JP2008195012A - 流体噴射装置、及び流体噴射装置における流体の供給方法 - Google Patents

流体噴射装置、及び流体噴射装置における流体の供給方法 Download PDF

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Abstract

【課題】流体貯留手段内の流体の残量が残量閾値未満になった場合であっても、流体貯留手段内に残っている流体を流体噴射ヘッド側に供給してターゲットに流体を噴射することできる流体噴射装置、及び流体噴射装置における流体の供給方法を提供する。
【解決手段】加圧ポンプの駆動によりインクカートリッジ内に供給された加圧空気の加圧力に基づきインクカートリッジ内のインクを記録ヘッド側に送出させる場合において、インクカートリッジ内におけるインクの残量IQ1を検出し(ステップS11)、ステップS11にて検出された残量IQ1が予め設定された残量閾値KIQ1未満であるか否かを判定し(ステップS12)、ステップS12の判定結果が肯定判定である場合に、加圧空気によってインクカートリッジ内のインクに付与される加圧力を上昇させるべく加圧ポンプを駆動させるようにした(ステップS16)。
【選択図】図6

Description

本発明は、流体噴射装置、及び流体噴射装置における流体の供給方法に関する。
一般に、記録ヘッド(流体噴射ヘッド)のノズルからターゲットに対してインク(流体)を噴射する流体噴射装置として、インクジェット式プリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)が知られている。このようなプリンタの中には、インク(流体)を貯留するインクカートリッジ(流体貯留手段)と、インクカートリッジ内に加圧空気(加圧気体)を圧送する加圧ポンプとを備えたプリンタがある。そして、このようなプリンタは、加圧ポンプからインクカートリッジ側に所定圧に調圧された加圧空気を圧送してインクカートリッジ内のインクパックを加圧することによりインク供給路(液体供給路)を通じてインクを記録ヘッド側に供給し、そのインクを記録ヘッドのノズルから用紙(ターゲット)に噴射することで印刷を行っている。
ところで、こうしたプリンタでは、該プリンタの使用状況(印刷枚数やクリーニングなどのメンテナンス回数等)に基づいてインクカートリッジ内におけるインクの残量を演算により検出するようになっている(例えば、特許文献1参照)。そして、検出したインクの残量が予め設定された残量閾値(例えば「8」グラム)未満になった場合には、用紙Pへのインクの噴射(即ち、印刷)を停止させてインクカートリッジの交換を促す旨の報知を行うようになっていた。
なお、インクカートリッジ内のインクパックは、アルミラミネートフィルム等の弾性復元力の大きい材料にて構成されている。そのため、インクパック内のインクの残量が僅かになった場合には、インクパックが大きく潰れることになる。しかしながら、弾性復元力によりインクパックが潰れる前の元の状態に戻ろうとする結果、逆にインクパック内に負圧が発生して該インクパック内のインクを最後まで記録ヘッド側に供給し難くなることがあった。そのため、上記残量閾値は、インクカートリッジ内に所定圧の加圧空気が供給されることにより記録ヘッド側にインクを確実に供給し難くなる直前にインクカートリッジの交換を促すことができるような値に設定されていた。
特開2006−218828号公報
ところで、上述したプリンタのうち業務用などの大型のプリンタの中には、用紙Pへの印刷中にインクカートリッジ内のインクの残量の検出を随時行うものがある。このようなプリンタでは、インクカートリッジ内のインクの残量が残量閾値未満になった場合において用紙にインクを噴射すべき領域(未噴射領域)が未だ残っている(即ち、印刷の途中である)ときには、インクカートリッジの交換が完了するまで用紙へのインクの噴射(即ち、印刷)が停止されることになる。すなわち、上記用紙の未噴射領域へのインクの噴射が完了するのに必要な量のインクがインクカートリッジ内に残っていたとしても、そのインクを使用することができないという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、流体貯留手段内の流体の残量が残量閾値未満になった場合であっても、流体貯留手段内に残っている流体を流体噴射ヘッド側に供給してターゲットに流体を噴射することできる流体噴射装置、及び流体噴射装置における流体の供給方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の液体噴射装置は、ターゲットに流体を噴射可能な流体噴射ヘッドと、流体を貯留する流体貯留手段と、該流体貯留手段内に加圧気体を供給することにより、その加圧気体の加圧力に基づき前記流体貯留手段内の流体を前記流体噴射ヘッド側に流体供給路を介して送出させる加圧ポンプと、前記流体貯留手段内における流体の残量を検出残量として検出する流体残量検出手段と、該流体残量検出手段によって検出された流体の検出残量が予め設定された残量閾値未満である場合に、前記加圧気体によって前記流体貯留手段内の流体に付与される加圧力を上昇させるべく前記加圧ポンプの駆動を制御する制御手段とを備えた。
この発明によれば、流体貯留手段内に貯留されている流体の検出残量が残量閾値未満であった場合には、加圧気体によって流体貯留手段内の流体に付与される加圧力が上昇するように加圧ポンプが駆動することになる。そのため、その上昇した加圧気体による加圧力によって流体貯留手段内に残っている流体は、流体貯留手段内から送出されて流体噴射ヘッド側に供給される。したがって、流体貯留手段内の流体の残量が残量閾値未満になった場合であっても、流体貯留手段内に残っている流体を流体噴射ヘッド側に供給してターゲットに流体を噴射することできる。
