JP2015217616A - 制御システム、画像形成装置、制御方法およびプログラム - Google Patents

制御システム、画像形成装置、制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 メンテナンス中の消費電力を低減させ、駆動回路の小型化および低コスト化を実現することができるシステムや方法を提供する。【解決手段】 このシステムは、一方向に配列する複数のノズルの少なくとも1つから液滴を記録媒体上に吐出して画像形成を行う画像形成装置を制御するためのシステムであって、画像形成装置が使用する記録媒体に基づき、液滴を記録媒体上以外の所定の場所に向けて吐出し、該液滴を画像形成には使用しない空吐出を実施すべきノズルか否かを判断する判断手段と、判断手段の判断結果に基づき、複数のノズルの各々を駆動し、各ノズルから液滴を吐出させることが可能な駆動手段に指示して、空吐出を実施するノズルを制限する制御手段とを含む。【選択図】 図6

Description

本発明は、画像形成を行う画像形成装置を制御するためのシステム、このシステムを備えた画像形成装置、制御方法およびその方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
インクジェットプリンタには、ライン型と、シリアル型の2つがある。ライン型は、インクジェットヘッドを用紙幅まで並べたものを使用し、その下側に用紙を配置し、その並べたヘッドを移動または用紙を搬送して印刷するタイプである。シリアル型は、用紙が搬送される方向とは垂直にヘッドを移動させて印刷を行うタイプである。
ライン型のインクジェットプリンタ(以下、ラインプリンタという。)は、シリアル型のインクジェットプリンタ(以下、シリアルプリンタという。)に比較してヘッドの駆動周波数が低く、印刷時にヘッドを駆動する駆動回路にかかる負荷が小さい。このため、ラインプリンタは、印刷中の負荷のみを考えれば、駆動回路をより小型化し、低コスト化することができる。
ラインプリンタは、用紙幅分の長さをもつラインヘッドにより、ヘッド位置を固定して印刷を実行する。このため、画像データによっては、ラインヘッドが有する一部のノズルからしかインク滴を吐出しない場合もあり、シリアルプリンタより未使用のノズルが多くなる傾向がある。ヒータによる加熱によりインク中に気泡を発生させ、インクを噴射させるサーマル方式のラインプリンタでは、使用ノズルの偏りが、ヘッド内部の温度分布の偏りとなり、濃度ムラの原因となる。これを防止するため、未使用ノズルを微駆動し、熱を均一にする方法が採用されている。この未使用ノズルの微駆動には、電力が必要であり、消費電力が増えるという問題があった。
そこで、用紙の幅を検知し、用紙の幅より外側に位置するノズルはインク滴の吐出が不要であり、濃度ムラの発生もないため、そのノズルには、熱の偏りを防ぐための微駆動を実施しない方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
インクジェットプリンタは、乾燥によりインクに増粘や凝集が生じ、ヘッドが有する複数のノズルに詰まりが発生するため、その詰まりを解消するべくメンテナンス機能を備えている。メンテナンス機能には、増粘や凝集したインクを印刷に使用せずに排出する空吐出、ノズル面に残ったインクを機械的に除去するクリーニング、ノズル内の異物や気泡を強制的に排出するリフレッシュ等がある。
上記特許文献1の方法を用いることで、印刷中に限定すれば、駆動回路の小型化や低コスト化は実現可能である。しかしながら、このメンテナンス中は、未使用ノズルに対しても空吐出等を実施するため、消費電力が増えてしまい、結果的に駆動回路の小型化や低コスト化を実現することができないという問題があった。
そこで、メンテナンス中の消費電力を低減させ、駆動回路の小型化および低コスト化を実現することができるシステムや方法の提供が望まれていた。
本発明は、上記課題に鑑み、一方向に配列する複数のノズルの少なくとも1つから液滴を記録媒体上に吐出して画像形成を行う画像形成装置を制御するためのシステムであって、画像形成装置が使用する記録媒体に基づき、液滴を記録媒体上以外の所定の場所に向けて吐出し、該液滴を画像形成には使用しない空吐出を実施すべきノズルか否かを判断する判断手段と、判断手段の判断結果に基づき、複数のノズルの各々を駆動し、各ノズルから液滴を吐出させることが可能な駆動手段に指示して、空吐出を実施するノズルを制限する制御手段とを含む、制御システムが提供される。
