JP2007276147A - インクジェットプリンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】設定長さより搬送方向長さの短い印刷媒体に対して印刷媒体のない部分でインク滴を吐出するのを回避し、搬送ベルトのインク滴による汚損を防止する。
【解決手段】インクジェットヘッド11の印刷媒体搬送方向上流側に印刷媒体センサとして給紙センサ22を配設し、この給紙センサ22で印刷媒体2の搬送方向先端部から後端部までの通過所要時間をタイマで検出し、そのタイマの値を、印刷処理に際して設定された印刷媒体2の搬送方向長さに相当する所定値(所定時間)と比較し、当該通過所要時間が所定時間より短い場合には、当該印刷媒体2の搬送方向長さが印刷処理に際して設定された印刷媒体2の搬送方向長さより短いとして印刷処理を中止する。
【選択図】図9
【解決手段】インクジェットヘッド11の印刷媒体搬送方向上流側に印刷媒体センサとして給紙センサ22を配設し、この給紙センサ22で印刷媒体2の搬送方向先端部から後端部までの通過所要時間をタイマで検出し、そのタイマの値を、印刷処理に際して設定された印刷媒体2の搬送方向長さに相当する所定値(所定時間)と比較し、当該通過所要時間が所定時間より短い場合には、当該印刷媒体2の搬送方向長さが印刷処理に際して設定された印刷媒体2の搬送方向長さより短いとして印刷処理を中止する。
【選択図】図9
Description
本発明は、例えば複数色の液体インクの微粒子(インク滴)をインクジェットヘッドのノズルから吐出し、微小なドットを印刷媒体上に形成することによって所定の文字や画像を印刷するようにしたインクジェットプリンタに関するものである。
このようなインクジェットプリンタは、一般に安価で且つ高品質のカラー印刷物が容易に得られることから、パーソナルコンピュータやデジタルカメラなどの普及に伴い、オフィスのみならず一般ユーザにも広く普及してきている。
このようなインクジェットプリンタは、一般に、インクカートリッジとインク吐出ヘッド(一般にインクジェットヘッドという)とが一体的に備えられたキャリッジなどと称される移動体が印刷媒体の搬送方向と交差する方向に往復しながら、そのインクジェットヘッドのノズルから液体インクの微粒子を吐出(噴射)出力することで、印刷媒体上に微小なインクドットを形成して所定の文字や画像を描画して所望の印刷物を作成するようになっている。そして、このキャリッジに黒色(ブラック)を含めた4色(イエロー、マゼンタ、シアン)のインクカートリッジと各色毎のインクジェットヘッドを備えることで、モノクロ印刷のみならず、各色を組み合わせたフルカラー印刷も容易に行えるようになっている(更に、これらの各色に、ライトシアンやライトマゼンタなどを加えた6色や7色、或いは8色のものも実用化されている)。
このようなインクジェットプリンタは、一般に、インクカートリッジとインク吐出ヘッド(一般にインクジェットヘッドという)とが一体的に備えられたキャリッジなどと称される移動体が印刷媒体の搬送方向と交差する方向に往復しながら、そのインクジェットヘッドのノズルから液体インクの微粒子を吐出(噴射)出力することで、印刷媒体上に微小なインクドットを形成して所定の文字や画像を描画して所望の印刷物を作成するようになっている。そして、このキャリッジに黒色(ブラック)を含めた4色(イエロー、マゼンタ、シアン)のインクカートリッジと各色毎のインクジェットヘッドを備えることで、モノクロ印刷のみならず、各色を組み合わせたフルカラー印刷も容易に行えるようになっている(更に、これらの各色に、ライトシアンやライトマゼンタなどを加えた6色や7色、或いは8色のものも実用化されている)。
また、このようにキャリッジ上のインクジェットヘッドを印刷媒体の搬送方向と交差する方向に往復させながら印刷を実行するようにしたタイプのインクジェットプリンタでは、1頁全体をきれいに印刷するためにインクジェットヘッドを10回程度から数十回以上も往復運動させる必要がある。これに対し、印刷媒体の幅と同じ寸法の長尺のインクジェットヘッド(一体である必要はない)を配置してキャリッジを使用しないタイプのインクジェットプリンタでは、インクジェットヘッドを印刷媒体の幅方向に移動させる必要がなく、所謂1パスでの印刷が可能となるため、高速な印刷が可能となる。なお、前者方式のインクジェットプリンタを一般に「マルチパス(シリアル)型インクジェットプリンタ」、後者方式のインクジェットプリンタを一般に「ラインヘッド型インクジェットプリンタ」と呼んでいる。また、特にラインヘッド型インクジェットプリンタでは、前述した1パスでの印刷を行うため、例えば静電気力で印刷媒体を搬送ベルトに吸着する静電吸着法などを用い、印刷媒体を搬送ベルト表面に載置して搬送するものが多い。
