JP2015189079A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】インクを精度高く記録媒体に滴下することが可能なインクジェット記録装置を提供する。【解決手段】記録ヘッドのノズル面141に対向する搬送ベルトの下面に、用紙Pの搬送方向に沿って配置された用紙検知センサーを用いて、搬送ベルト上における搬送中の用紙Pの搬送方向の先端の位置を検知する用紙先端検知手段と、検知された用紙Pの搬送方向の先端の位置に対応して、所定のタイミングで、記録ヘッドのノズル面141に対向する用紙Pの特定の位置に滴下すべきインク画像のインクを吐出するインク吐出手段とを備える。【選択図】図6
Description
本発明は、画像形成装置及び画像形成方法に関し、詳しくは、インクを精度高く記録媒体に滴下することが可能な画像形成装置及び画像形成方法に関する。
従来より、インクジェット記録装置等の画像形成装置では、搬送される記録媒体の移動の駆動源となるモーターや当該モーターからの駆動を記録媒体へ伝達するギア・ローラ・ベルト等の回転速度変動を検知し、この検知された回転速度変動の量に応じて、インク液滴の吐出タイミングを決定している。この決定された吐出タイミングにより、搬送される記録媒体の位置とインク液滴の吐出タイミングとの整合を図っている。
又、例えば、特開2011−230368号公報(特許文献1)には、搬送される記録媒体に対して記録ヘッドの各ノズルからインク滴を吐出して画像を前記記録媒体に画像を記録する記録装置が開示されている。この装置では、前記記録媒体を搬送する搬送部材の回転角度を検出するロータリエンコーダと、前記ロータリエンコーダの出力信号の各エンコーダエッジに基づく、前記記録ヘッドからのインク滴の吐出タイミングを制御するタイミング制御手段とを有する。そして、前記タイミング制御手段は、前記記録媒体の搬送速度の目標搬送速度からの定常的な誤差および前記記録媒体の搬送速度の目標搬送速度からの周期的な誤差に起因するインク滴の着弾位置ずれを抑制するように、前記各エンコーダエッジに基づく前記各ノズルからのインク滴の吐出タイミングをそれぞれ制御する。これにより、記録媒体の定常的および周期的な搬送速度の目標搬送速度からのずれに基づくインク滴の着弾位置ズレを抑制できるとしている。
又、特開2009−23773号公報(特許文献2)には、シートを搬送するシート搬送装置が開示されている。この装置では、前記シートが搬送される側の表面には誘電体層が設けられ、シートの搬送方向に間隔をおいて並べられて第1電位が選択的に与えられる複数の独立した固定電極と、前記固定電極の誘電体層に相対してシートの搬送方向に循環して駆動され、第2電位が与えられるとともに、前記固定電極からの電気力線が貫通する複数の通孔が形成されて前記固定電極の側とは反対側の表面にシートが静電吸着される導電体からなる搬送ベルトと、前記搬送ベルト上にあるシートの位置を検出するシート位置検出手段と、前記シート位置検出手段によって検出したシートの位置に対応する位置にある前記固定電極に選択的に第1電位を付与する電源装置とを有する。これにより、簡単な構造でありながら各電極への電圧の印加が容易であり、安定した吸着力及びむらのない安定した搬送速度を実現でき、搬送ベルトへの負荷も少なくて済み、湿度による影響を受けにくいシート搬送装置を実現することが出来るとしている。
又、特開2008−194895号公報(特許文献3)には、シーケンサは、被加工木材の搬送制御を行うと共に、センサーとサーボモータの内蔵エンコーダの信号とから搬送中に素材長さを計測し、制御コンピュータは、素材長さから製品長さ及び端切長さを減じて残材長さを求めるプレカット加工装置が開示されている。この装置では、シーケンサは、印字装置の印字ヘッドの印字位置に製品部分の先端が位置する様に素材を送って一旦停止し、印字許可信号を出力し、印字機コントローラは、エンコーダからの信号を直接入力され、インク吐出タイミングを制御する。これにより、装置コストを抑制しつつ、木材に対して所定の加工の他文字・記号や墨線も記入でき、しかも、処理全体に要する時間を短縮すると共に、必要に応じて記入面を変更することが出来るとしている。