本発明によれば、メンテナンス中の消費電力を低減させ、駆動回路の小型化および低コスト化を実現することができる。
本実施形態の画像形成装置の全体構成を示した図。 図1に示す画像形成装置が備えるヘッドの配置を示した図。 図1に示す画像形成装置の空吐出の制御を行うハードウェア構成を示した図。 用紙の幅を検知する処理について説明する図。 用紙の幅に応じて空吐出を実施するノズルと実施しないノズルとを判断する処理について説明する図。 図1に示す画像形成装置を制御するための制御システムの機能ブロック図。 用紙サイズについて説明する図。 仕向け地によって使用しないノズルを判断する処理について説明する図。 用紙を交換した際にメンテナンスを実施する制御の流れを示したフローチャート。 空吐出の制限機能を切り替え可能にする方法を説明する図。
図1は、本実施形態の画像形成装置の全体構成を例示した図である。画像形成装置は、一方向に配列する複数のノズルを備え、少なくとも1つのノズルから液滴を吐出して記録媒体上に画像形成を行う装置で、例えば、インクジェットプリンタとすることができる。画像形成装置は、インクジェットプリンタの中でも、上記のラインプリンタとすることができる。
プリンタ10は、プリンタ本体と、プリンタ本体に装着された記録媒体である用紙を給紙するための給紙トレイ11と、プリンタ本体に装着され、画像形成された用紙を排紙するための排紙トレイ12とを含んで構成されている。また、プリンタ10は、プリンタ本体の前面の一端部に、その前面から突出し、上面より低くなった図示しないカートリッジ装填部と、そのカートリッジ装填部の上面に操作キーや表示器等の図示しない操作部とを備えている。
プリンタ本体は、給紙トレイ11の用紙積載部11a上に積載した用紙13を給紙するための給紙部を備える。この給紙部は、用紙積載部11aから用紙13を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)14と、給紙コロ14に対向して設けられ、摩擦係数が大きい材料からなる分離パッド15とを備えている。分離パッド15は、給紙コロ14に向けて、バネ等により付勢されている。
プリンタ本体は、上記の給紙部から給紙された用紙13を、記録ヘッド16の下方側で搬送するための搬送部を備える。この搬送部は、用紙13を静電吸着して搬送する搬送ベルト17と、給紙部から搬送ガイド18を介して搬送される用紙13を、搬送ベルト17との間で挟んで搬送するための図示しないカウンタローラとを備えている。また、搬送部は、搬送ガイド18により、略鉛直上方へ搬送される用紙13を略90°方向に転換させて搬送ベルト17上に載せ、押え部材19により搬送ベルト17側に付勢された先端加圧コロ20を備えている。さらに、搬送部は、搬送ベルト17の表面を帯電させるための帯電手段としての帯電ローラ21を備えている。
ここで、搬送ベルト17は、無端状ベルトであり、搬送ローラ22とテンションローラ23との間に掛け渡され、ベルト搬送方向に周回するように構成されている。帯電ローラ21は、搬送ベルト17の表層に接触し、搬送ベルト17の回動に従動して回転するように配置され、加圧力として軸の両端に所定の圧力を加えている。所定の圧力としては、例えば、2.5Nの圧力とすることができる。
また、搬送ベルト17の裏側には、記録ヘッド16による印字領域に対応して図示しないガイド部材を配置している。このガイド部材は、上面が搬送ベルト17を支持する搬送ローラ22とテンションローラ23の接線よりも記録ヘッド16側に突出している。これにより、搬送ベルト17は、印字領域ではガイド部材の上面にて押し上げられて案内されるので、高精度な平面性を維持することができる。
さらに、このガイド部材の搬送ベルト17の裏面と接触する面側には、主走査方向、すなわち搬送方向と直交する方向に複数の溝を形成して、搬送ベルト17との接触面積を少なくし、搬送ベルト17がスムーズにガイド部材表面に沿って移動可能とされている。
