JP2008036820A - インクジェットプリンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷媒体の搬送ベルトからの浮き上がりを確実に規制することが可能なインクジェットプリンタを提供する。
【解決手段】駆動ローラ8及び従動ローラ9,10に巻回された複数の無端ベルト6,7をベルト巻回方向と交差する方向に平行に配設して搬送ベルト4,5を構成し、印刷媒体浮き規制手段を構成する2つの拍車11,12を隣合う無端ベルト6,7の間の位置に、印刷媒体搬送方向に並べて配設する。2つの拍車11,12による印刷媒体1の浮き規制量を異なるものとし、印刷媒体搬送方向上流側の拍車11による印刷媒体1の浮き規制量を弱く、即ち搬送ベルト4,5から遠くし、印刷媒体搬送方向下流側の拍車12による印刷媒体1の浮き規制量を強く、即ち搬送ベルト4,5に近づけることで、印刷媒体1の搬送ベルト4,5からの浮き上がりを確実に規制することができる。
【選択図】図3
【解決手段】駆動ローラ8及び従動ローラ9,10に巻回された複数の無端ベルト6,7をベルト巻回方向と交差する方向に平行に配設して搬送ベルト4,5を構成し、印刷媒体浮き規制手段を構成する2つの拍車11,12を隣合う無端ベルト6,7の間の位置に、印刷媒体搬送方向に並べて配設する。2つの拍車11,12による印刷媒体1の浮き規制量を異なるものとし、印刷媒体搬送方向上流側の拍車11による印刷媒体1の浮き規制量を弱く、即ち搬送ベルト4,5から遠くし、印刷媒体搬送方向下流側の拍車12による印刷媒体1の浮き規制量を強く、即ち搬送ベルト4,5に近づけることで、印刷媒体1の搬送ベルト4,5からの浮き上がりを確実に規制することができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、例えば複数色の液体インクの微小なインク滴を複数のノズルから吐出してその微粒子(インクドット)を印刷媒体上に形成することにより、所定の文字や画像を描画するようにしたインクジェットプリンタに関するものである。
このようなインクジェットプリンタは、一般に安価で且つ高品質のカラー印刷物が容易に得られることから、パーソナルコンピュータやデジタルカメラなどの普及に伴い、オフィスのみならず一般ユーザにも広く普及してきている。
このようなインクジェットプリンタは、一般に、インクカートリッジと印字ヘッドとが一体的に備えられたキャリッジなどと称される移動体が印刷媒体上をその搬送方向と交差する方向に往復しながらその印字ヘッドのノズルから液体インク滴を吐出(噴射)して印刷媒体上に微小なインクドットを形成することで、当該印刷媒体上に所定の文字や画像を描画して所望の印刷物を作成するようになっている。そして、このキャリッジに黒色(ブラック)を含めた4色(イエロー、マゼンタ、シアン)のインクカートリッジと各色毎の印字ヘッドを備えることで、モノクロ印刷のみならず、各色を組み合わせたフルカラー印刷も容易に行えるようになっている(更に、これらの各色に、ライトシアンやライトマゼンタなどを加えた6色や7色、或いは8色のものも実用化されている)。
このようなインクジェットプリンタは、一般に、インクカートリッジと印字ヘッドとが一体的に備えられたキャリッジなどと称される移動体が印刷媒体上をその搬送方向と交差する方向に往復しながらその印字ヘッドのノズルから液体インク滴を吐出(噴射)して印刷媒体上に微小なインクドットを形成することで、当該印刷媒体上に所定の文字や画像を描画して所望の印刷物を作成するようになっている。そして、このキャリッジに黒色(ブラック)を含めた4色(イエロー、マゼンタ、シアン)のインクカートリッジと各色毎の印字ヘッドを備えることで、モノクロ印刷のみならず、各色を組み合わせたフルカラー印刷も容易に行えるようになっている(更に、これらの各色に、ライトシアンやライトマゼンタなどを加えた6色や7色、或いは8色のものも実用化されている)。
また、このようにキャリッジ上のインクジェットヘッドを印刷媒体の搬送方向と交差する方向に往復させながら印刷を実行するようにしたタイプのインクジェットプリンタでは、1頁全体をきれいに印刷するためにインクジェットヘッドを10回程度から数十回以上も往復運動させる必要がある。これに対し、印刷媒体の幅と同じ寸法の長尺のインクジェットヘッド(一体である必要はない)を配置してキャリッジを使用しないタイプのインクジェットプリンタでは、インクジェットヘッドを印刷媒体の幅方向に移動させる必要がなく、所謂1パスでの印刷が可能となるため、高速印刷が可能となる。なお、前者方式のインクジェットプリンタを一般に「マルチパス(シリアル)型インクジェットプリンタ」、後者方式のインクジェットプリンタを一般に「ラインヘッド型インクジェットプリンタ」と呼んでいる。また、特にラインヘッド型インクジェットプリンタでは、静電吸着、エア吸着などの方法を用いて、印刷媒体を搬送ベルトに吸着して搬送している。
