JP5050915B2 - 記録装置及び記録装置の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタ等の記録装置に係り、詳しくはインク等の流体の供給機構と用紙等
のターゲットの搬送機構とが共通の駆動源で駆動される構成において、ジャム(紙詰まり
)発生時に所定の制御を行う記録装置及び記録装置の制御方法に関する。
従来、この種の記録装置としてのプリンタでは、搬送される用紙(ターゲット)上に記
録ヘッドによる記録(印刷)を行って画像や文字等の印刷が行われる。
例えば、用紙が搬送経路の途中で詰まるジャムが発生した場合、用紙を搬送経路上から
除去するために排紙処理を行うプリンタが開示されている(例えば特許文献1、2等)。
特許文献1では、印刷装置が電源オフされる時に、用紙ジャムが発生しているか否かに
関するジャム情報を記憶手段に記憶し、印刷装置が電源オンされる時点で、電源オフ時に
ジャム状態であり、かつ、電源オフ時に用紙有りを検知していたセンサが一つでも用紙有
りを検知していれば、用紙ジャムエラーとして、通常(非エラー時に)行うべき用紙の排
出処理を行わない構成となっていた。
また、特許文献2では、主電源の投入時に、紙あり(紙検出センサがON)且つキャリ
ッジがホームポジション外である場合には、用紙ジャムの可能性があるとして、ジャム排
紙ルーチンを実行して用紙を除去した後、CRホームシークを実行する構成となっていた
また、インクカートリッジ内のインクパックを加圧する加圧ポンプを備え、加圧ポンプ
でインクカートリッジ内を加圧することでインクパックから記録ヘッドへインクを加圧供
給するインク供給方式を採用するプリンタも知られている(例えば特許文献3等)。
特開2005−66969号公報(例えば段落[0028]〜[0036]、図3等。) 特開2000−141814号公報 特開2005−297331号公報
例えば特許文献3のような加圧ポンプを備えたプリンタにおいて、部品点数低減のため
に、紙送り処理や排紙処理を行う駆動源と加圧ポンプの駆動源とを共通の電動モータとす
る構成を採用しようとした場合、電源オン時には、インクカートリッジにインク供給圧を
付与するために加圧ポンプを駆動させる必要がある。しかし、紙ジャムが発生している状
態で電源オンされたときに、加圧ポンプを駆動させるために電動モータを駆動させると、
紙送り機構を介して用紙を送り方向あるいは反送り方向に動かそうとする力が働き、ジャ
ムを悪化させる虞があった。
例えば特許文献1に記載された印刷装置では、ジャム発生時には自動排紙動作を行わな
いことで、ジャムの悪化は避けられるが、自動排紙動作を含まない構成の印刷装置におい
ては、電源オン時にインク供給圧を確保するために加圧ポンプが駆動されてしまい、ジャ
ムを悪化させるという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、搬送手段
と流体供給調整手段とが共通の駆動源の動力で駆動される記録装置において、記録装置の
電源がオンされた場合に、ターゲットのジャムが解消していなくても、流体供給源から記
録手段へ流体を供給すべく流体供給調整手段が動作されてジャムを悪化させる事態を回避
できる記録装置及び記録装置の制御方法を提供することにある。
本発明は、ターゲットを搬送する搬送手段と、前記搬送手段に搬送されたターゲットに
対して記録を行う記録手段とを備えた記録装置であって、記録用の流体を収容する流体供
給源から前記記録手段への流体の供給・非供給の切り換え動作を行う流体供給調整手段と
、前記搬送手段と前記流体供給調整手段とに共通の駆動源と、前記駆動源を駆動制御する
制御手段と、前記搬送手段の搬送経路上におけるターゲットのジャムを検出するジャム検
出手段と、前記ジャム検出手段の検出結果に基づくジャム情報を保持する記憶手段と、記
録装置の電源がオンされたときに前記記憶手段の前記ジャム情報に基づいて前回の電源オ
フ時にジャムが発生していたか否かを判断する判断手段とを備え、前記制御手段は、記録
装置の電源がオンされたときに前記判断手段の判断結果に基づいて、ジャムが発生してい
ない場合は、前記流体供給調整手段に前記流体供給源から前記記録手段への流体の供給を
行わせるべく前記駆動源を駆動し、一方、ジャムが発生していた場合は、前記流体供給調
整手段に前記流体供給源から前記記録手段へ流体を供給させるために行うべき前記駆動源
の駆動を行わないことを要旨とする。
この発明によれば、搬送手段の搬送経路上におけるターゲットのジャムがジャム検出手
段により検出されると、ジャム検出手段の検出結果に基づくジャム情報が記憶手段に保持
される。記録装置の電源がオフされた後、次回、記録装置の電源がオンされたときに、判
断手段が、記憶手段のジャム情報に基づいて前回の電源オフ時にジャムが発生していたか
否かを判断する。そして、制御手段は、判断手段の判断結果に基づいて、ジャムが発生し
ていない場合は、流体供給調整手段に流体供給源から記録手段への流体の供給を行わせる
べく駆動源を駆動する。一方、ジャムが発生していた場合は、流体供給調整手段に流体供
給源から記録手段へ流体を供給させるために行うべき駆動源の駆動を行わない。よって、
ジャムが発生した状態で電源オフされた後の次回の電源オン時には、流体供給調整手段に
流体供給源から記録手段へ流体を供給させるために行うべき駆動源の駆動が行われないこ
とから、駆動源を共通にする搬送手段が駆動されず、仮に電源オン時にジャムが解消して
いなくても、そのジャムを悪化させる事態を回避できる。
(第一の実施形態)
以下、本発明を印刷装置に適用した第一の実施形態を、図1〜図8に基づいて説明する
図1は、印刷装置の外装ケース内の概略構成を示す平面図である。記録装置としてのイ
ンクジェット式の印刷装置11は、本体ケース12内にキャリッジ13とインクカートリ
ッジ14とを備え、インクカートリッジ14がキャリッジ13と離れて本体ケース12側
に配置されるオフキャリッジ式の構成をとる。キャリッジ13は駆動プーリ15と従動プ
ーリ16とに巻き掛けられた無端帯状のタイミングベルト17の所定箇所に固定され、こ
のタイミングベルト17がキャリッジモータ(以下、CRモータ18)という)により正
転・逆転駆動されることにより、ガイド軸19に案内されて主走査方向X(図1の左右方
向)に往復移動する。なお、インクカートリッジ14が流体供給源に相当する。
キャリッジ13の下部には、複数のノズル孔を有する記録手段としての記録ヘッド20
が取り付けられている。本体ケース12の端部側(図1では右端部側)には、ターゲット
としての用紙Pを搬送するための駆動源となる搬送モータ(以下、「PFモータ21」と
いう)が搭載されている。PFモータ21の出力軸に嵌着されたピニオンギヤ21a(図
2参照)が歯車機構24を介して搬送ローラ22及び排紙ローラ23(いずれも図5参照
)と動力伝達可能に連結されている。PFモータ21が回転駆動されると、搬送ローラ2
2及び排紙ローラ23が回転して、用紙Pがプラテン25上を副走査方向Y(図1の上下
方向)に搬送される。
図1に示すように、キャリッジ13の上部には複数のバルブユニット26が搭載されて
いる。インクカートリッジ14及びバルブユニット26はインク色(例えばブラック、イ
エロー、マゼンタ、シアン)の数だけ配設され、各バルブユニット26は各色毎にインク
供給チューブ27を通じて各色のインクカートリッジ14に接続されている。各バルブユ
ニット26はインクカートリッジ14から供給されたインクを一時貯留し、所定圧に圧力
調整したインクを記録ヘッド20に供給する。
また、本体ケース12の端部(図1における右端部)には、インクカートリッジ14の
上側に加圧ユニット28が配設されている。加圧ユニット28は空気供給チューブ29を
