JP5791250B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録装置に関し、特に、大気開放用の大気連通弁の駆動制御に関する。
インクジェット方式の記録装置において、インクが収容されているインク収容部をキャリッジとは別の位置に配置するオフキャリッジ方式は、インク収容部の大型化が容易である。更に、記録ヘッドと記録ヘッドが搭載されるキャリッジの軽量化が容易であることから走査速度を向上させることができる。そのため、オフキャリッジ方式は、大判印刷用や業務用などの、インクの消費量が多く、高い印刷速度が求められる用途向けに利用される。
オフキャリッジ方式におけるインク供給方法としては、インク収容部と記録ヘッドとをつなぐインク供給路内に直接ポンプを具えるのでは無く、そのインク供給路の外部にポンプを配置する場合がある。その場合、インク供給路を可撓性のチューブ等から構成し、ポンプによって加圧された空気をインク供給路の外側から付与し、インク供給路を構成する可撓性のチューブを変形させることによってインクを押し流す。このようにインク供給路に外部から圧力を加えてインクを供給する方法を間接供給方法という。間接供給方法には、記録装置にて用いるインクの色の数に関わらず、ポンプが1個で良いという特徴がある。また、インクがポンプを構成する部品に直接触れないので、ポンプを構成する部品の材料の選択自由度が増し、ポンプとしてもベローズ式ポンプ、ダイアフラムポンプ、チューブポンプ等、様々な方式のものを採用できる。
間接供給方法では、インク収容部の交換時や電源オフ時等において、ポンプから空気を流通させる経路(気体流路)を大気に開放して、気体流路内の圧力を大気圧に戻す場合が有る。また、不意の停電や装置の異常時にも即座に気体流路を大気に開放する。このように、インク供給路に外側から印加される圧力を大気圧に戻すことで、インク供給路が長時間加圧され続けることを防止し、インク供給路からのインク漏えいを防止している。そのために、気体流路の一部に大気連通弁を設ける場合が多い。大気連通弁として記録装置の電圧印加時(電源オン時)のみ閉弁するようなソレノイド弁を用いることが最適である。
しかしながら、ソレノイド弁が長期間閉じられた状態になると、弁体が塞いでいる大気開放口の外周部に弁体自身が貼り付き始めてしまう場合がある。このような場合、電磁石を駆動し始めてから実際に開弁するまでの時間に遅れが生じる可能性がある。この遅れを防止するため、特許文献1では、実際に開弁動作が必要なタイミングの前、例えば記録装置の電源をオンした直後に一瞬開弁させ、弁体を大気開放口の外周部から引き剥がしておき、実際の開弁動作時に開弁のタイミングの遅れが生じないようにしている。
特開平08−230203号公報
特許文献1の方法によって、ソレノイド弁の、弁体の大気開放口の外周部への貼り付きに起因する開弁のタイミングの遅れを回避することは可能である。しかしながら、長期間閉弁した状態で放置することによって、弁体が大気開放口の外周部に強固に貼り付いてしまうこと自体を回避する手段は無い。また、電磁石の力のみで貼り付いた弁体を開弁させる必要があるため、ソレノイド弁を構成する電磁石部を小型化させることは困難である。
さらに、弁体は一般的にニトリルゴムなどで構成されているが、貼り付きを防止するため、弁体を貼り付きが生じにくいフッ素系ゴムやシリコーン系ゴムに変更することが考えられる。しかし、フッ素系ゴムやシリコーン系ゴムは、材料費が高額なために記録装置のコストアップを招く。更には、フッ素系ゴムやシリコーン系ゴムで弁体を構成した場合、これらのゴムは接着性が低いので、電磁石のプランジャ等との接合に一般的に用いられている接着剤では接合できず、特殊な接着剤あるいはネジ止め等の付加的な手段が必要になる。そのため、記録装置の大型化や記録装置のコストアップが生じる。
そこで本発明は、大型化およびコスト増加することなく、間接供給方式で使用される大気連通弁の弁体を大気開放口に貼り付かないようにする、記録装置を提供する。
