JP2001129979A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

Info

Publication number
JP2001129979A
JP2001129979A JP31206499A JP31206499A JP2001129979A JP 2001129979 A JP2001129979 A JP 2001129979A JP 31206499 A JP31206499 A JP 31206499A JP 31206499 A JP31206499 A JP 31206499A JP 2001129979 A JP2001129979 A JP 2001129979A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
sheet
ink
head
recovery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31206499A
Other languages
English (en)
Inventor
慎一郎 ▲高▼濱
Shinichiro Takahama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP31206499A priority Critical patent/JP2001129979A/ja
Publication of JP2001129979A publication Critical patent/JP2001129979A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Common Mechanisms (AREA)
  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不必要なヘッド回復動作を実行しないように
することで装置の保護機能を強化したインクジェット記
録装置を提供する。 【解決手段】 記録ヘッドからインクを吐出して記録を
行うインクジェット記録装置において、シートを搬送す
るための搬送ローラ7と、記録ヘッドのインク吐出を回
復させるためのキャップ部材32等の回復手段と、搬送ロ
ーラ7及び前記回復手段を構成するピストン等を動作さ
せる搬送モータ34と、前記搬送ローラ7によるシート搬
送状態を検出するセンサとを有し、前記センサによりシ
ートの搬送エラーが検出されたときに、前記回復手段に
よる回復動作を実行できないよう構成したことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明記録ヘッドからインク
を吐出して記録を行うインクジェット記録装置に関し、
特に不必要なヘッド回復動作を実行しないようにするこ
とで装置の保護機能を強化したインクジェット記録装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置では、記録ヘッ
ドのノズルからインク吐出不良を防止するためにヘッド
回復動作(インクの吸引、インク拭き取り、乾燥防止の
キャッピング等)を行わせるのが一般的である。そし
て、モータ個数を減少するために、前記ヘッド回復動作
を行わせる駆動源として、シートを搬送するための搬送
ローラを駆動するモータと共用しているものがある。
【0003】このように、シート搬送動作とヘッド回復
動作を1つのモータで行う場合、ヘッド回復動作時にシ
ートも動いてしまうが、通常はシート搬送時にヘッド回
復動作を行うことはないので、格別の問題は生じない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シート
搬送動作とヘッド回復動作を1つのモータで行う装置に
あっては、シートが搬送途中で詰まる、いわゆるジャム
した場合は、ジャムしている最中にヘッド回復動作を行
うと動けないシートを無理に動かそうとするために、機
器を傷めるおそれがある。
【0005】また、1つの記録装置に複数のホストコン
ピュータを接続可能としたものにあっては、記録装置は
ホストを判別することなく、ホストから送出された記録
信号を受信すると公平に処理を受け付けていた。そのた
めに、特にネットワーク環境においては、利用状況を監
視することが出来ず、不正利用されても判別できなかっ
た。
【0006】本発明は従来の上記課題を解決するもので
あり、その目的は、不必要なヘッド回復動作を実行しな
いようにすることで装置の保護機能を強化したインクジ
ェット記録装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る代表的な構成は、記録ヘッドからインク