しかしながら、特許文献1−3に記載の技術では、いずれも記録媒体の位置を間接的に検知しているため、記録媒体の位置を精度高く検知することが出来ず、インク液滴の吐出タイミングがズレるという問題がある。例えば、モーターや記録媒体への駆動を伝達する部品のバラツキ、駆動伝達部品と記録媒体の滑り等が原因となって、記録媒体の位置が少しでもズレると、特許文献1−3に記載の技術では、記録媒体の位置を精度高く検知することが出来ない。
そこで、本発明は、前記問題を解決するためになされたものであり、インクを精度高く記録媒体に滴下することが可能な画像形成装置及び画像形成方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る画像形成装置は、搬送ベルト上の用紙に、記録ヘッドのノズル面のノズルからインクを吐出して、画像形成する画像形成装置であって、以下の構成を採用する。
即ち、本発明は、記録ヘッドのノズル面に対向する搬送ベルトの下面に、用紙の搬送方向に沿って配置された用紙検知センサーを用いて、前記搬送ベルト上における搬送中の用紙の搬送方向の先端の位置を検知する用紙先端検知手段と、前記検知された用紙の搬送方向の先端の位置に対応して、所定のタイミングで、前記記録ヘッドのノズル面に対向する用紙の特定の位置に滴下すべきインク画像のインクを吐出するインク吐出手段とを備えることを特徴とする。
又、前記搬送ベルトは、搬送方向に沿って中央で二つに切断され、二つの搬送ベルトが所定の間隔を空けた状態で、駆動ローラと支持ローラとによって張設され、前記用紙検知センサーは、前記間隔に対応して形成される搬送ベルトの上面から下面に挿通する領域に設けられる。
又、前記インク吐出手段は、前記用紙検知センサーの所定位置で用紙の搬送方向の先端が検知されると、当該所定位置で用紙の搬送方向の先端の検知からの経過時間を計時し、当該経過時間が、インクを用紙の特定の位置に滴下するための待ち時間である設定時間を超過すると、当該用紙の特定の位置に滴下すべきインク画像のインクを吐出する。
又、本発明は、搬送ベルト上の用紙に、記録ヘッドのノズル面のノズルからインクを吐出して、画像形成する画像形成装置の画像形成方法として構成することが出来る。
即ち、本発明は、記録ヘッドのノズル面に対向する搬送ベルトの下面に、用紙の搬送方向に沿って配置された用紙検知センサーを用いて、前記搬送ベルト上における搬送中の用紙の搬送方向の先端の位置を検知するステップと、前記検知された用紙の搬送方向の先端の位置に対応して、所定のタイミングで、前記記録ヘッドのノズル面に対向する用紙の特定の位置に滴下すべきインク画像のインクを吐出するステップとを備えることを特徴とする。
又、本発明は、電気通信回線などを介して個別に流通する、コンピュータに実行させるためのプログラムとして提供することができる。この場合、中央演算処理装置(CPU)が、本発明のプログラムに従ってCPU以外の各回路と協働して制御動作を実現する。又、前記プログラム及びCPUを用いて実現される各手段は、専用のハードウェアを用いて構成することもできる。又、当該プログラムは、CD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された状態で流通させることも可能である。
本発明の画像形成装置及び画像形成方法によれば、インクを精度高く記録媒体に滴下することが可能となる。
以下に、添付図面を参照して、本発明の画像形成装置の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。又、フローチャートにおける数字の前に付されたアルファベットSはステップを意味する。
<画像形成装置>
本発明の実施形態に係る画像形成装置は、例えば、通常のインクジェット記録装置であり、以下に、このインクジェット記録装置について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の内部構造図である。但し、本発明に直接には関係しない各部の詳細は省略している。
本発明の実施形態に係る画像形成装置は、例えば、通常のインクジェット記録装置であり、以下に、このインクジェット記録装置について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の内部構造図である。但し、本発明に直接には関係しない各部の詳細は省略している。