本発明の記録装置は、インクを吐出する記録ヘッドと、筐体と該筐体内に配され記録ヘッドへ供給されるインクを収容するインク袋とを有するインクタンクと、インク袋を加圧するための加圧ポンプと、筐体とインク袋との間の空間を大気と連通するための大気連通弁と、を備えている。記録装置は、大気連通弁が閉じられてから所定時間以上経過すると大気連通弁を開く制御手段をさらに備えている。制御手段は、記録ヘッドのクリーニング処理命令があった場合は大気連通弁が閉じられてから所定時間以上経過していなくても大気連通弁を開く。また、本発明の記録装置は、インクを吐出する記録ヘッドと、筐体と該筐体内に配され記録ヘッドへ供給されるインクを収容するインク袋とを有するインクタンクと、インク袋を加圧するための加圧ポンプと、筐体とインク袋との間の空間を大気と連通するための大気連通弁と、を備えている。記録装置は、大気連通弁が閉じられてから所定時間以上経過すると大気連通弁を開く制御手段をさらに備えている。制御手段は、インクの残量検知処理命令があった場合は大気連通弁が閉じられてから所定時間以上経過していなくても大気連通弁を開く。
記録装置を大型化やコスト増加することなく、大気連通弁の弁体の大気開放口への貼り付きを防止することができる。
本発明に係るインクジェット記録装置の一実施形態の斜視図である。 記録ヘッドの外観斜視図である。 インクタンクを着脱可能に構成したインクタンクホルダの、ある1つのインクタンクに対応したユニットの斜視図である インクタンクの分解斜視図である。 加圧ポンプユニットの外観斜視図である 本実施形態におけるインクの間接供給システムを表した模式図である。 加圧ポンプユニットの駆動状態の一例を示すチャート図である。 ソレノイド弁の制御を示すフローチャートである。 加圧ポンプの制御を示すフローチャートである。 記録ヘッド上のインク流路に構成されたダイアフラムポンプを駆動するインク供給機構について示した模式図である。 温度と閉弁時間の関係を示した図である。
以下に、添付の図面に基づき、本発明の実施の形態を説明する。なお、同一の機能を有する構成には添付図面中、同一の番号を付与し、その説明を省略することがある。
[実施形態1]
図1は、本発明に係るインクジェット記録装置の一実施形態の斜視図である。
記録ヘッド5を搭載したキャリッジ3が、不図示のシート材(記録媒体)の搬送方向に対して交差する方向に往復走査させるためのガイドシャフト7に摺動可能に取り付けられている。記録ヘッド5よりも上流側には、シート材を挟持して搬送するための搬送ローラ対20が設けられている。
キャリッジ3はシャーシ9に取り付けられたキャリッジモータ11によりタイミングベルト13を介して駆動される。このタイミングベルト13は、アイドラプーリ15によって張架され支持されている。そして、キャリッジ3の位置を検出する為の150〜300lpiのピッチでマーキングを形成したコードストリップ17がタイミングベルト13と平行に設けられている。さらに、それを読み取る不図示のエンコーダセンサがキャリッジ3に搭載されている。また、キャリッジ3には、不図示の電気基板から記録ヘッド5に信号を伝えるためのフレキシブル基板19を備えている。
記録ヘッド5と一体に構成されたサブタンクユニット21の内部にはインクの各色につき1個のサブタンクを内包している。本実施例ではブラック、シアン、マゼンタ、およびイエローの4色のインクにより記録可能な構成であり、サブタンクユニット21にはサブタンクが4個備えられている。
ポリエチレンやエラストマ等で構成されたインク供給チューブ22は、インクタンク301とサブタンクユニット21のサブタンクの間のインク流路を形成している。
また、インクタンク301はインクタンクホルダ321に着脱可能であり、インクタンクホルダ321は、後述の加圧ポンプから圧送される空気の流路508(図6参照)と、インク供給チューブ22との接続機能を有している。
さらに、空気加圧手段としての加圧ポンプユニット501が設けられている。