ところで、この種のインクジェットプリンタでは、印刷処理に際して設定された印刷媒体の大きさ、特に印刷媒体搬送方向の長さが実際の印刷媒体の大きさ、特に搬送方向長さより小さい場合、インク滴が搬送ベルトに向けて吐出され、搬送ベルトが汚損する。そこで、下記特許文献1では、搬送ベルトの汚損を専用クリーナで除去するようにしている。
特開平4−219264号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載される従来技術では、インク滴による搬送ベルトの汚損を専用クリーナで除去するため、その専用クリーナそのものが必要となり、構造が複雑で、コストも高くなるという問題がある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、インク滴による搬送ベルトの汚損そのものを回避することで、構造が簡潔で、コストも低廉なインクジェットプリンタを提供することを目的とするものである。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、インク滴による搬送ベルトの汚損そのものを回避することで、構造が簡潔で、コストも低廉なインクジェットプリンタを提供することを目的とするものである。
[発明1]上記課題を解決するために、発明1のインクジェットプリンタは、給紙部から印字領域に印刷媒体を搬送ベルトに載置して搬送し、インクジェットヘッドのノズルからインク滴を吐出して印刷媒体に印字を行うインクジェットプリンタにおいて、インクジェットヘッドの印刷媒体搬送方向上流側に配設された印刷媒体センサと、この印刷媒体センサで検出される印刷媒体の搬送方向先端部及び搬送方向後端部から得られた当該印刷媒体の搬送方向長さが印刷処理に際して設定された印刷媒体の搬送方向長さより短い場合に印刷処理を中止する印刷処理中止手段とを備えたことを特徴とするものである。
この発明1に係るインクジェットプリンタによれば、印刷媒体センサで検出される印刷媒体の搬送方向先端部及び搬送方向後端部から得られた当該印刷媒体の搬送方向長さが印刷処理に際して設定された印刷媒体の搬送方向長さより短い場合に印刷処理を中止する構成としたため、印刷媒体が載置されていない部分でのインクジェットヘッドからのインク滴の吐出を回避することでインク滴による搬送ベルトの汚損そのものを回避し、もって構造が簡潔になり、コストも低廉化することができる。
[発明2]発明2のインクジェットプリンタは、前記発明1のインクジェットプリンタにおいて、前記印刷処理中止手段は、前記印刷媒体センサで検出される印刷媒体の通過所要時間を印刷処理に際して設定された印刷媒体の搬送方向長さに相当する所定時間と比較し、当該通過所要時間が所定時間より短い場合に、当該印刷媒体の搬送方向長さが印刷処理に際して設定された印刷媒体の搬送方向長さより短いと判定することを特徴とするものである。
この発明2に係るインクジェットプリンタによれば、印刷媒体センサで検出される印刷媒体の通過所要時間を印刷処理に際して設定された印刷媒体の搬送方向長さに相当する所定時間と比較し、当該通過所要時間が所定時間より短い場合に、当該印刷媒体の搬送方向長さが印刷処理に際して設定された印刷媒体の搬送方向長さより短いと判定する構成としたため、印刷媒体の搬送方向長さが印刷処理に際して設定された印刷媒体の搬送方向長さより短いことを容易且つ確実に判定することができ、これにより印刷媒体が載置されていない部分でのインクジェットヘッドからのインク滴の吐出を回避してインク滴による搬送ベルトの汚損そのものを容易且つ確実に回避することができる。
次に、本発明のインクジェットプリンタの第1実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態のインクジェットプリンタの概略構成図であり、図1aは本実施形態のインクジェットプリンタの正面図、図1bは平面図である。図中の符号1は、印刷用紙等の印刷媒体2を搬送するための無端搬送ベルトである。この搬送ベルト1は、図の左端部に配設された駆動ローラ3と、図の右端部に配設された従動ローラ4と、それらの中央部下方に配設されたテンションローラ5とに巻回されている。駆動ローラ3は、図示しない搬送モータによって図の矢印方向に回転駆動され、後述する帯電ローラで帯電された搬送ベルト1に印刷媒体2を吸着した状態で、当該印刷媒体2を図の右方から左方に、つまり矢印方向に搬送する。従動ローラ4は、後述する帯電ローラの当接部分との間に搬送ベルト1を挟持して電圧を印加するために接地されている。テンションローラ5は、図示しないバネによって下方に付勢されており、これにより搬送ベルト1に張力を付与している。
