時動作信号本数と前記同時動作信号ノイズ量との関数関係を前記グループごと及び前記ユーザ設定情報ごとに示すデータである、
ことを特徴とする付記1に記載の半導体装置に対する同時動作信号ノイズ見積り方法における同時動作信号ノイズ基礎特性取得方法。
(付記3)
半導体装置において、複数のユーザ設定情報により設定可能な複数のピンの入出力信号が同時動作することに基づく同時動作信号ノイズを見積る処理を実行するコンピュータに、
前記同時動作するピンの本数である同時動作信号本数と前記同時動作信号ノイズ量との関数関係を前記ユーザ設定情報ごとに示す同時動作信号ノイズ基礎特性データを、前記半導体装置が所定の標準又は評価用プリント回路基板上に搭載されて動作した場合について算出する第1の機能と、
前記半導体装置の各ピンを処理対象ピンとして、該各処理対象ピンの近傍のエリアについて前記ユーザ設定情報ごとの同時動作信号本数を算出し、その算出結果と前記第1の機能で算出された同時動作信号ノイズ基礎特性データとに基づいて前記各処理対象ピンごとの同時動作信号ノイズ量を算出する第2の機能と、
該第2の機能で算出された前記各処理対象ピンごとの同時動作信号ノイズ量が所定の許容範囲内に入るように前記半導体装置のピン配置及び該半導体装置が搭載されるプリント回路基板の構成が設計された段階で、前記同時動作信号ノイズ基礎特性データを算出し直して補正する第3の機能と、
前記半導体装置の各ピンを処理対象ピンとして、該各処理対象ピンの近傍のエリアについて前記ユーザ設定情報ごとの同時動作信号本数を算出し、その算出結果と前記第3の機能で補正された同時動作信号ノイズ基礎特性データとに基づいて前記各処理対象ピンごとの同時動作信号ノイズ量を再度算出する第4の機能と、
該第4の機能で再度算出された前記各処理対象ピンごとの同時動作信号ノイズ量が所定の許容範囲内に入るように前記半導体装置のピン配置及び該半導体装置が搭載されるプリント回路基板の構成の設計を修正する第5の機能と、
を実行させるためのプログラム。
(付記4)
前記第2の機能又は前記第4の機能は、前記各処理対象ピンの近傍のエリアを前記各処理対象ピンからの距離を基準に複数のグループに分割し、該各グループごとに、前記ユーザ設定情報ごとの同時動作信号本数の算出と、その算出結果と前記同時動作信号ノイズ基礎特性データとに基づく同時動作信号ノイズ量の算出を行い、その算出結果を全ての前記グループについて総和をとることにより、前記各処理対象ピンごとの同時動作信号ノイズ
量を算出する機能を含み、
前記同時動作信号ノイズ基礎特性データは、前記同時動作信号本数と前記同時動作信号ノイズ量との関数関係を前記グループごと及び前記ユーザ設定情報ごとに示すデータである、
ことを特徴とする付記3に記載のプログラム。
602 LSI分割部
603 LSI外部インタフェース(I/F)仕様決定部
604 LSI仕様設計部
605 LSI機能設計部
606 ピン配置決定部
607 配置配線設計部
608 タイミング検証部
609 LSI製造部
610 PCB基本設計部
611 LSI配置決定部
612 LSI間結線決定部
613 PCB製造部
614 SSNチェック部
615 外部インタフェース(I/F)タイミング検証部
616 装置製造部
701 評価基板での回路解析制御部
702 SSOノイズ算出部
703 実装置PCBでの回路解析制御部
704 SSOノイズ基礎特性データ記憶部
705 ピン情報記憶部
Claims (4)
- 半導体装置において、複数のユーザ設定情報により設定可能な複数のピンの入出力信号が同時動作することに基づく同時動作信号ノイズを見積る同時動作信号ノイズ見積りを、コンピュータが該半導体装置のモデルをシミュレーションにより解析することによって実行する方法において、
該コンピュータが、
前記同時動作するピンの本数である同時動作信号本数と前記同時動作信号ノイズ量との関数関係を前記ユーザ設定情報ごとに示す同時動作信号ノイズ基礎特性 データを、前記半導体装置が所定の標準又は評価用プリント回路基板上に搭載されて動作した場合について算出する第1のステップと、
前記半導体装置の各ピンを処理対象ピンとして、該各処理対象ピンの近傍のエリアについて前記ユーザ設定情報ごとの同時動作信号本数を算出し、その算出結果と前記第1のステップで算出された同時動作信号ノイズ基礎特性データとに基づいて前記各処理対象ピンごとの同時動作信号ノイズ量を算出する第2のステップ と、