図2は、記録ヘッド5の外観斜視図である。記録ヘッド5には、インク吐出口を備えたチップ部551と、チップ部551とサブタンクユニット21のサブタンクとの間のインク流路を形成するとともに、キャリッジへ固定するための形状を形成しているチップタンク552が設けられている。
上記構成において、シート材に画像を形成するときは、画像形成する行位置(シート材の搬送方向の位置)に搬送ローラ対20がシート材を搬送する。それとともに、キャリッジモータ11によりキャリッジ3を画像形成する列位置(シート材の搬送方向と垂直な位置)に移動させて、記録ヘッド5を画像形成位置に対向させる。その後、キャリッジ3が移動しながらキャリッジ3に搭載した不図示の電気基板からの信号により記録ヘッド5がシート材に向けてインクを吐出する。そして、シート材を1行分搬送する。このシート材の搬送と、キャリッジ3の移動および記録ヘッド5からのインク吐出とを交互に行なうことで、画像が形成される。
次に、記録装置の筐体に固定されているインクタンクホルダ321および加圧ポンプユニット501について詳細に説明する。
図3は、インクタンク301を着脱可能に構成したインクタンクホルダ321の、ある1つのインクタンク301に対応したユニットの斜視図である。なお本記録装置では4色のインクタンク301を着脱可能に備えているため、インクタンクホルダ321は、インクタンクホルダユニットを4個備えている。
各インクタンクホルダユニットには、加圧ポンプユニット501で生成された加圧空気をインクタンク301に設けた空気室に圧送するための気体供給針325と、インクタンク301のインクを装置本体に送るためのインク導出針326とが設けられている。また、インクタンク301がインクタンクホルダ321に完全に装着された際に、インクタンク301とインクタンクホルダ321とが精度良く位置決めされるための位置決め突起324と位置決めガイドリブ323とが設けられている。さらに、加圧空気とインクとがそれぞれ通過する流路が内部に構成された流路形成部322が、各インクタンクホルダユニットに設けられている。
なお、各インクホルダユニットは、インクタンク301の着脱を行うためにユーザが操作するロックレバー327とロックレバーバネ328とをさらに有している。
図4はインクタンク301の分解斜視図である。インクタンクケース302とタンクカバー309とがその外周部全周を溶着されることでインクタンク301の筐体が構成され、筐体内部にはインクを収容したインク収容部であるインク袋(可撓性を有する部分)307が備えられている。
インクタンクケース302にはインクタンクホルダ321の位置決め突起324と位置を合わせるための位置決め穴303と、位置決めガイドリブ323と位置を合わせるためのガイド溝304とが設けられている。また、加圧空気を導入する気体供給針325が挿入されるとともに空気漏れを防止するための空気シールゴム310と、空気シールゴム310を固定するためにインクタンクケース302に溶着固定される第1の空気シールゴムキャップ311とが設けられている。さらに、インク導出針326が挿入されるとともに空気漏れを防止するための第2の空気シールゴム312と、第2の空気シールゴム312を固定するためにインクタンクケース302に溶着固定される第2の空気シールゴムキャップ313とが設けられている。
インク袋307は、インク導出針326が挿入されてインク袋307内に収容されたインクを導出するためのインク導出機構308と一定となって構成されており、インク導出機構308の内部には後述するゴムシールや弁が設けられている。また、インク袋307は、周囲の圧力変化に応じて変位をする部分(変位可能部分)となっている。インクタンクケース302には、インクタンク301がインクタンクホルダ321(正確にはインクタンクホルダユニット)に完全に挿入された際に装着状態を維持するためのロック溝306が設けられている。このロック溝306は、インクタンク301をロック解除した際に所定量以上インクタンクホルダ321から飛び出さないように制御するための飛び出し防止溝の役割を果たしている。