図1は、本実施形態のインクジェットプリンタの概略構成図であり、図1aは本実施形態のインクジェットプリンタの正面図、図1bは平面図である。図中の符号1は、印刷用紙等の印刷媒体2を搬送するための無端搬送ベルトである。この搬送ベルト1は、図の左端部に配設された駆動ローラ3と、図の右端部に配設された従動ローラ4と、それらの中央部下方に配設されたテンションローラ5とに巻回されている。駆動ローラ3は、図示しない搬送モータによって図の矢印方向に回転駆動され、後述する帯電ローラで帯電された搬送ベルト1に印刷媒体2を吸着した状態で、当該印刷媒体2を図の右方から左方に、つまり矢印方向に搬送する。従動ローラ4は、後述する帯電ローラの当接部分との間に搬送ベルト1を挟持して電圧を印加するために接地されている。テンションローラ5は、図示しないバネによって下方に付勢されており、これにより搬送ベルト1に張力を付与している。
搬送ベルト1には、従動ローラ4に対向するようにして、帯電手段としての帯電ローラ7が当接されており、帯電ローラ7には直流電源8が接続されている。この帯電ローラ7の配置は、印刷媒体2の給紙位置の直前に相当する。帯電ローラ7は、中・高抵抗体からなる搬送ベルト1の表面に電荷を充電して帯電し、その電荷によって印刷媒体2に誘電分極を発生させ、その誘電分極による印刷媒体2の電荷と搬送ベルト1の表面の誘電部の電荷とによる静電気力で印刷媒体2を搬送ベルト1の表面に吸着する。なお、帯電ローラ7は、図示しないバネによって搬送ベルト1に押圧されている。
従動ローラ4の上方には、圧接ローラ9が配設されている。この圧接ローラ9は、図示しない圧接ソレノイドによって下方、つまり従動ローラ4側に押圧されるように構成されており、印刷媒体2を従動ローラ4上の搬送ベルト1に押付ける機能を有する。前述したように、帯電した搬送ベルト1の外周面に印刷媒体2を搭載し、圧接ローラ9で印刷媒体2を搬送ベルト1に押付けると誘電分極によって印刷媒体2は搬送ベルト1の外周面に吸着される。
図1の符号11は、インクジェットヘッドである。このインクジェットヘッド11は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の各色毎に、印刷媒体2の搬送方向にずらして配設されている。各インクジェットヘッド11には、図示しない各色のインクタンクからインク供給チューブを介してインクが供給される。各インクジェットヘッド11には、印刷媒体2の搬送方向と交差する方向に、複数のノズルが形成されており、それらのノズルから同時に必要箇所に必要量のインク滴を吐出することにより、印刷媒体2上に微小なインクドットを形成出力する。これを各色毎に行うことにより、搬送ベルト1に吸着された印刷媒体2を一度通過させるだけで、所謂ワンパスによる印刷を行うことができる。即ち、このインクジェットヘッド11の配設領域が印字領域に相当する。
インクジェットヘッドの各ノズルからインクを吐出出力する方法としては、静電方式、ピエゾ方式、膜沸騰インクジェット方式などがある。静電方式は、アクチュエータである静電ギャップに駆動パルスを与えると、キャビティ内の振動板が変位してキャビティ内に圧力変化を生じ、その圧力変化によってインク滴がノズルから吐出出力されるというものである。ピエゾ方式は、アクチュエータであるピエゾ素子に駆動パルスを与えると、キャビティ内の振動板が変位してキャビティ内に圧力変化を生じ、その圧力変化によってインク滴がノズルから吐出出力されるというものである。膜沸騰インクジェット方式は、キャビティ内に微小ヒータがあり、瞬間的に300℃以上に加熱されてインクが膜沸騰状態となって気泡が生成し、その圧力変化によってインク滴がノズルから吐出出力されるというものである。本発明は、何れのインク出力方法も適用可能である。
駆動ローラ3の印刷媒体搬送方向下流側には、排紙部に排紙される印刷媒体2を検出するための排紙センサ21が配設されている。また、インクジェットヘッド11の印刷媒体搬送方向上流側には、インクジェットヘッド11の印字領域に搬送される印刷媒体2を検出するための給紙センサ22が配設されている。また、搬送ベルト1の外周面にはリニアスケール23が貼付されており、このリニアスケール23を読み取るベルトエンコーダ24が配設されている。また、搬送ベルト1の幅方向側部には、一カ所、当該側部を突出してベルトインデックス25が形成されており、このベルトインデックス25を検出する光学センサなどのベルトインデックスセンサ26が配設されている。