を吐出して記録を行うインクジェット記録装置におい
て、シートを搬送するための搬送手段と、前記記録ヘッ
ドのインク吐出を回復させるための回復手段と、前記搬
送手段及び前記回復手段を動作させる駆動源と、前記搬
送手段によるシート搬送状態を検出するシート検出手段
と、を有し、前記シート検出手段によりシートの搬送エ
ラーが検出されたときに、前記回復手段による回復動作
を実行できないよう構成したことを特徴とする。
【0008】上記構成にあっては、ジャムした場合等に
おいてシート搬送できない状態にある場合に、ヘッド回
復動作を実行しないようにしてヘッドをロックすること
により、シート搬送動作とヘッド回復動作を共通の駆動
源で行う構成であっても機器の損傷を防止することがで
きる。
【0009】また、複数のホストから記録信号を受ける
場合にあって、登録されたホスト以外から記録信号が送
出された場合には、ヘッド回復動作を実行しないように
して記録を行わないことにより、正規のユーザーのみに
対してサービスを提供することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明の一実施形態に係るイ
ンクジェット記録装置について、図面を参照して説明す
る。
【0011】〔第1実施形態〕図1乃至図7を参照して
第1実施形態について説明する。なお、ここではまず、
記録装置の全体構成について説明し、次にシート搬送と
ヘッド回復動作について説明する。
【0012】{全体構成}本実施形態に係る記録装置
は、シリアル型のインクジェット記録装置であり、該記
録装置に用いる記録ヘッドとしては着脱可能なディスポ
ーザブルタイプの記録ヘッドを使用している。
【0013】図1は記録装置の全体断面説明図であり、
図2は要部の分解斜視説明図、図3は記録部の断面説明
図である。図1乃至図3において、装置本体1の下部に
は給紙カセット2が着脱可能に装填されており、この給
紙カセット2に積載収納された記録シート3を給紙ロー
ラ4で給紙し、且つ中間ローラ対5で記録手段6へ給紙
する。さらに、搬送手段を構成する搬送ローラ7及びこ
れにシートを押圧して従動回転するピンチローラ8とに
よって記録シート3を搬送し、記録後のシートを排紙ロ
ーラ9とこれにシートを押圧して従動回転する拍車10に
よってシート排紙部11へ排出する。尚、ここで前記拍車
とはシートに対する接触面積が小さく、インク吐出によ
ってインク像が記録されたシート面側に接触しても、該
インク像を乱すことがない回転体をいう。
【0014】なお、装置上部には手差し口12が設けられ
ており、ここからも記録手段6へ記録シート3を給送し
得るようになっている。
【0015】そして、前記搬送ローラ7と排紙ローラ9
によって搬送される記録シート3に対して記録手段6に
よって記録をするが、記録手段はキャリッジモータ13の
正逆駆動によってキャリッジ14がガイドシャフト15及び
ガイドレール16に沿ってシート幅方向(シート搬送方向
と直交する方向)に往復走査可能に設けられている。こ
のキャリッジ14にはカラーインクタンク17及びモノクロ
インクタンク18が着脱可能に装填され、且つそれぞれの
タンク17,18はインク吐出口を配列した記録ヘッド19と
一体となる。搬送された記録シート3に対し、キャリッ
ジ14を走査しながら記録ヘッド19が画信号に応じたイン
クを吐出することにより、画像を記録するものである。
【0016】なお、本実施形態では記録ヘッド19からイ
ンクを吐出する構成として、記録信号に応じて電気熱変
換体に通電し、その熱エネルギーによってインクに生ず
る膜沸騰を利用してインクに生ずる気泡の成長、収縮に
より、インクを吐出口から吐出するように構成してい
る。
【0017】その代表的な構成や原理については、例え
ば米国特許第4723129号明細書、同第4740796号明細書に
開示されている基本的な原理を用いて行うものが好まし
い。この方式は所謂オンデマンド型、コンティニュアス
型の何れにも適用可能であるが、特にオンデマンド型の
場合には、液体(インク)が保持されているシートや液
路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報
に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える
少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、電
気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッドの
熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号