図5は加圧ポンプユニット501の外観斜視図である。
加圧ポンプユニット501には、チューブポンプにより構成された加圧ポンプ502と、加圧ポンプ502を駆動するための加圧ポンプモータ503と、加圧ポンプモータ503の駆動力を加圧ポンプ502に伝える駆動ギア列504とが設けられている。また、ソレノイド弁505と、圧力検知手段であり、例えば圧電素子により構成された圧力センサ506とが設けられている。さらに、所定圧以上の圧力が気体流路508や加圧ポンプ502に掛った場合に開弁する図5では不図示の安全弁507(図6参照)等が設けられている。なお、ソレノイド弁505は、記録装置の電源がオンになっているとき、気体を流通が可能であり、気体流路508(図6参照)から外部に繋がる不図示の大気開放口を閉弁する大気連通弁である。
図6は本実施形態におけるインクの間接供給システムを表した模式図である。
加圧ポンプ502と、圧力センサ506と、ソレノイド弁505、と安全弁507とが連結された気体流路508が気体供給針325と繋がっている。また、インク収容部であるインク袋307から、インク導出針326とインク供給チューブ22とを介して記録ヘッド5(具体的には記録ヘッド5の吐出口)に至るまでのインク供給路が形成されている。
加圧ポンプ502を駆動することで加圧された空気が、気体流路508と気体供給針325とを介してインクタンクケース302とインク袋307の間に形成された空間(図4参照)内に供給され、この空間内の圧力を高める。するとインク袋307は変形圧縮され、インク導出針326からインクが導出されてインク供給チューブ22を通じて記録ヘッド5へと圧送される。
図7は、加圧ポンプユニット501の駆動状態の一例を示すチャート図であり、(a)は加圧ポンプ502の駆動状態、(b)は気体流路508内部の圧力プロファイル、(c)はソレノイド弁505の制御状態を示している。なお、横軸はいずれも共通の経過時間を示している。
本発明におけるソレノイド弁505の基本的な制御方法としては、ソレノイド弁505は時間T1より長く連続して閉弁状態とならないように制御され、時間T1だけ連続して閉弁した後は必ず短時間T2だけ開弁するよう制御されている。ここで時間T1、T2はソレノイド弁505を構成する弁体の材質や形状、電磁石による弁体の駆動力とから決められる値であり、本実施例ではT1を60秒、T2を0.1秒として設定している。
図7に示されている領域T0はソレノイド弁505が開弁した状態であり、記録装置の電源オフ中や記録待機状態などがこれに当たる。
時刻Aで、電源オンに伴う加圧機構の動作チェック命令や記録命令を受け取ると、ソレノイド弁505を閉弁するとともに加圧ポンプ502の駆動を開始する。このときに達成すべき圧力値は、最大のインク消費速度における圧力損失や、前述のインク袋307を潰すために必要な力等の合計よりもインク供給能力の方が高くなるように構成すれば良い。
なお本実施例における加圧ポンプ502は、圧力センサの検出結果が第1の圧力値である圧力P1以下になったことを検出すると駆動を開始し、第2の圧力値である圧力P2になるまで加圧されたことを検出すると停止するよう制御している。従ってこの場合、時刻Aで駆動が開始された加圧ポンプ502は時刻Bで駆動が停止される。
続いて時刻Cにてソレノイド弁505の連続閉弁時間がT1に達したことを検知するとソレノイド弁505を開弁し、時間T2経過後の時刻Dにてソレノイド弁505を再度閉弁する。この間、短時間ではあるがソレノイド弁505が開弁して気体流路508から空気が外部に流出するので気体流路508内部の圧力は低下する。
次にまたDを起点としてT1だけ時間が経過し、時刻Eに至るとT2だけソレノイド弁505を開弁する。ソレノイド弁505を開弁するとまた気体流路508内の圧力は低下し、時刻Fで圧力の検出結果が圧力P1を切るので加圧ポンプ502の駆動が開始される。