給紙前の印刷媒体2は給紙部12に貯留されており、この給紙部12の印刷媒体搬送方向先方には給紙部12の印刷媒体2を給紙するフィードローラ13d、13fが配設されており、このフィードローラ13d、13fの印刷媒体搬送方向先方にレジストローラ14d、14fが配設されている。このレジストローラ14d、14fは、フィードローラ13d、13fによって突き当てられた印刷媒体2の姿勢を補正すると共に、印刷媒体2の搬送タイミングを調整するためのものである。このレジストローラ14d、14fは、例えば図2に示すように、一方のレジストローラ14dが図示しないステッピングモータによって駆動され、他方のレジストローラ14fは、その駆動側レジストローラ14dに従動する。従動側レジストローラ14fには回動アーム50が取付けられ、この回動アーム50にレジストソレノイド51が取付けられている。従って、このレジストソレノイド51を駆動すると回動アーム51が回動し、それに伴って従動側レジストローラ14fが図の上下に移動し、例えば図の下方に位置しているときには駆動側レジストローラ14dに当接(印刷媒体2が介在することもある)し、図の上方に位置しているときには駆動側レジストローラ14から離間する。なお、この構造は、フィードローラ13d、13fも同じ構造になっている。
レジストローラ14d、14fの印刷媒体搬送方向手前にはレジスト前センサ15が、レジストローラ14d、14fの印刷媒体搬送方向先方にはレジストセンサ16が配設されている。このレジスト前センサ15も、レジストセンサ16も、共に印刷媒体2を検出するためのものであり、印刷媒体2がセンサ位置に搬送されたときにONする。
図3には、本実施形態のインクジェットプリンタを制御する制御装置を示す。この制御装置は、演算処理装置としてのコンピュータシステムが内装されており、各種制御や演算処理を担う中央演算処理装置であるCPU32を備える。また、このCPU32の演算処理結果に基づいて実際の装置を駆動する駆動回路としては、駆動ローラ3を駆動するための搬送モータ33を駆動制御するDCモータ駆動回路34、駆動側レジストローラ14dを駆動するためのステッピングモータ35及び駆動側フィードローラ13dを駆動するためのステッピングモータ36を駆動制御するステッピングモータ駆動回路37、従動側レジストローラ14fを移動するためのレジストソレノイド51を駆動制御するレジストソレノイド駆動回路38、従動側フィードローラ13fを移動するためのフィードソレノイド53を駆動制御するフィードソレノイド駆動回路39、圧接ローラ9を移動するための圧接ソレノイド53を駆動制御する圧接ソレノイド駆動回路40、インクジェットヘッド11を駆動制御するヘッドドライバ41を備えている。また、レジスト前センサ15、レジストセンサ16、給紙センサ22、排紙センサ21、ベルトインデックスセンサ26、ベルトエンコーダ24の出力もCPU32に入力される。また、ホストコンピュータ60からは印刷画像データがCPU32に入力される。
図3には、本実施形態のインクジェットプリンタを制御する制御装置を示す。この制御装置は、演算処理装置としてのコンピュータシステムが内装されており、各種制御や演算処理を担う中央演算処理装置であるCPU32を備える。また、このCPU32の演算処理結果に基づいて実際の装置を駆動する駆動回路としては、駆動ローラ3を駆動するための搬送モータ33を駆動制御するDCモータ駆動回路34、駆動側レジストローラ14dを駆動するためのステッピングモータ35及び駆動側フィードローラ13dを駆動するためのステッピングモータ36を駆動制御するステッピングモータ駆動回路37、従動側レジストローラ14fを移動するためのレジストソレノイド51を駆動制御するレジストソレノイド駆動回路38、従動側フィードローラ13fを移動するためのフィードソレノイド53を駆動制御するフィードソレノイド駆動回路39、圧接ローラ9を移動するための圧接ソレノイド53を駆動制御する圧接ソレノイド駆動回路40、インクジェットヘッド11を駆動制御するヘッドドライバ41を備えている。また、レジスト前センサ15、レジストセンサ16、給紙センサ22、排紙センサ21、ベルトインデックスセンサ26、ベルトエンコーダ24の出力もCPU32に入力される。また、ホストコンピュータ60からは印刷画像データがCPU32に入力される。