本発明のインクジェット記録装置100は、下部に配置された給紙カセット111と、その上方に配置されたインクタンク112と、このインクタンク112の上方に配置された用紙搬送部250とを備えている。又、インクジェット記録装置100は、この用紙搬送部250の上方に配置された記録ヘッド114と、装置の右端に配置された用紙搬送路116とを備えている。
給紙カセット111は、印刷が行われる用紙Pを収納するもので、この給紙カセット111には、給紙を行うための給紙ローラ121が用紙搬送路116側の端部に配置されている。この用紙搬送路116は、給紙カセット111から給紙された用紙Pを用紙送出部260に導くガイド板から構成されている。この用紙搬送路116には、給紙された用紙を搬送する搬送ローラ対122が給紙カセット111側に配置されている。
この用紙搬送路116には、給紙された用紙を搬送する搬送ローラ対122が給紙カセット111側に配置されている。用紙搬送路116には、搬送ローラ対122によって送り出された用紙を搬送する第2搬送ローラ対123が設けられ、用紙搬送路116を搬送されてきた用紙を印字のタイミングと用紙搬送を同期させるために一時待機させ、斜行補正を行い、印字タイミングに合わせて用紙送出部260に用紙を送出するレジストローラ対124がさらに設けられている。
前記インクタンク112は、左右方向に並設されたインクタンク112K、112C、112M、112Yから構成され、それぞれブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクを貯留している。
前記用紙搬送部250では、無端状のゴム素材の搬送ベルト251が、駆動ローラ252、支持ローラ253によって張設されている。この用紙搬送部250から送出された用紙Pは、前記記録ヘッド114の下面を秒速0.5m乃至1.5mの高速で通過する。
前記記録ヘッド114は、下面のノズル面141が用紙搬送部250の用紙搬送面から1.0mm乃至2.0mmの微小間隔をおいた印刷位置に支持されている。この記録ヘッド114は、左右方向に並設されたラインヘッド114K、114C、114M、114Yから構成されている。尚、各ラインヘッド114K、114C、114M、114Yは、それぞれブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクを吐出する。
記録ヘッド114の前記ノズル面141には、各ラインヘッド114K、114C、114M、114Y毎に、多数のノズルが用紙幅方向に用紙幅分だけ配列形成されている。このような記録ヘッドはライン型と呼ばれる。これらの各ノズルはラインヘッド内に各ノズルに対応して形成された加圧室(図示せず)にそれぞれ連通し、各加圧室は更に各ラインヘッド114K、114C、114M、114Y内に形成されたインク液室(図示せず)に連通している。そして、各ラインヘッド114K、114C、114M、114Yインク液室は、インク供給チューブ(図示せず)によって、それぞれ前記インクタンク112K、112C、112M、112Yに連通している。
さらに、記録ヘッド114の下流には、各ラインヘッド114K、114C、114M、114Yから用紙Pに吐出されたインクを乾燥させるための乾燥装置115が配置されており、当該用紙Pは、乾燥装置115内で乾燥される。
また、前記用紙搬送部250の左方には排出ローラ対129が配置され、排出ローラ対129の左方の装置の左側壁には排出口130が穿設され、この排出口130を通して装置内から装置外に突出する排出トレイ131が配置されている。インクが吐出され、画像が形成された用紙P、即ち、印刷物は、排出トレイ131に排紙されて、画像形成が完了する。
次に、図2を用いて、インクジェット記録装置100の制御系ハードウェアの構成を説明する。図2は、本発明に係るインクジェット記録装置100の制御系ハードウェアの構成を示す図である。ただし、本発明に直接には関係しない各部の詳細は省略している。
インクジェット記録装置100の制御回路は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、HDD(Hard Disk Drive)204、各駆動部に対応するドライバ205を内部バス206によって接続している。