通じて加圧空気をインクカートリッジ14に送り出す装置であり、加圧ポンプ30、圧力
センサ31及び大気開放弁32を備えている。加圧ポンプ30で加圧された空気は圧力セ
ンサ31及び大気開放弁32(閉弁状態)を経由して分配器33に接続された複数(本例
は4本)の空気供給チューブ29を通ってカートリッジホルダ34に装填された各色のイ
ンクカートリッジ14の内部空間(以下、「空気室」という)に供給されるようになって
いる。
インクカートリッジ14の外装ケースとなるインクケース14a内には、インクが封入
されたインクパック35(図5参照)が収容されており、インクカートリッジ14がカー
トリッジホルダ34に装填された状態下では、インクパック35のインク排出口35a(
図5参照)にインク供給チューブ27が接続されるとともに、インクケース14a内の空
気室が空気供給チューブ29と連通した状態となる。加圧ポンプ30が作動して加圧空気
が空気供給チューブ29を通ってインクカートリッジ14内の空気室に導入されると、空
気室内の空気圧によってインクパック35が押圧され、インクパック35内のインクがイ
ンク供給チューブ27を介してバルブユニット26に供給されるようになっている。
バルブユニット26で一時貯留されたインクは、バルブユニット26内の圧力調整弁機
構により圧力調整されつつ記録ヘッド20へと供給される。印刷装置11は、ホストコン
ピュータHC(図5に示す)やメモリーカードから取り込んだ印刷データに基づきCRモ
ータ18及びPFモータ21を駆動し、記録ヘッド20からインクを吐出して印刷処理を
実行する。
図2は加圧ユニット28の斜視図である。加圧ユニット28は加圧ポンプ30、圧力セ
ンサ31及び大気開放弁32が金属製の取付板41に取着されることでユニット化されて
いる。加圧ポンプ30は本例ではベローズ式ポンプであり、PFモータ21を駆動源とす
る。PFモータ21の回転は、クラッチ機構54(図5に示す)を介して歯車機構42に
伝達され、さらに歯車機構42から加圧ポンプ30の入力歯車52に伝達されることで、
入力歯車52と一体的に回転するカム機構43を介してポンプ部40の往復直線運動に変
換される。
詳細に説明すると、図2に示すように、PFモータ21の出力軸に嵌着されたピニオン
ギヤ21aと噛合する歯車37の回転軸53は、クラッチ機構54(図5参照)を介して
第1歯車46の回転軸45と動力伝達可能に接続されている。第1歯車46は大径歯車4
6aと小径歯車46bとを有し、そのうちの大径歯車46aが、加圧ポンプ30を構成す
るカム機構43の入力歯車52と噛合している。
なお、図1に示すように、キャリッジ13の移動経路上におけるホームポジション(図
1における右端寄り位置)側の所定の切換位置には、キャリッジ13により操作されるク
ラッチレバー56が設けられている。キャリッジ13が、切換位置に移動してクラッチレ
バー56を押し込むと、クラッチ機構54が、PFモータ21の動力を加圧ユニット28
に伝達可能な接続状態に切り換えられ、一方、キャリッジ13が切換位置から離れると、
不図示のバネの復元力によりクラッチレバー56が復帰してクラッチ機構54の接続状態
が切断されるようになっている。
図2に示す加圧ポンプ30を構成するポンプ部40は、ベローズ(蛇腹)47と、ベロ
ーズ47の両端部に密閉状態に固着された蓋部48及び押圧部材49とを備えている。蓋
部48は複数の爪部48aを介して取付板41の保持壁41bに係止固定されている。一
方、押圧部材49は、平板状をなす基部50と、基部50の片面から垂直に延出する円柱
状の駆動ロッド51とを備えている。
図2に示すように、押圧部材49は、取付板41に折曲げ形成された一対の支持片41
d,41dに開口した支持孔(図示せず)にその駆動ロッド51が挿通された状態で往復
直線運動可能に支持されている。
入力歯車52は、その軸心線に沿って貫通する連通孔(図示せず)に駆動ロッド51が
挿通されることによって、一対の支持片41d,41dの間において駆動ロッド51を中
心に回転可能に支持されている。この入力歯車52は、大径部分の歯部52aと小径部分
の円筒部52bとを有し、そのうちの大径部分の歯部52aが、前述の第1歯車46の大
径歯車46aと噛合している。
駆動ロッド51の外周面には、二重螺旋が両端で繋がった溝経路を有するカム溝(図示
せず)が形成されており、円筒部52bに取着された保持片55によりカム部(図示せず
)がカム溝に係入する状態に保持されている。入力歯車52が一方向に回転すると、これ
に伴い駆動ロッド51の回りをカム部がカム溝に案内されつつ回転することで押圧部材4
9が駆動ロッド51の軸方向に往復移動し、これによりベローズ47を伸縮運動させる。
なお、蓋部48に内蔵されている弁機構(図示せず)の働きにより、ベローズ47が伸長
する過程で吸気路上の逆止弁(図示省略)が開き空気が吸入され、一方、ベローズ47が
収縮する過程で排気路上の逆止弁が開き排気接続管40aから加圧空気が排出されるよう
になっている。
図2に示すように、圧力センサ31は、加圧ポンプ30が排出する加圧空気の圧力を検
出し、その圧力に応じた検出値を出力可能なセンサである。圧力センサ31は、加圧空気
の入口となる入力接続管31aが第1空気供給チューブ29aを通じて加圧ポンプ30の
排気接続管40aに接続され、出力接続管31bが第2空気供給チューブ29bを通じて
大気開放弁32の吸入接続管32aに接続されている。圧力センサ31は、大気開放弁3
2を通じてインクカートリッジ14内の空気室と連通しており、その検出値はインクカー
トリッジ14内の空気圧を示す値となる。
図2に示す大気開放弁32の開閉は、PFモータ21の動力を用いて行われる。図2に
示すように、第1歯車46及び大気開放弁32の間には摩擦クラッチ機構58が配設され
ている。これを以下に説明すると、取付板41の壁部41aに固着されている支軸59の
先端部には第2歯車60が回転可能に取り付けられている。第2歯車60は、第1歯車4
6の小径歯車46bと噛合っている。第2歯車60及び壁部41aの間には、摩擦クラッ
チ機構58によって第2歯車60と連れ回り回動可能な揺動レバー62が支軸59に対し
回転可能に支持されている。揺動レバー62の外周面には、その径方向に突出したレバー
部62aが形成されている。
揺動レバー62と壁部41aとの間には、揺動レバー62を第2歯車60側に付勢する
圧縮バネ(以下、「第1バネ63」と記す)が介装されている。第2歯車60と揺動レバ
ー62は第1バネ63の付勢力による押圧力で両者の接触面(摩擦クラッチ面)が摩擦接
触しており、摩擦クラッチとして機能する。すなわち、揺動レバー62に負荷がかかって
いない状態では、第2歯車60が回転すると摩擦クラッチ面での摩擦力を介して揺動レバ
ー62は連れ回りし、揺動レバー62に所定以上の負荷がかかると、摩擦クラッチ面に滑
りが生じて第2歯車60が空回りし、揺動レバー62はそれ以上回動しないようになって
いる。なお、揺動レバー62には、レバー部62aが支軸59に当接したときと、大気開
放弁32の弁開放レバー65を押し込み終えたときに所定以上の負荷がかかる。
PFモータ21が回転すると第1歯車46を介して第2歯車60が回転し、この回転動
作に伴って摩擦クラッチ機構58の接続を介して揺動レバー62が第2歯車60と同方向
に回転する。なお、PFモータ21は正転・逆転が可能であることから、本例はPFモー
タ21が正転すると揺動レバー62はそのレバー部62aを大気開放弁32と反対側(即
ち、図2に示す矢印A方向)に回転し、PFモータ21が逆転すると大気開放弁32側(
即ち、図2に示す矢印B方向)に回転するものとする。
PFモータ21の正転駆動時には(但し、クラッチ機構54(図5参照)の接続状態下