制御装置は、図示しないインタフェースを介してホストコンピュータ60から印刷画像データを入手すると、CPU32が、この印刷画像データに所定の処理を実行して、この処理データ及び各種センサからの入力データに基づいて、各駆動回路及びドライバに制御信号を出力する。各駆動回路及びドライバでは各デバイスの駆動信号が出力され、例えばインクジェットヘッド11の複数のノズルに対応するアクチュエータやソレノイド、モータが夫々作動して、印刷媒体2に印字処理が実行される。なお、制御装置内の各構成要素は、図示しないバスを介して電気的に接続されている。
次に、制御装置のCPU32内で行われる演算処理のうち、給紙部12の印刷媒体2をレジストローラ14d、14fで挟み込んで搬送待機状態とするまでの演算処理について図4のフローチャートを用いて説明する。この演算処理では、まずステップS1で、各種ソレノイドやモータの初期設定を行う。
次にステップS2に移行して、フィードローラ用ステッピングモータ36を印刷媒体搬送速度で駆動する。
次にステップS2に移行して、フィードローラ用ステッピングモータ36を印刷媒体搬送速度で駆動する。
次にステップS3に移行して、レジスト前センサ15が印刷媒体2を検出したか否かを判定し、レジスト前センサ15が印刷媒体2を検出した場合にはステップS4に移行し、そうでない場合には待機する。
ステップS4では、フィードローラ用ステッピングモータ36を所定パルス分だけ印刷媒体搬送速度で駆動して印刷媒体2をレジストローラ14d、14fに突き当て、更に印刷媒体2を撓ませる。
ステップS4では、フィードローラ用ステッピングモータ36を所定パルス分だけ印刷媒体搬送速度で駆動して印刷媒体2をレジストローラ14d、14fに突き当て、更に印刷媒体2を撓ませる。
次にステップS5に移行して、フィードローラ用ステッピングモータ36を停止する。
次にステップS6に移行して、レジストローラ用ステッピングモータ35を印刷媒体搬送速度より小さい速度で低速駆動する。
次にステップS7に移行して、フィードソレノイド52を収縮することにより従動側フィードローラ13fを駆動側フィードローラ13d又は印刷媒体2から離間する。
次にステップS6に移行して、レジストローラ用ステッピングモータ35を印刷媒体搬送速度より小さい速度で低速駆動する。
次にステップS7に移行して、フィードソレノイド52を収縮することにより従動側フィードローラ13fを駆動側フィードローラ13d又は印刷媒体2から離間する。
次にステップS8に移行して、レジストセンサ16が印刷媒体2を検出したか否かを判定し、レジストセンサ16が印刷媒体2を検出した場合にはステップS9に移行し、そうでない場合には待機する。
ステップS9では、レジストローラ用ステッピングモータ35を停止してからメインプログラムに復帰する。
ステップS9では、レジストローラ用ステッピングモータ35を停止してからメインプログラムに復帰する。
次に、制御装置のCPU32内で行われる演算処理のうち、印刷媒体2をレジストローラ14d、14fで挟み込んだ搬送待機状態から印字処理を行い、排紙するまでの演算処理について図5のフローチャートを用いて説明する。この演算処理では、まずステップS11で、ベルトインデックスセンサ26でベルトインデックス25を検出したか否かを判定し、ベルトインデックスセンサ26でベルトインデックス25を検出した場合にはステップS12に移行し、そうでない場合には待機する。
ステップS12では、印刷媒体2の印字位置調整を行う。
次にステップS13に移行して、レジストローラ用ステッピングモータ35を印刷媒体搬送速度で駆動する。
次にステップS14に移行して、レジストソレノイド51を収縮することにより従動側レジストローラ14fを駆動側レジストローラ14d又は印刷媒体2から離間する。
次にステップS13に移行して、レジストローラ用ステッピングモータ35を印刷媒体搬送速度で駆動する。
次にステップS14に移行して、レジストソレノイド51を収縮することにより従動側レジストローラ14fを駆動側レジストローラ14d又は印刷媒体2から離間する。
次にステップS15に移行して、後述する図6の演算処理を行うことにより印字処理を行う。
次にステップS16に移行して、図示しない排紙ローラで印刷媒体2を排紙してからメインプログラムに復帰する。
次に、図5の演算処理のステップS15で行われる印字処理の演算処理について図6のフローチャートを用いて説明する。この演算処理では、まずステップS31で、ベルトインデックスセンサ26でベルトインデックス25を検出したか否かを判定し、ベルトインデックスセンサ26でベルトインデックス25を検出した場合にはステップS32に移行し、そうでない場合には待機する。