ところで、この種のインクジェットプリンタで高画質の印刷を行うためには、インク滴を印刷媒体の目標位置に正確に吐出する必要がある。そのためにインクジェットヘッドのノズル面と印刷媒体の表面(印刷面)との距離(隙間)を小さくしてあり、特にラインヘッド型インクジェットプリンタではより一層小さく設定している。しかしながら、印刷媒体は搬送ベルトから浮き上がりやすく、インクジェットヘッドのノズル面と印刷媒体の表面との距離が変化して目標位置にインク滴を正確に吐出できない。また、浮き上がった印刷媒体がインクジェットヘッドに衝突し、紙詰まり、所謂紙ジャムの原因となったり、著しい場合にはインクジェットヘッドの損傷の原因となったりしている。
そこで、下記特許文献1に記載されるインクジェットプリンタでは、外周面に放射状の突起が突設されたローラ、所謂拍車をインクジェットヘッドの印刷媒体搬送方向上流側に設けて印刷媒体の搬送ベルトからの浮き上がりを規制するようにしている。
特開平8−132700号公報
そこで、下記特許文献1に記載されるインクジェットプリンタでは、外周面に放射状の突起が突設されたローラ、所謂拍車をインクジェットヘッドの印刷媒体搬送方向上流側に設けて印刷媒体の搬送ベルトからの浮き上がりを規制するようにしている。
しかしながら、前記特許文献1に記載されるインクジェットプリンタでは、印刷媒体の
搬送ベルトからの浮き上がりを規制する拍車の手前で印刷媒体が拍車より浮いている場合には、拍車に印刷媒体が突き当たってしまうため、印刷媒体の浮き上がりを規制することができない。特に、複数の無端ベルトを印刷媒体の搬送方向と交差する方向に並べて配設し、それらの無端ベルトの間に隙間があるような場合には、隙間部分に印刷媒体の吸着力がないため、印刷媒体の浮き上がり量が大きく、より一層、拍車に印刷媒体が突き当たってしまう。また、印刷媒体の搬送速度が速い場合には、拍車に突き当たった印刷媒体が座屈によって折れ曲がり、紙ジャムが発生してしまう。なお、印刷媒体の搬送ベルトからの浮き上がり量は、印刷媒体の種類や厚さ、搬送速度、吐出されるインク重量によっても異なる。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、印刷媒体の搬送ベルトからの浮き上がりを確実に規制することが可能なインクジェットプリンタを提供することを目的とするものである。
搬送ベルトからの浮き上がりを規制する拍車の手前で印刷媒体が拍車より浮いている場合には、拍車に印刷媒体が突き当たってしまうため、印刷媒体の浮き上がりを規制することができない。特に、複数の無端ベルトを印刷媒体の搬送方向と交差する方向に並べて配設し、それらの無端ベルトの間に隙間があるような場合には、隙間部分に印刷媒体の吸着力がないため、印刷媒体の浮き上がり量が大きく、より一層、拍車に印刷媒体が突き当たってしまう。また、印刷媒体の搬送速度が速い場合には、拍車に突き当たった印刷媒体が座屈によって折れ曲がり、紙ジャムが発生してしまう。なお、印刷媒体の搬送ベルトからの浮き上がり量は、印刷媒体の種類や厚さ、搬送速度、吐出されるインク重量によっても異なる。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、印刷媒体の搬送ベルトからの浮き上がりを確実に規制することが可能なインクジェットプリンタを提供することを目的とするものである。
[発明1]上記課題を解決するために、発明1のインクジェットプリンタは、駆動ローラ及び従動ローラに巻回された搬送ベルトの表面に印刷媒体を吸着して搬送し、その印刷媒体にインクジェットヘッドからインク滴を吐出して印刷を行うインクジェットプリンタにおいて、前記インクジェットヘッドの上流側に、印刷媒体の搬送方向に沿って当該印刷媒体の浮きを規制する複数の印刷媒体浮き規制手段を並べて配設し、印刷媒体の搬送方向に並んだ複数の印刷媒体浮き規制手段による印刷媒体の浮き規制量を異なるものとしたことを特徴とするものである。
而して、この発明1に係るインクジェットプリンタによれば、インクジェットヘッドの上流側に、印刷媒体の搬送方向に沿って当該印刷媒体の浮きを規制する複数の印刷媒体浮き規制手段を並べて配設し、印刷媒体の搬送方向に並んだ複数の印刷媒体浮き規制手段による印刷媒体の浮き規制量を異なるものとしたことにより、印刷媒体搬送方向上流側の印刷媒体浮き規制手段による印刷媒体の浮き規制量を弱く、即ち搬送ベルトから遠くし、印刷媒体搬送方向下流側の印刷媒体浮き規制手段による印刷媒体の浮き規制量を強く、即ち搬送ベルトに近づけることで、印刷媒体の搬送ベルトからの浮き上がりを確実に規制することができる。
[発明2]発明2のインクジェットプリンタは、前記発明1のインクジェットプリンタにおいて、前記印刷媒体浮き規制手段による印刷媒体の浮き規制量は、印刷媒体の搬送方向下流側で当該印刷媒体が搬送ベルトに強く押付けられるように設定されていることを特徴とするものである。
この発明2に係るインクジェットプリンタによれば、印刷媒体浮き規制手段による印刷媒体の浮き規制量は、印刷媒体の搬送方向下流側で当該印刷媒体が搬送ベルトに強く押付けられるように設定されていることにより、印刷媒体搬送方向上流側の印刷媒体浮き規制手段を搬送ベルトから遠くし、印刷媒体搬送方向下流側の印刷媒体浮き規制手段を搬送ベルトに近づけて、印刷媒体の搬送ベルトからの浮き上がりを確実に規制することができる。