で)、揺動レバー62が矢印A方向に回動してレバー部62aが大気開放弁32の弁開放
レバー65の押し込みを解除することで、大気開放弁32がバネ(以下、「第2バネ69
」という)(図3、図4に示す)の復元力により閉弁するようになっている。このPFモ
ータ21の正転方向が、搬送ローラ22を紙送り方向(排紙方向)に回転させる方向に一
致し、その回転力に基づき大気開放弁32が閉弁するとともにベローズ47が伸縮運動し
て加圧ポンプ30がポンプ駆動される。これによりインク供給圧を付与するためにインク
カートリッジ14を加圧する加圧動作が行われる。
一方、PFモータ21の逆転駆動時には、揺動レバー62が矢印B方向に回動してレバ
ー部62aが大気開放弁32の弁開放レバー65を押し込むことで、大気開放弁32が開
弁するようになっている。このPFモータ21の逆転駆動時に加圧ポンプ30が駆動され
ても、大気開放弁32が開弁しているので、インクカートリッジ14内は大気開放される
図3及び図4は、大気開放弁32の動作状態を示す断面図である。大気開放弁32は、
大気開放機能とレギュレータ機能とを有する弁であり、加圧空気の流路を有する弁本体6
4と、その流路を大気に連通させる大気連通路を開閉する弁開放レバー65とを備えてい
る。弁本体64は、加圧ポンプ30から圧力センサ31を介して送られた加圧空気の入口
となる吸入口64aと、弁内の加圧空気の圧力検出室として機能する弁室64bと、弁内
の加圧空気の出口となる排出口64cとを備えている。
弁本体64には弁室64bとその室外(大気)とを連通する弁孔66が形成され、弁孔
66の出口周縁には弁座67が形成されている。弁開放レバー65は、弁本体64に支軸
59と平行に架設された回転軸68に揺動可能に支持されている。弁開放レバー65の先
端部には、弁孔66を開閉可能な弁部65a(バルブ)が突出形成されている。
一方、弁本体64の上壁と弁開放レバー65との間には、弁開放レバー65の先端部を
弁孔66側に付勢する第2バネ69がバネ受け64d,65bに係止された状態で介装さ
れている。大気開放弁32の排出接続管32bには、分配器33から延びる第3空気供給
チューブ29cが接続されている。
PFモータ21の正転時に、図3に示すように弁開放レバー65が第2バネ69の付勢
力を受けてレバー先端が下方に傾き、弁開放レバー65の弁部65aが弁孔66を閉じる
ことから、大気開放弁32が閉弁状態となる。このとき、PFモータ21の正転によって
揺動レバー62が図3の矢印A方向に回転することになるが、PFモータ21が正転を続
けても揺動レバー62は暫くすると回転軸45に当接してその回転が規制されることにな
り、このときの負荷により摩擦クラッチ機構58の接続が切断されることで、それ以上の
回転が規制される。
加圧ポンプ30は、圧力センサ31の検出値から求まる圧力値Poに基づき駆動制御さ
れる。すなわち、加圧ポンプ30は、ポンプ駆動を開始してから圧力値Poが設定圧Pa
以上になるとポンプ駆動を停止し、設定圧Paを下回るとPFモータ21が正転を開始し
てポンプ駆動を再開する。そして、この処理が繰り返されることで、インクカートリッジ
14内の圧力(空気圧)が所定範囲の圧力値に維持される。
一方、圧力値Poが過剰に上昇して閾値Pb(>Pa)を超えると、大気開放弁32の
大気解放機能が作動する。このとき、まずPFモータ21が逆転し、これに伴って揺動レ
バー62が図3の矢印B方向に回転する。揺動レバー62が矢印B方向に暫く回転すると
、図4に示すように揺動レバー62のレバー部62aが弁開放レバー65の基端部に当接
し、これを押し込むと、第2バネ69の付勢力に抗して弁開放レバー65が揺動し、レバ
ー先端部が上方に持ち上がって弁部65aが弁孔66から離間し、大気開放弁32が開弁
状態となる。
また、大気開放弁32はレギュレータ機能も備えている。レギュレータ機能を作動させ
るべき閾値Pc(>Pb)が、第2バネ69のバネ力(付勢力)に基づき設定されている
。従って、加圧空気の圧力値Poが閾値Pcを超えると、弁室64b内の空気圧によって
レバー先端部が上方に持ち上がり、自ら開弁状態となる。
さらに、印刷装置11の電源がオフされたときにも、大気開放弁32が開弁される。こ
れは、印刷装置11が電源オフ状態のときに空気供給チューブ29内が加圧状態のままで
あると、環境変化(温度変化や気圧変化等)により記録ヘッド20のノズルからインクが
漏れ出たり、インクカートリッジ14が取り外し難かったり、それを取り外した際にイン
ク排出口35a(図5参照)からインクが漏れ出たりするなどの問題が生じるからである
。従って、印刷装置11の電源スイッチ71(図5に示す)がオフ操作されたときには、
PFモータ21を逆転駆動させて大気開放弁32を開弁してから、電源が遮断される。但
し、後述する紙ジャム発生時には例外処理が行われる。
図5は、印刷装置11の電気構成を示すブロック図である。印刷装置11は、制御ユニ
ット70を備える。制御ユニット70には、入力系として、電源スイッチ71、リニアエ
ンコーダ72、エンコーダ73、紙検出センサ74、排紙センサ75及び圧力センサ31
が接続されており、出力系として、第1モータ駆動回路77、第2モータ駆動回路78及
びヘッド駆動回路79が接続されている。また、印刷装置11はI/F80を介してホス
トコンピュータHCに接続され、ホストコンピュータHCからI/F80を介して印刷デ
ータを受信する。
電源スイッチ71は、印刷装置11の電源を投入(電源オン)・遮断(電源オフ)する
際に操作される操作スイッチである。
リニアエンコーダ72は、キャリッジ13の移動経路上の位置を検出するためのもので
あり、キャリッジ13の移動経路に沿って張設されるとともに多数のスリットが一定ピッ
チで形成されたテープ状の符号板72aと、符号板72aを挟む両側に発光部と受光部(
いずれも図示せず)を有するセンサ72bとを備える。センサ72bは、発光部から射出
されて符号板72aのスリットを通過した光を受光部が受光した際にパルスを出力する構
成であり、リニアエンコーダ72はキャリッジ13の移動量に比例した数のパルスを有す
るエンコーダ信号(パルス信号)を出力する。
本例では、キャリッジ13がホームポジション側エンド位置の壁面に当たった位置を、
キャリッジ13の位置検出上の原点位置に設定しており、制御ユニット70は、電源オン
時に行う初期化処理のうちのホームシーク処理でキャリッジ13を移動させて壁面に当た
って停止したときに位置検出用のカウンタ(図示せず)をリセットすることで、原点位置
を設定する。そして、キャリッジ13が一方向へ移動する際にリニアエンコーダ72から
1パルス入力する度にそのカウンタをインクリメントし、キャリッジ13が他方向へ移動
する際にリニアエンコーダ72から1パルス入力する度にそのカウンタをデクリメントす
ることで、そのカウンタの計数値からキャリッジ13の主走査方向Xにおける位置を把握
する。なお、リニアエンコーダ72からのエンコーダ信号のパルス周期を計測して得た周
期測定値(キャリッジ速度に反比例する値)を用いて、キャリッジ13の速度制御が行わ
れる。
エンコーダ73は、PFモータ21の駆動量(回転量)を検出するためのセンサであり
、例えばロータリエンコーダからなる。本例では、搬送ローラ22の回転軸の回転を検出
して間接的にPFモータ21の回転量を検出する。例えば搬送ローラ22の回転軸もしく
はこの回転軸と輪列を介して連結された他の回転軸の端部に円板状の符号板が一体回転可
能に固定され、この符号板の周方向に一定ピッチで多数形成されたスリットを通過した光
をセンサが受光することで、エンコーダ73はPFモータ21の回転量に比例した数のパ
ルスを有するエンコーダ信号を出力する。