前記CPU201は、例えば、RAM203を作業領域として利用し、前記ROM202、HDD204等に記憶されているプログラムを実行し、当該実行結果に基づいて前記ドライバ205からのデータや指示、キーに対応する信号、命令等を授受し、図1に示した各駆動部の動作を制御する。
又、前記駆動部以外の後述する各手段(図3に示す)についても、前記CPU201がプログラムを実行することで当該各手段を実現する。前記ROM202、HDD204等には、以下に説明する各手段を実現するプログラムやデータが記憶されている。
<本発明の実施形態>
次に、主に図3、図4を参照しながら、本発明の実施形態に係る構成及び実行手順について説明する。図3は、本発明のインクジェット記録装置の機能ブロック図である。又、図4は、本発明の実行手順を示すためのフローチャートである。
次に、主に図3、図4を参照しながら、本発明の実施形態に係る構成及び実行手順について説明する。図3は、本発明のインクジェット記録装置の機能ブロック図である。又、図4は、本発明の実行手順を示すためのフローチャートである。
先ず、ユーザーがインクジェット記録装置100の電源を投入し、当該インクジェット記録装置100に通信可能に接続された端末装置等を用いて、画像データと印刷の設定条件(例えば、用紙のサイズが「A4」、モノクロ/カラー印刷が「カラー」等)とを含む印刷ジョブを作成し、前記インクジェット装置100に送信する。
すると、前記インクジェット記録装置100の受付手段301が、前記印刷ジョブを受け付けて(図4:S101YES)、その旨を印刷手段302に通知する。当該通知を受けた印刷手段302は、前記印刷ジョブの設定条件に基づいて、当該設定条件の用紙サイズ(例えば、「A4」)に対応する用紙の搬送を開始する(図4:S102)。
又、印刷手段302は、前記印刷条件のモノクロ/カラー印刷(例えば、「カラー」)に対応して、図1に記載の記録ヘッド114(インクジェットヘッド)の各ラインヘッド114K、114C、114M、114Yを調整し、前記記録ヘッド114のノズルを駆動して、前記印刷ジョブの画像データに対応するインク(液滴)を前記搬送される用紙に吐出していく。
ここで、印刷手段302は、前記用紙Pの搬送を開始する際に、その旨を用紙先端検知手段303に通知し、当該通知を受けた用紙先端検知手段303は、記録ヘッド114のノズル面141に対向する搬送ベルト251の下面に、図5(A)に記載の用紙Pの搬送方向に沿って配置された用紙検知センサー600を用いて、前記搬送ベルト251上における搬送中の用紙Pの搬送方向の先端の位置を検知する(図4:S103)。
用紙先端検知手段303が搬送中の用紙Pの搬送方向の先端の位置を検知する方法は、どのような方法でも構わないが、例えば、以下のようになされる。即ち、図5(A)に示すように、記録ヘッド114のノズル面141が搬送ベルト251に対向して設けられており、駆動ローラ252が回転されることで、搬送ベルト251が用紙の搬送方向に回転し、この搬送ベルト251に送出された用紙Pは搬送ベルト251の回転に伴って搬送方向に搬送される。
ここで、この搬送ベルト251は、図5(B)に示すように、搬送方向に沿って中央で二つに切断され、二つの搬送ベルト251a、251bが所定の間隔Dを空けた状態で、駆動ローラ252と支持ローラ253とによって張設される。これにより中央に、搬送ベルト251の上面から下面に挿通(開口)する領域Sが形成される。この領域Sに、搬送ベルト251の下面に用紙Pの搬送方向の先端の位置を検知する用紙検知センサー600を設けることが出来る。又、この領域Sに対応する間隔Dは、用紙の幅よりも短く、かつ、用紙検知センサー600の幅よりも大きく設定されている。
尚、用紙検知センサー600は、搬送ベルト251上における用紙Pの搬送方向の先端の位置を検知出来るセンサーであれば、どのような構成でもよく、図5に示すように、記録ヘッド114のノズル面141の用紙Pの搬送方向のサイズに対応して、複数の用紙検知センサー600aを用紙Pの搬送方向に直列に配置した構成でも、記録ヘッド114のノズル面141の用紙Pの搬送方向のサイズに対応する長さである一つの用紙検知センサーの構成でも構わない。