この発明2に係るインクジェットプリンタによれば、印刷媒体浮き規制手段による印刷媒体の浮き規制量は、印刷媒体の搬送方向下流側で当該印刷媒体が搬送ベルトに強く押付けられるように設定されていることにより、印刷媒体搬送方向上流側の印刷媒体浮き規制手段を搬送ベルトから遠くし、印刷媒体搬送方向下流側の印刷媒体浮き規制手段を搬送ベルトに近づけて、印刷媒体の搬送ベルトからの浮き上がりを確実に規制することができる。
[発明3]発明3のインクジェットプリンタは、前記発明1又は2のインクジェットプリンタにおいて、前記印刷媒体浮き規制手段が、回転自在なローラで構成されていることを特徴とするものである。
この発明3に係るインクジェットプリンタによれば、印刷媒体浮き規制手段が、回転自在なローラで構成されていることにより、印刷媒体の搬送の抵抗となりにくく、印刷媒体の搬送を妨げない。
この発明3に係るインクジェットプリンタによれば、印刷媒体浮き規制手段が、回転自在なローラで構成されていることにより、印刷媒体の搬送の抵抗となりにくく、印刷媒体の搬送を妨げない。
[発明4]発明4のインクジェットプリンタは、前記発明3のインクジェットプリンタ
において、前記ローラの外周面に、複数の放射状の突起部を備えたことを特徴とするものである。
この発明4に係るインクジェットプリンタによれば、ローラの外周面に複数の放射状の突起部を備えて拍車としたために、印刷媒体の損傷を低減することができ、特に印刷の終了した印刷面の損傷を低減することができる。
において、前記ローラの外周面に、複数の放射状の突起部を備えたことを特徴とするものである。
この発明4に係るインクジェットプリンタによれば、ローラの外周面に複数の放射状の突起部を備えて拍車としたために、印刷媒体の損傷を低減することができ、特に印刷の終了した印刷面の損傷を低減することができる。
[発明5]発明5のインクジェットプリンタは、駆動ローラ及び従動ローラに巻回された搬送ベルトの表面に印刷媒体を吸着して搬送し、その印刷媒体にインクジェットヘッドからインク滴を吐出して印刷を行うインクジェットプリンタにおいて、前記インクジェットヘッドの上流側に配設され且つ印刷媒体の浮きを規制する印刷媒体浮き規制手段と、前記印刷媒体浮き規制手段による印刷媒体の浮き規制量を調整する浮き規制量調整手段とを備えたことを特徴とするものである。
この発明5に係るインクジェットプリンタによれば、印刷媒体浮き規制手段による印刷媒体の浮き規制量を調整する浮き規制量調整手段を備えたことにより、例えば印刷媒体の種類や厚さ、搬送速度、印刷媒体に吐出されるインク重量に応じて印刷媒体の浮き規制量を調整すれば、印刷媒体の搬送ベルトからの浮き上がりを確実に規制することができる。
[発明6]発明6のインクジェットプリンタは、前記発明5のインクジェットプリンタにおいて、前記浮き規制量調整手段は、印刷媒体の種類及び厚さに応じて印刷媒体の浮き規制量を調整することを特徴とするものである。
この発明6に係るインクジェットプリンタによれば、印刷媒体の種類及び厚さに応じて印刷媒体の浮き規制量を調整することにより、印刷媒体の搬送ベルトからの浮き上がりをより一層確実に規制することができる。
この発明6に係るインクジェットプリンタによれば、印刷媒体の種類及び厚さに応じて印刷媒体の浮き規制量を調整することにより、印刷媒体の搬送ベルトからの浮き上がりをより一層確実に規制することができる。
[発明7]発明7のインクジェットプリンタは、前記発明5のインクジェットプリンタにおいて、前記浮き規制量調整手段は、印刷媒体の搬送速度に応じて印刷媒体の浮き規制量を調整することを特徴とするものである。
この発明7に係るインクジェットプリンタによれば、印刷媒体の搬送速度に応じて印刷媒体の浮き規制量を調整することにより、印刷媒体の搬送ベルトからの浮き上がりをより一層確実に規制することができる。
この発明7に係るインクジェットプリンタによれば、印刷媒体の搬送速度に応じて印刷媒体の浮き規制量を調整することにより、印刷媒体の搬送ベルトからの浮き上がりをより一層確実に規制することができる。
[発明8]発明8のインクジェットプリンタは、前記発明5のインクジェットプリンタにおいて、前記浮き規制量調整手段は、印刷媒体に吐出されるインクの重量に応じて印刷媒体の浮き規制量を調整することを特徴とするものである。
この発明8に係るインクジェットプリンタによれば、印刷媒体に吐出されるインクの重量に応じて印刷媒体の浮き規制量を調整することにより、印刷媒体の搬送ベルトからの浮き上がりをより一層確実に規制することができる。
この発明8に係るインクジェットプリンタによれば、印刷媒体に吐出されるインクの重量に応じて印刷媒体の浮き規制量を調整することにより、印刷媒体の搬送ベルトからの浮き上がりをより一層確実に規制することができる。
[発明9]発明9のインクジェットプリンタは、前記発明1乃至8のインクジェットプリンタにおいて、駆動ローラ及び従動ローラに巻回された複数の無端ベルトをベルト巻回方向と交差する方向に平行に配設して前記搬送ベルトを構成し、前記印刷媒体浮き規制手段を隣合う無端ベルトの間の位置に配設したことを特徴とするものである。
