JP4868734B2 - 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置 - Google Patents

燃料改質器収納用容器および燃料改質装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4868734B2
JP4868734B2 JP2004343102A JP2004343102A JP4868734B2 JP 4868734 B2 JP4868734 B2 JP 4868734B2 JP 2004343102 A JP2004343102 A JP 2004343102A JP 2004343102 A JP2004343102 A JP 2004343102A JP 4868734 B2 JP4868734 B2 JP 4868734B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel reformer
fuel
supply pipe
storage container
reformer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004343102A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006151726A (ja
Inventor
将章 宮原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2004343102A priority Critical patent/JP4868734B2/ja
Publication of JP2006151726A publication Critical patent/JP2006151726A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4868734B2 publication Critical patent/JP4868734B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Description

本発明は、例えば燃料電池システムにおいて各種燃料から吸熱触媒反応である水蒸気改質反応を利用して水素ガスを発生させる燃料改質器を用いた燃料改質装置を構成するための燃料改質器収納用容器および燃料改質装置に関するものである。
近年、電気エネルギーを効率的に、かつクリーンに生産する次世代の電源システムとして燃料電池システムが脚光を浴びており、既に自動車市場や家庭用燃料電池発電シスに代表されるコージェネレーション発電システム市場においては、低コストを目指した実用化のためのフィールドテストが盛んに行なわれている。
さらに最近では、燃料電池システムの小型化を図り、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistants),ノートパソコン,デジタルビデオカメラまたはデジタルスチルカメラ等の携帯機器の電源として使用することが検討されている。
一般に燃料電池は、例えばメタンや天然ガス(CNG)等の炭化水素ガスあるいはメタノールやエタノール等のアルコール類を燃料とし、燃料改質器を用いた燃料改質装置で水蒸気改質反応により水素ガスおよびその他のガスに改質した後、この水素ガスを発電セルと呼ばれる発電装置に供給することにより発電が行なわれる。
ここでの燃料改質器による燃料の改質とは、改質可能な燃料を水蒸気と結合させて触媒反応により水素ガスを発生させるプロセスをいう。
例えば、燃料としてメタノールを用いた場合は、次の化学反応式(1)に示すような水蒸気改質反応(式(1)中では、メタノールに水蒸気を結合させることにより、水素と二酸化炭素とに改質する反応)により、水素ガス(H)を生成するプロセスをいう。なお、この改質反応により生成される水素以外の微量の生成ガス(主にCO)は、通常は大気中に排出される。
CHOH+HO → 3H+CO・・・(1)
また、このような水蒸気改質反応は吸熱反応であることから、外部よりヒーター等で加熱して反応温度を維持する必要がある。従って、燃料改質器内で燃料を改質させるには、触媒の水蒸気改質活性が低下するのを防止するとともに、生成される水素ガス濃度を高く維持するため、例えば燃料としてメタノールを用いた場合には約200〜500℃の温度が、またメタンガスを用いた場合には300〜800℃程度の高い温度が必要になる。