次にステップS16に移行して、図示しない排紙ローラで印刷媒体2を排紙してからメインプログラムに復帰する。
次に、図5の演算処理のステップS15で行われる印字処理の演算処理について図6のフローチャートを用いて説明する。この演算処理では、まずステップS31で、ベルトインデックスセンサ26でベルトインデックス25を検出したか否かを判定し、ベルトインデックスセンサ26でベルトインデックス25を検出した場合にはステップS32に移行し、そうでない場合には待機する。
ステップS32では、ベルトエンコーダ24の信号をカウントするカウンタをリセットする。
次にステップS33に移行して、ベルトエンコーダ24の信号をカウントする。
次にステップS34に移行して、カウントされたベルトエンコーダ24の信号が所定値になって印字開始位置になったか否かを判定し、印字開始位置になった場合にはステップS35に移行し、そうでない場合にはステップS33に移行する。
次にステップS33に移行して、ベルトエンコーダ24の信号をカウントする。
次にステップS34に移行して、カウントされたベルトエンコーダ24の信号が所定値になって印字開始位置になったか否かを判定し、印字開始位置になった場合にはステップS35に移行し、そうでない場合にはステップS33に移行する。
ステップS35では、インクジェットヘッド11を駆動して所定のノズルからインク滴を吐出する。
次にステップS36に移行して、画像データを全て印字終了したか否かを判定し、画像データを全て印字終了した場合には図5の演算処理のステップS16に移行し、そうでない場合にはステップS35に移行する。
次にステップS36に移行して、画像データを全て印字終了したか否かを判定し、画像データを全て印字終了した場合には図5の演算処理のステップS16に移行し、そうでない場合にはステップS35に移行する。
これらの演算処理のうち、図5及び図6の演算処理による印刷媒体2の搬送、印字、排紙処理は、従来既存のものと同様である。一方、図4の演算処理による給紙部12の印刷媒体2をレジストローラ14d、14fで挟み込んで搬送待機状態とする工程が本実施形態の特徴である。即ち、本実施形態では、フィードローラ13d、13fで印刷媒体2をレジストローラ14d、14fに突き当て、更にフィードローラ13d、13fを駆動して印刷媒体2を撓ませた後、レジストローラ14d、14fを、所定の印刷媒体搬送速度よりも小さい速度で低速駆動すると共に従動側フィードローラ13fを離間する。そして、レジストセンサ16で印刷媒体2の先端部を検出したらレジストローラ14d、14fを一旦停止し、レジストローラ14d、14fで印刷媒体2の先端部が挟まれた状態で待機し、その後、レジストローラ14d、14fを所定の印刷媒体搬送速度で駆動して搬送ベルト1上に印刷媒体2を供給する。
この印刷媒体搬送状態を、図7に、フィードローラ13d、13f及びレジストローラ14d、14fの速度で表した。例えば、時刻t0でフィードローラ13d、13fを駆動開始し、時刻t1でレジスト前センサ15が印刷媒体2を検出したら、その後、指定パルス分だけ、フィードローラ用ステッピングモータ36を駆動して印刷媒体2をレジストローラ14d、14fに突き当て、更に印刷媒体2を撓ませる。印刷媒体2を撓ませたら、時刻t2でフィードローラ13d、13fを停止し、その後、時刻t3でレジストローラ14d、14fを低速駆動する。これにより、印刷媒体2の撓みが開放されて姿勢が補正される共に印刷媒体2の先端部がレジストローラ14d、14fに確実に挟み込まれる。次いで、時刻t4でレジストセンサ16が印刷媒体2を検出したら、レジストローラ14d、14fを一旦停止し、印刷媒体2の先端部がレジストローラ14d、14fに挟まれた状態で待機する。その後、時刻t5で、レジストローラ14d、14fを所定印刷媒体搬送速度で駆動し、印刷媒体2を搬送ベルト1上に供給する。
図8には、一枚の印刷媒体2の給紙から排紙までの移動軌跡を印刷媒体2の搬送方向先端部及び後端部の移動距離として表した。時刻は、図7に対応させた。同図において、時刻t3.5は、従動側フィードローラ13fを駆動側フィードローラ13d又は印刷媒体2から離間した時刻であり、その結果、印刷媒体2の撓みが開放されて印刷媒体2の搬送方向後端部が搬送方向後方に下がり、このときに印刷媒体2の姿勢が補正される。