この発明9に係るインクジェットプリンタによれば、駆動ローラ及び従動ローラに巻回された複数の無端ベルトをベルト巻回方向と交差する方向に平行に配設して搬送ベルトを構成し、印刷媒体浮き規制手段を隣合う無端ベルトの間の位置に配設したことにより、搬送ベルトによる印刷媒体の吸着力のない部分で、当該印刷媒体の搬送ベルトからの浮き上がりを確実に規制することができる。
この発明9に係るインクジェットプリンタによれば、駆動ローラ及び従動ローラに巻回された複数の無端ベルトをベルト巻回方向と交差する方向に平行に配設して搬送ベルトを構成し、印刷媒体浮き規制手段を隣合う無端ベルトの間の位置に配設したことにより、搬送ベルトによる印刷媒体の吸着力のない部分で、当該印刷媒体の搬送ベルトからの浮き上がりを確実に規制することができる。
次に、本発明のインクジェットプリンタの第1実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態のインクジェットプリンタの概略構成図であり、図1aは、その平面図、図1bは正面図である。図1において、印刷媒体1は、図の右から左に向けて図の矢印方向に搬送され、その搬送途中の印字領域で印字される、ラインヘッド型インクジェットプリンタである。但し、本実施形態のインクジェットヘッドは一カ所だけでなく、二カ所に分けて配設されている。
図1は、本実施形態のインクジェットプリンタの概略構成図であり、図1aは、その平面図、図1bは正面図である。図1において、印刷媒体1は、図の右から左に向けて図の矢印方向に搬送され、その搬送途中の印字領域で印字される、ラインヘッド型インクジェットプリンタである。但し、本実施形態のインクジェットヘッドは一カ所だけでなく、二カ所に分けて配設されている。
図中の符号2は、印刷媒体1の搬送方向上流側に設けられた第1インクジェットヘッド、符号3は、同じく下流側に設けられた第2インクジェットヘッドであり、第1インクジェットヘッド2の下方には印刷媒体1を搬送するための第1搬送ベルト4が設けられ、第2インクジェットヘッド3の下方には第2搬送ベルト5が設けられている。第1搬送ベルト4は、印刷媒体1の搬送方向と交差する方向(以下、ノズル列方向とも称す)に所定の間隔をあけて配設された4本の第1無端ベルト6で構成され、第2搬送ベルト5は、同じく印刷媒体1の搬送方向と交差する方向(ノズル列方向)に所定の間隔をあけて配設された4本の第2搬送ベルト7で構成される。
4本の第1搬送ベルト6と同じく4本の第2搬送ベルト7とは、互いに交互に隣り合うように配設されている。そして、第1搬送ベルト6及び第2搬送ベルト7の重合部に駆動ローラ8が配設され、それより上流側に第1従動ローラ9が配設され、下流側に第2従動ローラ10が配設されており、第1搬送ベルト6は駆動ローラ8及び第1従動ローラ9に巻回され、第2搬送ベルト7は駆動ローラ8及び第2従動ローラ10に巻回されており、駆動ローラ8には搬送部駆動モータ40で接続されている。従って、搬送部駆動モータによって駆動ローラ8を回転駆動すると、第1無端ベルト6で構成される第1搬送ベルト4及び第2無端ベルト7で構成される第2搬送ベルト5は、互いに同期し且つ同じ速度で移動し、これにより各搬送ベルト4,5に載置された印刷媒体1を矢印の搬送方向に搬送することができる。なお、本実施形態では、後述するように、第1無端ベルト6及び第2無端ベルト7に印刷媒体1を静電吸着して搬送する。
第1インクジェットヘッド2及び第2インクジェットヘッド3は、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の各色毎に、印刷媒体1の搬送方向にずらして配設されている。各インクジェットヘッド2,3には、図示しない各色のインクタンクからインク供給チューブを介してインクが供給される。各インクジェットヘッド2,3には、印刷媒体1の搬送方向と交差する方向に、複数のノズルが形成されており(即ちノズル列方向)、それらのノズルから同時又はほぼ同時に必要箇所に必要量のインク滴を吐出することにより、印刷媒体1上に微小なインクドットを形成出力する。これを各色毎に行うことにより、第1搬送ベルト4及び第2搬送ベルト5で搬送される印刷媒体1を一度通過させるだけで、所謂ワンパスによる印刷を行うことができる。即ち、これらのインクジェットヘッド2,3の配設領域が印字領域に相当する。
インクジェットヘッドの各ノズルからインクを吐出出力する方法としては、静電方式、ピエゾ方式、膜沸騰インクジェット方式などがある。静電方式は、アクチュエータである静電ギャップに駆動信号を与えると、キャビティ内の振動板が変位してキャビティ内に圧力変化を生じ、その圧力変化によってインク滴がノズルから吐出出力されるというものである。ピエゾ方式は、アクチュエータであるピエゾ素子に駆動信号を与えると、キャビティ内の振動板が変位してキャビティ内に圧力変化を生じ、その圧力変化によってインク滴がノズルから吐出出力されるというものである。膜沸騰インクジェット方式は、キャビティ内に微小ヒータがあり、瞬間的に300℃以上に加熱されてインクが膜沸騰状態となって気泡が生成し、その圧力変化によってインク滴がノズルから吐出出力されるというものである。本発明は、何れのインク出力方法も適用可能である。
