JP4052038B2 - プリンタおよびその制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印字ヘッドを紙経路の幅方向に往復移動させるキャリッジを備え、該キャリッジの動作力を利用して複数の切換機構を切換動作させるプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、プリンタの多機能化が進んでいる。例えば、店舗等で使用される業務用プリンタにおいては、請求書、レシート、クーポン等の複数種の用紙に印字を行ったり、小切手の磁気文字読取処理(MICR)、表書き/裏書き印字処理等を複合的に行うものが知られている。この種のプリンタでは、プリンタの状態を切換える複数の切換機構を備えており、用紙の種類や用紙に対する処理ステップに応じて複数の切換機構が切換動作される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のプリンタでは、上記切換機構の動力としてソレノイドが用いられている。しかしながら、ソレノイドには、作動負荷や作動ストロークに制約があり、複数の切換機構を一つのソレノイドで動作させることが難しい。しかも、ソレノイドを用いた切換機構では、その状態を保持するために電流を流し続ける必要があり、消費電力が増加する不都合がある。
【0004】
また、他の従来技術として、特開平5−318893号に開示されているように、キャリッジの位置を制御することにより、両側が回動自在に支持されたリボンフレームのヘッドに対する高さを、印字領域外の一方の領域ではキャリッジが回動自在に支持された印刷トラック設定部材の回転量を変えることによって設定し、印字領域外の他方の領域では、回動自在に支持された印刷トラック解除部材を回動することにより解除する技術が知られている。しかしながら、上述のように、リボンフレーム、印刷トラック設定部材、及びその解除部材が必要で部品数が多く、しかもリボンの色の切換という機能のみしか有しないものであった。
【0005】
本発明の目的は、複数の切換機構を動作させるものでありながら、キャリッジの動作力を利用して複数の切換機構を動作させることにより、各切換機構を動作させるソレノイドを不要にし、電気回路の簡略化、省電力化、部品点数の削減等を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明のプリンタは、用紙を導く紙経路と、該紙経路内の前記用紙に印字を行う印字ヘッドと、前記印字ヘッドを前記紙経路の幅方向に沿って往復移動させるキャリッジと、第1の位置と第2の位置を取り得る複数の切換機構と、前記複数の切換機構を前記第1若しくは前記第2の位置に移動させることが可能な切換設定部材であって、前記キャリッジの移動範囲の印字領域の両側に設けられた非印字領域の一方に移動する前記キャリッジに移動されたときは前記複数の切換機構の少なくとも一つを前記第1の位置から前記第2の位置に移動させ、他方の前記非印字領域に移動する前記キャリッジに移動されたときは前記複数の切換機構の少なくとも一つを前記第2の位置から前記第1の位置に復帰させる切換設定部材とを有することを特徴とする。
【0007】
上記構成により、キャリッジの両側の非印字領域内でのみ移動される切換設定部材を設け、複数の切換機構の少なくとも一つの切換を設定部材位置によって可能となるため、複数の切換機構の少なくとも一つの切換をキャリッジの位置をコントロールするだけで可能となるから、各切換機構を動作させるソレノイドを不要にし、電気回路の簡略化、部品点数の削減等が可能となる。
【0008】
また、一方の前記非印字領域には、前記複数の切換機構の少なくとも一つを前記第1から前記第2の位置へ切換える切換ポジションを複数設定され、他方の前記非印字領域には前記複数の切換機構の少なくとも一つを前記第2の位置から前記第1の位置に切換える復帰ポジションを複数設定されており、各ポジションへの前記キャリッジの移動にともなって前記切換設定部材が3以上のポジションに移動されるようにすることが望ましい。この場合においては、それぞれの切換機構の切換状態の組み合わせを変えることができるので、各切換機構にソレノイドを設けたものと遜色のない切換制御を行うことができる。
【0009】
また、前記用紙を送る紙送りローラ対を更に備え、前記切換機構の一つが、前記紙送りローラ対の間を開閉させる紙送りローラ開閉機構であることが望ましい。この場合においては、キャリッジの動力を利用し、紙送りローラ開閉機構を含む複数の切換機構を動作させることが可能になる。
【0010】
また、前記紙経路に挿入された前記用紙の先端部が当接する位置決めストッパを更に備え、前記切換機構の一つが、前記位置決めストッパを前記紙経路に対して出没させる位置決めストッパ出没機構であることが望ましい。この場合においては、キャリッジの動力を利用し、位置決めストッパ出没機構を含む複数の切換機構を動作させることが可能になる。
【0011】
また、前記用紙に予め印字された磁気インク文字を読み取るMICRヘッドと、前記MICRヘッドの対向位置で前記用紙を押える紙押え部材とを更に備え、前記切換機構の一つが、前記MICRヘッドと前記紙押え部材との間を開閉させるMICR開閉機構であることが望ましい。この場合においては、キャリッジの動力を利用し、MICR開閉機構を含む複数の切換機構を動作させることが可能になる。
【0012】
また、前記印字ヘッドにインクを送るポンプ更に備え、前記切換機構の一つが、前記ポンプもしくは前記紙送りローラに対して選択的に駆動力を伝動するポンプ・ローラ駆動切換機構であることが望ましい。この場合においては、キャリッジの動力を利用し、ポンプ・ローラ駆動切換機構を含む複数の切換機構を動作させることが可能になる。
【0013】
また、前記キャリッジは、前記紙送りローラ開閉機構と前記MICR開閉機構を、異なる前記切換ポジションで切換えると共に、その切換状態を異なる切換ポジションで復帰させることが望ましい。この場合においては、紙送りローラ開閉機構とMICR開閉機構を、用紙の種類や処理状況に応じて選択的に切換えたり、その切換状態を選択的に復帰することができる。
【0014】