に一対一で対応した液体内の気泡を形成できるので有効
である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介し
て液体を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。
この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の
成長収縮が行われるので、特に優れた液体の吐出が達成
でき、より好ましい。
【0018】また、シート搬送経路であって、記録位置
よりもシート搬送方向上流側にはシート検出手段として
のシートセンサ20が設けられており、記録シート先端の
位置を検出する手段として用いられ、回動可能なレバー
を有し、このレバーが前述した給紙ローラ4及び中間ロ
ーラ対5により搬送された記録シート3の先端により回
動して引き上げられることにより、記録シート3の到達
を検出する。そして、このセンサ20によってシート検出
後、該記録シート3を規定量搬送することで記録開始位
置に記録シート3をセットするものである。
【0019】同様に、シート搬送経路であって、記録位
置よりもシート搬送方向下流側にもシート検出手段とし
ての排紙センサ21が設けられており、これらセンサ20,
21のON/OFFを検出することにより、シートが適正
に搬送されているか、あるいはジャムしているかを検出
するようになっている。
【0020】図4は記録装置の外観説明図であり、図4
において、22は操作パネルであり、電源スイッチ22a、
リセットスイッチ22b及び電源表示22c、データ転送表
示22d、ジャム等が生じたときに表示するためのエラー
表示22e、及びブラックインク/カラーインクそれぞれ
においてインク残量を表示するためのインク残量表示が
設置され、22fがブラックインク用残量表示で2個設け
られ、22gがカラーインク用残量表示で2個設けられて
おり、各色それぞれにおいてそのインク使用量に対応さ
せて「無点灯」「1個のみ点灯」「2個点灯」の3段階
の表示モードを持たせ、インクの残量を表現させ、タン
クの容量が2種類ある場合において、それぞれの容量に
応じて表示の意味合いに差を持たせている。
【0021】尚、本発明におけるインク残量検出方法
は、カラーインク/ブラックインクそれぞれにおいて、
記録動作もしくは回復動作により吐出された総ドット数
をカウントし、あらかじめ設定されたインク総容量の値
(総ドット数)と比較することで検出する。
【0022】又、メインケース23において、アクセスカ
バー24をオープンした位置に前述のドットカウント数を
リセットするためのドットカウントリセットキー(不図
示)がカラー/ブラックそれぞれに対応して1個ずつ
(計2個)設けられており、インクタンクを交換して新
規タンクの使用を開始したときに交換したタンクに対応
したスイッチを押すことでカウンタをリセットさせ、イ
ンク残量表示が点灯している場合は消灯させる。
【0023】25は排紙カバーであり、プリンタから排出
された記録シート3がストックされるシート排紙部11を
カバーし、メインケース23に対して着脱可能に取付けれ
ており、排紙カバー25の上面のほとんどの領域は略平面
であり、メインケース23及び他の構成部品の上面と略同
一面となるように構成している。
【0024】また、ディスポーザブルタイプの記録ヘッ
ドカートリッジまたはインクタンクを新規に取り付け
る、又は交換する際に、前記アクセスカバー24をオープ
ンして交換作業を行う。
【0025】アクセスカバー24には、図1に示すよう
に、レバー部24aが設けられており、アクセスカバー24
がオープンしたときにおいて、記録手段に回転可能に取
りつけられたカバーアーム26を介して、カバースイッチ
27のレバーを回転させスイッチをONすることにより、
アクセスカバー24のオープン状態を認識する構成となっ
ており、カバーのオープンを検知して規定時間経過した
のちにキャリッジ14をカートリッジ交換ポジションに自
動的に移動させ、又、アクセスカバーがクローズされた
事を前述手段により検知した場合、規定の位置(ホーム
ポジションもしくは回復動作ポジション等)にキャリッ
ジ14を自動的に移動させるシーケンスを持たしている。
【0026】また、図1において、28は搬送カバーであ
り、記録シート搬送経路を構成する一部材であると共
に、記録シート搬送経路内で記録シートが何らかの原因
で詰まったとき(ジャム時)に該搬送カバー28をオープ
ンして詰まった記録シートを取り出す時に用いる。
【0027】29は排紙トレイで、プリンタユニットから
排出された記録シートがシート排紙部11に排紙された場
合、記録シートが装置本体(手前)から脱落するのを防