そこで家庭用燃料電池システムに代表されるコージェネレーション発電システムでは、このシステム自体が大型であることから、燃料改質器収納用容器の外壁を2重構造にして真空容器を構成したり、あるいは2重構造にした内外壁間に断熱材を充填することにより、燃料改質器の内部の熱が外部へ伝導して燃料改質器の温度が低下するのを防止している。そのため、燃料改質器を燃料改質器収納用容器に収容する際は、燃料改質器を燃料改質器収納用容器の2重構造の内壁に直接接合して載置固定することが可能である。
特開2003−2602号公報
しかしながら、携帯機器用の燃料電池システムでは、携帯機器内に収納するために小型化,低背化することが求められている。一方、従来のように燃料改質器収納用容器の外壁を2重構造にすることは、燃料電池システム全体が複雑化して大型化するため携帯機器用の燃料電池システムには採用することができない。その上、燃料改質器を燃料改質器収納用容器の2重構造の内壁に直接接合して載置固定した場合には、その接合部分から燃料改質器の熱が燃料改質器収納用容器に直に伝導する。その結果、燃料改質器収納用容器の表面の温度が上昇し、その熱によって携帯機器内の他の部品を破壊したり、また携帯機器の使用者に火傷を負わせるというおそれがあった。
また、化学反応式(1)で示すような水蒸気改質反応は吸熱反応であることから、燃料改質器で燃料を改質するためには、燃料改質器をヒーター等で加熱することによって反応温度を一定温度に維持する必要がある。しかしながら、燃料改質器に発生する熱が燃料改質器収納用容器に伝導することによって、燃料改質器の温度は低下することになる。そこで反応温度を維持するためには、ヒーターの発熱量を増加させる必要がある。ヒーターの発熱量を増加させると、燃料電池の発電セルで発電した総電気容量に占めるヒーター加熱に使用する電気容量が増えることになり、その結果、燃料電池システム全体の発電損失が増加するという問題点があった。
本発明は上記従来の技術における問題点に鑑みて完成されたものであり、その目的は、燃料改質器へ良好に燃料を供給し、また、燃料改質器によって改質された水素ガス等のガスを安全に燃料改質器収納用容器の外に排出できるとともに、発電損失の少ない燃料改質器収納用容器および燃料改質装置を提供することにある。
本発明の燃料改質器収納用容器は、燃料から水素ガスを含む改質ガスを発生させる燃料改質器が収納される凹部を有した基体と、前記燃料改質器からの前記改質ガスを排出すべく前記凹部内と外部とを連通する排出管と、前記燃料改質器に前記燃料を供給すべく前記凹部内と外部とを連通する供給管とを具備する燃料改質器収納用容器において、前記供給管の外面から前記燃料改質器の下面にかけて設けられ、前記供給管と前記燃料改質器との接続部分を取り囲むようにメニスカス状に濡れ広がって形成した接合材を有しており、前記供給管と前記燃料改質器とを前記接合材により接合し、該接合材の前記燃料改質器との密着面における内周と外周との間の距離Aを、前記接合材の前記供給管との密着面における前記供給管の長手方向の長さBよりも大きくしたことを特徴とする。
本発明の燃料改質装置は、好ましくは、前記燃料改質器の表面粗さを前記供給管の表面粗さと異なるようにしたことを特徴とする。
本発明の燃料改質装置は、上記本発明の燃料改質器収納用容器と、前記凹部に設置された前記燃料改質器と、前記凹部を覆って取着された前記蓋体とを具備していることを特徴とする。
本発明の燃料改質器収納用容器は、供給管と燃料改質器とを接合材を介して接合し、接合材の燃料改質器との密着面における内周と外周との間の距離Aを、接合材の供給管との密着面の長さBよりも大きくしたことから、燃料改質器から接合材を介して供給管に熱を良好に伝達することができるので、この熱が供給管を通過する燃料を加熱するための熱源となり、燃料改質器内に到達するまでに燃料をプリヒートすることができる。よって、プリヒートされた燃料が燃料改質器に供給されることで、燃料を所定の温度にするためのプリヒートが不要もしくは、燃料改質器で行う燃料のプリヒートに必要な熱量を大幅に低減でき、熱源を簡易化して燃料改質装置の更なる低背化、小型化を実現することが可能となるとともに、燃料を改質するのに適した温度に燃料改質器を保つための消費電力を低減でき、非常に高効率な燃料電池システムとなる。
また、このように供給管と燃料改質器との接合近傍から燃料に熱量の大部分を熱移動して燃料の温度を上昇させることから、温度上昇した燃料が供給管から燃料改質器へ熱量をフィードバックすることで、燃料改質器の温度低下を抑制することも可能となり、燃料改質器が燃料を改質するのに必要となる温度を保ち続けることが可能となる結果、安定した燃料改質を行うことが可能となる。