本発明の液体噴射装置は、ターゲットに流体を噴射するための流体噴射情報に基づいて設定されたターゲットの流体噴射領域に前記流体噴射ヘッドが流体を噴射している場合に、前記流体噴射領域のうち未だ流体が噴射されていない未噴射領域に噴射すべき流体の予定噴射量が前記流体残量検出手段によって検出された流体の検出残量よりも少ないか否かを判定する判定手段をさらに備え、前記制御手段は、前記流体残量検出手段によって検出された前記検出残量が前記残量閾値未満である場合において、前記判定手段によって前記予定噴射量が前記検出残量以上であると判定されたときには、前記ターゲットの未噴射領域への流体の噴射を停止させるべく前記流体噴射ヘッドの駆動を制御する一方、前記流体残量検出手段によって検出された前記検出残量が前記残量閾値未満である場合において、前記判定手段によって前記予定噴射量が前記検出残量未満であると判定されたときには、前記加圧気体によって前記流体貯留手段内の流体に付与される加圧力を上昇させるべく前記加圧ポンプの駆動を制御する。
この発明によれば、流体噴射情報に基づいて設定されたターゲットの流体噴射領域に流体噴射ヘッドが流体を噴射している場合において、その流体噴射領域に未噴射領域がある状態で流体貯留手段内の流体の検出残量が残量閾値未満になったときには、未噴射領域に噴射されるべき流体の予定噴射量が上記検出残量未満であるか否かが判定される。そして、予定噴射量が上記検出残量以上であるときには、この状態で流体の噴射を流体噴射ヘッドに継続させても、ターゲットの未噴射領域への流体の噴射を完了させることはできないため、流体噴射ヘッドによる流体の噴射を停止させる。一方、予定噴射量が検出残量未満である場合には、加圧気体によって流体貯留手段内の流体に付与される加圧力を上昇させることにより、流体貯留手段内の流体が流体噴射ヘッド側に確実に供給されて未噴射領域への流体の噴射が継続される。そのため、未噴射領域に噴射されるべき流体の予定噴射量が上記検出残量未満である場合には、流体貯留手段内に残っている流体を使用することにより、ターゲットの流体噴射領域への流体の噴射を完了させることが可能になる。
本発明の液体噴射装置は、前記流体貯留手段の交換を促すための報知手段をさらに備え、前記制御手段は、前記流体残量検出手段によって検出された前記検出残量が前記残量閾値未満である場合において、前記判定手段によって前記予定噴射量が前記検出残量以上であると判定されたときには、前記ターゲットの未噴射領域への流体の噴射を停止させるべく前記流体噴射ヘッドの駆動を制御すると共に前記流体貯留手段の交換を促すべく前記報知手段を制御する一方、前記流体残量検出手段によって検出された前記検出残量が前記残量閾値未満である場合において、前記判定手段によって前記予定噴射量が前記検出残量未満であると判定されたときには、前記加圧気体によって前記流体貯留手段内の流体に付与される加圧力を上昇させるべく前記加圧ポンプの駆動を制御し、前記未噴射領域への流体の噴射が終了した後に、前記流体噴射ヘッドの駆動を停止させると共に前記流体貯留手段の交換を促すべく前記報知手段を制御する。
この発明によれば、流体噴射情報に基づいて設定されたターゲットの流体噴射領域に流体噴射ヘッドが流体を噴射している場合において、流体噴射領域に未噴射領域がある状態で流体貯留手段内の流体の検出残量が残量閾値未満になったときには、未噴射領域に噴射されるべき流体の予定噴射量が上記検出残量未満であるか否かが判定される。そして、予定噴射量が上記検出残量以上であるときには、この状態で流体の噴射を流体噴射ヘッドに継続させても、ターゲットの未噴射領域への流体の噴射を完了させることはできないため、流体噴射ヘッドによる流体の噴射を停止させると共に、流体貯留手段の交換を促すように報知手段に報知させる。そして、流体貯留手段の交換後にターゲットの未噴射領域への流体の噴射を再開させることにより、ターゲットの流体噴射領域への流体噴射を完了させる。一方、予定噴射量が上記検出残量未満である場合には、加圧気体によって流体貯留手段内の流体に付与される加圧力を上昇させることにより、流体貯留手段内の流体が流体噴射ヘッド側に確実に供給されて未噴射領域への流体の噴射が継続される。その結果、ターゲットに対する流体の噴射が完了し、その後、流体貯留手段の交換を促すように報知手段に報知させる。そのため、未噴射領域に噴射されるべき流体の予定噴射量が上記検出残量未満である場合には、ターゲットの未噴射領域への流体の噴射を一時停止させて流体貯留手段を交換した後に未噴射領域への流体の噴射を再開させる従来の場合に比して、一つのターゲットの流体噴射領域に対する流体の噴射を速やかに完了させることが可能になる。
本発明の液体噴射装置において、前記流体残量検出手段は、前記流体貯留手段内又は前記流体供給路内における流体の圧力を検出する流体圧検出手段を備えた構成とされ、該流体圧検出手段によって検出された流体の圧力に基づき前記流体貯留手段内における流体の残量を検出残量として検出する。
一般に、流体噴射装置の使用状況に基づいて流体貯留手段内における流体の残量を演算により検出する従来の方法の場合には、演算誤差により流体貯留手段内における流体の残量を的確に検出できないおそれがあった。この点、本発明では、流体貯留手段内又は流体供給路内における流体の圧力を実測して、その結果に基づいて流体貯留手段内における流体の残量を検出している。そのため、流体貯留手段内に残っている流体の残量が的確に検出される。