また、紙検出センサ74は、用紙搬送経路上において記録ヘッド20と相対する位置よ
りも搬送方向上流側の位置(本例では搬送ローラ22より搬送方向上流側位置)で用紙P
を検出するセンサである。また、排紙センサ75は、用紙搬送経路上において記録ヘッド
20と相対する位置よりも搬送方向下流側の位置(本例では排紙ローラ23より搬送方向
下流側位置)で用紙Pを検出するセンサである。紙検出センサ74と排紙センサ75のう
ち少なくとも一方が検知状態にあれば、搬送経路上に用紙Pが存在すると認知される。な
お、本実施形態では、各センサ74,75として非接触式のセンサ(例えば光学センサ)
を採用しているが、接触式センサを採用してもよい。
また、制御ユニット70は、その内部に主制御部81、PF制御部82、CR制御部8
3、ヘッド制御部84、電源部85、ジャム検出部86、RAM87及び不揮発性メモリ
88を備えている。主制御部81は、印刷制御をはじめとする印刷装置11の主制御を司
り、PF制御部82、CR制御部83、ヘッド制御部84に各種処理を行ううえで必要な
指示を出す。例えば印刷制御は、主制御部81がホストコンピュータHCから通信インタ
ーフェイス(以下、「I/F80」という)を介して受信した印刷データに基づいて行わ
れる。
各制御部82〜84は、主制御部81からの指示に基づいてそれぞれ各駆動回路77〜
79を介してPFモータ21、CRモータ18及び記録ヘッド20をそれぞれ駆動制御す
る。電源部85は、図示しない電源(例えば商用交流電源)からの交流を直流に変換(A
C/DC変換)するとともにDC/DC変換して制御ユニット70及び各駆動回路77〜
79にそれぞれ必要な所定電圧の電力を供給する。
ジャム検出部86は、エンコーダ73、紙検出センサ74及び排紙センサ75からの各
検出信号に基づいて紙ジャムを検出する。詳しくは、排紙処理時に、用紙Pを排紙できる
十分な所定回転量だけPFモータ21を駆動したにも関わらず、紙検出センサ74と排紙
センサ75のうち少なくとも一方が用紙検出状態にあることをもって紙ジャムを検出する
主制御部81は、ジャム検出部86が紙ジャムを検出したときには、RAM87又はレ
ジスタ(図示せず)の所定格納領域に設けられた紙ジャムフラグをセット(=「1」)す
るようになっている。そして、紙ジャムが解消されたときには、紙ジャムフラグをリセッ
ト(=「0」)する。なお、本例では、紙ジャムフラグの値がジャム情報に相当する。も
ちろん、ジャム情報は2ビット以上のデータとし、ジャムの有無以外のジャムに関する情
報(各センサ74,75の紙検知状況やジャム発生頻度情報など)を含ませてもよい。
なお、本実施形態では、制御ユニット70にはCPU及びROM等が備えられ、主制御
部81、PF制御部82、CR制御部83、ヘッド制御部84及びジャム検出部86は、
ROMに記憶されたプログラムをCPUが実行することで実現されるソフトウェアにより
構成される。もちろん、各部81〜86は、ASIC(Application Specific Integrate
d Circuit)(特定用途向け集積回路)等の集積回路によりハードウェアとして構成され
てもよいし、さらにはソフトウェアとハードウェアの協働により実現されていてもよい。
また、主制御部81は、電源オン処理部91、初期化処理部92、印刷処理部93及び
電源オフ処理部94を備えている。電源オン処理部91は、電源スイッチ71がオン操作
されたときに行うべき電源オン処理を実行する。ここで、電源オン処理は、後述する図8
のフローチャートで示される処理である。
初期化処理部92は、電源オン時の初期化処理を実行する。初期化処理部92は、初期
化処理の一部として搬送経路上に用紙Pが検出された際に自動排紙処理を行う排紙処理部
95と、キャリッジ13の原点位置を探すホームシーク処理を行うホームシーク処理部9
6とを備えている。
印刷処理部93は、印刷データに基づく印刷処理を各制御部82〜84に指示を出すこ
とにより行う。
また、電源オフ処理部94は、電源スイッチ71がオフ操作されたときに行うべき電源
オフ処理を実行する。ここで、電源オフ処理は、後述する図7のフローチャートで示され
る処理である。
次に、図6〜図8のフローチャートに従って、印刷装置11の動作を説明する。
図6に示すフローチャートは、印刷装置11の基本制御処理を示す。ユーザが電源スイ
ッチ71をオン操作して印刷装置11が電源オンされると、制御ユニット70が図6に示
す基本制御処理を実行する。
まずステップS10では、電源オン処理を行う。この電源オン処理では、電源オン処理
部91及び初期化処理部92が後述する図7に示す電源ON処理ルーチンを実行する。
電源オン処理終了後、印刷データを受信すると(ステップS20)、主制御部81の印
刷処理部93が印刷処理を実行する(ステップS30〜S50)。まずステップS30で
、給紙処理を行い、次いでステップS40で給紙された用紙Pに対して印刷を施す印字処
理を行う。この印字処理では、CRモータ18を駆動させてキャリッジ13を主走査方向
Xに移動させつつ記録ヘッド20からインク滴を吐出して行う1主走査ライン分の印字と
、PFモータ21を駆動させて行う用紙Pの紙送りとを、排紙コマンドを受信するまで交
互に繰り返す。そして、印字処理を終了すると(排紙コマンドを受信すると)、ステップ
S50において排紙処理を行う。
そして、ステップS60において、紙ジャムが検出されたか否かを判断する。すなわち
、PFモータ21を排紙に十分な所定回転量駆動させたにも関わらず各センサ74,75
のうち少なくとも一方が検知状態にあれば紙ジャムが検出されたと判断し、各センサ74
,75が共に非検知状態であれば紙ジャムが検出されなかったものと判断する。紙ジャム
が検出された場合は、紙ジャムフラグをセット(フラグF=1)し(ステップS70)、
その後、ステップS80に進む。一方、紙ジャムが検出されることなく排紙処理を終了し
た場合は、ステップS80に進む。
ステップS80では、電源オフされたか否かを判断する。電源オフされた場合は、ステ
ップS70において電源オフ処理を実行する。つまり、電源オフ処理部94が後述する図
8に示す電源オフ処理ルーチンを実行する。一方、電源オフされていない場合は、ステッ
プS20に戻る。こうして電源オン中は、印刷データを受信する度に印刷処理を行い(S
30〜S50)、電源スイッチ71がオフ操作されると、電源オフ処理を実行する。例え
ば排紙処理中に紙ジャムが発生したとき、ユーザは電源スイッチ71をオフ操作する場合
がある。この場合、図7に示す電源オフ処理が行われる。なお、ステップS20に戻った
ときに印刷すべきページが残っているときは、全ページの印刷を終えるまでステップS2
0〜90の処理を実行する。
次に図7に示す電源OFF処理ルーチンについて説明する。電源スイッチ71からオフ
操作信号を入力すると、主制御部81では電源オフ処理部94が起動され、電源OFF処
理ルーチンを実行する。
まずステップS110では、紙ジャムフラグがセットされているか否かを判断する。紙
ジャムフラグがセットされていなければ(否定判定)、減圧動作を開始する(ステップS
120)。すなわち、PFモータ21を逆転駆動させて大気開放弁32を開弁する。この
結果、インクカートリッジ14の空気室内が大気に開放される。よって、印刷装置11の
電源オフ中にインクカートリッジ14内に加圧空気が残っていることが原因で、環境変化
により記録ヘッド20のノズルからインクが漏れ出たり、カートリッジホルダ34からイ
ンクカートリッジ14を取り外した際にそのインク排出口35aからインクが漏れ出たり
するなどの事態を回避できる。
一方、紙ジャムフラグがセットされていれば(S110で肯定判定)、S120の減圧
動作は行わない。よって、紙ジャムが発生しているにも関わらず、減圧動作のためPFモ