止する為のシート支え(補助)部材であり、通常は装置
本体に収納された状態であるが、必要に応じて本体から
引き出して使用するものである。
【0028】{ヘッド回復動作の駆動伝達}本装置は、
記録ヘッド19のノズル内に溜まったインクや異物を吸引
により取り除く回復手段を有する。また、この回復動作
などを行ってもノズル内に残される少量の異物やインク
を取り除く、予備吐出動作と呼ばれる動作を行う。予備
吐出動作は、通常印字のために行う記録ヘッド駆動を、
記録シート上以外の所定の位置で行うものである。これ
らの動作により排出された廃インクは、記録位置におい
て記録シートを支持するプラテン30の内壁に組み込まれ
た廃インク吸収体31(図3参照)に収容される。
【0029】また、図2に示すように、キャリッジ14の
移動領域一方端部であって、シート搬送領域外には、キ
ャップ部材32が設けられている。このキャップ部材32は
非記録時の記録ヘッドをキャッピングし、該ヘッドから
のインク乾燥を防止してヘッドを保護するものである。
そして、キャップ部材32には、図5に示すように、シリ
ンダ33が連通されており、該シリンダ33をピストン駆動
することで記録ヘッド内の不要インクを吸引し、ヘッド
のインク吐出機能を回復させるように構成されている。
【0030】ここで、前記記録ヘッドの回復駆動構成に
ついて説明する。図5はヘッド回復駆動構成の説明図で
あり、図において、34は搬送ローラ7を駆動するための
駆動源である搬送モータであり、この駆動力が、モータ
ギア34aおよびダブルギア35から搬送ギア36に伝達さ
れ、該搬送ギア36と一体的な搬送ローラ7が回転する。
【0031】キャリッジ14が非記録領域に達して、キャ
リッジ14に形成されたクラッチ切替突起14aによりトリ
ガーギア37(搬送ローラに同軸的に摺動かつ回転可能に
して装着されている)が押されると、トリガーギア37が
搬送ギア36方向へ移動して、該搬送ギア36と噛合し、そ
の駆動力がトリガーギア37へ伝達される。すなわち、搬
送ギア36とトリガーギア37の対向側面には互いに噛合し
得る三角歯(図示せず)が形成されており、前記のよう
にトリガーギア37が搬送ギア36へ付勢されると、両ギア
は三角歯によって噛合して駆動伝達可能となっている。
【0032】トリガーギア37とポンプギア38は、この状
態において噛み合っているためポンプギア38へ駆動が伝
達される。一方、トリガーギア37は搬送ギア36から離れ
ており、また、ポンプギア38には搬送ギア36との噛み合
い位置に切り欠き部が設けられているため、ポンプギア
38には搬送ギア36からの駆動は伝達されない。
【0033】搬送ギア36とポンプギア38との噛み合いと
同時にキャリッジ14がキャッピング位置に移動してキャ
ップ部材32により記録ヘッド19のインク吐出口が塞がれ
る。ポンプギア38は、シリンダギア39を介してシリンダ
33中のピストンを移動させ、これに伴って、キャップ部
材32を介して記録ヘッド19のインク吐出口からシリンダ
33内にインクが吸引され、記録ヘッド19のインク吐出機
能が回復する。
【0034】このように、ポンプギア38への搬送モータ
34からの駆動力の伝達は、ポンプギア38、搬送ギア36、
トリガーギア37およびキャリッジ14の動きによって制御
され、回復動作の駆動と搬送ローラの駆動を1つのモー
タによって行われる。
【0035】{ヘッド回復動作の制御構成}次にヘッド
回復動作の制御構成について説明する。図6は制御構成
のブロック図であり、図7はジャム時におけるヘッド回
復駆動の手順を示すフローチャートである。
【0036】図6に示すように、制御手段はコントロー
ラ部40とエンジン部41からなり、前者は後者に対して、
示されていないホスト(例えばパソコン等)からの記録
コマンド・記録データを解析しビットマップ展開したデ
ータを生成し、コントローラI/F40aを通して転送さ
れる。このとき、エンジン部41はシート給送要求があれ
ばエンジンI/F41aを通して搬送モータ34を駆動さ
せ、シートセンサ20によってシート給送を完了したとこ
ろで前記搬送モータ34の駆動を停止する。ここでのシー
ト検出をコントローラ部40に通知後、改めて記録要求を
エンジン部41に伝え、示されていないバッファの記録デ
ータフル状態を確認すると、エンジン部41はエンジンI
/F41aを通してキャリッジモータ13を駆動させ、ヘッ
ドを走査させインクを吐出させ1行の記録を実行する。
【0037】全記録を完了すると、コントローラ部40よ
りシート排出要求がエンジン部41に発行されるため、該
エンジン部は搬送モータ34を連続駆動し、シートの後端
を排紙センサ21により検知すると、前記搬送モータ34の
駆動を止め、コントローラ部40より次ページの記録や次