本発明の流体噴射装置における流体の供給方法は、ターゲットに流体を噴射可能な流体噴射ヘッドと、流体を貯留する流体貯留手段とを備える流体噴射装置において、前記流体貯留手段内の流体を前記流体噴射ヘッド側に供給する流体噴射装置における流体の供給方法であって、加圧ポンプの駆動により前記流体貯留手段内に供給された加圧気体の加圧力に基づき該流体貯留手段内の流体を前記流体噴射ヘッド側に送出させる場合において、前記流体貯留手段内における流体の残量を検出残量として検出する残量検出ステップと、該残量検出ステップにて検出された前記検出残量が予め設定された残量閾値未満である場合に、前記加圧気体によって前記流体貯留手段内の流体に付与される加圧力を上昇させるべく前記加圧ポンプを駆動させる加圧力上昇ステップとを有する。
この発明によれば、流体貯留手段内に貯留されている流体の検出残量が残量閾値未満であった場合には、加圧気体によって流体貯留手段内の流体に付与される加圧力が上昇するように加圧ポンプが駆動することになる。そのため、その上昇した加圧気体による加圧力によって流体貯留手段内に残っている流体は、流体貯留手段内から送出されて流体噴射ヘッド側に供給される。したがって、流体貯留手段内の流体の残量が残量閾値未満になった場合であっても、流体貯留手段内に残っている流体を流体噴射ヘッド側に供給してターゲットに流体を噴射することできる。
以下、本発明の流体噴射装置、及び流体噴射装置における流体の供給方法を具体化した一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。なお、以下における本明細書中の説明において、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は、図1に矢印で示す前後方向(副走査方向)及び左右方向(主走査方向)、並びに上下方向(重力方向)をそれぞれ示すものとする。
図1に示すように、液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ11は、平面視矩形状をなすフレーム12を備えている。このフレーム12内には、プラテン13が主走査方向となる左右方向に沿って延びるように架設され、該プラテン13上には、図示しない紙送り機構によりターゲットとしての用紙Pが前後方向に沿って給送されるようになっている。また、フレーム12内には、プラテン13の長手方向(左右方向)と平行に棒状のガイド軸14が架設されている。
このガイド軸14には、キャリッジ15が、該ガイド軸14の軸線方向(左右方向)への往復移動可能な状態で支持されている。キャリッジ15は、フレーム12の後壁内面に設けられた一対のプーリ16a間に張設された無端状のタイミングベルト16を介してフレーム12の背面に設けられたキャリッジモータ17に連結されている。
キャリッジ15のプラテン13に対向する面側には、流体噴射ヘッドとしての記録ヘッド18が搭載されている。また、キャリッジ15上には、一時貯留した流体としてのインクを記録ヘッド18に供給する複数(本実施形態では4つ)のバルブユニット19が設けられている。また、記録ヘッド18の下面は、複数のノズル20(図2では1つのみ図示)が開口するノズル形成面18aとされている。そして、各ノズル20からプラテン13上に給送された用紙Pにインク滴が噴射されることにより、印刷が行われるようになっている。
フレーム12内の右端部には、カートリッジホルダ21が設けられると共に、該カートリッジホルダ21とプラテン13との間には、記録ヘッド18の退避位置となるホームポジションHPが設けられている。印刷の開始前などには、このホームポジションHPにおいて記録ヘッド18に対する各種メンテナンス処理等が実行される。
カートリッジホルダ21には、インクカートリッジ22が着脱可能に複数個(本実施形態では4個)装着されている。各インクカートリッジ22は、図2に示すように、矩形箱状のケース23を備え、該ケース23の外側面には、インクカートリッジ22がカートリッジホルダ21内に装着された場合に後述する制御装置40(図3参照)と電気的に接続状態になるICチップ23Aが設けられている。
また、各ケース23内には、可撓性のフィルム(例えばアルミラミネートフィルム)からなる袋状のインクパック24がそれぞれ収容され、該各インクパック24内には、インクカートリッジ22毎に色の異なるインクが充填されている。そして、各インクカートリッジ22は、カートリッジホルダ21に装着された場合に液体供給路としてのインク供給路25の上流端に接続されることにより、該インク供給路25を介してキャリッジ15上の各バルブユニット19とそれぞれ接続されるようになっている。また、各インク供給路25の途中には、インク供給路25内におけるインクの圧力(以下、「供給圧」という。)を検出するための液圧センサ26がそれぞれ配設されている。
また、図1に示すように、フレーム12の右端部においてカートリッジホルダ21の上側には、加圧ユニット27が搭載されている。この加圧ユニット27は、空気供給路28を介して加圧気体としての加圧空気をインクカートリッジ22内に圧送する装置であって、加圧ポンプ29、空気圧センサ30及び大気開放弁31を備えている。なお、空気圧センサ30は、空気供給路28内を流れる加圧空気の圧力を検出するためのセンサである。
空気供給路28は、大気開放弁31の下流側に配設された分配器32を境にインクカートリッジ22の個数と同数(本実施形態では4つ)に分岐されている。そして、分岐された各空気供給路28は、それぞれの先端(下流端)が各々対応するインクカートリッジ22に接続され、そのインクカートリッジ22のケース23内に連通している。したがって、加圧ユニット27の加圧ポンプ29が駆動された場合には、加圧ポンプ29から圧送された加圧空気が空気供給路28を介して各インクカートリッジ22のケース23内にそれぞれ導入されるようになっている。そして、各ケース23内に圧送された加圧空気による加圧力(即ち、空気圧)によって各インクパック24が押し潰されて、該各インクパック24内のインクがインク供給路25を介して記録ヘッド18側にそれぞれ圧送されるようになっている。