第1インクジェットヘッド2は第1搬送ベルト4の4本の第1無端ベルト6の間及び図1aの最下段の第1無端ベルト6の下方に設けられており、第2インクジェットヘッド3は第2搬送ベルト5の4本の第2無端ベルト7の間及び図1aの最上段の第2無端ベルト6の上方に設けられている。これは、例えば各無端ベルト6,7の下方に設けられた図示しないクリーニング部によって各インクジェットヘッド2,3をクリーニングするためであるが、このようにすると、どちらか一方のインクジェットヘッドだけでは、ワンパスによる全面印刷を行うことができない。そのため、互いに印字できない部分を補うために第1インクジェットヘッド2と第2インクジェットヘッド3とを印刷媒体1の搬送方向にずらして配設しているのである。
第1従動ローラ9の上流側には、給紙部15から供給される印刷媒体1の給紙タイミングを調整すると共に当該印刷媒体1のスキューを補正する、二個一対のゲートローラ14が設けられている。スキューとは、搬送方向に対する印刷媒体1の捻れである。また、ゲートローラ14の更に上流側には、給紙部から印刷媒体1を供給するための二個一対の図示しないフィードローラが設けられている。
第1従動ローラ9の下方及び駆動ローラ8の下方には夫々第1ベルト帯電装置及び第2ベルト帯電装置が配設されている。第1ベルト帯電装置は、第1従動ローラ9を挟んで第1無端ベルト6に当接する第1帯電ローラ20と、第1帯電ローラに電荷を付与する図示しない第1交流電源とで構成され、第2帯電装置は、駆動ローラ8を挟んで第2無端ベルト7に当接する第2帯電ローラ22と、第2帯電ローラ22に電荷を付与する図示しない第2交流電源とで構成されており、各帯電ローラ20,22から第1無端ベルト6及び第2無端ベルト7に電荷を付与してそれらを帯電する。第1交流電源及び第2交流電源は、共に10〜50Hz程度の周波数の交流電圧を印加する。一般に、これらのベルト類は、中・高抵抗体又は絶縁体で構成されているので、ベルト帯電装置によって帯電すると、その表面に印加された電荷が、同じく高抵抗体又は絶縁体で構成される印刷媒体1に誘電分極を生じせしめ、その誘電分極によって発生する電荷とベルト表面の電荷との間に生じる静電気力でベルトに印刷媒体1を吸着することができる。なお、帯電手段としては、所謂電荷を降らせるコロトロンなどでもよい。
インクジェットプリンタ内には、自身を制御するための制御装置が設けられている。この制御装置は、例えば図2に示すように、例えばパーソナルコンピュータ、デジタルカメラ等の外部機器60から入力された印刷情報に基づいて、印刷装置や給排紙装置等を制御することにより印刷媒体1に印刷処理を行うものである。そして、外部機器60から入力された印刷情報を格納する印刷情報格納部31と、印刷処理等の各種処理を実行するCPU(Central Processing Unit)32と、CPU32からの指令に基づいてフィードロー
ラを駆動するためのフィードローラ駆動モータ34を制御するフィードローラ制御部33と、CPU32からの指令に基づいてゲートローラ14を駆動するためのゲートローラ駆動モータ36を制御するゲートローラ制御部35と、CPU32からの指令に基づいて第1帯電装置交流電源21を制御する第1帯電装置交流電源制御部38と、CPU32からの指令に基づいて第2帯電装置交流電源23を制御する第2帯電装置交流電源制御部39と、CPU32からの指令に基づいて駆動ローラ8を駆動するための搬送部駆動モータ40を制御する搬送制御部41と、CPU32からの指令に基づいて第1インクジェットヘッド2及び第2インクジェットヘッド3を制御するインクジェットヘッド制御部42と、CPU32からの指令に基づいて排紙部の分離装置43を制御する分離装置制御部44とを備えている。
ラを駆動するためのフィードローラ駆動モータ34を制御するフィードローラ制御部33と、CPU32からの指令に基づいてゲートローラ14を駆動するためのゲートローラ駆動モータ36を制御するゲートローラ制御部35と、CPU32からの指令に基づいて第1帯電装置交流電源21を制御する第1帯電装置交流電源制御部38と、CPU32からの指令に基づいて第2帯電装置交流電源23を制御する第2帯電装置交流電源制御部39と、CPU32からの指令に基づいて駆動ローラ8を駆動するための搬送部駆動モータ40を制御する搬送制御部41と、CPU32からの指令に基づいて第1インクジェットヘッド2及び第2インクジェットヘッド3を制御するインクジェットヘッド制御部42と、CPU32からの指令に基づいて排紙部の分離装置43を制御する分離装置制御部44とを備えている。
従って、このインクジェットプリンタによれば、第1ベルト帯電装置の第1帯電ローラ20で第1無端ベルト6の表面を帯電し、その状態でフィードローラから印刷媒体1を給
紙し、ゲートローラ14で印刷媒体1の姿勢制御を行った後、第1無端ベルト6上方に印刷媒体1を供給し、図示しない押圧ローラで印刷媒体1を第1無端ベルト6に押し付けると、前述した誘電分極の作用によって印刷媒体1は第1無端ベルト6の表面に吸着される。この状態で、搬送部駆動モータによって駆動ローラ8を回転駆動すると、その回転駆動力が第1無端ベルト6を介して第1従動ローラ9に伝達される。