のジョブの記録要求がないと判断すると、エンジン部41
はヘッドの保守作業(メンテナンス)を実行する。
【0038】このとき、記録ヘッドのキャッピング位置
(ホームポジション)にキャリッジ14を移動させ、前述
したようにトリガーギア37と搬送ギア36とを噛合させる
ことで搬送モータ34の駆動力をシリンダギア39に伝達可
能とし、ヘッドのキャップ、インクの吸引、ふき取り等
のヘッド回復動作(メンテナンス)を行う。
【0039】ところが、搬送モータ34は搬送ローラ7の
駆動とヘッド回復駆動とに兼用されているため、シート
が挿入された状態で記録が中断されているとき、例えば
記録途中で装置のカバーが開けられてヘッドを動かさな
いように待機している場合、あるいはジャムエラーを起
こして記録を続行できなくなっている場合にヘッドの乾
燥を抑えるために定期的に回復動作を行うと、シートを
前後に搬送しようとするために、特にジャムの場合には
ローラに無理な過重をかけたり、ヘッドと接触して傷め
たりと、2次的な問題を引き起こすことがある。
【0040】そこで、本実施形態ではジャムを検出した
場合には、即時にヘッドをキャップ部材32でキャップし
てホームポジションに固定し、次のヘッド回復(初期
化)要求があってもキャップ状態を解除せずに以降の回
復動作を中止し、マニュアル操作でジャムシートを取り
除き、センサ20,21がシート検出しなくなったところ
で、ヘッドのキャップを解除可能して記録スタンバイ状
態にするものである。
【0041】その動作手順を図7に示す。図7は記録装
置においてジャムが発生した以降の処理を示している。
【0042】シート搬送中にジャムが発生した場合に
は、S201でジャムエラーが生じていることをエラー表
示22eに表示し、使用者に通知する処理を示す。
【0043】次にS202でセンサ20,21から、すでにジ
ャムシートを取り除いたと判定されればS203でエラー
を解除する処理を行い、未だジャム状態のままであると
判定した場合にはS204で記録ヘッドがキャップ部材32
でキャップされているかどうか判定し、キャップされて
ないと判断するとS205でキャップ処理をする。
【0044】以降、S202でジャム状態が解除されたと
判定されないかぎりはキャップ部材32をはずすことな
く、いかなるコマンドによる記録要求、ヘッドクリーニ
ングやカートリッジ交換要求であっても無視され、S20
2の処理をループする。これは、ジャム時にはシートを
搬送させないように、記録ヘッドを固定する作用があ
る。特に、シートの搬送と記録ヘッドの回復初期化処理
が同じモーターにより駆動されるため、ジャム処理後に
このループの中で記録ヘッドをロックすることで、内部
の機構を破壊したりしないようになっている。
【0045】次にジャムの原因となっているシートを取
り除いたときに、S203でエラーランプを消灯してエラ
ーを解除する。そして、S206で、コントローラ部から
の記録要求がないと判断され、S207で一定時間が経過
している場合にはS208で記録ヘッドのキャップ処理を
行い、記録データの処理持ち状態になる。一方、S206
でコントローラ部から記録要求があると判断されると、
S209で記録ヘッドのキャップを開けて初期化処理をし
てシート給送されるのを待つ状態になる。すなわち、S
208、S209の処理を終了すると、以降はジャムを検知す
るまでは前記のフローを完了する。
【0046】上記のように、シートがジャムした場合
に、エラー警告した上で、即時記録ヘッドをキャップ
し、その後は記録ヘッドの回復初期化を要求する操作を
すべてエラー解除されるまで禁止することで搬送モータ
を停止してジャムの原因となっているシートによる二次
障害、例えば、記録ヘッドとシートとの接触によりノズ
ルを傷める等を回避することができる。
【0047】ホストからの記録要求はすべてジャムのエ
ラーステータスを参照することにより、コントローラ部
から禁止することも可能で、またパネル操作によるシー
ト給送要求も同様である。仮に、記録ヘッドをイニシャ
ルする要求がエンジン部に到達した場合でも、キャップ
を開ける操作をエンジン部で実行できなくすることもで
きるため、二重の意味で、記録ヘッドの動作をロックし
ていることになる。
【0048】また、電源投入時およびリセット時にシー
ト情報をセンサ検知すると、ヘッドを初期化処理しない
ようにもできる。
【0049】〔第2実施形態〕次に本発明の第2実施形
態について説明する。第2実施形態は記録装置の基本的
な構成は前述した第1実施形態と同一であるが、特定の
ホストのみに記録装置の使用権を与えるようにしている
点で第1実施形態と異なる。ここでは、第1実施形態と
異なる構成について説明する。