プリンタ本体は、記録ヘッド16で記録された用紙13を排紙するための排紙部を備える。排紙部は、搬送ベルト17から用紙13を分離するための分離爪24と、図示しない排紙ローラおよび排紙コロとを備え、排紙ローラの下方に排紙トレイ12が設けられる。ここで、排紙ローラと排紙コロとの間から排紙トレイ12までの高さは、排紙トレイ12にストックできる量を多くするためにある程度高くしている。また、プリンタ本体の背面部には、両面給紙ユニット25が着脱自在に装着されている。この両面給紙ユニット25は、搬送ベルト17の逆方向回転で戻される用紙13を取り込み、反転させ、再度カウンタローラと搬送ベルト17との間に給紙する。また、この両面給紙ユニット25の上面には手差し給紙部を備えている。
記録ヘッド16は、各色のインクを供給するためのヘッドタンク26と接続され、ヘッドタンク26は、上記のカートリッジ装填部のカートリッジとインク供給管27により接続されている。カートリッジ装填部は、ヘッドタンク26へインクを補充供給する。
図2を参照して、記録ヘッド16の配置について説明する。図2(a)は、筐体内にカートリッジ、記録ヘッド16、ヘッドタンク26、給紙部や排紙部等を備えたプリンタ10の内部構成を示した図である。図2(b)は、記録ヘッド16とヘッドタンク26とを備えるキャリッジを示した図である。図2(c)は、そのキャリッジを下側から見た図である。
プリンタ10は、ラインプリンタで、複数の記録ヘッド16を備え、複数の記録ヘッド16が矢線Aに示す用紙の搬送方向に対して垂直な方向である矢線Bの主走査方向に並ぶように配置されている。シリアルプリンタでは、ヘッドが1つで、主走査方向へ移動して印字していく。これに対し、このラインプリンタでは、主走査方向に並んだ複数の記録ヘッド16が主走査方向へは移動せず、その場でインク滴を吐出することにより印字を行う。
図2では、複数の記録ヘッド16の各々へインクを供給するためのインクを貯留する複数のヘッドタンク26を備え、複数の記録ヘッド16が主走査方向に一列に配列するのではなく、二列に配列するように設けられている。各記録ヘッド16は、複数の色のインクを吐出することができるように構成され、各色につき一列に並ぶ複数のノズルを備えている。このため、記録ヘッド16は、各色のインクを各色につき設けられた複数のノズルから吐出することができる。記録ヘッド16は、圧電素子を備え、圧力を加えてインクを吐出させるピエゾ方式や、インクを加熱し、気泡を発生させ、その気泡によりインクを押し出して吐出させる上記のサーマル方式等を採用することができる。
ちなみに、シリアルプリンタでは、1つのヘッドが印字部分全体を印刷するが、ラインプリンタでは、ヘッド1つ当たりの印字部分がシリアルプリンタより小さいため、ヘッドの駆動周波数も小さくなる。
プリンタ10は、その性能を維持するために、メンテナンス機能を備えている。メンテナンス機能には、上述した空吐出、クリーニング、リフレッシュ等がある。ここでは、図3を参照して、メンテナンスとして空吐出を行うシステム構成について説明する。プリンタ10は、ケーブルまたはネットワークを介してPC100と接続される。PC100は、プリンタ10に対し、印刷に必要なデータを印刷データとして送信する。
印刷に必要なデータとしては、画像データや印刷設定情報等であり、印刷設定情報には、印刷範囲、印刷枚数、用紙の種類、用紙のサイズ、カラー印刷かモノクロ印刷かという情報、両面印刷するか否かの情報、集約印刷の情報等が含まれる。画像データは、静止画像や絵からなるデータのほか、文字のみからなるテキストデータやそれらを組み合わせたデータであってもよい。
プリンタ10は、空吐出を行うために、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)30と、メモリIC31と、ヘッドドライバ32と、ヘッド33とを備える。ヘッド33は、上記の記録ヘッド16と同様のもので、例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックという4つの色に対応して4列に並ぶ複数のノズル34を備えている。
ASIC30は、PC100から受信したデータを読み込み、データに含まれる画像データをメモリIC31に書き込み、格納する。ASIC30は、メモリIC31に格納した画像データを使用し、どのヘッド33のどのノズル34で空吐出を行うべきかを判断する。ASIC30は、その判断結果からヘッドドライバ32へ与えるヘッド駆動波形およびヘッド制御信号を生成する。