ータ21が逆転駆動されたことが原因で、搬送ローラ22及び排紙ローラ23が駆動(こ
の場合は逆転)されて、返って紙ジャム(紙詰まり)を悪化させる事態を回避できる。
続いてステップS130では、紙ジャム情報(本例では紙ジャムフラグ情報)を不揮発
性メモリ88に記憶する。そして、その他の保存すべきデータを不揮発性メモリ88に記
憶する。その他の保存すべきデータとしては、例えばインク色別の累積インク消費量(又
はインク残量)、電源オフ時刻、モータ発熱時にモータ駆動を制限するモータ発熱制限制
御の際に用いるモータ電流値から算出したモータ発熱温度等の情報を挙げることができる
紙ジャムが発生して電源スイッチ71をオフ操作した場合、ユーザは用紙Pを取り除い
た後に電源スイッチ71をオン操作するか、用紙Pを取り除くことなく紙ジャム状態のま
ま電源スイッチ71をオン操作する。ユーザが電源スイッチ71をオン操作したときには
、図8に示す電源ON処理ルーチンが実行される。
次に図8に示す電源ON処理ルーチンについて説明する。電源スイッチ71からオン操
作信号を入力すると、主制御部81では電源オン処理部91及び初期化処理部92が起動
され、電源ON処理ルーチンを実行する。
まずステップS210では、不揮発性メモリ88からデータを読み込む。すなわち、電
源オフ時に不揮発性メモリ88に記憶したデータ、紙ジャム情報(紙ジャムフラグ値)、
累積インク消費量(インク残量)、電源オフ時刻、モータ発熱温度等のデータを読み込む
次にステップS220において、紙ジャムフラグがセットされているか否かを判断する
。紙ジャムフラグがセットされていなければ(S220で否定判定)、ステップS230
に進んで、用紙ありであるか否か、つまり搬送経路上に用紙Pが残っているか否かを判断
する。ここで、用紙ありであるか否かは、紙検出センサ74と排紙センサ75のうち少な
くとも一方が検知状態にあるかどうかで判断する。判断の結果、用紙ありであれば(S2
30で肯定判定)、ステップS240に進んで、排紙処理を行う。一方、用紙ありでなけ
れば(つまり用紙なしであれば)(S230で否定判定)、S240の排紙処理は行わな
い。ここで、排紙処理は、初期化処理部92の排紙処理部95が、PFモータ21を正転
駆動させることで行われる。この場合、PFモータ21の正転駆動開始後、両センサ74
,75の検出状態を監視し、両センサ74,75が共に非検知状態になった後、PFモー
タ21をさらに所定搬送量分だけ駆動し続けた後にPFモータ21の駆動を停止するか、
両センサ74,75のうち一方でも検知状態のままであれば、駆動開始から排紙に十分な
所定回転量の駆動を終えた後、PFモータ21の駆動を停止する。但し、この排紙処理は
、紙ジャムが発生していなかったときに行われるので、S240の排紙処理で用紙Pは基
本的に排紙されることになる。このように用紙ありの場合に排紙処理を行うのは、次のス
テップS270でホームシーク処理を行う際に、用紙Pが妨げとなってホームシーク処理
が正しく行えなくなることを回避するためである。
一方、S220で紙ジャムフラグがセットされていた場合は、ステップS250で、紙
ジャムが解消されているか否かを判断する。すなわち、両センサ74,75が共に非検知
状態にあるか否かを判断し、両センサ74,75が共に非検知状態であれば、紙ジャムが
解消されているものと判断する。もし紙ジャムが解消されていなければ、エラー報知(例
えば警告用LED等の点灯又は点滅)を行い(ステップS260)、ユーザに紙ジャムの
解消を促す。一方、紙ジャムが解消されていれば、ステップS270のホームシーク処理
を行う。このように前回の電源オフ時に発生していた紙ジャムが解消されていたときと(
S250で肯定判定)、紙ジャムが発生していなかったものの用紙が残っていた場合(例
えば印刷途中で電源オフされた場合など)に排紙処理でその残った用紙を取り除いたとき
(S240)など、用紙Pが搬送経路上に存在しないことを確認できたときに、S270
のホームシーク処理が行われる。
ステップS270のホームシーク処理は、初期化処理部92のホームシーク処理部96
が行う。すなわち、ホームシーク処理部96は、CRモータ18を駆動して、キャリッジ
13をホームポジション側エンド位置の壁面に当たるまで移動させる。そして、リニアエ
ンコーダ72から入力されるエンコーダ信号を監視しつつキャリッジ13がエンド壁面に
当たって停止した位置を把握し、その停止位置において位置検出用のカウンタをリセット
することでその停止位置をキャリッジ13の原点位置として設定する。
ここで、仮に紙ジャム状態でホームシーク処理を行うと、キャリッジ13が紙ジャム状
態の用紙Pに当たってその位置を間違って原点位置に設定しまう心配がある。そのため、
本実施形態では、紙ジャムが解消されていないときは(S250で否定判定)、ホームシ
ーク処理を行わない。このため、ホームシーク処理時にキャリッジ13の原点位置を間違
って設定してしまう事態を回避できる。
そして、ホームシーク処理を終わると、次のステップS280において、加圧動作を行
う。すなわち、主制御部81はPF制御部82に指示を出して、PFモータ21を正転駆
動させる。本例の場合、ホームシーク処理終了時点でキャリッジ13は切換位置でクラッ
チレバー56を押し込み操作しているが、そうでない場合は、CRモータ18を駆動させ
てキャリッジ13を切換位置へ移動させた後、あるいはCRモータ18の駆動と併行して
PFモータ21の正転駆動を開始する。この結果、クラッチ機構54が接続状態の下で、
PFモータ21が正転駆動されることで、その駆動初期に揺動レバー62が図3における
A方向に回動することにより大気開放弁32が閉弁する。さらに大気開放弁32が閉弁し
た状態の下で、PFモータ21の正転駆動が継続されることで加圧ポンプ30がポンプ駆
動され、インクカートリッジ14内の空気室に加圧空気が供給される。そして、圧力セン
サ31の検出値から求まる圧力値Poが設定圧Pa以上(Po≧Pa)になると、PFモー
タ21の正転駆動を停止する。こうしてインクカートリッジ14内のインクパック35が
設定圧Paで押圧されることでそのインク排出口35aから所定供給圧でインクが供給さ
れる。その後、ステップS290で、その他の初期化処理を行う。なお、その他の初期化
処理は、電源ON処理ルーチンの最初のステップ、あるいはデータ読込み処理のステップ
(S210)の次のステップで行ってもよく、初期化処理内容に応じた適切なタイミング
で行ってよい。もちろん、その他の初期化処理が、排紙処理(S240)、ホームシーク
処理(S270)、加圧動作(S280)などを間に挟んだ最初と最後の各ステップに分
かれて行われても構わない。
このように紙ジャムが解消されていない場合は、ホームシーク処理を行わないばかりか
、加圧動作も行わないので、加圧動作のためにPFモータ21が正転駆動されたことが原
因で、返って紙ジャムを悪化させて、装置の機械部分に損傷を与えたり、用紙の取り除き
を困難にしてしまうなどの不都合を回避できる。
なお、S240の排紙処理を行う場合、キャリッジ13が切換位置に位置する状態下で
行うか、キャリッジ13が切換位置に位置しない状態下で行うかは適宜選択できる。例え
ば、前者の場合、この排紙処理時のPFモータ21の正転駆動により大気開放弁32が閉
弁し、ある程度の加圧が進められるので、S280における加圧動作では、圧力センサ3
1の検出値から求まる圧力値Poが設定圧Pa以上になるまでに必要な残りの加圧をすれ
ばよいので、加圧動作時のPFモータ21の駆動量が少なく済む。ここで、排紙処理時に
必要なPFモータ21の正転駆動量は、搬送経路上におけるその時々の用紙Pの位置に依
存する。一方、加圧動作時に必要なPFモータ21の正転駆動量は、インクカートリッジ
