JP5047884B2 - 定着装置、画像形成装置、ローラ部材とその製造方法 - Google Patents
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詳しくは、定着補助ローラは、芯金上に発泡シリコーンゴム(シリコーンスポンジゴム)からなる発泡弾性層が形成されたものである。このように形成された定着補助ローラは、発泡弾性層の気泡によって断熱性が高められるために定着ベルトの熱を吸収しにくく、定着ベルトの温度低下を防止することができる。さらに、定着補助ローラの表面硬度が比較的低くなるために、加圧部材の圧接力が比較的小さくてもニップ部において充分なニップ幅が形成されて、良好な定着性を確保することができる。
また、特許文献2等には、定着補助ローラ等のローラ部材(ゴムローラ)を押出成型にて形成する技術が開示されている。
詳しくは、特許文献3等におけるベルト駆動装置には、ベルト部材(ベルト)の両端に突出部(リブ状突起)が設けられるとともに、ベルト部材が張架されたローラ部材のジャーナル部(軸部材)に回転部材が回転自在に設置されている。そして、ベルト部材が大きくベルト寄りしたときに、ベルト部材の突出部が回転自在に設置された回転部材に当接することで、ベルト部材の走行を不安定化することなくベルト部材の脱輪が確実に防止される。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機の装置本体、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、3は原稿Dを原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、7は転写紙等の記録媒体Pが収容される給紙部、9は記録媒体Pの搬送タイミングを調整するレジストローラ、11Y、11M、11C、11BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成される感光体ドラム、12は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上を帯電する帯電部、13は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成される静電潜像を現像する現像部、14は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成されたトナー像を記録媒体P上に重ねて転写する転写バイアスローラ(1次転写バイアスローラ)、15は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の未転写トナーを回収するクリーニング部、を示す。
まず、原稿Dは、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス5上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
書込み部2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、中間転写ベルト17との対向部に達する。ここで、それぞれの対向部には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように転写バイアスローラ14が設置されている。そして、転写バイアスローラ14の位置で、中間転写ベルト17上に、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(1次転写工程である。)。
その後、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKにおける一連の作像プロセスが終了する。
その後、中間転写ベルト17表面は、中間転写ベルトクリーニング部16の位置に達する。そして、中間転写ベルト17上に付着した未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部16に回収されて、中間転写ベルト17における一連の転写プロセスが終了する。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送された記録媒体Pが、搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ9に導かれる。レジストローラ9に達した記録媒体Pは、タイミングを合わせて、2次転写ニップに向けて搬送される。
そして、定着工程後の記録媒体Pは、排紙ローラによって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
図2は、定着装置20を示す概略断面図である。図3は、定着装置20を示す正面図であって、主として加圧機構の構成を示す図である。図4は、定着ベルト21が張架された加熱ローラ23を示す部分拡大断面図である。また、図5は定着補助ローラ22を示す概略正面図である。
図2に示すように、定着装置20は、定着補助ローラ22(ローラ部材)、加熱ローラ23(ローラ部材)、加圧部材としての加圧ローラ31、温度センサ40、ガイド板35、等で構成される。