紙し、ゲートローラ14で印刷媒体1の姿勢制御を行った後、第1無端ベルト6上方に印刷媒体1を供給し、図示しない押圧ローラで印刷媒体1を第1無端ベルト6に押し付けると、前述した誘電分極の作用によって印刷媒体1は第1無端ベルト6の表面に吸着される。この状態で、搬送部駆動モータによって駆動ローラ8を回転駆動すると、その回転駆動力が第1無端ベルト6を介して第1従動ローラ9に伝達される。
このようにして印刷媒体1を吸着した状態で第1無端ベルト6を搬送方向下流側に移動し、印刷媒体1を第1インクジェットヘッド2の下方に移動し、当該第1インクジェットヘッド2に形成されているノズルからインク滴を吐出して印字を行う。この第1インクジェットヘッド2による印字が終了したら、印刷媒体1を搬送方向下流側に移動して第2搬送ベルト5の第2無端ベルト7に乗り移らせる。前述したように、第2無端ベルト7も第2ベルト帯電装置の第2帯電ローラ22によって表面が帯電しているので、前述した誘電分極の作用によって印刷媒体1は第2無端ベルト7の表面に吸着される。
この状態で、第2無端ベルト7を搬送方向下流側に移動して印刷媒体1を第2インクジェットヘッド3の下方に移動し、当該第2インクジェットヘッドに形成されているノズルからインク滴を吐出して印字を行う。この第2インクジェットヘッドによる印字が終了したら、印刷媒体1を更に搬送方向下流側に移動し、図示しない分離装置で印刷媒体1を第2無端ベルト7の表面から分離しながら排紙部に排紙する。
また、本実施形態では、第1及び第2インクジェットヘッド2,3の夫々の印刷媒体搬送方向上流側に、2個の拍車11,12が、当該印刷媒体搬送方向に沿って並べて配設されている。これらの拍車11,12は、既存のように、回転自在なローラの外周面に放射状の突起部が複数突設されたものであり、本実施形態では印刷媒体1の浮き上がりを規制する印刷媒体浮き規制手段の機能をなす。これらの拍車11,12は、第1及び第2インクジェットヘッド2,3の印刷媒体搬送方向上流側に配設されているので、何れも搬送ベルト4,5を構成する複数の無端ベルト6,7のうち、隣合う無端ベルト6,7の隙間に配設されている。また、これらの拍車11,12のうち、印刷媒体搬送方向上流側の上流側拍車11は搬送ベルト4,5を構成する無端ベルト6,7の表面から遠く、下流側の下流側拍車12は搬送ベルト4,5を構成する無端ベルト6,7の表面に近い。即ち、上流側拍車11は印刷媒体1の搬送ベルト4,5からの浮き上がり規制力が弱く、下流側拍車12は印刷媒体1の搬送ベルト4,5からの浮き上がり規制力が強い。
従って、この拍車11,12によれば、例えば図3aに示すように、印刷媒体1が搬送ベルト4,5から大きく浮き上がっていても、図3bに示すように、搬送ベルト4,5から遠い上流側拍車11によって印刷媒体1の搬送方向先端部が搬送ベルト4,5側に押し下げられ、次いで図3cに示すように、搬送ベルト4,5に近い下流側拍車12によって印刷媒体1は搬送ベルト4,5に強く押し付けられる。そして、その状態でインクジェットヘッド2,3の下方に印刷媒体1が搬送されるので、インク滴を目標位置に吐出することが可能となって高画質を確保することができると共に、印刷媒体1がインクジェットヘッド2,3に突き当たるのを回避することができる。
図4には、搬送ベルト4,5を構成する無端ベルト6,7の位置、及びそれらの隙間の位置における印刷媒体の浮き上がり量の測定値を示す。同図から明らかなように、印刷媒体1に対して前述した静電吸着力が作用する無端ベルト6,7或いは搬送ベルト4,5上では印刷媒体1はベルトに密着していて浮き上がっていない。しかしながら、静電吸着力が作用しない無端ベルト6,7間或いは搬送ベルト4,5間の隙間上では印刷媒体1の浮き上がり量が大きい。
このように印刷媒体1が搬送ベルト4,5から大きく浮き上がった状態で、搬送ベルト
4,5から遠い上流側拍車11がない場合には、図5aに示すように、搬送ベルト4,5に近い下流側拍車12に印刷媒体1が突き当たってしまうため、印刷媒体1の浮き上がりを規制することができない。また、印刷媒体1の搬送速度が速い場合には、図5bに示すように、下流側拍車12に突き当たった印刷媒体1が座屈によって折れ曲がり、紙ジャムが発生してしまう。
4,5から遠い上流側拍車11がない場合には、図5aに示すように、搬送ベルト4,5に近い下流側拍車12に印刷媒体1が突き当たってしまうため、印刷媒体1の浮き上がりを規制することができない。また、印刷媒体1の搬送速度が速い場合には、図5bに示すように、下流側拍車12に突き当たった印刷媒体1が座屈によって折れ曲がり、紙ジャムが発生してしまう。
このように、本実施形態のインクジェットプリンタによれば、インクジェットヘッド2,3の上流側に、印刷媒体1の搬送方向に沿って当該印刷媒体1の浮きを規制する複数の拍車(印刷媒体浮き規制手段)11,12を並べて配設し、印刷媒体1の搬送方向に並んだ複数の拍車(印刷媒体浮き規制手段)11,12による印刷媒体1の浮き規制量を異なるものとしたことにより、印刷媒体搬送方向上流側の拍車(印刷媒体浮き規制手段)11による印刷媒体1の浮き規制量を弱く、即ち搬送ベルト4,5から遠くし、印刷媒体搬送方向下流側の拍車(印刷媒体浮き規制手段)12による印刷媒体1の浮き規制量を強く、即ち搬送ベルト4,5に近づけることで、印刷媒体1の搬送ベルト4,5からの浮き上がりを確実に規制することができる。