14内の空気室の容積がインクパック35のインク残量に依存することから、その時々の
インク残量に依存する。よって、排紙処理に必要なPFモータ21の駆動量に比べ、加圧
動作に必要なPFモータ21の駆動量の方が少ない場合は、排紙処理終了時にインクカー
トリッジ14の圧力値Poが過大になることを避けるため、S240の排紙処理時にキャ
リッジ13を切換位置に配置しない方が好ましい。
また、エラー報知がなされた場合、ユーザは紙ジャムの用紙Pを取り除いた後、印刷装
置11に備えられた所定の操作ボタン(操作スイッチ)を押下することにより、主制御部
81は初期化処理(ホームシーク処理及び加圧動作を含む)を実行する。
以上、詳述したように本実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)電源オン時において、紙ジャムフラグから前回の電源オフ時に紙ジャム状態にあ
り、かつ電源オン時におけるセンサ74,75の検出結果からその紙ジャムが解消されて
いないと判断される場合は加圧動作を行わない構成とした。よって、PFモータ21を正
転駆動させる加圧動作を行ったために、紙ジャムを悪化させる事態を回避できる。この結
果、印刷装置11の機械部分を損傷させたり、用紙Pの取り除きを困難にしてしまう事態
を回避できる。
(2)電源オン時に紙ジャムが解消されていると判断した場合は、加圧動作を行う。よ
って、ユーザに紙ジャム解消の旨を印刷装置11に通知するために操作ボタンを操作する
などの手間をとらせない。よって、紙ジャム状態で電源オフした後、紙ジャムを解消して
から電源オンした場合は、正常に電源オフした後の電源オン時と同様に初期化処理が全て
行われる。従って、電源オン操作後、早期に印刷を開始できる。
(3)前回の電源オフ時に紙ジャム状態でなかった場合(紙ジャムフラグセット)は、
各センサ74,75の検出結果から搬送経路上に用紙Pが無いと判断されればそのままホ
ームシーク処理を行い、一方、搬送経路上に用紙Pが有れば排紙処理を行ってその用紙P
を搬送経路上から除去した後にホームシーク処理を行う構成とした。よって、搬送経路上
に用紙Pが存在する状態でホームシーク処理を行ったことが原因で、キャリッジ13が用
紙Pに当たった位置を間違って原点位置に設定する不都合を回避できる。
(4)電源オン時に紙ジャムが解消されていなければホームシーク処理を行わず、一方
、紙ジャムが解消されていればホームシーク処理を行う構成とした。よって、前回の電源
オフ時に紙ジャムが発生していても、電源オン時に紙ジャムが解消していれば、紙ジャム
解消の旨を印刷装置に通知するボタン操作等をすることなく、ホームシーク処理を済ます
ことができる。よって、電源オン操作後、早期に印刷を開始できる。
(5)電源オフ時に紙ジャムフラグがセットされていて紙ジャムと判断されれば減圧動
作を行わず、一方、紙ジャムフラグがセットされていなければ減圧動作を行う構成とした
。よって、紙ジャム状態で電源オフ操作をしたときに減圧動作が行われてしまうことが原
因で紙ジャムが悪化する事態を回避できる。
(第二の実施形態)
次に第二の実施形態を説明する。本実施形態は、記録ヘッドよりも高い位置にインクカ
ートリッジが配置されて、水頭差を利用してインクカートリッジから記録ヘッドへインク
を供給するインク供給機構を備えた印刷装置(記録装置)に適用した例である。
図9に示すように、インクカートリッジ14はその供給口が、記録ヘッド20のノズル
開口面20aに対して所定高さだけ上方位置に配置されている。インクカートリッジ14
から下方へ延出するインクチューブ101の途中には開閉弁102が介装されている。開
閉弁102は閉弁方向へバネ103により付勢されるとともに、そのバルブストローク方
向においてバネ103と反対側となる端部位置にはカムフォロア104が設けられている
。このカムフォロア104の隣接位置には回転カム105(偏心カム)が配置されており
、そのカム面105a(外周面)がカムフォロア104に当接している。回転カム105
はその回転軸106が偏心して位置している。駆動源としてのPFモータ21の出力軸に
嵌着されたピニオンギヤ21aは歯車列107及び摩擦クラッチ108を介して回転軸1
06と動力伝達可能に連結されている。PFモータ21が正転駆動すると、回転カム10
5が図9に示す状態から矢印C方向に正転することで開閉弁102が開弁する。また、こ
の開弁状態から、PFモータ21が逆転駆動すると、回転カム105が矢印D方向に逆転
することで、開閉弁102が図9に示すように閉弁する。摩擦クラッチ108は、一部が
欠歯となった歯部109aの歯車109と円筒110とがバネ111により接触面を押し
付ける方向へ付勢されて摩擦係合されており、円筒110の回転が回転カム105の回転
軸106に伝達される。歯車112と歯車109の欠歯のある歯部109aとが噛合でき
る範囲で円筒110が往復回転することで、回転カム105は所定回動角範囲を正転・逆
転し、これにより開閉弁102の開閉が可能となっている。
そして、このような水頭差を利用したインク供給機構を備えた印刷装置において、制御
ユニットは、図6〜図8に示す処理を行う。但し、インク供給方式の違いにより、図7に
示す電源OFF処理ルーチンにおけるステップS120の処理が、減圧動作に替えて、P
Fモータ21を逆転駆動させて開閉弁102を閉弁動作させることによりインク供給機構
をインク供給状態に切り換える処理となる。また、図8に示す電源ON処理ルーチンにお
けるステップS280の処理が、加圧動作に替えて、PFモータ21を正転駆動させて開
閉弁102を開弁動作させることによりインク供給機構をインク非供給状態に切り換える
処理となる。このような水頭差を利用するインク供給機構を備えた印刷装置においても、
電源OFF処理ルーチン及び電源ON処理ルーチンの採用により、第一の実施形態と同様
の効果を得ることができる。なお、本実施形態では、流体供給源としてのインクカートリ
ッジ14から記録手段としての記録ヘッド20へのインク(流体)の供給・非供給を切り
換える流体供給調整手段が、弁手段としての開閉弁102及び、回転カム105、摩擦ク
ラッチ108等により構成される。また、水頭差を利用するインク供給機構である限りに
おいて、図9の構成を、キャリッジの上部にインクカートリッジを装填するオンキャリッ
ジタイプの印刷装置に適用してもよい。
なお、実施の形態は、上記に限定されるものではなく、以下のように変更してもよい。
(変形例1)記録装置はシリアルプリンタに限定されない。例えば図10に示すような
ラインプリンタにも適用できる。図10に示すように、記録装置としてのラインプリンタ
120には、複数本のローラ121〜123に巻き掛けられた搬送ベルト124上へロー
ラ125を介して用紙Pは搬入される。搬送ベルト124の搬送方向略中央部にそのベル
ト面から上方(図10では紙面直交方向手前側)へ所定のギャップを隔てた位置には記録
ヘッド126が配置されている。記録ヘッド126は最大用紙幅全域に渡る範囲に位置す
るノズル群を有しており、本例では複数の記録ヘッドから構成される所謂マルチヘッドタ
イプであるが、一つの記録ヘッドからなるタイプでもよい。図10に示す制御ユニット1
27が駆動源としての搬送モータ128(PFモータ)を駆動することで搬送ベルト12
4上を用紙Pが搬送方向Y(図10では左側)へ一定速度で搬送される。そして、この一
定速度で搬送中の用紙Pに対して記録ヘッド126からインク滴が吐出されることで、用
紙Pへの印刷が行われる。搬送ベルト124の側縁部にはリニアエンコーダ129が設け
られ、リニアエンコーダ129のセンサ130から出力されるエンコーダパルスを基に生
成された吐出タイミング信号に基づき記録ヘッド126の吐出タイミングが制御される。