【0050】本実施形態における記録装置は、ホストお
よびホストに付属するドライバソフトと、ホストに接続
された記録装置とから構成される一般的なシステムに適
用される。
【0051】ドライバソフトは、記録要求を出すたびに
ホストのIDを記録装置に転送し、記録装置の記憶手段
に登録されているIDと比較して一致していれば、イン
クジェット記録装置のキャップロックを解除してヘッド
の回復初期化処理を行い、シートを給送して記録を開始
する。
【0052】一方、別のホストから同様のドライバソフ
トを仲介して、記録要求を出した場合には、ホストのI
Dが記録装置の記憶手段に登録されているIDリストに
ないため、記録ヘッドのキャップは解除されずロックさ
れたままになる。なお、ホストのIDは、管理者が、任
意に定義する文字列で、ドライバソフトのインストール
時に同時に組み込ませる暗号列である。
【0053】記録装置の記憶手段へのIDリストの登録
は、初期IDをもたせたホストから可能で、削除、再登
録、優先度等を定義することもできる。その結果、無関
係なホストからの記録要求をキャンセルすることが可能
で、オフィス等、課金システムをとるシステムにおいて
資源を保護することができる。
【0054】図8は第2実施形態に係る記録要求処理の
手順を示すフローチャートである。図に示すように、S
401においてホストよりホストIDを受信すると記録装
置はこれをRAM上に展開し、次にS402においてEE
ROM等に保存されているIDリストを順に前記のRA
Mにロードし、S403で比較して一致するIDが存在す
るかどうか判定する。一致する場合には、記録装置の使
用許可を与えるS404以降の処理を、一致しない場合に
は、使用許可を与えないS405以降の処理を実行する。
【0055】使用許可が与えられた場合には、S404で
記録装置は記録ヘッドの回復初期化処理を開始するため
記録ヘッドのキャップロックを解除し、即時インクを吐
出できるように回復処理を行う。一方、使用許可が与え
られない場合には、S405で記録許可されていない旨を
ステータス情報として返した後にオフラインとし、記録
ヘッドをロックしたまま維持し、ヘッド回復処理を行わ
ない。
【0056】この実施形態にあっては、特定のホストの
みに記録装置の使用権を与えるために記録装置にホスト
のIDを識別する機能をもたせて、記録要求のたびにI
Dを判別し、登録されていないホスト機器に対しては、
ヘッドのキャップをロックして装置に係るすべての機能
を停止することでサービスを制限することを可能にす
る。
【0057】そして、シリアル・パラレルI/Fを使う
単一の構成にとどまらず、ネットワーク上の装置の種別
・ホストおよび記録装置の数・通信プロトコルに依らず
ネットワークを構成する記録システムに対しても適用す
ることができる。
【0058】
【発明の効果】本発明は前述のように構成したために、
ジャムした場合等においてシート搬送できない状態にあ
る場合に、ヘッド回復動作を実行しないようにしてヘッ
ドをロックすることにより、シート搬送動作とヘッド回
復動作を共通の駆動源で行う構成であっても機器の損傷
を防止することができる。
【0059】また、複数のホストから記録信号を受ける
場合にあって、登録されたホスト以外から記録信号が送
出された場合には、ヘッド回復動作を実行しないように
して記録を行わないことにより、正規のユーザーのみに
対してサービスを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録装置の全体断面説明図である。
【図2】要部の分解斜視説明図である。
【図3】記録部の断面説明図である。
【図4】記録装置の外観説明図である。
【図5】ヘッド回復駆動構成の説明図である。
【図6】制御構成のブロック図である。
【図7】ジャム時におけるヘッド回復駆動の手順を示す
フローチャートである。
【図8】第2実施形態に係る記録要求処理の手順を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1 …装置本体 2 …給紙カセット 3 …記録シート 4 …給紙ローラ 5 …中間ローラ対 6 …記録手段 7 …搬送ローラ 8 …ピンチローラ 9 …排紙ローラ 10 …拍車 11 …シート排紙部 12 …手差し口 13 …キャリッジモータ 14 …キャリッジ 14a …クラッチ切替突起 15 …ガイドシャフト 16 …ガイドレール 17 …カラーインクタンク 18 …モノクロインクタンク 19 …記録ヘッド 20 …シートセンサ 21 …排紙センサ 22 …操作パネル 22a …電源スイッチ 22b …リセットスイッチ 22c …電源表示 22d …データ転送表示 22e …エラー表示 22f,22g …インク用残量表示 23 …メインケース 24 …アクセスカバー 24a …レバー部 25 …排紙カバー 26 …カバーアーム 27 …カバースイッチ 28 …搬送カバー 29 …排紙トレイ 30 …プラテン 31 …廃インク吸収体 32 …キャップ部材 33 …シリンダ 34 …搬送モータ 34a …モータギア 35 …ダブルギア 36 …搬送ギア 37 …トリガーギア 38 …ポンプギア 39 …シリンダギア 40 …コントローラ部 40a …コントローラI/F 41 …エンジン部 41a …エンジンI/F