しかしながら、一般的には安全性を考慮してソレノイド弁505を開弁した場合の空気流出速度は加圧ポンプ502の排気量(気体流路508内に導入される空気の導入速度)よりも大きく設定されている。そのため、時刻F以降も圧力の下降速度は遅くなるものの圧力は低下を続ける。続いて時刻Gにて時間T2が経過してソレノイド弁505が閉弁すると圧力は上昇を開始し、時刻Hにて圧力が再びP2まで到達したときに加圧ポンプ502の駆動が停止される。
次に、本来であれば、時刻Gからの経過時間がT1となったときにソレノイド弁505を開弁すれば良い。しかしながら、時間Wの間に、圧力値がP1以下になった場合にはその機能が低下してしまうようなクリーニングやインク残量検知等の特別な処理が続いて実行されることが検出された場合には、T1時間の経過を待たずにその処理を行なう前にT2だけ開弁する。これにより、単に周期的にソレノイド弁505を開弁/閉弁すると、クリーニングやインク残量検知などの処理中に弁が開弁してしまうような場合においても、閉弁状態を維持でき、圧力値はP1からP2の間を保つことが可能である。
なお、前述の特定の処理以外の場合には、ソレノイド弁が時間T2だけ開弁されることにより圧力がP1以下になる。しかしながら、記録のためのインク供給に最低限必要な圧力であるP0以上は維持されるように、例えば、気体流路508の体積やソレノイド弁の空気開放口径、開弁時間等を調節すればよい。
以上のように、連続閉弁時間の上限を決めて定期的に開弁するとともに、クリーニングなどのソレノイド弁505を開弁してはいけない処理の直前には、連続閉弁時間の上限値とは関係無く一度開弁するようにする。このようにすれば、ソレノイド弁505の弁体の貼り付きを防止しつつ、圧力値の維持を図ることが可能である。また、ソレノイド弁505の弁体にフッ素系ゴムやシリコーン系ゴムなど高価なゴムを使用する必要がないので、コスト増加を抑制することができる。さらに、弁体を電磁石のプランジャなどに固定するための器具は必要ないので、記録装置の大型化も抑制することができる。
続いて制御フローについて説明する。
図8はソレノイド弁505の制御を示すフローチャート、図9は加圧ポンプ502の制御を示すフローチャートであり、加圧を実行する際にはこれら2つの制御を並行して実行する。
まず図8のソレノイド弁505の制御について説明する。加圧の実行命令を受け取るとソレノイド弁505を駆動して閉弁する(S101)。続いて閉弁開始からの時間カウントを開始する(S102)。加圧解除命令の有無を確認(S103)し、電源オフ等による加圧解除命令が有ればソレノイド弁505をオープン(S110)して制御フローを抜けるが、加圧解除命令が無い場合には残量検知やクリーニング等の特定の処理命令の有無を確認する(S104)。特定の処理命令が有ればソレノイド弁を開弁する(S106)が、無い場合には、連続閉弁時間がT1を超えていないか確認する(S105)。連続閉弁時間がT1を超えていなければ加圧解除命令の有無を検出するステップ(S103)に戻るが、T1を超えていた場合にはソレノイド弁505を開弁し(S106)、連続開弁時間のカウントを開始する(S107)。次に加圧解除命令の有無を確認し(S108)、命令が有ればソレノイド弁を開弁する(S110)が、無い場合には、連続開弁時間がT2を超えていないか確認する(S109)。連続開弁時間がT2を超えていない場合には、加圧解除命令の有無を確認するステップ(S108)へ戻るが、T2を超えていた場合には再びソレノイド弁505を閉弁するステップ(S101)に戻る。
次に図9を用いて加圧ポンプ502の駆動制御について説明する。
加圧の実行命令を受け取ると、圧力センサ506が気体流路508内の圧力を測定する(S201)。ここで圧力がP1より大きいと判定すると、圧力がP2に達しているか判定する(S203)。圧力がP1以下である場合には、加圧ポンプ502の駆動を開始し(S202)、圧力センサ506によって圧力がP2以上か判定する(S203)。圧力がP2以上であれば加圧ポンプ502を停止し(S204)。圧力がP2未満であれば、加圧解除命令の有無を確認する(S205)。そして、電源オフ等に伴う加圧解除命令が有れば加圧ポンプ502の駆動を停止する(S206)。そして、加圧解除命令が無ければステップS201へと戻る。