次に、前記各演算処理と平行し且つ独自のサンプリング周期で行われる図9の演算処理について説明する。この演算処理は、印刷媒体の搬送方向長さが印刷処理に際して設定されている印刷媒体搬送方向長さより短い場合に印刷処理を中止するためのものであり、まずステップS41で、給紙センサ22が印刷媒体2を検出したか否かを判定し、給紙センサ22が印刷媒体2を検出した場合にはステップS42に移行し、そうでない場合には待機する。
ステップS42では、タイマをスタートする。
次にステップS43に移行して、給紙センサ22が印刷媒体2を検出しているか否かを判定し、給紙センサ22が印刷媒体2を検出している場合には待機し、そうでない場合にはステップS44に移行する。
ステップS44では、タイマをストップする。
次にステップS43に移行して、給紙センサ22が印刷媒体2を検出しているか否かを判定し、給紙センサ22が印刷媒体2を検出している場合には待機し、そうでない場合にはステップS44に移行する。
ステップS44では、タイマをストップする。
次にステップS45に移行して、タイマTが所定値T0以下であるか否かを判定し、タイマTが所定値T0以下である場合にはステップS46に移行し、そうでない場合にはメインプログラムに復帰する。所定値T0は、所定の搬送速度で印刷媒体2が搬送されている場合に、印刷処理に際して設定されている印刷媒体2が給紙センサ22の位置を通過する所要時間に設定されている。即ち、この所要時間に印刷媒体搬送速度を乗じると、印刷処理に際して設定されている印刷媒体2の搬送方向長さになる。なお、所定値T0は、印刷処理に際して設定される印刷媒体2の搬送方向長さ毎に、例えば制御装置のメモリに記憶されている。
ステップS46では、印刷処理を中止する。
次にステップS47に移行して、印刷媒体2の搬送方向長さが印刷処理に際して設定されている印刷媒体2の搬送方向長さより短い場合のエラー処理を行い、演算処理を終了する。
この演算処理によれば、インクジェットヘッド11の印刷媒体搬送方向上流側に印刷媒体センサとして給紙センサ22を配設し、この給紙センサ22で印刷媒体2の搬送方向先端部から後端部までの通過所要時間をタイマで検出し、そのタイマの値を、印刷処理に際して設定された印刷媒体2の搬送方向長さに相当する所定値(所定時間)と比較し、当該通過所要時間が所定時間より短い場合には、当該印刷媒体2の搬送方向長さが印刷処理に際して設定された印刷媒体2の搬送方向長さより短いとして印刷処理を中止する。
次にステップS47に移行して、印刷媒体2の搬送方向長さが印刷処理に際して設定されている印刷媒体2の搬送方向長さより短い場合のエラー処理を行い、演算処理を終了する。
この演算処理によれば、インクジェットヘッド11の印刷媒体搬送方向上流側に印刷媒体センサとして給紙センサ22を配設し、この給紙センサ22で印刷媒体2の搬送方向先端部から後端部までの通過所要時間をタイマで検出し、そのタイマの値を、印刷処理に際して設定された印刷媒体2の搬送方向長さに相当する所定値(所定時間)と比較し、当該通過所要時間が所定時間より短い場合には、当該印刷媒体2の搬送方向長さが印刷処理に際して設定された印刷媒体2の搬送方向長さより短いとして印刷処理を中止する。
このように、本実施形態のインクジェットプリンタによれば、給紙センサ22で検出される印刷媒体2の搬送方向先端部及び搬送方向後端部から得られた当該印刷媒体2の搬送方向長さが印刷処理に際して設定された印刷媒体2の搬送方向長さより短い場合に印刷処理を中止することとしたため、印刷媒体2が載置されていない部分でのインクジェットヘッド11からのインク滴の吐出を回避することでインク滴による搬送ベルト1の汚損そのものを回避し、もって構造が簡潔になり、コストも低廉化することができる。
また、給紙センサ22で検出される印刷媒体2の搬送方向先端部から後端部までの通過所要時間を印刷処理に際して設定された印刷媒体2の搬送方向長さに相当する所定時間と比較し、当該通過所要時間が所定時間より短い場合に、当該印刷媒体2の搬送方向長さが印刷処理に際して設定された印刷媒体2の搬送方向長さより短いと判定することとしたため、印刷媒体2の搬送方向長さが印刷処理に際して設定された印刷媒体3の搬送方向長さより短いことを容易且つ確実に判定することができ、これにより印刷媒体2が載置されていない部分でのインクジェットヘッド11からのインク滴の吐出を回避してインク滴による搬送ベルト1の汚損そのものを容易且つ確実に回避することができる。