なお、図4を参照して、定着ベルト21の幅方向両端には、内周側に突出する突出部21a(寄り止め部材)が形成されている。
ここで、定着補助ローラ22の発泡弾性層22bは、図5に示すように、定着補助ローラ22の軸方向に沿って2つに分割されている(第1発泡弾性層22bAと第2発泡弾性層22bBとである。)。そして、定着補助ローラ22の発泡弾性層22bは、第1発泡弾性層22bAの押出方向と、第2発泡弾性層22bBの押出方向と、が互いに逆方向になるように形成されている。これについては、後で詳しく説明する。
加熱ローラ23のヒータ25は、ハロゲンヒータであって、その両端部が定着装置20の側板(不図示である。)に固定されている。そして、装置本体1の電源部(交流電源)により出力制御されたヒータ25からの輻射熱によって加熱ローラ23が加熱されて、さらに加熱ローラ23によって加熱された定着ベルト21の表面から記録媒体P上のトナー像Tに熱が加えられる。ヒータ25の出力制御は、定着ベルト21表面に非接触で対向する温度センサ40(サーモパイル)によるベルト表面温度の検知結果に基いておこなわれる。詳しくは、温度センサ40の検知結果に基づいて定められる通電時間だけ、ヒータ25に交流電圧が印加される。このようなヒータ25の出力制御によって、定着ベルト21の温度(定着温度)を所望の温度(目標制御温度)に調整制御することができる。
また、図示は省略するが、加熱ローラ23は定着装置20の側板に対して図2の左右方向に揺動可能に保持されて、加熱ローラ23がテンションプレートによって図2の右側に付勢されている。このような構成により、加熱ローラ23は、定着ベルト21に所定のテンションを与えるテンションローラとして機能することになる。なお、本実施の形態では加熱ローラ23をテンションローラとして用いたが、加熱ローラ23を定着装置の側板に回転自在に固定して、定着ベルト21にテンションを与えるテンションローラを別に設置することもできる。
そして、加圧ローラ31は、図3に示す加圧機構50〜52によって定着ベルト21を介して定着補助ローラ22に圧接する。こうして、加圧ローラ31と定着ベルト21との間に、所望のニップ部が形成される。なお、本実施の形態では、定着補助ローラ22の発泡弾性層22bの圧縮量が3mm程度であって、ニップ部のニップ幅が14mm程度に設定されている。
なお、本実施の形態において、加圧ローラ31を直接的に加熱するヒータ等の加熱手段を設置することもできる。これにより、定着装置20の昇温特性がさらに向上することになる。
また、図示は省略するが、定着ベルト21の外周面に対向する位置であって、ニップ部の出口側近傍には、分離板が配設されている。分離板は、定着工程後の記録媒体Pが定着ベルト21の走行に沿って定着ベルト21に巻き付いてしまう不具合を抑止する。
なお、図示は省略するが、加熱ローラ23及び定着ベルト21の他方の幅方向端部も、図4と同様に(線対称形に)構成されている。
そして、定着ベルト21が幅方向に所定量移動(ベルト寄り)したときに、加熱ローラ23の溝部23b1に設置されたリング部材24に、定着ベルト21の突出部21aが当接することになる。これにより、定着ベルト21が一方の幅方向端部側に位置ずれ(図4の右側への移動である。)しそうになっても、他方の幅方向端部(図4に示す幅方向端部である。)に設けられた突出部21aが、ストッパとして機能するリング部材24に当接することで、定着ベルト21の幅方向の移動が制限される。
ここで、リング部材24は加熱ローラ23に回動自在に保持されているために、突出部21aがローラ主部23aの外周面に乗り上がろうとするときにその移動エネルギーがリング部材24の回転エネルギーに変換される。すなわち、リング部材24を設けることで、突出部21aの加熱ローラ23への乗り上がりが抑止される。
装置本体1の電源スイッチが投入されると、交流電源からヒータ25に交流電圧が印加(給電)されるとともに、定着ベルト21(定着補助ローラ22、加熱ローラ23)及び加圧ローラ31の図2中の矢印方向の回転駆動が開始される。
その後、給紙部7から記録媒体Pが給送されて、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の各色のトナーが記録媒体P上に未定着画像として担持される。未定着画像T(トナー像)が担持された記録媒体Pは、図2の矢印Y10方向に搬送されて、圧接状態にある定着ベルト21及び加圧ローラ31のニップ部に送入される。そして、定着ベルト21による加熱と、定着ベルト21(定着補助ローラ22)及び加圧ローラ31の押圧力とによって、記録媒体Pの表面にトナー像Tが定着される。その後、回転する定着ベルト21及び加圧ローラ31によってそのニップ部から送出された記録媒体Pは、矢印Y11方向に搬送される。
ローラ部材としての定着補助ローラ22は、押出成型にて所定の押出方向に押し出されて形成される発泡弾性体からなる発泡弾性層22bが、芯金22a上に形成されている。なお、本実施の形態では、発泡弾性層22bA、22bBを構成する発泡弾性体として、発泡シリコーンゴムが用いられている。