また、拍車(印刷媒体浮き規制手段)11,12による印刷媒体1の浮き規制量は、印刷媒体1の搬送方向下流側で当該印刷媒体1が搬送ベルト4,5に強く押付けられるように設定されていることにより、印刷媒体搬送方向上流側の拍車(印刷媒体浮き規制手段)11を搬送ベルト4,5から遠くし、印刷媒体搬送方向下流側の拍車(印刷媒体浮き規制手段)を搬送ベルト4,5に近づけて、印刷媒体1の搬送ベルト4,5からの浮き上がりを確実に規制することができる。
また、印刷媒体浮き規制手段が、回転自在なローラで構成されていることにより、印刷媒体1の搬送の抵抗となりにくく、印刷媒体1の搬送を妨げない。
また、ローラの外周面に複数の放射状の突起部を備えて拍車11,12としたために、印刷媒体1の損傷を低減することができ、特に印刷の終了した印刷面の損傷を低減することができる。
また、ローラの外周面に複数の放射状の突起部を備えて拍車11,12としたために、印刷媒体1の損傷を低減することができ、特に印刷の終了した印刷面の損傷を低減することができる。
また、駆動ローラ8及び従動ローラ9,10に巻回された複数の無端ベルト6,7をベルト巻回方向と交差する方向に平行に配設して搬送ベルト4,5を構成し、拍車(印刷媒体浮き規制手段)11,12を隣合う無端ベルト6,7の間の位置に配設したことにより、搬送ベルト4,5による印刷媒体1の吸着力のない部分で、当該印刷媒体1の搬送ベルト4,5からの浮き上がりを確実に規制することができる。
次に、本発明のインクジェットプリンタの第2実施形態について説明する。本実施形態のインクジェットプリンタの概略構成は、前記第1実施形態の図1のものと同様であるが、印刷媒体浮き規制手段としての上流側拍車11及び下流側拍車12が図6に示す一つの拍車13に変更されている。但し、本実施形態の場合、拍車13はスライド台25に取付けられており、スライド台25は上下方向に延設された二本のスライドガイド26に挟持されている。そして、スライド台25の下方にはカム27が当接しており、カム27は図示しないカム駆動モータで回転駆動される。その結果、カム27の回転に伴って、スライド台25がスライドガイド26に沿って上下方向に移動し、搬送ベルト4,5を構成する無端ベルト6,7に対して拍車13が遠ざかったり近づいたりすることで、印刷媒体浮き規制手段としての拍車13の印刷媒体浮き規制量を調整することができる。また、これに合わせて、インクジェットプリンタ内の制御装置は図7のものに変更され、CPU32からの指令に基づいてカム駆動モータ28を制御するカム制御部29が設けられている。従って、CPU32、カム制御部29、カム駆動モータ28、カム27が浮き規制量調整手段を構成する。
そして、この制御装置では、例えば外部機器60を介しての入力により印刷媒体1の種類、印刷媒体1の厚さ、印刷媒体1の搬送速度、印刷媒体1に吐出されるインク重量(印字データから算出可能)に応じて、印刷媒体浮き規制手段としての拍車13の印刷媒体浮き規制量を調整する。例えば、印刷媒体1の剛性が高い場合には、拍車13に印刷媒体1が衝突した衝撃で速度変動が発生し、インク滴の着弾位置に誤差が生じる可能性が高い。また、剛性の低い印刷媒体1は、搬送中の空気抵抗によって搬送ベルト4,5から浮き上がりやすい。また、印刷媒体1に吐出されるインク重量が多い場合には、印刷媒体1がふやけて変形し、搬送ベルト4,5から浮き上がりやすくなる。そこで、これらの諸条件に応じた印刷媒体浮き規制量を予めデータとして採取し、これからの印刷条件に応じた印刷媒体浮き規制量が達成されるように浮き規制量調整手段で調整する。
このように、本実施形態のインクジェットプリンタによれば、拍車(印刷媒体浮き規制手段)13による印刷媒体1の浮き規制量を調整する浮き規制量調整手段を備えたことにより、例えば印刷媒体1の種類や厚さ、搬送速度、印刷媒体1に吐出されるインク重量に応じて印刷媒体1の浮き規制量を調整すれば、印刷媒体1の搬送ベルト4,5からの浮き上がりを確実に規制することができる。
また、印刷媒体1の種類及び厚さに応じて印刷媒体1の浮き規制量を調整することにより、印刷媒体1の搬送ベルト4,5からの浮き上がりをより一層確実に規制することができる。
また、印刷媒体1の搬送速度に応じて印刷媒体1の浮き規制量を調整することにより、印刷媒体1の搬送ベルト4,5からの浮き上がりをより一層確実に規制することができる。
また、印刷媒体1の搬送速度に応じて印刷媒体1の浮き規制量を調整することにより、印刷媒体1の搬送ベルト4,5からの浮き上がりをより一層確実に規制することができる。
また、印刷媒体1に吐出されるインクの重量に応じて印刷媒体1の浮き規制量を調整することにより、印刷媒体1の搬送ベルト4,5からの浮き上がりをより一層確実に規制することができる。
また、駆動ローラ8及び従動ローラ9,10に巻回された複数の無端ベルト6,7をベルト巻回方向と交差する方向に平行に配設して搬送ベルト4,5を構成し、拍車(印刷媒体浮き規制手段)13を隣合う無端ベルト6,7の間の位置に配設したことにより、搬送ベルト4,5による印刷媒体1の吸着力のない部分で、当該印刷媒体1の搬送ベルト4,5からの浮き上がりを確実に規制することができる。