また、前記キャリッジは、一方の前記非印字領域における第1切換ポジションで前記紙送りローラ開閉機構を閉じ側に切換え、また、前記第1切換ポジションよりも外側の第2切換ポジションで前記MICR開閉機構を閉じ側に切換え、また、他方の前記非印字領域における第1復帰ポジションで前記MICR開閉機構の切換状態を復帰し、更に、前記第1復帰ポジションよりも外側の第2復帰ポジションで前記紙送りローラ開閉機構の切換状態を復帰させること好ましい。この場合においては、紙送りローラ開閉機構およびMICR開閉機構を同様に開閉させることができる許りでなく、紙送りローラ開閉機構を閉じたままMICR開閉機構を開いたり、MICR開閉機構を開いたまま紙送りローラ開閉機構を閉じることが可能になり、その結果、用紙の種類や処理状況に応じた切換制御を行うことができる。
【0015】
また、前記キャリッジの前記復帰ポジションは、前記キャリッジのホームポジション側に設定されていることが好ましい。この場合においては、各切換機構の切換状態を復帰させるイニシャライズ処理において、キャリッジをホームポジションに戻すだけで全ての切換機構をイニシャライズできるのでイニシャライズ処理の所要時間を短縮することが可能になる。
【0016】
また、前記切換機構の一つは、少なくとも一対の固定歯車と、前記切換設定部材によって移動される切換部材と、該切換部材によって前記一対の固定歯車の一方に移動され噛合される可動歯車とを備えて構成され、前記可動歯車は、前記固定歯車に噛合される切換え時に回転されることも効果的である。この場合においては、各固定歯車に対する可動歯車の噛合切換えを円滑にし、噛合不良に伴うトラブルの発生を防止することができる。
【0017】
また、前記紙送りローラ開閉機構は、固定側送りローラと、該固定側送りローラに対して進退自在に支持される可動送りローラと、前記切換設定部材によって作動され、前記可動送りローラの位置を切換える切換作動部材とを備えて構成され、前記切換作動部材が、前記切換設定部材上に位置すると共に、前記切換設定部材の作動部に乗り上げることによって作動されることが好ましい。この場合においては、切換設定部材と切換作動部材をオーバーラップ状に配置して配置効率を向上させることができる許りでなく、切換作動部材の反力が切換設定部材の移動方向に作用することを回避し、切換設定部材の位置ずれを防止することができる。
【0018】
また、前記位置決めストッパ出没機構は、前記切換設定部材と前記位置決めストッパとの間に弾性部材を有し、前記切換設定部材は、前記先端部を前記紙経路に出現させるように前記位置決めストッパを作動するとき、前記弾性部材を介して作動させることが好ましい。この場合において、紙経路に例え用紙があったとしても、前記切換設定部材を過大負荷を与えることなく移動させることができる。
【0019】
また、前記目的を達成するため本発明のプリンタにおける制御方法は、前記紙経路に対する用紙の挿入を検出する工程と、前記キャリッジの前記第2切換ポジションへの移動によって、前記紙送りローラ開閉機構および前記MICR開閉機構を閉じ側に切換える工程と、前記用紙を前記紙送りローラ対で送りながら、前記MICRヘッドで前記用紙の磁気インク文字を読み取る工程と、前記キャリッジの前記第1復帰ポジションへの移動によって、前記MICR開閉機構の閉じ側への切換えを復帰する工程と、前記用紙を前記紙送りローラ対で送りながら前記用紙に印字を行う工程とを備える。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に沿って説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るプリンタの斜視図、図2は、プリンタの内部を示す概略側面図である。これらの図に示されるように、プリンタ10の前面には、小切手、単票紙等の用紙Pを手差しで挿入するための挿入口11が形成される一方、上面には、印字後の用紙Pを排出するための排出口12が形成される。プリンタ10の内部には、挿入口11から排出口12に至る側面視L字状の紙経路13が形成されており、該紙経路13上には、挿入口11側から順に、第1用紙検出器14、MICRヘッド15、紙送りローラ対16、第2用紙検出器17、位置決めストッパ18および印字ヘッド19が配置される。
【0021】
第1および第2用紙検出器14、17は、例えば透過型もしくは反射型のフォトセンサで構成され、紙経路13の各位置で用紙Pの有無を検出する。位置決めストッパ18は、挿入口11から挿入された用紙Pを位置決めするもので、紙経路13内に突出して用紙Pの先端を係止する姿勢と、紙経路13から退避して用紙Pの通過を許容する姿勢とに切換動作される。紙送りローラ対16は、紙経路13を挟んで対向する駆動ローラ20と押えローラ21とを備えて構成され、駆動ローラ20の駆動に応じて用紙Pを挟持搬送する。押えローラ21は、駆動ローラ20に対して進退自在であり、駆動ローラ20に用紙Pを押し付ける姿勢と、駆動ローラ20から退避して用紙Pの通過を許容する姿勢とに切換動作される。
【0022】
MICRヘッド15は、小切手に予め印字された磁気インク文字を読み取るもので、MICRヘッド15の読み取りデータに基づいて小切手の有効・無効が判断される。MICRヘッド15の対向位置には、小切手をMICRヘッド15に押し付ける紙押え部材22が設けられる。紙押え部材22は、MICRヘッド15に対して進退自在であり、MICRヘッド15に小切手を押し付ける姿勢と、MICRヘッド15から退避して用紙Pの通過を許容する姿勢とに切換動作される。
【0023】
印字ヘッド19は、左右方向(紙経路13の幅方向)に往復移動するキャリッジ23上に設けられ、プラテン24によって裏面が押えられた用紙Pの表面に、1又は複数列ずつのドットマトリックス印字を行う。
【0024】
印字ヘッド19の印字方式は、インクジェット方式であり、図示しないインク供給ポンプの駆動に応じてインク容器(図示せず)からインクが供給される。
【0025】