そして、図5に示すように、発泡弾性層22bは、定着補助ローラ22の軸方向(回転軸方向)に沿って2つに分割されている。すなわち、第1発泡弾性層22bAと第2発泡弾性層22bBとが、密着して(隙間をあけることなく)芯金22a上に並設されている。さらに、2つに分割された発泡弾性層のうち一部の発泡弾性層(第1発泡弾性層22bA)の押出方向(押出成型により押し出される方向である。)が軸方向の正方向(例えば、図5の右側である。)に一致するように形成されて、他の発泡弾性層(第2発泡弾性層22bB)の押出方向が軸方向の逆方向(例えば、図5の左側である。)に一致するように形成されている。すなわち、定着補助ローラ22の発泡弾性層は、第1発泡弾性層22bAの押出方向と、第2発泡弾性層22bBの押出方向と、が互いに逆方向になるように芯金22aに挿入されている。
具体的に、図7(A)に示す定着補助ローラ22は、発泡弾性層22bA〜22bDが、定着補助ローラ22の軸方向に沿って等間隔に偶数個(4つである。)に分割されている。そして、偶数個に分割された発泡弾性層のうち、半数の発泡弾性層22bA、22bCの押出方向が軸方向の正方向に一致するように形成されて、他の半数の発泡弾性層22bB、22bDの押出方向が軸方向の逆方向に一致するように形成されている。
また、図7(B)に示す定着補助ローラ22は、図5に示す定着補助ローラ22に対して、第1発泡弾性層22bAの押出方向と、第2発泡弾性層22bBの押出方向と、を変えている。
これらの定着補助ローラ22を用いた場合にも、発泡弾性層22bA、22bBが定着ベルト21をベルト寄りさせる力がほぼゼロになって、定着ベルト21のベルト寄りが生じなくなる。
具体的に、図8(A)に示す定着補助ローラ22は、発泡弾性層22bA、22bBが、定着補助ローラ22の軸方向に沿って2つに分割されているものの、等間隔には分割されていない。詳しくは、第1発泡弾性層22bAの軸方向の長さが、第2発泡弾性層22bBの軸方向の長さよりも長くなるように形成されている。そして、第1発泡弾性層22bAの押出方向と、第2発泡弾性層22bBの押出方向と、が互いに逆方向になるように形成されている。
また、図8(B)に示す定着補助ローラ22は、発泡弾性層22bA〜22bCが、定着補助ローラ22の軸方向に沿って等間隔に分割されているものの、偶数個には分割されていない(3つに分割されている。)。そして、第1発泡弾性層22bAの押出方向と第3発泡弾性層22bCの押出方向とが同方向であって、第2発泡弾性層22bBの押出方向が第1発泡弾性層22bAや第3発泡弾性層22bCの押出方向と逆方向になるように芯金22a上に挿入されている。
これらの定着補助ローラ22を用いた場合には、発泡弾性層が定着ベルト21をベルト寄りさせる力はゼロにはならないが、その力はある程度相殺されて小さなものになるとともに、その力が作用する方向を制御することができる。具体的に、図8(A)の定着補助ローラ22を用いた場合も、図8(B)の定着補助ローラ22を用いた場合も、図8の右側方向に定着ベルト21をベルト寄りさせる力が作用する。したがって、定着ベルト21に大きなベルト寄りが生じることがなくなり、定着ベルト21がリング部材24に強い力で当接して定着ベルト21が磨耗する不具合や、定着補助ローラ22上に定着ベルト21(突出部21a)が乗り上げる不具合が抑止される。しかも、定着ベルト21のベルト寄りが生じる方向が予め定められているために、定着ベルト21のベルト寄りを制限する突出部21aやリング部材24を片側端部(図8の左側端部である。)のみに設置すればよいことになり、部品点数を軽減することができる。
まず、ゴム材料と発泡剤と添加剤とを混練する混練工程がおこなわれる。なお、本実施の形態では、ゴム材料としてシリコーンゴムが用いられている。また、発泡剤や添加剤には、公知のものを用いることができる。
次に、上述した混練工程にて形成された混練材料を押出機にセットして、押出成型にて所定の押出方向にチューブ状に押し出す(押出工程である。)。そして、その直後に押出工程にて形成されたチューブ状部材を連続炉に入れて加硫(1次加硫)をおこなうとともに混練材料を発泡させる(発泡工程である。)。そして、発泡工程にて形成された発泡弾性体を複数に切断する(切断工程である。)。その後、切断工程にて形成された複数の発泡弾性体をそれぞれ2次加硫する(2次加硫工程である。)。その後、複数の発泡弾性体を、芯金22aの軸方向に挿入して、芯金22a上に発泡弾性層22bA、22bBを形成する(挿入工程である。)。その際、第1発泡弾性層22bAの押出方向が第2発泡弾性層22bBの押出方向と逆方向になるように芯金22a上に挿入する。また、芯金22aへの発泡弾性体の挿入は、真空状態の筒状容器内にチューブ状の発泡弾性体を設置して、真空引きによりチューブの内径部を拡げながら、その内径部に芯金22aを挿入(自重落下)させておこなう。
そして、芯金22a上に挿入された発泡弾性層22bA、22bBを芯金22aに接着する接着工程をおこなった後に、最後に、挿入工程を経た発泡弾性層22bA、22bBの研磨(研磨工程)をおこなって、最終的に定着補助ローラ22の外径を所望の値に調整して、定着補助ローラ22の製造を終える。