該第2のステップで算出された前記各処理対象ピンごとの同時動作信号ノイズ量が所定の許容範囲内に入るように前記半導体装置のピン配置及び該半導体装置が搭載されるプリント回路基板の構成がユーザにより設計された段階で、前記同時動作信号ノイズ基礎特性データを算出し直して補正する第3のステップと、
前記半導体装置の各ピンを処理対象ピンとして、該各処理対象ピンの近傍のエリアについて前記ユーザ設定情報ごとの同時動作信号本数を算出し、その算出結果と前記第3のステップで補正された同時動作信号ノイズ基礎特性データとに基づいて前記各処理対象ピンごとの同時動作信号ノイズ量を再度算出する第4のステップと、
を含むことを特徴とする半導体装置に対する同時動作信号ノイズ見積り方法における同時動作信号ノイズ基礎特性取得方法。 - 前記第2のステップ又は前記第4のステップは、前記各処理対象ピンの近傍のエリアを前記各処理対象ピンからの距離を基準に複数のグループに分割し、該各グループごとに、前記ユーザ設定情報ごとの同時動作信号本数の算出と、その算出結果と前記同時動作信号ノイズ基礎特性データとに基づく同時動作信号ノイズ量の算出を行い、その算出結果を全ての前記グループについて総和をとることにより、前記各処理対象ピンごとの同時動作信号ノイズ量を算出するステップを含み、
前記同時動作信号ノイズ基礎特性データは、前記同時動作信号本数と前記同時動作信号ノイズ量との関数関係を前記グループごと及び前記ユーザ設定情報ごとに示すデータである、
ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置に対する同時動作信号ノイズ見積り方法における同時動作信号ノイズ基礎特性取得方法。 - 半導体装置において、複数のユーザ設定情報により設定可能な複数のピンの入出力信号が同時動作することに基づく同時動作信号ノイズを見積る処理を、コンピュータに該半導体装置のモデルをシミュレーションにより解析させることによって実行させるプログラムであって、
コンピュータに、
前記同時動作するピンの本数である同時動作信号本数と前記同時動作信号ノイズ量との関数関係を前記ユーザ設定情報ごとに示す同時動作信号ノイズ基礎特性データを、前記半導体装置が所定の標準又は評価用プリント回路基板上に搭載されて動作した場合について算出する第1の機能と、
前記半導体装置の各ピンを処理対象ピンとして、該各処理対象ピンの近傍のエリアについて前記ユーザ設定情報ごとの同時動作信号本数を算出し、その算出結果と前記第1の機能で算出された同時動作信号ノイズ基礎特性データとに基づいて前記各処理対象ピンごとの同時動作信号ノイズ量を算出する第2の機能と、
該第2の機能で算出された前記各処理対象ピンごとの同時動作信号ノイズ量が所定の許容範囲内に入るように前記半導体装置のピン配置及び該半導体装置が搭載されるプリント回路基板の構成がユーザにより設計された段階で、前記同時動作信号ノイズ基礎特性データを算出し直して補正する第3の機能と、
前記半導体装置の各ピンを処理対象ピンとして、該各処理対象ピンの近傍のエリアについて前記ユーザ設定情報ごとの同時動作信号本数を算出し、その算出結果と前記第3の機能で補正された同時動作信号ノイズ基礎特性データとに基づいて前記各処理対象ピンごとの同時動作信号ノイズ量を再度算出する第4の機能と、
を実行させるためのプログラム。 - 前記第2の機能又は前記第4の機能は、前記各処理対象ピンの近傍のエリアを前記各処理対象ピンからの距離を基準に複数のグループに分割し、該各グループごとに、前記ユーザ設定情報ごとの同時動作信号本数の算出と、その算出結果と前記同時動作信号ノイズ基礎特性データとに基づく同時動作信号ノイズ量の算出を行い、その算出結果を全ての前記グループについて総和をとることにより、前記各処理対象ピンごとの同時動作信号ノイズ量を算出する機能を含み、
前記同時動作信号ノイズ基礎特性データは、前記同時動作信号本数と前記同時動作信号ノイズ量との関数関係を前記グループごと及び前記ユーザ設定情報ごとに示すデータである、
ことを特徴とする請求項3に記載のプログラム。
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