本例では、搬送モータ128とローラ121の間には搬送モータ128から加圧ユニッ
ト28への動力伝達経路の接続・非接続を切り換えるクラッチ機構131が介装されてい
る。クラッチ機構131は例えば電磁クラッチ等のアクチュエータ(図示せず)により構
成され、制御ユニット127により切り換え制御される。加圧ユニット28は第一の実施
形態で示したものと同様の構成であり、加圧ポンプ30、圧力センサ31及び大気開放弁
32(図1、図2参照)を備える。電源スイッチ71のオン操作時には制御ユニット12
7がクラッチ機構131を接続状態に切り換え、搬送モータ128を用紙搬送時の回転方
向(例えば正転方向)へ駆動することで、大気開放弁32が閉弁されるとともに加圧ポン
プ30がポンプ駆動されて、加圧動作が行われる。その後、圧力センサ31の検出値(圧
力値Po)が設定圧Paに達するとクラッチ機構131の接続が切断されて加圧動作が停
止される。一方、電源スイッチ71のオフ操作時には、制御ユニット127が、クラッチ
機構131の接続状態下で、搬送モータ128を用紙搬送時の回転方向と逆方向(例えば
逆転方向)に駆動し、大気開放弁32が開弁することで、インクカートリッジ14内の空
気室が大気開放される。また、搬送ベルト124上を搬送される用紙Pの有無を、記録ヘ
ッド126より搬送方向上流側の位置で検出する紙検出センサ74、及び記録ヘッド12
6より搬送方向下流側の位置で検出する排紙センサ75が設けられている。そして、図5
に示す制御ユニット70と基本的に同様の構成を有している制御ユニット127は、紙ジ
ャムフラグや各センサ74,75の検出結果などに基づいて、図6〜図8の処理(但しラ
イン記録方式)を行う。
(変形例2)電源オン時には紙ジャムフラグの情報(ジャム情報)に基づき紙ジャムが
発生していた場合は、紙ジャムの解消を判断することなく、常に加圧動作を禁止する構成
としてもよい。この場合、ユーザがジャム解消の旨をボタン操作で通知した後に、加圧動
作を行う構成とすればよい。
(変形例3)駆動源であるPFモータ21の加圧ポンプ30をポンプ駆動させるための
回転方向は、排紙処理時の回転方向(正転方向)と同じであることに限定されない。例え
ばPFモータ21を排紙処理時の回転方向と逆方向に回転駆動させることにより、加圧ポ
ンプがポンプ駆動される構成でもよい。この構成であっても、電源オフ時、電源オン時と
もに紙ジャムの悪化を回避できる。
(変形例4)駆動源が排紙方向と反対方向に駆動される場合には紙ジャムを悪化させに
くい構造のプリンタにおいては、紙ジャム状態にあっても、減圧動作と加圧動作のうち、
排紙方向と反対方向にPFモータ21を駆動させて行われる動作については、電源オフ時
又は電源オン時に行ってもよい。例えば第一の実施形態において、電源オフ時に減圧動作
を行ってもよい。この場合、減圧動作のため弁手段(大気開放弁32)を開弁させるため
に必要な駆動源(PFモータ21)の駆動量(回転量)は、加圧ポンプ30を加圧動作完
了まで駆動させるために必要な駆動源の駆動量に比べ十分少なく済むので、特に紙詰まり
の悪化を招きにくい。
(変形例5)加圧ポンプは、ベローズ式ポンプに限定されない。例えばダヤフラム式ポ
ンプ、チューブポンプ、ギヤポンプ等を使用してもよい。
(変形例6)紙ジャム時には、電源オフ時の減圧動作と電源オン時の加圧動作とを共に
禁止したが、いずれか一方のみ禁止する構成も採用できる。
(変形例7)前記実施形態では、記録装置の一例としてインクジェット式プリンタに具
体化したが、例えばプリンタ以外のインクジェット方式の記録ヘッドを備えた流体噴射装
置にも適用できる。例えばインク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が液体に分散
又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体、流体として流して噴射できる固体を含
む)を噴射する流体噴射装置に具体化することもできる。例えば、液晶ディスプレイ、E
L(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用い
られる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴
射する液状体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装
置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい
。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、
光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬
化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするため
に酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、ゲル(例えば物理ゲル)な
どの流状体を噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体(粉粒体)を例とする固体を噴
射する粉粒体噴射装置(例えばトナージェット式記録装置)であってもよい。そして、こ
れらのうちいずれか一種の流体噴射装置(記録装置)に本発明を適用することもできる。
なお、本明細書において「流体」とは、気体のみからなる流体を含まない概念であり、流
体には、例えば液体(無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)等を
含む)、液状体、流状体、粉粒体(粒体、粉体を含む)などが含まれる。
以下、前記実施形態および各変形例から把握される技術的思想を記載する。
(1)前記流体供給調整手段は、加圧ポンプ(30)と弁手段(32)とを備え、前記
加圧ポンプは、前記流体供給源に流体供給圧を付与するために当該流体供給源を加圧する
ものであり、前記弁手段は、前記加圧ポンプと前記流体供給源とを接続する加圧流体供給
路(29)を開閉させる弁であり、前記駆動源がターゲットを排出する際の駆動方向が、
前記加圧ポンプが加圧を行う方向かつ前記弁手段が閉弁する方向となっていることを特徴
とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の記録装置。
第一の実施形態におけるプリンタの模式平面図。 加圧ユニットを示す斜視図。 閉弁状態にある大気開放弁を示す側断面図。 開弁状態にある大気開放弁を示す側断面図。 印刷装置の電気的構成を示すブロック図。 印刷装置の基本制御処理を示すフローチャート。 電源OFF処理ルーチンを示すフローチャート。 電源ON処理ルーチンを示すフローチャート。 第二の実施形態におけるインク供給機構を示す模式側面図。 変形例におけるラインプリンタを示す模式平面図。
符号の説明
11…記録装置としての印刷装置、13…移動手段を構成するキャリッジ、14…流体
供給源としてのインクカートリッジ、18…移動手段を構成するCRモータ(キャリッジ
モータ)、20…記録手段としての記録ヘッド、21…駆動源としてのPFモータ(紙送
りモータ)、22…搬送手段を構成する搬送ローラ、23…搬送手段を構成する排紙ロー
ラ、27…移動手段を構成するタイミングベルト、28…流体供給調整手段及び加圧手段
としての加圧ユニット、30…加圧ポンプ、31…圧力センサ、32…弁手段としての大
気開放弁、35…インクパック、54…クラッチ機構、70…制御手段としての制御ユニ
ット、71…電源スイッチ、72…位置検出手段及び原点検出手段を構成するリニアエン