図3は、キャリッジ移動機構を示す平面図、図4は、キャリッジ移動機構を示す正面図、図5は、キャリッジ移動機構を示す右側面図である。これらの図に示されるように、キャリッジ23は、前後一対のガイド軸25、26によって左右移動自在に支持され、キャリッジ移動機構27の駆動に応じて移動される。キャリッジ移動機構27は、キャリッジフレーム28上に設けられる左右一対のプーリ29と、該プーリ29間に懸回され、且つ、所定位置でキャリッジ23に連結されるベルト30と、一方のプーリ29を正逆回転させるキャリッジモータ31とを備えて構成されており、キャリッジモータ31の正逆駆動に応じてキャリッジ23が左右移動される。
【0026】
図6は、切換設定部材である切換板および各種の切換機構を示す平面図、図7は、切換板および各種の切換機構を示す左側面図、図8は、切換板および各種の切換機構を示す右側面図である。
【0027】
これらの図に示されるように、キャリッジフレーム28上には、左右方向にスライド自在な切換板32が設けられている。切換板32は、左右方向に長いプレート部材であり、その左右両側および中間部に左右方向を向く長孔32aが形成されている。
【0028】
切換板32は、左右両側の長孔32aを、キャリッジフレーム28に設けられたガイドピン33に係合させ、中央部の長孔32aを、図示していない皿バネを介してトラス小ネジ33aでキャリッジフレーム28に固定される。これにより、切換板32は、キャリッジ23の走行方向と平行の左右スライド自在に、しかも、皿バネによる摩擦負荷が付与されていることから微振動等によって切換板32がスライドしないで各カムポジションに保持されるようにキャリッジフレーム28に支持される。
【0029】
切換板32の左右両端側には、非印字領域内のキャリッジ23と当接する係合爪32b、32cが曲げ起し状に形成されている。係合爪32bは、キャリッジ23が左側の非印字領域に移動したときにキャリッジ23が当接する係合部であり、これにより切換板32がキャリッジ23と一体的に左側へ移動される。また、係合爪32cは、キャリッジ23が右側の非印字領域に移動したときにキャリッジ23と当接する係合部であり、これにより切換板32がキャリッジ23と一体的に右側へ移動される。
【0030】
本実施の形態では、図22及び図23に示すように、切換板32は、3つのカムポジションが設定されており、一方、キャリッジ23には、切換板32を各カムポジションに移動させるための左右の非印字領域のそれぞれに2ポジション計4つの切換ポジションが設定される例を用いて説明する。
【0031】
切換板32がホームポジションである右側カムポジションに位置している。左側非印字領域に設定される第1切換ポジションまでキャリッジ23を移動すると、切換板32が中間カムポジションへ移動し、さらに、第1切換ポジションの外側方に設定される第2切換ポジションまでキャリッジ23を移動すると、切換板32が左側カムポジションへ移動する。
【0032】
また、左側カムポジションに位置している切換板32は、右側非印字領域に設定される第1復帰ポジションまでキャリッジ23を移動すると、中間カムポジションへ移動し、さらに、第1復帰ポジションの外側方に設定されるキャリッジ23のホームポジションである第2復帰ポジションまでキャリッジ23を移動すると、切換板32が右側カムポジションへ移動する。
【0033】
以下、上記切換板32のポジション移動に応じて切換動作される各種の切換機構を図面に沿って詳細に説明する。
図9(A)は、閉状態を示す紙送りローラ開閉機構の平面図、図9(B)は、開状態を示す紙送りローラ開閉機構の平面図、図10(A)は、閉状態を示す紙送りローラ開閉機構の正面図、図10(B)は、開状態を示す紙送りローラ開閉機構の正面図、図11(A)は、閉状態を示す紙送りローラ開閉機構の右側面図、図11(B)は、開状態を示す紙送りローラ開閉機構の右側面図である。
【0034】
これらの図に示されるように、駆動ローラ(固定側送りローラ)20は、左右方向を向く駆動ローラ軸34に所定間隔を存して複数設けられる一方、押えローラ(可動送りローラ)21は、駆動ローラ軸34の前方に並列する押えローラ軸35に所定間隔を存して複数設けられる。押えローラ軸35は、フレーム支軸36を支点として回動する押えローラフレーム37に設けられており、該押えローラフレーム37の回動に伴って、押えローラ21を駆動ローラ20に対して進退させる。
【0035】
押えローラフレーム37の右端部には、前方に延出する切換作動アーム(切換作動部材)37aが形成されている。切換作動アーム37aは、駆動ローラ軸34の下側を迂回するように前方に延出し、その先端部に形成される係合片37bが切換板32上に位置する。切換板32には、所定のカムポジションで切換作動アーム37aの係合片37bに係合する第1カム片32dが形成されている。第1カム片32dは、左右方向を向いて起立しており、切換板32が左側または中間のカムポジションに位置するときは、切換作動アーム37aの係合片37bに係合しない。
【0036】
この状態では、例えばバネの付勢力によって押えローラ21が駆動ローラ20に接当し、両ローラ20、21間が閉じられる。一方、切換板32が中間カムポジションよりも右側に移動すると、第1カム片32dの傾斜部32eが切換作動アーム37aの係合片37bを持ち上げ、更に、切換板32が右側カムポジションに達すると、係合片37bが第1カム片32dの平坦部32fに乗り上げる。この状態では、切換作動アーム37aの上方への回動に伴って押えローラ21が駆動ローラ20から退避し、両ローラ20、21間が開かれる。
【0037】
図12(A)は、ローラ駆動状態を示すポンプ・ローラ駆動切換機構の平面図、図12(B)は、ポンプ駆動状態を示すポンプ・ローラ駆動切換機構の平面図、図13(A)は、ローラ駆動状態を示すポンプ・ローラ駆動切換機構の正面図、図13(B)は、ポンプ駆動状態を示すポンプ・ローラ駆動切換機構の正面図、図14(A)は、ローラ駆動状態を示すポンプ・ローラ駆動切換機構の右側面図、図14(B)は、ポンプ駆動状態を示すポンプ・ローラ駆動切換機構の右側面図である。
【0038】
これらの図に示されるように、駆動ローラ軸34には、その右端部に一体的に設けられるローラ駆動歯車(固定歯車)38と、フレーム支軸36の右端部に回転自在に設けられる駆動切換歯車(可動歯車)39と、該駆動切換歯車39の下方に設けられる幅広歯車40と、該幅広歯車40と一体回転する伝動歯車41とを介して紙送りモータ42の動力が伝動される。
【0039】