図2に示すように、インクカートリッジ22のケース23内に備えられた各インクパック24は、各インク供給路25にインクを導出可能になっている。また、ケース23とインクパック24との間の空間は圧力室33となっており、該圧力室33内には、加圧ポンプ29から空気供給路28を介して圧送された加圧空気が導入されるようになっている。
各インク供給路25は、バルブユニット19を介して記録ヘッド18に形成されたノズル20とそれぞれ連通している。なお、各バルブユニット19には、圧力調整弁19aがそれぞれ設けられている。これら各圧力調整弁19aは、その弁体が常には閉弁状態となるように付勢され、弁体より下流側の圧力(ノズル20からインクが噴射されるのに伴って生じる負圧)に基づいて開弁動作するようになっている。
次に、上記インクジェット式プリンタ11の電気的構成について図3に基づき以下説明する。
図3に示すように、インクジェット式プリンタ11は、制御手段としての制御装置40を備えている。この制御装置40は、入力側インターフェース(図示略)と、出力側インターフェース(図示略)と、インターフェース41を介してホストコンピュータ60と通信可能な状態で接続されるデジタルコンピュータと、各駆動源(加圧ポンプ29等)を各別に駆動させるための駆動回路(図示略)とを主体として構成されている。
ここで、ホストコンピュータ60では、該ホストコンピュータ60のCPU(図示略)とプログラムとによりプリンタドライバ61が構築されている。このプリンタドライバ61は、画像データや文書データなどの流体噴射情報としての印刷関連情報から、印刷する用紙Pのサイズ、該用紙Pのうちインクを噴射する流体噴射領域としての印刷領域PA(図4(a)にて一点鎖線で囲まれた領域)を設定するようになっている。また、プリンタドライバ61は、図4(a)(b)に示すように、インクジェット式プリンタ11がホストコンピュータ60から受信した印刷関連情報に基づき用紙Pの印刷領域PAに印刷を行っている場合に、印刷領域PAのうち未だインクが噴射されていない未噴射領域としての未印刷領域PA1を特定する。そして、プリンタドライバ61は、特定した未印刷領域PA1に噴射する各種インクの予定噴射量を上記印刷関連情報に基づきそれぞれ算出し、該算出した各種インクの予定噴射量に関する情報を予め設定された所定周期毎(例えば、1秒毎)に制御装置40側に送信するようになっている。
制御装置40の入力側インターフェースには、液圧センサ26及び空気圧センサ30などが電気的に接続されている。一方、制御装置40の出力側インターフェースには、キャリッジモータ17、記録ヘッド18、加圧ポンプ29、大気開放弁31、インクカートリッジ22の交換を促す旨のメッセージを表示画面(図示略)に表示(報知)するための報知手段としての表示装置42などが電気的に接続されている。そして、制御装置40は、ホストコンピュータ60から受信した各種の情報、及び液圧センサ26や空気圧センサ30からの入力信号などに応じて、キャリッジモータ17、記録ヘッド18、加圧ポンプ29、大気開放弁31などの駆動を各別に制御するようになっている。例えば、制御装置40は、空気圧センサ30からの入力信号に基づき空気供給路28内を流れる加圧空気の圧力を検出し、該検出結果が予め設定された所定圧となるように加圧ポンプ29の駆動を制御するようになっている。
また、制御装置40のデジタルコンピュータは、CPU43、ROM44、RAM45、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)46、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)47などを備えている。CPU43は、用紙Pに印刷を行っている場合において、ホストコンピュータ60側から用紙Pの未印刷領域PA1に対する各種インクの予定噴射量に関する情報を受信したときには、該各種インクの予定噴射量をRAM45にそれぞれ記憶させるようになっている。
また、ROM44には、インクジェット式プリンタ11を制御するための各種の制御プログラム(後述する印刷継続判定処理等)、各種のマップ(図5に示すマップ)及び各種閾値(後述する残量閾値等)などが予め記憶されている。また、RAM45には、インクジェット式プリンタ11の駆動中に適宜書き換えられる各種の情報(後述する各インクカートリッジ22内におけるインクの残量等)が記憶されるようになっている。さらに、EEPROM46には、インクジェット式プリンタ11が非給電状態になったとしても消去されるべきではない各種の情報などが記憶されるようになっている。
次に、ROM44に記憶されるマップについてそれぞれ説明する。
図5に示すマップは、インク供給路25内をインクカートリッジ22から圧送されたインクの供給圧IPからインクカートリッジ22のインクパック24内に残っているインクの残量IQ1が予め設定された残量閾値KIQ1未満になったか否かを検出するためのマップである。インクカートリッジ22のインクパック24内に残っているインクの残量IQ1が少なくなると、インク供給路25内におけるインクの供給圧IPが急激に低下する。そして、インク供給路25内におけるインクの供給圧IPが急激に低下し始めてからインクの供給圧IPが予め設定された所定圧力IP1未満になったときに、インクカートリッジ22内に残っているインクの残量IQ1が残量閾値KIQ1未満になる。なお、本実施形態では、4種類のインクを使用する構成になっているが、各インク供給路25内におけるインクの供給圧IPと該各インク供給路25に個別に対応するインクカートリッジ22内におけるインクの残量IQ1との関係は、全て同じであるものとして以下説明する。