ヘッドドライバ32は、ヘッド駆動波形およびヘッド制御信号を受信し、各ノズルのヘッド駆動波形を与えてヘッド33の1以上のノズル34を駆動させ、所定のタイミングでインク滴を吐出させる。ヘッド33が備える複数のノズル34では、使用に伴ってインクの粘性が増加し、また、インクの成分である高分子が凝集し、吐出不良を起こす。この吐出不良を解消するために、空吐出が実施される。空吐出は、インクを印刷に使用せずにノズルから吐出させる機能である。ちなみに、空吐出により吐出されたインクは、用紙上以外の所定の場所としての空吐出受けと呼ばれる容器に回収される。
空吐出をすべてのノズル34に対して実施する場合、多くの電力を消費するので、消費電力を抑制するために、印刷に使用する必要なノズル34に対してのみ、空吐出を実施するように制御する。印刷に使用しないノズルに対して空吐出を実施するのは電力の無駄になるからである。その必要なノズル34を検知するために、用紙13の幅を検知する。
図4を参照して、この用紙13の幅を検知する処理について説明する。プリンタ10は、給紙トレイ11を備えるが、その給紙トレイ11に、サイドフェンス40の位置を読み取る検知手段としてのセンサ41を設ける。サイドフェンス40は、一方をある距離だけ移動させると、他方がそれとは反対方向に向けて同じ距離だけ移動するように構成されていて、用紙13の幅方向の両側に設けられている。センサ41は、サイドフェンス40の内側の、用紙13の幅方向の端部と当接する位置を位置情報として読み取り、その位置情報をASIC30へ出力する。この位置情報は、2つのサイドフェンス40間の距離として得られる。ASIC30は、入力されたその位置情報を、用紙13の幅情報として取り込む。
図5を参照して、用紙13の幅に応じて空吐出を実施するノズルと実施しないノズルとを判断する処理について説明する。図5は、ノズルを下側から見た図である。8つのヘッド33が主走査方向に4つずつ二列に並ぶように配置され、その中央部分の下側を、用紙13が搬送される。ASIC30は、用紙13の幅情報を取り込み、用紙13の幅内にあるノズルを、空吐出を実施するノズルと判断する。
図5では、塗り潰された円で表されるノズル35が、空吐出を実施するノズルと判断されている。用紙13の幅の外側にあるノズル、すなわち白抜きされた円で表されるノズル36が、空吐出を実施しないノズルと判断されている。このノズル36は、印字に使用しないノズルであり、使用しないノズルに対してメンテナンスを行うのはインクや消費電力の無駄になるからである。このように、メンテナンスを行う必要があるノズルに対してのみに制限してメンテナンスを行うことで、消費電力を抑えることができる。
図6は、この空吐出の制御を行う制御システムの機能ブロック図である。制御システムは、一方向に配列する複数のノズルの少なくとも1つからインク滴を吐出して用紙13上に印刷を行うプリンタ10を制御するためのシステムである。このシステムは、検知部50と、判断部51と、制御部52とを含んで構成される。なお、検知部50は、必要に応じて設けることができる。
検知部50は、上記のセンサ41とされ、複数のノズルの配列方向への長さである用紙13の幅を検知する。幅は、例えばA4サイズの用紙を使用する場合、210mmと検知される。判断部51および制御部52は、CPUと、該CPUにこの制御を実行させるプログラムとにより実現される。判断部51は、検知部50により検知された用紙13の幅に基づき、どのノズルに対して空吐出を実施するか、または実施しないのかを判断する。制御部52は、判断部51の判断結果に基づき、ノズル34を駆動する駆動回路、すなわちヘッドドライバ32に指示し、空吐出を実施するノズルを制限する制御を行う。
検知部50は、用紙13の幅方向の端部と当接するサイドフェンス40の位置を位置情報として読み取り、その位置情報を幅情報として判断部51へ出力する。判断部51は、その幅情報から、用紙13の幅内にある1以上のノズルを、空吐出を実施すべきノズルと判断し、用紙13の幅の外側にあるノズルを、空吐出を実施しないノズルと判断する。そして、判断部51は、その判断結果を、制御部52に通知する。制御部52は、ヘッドドライバ32に指示し、ヘッドドライバ32が、判断部51が空吐出を実施すると判断した1以上のノズルに対してのみ、例えば、電圧を印加して圧電素子を動作させ、インク滴を吐出させることにより、空吐出を実施する。