なお、前記各実施形態では、ラインヘッド型インクジェットプリンタを対象として本発明のインクジェットプリンタを適用した例についてのみ詳述したが、本発明のインクジェットプリンタは、マルチパス型プリンタを始めとして、あらゆるタイプのインクジェットプリンタを対象として適用可能である。
1は搬送ベルト、2は印刷媒体、3は駆動ローラ、4は従動ローラ、5はテンションローラ、7は帯電ローラ、8は直流電源、9は圧接ローラ、11はインクジェットヘッド、12は給紙部、13d、13fはフィードローラ、14d、14fはレジストローラ、15はレジスト前センサ、16はレジストセンサ、21は排紙センサ、22は給紙センサ(印刷媒体センサ)、23はリニアスケール、24はベルトエンコーダ、25はベルトインデックス、26はベルトインデックスセンサ、32はCPU
Claims (2)
- 給紙部から印字領域に印刷媒体を搬送ベルトに載置して搬送し、インクジェットヘッドのノズルからインク滴を吐出して印刷媒体に印字を行うインクジェットプリンタにおいて、インクジェットヘッドの印刷媒体搬送方向上流側に配設された印刷媒体センサと、この印刷媒体センサで検出される印刷媒体の搬送方向先端部及び搬送方向後端部から得られた当該印刷媒体の搬送方向長さが印刷処理に際して設定された印刷媒体の搬送方向長さより短い場合に印刷処理を中止する印刷処理中止手段とを備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
- 前記印刷処理中止手段は、前記印刷媒体センサで検出される印刷媒体の通過所要時間を印刷処理に際して設定された印刷媒体の搬送方向長さに相当する所定時間と比較し、当該通過所要時間が所定時間より短い場合に、当該印刷媒体の搬送方向長さが印刷処理に際して設定された印刷媒体の搬送方向長さより短いと判定することを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006101944A JP2007276147A (ja) | 2006-04-03 | 2006-04-03 | インクジェットプリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006101944A JP2007276147A (ja) | 2006-04-03 | 2006-04-03 | インクジェットプリンタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007276147A true JP2007276147A (ja) | 2007-10-25 |
Family
ID=38678142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006101944A Pending JP2007276147A (ja) | 2006-04-03 | 2006-04-03 | インクジェットプリンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007276147A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009208464A (ja) * | 2008-02-04 | 2009-09-17 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置、画像形成装置による搬送制御方法、搬送制御プログラム |
JP2010023293A (ja) * | 2008-07-16 | 2010-02-04 | Olympus Corp | 画像記録装置、画像記録装置の制御方法、及びそのプログラム |
JP2011110801A (ja) * | 2009-11-26 | 2011-06-09 | Kyocera Mita Corp | 画像記録装置 |
US8439470B2 (en) | 2010-09-30 | 2013-05-14 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Liquid ejecting device |
CN104512107A (zh) * | 2013-09-27 | 2015-04-15 | 精工爱普生株式会社 | 印刷装置、以及印刷装置的控制方法 |
-
2006
- 2006-04-03 JP JP2006101944A patent/JP2007276147A/ja active Pending
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