ここで、インクカートリッジ22内のインクパック24は、弾性復元力の大きいアルミラミネートフィルムにて構成されているため、インクパック24内のインクの残量IQ1が残量閾値KIQ1に近づいてくると、インクパック24が大きく潰れることになる。しかしながら、弾性復元力によりインクパック24が潰れる前の元の状態に戻ろうとする結果、逆にインクパック24内に負圧が発生して該インクパック24内のインクを最後まで記録ヘッド18側に供給し難くなる。そのため、本実施形態では、残量閾値KIQ1は、インクカートリッジ22の圧力室33内に上記所定圧に調圧された加圧空気を供給しても記録ヘッド18側にインクを供給し難くなる直前の値に設定されている。すなわち、残量閾値KIQ1は、インクカートリッジ22を交換するタイミングを設定するための値である。
次に、本実施形態の制御装置40が実行する各制御処理のうち、用紙Pへの印刷中にホストコンピュータ60から上記各種インクの予定噴射量に関する情報を受信した場合に実行する印刷継続判定処理ルーチンについて図6に示すフローチャートに基づき以下説明する。
さて、制御装置40は、用紙Pへの印刷中にホストコンピュータ60から上記各種インクの予定噴射量に関する情報を受信したことを契機に、印刷継続判定処理ルーチンを実行する。そして、この印刷継続判定処理ルーチンにおいて、制御装置40は、各液圧センサ26からの入力信号に基づき、各インク供給路25内におけるインクの供給圧IP(即ち、インク供給路25内の液圧)をそれぞれ検出する(ステップS10)。すなわち、このステップS10では、各インク供給路25内と連通状態にある各インクカートリッジ22におけるインクパック24内の液圧を検出している。したがって、本実施形態では、液圧センサ26及び制御装置40により、流体圧検出手段が構成される。
続いて、制御装置40は、図5に示すマップをROM44から読み出し、ステップS10にて検出した各インク供給路25のインクの供給圧IPに基づいて各インクカートリッジ22内におけるインクの残量IQ1をそれぞれ検出し、該各検出結果を検出残量としてRAM45の所定領域にそれぞれ記憶する(ステップS11)。したがって、本実施形態では、液圧センサ26及び制御装置40により、流体残量検出手段が構成される。また、ステップS11が、残量検出ステップに相当する。
そして、制御装置40は、ステップS11にて検出したインクの残量IQ1が上記残量閾値KIQ1未満であるか否かをインクカートリッジ22毎にそれぞれ判定する(ステップS12)。そして、インクカートリッジ22毎の判定結果が全て否定判定(IQ1≧KIQ1)である場合、制御装置40は、全てのインクカートリッジ22内にインクが十分に残っていると判断し、印刷継続判定処理ルーチンを終了して用紙Pの印刷を継続する。一方、ステップS12の判定処理において、インクカートリッジ22毎の判定結果のうち少なくとも1つのインクカートリッジ22の判定結果が肯定判定(IQ1<KIQ1)である場合、制御装置40は、用紙Pの未印刷領域PA1に噴射するインク毎の予定噴射量IQ2をRAM45から読み出す(ステップS13)。
続いて、制御装置40は、ステップS11にて検出した各インクカートリッジ22内におけるインクの残量IQ1をRAM45の所定領域からそれぞれ読み出す。そして、制御装置40は、各インクカートリッジ22内のインクの予定噴射量IQ2が該各インクカートリッジ22に個別に対応するインクの残量IQ1未満であるか否かをそれぞれ判定する(ステップS14)。したがって、本実施形態では、制御装置40が、判定手段としても機能する。なお、ステップS14では、全てのインクカートリッジ22に対して判定処理を実行するのではなく、ステップS12の判定結果が肯定判定(IQ1<KIQ1)になったインクカートリッジ22に対してのみ判定処理を実行するようにしてもよい。
ステップS14の判定処理において、インクカートリッジ22毎の判定結果のうち少なくとも1つのインクカートリッジ22の判定結果が否定判定(IQ2≧IQ1)である場合、制御装置40は、用紙Pの印刷を停止させるために記録ヘッド18の駆動を停止させる(ステップS15)。すなわち、制御装置40は、ステップS12の判定結果が肯定判定になると共にステップS14の判定結果が否定判定となったインクカートリッジ22がある場合、用紙Pの未印刷領域PA1に対して噴射するためのインクが不足していると判断して印刷を一時停止させる。その後、制御装置40は、その処理を後述するステップS18に移行する。
一方、ステップS14の判定処理において、インクカートリッジ22毎の判定結果が全て肯定判定(IQ2<IQ1)である場合、制御装置40は、各液圧センサ26からの入力信号から検出された各インク供給路25内におけるインクの供給圧IPが上記所定圧力IP1以上になるように、加圧ポンプ29を駆動させる(ステップS16)。すなわち、制御装置40は、インクカートリッジ22内において加圧空気によってインクパック24(インクパック24内のインク)に付与される加圧力がインクパック24の弾性復帰力よりも強くなるように加圧ポンプ29を駆動させる。したがって、本実施形態では、ステップS16が、加圧力上昇ステップに相当する。
そして、制御装置40は、用紙Pの印刷(即ち、用紙Pの未印刷領域PA1に対するインクの噴射)が完了したか否かを判定する(ステップS17)。この判定結果が否定判定である場合、制御装置40は、ステップS17の判定結果が肯定判定になるまで該ステップS17の判定処理を繰り返し実行する。一方、ステップS17の判定結果が肯定判定になった場合、制御装置40は、その処理を後述するステップS18に移行する。