又、用紙検知センサー600における用紙Pの搬送方向の先端位置の検知開始位置は、特に限定は無いが、例えば、記録ヘッド114のノズル面141のノズルのうち、用紙Pの搬送方向の最上流のノズルの位置よりも上流側の位置とされる。これにより、最上流のノズルから吐出させたインクを、前記用紙Pの搬送方向の先端の位置に滴下させることが可能となる。
又、用紙検知センサー600における用紙Pの搬送方向の先端の位置の検知範囲は、特に限定は無いが、例えば、選択可能な用紙Pの搬送方向のサイズに対応する範囲とされる。これにより、搬送中の用紙Pの全面に対応して、用紙Pの搬送方向と直角方向のライン状の位置にインクを滴下することが可能となる。この場合、例えば、用紙先端検知手段303が、搬送する用紙Pの搬送方向のサイズ(例えば、「A4」)に対応して、用紙検知センサー600の検知範囲を制御することになる。
又、用紙検知センサー600における用紙Pの搬送方向の先端の位置の検出限界(確認限界)は、特に限定は無いが、例えば、画像データの寸法サイズと解像度とから算出される画素のサイズ又はインクのドットのサイズに対応するよう構成される。検出限界とは、用紙Pの搬送方向のサイズにおいて、検出可能な最小のサイズを意味する。これにより、搬送中の用紙Pの搬送方向の先端の位置に合わせてインクを滴下しても、画素のサイズ又はインクのドットサイズに対応するインク画像を用紙Pに現すことが可能となる。
又、搬送ベルト251の内部には、図示しない所定の吸引部が予め設けられており、用紙Pの搬送が開始されると、印刷手段302が、当該吸引部を用いて、搬送ベルト251の内部の空気を吸引し、更に、当該搬送ベルト251の領域Sから外部の空気を吸引し、搬送ベルト251へ搬送された用紙Pを当該搬送ベルト251の領域Sに吸着する。これにより、搬送ベルト251が回転されると、その回転に対応して吸着された用紙Pが搬送ベルト251上で搬送されることになる。
さて、印刷手段302が、所定の用紙Pを搬送ベルト251へ搬送すると、用紙先端検知手段303が、前記搬送ベルト251上における搬送中の用紙Pの搬送方向の先端の位置を検知し(図4:S103)、その旨をインク吐出手段304に通知する。当該通知を受けたインク吐出手段304は、前記検知された用紙Pの搬送方向の先端の位置に対応して、所定のタイミングで、前記記録ヘッド114のノズル面141に対向する用紙Pの特定の位置に、当該用紙Pの特定の位置に滴下すべきインク画像のインクを吐出する(図4:S104→S105)。
インク吐出手段304がインクを吐出する方法は、どのような方法でも構わないが、例えば、以下の方法によりなされる。先ず、図6(A)、図6(B)に示すように、用紙先端検知手段303が、用紙検知センサー600のうち、用紙Pの搬送方向の最上流のセンサーAによって用紙Pの搬送方向の先端を検知すると(OFF信号からON信号に変わると)、インク吐出手段304が、前記最上流のセンサーAの用紙Pの搬送方向の先端の検知からの経過時間を計測するとともに、所定のメモリーに予め記憶された設定時間T(sec)を取得し(図4:S104)、これを、用紙Pの搬送方向の最前方の位置に吐出するタイミングの算出に利用する。
ここで、前記設定時間Tは、用紙Pの搬送方向の先端を検知してから、前記記録ヘッド114のノズル面141からインクLを吐出するまでの時間を意味し、これを用いて、前記記録ヘッド114のノズル面141からインクLを吐出して、当該ノズル面141に対向する用紙Pの搬送方向の最前方に滴下する。
つまり、用紙Pの搬送方向の先端を検知してから直ぐにインクLを吐出すると、用紙Pの搬送速度等に応じて、ノズル面141に対向する用紙Pの位置が変動し、当該用紙Pの搬送方向の最前方の位置に、当該インクLを適切に滴下することが出来ない。そのため、インクLを用紙Pの搬送方向の最前方の位置(用紙Pの特定の位置)に滴下するための待ち時間として前記設定時間Tを設けることで、インクLを前記用紙Pの搬送方向の最前方の位置に適切に滴下させるのである。
尚、前記設定時間Tは、前記用紙Pの搬送方向の最前方の位置にインクLが滴下された時点から、当該インクLの吐出を介して、当該用紙Pの搬送方向の先端が検知された時点までを逆算することで算出出来る。前記設定時間Tは、例えば、搬送ベルト251の回転速度、用紙Pの搬送速度、搬送ベルト251からノズル面141までの間隔等に応じて適宜設計される。