駆動切換歯車39は、幅広歯車40との噛合いを維持した状態でフレーム支軸36に沿うスライドが許容されると共に、図示しないバネ(後述する切換作動アーム44を右回転方向に付勢するバネ)によって右側に付勢され、ローラ駆動歯車38に噛合する。幅広歯車40の左端部上方には、インク供給ポンプに駆動力を伝動するポンプ駆動歯車43が設けられており、駆動切換歯車39がバネの付勢力に抗して左側にスライドしたとき、ポンプ駆動歯車43に駆動切換歯車39が噛合し、インク供給ポンプに紙送りモータ42の動力が伝動される。
【0040】
また、駆動切換歯車39の前方には、アーム支軸44aを支点として左右回動自在な切換作動アーム44が設けられる。切換作動アーム44の後端部は、駆動切換歯車39の係合溝39aに係合する一方、前端部は、切換板32上に位置する。切換板32には、所定のカムポジションで切換作動アーム44の前端部に係合する第2カム片32gが形成されている。第2カム片32gは、前後方向を向いて起立しており、切換板32が左側または中間のカムポジションに位置するときは、切換作動アーム44に係合しない。
【0041】
この状態では、駆動切換歯車39がバネの付勢力でローラ駆動歯車38に噛合し、駆動ローラ軸34に駆動力が伝動される。一方、切換板32が右側のカムポジションに移動すると、第2カム片32gが切換作動アーム44の前端部を右側に押し、それに伴って切換作動アーム44の後端部が駆動切換歯車39を左側にスライドさせる。この状態では、駆動切換歯車39がポンプ駆動歯車43に噛合し、インク供給ポンプに駆動力が伝動される。
【0042】
駆動切換歯車39の噛合の切換えを行う場合は、それに先立って紙送りモータ42が駆動される。これにより、各駆動歯車38、43の歯と駆動切換歯車39の歯が歯の側面同士で干渉することがなくなり、その噛合いが円滑になり、噛合不良が防止される。
【0043】
図15(A)は、位置決めストッパ突出状態を示す位置決めストッパ出没機構の平面図、図15(B)は、位置決めストッパ没入状態を示す位置決めストッパ出没機構の平面図、図16(A)は、位置決めストッパ突出状態を示す位置決めストッパ出没機構の正面図、図16(B)は、位置決めストッパ没入状態を示す位置決めストッパ出没機構の正面図、図17(A)は、位置決めストッパ突出状態を示す位置決めストッパ出没機構の左側面図、図17(B)は、位置決めストッパ没入状態を示す位置決めストッパ出没機構の左側面図である。
【0044】
これらの図に示されるように、位置決めストッパ18は、駆動ローラ軸34を支点として前後回動可能に設けられ、図示しないバネの付勢力で紙経路13に突出する。位置決めストッパ18の左端部には、左側方に突出する係合凸部18aが形成される。上下方向を向く回動軸45の下端部には、前方に延出する切換作動アーム47が一体的に設けられ、その下面には係合突起47aが突設される。
【0045】
切換板32には、所定のカムポジションで切換作動アーム47の係合突起47aに係合する第3カム片32hが形成される。第3カム片32hは、切換板32が右側のカムポジションに位置するときは切換作動アーム47の係合突起47aに係合しない。この状態では、位置決めストッパ18が図示しないバネの付勢力で紙経路13に突出すると共に、切換作動アーム47がバネ46の付勢力で係合凸部18aの下面に入り、位置決めストッパ18はロックされる。
【0046】
なお、位置決めストッパ18上に用紙Pが存するときは、この状態であってもロックされず、用紙Pが排出されると、位置決めストッパ18が紙経路13に突出すると共に、切換作動アーム47が係合凸部18aの下面に入り、位置決めストッパ18はロックされる。
【0047】
一方、切換板32が左側または中間のカムポジションに位置するときは、第3カム片32hが切換作動アーム47の係合突起47aを左側に押す。この状態では、切換作動アーム47が回動して係合凸部18aとの係合が外れ、位置決めストッパ18は回動可能となる。この状態において、用紙Pが挿入されると用紙Pの挿入側の端部が位置決めストッパ18が没入側に回動し、紙経路13が開かれる。
【0048】
図18(A)は、閉状態を示すMICR開閉機構の平面図、図18(B)は、開状態を示すMICR開閉機構の平面図、図19(A)は、閉状態を示すMICR開閉機構の正面図、図19(B)は、開状態を示すMICR開閉機構の正面図、図20(A)は、閉状態を示すMICR開閉機構の左側面図、図20(B)は、開状態を示すMICR開閉機構の左側面図、図21(A)は、閉状態を示すMICR開閉機構の右側面図、図21(B)は、開状態を示すMICR開閉機構の右側面図である。
【0049】
これらの図に示されるように、紙押え部材22は、下端部を支点として前後回動自在な切換作動アーム48に一体的に設けられ、バネ22aの付勢力でMICRヘッド15に接当する。切換作動アーム48の上端部は、右側方に延出しており、その先端部には、前方に突出する係合凸部48aが形成される。切換板32には、所定のカムポジションで切換作動アーム48の係合凸部48aに係合する第4カム片32iが形成される。第4カム片32iは、その先端部が後方に突出するように形成されており、切換板32が左側のカムポジションに位置するときは、切換作動アーム48の上端部に沿うものの係合凸部48aに係合しない。
【0050】
この状態では、紙押え部材22がバネ22aの付勢力でMICRヘッド15に接当する。一方、切換板32が中間もしくは右側のカムポジションに位置するときは、第4カム片32iが係合凸部48aに係合し、切換作動アーム48を後方に押す。この状態では、切換作動アーム48の後方への回動に伴って紙押え部材22がMICRヘッド15から退避し、紙経路13が開かれる。
【0051】
図22は、各カムポジションにおける切換機構の状態を示す図、図23は、切換機構の動作タイミングを示す図である。これらの図に示されるように、切換板32が右側カムポジション(ホームポジション)に位置するときは、ポンプ・ローラ駆動切換機構がポンプ駆動状態、紙送りローラ開閉機構が開状態、位置決めストッパ出没機構が突出状態、MICR開閉機構が開状態となる。
【0052】
次に、切換板32が中間カムポジションに位置すると、ポンプ・ローラ駆動切換機構はローラ駆動状態、紙送りローラ開閉機構は閉状態、位置決めストッパ出没機構は没入可能状態、MICR開閉機構が開状態となる。