ステップS18において、制御装置40は、加圧ポンプ29の駆動を停止させる。続いて、制御装置40は、大気開放弁31を開放させ、各インクカートリッジ22の圧力室33内の圧力(空気圧)を大気圧と同程度にさせる(ステップS19)。そして、制御装置40は、インクの残量IQ1が残量閾値KIQ1以下となったインクカートリッジ22の交換を促す旨のメッセージを表示画面上に表示させるべく表示装置42を制御し(ステップS20)、その後、印刷継続判定処理ルーチンを終了する。
次に、本実施形態のインクジェット式プリンタ11におけるインクの供給方法について以下説明する。なお、以下の説明においては、用紙Pに1種類のインクのみを噴射する印刷関連情報に基づき印刷を行うものとする。
さて、用紙Pの印刷領域PAに対する印刷が開始されると、記録ヘッド18によるインクの噴射に基づきインクカートリッジ22内におけるインクの残量IQ1が少なくなっていく。そして、用紙Pの印刷が継続されている間、ホストコンピュータ60のプリンタドライバ61は、その時点での未印刷領域PA1(図4(b)参照)に対して噴射するインクの予定噴射量IQ2を算出し、該算出結果に関する情報をインクジェット式プリンタ11の制御装置40に送信する。
このようにホストコンピュータ60側から予定噴射量IQ2に関する情報を受信した制御装置40では、空気圧センサ30からの入力信号に基づきインクカートリッジ22内におけるインクの残量IQ1が検出され、該検出結果が残量閾値KIQ1未満であるか否かが判定される。そして、この判定結果が肯定判定である場合には、用紙Pの未印刷領域PA1に対して噴射するインクの予定噴射量IQ2がインクカートリッジ22内におけるインクの残量IQ1未満であるか否かが判定される。
そして、インクの予定噴射量IQ2がインクカートリッジ22内におけるインクの残量IQ1以上である場合には、用紙Pの印刷を停止させるべく記録ヘッド18によるインクの噴射が停止され、インクカートリッジ22の交換を促す旨のメッセージが表示装置42の表示画面上に表示される。そして、インクカートリッジ22の交換が完了すると、表示装置42の表示画面上のメッセージが消去され、用紙Pの未印刷領域PA1へのインクの噴射(即ち、用紙Pの印刷)が再開される。
その一方で、インクの予定噴射量IQ2がインクカートリッジ22内におけるインクの残量IQ1未満である場合には、加圧ポンプ29の駆動により、インクカートリッジ22内において加圧空気がインクパック24に付与する加圧力が強くなる。そのため、インクパック24の弾性復帰力に抗して該インクパック24が強力に押し潰されるため、インクパック24内に残っている僅かなインク(図5における領域Aに該当するインク)がインク供給路25内に送出され、その結果、記録ヘッド18内には、インクカートリッジ22側からインク供給路25を介してインクが供給される。そして、用紙Pには、記録ヘッド18によるインクの噴射不良が発生することなく、記録ヘッド18からインクが確実に噴射される。
そして、用紙Pの印刷が完了すると、記録ヘッド18によるインクの噴射が停止され、インクカートリッジ22の交換を促す旨のメッセージが表示装置42の表示画面上に表示される。すなわち、本実施形態では、インクカートリッジ22内におけるインクの残量IQ1が残量閾値KIQ1未満になったとしても、上記インクの予定噴射量IQ2がインクカートリッジ22内におけるインクの残量IQ1未満である場合、インクカートリッジ22内のインクが絞り出されるようにして記録ヘッド18に供給される。
したがって、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)インクカートリッジ(流体貯留手段)22内に貯留されているインク(流体)の残量(検出残量)IQ1が残量閾値KIQ1未満であった場合には、加圧空気(加圧気体)によってインクカートリッジ22内のインクに付与される加圧力が上昇するように加圧ポンプ29が駆動することになる。そのため、インクカートリッジ22内では、その内部に収容されたインクパック24の弾性復帰力に抗した加圧空気による加圧力がより大きくなるため、インクパック24内に残っている僅かなインクをインクパック24(インクカートリッジ22)外に確実に送出することができる。そして、インクカートリッジ22内から送出されたインクが記録ヘッド(流体噴射ヘッド)18側に供給される結果、用紙(ターゲット)Pの印刷が継続される。したがって、インクカートリッジ22内のインクの残量IQ1が残量閾値KIQ1未満になった場合であっても、インクカートリッジ22内に残っているインクを記録ヘッド18側に供給して用紙Pにインクを噴射することできる。
(2)印刷関連情報(流体噴射情報)に基づいて設定された用紙(ターゲット)Pにおける印刷領域(流体噴射領域)PAの印刷の実行中において、その印刷領域PAに未印刷領域(未噴射領域)PA1がある状態でインクカートリッジ(流体貯留手段)22内のインクの残量(検出残量)IQ1が残量閾値KIQ1未満になったときには、未印刷領域PA1に噴射されるべきインクの予定噴射量IQ2がインクの残量IQ1未満であるか否かが判定される。そして、予定噴射量IQ2がインクの残量IQ1以上であるときには、この状態で用紙Pの印刷を継続させても該用紙Pの未印刷領域PA1に噴射すべき量のインクがインクカートリッジ22内には残っていない。そのため、用紙Pの印刷を停止させると共に、表示装置(報知手段)42の表示画面上にインクカートリッジ22の交換を促す旨のメッセージを表示させる。その後、インクカートリッジ22の交換の実行後に用紙Pの印刷が再開されることにより、用紙Pの印刷を確実に完了させることができる。