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EB13 EB29 EB36 EC22 EC26 FA03 HA56 2C058 AB04 AC07 AC17 AE02 AE09 AF04 AF17 AF20 AF25 GB06 GB13 GB14 GB22 GB31 GB32 GB47 GB49 GB52 GB54 2C064 AA03 AA05 2C480 CA40 CA54 CB07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドからインクを吐出して記録を
    行うインクジェット記録装置において、 シートを搬送するための搬送手段と、 前記記録ヘッドのインク吐出を回復させるための回復手
    段と、 前記搬送手段及び前記回復手段を動作させる駆動源と、 前記搬送手段によるシート搬送状態を検出するシート検
    出手段と、 を有し、 前記シート検出手段によりシートの搬送エラーが検出さ
    れたときに、前記回復手段による回復動作を実行できな
    いよう構成したことを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  2. 【請求項2】 記録ヘッドからインクを吐出して記録を
    行うインクジェット記録装置において、 シートを搬送するための搬送手段と、 前記記録ヘッドのインク吐出を回復させるための回復手
    段と、 記録信号を送出する特定のホストを登録する記憶手段
    と、 を有し、 前記記憶手段に登録されたホスト以外から記録信号が送
    出された場合には、前記回復手段による回復動作を実行
    できないように構成したことを特徴とするインクジェッ
    ト記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段に登録されたホスト以外か
    ら記録信号が送出された場合には、記録を実行しないよ
    う構成したことを特徴とする請求項2記載のインクジェ
    ット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッドが信号に応じて電気熱変
    換体に通電し、該電気熱変換体の発する熱エネルギーを
    利用してインクを吐出することを特徴とする請求項1に
    記載のインクジェット記録装置。
JP31206499A 1999-11-02 1999-11-02 インクジェット記録装置 Pending JP2001129979A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31206499A JP2001129979A (ja) 1999-11-02 1999-11-02 インクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31206499A JP2001129979A (ja) 1999-11-02 1999-11-02 インクジェット記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001129979A true JP2001129979A (ja) 2001-05-15

Family

ID=18024805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31206499A Pending JP2001129979A (ja) 1999-11-02 1999-11-02 インクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001129979A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0251018A (ja) * 1988-08-12 1990-02-21 Canon Inc 相対変位量測定装置
JP2009196232A (ja) * 2008-02-22 2009-09-03 Seiko Epson Corp 記録装置及び記録装置の制御方法