また、接合材の燃料改質器との密着面における内周と外周との間の距離Aを、接合材の供給管との密着面の長さBよりも大きくすることにより、燃料改質器と接合材との密着面積を大きくして燃料改質器から接合材へ熱量を多く伝達させるとともに、接合材と供給管との密着面積を小さくしてこの熱量を接合材から供給管へ凝縮して伝達させることができ、供給管への熱伝導をきわめて効率よく、かつ、短い区間で行なうことができる。よって、燃料改質装置を小型化しても、接合材と基体との距離、または接合材と蓋体との距離を大きく維持することができ、熱が供給管を介して基体や蓋体に伝わって、燃料改質装置の外面の温度が上昇したり、燃料改質器の温度が低下したりするのを有効に防止できる。
本発明の燃料改質装置は、上記本発明の燃料改質器収納用容器と、凹部に設置された燃料改質器と、凹部を覆って取着された蓋体とを具備していることから、上記本発明の燃料改質器収納用容器を用いた、燃料改質器によって改質された水素ガス等のガスを安全に燃料改質器収納用容器の外に排出できるとともに、発電損失の少ないものとなる。
本発明の燃料改質器収納用容器の実施形態の一例を以下に詳細に説明する。
図1は本発明の燃料電池収納用容器の実施の形態の一例を示す断面図である。1は基体、2は配線としてのリード端子、3はボンディングワイヤ、4は蓋体、5aは燃料を供給する供給路としての供給管、5bは改質ガスを排出する排出路としての排出管、7は電極、8は基体1の貫通孔にリード端子2を絶縁しつつ封止固定するための絶縁封止材、9は燃料改質器、10は燃料改質器9と供給管5aを接続するための接合材であり、主にこれら基体1、供給管5aおよび排出管5bで燃料改質器9を収納する燃料改質器収納用容器11が構成される。
また、上記の燃料改質器収納用容器11の凹部に燃料改質器9を収容するとともに、凹部を覆って蓋体4を取着することにより、燃料改質装置となる。
本発明における基体1及び蓋体4は、ともに燃料改質器9を収納する容器としての役割を有する。それらは、例えばFe系合金,無酸素銅、SUS等の金属材料や、酸化アルミニウム(Al)質焼結体,ムライト(3Al・2SiO)質焼結体,炭化珪素(SiC)質焼結体,窒化アルミニウム(AlN)質焼結体,窒化珪素(Si)質焼結体,ガラスセラミックス等のセラミック材料や、ポリイミド等の高耐熱の樹脂材料で形成されている。
なお、基体1および蓋体4に適用可能なガラスセラミックスは、ガラス成分とフィラー成分とから成る。そのガラス成分としては、例えばSiO−B系,SiO−B−Al系,SiO−B−Al−MO系(但し、MはCa,Sr,Mg,BaまたはZnを示す),SiO−Al−MO−MO系(但し、MおよびMは同一または異なってCa,Sr,Mg,BaまたはZnを示す),SiO−B−Al−MO−MO系(但し、MおよびMは前記と同じである),SiO−B−M O系(但し、MはLi,NaまたはKを示す),SiO−B−Al−M O系(但し、Mは前記と同じである),Pb系ガラス,Bi系ガラス等が挙げられる。
また、フィラー成分としては、例えばAl,SiO,ZrOとアルカリ土類金属酸化物との複合酸化物、TiOとアルカリ土類金属酸化物との複合酸化物、AlおよびSiOから選ばれる少なくとも1種を含む複合酸化物(例えばスピネル,ムライト,コージェライト)等が挙げられる。
一方、基体1および蓋体4が、例えば相対密度が95%以上の緻密質の酸化アルミニウム質焼結体で形成されている場合は、例えば、まず酸化アルミニウム粉末に希土類酸化物粉末や酸化アルミニウム粉末等の焼結助剤を添加,混合して、酸化アルミニウム質焼結体の原料粉末を調製する。次いで、この原料粉末に有機バインダおよび分散媒を添加,混合してペースト化し、このペーストをドクターブレード法によって、あるいは原料粉末に有機バインダを加え、プレス成形,圧延成形等によって、所定の厚みのグリーンシートを作製する。その後、所定枚数のシート状成形体を位置合わせして積層圧着した後、この積層体を、例えば非酸化性雰囲気中、焼成最高温度が1200〜1500℃の温度で焼成して、目的とするセラミック製の基体1および蓋体4を得る。なお、基体1および蓋体4の成形は粉末成形プレス法であっても良い。
他方、基体1および蓋体4が金属材料から成る場合は、切削法,プレス法,MIM(Metal Injection Mold)法等により所定の形状に形成される。