また、駆動ローラ8及び従動ローラ9,10に巻回された複数の無端ベルト6,7をベルト巻回方向と交差する方向に平行に配設して搬送ベルト4,5を構成し、拍車(印刷媒体浮き規制手段)13を隣合う無端ベルト6,7の間の位置に配設したことにより、搬送ベルト4,5による印刷媒体1の吸着力のない部分で、当該印刷媒体1の搬送ベルト4,5からの浮き上がりを確実に規制することができる。
なお、前記実施形態では、駆動ローラ8及び従動ローラ9,10に巻回された複数の無端ベルト6,7をベルト巻回方向と交差する方向に平行に配設して搬送ベルト4,5を構成するものについて説明したが、本発明のインクジェットプリンタはこれに限定されるものではなく、搬送ベルトが一枚(一本)の無端ベルトで構成されるものであっても同様に適用可能である。即ち、もし一枚(一本)の無端ベルトで搬送ベルトが構成される場合であっても、その搬送ベルト中の印刷媒体吸着力の最も弱い部位に印刷媒体浮き規制手段を配設すれば、前記実施形態と同様の効果が得られる。
また、前記実施形態では、印刷媒体の搬送方向上流側と下流側の二カ所にインクジェットヘッドを配設したものについて説明したが、インクジェットヘッドの配置箇所はこれに限定されるものではない。即ち、インクジェットヘッドが一カ所であっても、三カ所以上であっても、要するにインクジェットヘッドの印刷媒体搬送方向上流側に印刷媒体浮き規制手段を配設すれば、前記実施形態と同様の効果が得られる。
また、前記実施形態では所謂ラインヘッド型インクジェットプリンタを対象として本発明のインクジェットプリンタを適用した例についてのみ詳述したが、本発明のインクジェットプリンタは、マルチパス型プリンタを始めとして、あらゆるタイプのインクジェット
プリンタを対象として適用可能である。
プリンタを対象として適用可能である。
1は印刷媒体、2は第1インクジェットヘッド、3は第2インクジェットヘッド、4は第1搬送ベルト、5は第2搬送ベルト、6は第1無端ベルト、7は第2無端ベルト、8は駆動ローラ、9は第1従動ローラ、10は第2従動ローラ、11は上流側拍車(印刷媒体浮き規制手段)、12は下流側拍車(印刷媒体浮き規制手段)、13は拍車(印刷媒体浮き規制手段)、14はゲートローラ、21,23は交流電源、20,22は帯電ローラ、25はスライド台、26はスライドガイド、27はカム、28はカム駆動モータ、29はカム制御部
Claims (9)
- 駆動ローラ及び従動ローラに巻回された搬送ベルトの表面に印刷媒体を吸着して搬送し、その印刷媒体にインクジェットヘッドからインク滴を吐出して印刷を行うインクジェットプリンタにおいて、前記インクジェットヘッドの上流側に、印刷媒体の搬送方向に沿って当該印刷媒体の浮きを規制する複数の印刷媒体浮き規制手段を並べて配設し、印刷媒体の搬送方向に並んだ複数の印刷媒体浮き規制手段による印刷媒体の浮き規制量を異なるものとしたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
- 前記印刷媒体浮き規制手段による印刷媒体の浮き規制量は、印刷媒体の搬送方向下流側で当該印刷媒体が搬送ベルトに強く押付けられるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
- 前記印刷媒体浮き規制手段が、回転自在なローラで構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェットプリンタ。
- 前記ローラの外周面に、複数の放射状の突起部を備えたことを特徴とする請求項3に記載のインクジェットプリンタ。
- 駆動ローラ及び従動ローラに巻回された搬送ベルトの表面に印刷媒体を吸着して搬送し、その印刷媒体にインクジェットヘッドからインク滴を吐出して印刷を行うインクジェットプリンタにおいて、前記インクジェットヘッドの上流側に配設され且つ印刷媒体の浮きを規制する印刷媒体浮き規制手段と、前記印刷媒体浮き規制手段による印刷媒体の浮き規制量を調整する浮き規制量調整手段とを備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
- 前記浮き規制量調整手段は、印刷媒体の種類及び厚さに応じて印刷媒体の浮き規制量を調整することを特徴とする請求項5に記載のインクジェットプリンタ。
- 前記浮き規制量調整手段は、印刷媒体の搬送速度に応じて印刷媒体の浮き規制量を調整することを特徴とする請求項5に記載のインクジェットプリンタ。
- 前記浮き規制量調整手段は、印刷媒体に吐出されるインクの重量に応じて印刷媒体の浮き規制量を調整することを特徴とする請求項5に記載のインクジェットプリンタ。
- 駆動ローラ及び従動ローラに巻回された複数の無端ベルトをベルト巻回方向と交差する方向に平行に配設して前記搬送ベルトを構成し、前記印刷媒体浮き規制手段を隣合う無端ベルトの間の位置に配設したことを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載のインクジェットプリンタ。
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