JP2012061626A (ja) * 2010-09-14 2012-03-29 Seiko Epson Corp 印刷装置および該装置の制御方法
JP2013039805A (ja) * 2011-08-19 2013-02-28 Canon Inc インクジェット記録装置および該記録装置の制御方法
US8684488B2 (en) 2010-09-29 2014-04-01 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid ejecting device
JP2014201054A (ja) * 2013-04-10 2014-10-27 セイコーエプソン株式会社 記録装置および記録装置の制御方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0251018A (ja) * 1988-08-12 1990-02-21 Canon Inc 相対変位量測定装置
JP2009196232A (ja) * 2008-02-22 2009-09-03 Seiko Epson Corp 記録装置及び記録装置の制御方法
JP2012061626A (ja) * 2010-09-14 2012-03-29 Seiko Epson Corp 印刷装置および該装置の制御方法
US8684488B2 (en) 2010-09-29 2014-04-01 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid ejecting device
JP2013039805A (ja) * 2011-08-19 2013-02-28 Canon Inc インクジェット記録装置および該記録装置の制御方法
CN102950889A (zh) * 2011-08-19 2013-03-06 佳能株式会社 喷墨打印设备及其控制方法
US9120336B2 (en) 2011-08-19 2015-09-01 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet printing apparatus and control method thereof
JP2014201054A (ja) * 2013-04-10 2014-10-27 セイコーエプソン株式会社 記録装置および記録装置の制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090169222A1 (en) Image forming apparatus
JP5454442B2 (ja) 液体吐出装置
JP4605731B2 (ja) インクジェット記録装置
JP4245411B2 (ja) 画像形成装置
JP2001129979A (ja) インクジェット記録装置
JP2005199606A (ja) 画像形成装置及び記録ヘッド制御方法
JPH1110903A (ja) インクジェットプリンタのインク量検出方式
EP1080900B1 (en) Scanning apparatus
JPH04141470A (ja) インクジェット記録装置および方法
US6672703B2 (en) Inkjet printing apparatus and printing system
US6749282B2 (en) Printing apparatus and printing system
JP2000229405A (ja) 記録装置
JP2000099214A (ja) 電子機器、プリンタ装置、及び、プリンタ装置の制御方法
JPH07112844A (ja) シート検出装置及び画像形成装置
JP2005059554A (ja) インクジェット記録装置の吸引回復方法
JP2001113683A (ja) インクジェット記録装置
JP2915121B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2004009530A (ja) 記録装置および記録装置のカバー開閉制御方法
JP2001205797A (ja) 記録装置
US20040001216A1 (en) Method for preventing repeat printing to a document
JP2005297444A (ja) インクジェット記録装置
JP2003246111A (ja) シリアルプリンタ及びキャリッジ位置制御方法
JPH03218876A (ja) 記録装置
JP2009012282A (ja) インクジェット画像記録装置及びその制御方法
JP4046887B2 (ja) 記録装置