【0053】
さらに、切換板32が左側カムポジションに位置するときは、ポンプ・ローラ駆動切換機構がローラ駆動状態、紙送りローラ開閉機構が閉状態、位置決めストッパ出没機構が没入可能状態、MICR開閉機構が閉状態となる。つまり、切換板32が右側カムポジションに位置するとき、キャリッジ23を第1切換ポジションまで移動すると、切換板32が中間カムポジションへ移動し、ポンプ・ローラ駆動切換機構、紙送りローラ開閉機構および位置決めストッパ出没機構が切換動作される。
【0054】
さらに、キャリッジ23を第2切換ポジションまで移動すると、切換板32が左側カムポジションへ移動し、MICR開閉機構が切換動作される。
【0055】
一方、切換板32が左側カムポジションに位置するとき、キャリッジ23を第1復帰ポジションまで移動すると、切換板32が中間カムポジションへ移動し、MICR開閉機構の閉状態が開状態に復帰される。さらに、キャリッジ23をキャリッジのホームポジションである第2復帰ポジションまでキャリッジ23を移動すると、切換板32が右側カムポジションへ移動し、ポンプ・ローラ駆動切換機構、紙送りローラ開閉機構および位置決めストッパ出没機構の切換状態が突出状態に復帰される。
【0056】
上記の構成により、用紙Pの種類や処理状況に応じて、例えば紙送りローラ開閉機構を閉状態のままMICR開閉機構を開状態にしたり、MICR開閉機構を閉状態のまま紙送りローラ開閉機構を閉状態にする等のタイミングをずらした選択的な切換制御を行うことが可能になる。
【0057】
また、本実施形態においては、第1および第2復帰ポジションがキャリッジ23のホームポジション側に設定されており、そのため、各切換機構の切換状態を復帰することが要求されるイニシャライズ処理は、キャリッジ23をホームポジションに戻すだけで全ての切換機構をイニシャライズできるのでイニシャライズ処理の所要時間を短縮することが可能になる。
【0058】
図24は、制御部の入出力を示すブロック図である。この図に示されるように、プリンタ10は、CPU、ROM、RAM等で構成される制御部49を備える。制御部49には、前述した第1用紙検出器14、MICRヘッド15、第2用紙検出器17、印字ヘッド19、キャリッジモータ31、紙送りモータ42等が接続される。以下、制御部49が実行する単票紙印字制御および小切手印字制御の制御手順をフローチャートに沿って説明する。
【0059】
図25は、単票紙印字制御を示すフローチャートである。この制御は、単票紙印字コマンドの受信に応じて実行される。単票紙印字コマンドを受信すると、まず、単票紙の挿入待ちを行う。このとき、ポンプ・ローラ駆動切換機構がポンプ駆動状態、紙送りローラ開閉機構が開状態、位置決めストッパ出没機構が突出状態、MICR開閉機構が開状態を維持する。挿入口11から単票紙が挿入されると、第1および第2用紙検出器14、17の検出信号に基づいて単票紙の挿入を判断し(S2501)、キャリッジ23を第1切換ポジションへ移動させる(S2502)。これにより、MICR開閉機構を開状態に維持しつつ、ポンプ・ローラ駆動切換機構がローラ駆動状態、紙送りローラ開閉機構が閉状態、位置決めストッパ出没機構が没入状態に切換動作される。
【0060】
次に、単票紙を送りながら印字処理(S2503)を行い、その後、印字した単票紙の後端を紙送りローラ対16で支持しつつ単票紙の抜き取りを待つ。第2用紙検出器17の検出信号に基づいて単票紙の抜き取りを判断(S2504)すると、キャリッジ23を第2復帰ポジションへ移動(S2505)させて単票紙印字制御を終了する。
【0061】
これにより、ポンプ・ローラ駆動切換機構がポンプ駆動状態、紙送りローラ開閉機構が開状態、位置決めストッパ出没機構が突出状態となり、単票紙の挿入待ちが可能な初期状態に復帰する。
【0062】
図26は、小切手印字制御を示すフローチャートである。この制御は、小切手印字コマンドの受信に応じて実行される。小切手印字コマンドを受信すると、まず、小切手の挿入待ちを行う。このとき、ポンプ・ローラ駆動切換機構がポンプ駆動状態、紙送りローラ開閉機構が開状態、位置決めストッパ出没機構が突出状態、MICR開閉機構が開状態を維持する。
【0063】
挿入口11から小切手が挿入されると、第1および第2用紙検出器14、17の検出信号に基づいて小切手の挿入を判断し(S2601)、キャリッジ23を第2切換ポジションへ移動させる(S2602)。これにより、ポンプ・ローラ駆動切換機構がローラ駆動状態、紙送りローラ開閉機構が閉状態、位置決めストッパ出没機構が没入状態、MICR開閉機構が閉状態に切換動作される。
【0064】
次に、小切手を送りながらMICR読み取り処理(S2603)を行い、その後、キャリッジ23を第1復帰ポジションへ移動させる(S2604)。これにより、MICR開閉機構のみが開状態になる。
【0065】
次に、駆動ローラ20を回転して小切手を送りながら印字処理(S2605)を行い、その後、印字した小切手の後端を紙送りローラ対16で支持しつつ小切手の抜き取りを待つ。第2用紙検出器17の検出信号に基づいて小切手の抜き取りを判断(S2606)すると、キャリッジ23を第2復帰ポジションへ移動(S2607)させて小切手印字制御を終了する。
【0066】
これにより、ポンプ・ローラ駆動切換機構がポンプ駆動状態、紙送りローラ開閉機構が開状態、位置決めストッパ出没機構が突出状態となり、挿入待ち可能な初期状態に復帰する。
【0067】
尚、前述の単票紙印字制御および小切手印字制御において、ポンプ・ローラ駆動切換機構を切換動作させる場合は、各駆動歯車38、43と駆動切換歯車39の噛合不良を防止するために、キャリッジ23による切換板32の移動に先立ち、紙送りモータ42が駆動される。
【0068】
以上の如く本実施形態によれば、プリンタ10は、用紙Pを導く紙経路13と、用紙Pに印字を行う印字ヘッド19と、該印字ヘッド19を紙経路13の幅方向に沿って往復移動させるキャリッジ23と、プリンタ10の状態を切換える複数の切換機構と、キャリッジ23の非印字領域における外側への移動に追従し、複数のカムポジションに選択的に移動保持される切換板32とを備える。
【0069】