また、基体1および蓋体4が金属材料から成る場合には、腐食を防止するためにその表面は、例えばAu,Niのめっき処理や、ポリイミド等の樹脂コーティング等の被覆コーティング処理が行なわれることが望ましい。例えばAuめっき処理の場合であれば、その厚さは0.1〜5μm程度であることが望ましい。
また、基体1および蓋体4で構成される燃料改質器収納用容器11の少なくとも内側表面をAuやAlのめっき処理膜で覆うことにより、収容された燃料改質器9で発生する輻射熱を効率良く防ぐことができ、燃料改質器収納用容器11の昇温を抑制することが可能となる。
以上のような基体1および蓋体4は、燃料改質器収納容器11の小型化,低背化を可能とするためには厚さを薄くすべきであるが、機械的強度である曲げ強度は200MPa以上であることが好ましい。
また、基体1および蓋体4は、単一の部材で構成されていなくとも、前記各材料、手法を組み合わせたものであっても構わない。
次に、本発明におけるリード端子2は、基体1および蓋体4の熱膨張係数と同一または近似した金属が用いられるのがよく、例えば、Fe−Ni合金,Fe−Ni−Co合金よりなるものが、実用時の温度変化に対して熱歪の発生を防止できる。その上、リード端子2と基体1との良好な封着性が得られるとともに、ボンディング性に優れ、実装時に必要な強度と良好なはんだ付性や溶接性を確保できる。
また、本発明の絶縁封止材7は、例えば、硼珪酸ガラス,アルカリガラス,鉛を主成分とする絶縁ガラス等のガラス材料や酸化アルミニウム等のセラミック材料等から成り、基体1に形成された貫通穴でこの絶縁封止材7によって基体1とリード端子2とが電気的に絶縁されてリード端子2が封止固定されている。基体1に形成されたリード端子2が挿通される貫通孔は、基体1とリード端子2とが接触して電気的に導通することがない大きさが必要であり、具体的にはリード端子2から基体1までの間隔が0.1mm以上確保できる内径が必要である。
なお、絶縁封止材7が、酸化アルミニウム等のセラミック材料からなる場合、リード端子2を基体1の貫通孔に例えば筒状のセラミック材料から成る絶縁封止材7を介して挿入し、絶縁封止材7と基体1との接続および絶縁封止材7とリード端子2との接続をAu−GeやAg−Cu等のロウ材により行なうことができる。
燃料改質器9上の電極7とリード端子2とをボンディングワイヤ3を介して電気的に接続する。さらに蓋体4を用いて基体1の凹部を封止することによって、燃料改質器収納用容器11の凹部内に収容した燃料改質器9を気密に封止した燃料改質装置が形成される。
また、本発明の燃料改質器収納用容器11に収納される燃料改質器9は、例えば、微小ケミカルデバイスとして、半導体製造技術を適用して、シリコン等の半導体,石英,ガラス,セラミックス等の無機材料、金属材料等の基材に、切削法,エッチング法,ブラスト法等により細い溝を形成することによって液体流路が作製され、操作中の液体の蒸発防止等を目的として、ガラス板等のカバーを陽極接合やロウ付け、溶接等により表面に密着させて使用される。
また、燃料改質器9内には、温度調節機構、例えば、抵抗層等から成る薄膜ヒーター(不図示)を形成し、表面にはこの薄膜ヒーターへ電力を供給する端子として電極7が形成される。この温度調節機構により、燃料改質条件に相当する200〜800℃程度の温度条件に調整することで、供給管5aが接続された燃料供給口から供給される燃料を水蒸気と結合させて、燃料排出口に接続された排出管5bから水素ガスを発生させる改質反応を良好に促進することができる。
この燃料改質器9は、蓋体4がAu合金,Ag合金,Al合金等の金属ロウ材やガラス材による接合やシームウェルド法等により基体1にその凹部を覆って取着されることによって、燃料改質器収納容器11内に収納される。
例えば、Au−Snロウ材により接合する場合は、蓋体4に予めAu−Snロウ材を溶着させておくか、あるいは金型等を用いて打ち抜き加工等で枠状に形成したAu−Snロウ材を基体1と蓋体4との間に載置した後、封止炉あるいはシームウェルダーで蓋体4を基体1に接合することにより、燃料改質器収納用容器11の内部に燃料改質器9を封止することができる。
燃料改質器収納容器11内の断熱性をさらに向上させるためには、燃料改質器収納容器11内を真空にすることが効果的であり、燃料改質器9を封止する際、真空炉でのロウ材による封止や真空チャンバー内でのシームウェルド法で行なえば良い。
また、燃料改質器9は、燃料改質器9上の電極7がボンディングワイヤ3を介して基体1に設けたリード端子2に電気的に接続されるか、前期電極7と前記リード端子2を接合材または、溶接等により接合される。これにより、電極7を通じて燃料改質器9上に形成されたヒーターを加熱することができる。その結果、燃料改質器9において反応温度の維持が可能となり燃料の改質反応を安定させることができる。