次に、インク吐出手段304は、前記最上流のセンサーAの用紙Pの搬送方向の先端の検知からの経過時間が前記設定時間Tを超過すると、印刷手段302を介して、用紙Pの搬送方向の最前方の位置に滴下すべきインク画像に対応して、前記記録ヘッド114のインクを吐出する(図4:S105)。
ここで、例えば、最上流のセンサーAで用紙Pの搬送方向の先端が検出された場合は、当該用紙Pの搬送方向の先端の一ライン状の位置に対応するインク画像(画像データであれば、主走査方向の一ライン状の画像データ)に応じてインクが吐出される。
これにより、用紙Pの搬送方向の先端の位置に対応して、適切なタイミングでインクLを吐出し、当該インクLを精度高く用紙Pの搬送方向の最前方の位置(用紙Pの特定の位置)に滴下することが可能となる。
インク吐出手段304がインクLの吐出を完了すると、その旨を印刷手段302に通知し、当該通知を受けた印刷手段302は、印刷ジョブの画像データに基づくインク吐出が完了したか否かを判定する(図4:S106)。
ここで、未だ、用紙Pの搬送方向の先端の位置しかインクが滴下されていないため、印刷手段302は、前記インク吐出が完了していないと判定し(図4:S106NO)、その旨を用紙先端検知手段303に通知する。当該通知を受けた用紙先端検知手段303は、再度、前記用紙検知センサー600を用いて、前記搬送ベルト251上における搬送中の用紙Pの搬送方向の先端の位置を検知する(図4:S103)。
ここで、現時点では、最上流のセンサーAが用紙Pの搬送方向の先端を検知した後であるため、次に、用紙先端検知手段303が、用紙検知センサー600のうち、用紙Pの搬送方向の最上流から二番目のセンサーBによって用紙Pの搬送方向の先端を検知する(図4:S103)。すると、インク吐出手段304が、上述と同様に、前記二番目のセンサーBの用紙Pの搬送方向の先端の検知からの経過時間を計測するとともに、前記設定時間T(sec)を取得する(図4:S104)。
そして、インク吐出手段304は、前記二番目のセンサーBの用紙Pの搬送方向の先端の検知からの経過時間が前記設定時間Tを超過すると、印刷手段302を介して、用紙Pの搬送方向の先端から二番目の位置に滴下すべきインク画像に対応して、前記記録ヘッド114のインクを吐出する(図4:S105)。
ここで、二番目のセンサーBで用紙Pの搬送方向の先端が検出された場合は、当該用紙Pの搬送方向の先端から二番目の一ライン状の位置に対応するインク画像に応じてインクが吐出される。この用紙Pの搬送方向の先端の位置と、二番目の位置との間のサイズは、例えば、画素のサイズ又はインクのドットのサイズに対応する。
さて、未だ、用紙Pの搬送方向の先端の位置と二番目の位置にしかインクが滴下されていないため、印刷手段302は、前記インク吐出が完了していないと判定し(図4:S106NO)、用紙先端検知手段303が、用紙検知センサー600のうち、用紙Pの搬送方向の最上流から三番目のセンサーCによって用紙Pの搬送方向の先端を検知し(図4:S103)、インク吐出手段304が、前記三番目のセンサーCの用紙Pの搬送方向の先端の検知からの経過時間を計測し、前記設定時間T(sec)を取得する(図4:S104)。
そして、インク吐出手段304は、前記三番目のセンサーCの用紙Pの搬送方向の先端の検知からの経過時間が前記設定時間Tを超過すると、印刷手段302を介して、用紙Pの搬送方向の先端から三番目の位置に滴下すべきインク画像に対応して、前記記録ヘッド114のインクを吐出する(図4:S105)。
このように、インク吐出が完了するまで、用紙先端検知手段303が、前記搬送ベルト251上における搬送中の用紙Pの搬送方向の先端の位置の検知を繰り返し、これに対応して、インク吐出手段304が、所定のタイミングで、当該用紙Pの特定の位置に、滴下すべきインク画像のインクの吐出を繰り返す。これにより、搬送ベルト251上における搬送中の用紙Pの搬送方向の先端の位置に対応して、インクを精度高く用紙Pの特定の位置に滴下させて、高品質な印刷物を得ることが可能となる。