コーダ、73…ジャム検出手段を構成するエンコーダ、74…ジャム検出手段及びターゲ
ット検出手段を構成する紙検出センサ、75…ジャム検出手段及びターゲット検出手段を
構成する排紙センサ、77…第1モータ駆動回路、78…第2モータ駆動回路、79…ヘ
ッド駆動回路、81…位置検出手段及び原点検出手段を構成するとともに判断手段として
の主制御部、82…PF制御部、83…CR制御部、84…ヘッド制御部、85…電源部
、86…ジャム検出手段を構成するジャム検出部、87…RAM、88…記憶手段として
の不揮発性メモリ、91…電源オン処理部、92…初期化処理部、93…印刷処理部、9
4…電源オフ処理部、95…排紙処理部、96…ホームシーク処理部、102…流体供給
調整手段を構成するとともに弁手段としての開閉弁、104…流体供給調整手段を構成す
るカムフォロア、105…流体供給調整手段を構成する回転カム、108…流体供給調整
手段を構成する摩擦クラッチ、120…記録装置としてのラインプリンタ、126…記録
手段としての記録ヘッド、127…制御手段としての制御ユニット、128…駆動源とし
ての搬送モータ、131…クラッチ機構、HC…ホストコンピュータ、P…ターゲットと
しての用紙。

Claims (6)

  1. ターゲットを搬送する搬送手段と、前記搬送手段に搬送されたターゲットに対して記録を行う記録手段とを備えた記録装置であって、
    記録用の流体を収容する流体供給源から前記記録手段への流体の供給・非供給の切り換え動作を行う流体供給調整手段と、
    前記搬送手段と前記流体供給調整手段とに共通の駆動源と、
    前記駆動源を駆動制御する制御手段と、
    前記搬送手段の搬送経路上におけるターゲットのジャムを検出するジャム検出手段と、
    前記ジャム検出手段の検出結果に基づくジャム情報を保持する記憶手段と、
    記録装置の電源がオンされたときに前記記憶手段の前記ジャム情報に基づいて前回の電源オフ時にジャムが発生していたか否かを判断する判断手段とを備え、
    前記制御手段は、記録装置の電源がオンされたときに前記判断手段の判断結果に基づいて、ジャムが発生していない場合は、前記流体供給調整手段に前記流体供給源から前記記録手段への流体の供給を行わせるべく前記駆動源を駆動し、一方、ジャムが発生していた場合は、前記流体供給調整手段に前記流体供給源から前記記録手段へ流体を供給させるために行うべき前記駆動源の駆動を行わず
    前記流体供給調整手段は、前記駆動源の動力により駆動されて前記流体供給源から前記記録手段へ流体を供給するための供給圧を付与すべく当該流体供給源を加圧する加圧動作を行う加圧ポンプを備え、
    前記駆動源が前記加圧ポンプを駆動させる際の駆動方向が、前記搬送手段にターゲットを排出させる際の駆動方向となっていることを特徴とする記録装置。
  2. 前記制御手段は、電源オフ時において前記ジャム検出手段がジャムを検出していない場合は、前記流体供給調整手段が前記流体供給源から前記記録手段への流体の供給を停止させる方向へ前記駆動源を駆動させて流体の供給を停止させた後に記録装置の電源を遮断し、一方、前記ジャム検出手段がジャムを検出している場合は、前記流体の供給を停止させるために行うべき前記駆動源の駆動を行うことなく、記録装置の電源を遮断することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記記録手段をターゲット搬送方向と交差する方向に移動させる移動手段と、
    前記記録手段の移動経路上における位置を検出する位置検出手段と、
    前記記録手段が前記移動経路上の原点に位置したことを検知する原点検出手段と、
    前記搬送経路上にターゲットが有ることを検出するターゲット検出手段とをさらに備え、
    前記制御手段は、電源がオンされたときに実行すべき初期化処理の一つとして、前記移動手段を駆動させて前記記録手段を移動させるとともに前記原点検出手段が検知した際の前記記録手段の移動経路上の位置を原点に設定するホームシーク処理を行う構成であり、
    前記電源がオンされると、前記制御手段は、前記判断手段の判断結果と前記ターゲット検出手段の検出結果とに基づいて、
    (A)ジャムが発生していない場合は、そのとき前記搬送経路上にターゲットが有れば、当該ターゲットの排出処理と前記加圧動作とを行うべく前記駆動源を駆動するとともに、前記ターゲット検出手段が前記搬送経路上にターゲットがないことを検出した後に前記ホームシーク処理を行い、一方、そのとき前記搬送経路上にターゲットが無ければ、前記加圧動作と前記ホームシーク処理とを行い、
    (B)ジャムが発生していた場合は、前記加圧動作と前記ホームシーク処理を共に行わないことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 前記制御手段は、電源オン時において前記判断手段が、ジャムが発生していたと判断した場合、前記ターゲット検出手段が前記搬送経路上にターゲットが無いと検出していれば、前記駆動源を前記加圧ポンプが加圧を行う方向へ駆動させて前記供給圧を付与し、一方、前記搬送経路上にターゲットが有れば、前記加圧ポンプに加圧させるために行うべき前記駆動源の駆動を行わないことを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記制御手段は、電源オフ時において前記ジャム検出手段がジャムを検出していない場合は、前記駆動源を前記加圧ポンプが加圧を行う方向へ駆動させて前記供給圧を付与し、
    一方、前記ジャム検出手段がジャムを検出している場合は、前記加圧ポンプに加圧させるために行うべき前記駆動源の駆動を行わないことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の記録装置。
  6. ターゲットを搬送する搬送手段と、前記搬送手段に搬送されたターゲットに対して記録を行う記録手段とを備えた記録装置であって、
    記録用の流体を収容する流体供給源から前記記録手段への流体の供給・非供給の切り換え動作を行う流体供給調整手段と、
    前記搬送手段と前記流体供給調整手段とに共通の駆動源と、
    前記駆動源を駆動制御する制御手段と、
    前記搬送手段の搬送経路上におけるターゲットのジャムを検出するジャム検出手段と、
    前記ジャム検出手段の検出結果に基づくジャム情報を保持する記憶手段と、
    記録装置の電源がオンされたときに前記記憶手段の前記ジャム情報に基づいて前回の電源オフ時にジャムが発生していたか否かを判断する判断手段とを備え、
    前記流体供給調整手段は、前記搬送手段の駆動源の動力により駆動されて前記流体供給源から前記記録手段への流体の供給・非供給の切り換えのために開閉される弁手段を備え、
    前記制御手段は、記録装置の電源がオンされたときに前記判断手段の判断結果に基づいて、ジャムが発生していない場合は、前記流体供給調整手段に前記流体供給源から前記記録手段への流体の供給を行わせるべく前記駆動源を駆動し、一方、ジャムが発生していた場合は、前記流体供給調整手段に前記流体供給源から前記記録手段へ流体を供給させるために行うべき前記駆動源の駆動を行わず、
    電源オフ時において前記ジャム検出手段がジャムを検出していない場合は、前記弁手段が閉弁する方向へ前記駆動源を駆動させて該弁手段を閉弁することで非供給状態に切り換え、一方、前記ジャム検出手段がジャムを検出している場合は、前記弁手段を閉弁させるために行うべき前記駆動源の駆動を行わないことを特徴とする記録装置。
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