なお本実施例では、加圧中は常に定期的に圧力センサ506の値を検出しているが、これに限定されず、例えばソレノイド弁505が短時間の開弁を開始してから、閉弁後の所定時間経過後までは検出しない仕様としても良い。これは特にソレノイド弁505と圧力センサ506が隣接されている場合に生じる現象であるが、ソレノイド弁505の開弁に伴って圧力センサ506近傍の空気圧は瞬間的に低下する。しかしながら、ソレノイド弁505を開弁してから一定時間が経過すると、加圧ポンプ502が停止した状態であっても再び圧力が上昇する場合がある。これは気体流路508内の圧力損失の影響で圧力分布が均一で無いことと、空気の流出速度よりも気体流路を形成している樹脂等の部材の収縮速度の方が遅いために生じる現象である。従って前記状態においては圧力センサ506が正確な圧力値を検出できている保証が無いため、この間の圧力検知は実行しない方が、余計な加圧ポンプ502の駆動を回避できる。
[実施形態2]
第1の実施形態と同様の構成については説明を省略する。
第1の実施形態では、加圧空気の流路の大気開放手段としてソレノイド弁505を備えたが、必ずしもこの形態に限定されるものではなく、例えば負圧空気によりインクを供給する記録装置に適用しても良い。
図10は、負圧空気により記録ヘッド上のインク流路に構成されたダイアフラムポンプを駆動するインク供給機構について示したものである。
サブタンク一体型の記録ヘッド701にインクタンク703からインクを供給するためのインク供給チューブ702が接続されている。また、記録ヘッド701には、吐出口から吐出させるインクを貯留する液室715が設けられている。記録ヘッド701内の、インク供給チューブ702から液室715に至るインク供給路には、順番に第1のチェックバルブ(第1の仕切り弁)704と、圧力室708と、第2のチェックバルブ(第2の仕切り弁)705とが設けられている。また、圧力室708は、周囲の圧力変化に応じて変位をする部分(変位可能部分)であり、例えばゴム等の弾性部材で構成したダイアフラムポンプ(可撓性を有する部分)706を共通の壁面とする減圧室714と隣接している。そして、圧力室708は、第1のチェックバルブ704を介してインク供給路の上流側の部分に接続され、第2のチェックバルブ705を介してインク供給路の下流側の部分に接続されている。
また、減圧室714には、ダイアフラムポンプ706を押しつぶす方向に付勢して圧力室708内を加圧する加圧部材である加圧バネ707が設けられている。さらに、負圧を発生する負圧ポンプ709と、圧力センサ710、ソレノイド弁711と、安全弁712とが連結された気体流路713が減圧室714に接続されており、負圧ポンプ709にて減圧室714が減圧される。なお、第2のチェックバルブ705と液室715との間には不図示のサブタンクが設けられている。
本実施形態ではソレノイド弁711を閉弁してから負圧ポンプ709を駆動して減圧室714を減圧すると、ダイアフラムポンプ706が膨張して圧力室708内が減圧される。圧力室708が減圧されると、第2のチェックバルブ705が閉じるとともに第1のチェックバルブ704が開いてインクタンク703のインクがインク供給チューブ702を介して圧力室708へと流れる。続いてソレノイド弁711を開弁すると減圧室714内部が大気圧へと戻り、加圧バネ707の弾性力によりダイアフラムポンプ706が圧力室708側に潰れて圧力室708が加圧され、第1のチェックバルブ704が閉じる。また、それととともに第2のチェックバルブ705が開いて、圧力室708内のインクが液室715方向へと流れる。