この切換板32は、キャリッジ23が一方の非印字領域に設定される切換ポジションまで移動したとき、その移動に追従して複数の切換機構を所定の切換状態に切換える一方、キャリッジ23が他方の非印字領域に設定される復帰ポジションまで移動したとき、その移動に追従して複数の切換機構における切換状態を復帰するように構成される。つまり、複数の切換機構を動作させるものでありながら、キャリッジ23の動作力を利用して複数の切換機構を動作させることにより、各切換機構を動作させるソレノイドが不要になり、部品点数の削減、電気回路の簡略化、省電力化等を図ることができる。
【0070】
また、キャリッジ23の各非印字領域には、それぞれ複数のポジションが設定され、各ポジションへのキャリッジ23の移動に応じて切換板32が3以上のカムポジションに移動保持されるため、一部の切換機構を選択的に動作させることができ、その結果、各切換機構にソレノイドを設けたものと遜色のない切換制御を行うことができる。
【0071】
また、キャリッジ23は、紙送りローラ開閉機構とMICR開閉機構を、異なる切換ポジションで切換えると共に、その切換状態を異なる復帰ポジションで復帰する。具体的には、第1切換ポジションで紙送りローラ開閉機構を閉じ側に切換え、また、第1切換ポジションよりも外側の第2切換ポジションでMICR開閉機構を閉じ側に切換え、また、第1復帰ポジションでMICR開閉機構の切換状態を復帰し、更に、第1復帰ポジションよりも外側の第2復帰ポジションで紙送りローラ開閉機構の切換状態を復帰するため、紙送りローラ開閉機構およびMICR開閉機構を同様に開閉させることができる許りでなく、紙送りローラ開閉機構を閉じたままMICR開閉機構を開いたり、MICR開閉機構を開いたまま紙送りローラ開閉機構を閉じることが可能になり、その結果、用紙Pの種類や処理ステップに応じた切換制御を行うことができる。
【0072】
また、キャリッジ23の復帰ポジションは、キャリッジ23のホームポジション側に設定されているため、各切換機構の切換状態を復帰するイニシャライズ処理において、キャリッジ23のホームポジションへの復帰を迅速にし、イニシャライズ処理の所要時間を短縮することができる。
【0073】
また、ポンプ・ローラ駆動切換機構は、ローラ駆動歯車38と、ポンプ駆動歯車43と、各駆動歯車38、43に選択的に噛合される駆動切換歯車39と、該駆動切換歯車39をローラ駆動歯車38に向けて付勢するバネと、切換板32によって作動され、駆動切換歯車39をバネの付勢力に抗してポンプ駆動歯車43に噛合させる切換作動アーム44とを備えて構成されると共に、駆動切換歯車39の噛合いを切換える際に、駆動切換歯車39を回転させるため、各駆動歯車38、43に対する駆動切換歯車39の噛合いを円滑にし、噛合い不良に伴うトラブルの発生を防止することができる。
【0074】
また、紙送りローラ開閉機構は、駆動ローラ20と、該駆動ローラ20に対して進退自在に支持される押えローラ21と、切換板32によって作動され、押えローラ21の位置を切換える切換作動アーム37aとを備えて構成されると共に、切換作動アーム37aが切換板32上に位置し、切換板32の第1カム片32dに乗り上げることによって作動されるため、切換板32と切換作動アーム37aをオーバーラップ状に配置して配置効率を向上させることができる許りでなく、切換作動アーム37aの反力が切換板32の移動方向に作用することを回避し、切換板32の位置ずれを防止することができる。
【0075】
次に、本発明の位置決めストッパ出没機構の他の実施例を図27、28に沿って説明する。これらの説明に於いては,第1の実施の形態と同じ機構の場合、第1の実施の形態の名称等を使用して説明する。
図27は、切換板132が右側カムポジションに位置するの説明図、図28は、中間カムポジションの説明図である。
【0076】
位置決めストッパー118には、前述の位置決めストッパー18の係合凸部18aの代わりに固定アーム118aが一体に設けられていることを除いてほぼ同等の機能を備えて装着されており、同様に、切換板132においても、前述の切換板32とは左側部分の第3カム片32hの機能が異なるのみであり、他は同様の機能を備えて装着されている。
【0077】
これらの図に示されるように、固定レバー52はキャリッジフレーム28(図1参照)に設けられた支軸51に回動自在に取り付けられ、その中央部は切換板132の上面と切換板132の一部から形成された規制部133とによって上下方向への移動を規制されて取り付けられている。また、固定レバー52は、曲げ起しによって形成されたバネ掛け部52aと切換板132のバネ掛け部132aに掛け渡された弾性部材である引張りコイルバネ53により、第3のカム片132hに当接するように付勢されている。また、位置決めストッパー118側には、固定アーム118aと当接するカム部52b(52c、52d、52e)が設けられている。
【0078】
次に、位置決めストッパ出没機構を切換板132の移動に応じて切換動作される切換機構を図面に沿って詳細に説明する。
切換板132が右側カムポジションに位置するとき、図27のように、固定レバー52は、固定アーム118aを高い位置の固定部52eで保持している。この状態では、位置決めストッパ118は、端部118bが紙経路13に突出した状態でロックされている。
【0079】
次に、切換板132が中間のカムポジションに移動されると固定レバー52は、第3のカム片132hにより反時計方向に回動され、その結果、固定アーム118aに対応するカム部52bは、傾斜部52dを経て低い位置の開放部52cとなるため、固定アーム118aはその分だけ回動可能となる。この状態において、用紙Pが紙経路13に挿入されると、用紙Pの挿入側の端部により図28のように位置決めストッパ118の端部118bが没入側に回動され、紙経路13が開かれる。
【0080】
切換板132が左側カムポジションに移動されたときも中間カムポジションと同様に、カム部52bは開放部52cとなり、紙経路13は開かれた状態を保つ。
【0081】
次に、切換板132がホームポジションである右側カムポジションにキャリッジ23によって移動されると、固定レバー52は引張りコイルバネ53によって第3のカム片132hに当接するように支軸51中心に回動され、カム部52bは固定アーム118aを回動させる。その結果、位置決めストッパ118は端部118bが紙経路13に突出した初期状態でカム部52bの固定部52eにより回動がロックされる。