供給管5aおよび排出管5bは、それぞれ原料や燃料ガス流体の供給路および水素を含有する改質ガスの排出路である。これらは、例えば、Fe−Ni合金,Fe−Ni−Co合金,SUS等の金属材料、Al質焼結体,3Al・2SiO質焼結体,SiC質焼結体,AlN質焼結体,Si質焼結体,ガラスセラミック焼結体等のセラミック材料、ポリイミド等の高耐熱の樹脂材料、または、ガラスで形成されている。
好ましくは、改質ガスに含まれる水素により脆化しにくいものであるのがよい。このような材料としては、Fe合金、セラミックス、ガラスが挙げられる。
燃料管5aおよび排出管5bは、基体1に形成した貫通穴に挿通するか、基体1の供給管5aおよび排出管5bがそれぞれ分割された状態で、基体1内側の貫通穴周囲および基体1外側の貫通穴周囲に貫通穴を挟み込むように接合される。この接合方法として、供給管5a,排出管5bおよび基体1を構成する材料に応じて、超音波接合や熱溶着、圧着、樹脂接着剤による接着、Au−SiやAg−Cu等のロウ材による接合、硼珪酸ガラス等のガラスによる接合、同時焼結等の各種方法が適宜用いられる。
なお、燃料管5aおよび排出管5bが直接基体1に形成した貫通穴に挿通するか、基体1の供給管5aおよび排出管5bがそれぞれ分割された状態で、基体1内側の貫通穴周囲および基体1外側の貫通穴周囲に貫通穴を挟み込むように接合されていなくとも、他の部品を介して接合されていても構わない。
また、供給管5aおよび排出管5bの内径はφ0.1mm以上として流体の圧力損失を抑えるとともに、小型化,低背化のためにはφ5mm以下とすることが好ましい。
供給管5aおよび排出管5bの接合部分の断面形状としては、通常は円形とすればよいが、これに限定されない。すなわち、円形の他には、楕円形や、流体の流れ方向にその辺部を合わせることができる角状のもの、例えば、正方形,長方形が挙げられる。また、肉厚は原料供給や反応ガス排出の圧力で変形しない厚みが必要であり、上記の材料から成る場合には、携帯機器等に使用するものでは通常は0.1mm以上であれば良い。また、流れ方向の長さは、燃料改質器9で発生する熱を発電セルに伝えにくくするためには長い程よいが、燃料電池システム全体の大きさを考慮した長さにすべきである。
燃料改質器9の燃料排出口と排出管5bとの接続には、石英ガラス,ホウ珪酸ガラス等のガラスや各種セラミックス,無機ポリマーを含む無機接着剤、ポリイミドアミド等の高耐熱性有機材料を含む接着剤、シリコーンゴムや珪素樹脂等の有機珪素化合物、Au−Sn合金,Au−Si合金,Au−Ge合金,Ag−Cu合金等の各種ロウ材から成るも接合材10による接続、または、接合材10を用いない陽極接合による接続方法等が適用でき、これにより気密封止されて燃料改質装置となる。
また、燃料改質器9の燃料供給口と供給管5aとの接続には、石英ガラス,ホウ珪酸ガラス等のガラスや各種セラミックス,無機ポリマーを含む無機接着剤、ポリイミドアミド等の高耐熱性有機材料を含む接着剤、シリコーンゴムや珪素樹脂等の有機珪素化合物、Au−Sn合金,Au−Si合金,Au−Ge合金,Ag−Cu合金等の各種ロウ材から成るも接合材10による接続方法が適用される。
このような燃料改質器9の燃料供給口と供給管5aとの接続の一例を図2に示す。図2は本発明の燃料電池収納用容器の実施の形態を示す要部拡大断面図であり、Aは接合材10の燃料改質器9との密着面における内周と外周との間の距離、Bは接合材10の供給管5aとの密着面の長さを示す。
本発明においては、A>Bとなっている。これにより、燃料改質器9と接合材10との密着面積を大きくして燃料改質器9から接合材10へ熱量を多く伝達させるとともに、接合材10と供給管5aとの密着面積を小さくしてこの熱量を接合材10から供給管5aへ凝縮して伝達させることができ、供給管5aへの熱伝導をきわめて効率よく、かつ、短い区間で行なうことができる。よって、燃料改質装置を小型化しても、接合材10と基体1との距離、または接合材10と蓋体4との距離を大きく維持することができ、熱が供給管5aを介して基体1や蓋体4に伝わって、燃料改質装置の外面の温度が上昇したり、燃料改質器9の温度が低下したりするのを有効に防止できる。
このようA>Bとなるように燃料改質器9と供給管5aとを接合する方法としては、例えば、燃料改質器9の材質を供給管5aの材質よりも接合材10が濡れ広がりやすい性質のものにしたり、あるいは、燃料改質器9の表面粗さを供給管5aの表面粗さと異なるようにして接合材10の濡れ広がりやすさを異なるものとすることにより実施できる。