また、本実施の形態では、定着装置20に設置されるベルト装置に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、画像形成装置に設置される他のベルト装置(例えば、感光体ベルト、転写ベルト、中間転写ベルトをベルト部材とするベルト装置である。)や、画像形成装置以外に用いられるベルト装置に対しても、当然に本発明を適用することができる。その場合にも、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施の形態ではベルト方式の定着装置20に用いられる定着補助ローラ22に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、ベルト部材が張架されて発泡弾性層が押出成型にて形成されるローラ部材のすべてに対して本発明を適用することができる。その場合にも、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
20 定着装置、
21 定着ベルト(ベルト部材)、
22 定着補助ローラ(ローラ部材)、
22a 芯金、
22b、22bA〜22bD 発泡弾性層、
23 加熱ローラ、
25 ヒータ、
31 加圧ローラ(加圧部材)。
Claims (9)
- 記録媒体上にトナー像を定着する定着装置であって、
押出成型にて所定の押出方向に押し出されて形成される発泡弾性体からなる発泡弾性層を有する定着補助ローラと、
前記定着補助ローラと、少なくとも1つのローラ部材と、に張架された定着ベルトと、
前記定着ベルトを介して前記定着補助ローラに圧接することで記録媒体が搬送されるニップ部を形成する加圧部材と、
を備え、
前記定着補助ローラの前記発泡弾性層は、当該定着補助ローラの軸方向に沿って複数に分割されるとともに、その複数に分割された発泡弾性層のうち一部の発泡弾性層の前記押出方向が軸方向の正方向に一致するように形成されて、他の発泡弾性層の前記押出方向が軸方向の逆方向に一致するように形成されたことを特徴とする定着装置。 - 前記定着補助ローラの前記発泡弾性層は、当該定着補助ローラの軸方向に沿って等間隔に偶数個に分割されるとともに、その偶数個に分割された発泡弾性層のうち半数の発泡弾性層の前記押出方向が軸方向の正方向に一致するように形成されて、他の半数の発泡弾性層の前記押出方向が軸方向の逆方向に一致するように形成されたことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 前記発泡弾性体は、発泡シリコーンゴムであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
- 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
- ベルト部材が張架されるローラ部材であって、
押出成型にて所定の押出方向に押し出されて形成される発泡弾性体からなる発泡弾性層を有し、
前記発泡弾性層は、軸方向に沿って複数に分割されるとともに、その複数に分割された発泡弾性層のうち一部の発泡弾性層の前記押出方向が軸方向の正方向に一致するように形成されて、他の発泡弾性層の前記押出方向が軸方向の逆方向に一致するように形成されたことを特徴とするローラ部材。 - 前記発泡弾性層は、軸方向に沿って等間隔に偶数個に分割されるとともに、その偶数個に分割された発泡弾性層のうち半数の発泡弾性層の前記押出方向が軸方向の正方向に一致するように形成されて、他の半数の発泡弾性層の前記押出方向が軸方向の逆方向に一致するように形成されたことを特徴とする請求項5に記載のローラ部材。
- 前記発泡弾性体は、発泡シリコーンゴムであることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のローラ部材。
- ベルト部材が張架されるローラ部材の製造方法であって、
ゴム材料と発泡剤と添加剤とを混練する混練工程と、
前記混練工程にて形成された混練材料を押出成型にて所定の押出方向にチューブ状に押し出す押出工程と、
前記押出工程にて形成されたチューブ状部材を加硫するとともに発泡させる発泡工程と、
前記発泡工程にて形成された発泡弾性体を複数に切断する切断工程と、
前記切断工程にて形成された複数の発泡弾性体を芯金の軸方向に挿入して当該芯金上に発泡弾性層を形成する挿入工程と、
を備え、
前記挿入工程は、前記複数の発泡弾性体のうち一部の発泡弾性体の前記押出方向が前記芯金の軸方向の正方向に一致して、他の発泡弾性体の前記押出方向が前記芯金の軸方向の逆方向に一致するように前記発泡弾性層を形成する工程であることを特徴とするローラ部材の製造方法。 - 前記切断工程の後であって前記挿入工程の前に前記複数の発泡弾性体の2次加硫をおこなう2次加硫工程と、
前記挿入工程の後に前記芯金への前記発泡弾性層の接着をおこなう接着工程と、
前記接着工程の後に前記発泡弾性層の研磨をおこなう研磨工程と、
をさらに備えたことを特徴とする請求項8に記載のローラ部材の製造方法。
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