判断部51は、検知部50により幅が210mmと検知された場合、用紙の幅方向の半分の位置を中心とし、その中心と、複数のヘッドからなるヘッド群の中心とを位置合わせする。そして、判断部51は、その中心から左右に105mmの範囲内にあるノズルを、空吐出を実施すべきノズルと判断し、その範囲外にあるノズルを、空吐出を実施しないノズルと判断することができる。これは一例であり、その他の方法により判断することも可能である。
印刷に使用する用紙13の寸法は、紙加工の仕上がり寸法としてA1、A2、A3、A4、A5等のA列が標準規格として採用されている。しかしながら、アメリカやカナダ等では、それとは異なる国際判(レターサイズ)が標準となっている。図7は、その用紙の寸法の違いを示した図である。黒色で示されたA列で最も普及しているA4サイズは、短辺の長さが210mm、長辺の長さが297mmである。これに対し、灰色で示されたレターサイズは、短辺の長さが215.9mm、長辺の長さが279.4mmである。このため、レターサイズの方が、短辺の長さが長く、幅が大きくなっている。
このため、プリンタは、その発送先である仕向け地によらず、A4サイズおよびレターサイズの両方に対応するように製造されている。図8に示すように、プリンタは、用紙の幅が大きいレターサイズの幅に合わせて複数のヘッドが配置される。このため、レターサイズで印刷する仕向け地では全ノズルを使用するので、全ノズルにおいて空吐出を実施する。一方、A4サイズで印刷する仕向け地ではレターサイズを印刷することは稀であるため、A4サイズの幅内のノズルに対してのみ空吐出を実施し、その外側にあるノズルに対しては、空吐出を実施しないように制御することができる。
仕向け地の情報は、ROMやHDD等の記憶装置に記憶し、登録することができる。このため、上記の判断部51は、この記憶装置から仕向け地の情報を取得し、その情報に応じて、いずれのサイズを使用するかを決定することができる。そして、判断部51は、その決定したサイズから用紙の幅の情報を得、その幅の情報に基づき、空吐出を実施すべきノズルを判断することができる。記憶装置には、仕向け地の情報のほか、各サイズと幅の情報を対応付けて記憶しておくことができ、サイズを決定した後、その記憶された対応情報に基づき幅の情報を得ることができる。上述したように、判断部51は、A4サイズであれば、その幅内にあるノズルを、レターサイズであれば、全ノズルを、それぞれ空吐出を実施すべきノズルと判断することができる。
これまでは、A4サイズの用紙のみを用いる場合、A4サイズとレターサイズの用紙を用いる場合について説明してきたが、実際のプリンタの利用形態では、A4サイズよりも小さいA5サイズの用紙を使用する場合もある。また、A3サイズの用紙を印刷可能な機種では、A4サイズより大きいA3サイズの用紙を使用する場合もある。
ここで、A5サイズの用紙を使用して印刷を行い、空吐出をA5サイズの幅で実施していて、その後、用紙をA5サイズより大きいA4サイズに交換した場合を考える。この場合、A5サイズの幅でしか空吐出を実施していないので、A4サイズの用紙に交換した直後は、空吐出を実施していないノズルは詰まりが生じている可能性が高い。これでは、印刷を行った場合、A5サイズの幅の外側にあって、A4サイズの幅内の差分領域にあるノズルからは適切にインクを吐出させることができず、画像抜けを起こしてしまう。そこで、これまでセットされていた用紙よりも用紙の幅が大きい用紙をセットした場合は、その差分領域にあるノズルに対してのみ、空吐出を実施し、そのノズルを回復させた後に印刷動作を実施するようにする。
なお、差分領域にあるノズルのみに限らず、交換したA4サイズの幅内にある全ノズルに対して空吐出を実施してもよい。ただし、A5サイズの幅内にあるノズルに対しては、それまで使用していたので、インクの詰まり等は発生しておらず、インクや消費電力の無駄が生じることから、上記差分領域にあるノズルに対してのみ、空吐出を実施することが望ましい。
検知部50は、A5サイズの用紙からA4サイズの用紙に変更されたことを、用紙の幅の検知により検知することができる。判断部51は、用紙が変更されたことを受けて、変更前の用紙に比べて変更後の用紙の幅が大きくなったかどうかを判断し、大きくなった場合、その幅の差分に対応して新たに使用することとなるノズルのみを、空吐出を実施すべきノズルと判断することができる。
この処理の流れを、図9を参照して詳細に説明する。ステップ900からこの処理を開始し、ステップ910では、例えば、A5サイズの用紙を給紙トレイ11にセットする。ステップ920では、検知部50がその用紙の幅を検知し、幅情報として判断部51へ出力する。ステップ930では、判断部51が幅情報からどのノズルが空吐出を実施するノズルか、またはどのノズルが空吐出を実施しないノズルかを判断し、制御部52にその判断結果を通知する。ここでは、判断部51が、用紙の幅の外側にあるノズルを、空吐出を実施しないノズルと判断し、制御部52が、そのノズルを空吐出非実施に設定する。設定は、ヘッドドライバ32に対して設定することができる。
制御部52は、空吐出を実施するタイミングで、設定されたノズル以外のノズルに対して空吐出を実施させる。空吐出を実施するタイミングは、予め設定することができ、例えば、所定の枚数印刷した後や、所定の時間が経過した後等とすることができる。
ステップ940では、セットしたA5サイズの用紙に対して、設定されたノズル以外のノズルを使用して印刷動作を実施する。ステップ950では、用紙の幅が大きい用紙に交換されたかどうかを判断する。交換されていない場合は、ステップ940へ戻り、A5サイズの用紙に対して印刷動作を実施する。これは、これまで使用しているA5サイズの用紙の幅より大きい用紙に交換されるまで繰り返される。
ステップ950で、A5サイズの用紙の幅より大きい用紙に交換された場合は、ステップ960へ進み、空吐出を実施しないノズルに設定されていた差分領域にあるノズルに対して、空吐出を実施し、ステップ970でこの処理を終了する。ここでは、空吐出のみを実施しているが、メンテナンスとして、クリーニングやリフレッシュ等を実施してもよい。
このように用紙を交換し、用紙サイズが変更された際にメンテナンスを実施することで、画像抜けが起こるのを防止することができる。しかしながら、用紙サイズを変更するたびにノズルを回復するためのメンテナンスを実施していては、頻繁に用紙サイズを変更するユーザにとって印刷の待ち時間が長くなってしまう。これでは、生産性が低下し、メンテナンス回数が増えることにより消費電力も増加する。
メンテナンスは、長い間、ノズルを印刷に使用していなかった場合に必要となるものであるから、用紙サイズを頻繁に変更する場合、その都度実施する必要はない。そこで、ユーザが何度もメンテナンスを実施する必要がないと判断した場合は、プリンタドライバ上でユーザ設定が可能なようにしておき、ユーザが空吐出を実施するノズルを制限する機能を無効にすることができる。また、ユーザが必要と感じた場合にその機能を有効にすることができる。
例えば、図10に示すようなチェックボックスを含む画面をプリンタの操作画面に表示させ、ユーザがタッチする等して、そのチェックボックスにチェックを入れることにより、空吐出を実施するノズルを制限する機能をOFFにすることができる。再びユーザがそのチェックボックスをタッチする等して、そのチェックボックスのチェックを外すことにより、その機能をONにすることができる。ここでは、チェックボックスを利用した例について説明してきたが、ラジオボタンとし、有効または無効を選択させるようになっていてもよい。
これを実現するために、制御システムは、この機能を、有効または無効にする設定を受け付ける入力部をさらに備えることができる。入力部は、判断部51および制御部52に通知し、有効であれば、それら機能部に処理を実行させ、無効であれば、それら機能部に処理を実行させないようにする。
上述した制御システムや制御方法を提供することで、空吐出を実施するノズルを制限し、ヘッドドライバ32といった駆動回路での消費電力を低減させることができ、その駆動回路の小型化および低コスト化を実現することができる。また、仕向け地の情報を記憶し、それを用いることで、検知部50による用紙幅を検知することなく、空吐出を実施するノズルを制限し、駆動回路での消費電力を低減させることができる。
また、用紙幅が大きい用紙がセットされた際に、差分領域にあるノズルに対してのみ、空吐出が実施されるので、長期間放置されたノズルからもインクを吐出させ、画像抜けを起こすことなく印刷を行うことができる。用紙を頻繁に交換するユーザに対しては、頻繁にメンテナンスを実施しないようにして、待ち時間をなくすことができ、また、必要に応じて、メンテナンスを実施することができるため、画像抜けを防止することもできる。