第2のチェックバルブ705と液室715との間に設けられた不図示のサブタンクによって、液室715に対して適正な圧力のインクが供給される。そのため、インクの消費によりダイアフラムポンプ706が潰れ切る前に再度ソレノイド弁711を閉弁して負圧ポンプ709を駆動すればサブタンクへのインク供給を連続して行うことができる。
本実施形態のソレノイド弁711の役割は、第1の実施形態とは異なり、負圧空気の開放であるが、圧力の正負に係らず本実施形態のソレノイド弁の制御方法は適用可能である。また、第1の実施形態と同様に連続閉弁状態が所定時間に達したことを検知した場合に短時間開弁させたり、特別な処理の前には一度短時間開弁させたりすることで、ソレノイド弁711の弁体の貼り付きを防止できる。
更に、ソレノイド弁711の閉弁時間T1は状況に応じて可変としても良い。ゴムの貼り付きは環境温度が高いほど短時間でより強固に貼り付く傾向が有ることが分かっているので、図11に示すように記録装置内に設けた温度検知手段で検出された温度を基にして、温度が高くなるほど閉弁時間T1の値が小さくなるように制御しても良い。
また記録装置内の温度だけでなく、例えばゴムの経年変化や閉弁状態の累積時間により貼り付き特性が変化する場合には、これらを基にしてT1の値を制御しても良い。
上記の2つの実施形態の説明では、インク袋307や記録へッド701内の圧力室708の外側の空間に圧力変化を生じさせた。しかしながら、本発明はこれに限定されず、インク収容部からインク流路を介して吐出口に至るまでのインク供給路の外側の一部の空間に圧力変化を生じさせればよい。
5、701 記録ヘッド
307 インク袋(インク収容部)
502、709 ポンプ
505、711 ソレノイド弁(大気連通弁)
508、713 気体流路

Claims (5)

  1. インクを吐出する記録ヘッドと、筐体と該筐体内に配され前記記録ヘッドへ供給されるインクを収容するインク袋とを有するインクタンクと、前記インク袋を加圧するための加圧ポンプと、前記筐体と前記インク袋との間の空間を大気と連通するための大気連通弁と、を備える記録装置において、
    前記大気連通弁が閉じられてから所定時間以上経過すると前記大気連通弁を開く制御手段をさらに備え、前記制御手段は、前記記録ヘッドのクリーニング処理命令があった場合は前記大気連通弁が閉じられてから前記所定時間以上経過していなくても前記大気連通弁を開くことを特徴とする記録装置。
  2. 前記制御手段は、前記大気弁を開いて再度閉じた後に前記記録ヘッドのクリーニング処理命令を実行させることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. インクを吐出する記録ヘッドと、筐体と該筐体内に配され前記記録ヘッドへ供給されるインクを収容するインク袋とを有するインクタンクと、前記インク袋を加圧するための加圧ポンプと、前記筐体と前記インク袋との間の空間を大気と連通するための大気連通弁と、を備える記録装置において、
    前記大気連通弁が閉じられてから所定時間以上経過すると前記大気連通弁を開く制御手段をさらに備え、前記制御手段は、インクの残量検知処理命令があった場合は前記大気連通弁が閉じられてから前記所定時間以上経過していなくても前記大気連通弁を開くことを特徴とする記録装置。
  4. 前記制御手段は、前記大気弁を開いて再度閉じた後に前記残量検知処理命令を実行させることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記空間内の圧力を検知する圧力検知手段をさらに備え、前記加圧ポンプは、前記圧力検知手段で検知された圧力が第1の値よりも小さい場合に駆動され、前記圧力検知手段で検知された圧力が前記第1の値よりも大きい第2の値になると停止されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の記録装置。
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