【0082】
このときに、紙経路13に用紙Pがあった状態で切換板132が右側カムポジションに移動されると用紙Pにより固定レバー52の回動が阻害されるが、位置決めストッパ118の回動防止用のカム部52bが固定レバー52に設けられている為、引張りコイルバネ53が延ばされるだけで、切換板132は大きな支障がなく移動できる。その後、用紙Pを紙経路13から引き出せば、引張りコイルバネ53が傾斜部52dに当接している固定アーム118aを固定部52e位置まで回動し、位置決めストッパ118及び固定レバー52は所定の初期位置に戻される。
【0083】
上記の構成によって、例え、紙経路13に用紙Pがあったとしても、ステップモータのキャリッジモータ31を、脱調させることなくキャリッジ23をホームポジションへ移動させることができるので、脱調による印字ずれの品質低下もなく、また、脱調した場合にキャリッジ23の位置を確認するイニシャライズの工数を省くことができるので効果的である。
【0084】
以上、本発明の一実施形態を図面に沿って説明したが、本発明は前記実施形態において示された事項に限定されず、特許請求の範囲及び発明の詳細な説明の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者がその変更・応用を行うことができる範囲が含まれる。
【0085】
例えば、切換板32の移動は、キャリッジモータ31のステップ数でキャリッジ23の移動を制御しても構わないし、切換板32の移動位置を検出する検出器を設けても構わない。
【0086】
また、駆動切換歯車39の噛合不良を防止する他の方法としては、ポンプ駆動歯車43を、左右スライド自在に支持し、これを右方向に付勢する方法がある。この構成では、駆動切換歯車39がポンプ駆動歯車43に噛み合わないとき、ポンプ駆動駆動歯車43が左方向に逃げることにより駆動切換歯車39の切換動作を取り敢えず許容し、その後、モータ42が駆動したときにポンプ駆動駆動歯車43に噛み合わせることにより噛合不良が防止される。
【0087】
さらには、本実施の形態では切換板32が3ポジションをとり得る例を用いて説明したが、例えば、MICRヘッド15の上流側にも第2の紙送りローラ対を設けた場合、MICRヘッド15の下流側に配置した紙送りローラ対16と第2の紙送りローラ対の開閉機構とは開閉状態が異なることから、切換板32を4ポジションとり得るようにし、キャリッジ23は一方の非印字領域で3つの切換ポジションを、他方の非印字領域では3つの復帰ポジションを設ければ、同様の効果が得られるものである。
【0088】
更には、本実施の形態では、MICRヘッド15に小切手を押し付ける紙押え部材22を回転しない例としたが、ローラであっても構わない。
【0089】
更には、本実施の形態では、インクジェットプリンタを用いているが、ポンプを除けば、シリアルインパクヘッドのプリンタ、シリアルサーマルプリンタ等においても適用されるものである。
【0090】
【発明の効果】
以上の如く本発明によれば、複数の切換機構を動作させるものでありながら、キャリッジの動作力を利用して複数の切換機構を動作させることにより、各切換機構を動作させるソレノイドが不要になり、部品点数の削減、電気回路の簡略化、省電力化等を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るプリンタの斜視図である。
【図2】プリンタの内部を示す概略側面図である。
【図3】キャリッジ移動機構を示す平面図である。
【図4】キャリッジ移動機構を示す正面図である。
【図5】キャリッジ移動機構を示す右側面図である。
【図6】切換板および各種の切換機構を示す平面図である。
【図7】切換板および各種の切換機構を示す左側面図である。
【図8】切換板および各種の切換機構を示す右側面図である。
【図9】(A)は閉状態を示す紙送りローラ開閉機構の平面図、(B)は開状態を示す紙送りローラ開閉機構の平面図である。
【図10】(A)は閉状態を示す紙送りローラ開閉機構の正面図、(B)は開状態を示す紙送りローラ開閉機構の正面図である。
【図11】(A)は閉状態を示す紙送りローラ開閉機構の右側面図、(B)は開状態を示す紙送りローラ開閉機構の右側面図である。
【図12】(A)はローラ駆動状態を示すポンプ・ローラ駆動切換機構の平面図、(B)はポンプ駆動状態を示すポンプ・ローラ駆動切換機構の平面図である。
【図13】(A)はローラ駆動状態を示すポンプ・ローラ駆動切換機構の正面図、(B)はポンプ駆動状態を示すポンプ・ローラ駆動切換機構の正面図である。
【図14】(A)はローラ駆動状態を示すポンプ・ローラ駆動切換機構の右側面図、(B)はポンプ駆動状態を示すポンプ・ローラ駆動切換機構の右側面図である。
【図15】(A)は位置決めストッパ突出状態を示す位置決めストッパ出没機構の平面図、(B)は位置決めストッパ没入状態を示す位置決めストッパ出没機構の平面図である。
【図16】(A)は位置決めストッパ突出状態を示す位置決めストッパ出没機構の正面図、(B)は位置決めストッパ没入状態を示す位置決めストッパ出没機構の正面図である。
【図17】(A)は位置決めストッパ突出状態を示す位置決めストッパ出没機構の左側面図、(B)は位置決めストッパ没入状態を示す位置決めストッパ出没機構の左側面図である。
【図18】(A)は閉状態を示すMICR開閉機構の平面図、(B)は開状態を示すMICR開閉機構の平面図である。
【図19】(A)は閉状態を示すMICR開閉機構の正面図、(B)は開状態を示すMICR開閉機構の正面図である。
【図20】(A)は閉状態を示すMICR開閉機構の左側面図、(B)は開状態を示すMICR開閉機構の左側面図である。
【図21】(A)は閉状態を示すMICR開閉機構の右側面図、(B)は開状態を示すMICR開閉機構の右側面図である。
【図22】各カムポジションにおける切換機構の状態を示す図である。
【図23】切換機構の動作タイミングを示す図である。
【図24】制御部の入出力を示すブロック図である。
【図25】単票紙印字制御を示すフローチャートである。