さて、搬送中の用紙Pの搬送方向の先端の位置の検知と、インク画像のインクの吐出とが繰り返された結果、インク吐出手段304が、画像データに対応するインク画像のインクLを用紙Pの全面に滴下すると、印刷手段302は、前記インク吐出が完了したと判定し(図4:S106YES)、前記用紙Pを乾燥装置115で乾燥して、排出トレイ131に排紙する。これにより、印刷ジョブの画像形成が完了する。
このように、本発明では、記録ヘッド114のノズル面141に対向する搬送ベルト251の下面に、用紙Pの搬送方向に沿って配置された用紙検知センサー600を用いて、前記搬送ベルト251上における搬送中の用紙Pの搬送方向の先端の位置を検知する用紙先端検知手段303と、前記検知された用紙Pの搬送方向の先端の位置に対応して、所定のタイミングで、前記記録ヘッド114のノズル面141に対向する用紙Pの特定の位置に、当該用紙Pの特定の位置に滴下すべきインク画像のインクを吐出するインク吐出手段304とを備えることを特徴とする。これにより、インクを精度高く用紙Pに滴下することが可能となる。
尚、本発明では、記録媒体として、通常の用紙Pを採用したが、これに限定する必要は無く、インクで画像形成される記録媒体であれば、どのような種類の記録媒体でも構わない。
又、本発明では、搬送ベルト251の領域Sの位置を、搬送ベルト251における搬送方向中央部としたが、用紙Pを吸着できるのであれば、これに限定する必要は無く、側部でも構わない。又、搬送ベルト251の領域Sの数も、一つに限らず、複数としても構わない。
又、本発明では、モノクロ/カラー印刷が「カラー」である場合を想定したが、モノクロ/カラー印刷が「モノクロ」である場合は、印刷手段302が、記録ヘッド114のうち、ブラックに対応するラインヘッド114Kのみを調整し、前記記録ヘッド114のノズルを駆動し、インク吐出手段304が、前記ラインヘッド114Kのみを用いて、インク画像のインクを吐出すれば良い。
又、本発明の実施形態では、インクジェット記録装置100が各手段を備えるよう構成したが、当該各手段を実現するプログラムを記憶媒体に記憶させ、当該記憶媒体を提供するよう構成しても構わない。当該構成では、前記プログラムをインクジェット記録装置100に読み出させ、当該インクジェット記録装置100が前記各手段を実現する。その場合、前記記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の作用効果を奏する。さらに、各手段が実行するステップをハードディスクに記憶させる方法として提供することも可能である。
以上のように、本発明に係る画像形成装置及び画像形成方法は、インクジェット記録装置はもちろん、インクを用いて画像形成する複写機、プリンタ等に有用であり、インクを精度高く記録媒体に滴下することが可能な画像形成装置及び画像形成方法として有効である。
100 インクジェット記録装置
301 受付手段
302 印刷手段
303 用紙先端検知手段
304 インク吐出手段
301 受付手段
302 印刷手段
303 用紙先端検知手段
304 インク吐出手段
Claims (4)
- 搬送ベルト上の用紙に、記録ヘッドのノズル面のノズルからインクを吐出して、画像形成する画像形成装置であって、
記録ヘッドのノズル面に対向する搬送ベルトの下面に、用紙の搬送方向に沿って配置された用紙検知センサーを用いて、前記搬送ベルト上における搬送中の用紙の搬送方向の先端の位置を検知する用紙先端検知手段と、
前記検知された用紙の搬送方向の先端の位置に対応して、所定のタイミングで、前記記録ヘッドのノズル面に対向する用紙の特定の位置に滴下すべきインク画像のインクを吐出するインク吐出手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記搬送ベルトは、搬送方向に沿って中央で二つに切断され、二つの搬送ベルトが所定の間隔を空けた状態で、駆動ローラと支持ローラとによって張設され、
前記用紙検知センサーは、前記間隔に対応して形成される搬送ベルトの上面から下面に挿通する領域に設けられる
請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記インク吐出手段は、前記用紙検知センサーの所定位置で用紙の搬送方向の先端が検知されると、当該所定位置で用紙の搬送方向の先端の検知からの経過時間を計時し、当該経過時間が、インクを用紙の特定の位置に滴下するための待ち時間である設定時間を超過すると、当該用紙の特定の位置に滴下すべきインク画像のインクを吐出する