(3)その一方で、予定噴射量IQ2がインクの残量IQ1未満であるときには、加圧空気(加圧気体)によってインクカートリッジ(流体貯留手段)22内のインク(流体)に付与される加圧力を上昇させることにより、インクカートリッジ22内に残っている僅かなインクが記録ヘッド(流体噴射ヘッド)18側に確実に供給され、用紙(ターゲット)Pの印刷が継続される。そのため、未印刷領域(未噴射領域)PA1に噴射されるべきインクの予定噴射量IQ2がインクカートリッジ22内におけるインクの残量IQ1未満である場合には、インクカートリッジ22内に残っている僅かなインクを使用することにより、用紙Pの印刷を完了させることができる。
(4)そして、用紙Pの印刷が完了した後に表示装置(報知手段)42の表示画面上にインクカートリッジ22の交換を促す旨のメッセージが表示される。そのため、インク切れとなったインクカートリッジ22を交換することにより、次の用紙Pの印刷を実行することができる。
(5)一般に、インクジェット式プリンタ(流体噴射装置)11の使用状況(印刷枚数やメンテナンスの実行回数)などに基づいてインクカートリッジ(流体貯留手段)22内におけるインク(流体)の残量IQ1を演算により検出する従来の方法の場合には、演算誤差によりインクカートリッジ22内におけるインクの残量IQ1を的確に検出できないおそれがあった。この点、本実施形態では、インク供給路(流体供給路)25内におけるインクの供給圧IPを実測して、その結果に基づいてインクカートリッジ22内におけるインクの残量IQ1を検出している。そのため、インクカートリッジ22内に残っているインクの残量IQ1を的確に検出できる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記実施形態において、液圧センサ26を、インク供給路25上に設けるのではなく、インクカートリッジ22に一体化してもよい。この場合、インクカートリッジ22がカートリッジホルダ21に装着されたときに、インクカートリッジ22の液圧センサ26と制御装置40とが電気的に接続状態となるように構成する必要がある。
・上記実施形態では、装着された複数のインクカートリッジ22すべてに個別対応する液圧センサ26を設けたが、例えば使用頻度の高い色や容量の小さな種類など、一部のインクカートリッジ22のみに液圧センサ26を設けるようにしてもよい。
・上記実施形態において、報知手段は、インク切れとなったインクカートリッジ22の交換をユーザに促すことができる構成であれば、LEDランプを点灯(もしくは点滅、消灯)させたり、ブザーやベル等を鳴らしたりするようなものであってもよい。また、インクジェット式プリンタ11に接続されているホストコンピュータ60の表示画面上にインク切れとなったインクカートリッジ22の交換を促す旨のメッセージを表示させるようにしてもよい。
・上記実施形態では、用紙Pの印刷領域PAの設定は、ホストコンピュータ60にて実行されているが、印刷領域PAの設定は、インクジェット式プリンタ11の制御装置40にて実行するようにしてもよい。また、未印刷領域PA1に対して噴射するインクの予定噴射量IQ2についても、制御装置40(インクジェット式プリンタ11)側で推定(算出)するようにしてもよい。この場合、用紙Pへの印刷を実行する場合には、ホストコンピュータ60側から印刷に関連する印刷関連情報を、全て制御装置40が受信してから印刷を開始するように構成することが望ましい。このように構成しても、上記(1)〜(5)と同等の効果を得ることができる。また、ホストコンピュータ60を介することなく、メモリカードなどの記録媒体から印刷関連情報を直接読み取って印刷を実行するインクジェット式プリンタ11に具体化することができる。
・上記実施形態において、インクカートリッジ22内に残っているインクの残量IQ1に関する情報をホストコンピュータ60側に送信し、該ホストコンピュータ60のプリンタドライバ61が未印刷領域PA1に対するインクの予定噴射量IQ2とインクカートリッジ22内におけるインクの残量IQ1との比較を行うようにしてもよい。この場合、プリンタドライバ61による比較結果に関する情報をインクジェット式プリンタ11側に送信し、制御装置40は、受信した情報に基づき、印刷途中の用紙Pに対する印刷を継続させるか否かを判断させるようにしてもよい。このように構成しても、上記(1)〜(5)と同等の効果を得ることができる。
・上記実施形態において、流体噴射装置を、用紙Pの搬送方向(前後方向)と交差する方向において記録ヘッド18が用紙Pの幅方向(左右方向)の長さに対応した全体形状をなす、いわゆるフルラインタイプのプリンタに具体化してもよい。
・上記実施形態では、流体噴射装置をインクジェット式プリンタ11に具体化したが、この限りではなく、インク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体、流体として流して噴射できる固体を含む)を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に具体化することもできる。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射する液状体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体(粉粒体)を例とする固体を噴射する粉粒体噴射装置(例えばトナージェット式記録装置におけるトナー噴射装置)であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の流体噴射装置に本発明を適用することができる。なお、本明細書において「流体」とは、気体のみからなる流体を含まない概念であり、流体には、例えば液体(無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)等を含む)、液状体、流状体、粉粒体(粒体、粉体を含む)などが含まれる。
