JP5046484B2 - 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば燃料電池システムにおいて各種燃料から水素ガスを発生させる燃料改質器を用いた燃料改質装置を構成するための燃料改質器収納用容器および燃料改質装置に関するものである。
近年、電気エネルギーを効率的に、かつクリーンに生産する次世代の電源システムとして燃料電池システムが脚光を浴びており、既に自動車市場や家庭用燃料電池発電システムに代表されるコージェネレーション発電システム市場においては、低コストを目指した実用化のためのフィールドテストが盛んに行なわれている。
さらに最近では、燃料電池システムの小型化を図り、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistants),ノートパソコン,デジタルビデオカメラまたはデジタルスチルカメラ等の携帯機器の電源として使用することが検討されている。
一般に燃料電池は、例えばメタンや天然ガス(CNG)等の炭化水素ガスあるいはメタノールやエタノール等のアルコール類を燃料とし、燃料改質器を用いた燃料改質装置で水素ガスおよびその他のガスに改質した後、この水素ガスを発電セルと呼ばれる発電装置に供給することにより発電が行なわれる。
ここでの燃料改質器による燃料の改質とは、触媒反応により水素ガスを発生させるプロセスをいう。
例えば、燃料としてメタノールを用いる場合において、燃料を改質させる反応はいくつかあり、例えば次の化学反応式(1)に示すような水蒸気改質反応(式(1)中では、メタノールに水蒸気を結合させることにより、水素と二酸化炭素とに改質する反応)により、水素ガス(H)を生成するプロセスをいう。なお、この改質反応により生成される水素以外の微量の生成ガス(主にCO)は、通常は大気中に排出される。
CHOH+HO → 3H+CO・・・(1)
このような水蒸気改質反応は吸熱反応であることから、外部よりヒーター等で加熱して反応温度を維持する必要がある。従って、燃料改質器内で燃料を改質させるには、触媒の水蒸気改質活性が低下するのを防止するとともに、生成される水素ガス濃度を高く維持するため、例えば燃料としてメタノールを用いた場合には約200〜500℃の温度が、またメタンガスを用いた場合には300〜800℃程度の高い温度が必要になる。
また、例えば次の化学反応式(2)に示すような部分酸化改質反応では、400〜600℃程度の改質温度が必要になる。
CHOH+1/2O+2N→ 2H+CO+2N・・・(2)
そこで家庭用燃料電池システムに代表されるコージェネレーション発電システムでは、このシステム自体が大型であることから、燃料改質器収納用容器の外壁を2重構造にして真空容器を構成したり、あるいは2重構造にした内外壁間に断熱材を充填することにより、燃料改質器の内部の熱が外部へ伝導して燃料改質器の温度が低下するのを防止している。そのため、燃料改質器を燃料改質器収納用容器に収容する際は、燃料改質器を燃料改質器収納用容器の2重構造の内壁に直接接合して載置固定することが可能である。
特開2003−2602号公報
近年、携帯機器用の燃料電池システムでは、携帯機器内に収納するために小型化,低背化することが求められている。しかしながら、従来のように燃料改質器収納用容器の外壁を2重構造にすることは、燃料電池システム全体が複雑化して大型化するため携帯機器用の燃料電池システムには採用することができない。そこで、携帯機器用の燃料電池システムについては凹部を有する基体と蓋体とから成る燃料改質器収納用容器内部を真空状態にすることや、熱伝導率のより小さな材料を使用することにより、燃料改質器内で燃料を改質する際に発生する熱の外部への伝導を遮断し、発電損失の少ない燃料電池システムを提供することが提案されている。
このような燃料電池システムを長期に安定かつ安全に使用するためには、燃料改質器収納用容器内部の真空状態を長期において保つ必要があると同時に、燃料改質器内で燃料を改質する際に発生する熱の外部への伝導量を低減する必要がある。燃料改質器から燃料改質器収納用容器の外壁への伝熱量を低減するためには、供給管または排出管と基体との接合に熱伝導率の小さな材料を使用して供給管または排出管と基体との距離を大きくし、基体への伝熱量を小さくする手法があった。しかしながら、供給管または排出管と基体との距離を大きくすることは、燃料改質器収納用容器が大きくなる傾向となり携帯機器用の燃料電池システムに使用されるものとしては、小型化、低背化することの障害となり携帯機器用途としては不向きとなるという問題点があった。また、燃料改質器からの伝熱量を低減するために、燃料改質器の改質温度を低くすると高効率な燃料改質ができなくなり発電効率の低い燃料電池システムとなるという問題点があった。
本発明は上記従来の技術における問題点に鑑みて完成されたものであり、その目的は、燃料改質器の燃料改質温度をより高温に維持することが可能な、発電損失の少ない燃料改質器収納用容器および燃料改質装置を提供することにある。
本発明の燃料改質器収納用容器は、燃料から水素ガスを含む改質ガスを発生させる燃料改質器を内部に収容する凹部を上面に有する基体と、該基体の上面に前記凹部を覆って取着される蓋体と、前記基体および前記蓋体の少なくとも一方に設けた第1の貫通孔を貫通して先端が前記燃料改質器と接合され、前記燃料改質器に前記燃料を供給するための供給管と、前記基体および前記蓋体の少なくとも一方に設けた第2の貫通孔を貫通して先端が前記燃料改質器と接合され、前記改質ガスを排出するための排出管とを具備している燃料改質器収納用容器において、前記基体または前記蓋体が前記第1または第2の貫通孔の外側端部に段差部を有しているとともに前記供給管または前記排出管が前記段差部において接合材によって前記基体または前記蓋体に接合されていることによって、前記供給管また
は前記排出管と前記第1または第2の貫通孔の内面との間に空隙設けられているとともに、該空隙より外側に接合部が位置していることを特徴とする。
本発明の燃料改質装置は、上記本発明の燃料改質器収納用容器と、前記凹部内に収納された燃料改質器と、前記凹部の開口部を塞ぐようにして前記基体の上面に取着された蓋体とを具備することを特徴とする。
本発明の燃料改質器収納用容器は、供給管または排出管を基体または蓋体に形成した第1または第2の貫通孔に挿通し、供給管または排出管は、基体および蓋体の少なくとも一方に設けた第1または第2の貫通孔内において、基体または蓋体が第1または第2の貫通孔の外側端部に段差部を有しているとともに供給管または排出管が段差部において接合材によって基体または蓋体に接合されていることによって、供給管または排出管と第1または第2の貫通孔の内面との間に空隙を有するように設けられているとともに、空隙より外側に接合部が位置していることから、燃料改質器からの熱が供給管または排出管から基体へ伝達する熱量をきわめて有効に低減することが可能となる。
その結果、燃料改質反応が化学反応式(1)の水蒸気改質反応のような吸熱反応の場合において、燃料改質器内で燃料を改質する際に発生する熱の外部への伝導量が増加することがないことから、燃料改質器の温度が低下せず、その結果ヒーターの発熱量を増加させる必要がなくなり、燃料電池システム全体の発電損失が増加しないことから、高効率な燃料電池システムを達成することができる。
また、燃料改質器から基体や蓋体へ伝熱量を低減することができることより、燃料改質器収納用容器の外壁表面の温度が上昇するのを有効に抑制することが可能となり、携帯機器内の他の部品を破壊したり、携帯機器の使用者に火傷を負わせるのを有効に防止でき、燃料電池システムを長期に安定かつ安全に使用することができる。
本発明の燃料改質装置は、上記本発明の燃料改質器収納用容器と、凹部内に収納される燃料改質器と、凹部の開口部を塞ぐようにして基体の上面に取着される蓋体とを具備することから、長期に安定かつ安全であり、また高効率な燃料電池システムを達成することができる。
本発明の燃料改質器収納用容器の実施形態を以下に詳細に説明する。
図1は本発明の燃料電池収納用容器の実施の形態の一例を示す断面図である。1は基体、2は配線としてのリード端子、3はボンディングワイヤ、4は蓋体、5aは燃料改質器に燃料を供給するための供給管、5bは燃料改質器から改質ガスを排出するための排出管、7は電極、8はリード端子2を絶縁しつつ封止固定するための封止材、9は燃料改質器であり、主にこれら基体1、蓋体4、供給管5aおよび排出管5bで燃料改質器9を収納する燃料改質器収納用容器11が構成される。
図2は本発明の供給管5aまたは排出管5bと基体1との接合部の要部拡大断面図である。図1,2においては供給管5aまたは排出管5bの実施の形態の一例として、外側にツバ部を設けたものを示す。そして、6は供給管5aまたは排出管5bのツバ部である。また、12は供給管5aまたは排出管5bの外側と基体1の貫通孔間に有する空隙を示す。
本発明における基体1及び蓋体4は、ともに燃料改質器9を収納する容器としての役割を有する。それらは、例えば、SUS,Fe−Ni−Co合金,Fe−Ni合金等のFe系合金や、無酸素銅等の金属材料、酸化アルミニウム(Al)質焼結体,ムライト(3Al・2SiO)質焼結体,炭化珪素(SiC)質焼結体,窒化アルミニウム(AlN)質焼結体,窒化珪素(Si)質焼結体,ガラスセラミックス等のセラミック材料、ポリイミド等の高耐熱の樹脂材料等で形成されている。
なお、基体1および蓋体4に適用可能なガラスセラミックスは、ガラス成分とフィラー成分とから成る。そのガラス成分としては、例えばSiO−B系,SiO−B−Al系,SiO−B−Al−MO系(但し、MはCa,Sr,Mg,BaまたはZnを示す),SiO−Al−MO−MO系(但し、MおよびMは同一または異なってCa,Sr,Mg,BaまたはZnを示す),SiO−B−Al−MO−MO系(但し、MおよびMは前記と同じである),SiO−B−M O系(但し、MはLi,NaまたはKを示す),SiO−B−Al−M O系(但し、Mは前記と同じである),Pb系ガラス,Bi系ガラス等が挙げられる。
また、フィラー成分としては、例えばAl,SiO,ZrOとアルカリ土類金属酸化物との複合酸化物、TiOとアルカリ土類金属酸化物との複合酸化物、AlおよびSiOから選ばれる少なくとも1種を含む複合酸化物(例えばスピネル,ムライト,コージェライト)等が挙げられる。
一方、基体1および蓋体4が、例えば相対密度が95%以上の緻密質の酸化アルミニウム質焼結体で形成されている場合は、例えば、まず酸化アルミニウム粉末に希土類酸化物粉末や酸化アルミニウム粉末等の焼結助剤を添加,混合して、酸化アルミニウム質焼結体の原料粉末を調製する。次いで、この原料粉末に有機バインダおよび分散媒を添加,混合してペースト化し、このペーストをドクターブレード法によって、あるいは原料粉末に有機バインダを加え、プレス成形,圧延成形等によって、所定の厚みのグリーンシートを作製する。その後、所定枚数のシート状成形体を位置合わせして積層圧着した後、この積層体を、例えば非酸化性雰囲気中、焼成最高温度が1200〜1500℃の温度で焼成して、目的とするセラミック製の基体1および蓋体4を得る。なお、基体1および蓋体4の成形は粉末成形プレス法であっても良い。
他方、基体1および蓋体4が金属材料から成る場合は、切削法,プレス法,MIM(Metal Injection Mold)法等により所定の形状に形成される。
また、基体1および蓋体4が金属材料から成る場合には、腐食を防止するためにその表面は、例えばAu,Niのめっき処理や、ポリイミド等の樹脂コーティング等の被覆コーティング処理が行なわれることが望ましい。例えばAuめっき処理の場合であれば、その厚さは0.1〜5μm程度であることが望ましい。
以上のような基体1および蓋体4は、燃料改質器収納用容器11の小型化,低背化を可能とするためには厚さを薄くすべきであるが、機械的強度である曲げ強度は200MPa以上であることが好ましい。
次に、本発明におけるリード端子2は、基体1および蓋体4の熱膨張係数と同一または近似した金属が用いられるのがよく、例えば、Fe−Ni合金,Fe−Ni−Co合金よりなるものが、実用時の温度変化に対して熱歪の発生を防止できる。その上、リード端子2と基体1との良好な封着性が得られるとともに、ボンディング性に優れ、実装時に必要な強度と良好なはんだ付性や溶接性を確保できる。
また、本発明の絶縁封止材8は、例えば、硼珪酸ガラス,アルカリガラス,鉛を主成分とする絶縁ガラス等のガラス材料や酸化アルミニウム等のセラミック材料等から成り、基体1に形成された貫通穴でこの絶縁封止材7によって基体1とリード端子2とが電気的に絶縁されてリード端子2が封止固定されている。基体1に形成されたリード端子2が挿通される貫通孔は、基体1とリード端子2とが接触して電気的に導通することがない大きさが必要であり、具体的にはリード端子2から基体1までの間隔が0.1mm以上確保できる内径が必要である。
なお、絶縁封止材8が、酸化アルミニウム等のセラミック材料からなる場合、リード端子2を基体1の貫通孔に例えば筒状のセラミック材料から成る絶縁封止材8を介して挿入し、絶縁封止材8と基体1との接続および絶縁封止材8とリード端子2との接続をAu−GeやAg−Cu等のロウ材により行なうことができる。
燃料改質器9上の電極7とリード端子2とをボンディングワイヤ3を介して電気的に接続する。さらに蓋体4を用いて基体1の凹部を封止することによって、燃料改質器収納用容器11の凹部内に収容した燃料改質器9を気密に封止した燃料改質装置が形成される。
本発明の燃料改質器収納用容器11に収納される燃料改質器9は、燃料を改質するための装置であり、その内部に燃料を改質するための触媒が担持された微細流路あるいは空隙を有する。
燃料改質器9の形状は様々であり、例えば微小ケミカルデバイスとして、半導体製造技術等を適用して、例えば、シリコン等の半導体,石英,ガラス,金属、セラミックス等の無機材料の基材に、切削法,エッチング法,ブラスト法等により細い溝を形成することによって液体流路が作製され、操作中の液体の蒸発防止等を目的として、ガラス板、金属等のカバーを陽極接合、ロウ付け、溶接等により表面に密着させて使用される、例えば略四角形状のものが挙げられる。また、石英,ガラス,金属、セラミックス等の無機材料から成る管状であり、その内面に燃料を改質するための触媒が担持されたものも挙げられる。
燃料の改質反応が水蒸気改質反応のような吸熱反応の場合、燃料改質器9内には、温度調節機構、例えば、抵抗層等から成る薄膜ヒーター(不図示)や厚膜ヒーター(不図示)を形成し、表面にはこのヒーターへ電力を供給する端子として電極7が形成される。この温度調節機構により、燃料改質条件に相当する200〜800℃程度の温度条件に調整することで、供給管5aが接続された燃料供給口から供給される燃料を水蒸気と反応させて、燃料排出口に接続された排出管5bから水素ガスを発生させる改質反応を良好に促進することができる。
このようなヒーターは、燃料改質器9における触媒が担持され燃料改質をおこなう流路内や空隙内、あるいはその近傍に配置される。そうすることによってヒーターから発生する熱を効率的に燃料改質反応に用いることができる。
この燃料改質器9は、蓋体4がAu合金,Ag合金,Al合金等の金属ロウ材やガラス材による接合やシームウェルド法等により基体1にその凹部を覆って取着されることによって、燃料改質器収納用容器11内に収納される。
例えば、Au−Snロウ材により接合する場合は、蓋体4に予めAu−Snロウ材を溶着させておくか、あるいは金型等を用いて打ち抜き加工等で枠状に形成したAu−Snロウ材を基体1と蓋体4との間に載置した後、封止炉あるいはシームウェルダーで蓋体4を基体1に接合することにより、燃料改質器収納用容器11の内部に燃料改質器9を封止することができる。
また、燃料改質器9は、燃料改質器9上の電極7が基体1に設けたリード端子2に電気的に接続される。これにより、電極7を通じて燃料改質器9の表面や内部に形成されたヒーターを加熱することができる。その結果、燃料改質器9において反応温度の維持が可能となり燃料の改質反応を安定させることができる。
供給管5aおよび排出管5bは、それぞれ原料や燃料ガス流体の供給路および水素を含有する改質ガスの排出路である。これらは、例えば、Fe−Ni合金,Fe−Ni−Co合金,SUS等の金属材料、Al質焼結体,3Al・2SiO質焼結体,SiC質焼結体,AlN質焼結体,Si質焼結体,ガラスセラミック焼結体等のセラミック材料、ポリイミド等の高耐熱の樹脂材料、または、ガラスで形成されている。
好ましくは、改質ガスに含まれる水素により脆化しにくいものであるのがよい。このような材料としては、Fe合金、セラミックス、ガラスが挙げられる。
供給管5aまたは排出管5bは基体1や蓋体4に形成した貫通孔との間に空隙12を有するように接合される。このような空隙12は、例えば、図1,2に示すように、供給管5aまたは排出管5bがツバ部6を有する場合は、ツバ部6を基体1や蓋体4の貫通孔の縁部に接合することにより、供給管5aまたは排出管5bの外面と貫通孔の内面との間に空隙12を形成できる。
また、図3に示すように、供給管5aまたは排出管5bの外面の一部のみを基体1や蓋体4の貫通孔の内面にロウ材13または封止材13を介して接合することにより空隙12を形成してもよい。さらに、図4に示すように、基体1または蓋体4の貫通孔に段差を設け、この段差に供給管5aまたは排出管5bをロウ付けや溶接などにより接合しても良い。
また、供給管5aまたは排出管5bの外面と、基体1または蓋体4の貫通孔の内面との間の空隙12の幅は、0.01mm以上とするのがよく、図3に示すように、供給管5aまたは排出管5bの外面の一部のみを基体1や蓋体4の貫通孔の内面にロウ材13を介して接合する場合、より好ましくは0.01〜0.3mmとするのがよい。0.01mm未満であった場合、供給管5aまたは排出管5bを基体1や蓋体4に挿入した際、供給管5aまたは排出管5bが貫通孔の内面に接触する恐れや、供給管5aまたは排出管5bと貫通孔との間の空隙12にAu−SnやAg−Cu等のロウ材が毛細管現象により充填され空隙12の確保が困難となる恐れがある。その結果、燃料改質器9からの熱が供給管5aまたは排出管5bから基体1へ伝達することにより燃料改質器収納用容器11の外壁表面の温度が上昇し、携帯機器内の他の部品を破壊したり、携帯機器の使用者に火傷を負わせやすくなる。一方、0.3mm以上となった場合、供給管5aまたは排出管5bを基体1や蓋体4の貫通孔内面にロウ付けするのが困難になる。
また、図1,2に示すような供給管5aまたは排出管5bの外面にツバ部6を有する場合は、供給管5aまたは排出管5bの外面と、基体1または蓋体4の貫通孔の内面との間の空隙12の幅は、0.01mm以上とするのがよく、より好ましくは0.01〜5mmとするのがよい。0.01mm未満であった場合、供給管5aまたは排出管5bを基体1や蓋体4に挿入した際、供給管5aまたは排出管5bが貫通孔の内面に接触する恐れや、供給管5aまたは排出管5bと貫通孔との間の空隙12にAu−SnやAg−Cu等のロウ材が毛細管現象により充填され空隙12の確保が困難となる恐れがある。その結果、燃料改質器9からの熱が供給管5aまたは排出管5bから基体1へ伝達することにより燃料改質器収納用容器11の外壁表面の温度が上昇し、携帯機器内の他の部品を破壊したり、携帯機器の使用者に火傷を負わせやすくなる。一方、5mm以上となった場合、ツバ部12が大きくなる傾向となり、ツバ部12の変形などが発生しやすくなる傾向がある。また、燃料改質器収納用容器11自身も大きくなる傾向となり、小型化、低背化の障害となる。
また、ツバ部6の外径は供給管5aまたは排出管5bが挿入される基体1や蓋体4の貫通孔の直径に対し、ロウ付けや溶接などの作業上、またツバ部6の変形防止のために1mm以上大きくすることが好ましい。また、ツバ部6の厚みは変形防止のために0.1mm以上とすることが好ましい。また、溶接法により基体1と接合するには、供給管5aまたは排出管5bのツバ部6に全周にわたって突起(プロジェクション)を設けることが好ましい。
燃料改質器収納用容器11内の断熱性を得るためには、燃料改質器収納用容器11内を真空にすることが必要となり、燃料改質器9を封止する際、真空炉でのロウ材による封止や真空チャンバー内でのシームウェルド法などで行なえば良い。
なお、本発明は以上の実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることは何ら差し支えない。例えば、図1,2に示した例においては、ツバ部6は供給管5aまたは排出管5bに直接接合されているが、供給管5aまたは排出管5bが連通する断面が円形状や多角形状の筒状部材にツバ部6を設けたものを用いて基体1または蓋体4と接合させても良い。
本発明の燃料改質器収納用容器の実施の形態の一例を示す断面図である。 図1の燃料改質器収納用容器における供給管または排出管と基体との接合部の要部拡大断面図である。 本発明の燃料改質器収納用容器の実施の形態の他の例における供給管または排出管と基体との接合部の要部拡大断面図である。 本発明の燃料改質器収納用容器の実施の形態の他の例における供給管または排出管と基体との接合部の要部拡大断面図である。
符号の説明
1・・・・・基体
4・・・・・蓋体
5a・・・・供給管
5b・・・・排出管
6・・・・・ツバ部
9・・・・・燃料改質器
11・・・・燃料改質器収納用容器
12・・・・空隙

Claims (2)

  1. 燃料から水素ガスを含む改質ガスを発生させる燃料改質器を内部に収容する凹部を上面に有する基体と、
    該基体の上面に前記凹部を覆って取着される蓋体と、
    前記基体および前記蓋体の少なくとも一方に設けた第1の貫通孔を貫通して先端が前記燃料改質器と接合され、前記燃料改質器に前記燃料を供給するための供給管と、
    前記基体および前記蓋体の少なくとも一方に設けた第2の貫通孔を貫通して先端が前記燃料改質器と接合され、前記改質ガスを排出するための排出管とを具備している燃料改質器収納用容器において、
    前記基体または前記蓋体が前記第1または第2の貫通孔の外側端部に段差部を有しているとともに前記供給管または前記排出管が前記段差部において接合材によって前記基体または前記蓋体に接合されていることによって、前記供給管または前記排出管と前記第1または第2の貫通孔の内面との間に空隙設けられているとともに、該空隙より外側に接合部が位置していることを特徴とする燃料改質器収納用容器。
  2. 請求項1記載の燃料改質器収納用容器と、前記凹部内に収納された燃料改質器と、前記凹部の開口部を塞ぐようにして前記基体の上面に取着された蓋体とを具備することを特徴とする燃料改質装置。
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