請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 搬送ベルト上の用紙に、記録ヘッドのノズル面のノズルからインクを吐出して、画像形成する画像形成方法であって、
記録ヘッドのノズル面に対向する搬送ベルトの下面に、用紙の搬送方向に沿って配置された用紙検知センサーを用いて、前記搬送ベルト上における搬送中の用紙の搬送方向の先端の位置を検知するステップと、
前記検知された用紙の搬送方向の先端の位置に対応して、所定のタイミングで、前記記録ヘッドのノズル面に対向する用紙の特定の位置に滴下すべきインク画像のインクを吐出するステップと
を備えることを特徴とする画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014067847A JP2015189079A (ja) | 2014-03-28 | 2014-03-28 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014067847A JP2015189079A (ja) | 2014-03-28 | 2014-03-28 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015189079A true JP2015189079A (ja) | 2015-11-02 |
Family
ID=54424023
Family Applications (1)
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JP2014067847A Pending JP2015189079A (ja) | 2014-03-28 | 2014-03-28 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2015189079A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018138372A (ja) * | 2017-02-24 | 2018-09-06 | 宮川工機株式会社 | 木材印字システム |
US10427427B2 (en) | 2017-07-13 | 2019-10-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Printing apparatus that detects whether a print medium runs out and, during double-sided printing, discards image data to be printed on the run out print medium, and related print control method |
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2014
- 2014-03-28 JP JP2014067847A patent/JP2015189079A/ja active Pending
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US10427427B2 (en) | 2017-07-13 | 2019-10-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Printing apparatus that detects whether a print medium runs out and, during double-sided printing, discards image data to be printed on the run out print medium, and related print control method |
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