【図26】小切手印字制御を示すフローチャートである。
【図27】本発明の第2の実施の形態における位置決めストッパ出没機構のストッパ突出状態の説明図で(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。
【図28】図27の位置決めストッパ没入状態の説明図で(A)は平面図、(B)は正面図である。
【符号の説明】
P 用紙
10 プリンタ
13 紙経路
15 MICRヘッド
16 紙送りローラ対
18 位置決めストッパ
19 印字ヘッド
20 駆動ローラ
21 押えローラ
23 キャリッジ
31 キャリッジモータ
32 切換板
37a 切換作動アーム
38 ローラ駆動歯車
39 駆動切換歯車
42 紙送りモータ
43 ポンプ駆動歯車
44 切換作動アーム
47 切換作動アーム
48 切換作動アーム
49 制御部

Claims (13)

  1. 用紙を導く紙経路と、
    該紙経路内の前記用紙に印字を行う印字ヘッドと、
    前記印字ヘッドを前記紙経路の幅方向に沿って往復移動させるキャリッジと、
    第1の位置と第2の位置を取り得る複数の切換機構と、
    前記複数の切換機構を前記第1若しくは前記第2の位置に移動させることが可能な切換設定部材であって、前記キャリッジの移動範囲の印字領域の両側に設けられた非印字領域の一方に移動する前記キャリッジに移動されたときは前記複数の切換機構の少なくとも一つを前記第1の位置から前記第2の位置に移動させ、かつ、他方の前記非印字領域に移動する前記キャリッジに移動されたときは前記複数の切換機構の少なくとも一つを前記第2の位置から前記第1の位置に復帰させる前記切換設定部材とを有することを特徴とするプリンタ。
  2. 一方の前記非印字領域には、前記複数の切換機構の少なくとも一つを前記第1から前記第2の位置へ切換える切換ポジションを複数設定され、他方の前記非印字領域には前記複数の切換機構の少なくとも一つを前記第2の位置から前記第1の位置に切換える復帰ポジションを複数設定されており、各ポジションへの前記キャリッジの移動にともなって前記切換設定部材が3以上のポジションに移動されることを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  3. 前記用紙を送る紙送りローラ対を更に備え、前記切換機構の一つが、前記紙送りローラ対の間を開閉させる紙送りローラ開閉機構であることを特徴とする請求項2に記載のプリンタ。
  4. 前記紙経路に挿入された前記用紙の先端部が当接する位置決めストッパを更に備え、前記切換機構の一つが、前記位置決めストッパを前記紙経路に対して出没させる位置決めストッパ出没機構であることを特徴とする請求項3に記載のプリンタ。
  5. 前記用紙に予め印字された磁気インク文字を読み取るMICRヘッドと、前記MICRヘッドの対向位置で前記用紙を押える紙押え部材とを更に備え、前記切換機構の一つが、前記MICRヘッドと前記紙押え部材との間を開閉させるMICR開閉機構であることを特徴とする請求項3に記載のプリンタ。
  6. 前記印字ヘッドにインクを送るポンプを更に備え、
    前記切換機構の一つが、前記ポンプもしくは前記紙送りローラ対に対して選択的に駆動力を伝動するポンプ・ローラ駆動切換機構であることを特徴とする請求項3に記載のプリンタ。
  7. 前記キャリッジは、前記紙送りローラ開閉機構と前記MICR開閉機構を、異なる前記切換ポジションで切換えると共に、その切換状態を異なる切換ポジションで復帰させることを特徴とする請求項3に記載のプリンタ。
  8. 前記キャリッジは、一方の前記非印字領域における第1切換ポジションで前記紙送りローラ開閉機構を閉じ側に切換え、また、前記第1切換ポジションよりも外側の第2切換ポジションで前記MICR開閉機構を閉じ側に切換え、また、他方の前記非印字領域における第1復帰ポジションで前記MICR開閉機構の切換状態を復帰し、更に、前記第1復帰ポジションよりも外側の第2復帰ポジションで前記紙送りローラ開閉機構の切換状態を復帰させることを特徴とする請求項3に記載のプリンタ。
  9. 前記キャリッジの前記復帰ポジションは、前記キャリッジのホームポジション側に設定されていることを特徴とする請求項2記載のプリンタ。
  10. 前記切換機構の一つは、少なくとも一対の固定歯車と、前記切換設定部材によって移動される切換部材と、該切換部材によって前記一対の固定歯車の一方に移動され噛合される可動歯車とを備えて構成され、前記可動歯車は、前記固定歯車に噛合される切換え時に回転されることを特徴とする請求項3に記載のプリンタ。
  11. 前記紙送りローラ開閉機構は、固定側送りローラと、該固定側送りローラに対して進退自在に支持される可動送りローラと、前記切換設定部材によって作動され、前記可動送りローラの位置を切換える切換作動部材とを備えて構成され、前記切換作動部材が、前記切換設定部材上に位置すると共に、前記切換設定部材の作動部に乗り上げることによって作動されることを特徴とする請求項3に記載のプリンタ。
  12. 前記位置決めストッパ出没機構は、前記切換設定部材と前記位置決めストッパとの間に弾性部材を有し、
    前記切換設定部材は、前記先端部を前記紙経路に出現させるように前記位置決めストッパを作動するとき、前記弾性部材を介して作動させることを特徴とする請求項4記載に記載のプリンタ。
  13. 請求項8記載のプリンタにおける制御方法であって、
    前記紙経路に対する用紙の挿入を検出する工程と、
    前記キャリッジの前記第2切換ポジションへの移動によって、前記紙送りローラ開閉機構および前記MICR開閉機構を閉じ側に切換える工程と、
    前記用紙を前記紙送りローラ対で送りながら、前記MICRヘッドで前記用紙の磁気インク文字を読み取る工程と、
    前記キャリッジの前記第1復帰ポジションへの移動によって、前記MICR開閉機構の閉じ側への切換えを復帰する工程と、
    前記用紙を前記紙送りローラ対で送りながら前記用紙に印字を行う工程と、
    を備えることを特徴とするプリンタの制御方法。
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