本実施形態におけるインクジェット式プリンタの概略平面図。 インクジェット式プリンタのインク供給システムを説明する模式図。 電気的構成を示すブロック回路図。 (a)(b)は用紙における印刷領域と未印刷領域とを説明する模式図。 インク供給路内におけるインクの供給圧とインクカートリッジ内におけるインクの残量との関係を示すマップ。 印刷継続判定処理ルーチンを説明するフローチャート。
符号の説明
11…インクジェット式プリンタ(流体噴射装置)、18…記録ヘッド(流体噴射ヘッド)、22…インクカートリッジ(流体貯留手段)、25…インク供給路(流体供給路)、26…液圧センサ(流体残量検出手段、流体圧検出手段)、29…加圧ポンプ、40…制御装置(流体残量検出手段、制御手段、判定手段、流体圧検出手段)、42…表示装置(報知手段)、IP…インクの供給圧(流体の圧力)、IQ1…残量(検出残量)、IQ2…予定噴射量、KIQ1…残量閾値、P…用紙(ターゲット)、PA…印刷領域(流体噴射領域)、PA1…未印刷領域(未噴射領域)。

Claims (5)

  1. ターゲットに流体を噴射可能な流体噴射ヘッドと、
    流体を貯留する流体貯留手段と、
    該流体貯留手段内に加圧気体を供給することにより、その加圧気体の加圧力に基づき前記流体貯留手段内の流体を前記流体噴射ヘッド側に流体供給路を介して送出させる加圧ポンプと、
    前記流体貯留手段内における流体の残量を検出残量として検出する流体残量検出手段と、
    該流体残量検出手段によって検出された流体の検出残量が予め設定された残量閾値未満である場合に、前記加圧気体によって前記流体貯留手段内の流体に付与される加圧力を上昇させるべく前記加圧ポンプの駆動を制御する制御手段と
    を備えた流体噴射装置。
  2. ターゲットに流体を噴射するための流体噴射情報に基づいて設定されたターゲットの流体噴射領域に前記流体噴射ヘッドが流体を噴射している場合に、前記流体噴射領域のうち未だ流体が噴射されていない未噴射領域に噴射すべき流体の予定噴射量が前記流体残量検出手段によって検出された流体の検出残量よりも少ないか否かを判定する判定手段をさらに備え、
    前記制御手段は、
    前記流体残量検出手段によって検出された前記検出残量が前記残量閾値未満である場合において、前記判定手段によって前記予定噴射量が前記検出残量以上であると判定されたときには、前記ターゲットの未噴射領域への流体の噴射を停止させるべく前記流体噴射ヘッドの駆動を制御する一方、
    前記流体残量検出手段によって検出された前記検出残量が前記残量閾値未満である場合において、前記判定手段によって前記予定噴射量が前記検出残量未満であると判定されたときには、前記加圧気体によって前記流体貯留手段内の流体に付与される加圧力を上昇させるべく前記加圧ポンプの駆動を制御する請求項1に記載の流体噴射装置。
  3. 前記流体貯留手段の交換を促すための報知手段をさらに備え、
    前記制御手段は、
    前記流体残量検出手段によって検出された前記検出残量が前記残量閾値未満である場合において、前記判定手段によって前記予定噴射量が前記検出残量以上であると判定されたときには、前記ターゲットの未噴射領域への流体の噴射を停止させるべく前記流体噴射ヘッドの駆動を制御すると共に前記流体貯留手段の交換を促すべく前記報知手段を制御する一方、
    前記流体残量検出手段によって検出された前記検出残量が前記残量閾値未満である場合において、前記判定手段によって前記予定噴射量が前記検出残量未満であると判定されたときには、前記加圧気体によって前記流体貯留手段内の流体に付与される加圧力を上昇させるべく前記加圧ポンプの駆動を制御し、前記未噴射領域への流体の噴射が終了した後に、前記流体噴射ヘッドの駆動を停止させると共に前記流体貯留手段の交換を促すべく前記報知手段を制御する請求項2に記載の流体噴射装置。
  4. 前記流体残量検出手段は、前記流体貯留手段内又は前記流体供給路内における流体の圧力を検出する流体圧検出手段を備えた構成とされ、該流体圧検出手段によって検出された流体の圧力に基づき前記流体貯留手段内における流体の残量を検出残量として検出する請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の流体噴射装置。
  5. ターゲットに流体を噴射可能な流体噴射ヘッドと、流体を貯留する流体貯留手段とを備える流体噴射装置において、前記流体貯留手段内の流体を前記流体噴射ヘッド側に供給する流体噴射装置における流体の供給方法であって、
    加圧ポンプの駆動により前記流体貯留手段内に供給された加圧気体の加圧力に基づき該流体貯留手段内の流体を前記流体噴射ヘッド側に送出させる場合において、前記流体貯留手段内における流体の残量を検出残量として検出する残量検出ステップと、
    該残量検出ステップにて検出された前記検出残量が予め設定された残量閾値未満である場合に、前記加圧気体によって前記流体貯留手段内の流体に付与される加圧力を上昇させるべく前記加圧ポンプを駆動させる加圧力上昇ステップと
    を有する流体噴射装置における流体の供給方法。
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