あるいは、燃料改質器9の表面および供給管5aにあらかじめ接合材を塗布しておき、燃料改質器9および供給管5aを接合する際に、それぞれの接合材が合体するようにしてもよい。この場合、あらかじめ燃料改質器9側に塗布しておいた接合材の燃料改質器9との密着面における内周と外周との間の距離が、あらかじめ供給管5a側に塗布しておいた接合材と供給管5aとの密着面の長さよりも大きくなるように形成しておくことにより、A>Bの関係となる接合材10とすることができる。
なお、本発明は以上の実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることは何ら差し支えない。例えば、図1に示した例においては、燃料管5aおよび排出管5bは燃料改質器9の下面に接合されているが、これらは燃料改質器9の仕様に応じて上面に接合しても良い。また、供給管5aおよび排出管5bは複数形成されていてもよい。
本発明の燃料改質器収納用容器の実施の形態の一例を示す断面図である。 図1の燃料改質器収納用容器の要部拡大断面図である。
符号の説明
1・・・・・基体
4・・・・・蓋体
5a・・・・供給管
5b・・・・排出管
9・・・・・燃料改質器
10・・・・接合材
11・・・・燃料改質器収納用容器
A・・・・・接合材の燃料改質器との密着面における内周と外周との間の距離
B・・・・・接合材の供給管との密着面の長さ

Claims (3)

  1. 燃料から水素ガスを含む改質ガスを発生させる燃料改質器が収納される凹部を有した基体と、前記燃料改質器からの前記改質ガスを排出すべく前記凹部内と外部とを連通する排出管と、前記燃料改質器に前記燃料を供給すべく前記凹部内と外部とを連通する供給管とを具備する燃料改質器収納用容器において、前記供給管の外面から前記燃料改質器の下面にかけて設けられ、前記供給管と前記燃料改質器との接続部分を取り囲むようにメニスカス状に濡れ広がって形成した接合材を有しており、前記供給管と前記燃料改質器とを前記接合材により接合し、該接合材の前記燃料改質器との密着面における内周と外周との間の距離Aを、前記接合材の前記供給管との密着面における前記供給管の長手方向の長さBよりも大きくしたことを特徴とする燃料改質器収納用容器。
  2. 前記燃料改質器の表面粗さを前記供給管の表面粗さと異なるようにしたことを特徴とする請求項1記載の燃料改質器収納用容器。
  3. 請求項1または請求項2記載の燃料改質器収納用容器と、前記凹部に設置された前記燃料改質器と、前記凹部を覆って取着された前記蓋体とを具備していることを特徴とする燃料改質装置。
JP2004343102A 2004-11-26 2004-11-26 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置 Expired - Fee Related JP4868734B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004343102A JP4868734B2 (ja) 2004-11-26 2004-11-26 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004343102A JP4868734B2 (ja) 2004-11-26 2004-11-26 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006151726A JP2006151726A (ja) 2006-06-15
JP4868734B2 true JP4868734B2 (ja) 2012-02-01

Family

ID=36630465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004343102A Expired - Fee Related JP4868734B2 (ja) 2004-11-26 2004-11-26 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4868734B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0631167B2 (ja) * 1989-03-18 1994-04-27 株式会社日立製作所 ろう材の濡れ性が異なる部材の接合方法、該接合体および該接合用ろう材