これまで本発明の制御システム、画像形成装置および制御方法について図面に示した実施形態を参照しながら詳細に説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。したがって、他の実施形態や、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。よって、本発明では、処理制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムや、そのプログラムが記録された記録媒体等も提供することができるものである。
10…プリンタ、11…給紙トレイ、12…排紙トレイ、11a…用紙積載部、13…用紙、14…給紙コロ、15…分離パッド、16…記録ヘッド、17…搬送ベルト、18…搬送ガイド、19…押え部材、20…先端加圧コロ、21…帯電ローラ、22…搬送ローラ、23…テンションローラ、24…分離爪、25…両面給紙ユニット、26…ヘッドタンク、27…インク供給管、30…ASIC、31…メモリIC、32…ヘッドドライバ、33…ヘッド、34〜36…ノズル、40…サイドフェンス、41…センサ、50…検知部、51…判断部、52…制御部、100…PC
特開2003−72079号公報

Claims (8)

  1. 一方向に配列する複数のノズルの少なくとも1つから液滴を記録媒体上に吐出して画像形成を行う画像形成装置を制御するためのシステムであって、
    前記画像形成装置が使用する前記記録媒体に基づき、前記液滴を前記記録媒体上以外の所定の場所に向けて吐出し、該液滴を画像形成には使用しない空吐出を実施すべきノズルか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段の判断結果に基づき、前記複数のノズルの各々を駆動し、各ノズルから液滴を吐出させることが可能な駆動手段に指示して、前記空吐出を実施するノズルを制限する制御手段とを含む、制御システム。
  2. 前記複数のノズルの配列方向への長さである前記記録媒体の幅を検知する検知手段をさらに含み、
    前記判断手段は、前記検知手段により検知された前記記録媒体の幅に基づき、前記空吐出を実施すべきノズルか否かを判断する、請求項1に記載の制御システム。
  3. 前記画像形成装置の発送先である仕向け地の情報を記憶する記憶手段をさらに含み、
    前記判断手段は、前記記憶手段に記憶された前記仕向け地の情報に応じて、前記仕向け地で使用される前記記録媒体を決定し、決定した該記録媒体の、前記複数のノズルの配列方向への長さである幅に基づき、前記空吐出を実施すべきノズルか否かを判断する、請求項1に記載の制御システム。
  4. 前記判断手段は、前記記録媒体が変更された場合に、変更前の記録媒体に比べて変更後の記録媒体の、前記複数のノズルの配列方向への長さである幅が大きくなったかどうかを判断し、前記幅が大きくなったと判断した場合、前記変更前の記録媒体の幅と前記変更後の記録媒体の幅との差分に対応して新たに使用することとなるノズルのみを、前記空吐出を実施すべきノズルと判断する、請求項1に記載の制御システム。
  5. 前記判断手段および前記制御手段により前記空吐出を実施するノズルを制限する機能を、有効または無効にする設定を受け付ける入力手段をさらに含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の制御システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の制御システムを備え、一方向に配列する複数のノズルの少なくとも1つから液滴を記録媒体上に吐出して画像形成を行う画像形成装置。
  7. 一方向に配列する複数のノズルの少なくとも1つから液滴を記録媒体上に吐出して画像形成を行う画像形成装置を制御する方法であって、
    前記画像形成装置が使用する前記記録媒体に基づき、前記液滴を前記記録媒体上以外の所定の場所に向けて吐出し、該液滴を画像形成には使用しない空吐出を実施すべきノズルか否かを判断するステップと、
    前記判断するステップでの判断結果に基づき、前記複数のノズルの各々を駆動し、各ノズルから液滴を吐出させることが可能な駆動手段に指示して、前記空吐出を実施するノズルを制限するステップとを含む、制御方法。
  8. 請求項7に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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