JP2502778B2 (ja) * 1990-01-24 1996-05-29 株式会社日立製作所 気密封止体
JP3872442B2 (ja) * 2003-03-27 2007-01-24 京セラ株式会社 材料変換器収納用容器および材料変換装置
JP4157405B2 (ja) * 2003-03-27 2008-10-01 京セラ株式会社 燃料改質器収納用容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006151726A (ja) 2006-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4157405B2 (ja) 燃料改質器収納用容器
JP4471634B2 (ja) 燃料改質器収納用容器
JP4471635B2 (ja) 燃料改質器収納用容器
JP4868734B2 (ja) 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置
JP4360607B2 (ja) 燃料改質器収納用容器
JP4812288B2 (ja) 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置
JP4493356B2 (ja) 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置
JP5046484B2 (ja) 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置
JP4493357B2 (ja) 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置
JP4628069B2 (ja) 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置
JP4903381B2 (ja) 燃料改質装置
JP4471690B2 (ja) 燃料改質装置
JP4628090B2 (ja) 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置
JP4471727B2 (ja) 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置
JP4948759B2 (ja) 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置
JP4493361B2 (ja) 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置
JP4458889B2 (ja) 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置
JP4423098B2 (ja) 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置
JP4854421B2 (ja) 反応装置および反応装置の製造方法
JP4889217B2 (ja) 燃料改質装置の製造方法
JP4794182B2 (ja) 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置
JP4344602B2 (ja) 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置
JP4601288B2 (ja) 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置
JP2005225686A (ja) 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置
JP2005187233A (ja) 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100608

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110726

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111018

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141125

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees