JP4948759B2 - 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置 - Google Patents

燃料改質器収納用容器および燃料改質装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4948759B2
JP4948759B2 JP2004312161A JP2004312161A JP4948759B2 JP 4948759 B2 JP4948759 B2 JP 4948759B2 JP 2004312161 A JP2004312161 A JP 2004312161A JP 2004312161 A JP2004312161 A JP 2004312161A JP 4948759 B2 JP4948759 B2 JP 4948759B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel reformer
fuel
gas
storage container
gas adsorbent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004312161A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006124207A5 (ja
JP2006124207A (ja
Inventor
義博 芭蕉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2004312161A priority Critical patent/JP4948759B2/ja
Priority to US11/718,189 priority patent/US8182559B2/en
Priority to PCT/JP2005/019790 priority patent/WO2006046646A1/ja
Priority to EP05799233A priority patent/EP1826175A4/en
Publication of JP2006124207A publication Critical patent/JP2006124207A/ja
Publication of JP2006124207A5 publication Critical patent/JP2006124207A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4948759B2 publication Critical patent/JP4948759B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Description

本発明は、例えば燃料電池システムにおいて各種燃料から水素ガスを発生させる燃料改質器を用いた燃料改質装置を構成するための燃料改質器収納用容器および燃料改質装置に関するものである。
近年、電気エネルギーを効率的に、かつクリーンに生産する次世代の電源システムとして燃料電池システムが脚光を浴びており、既に自動車市場や家庭用燃料電池発電システムに代表されるコージェネレーション発電システム市場においては、低コストを目指した実用化のためのフィールドテストが盛んに行なわれている。
さらに最近では、燃料電池システムの小型化を図り、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistants),ノートパソコン,デジタルビデオカメラまたはデジタルスチルカメラ等の携帯機器の電源として使用することが検討されている。
一般に燃料電池は、例えばメタンや天然ガス(CNG)等の炭化水素ガスあるいはメタノールやエタノール等のアルコール類を燃料とし、燃料改質器を用いた燃料改質装置で水素ガスおよびその他のガスに改質した後、この水素ガスを発電セルと呼ばれる発電装置に供給することにより発電が行なわれる。
ここでの燃料改質器による燃料の改質とは、触媒反応により水素ガスを発生させるプロセスをいう。
例えば、燃料としてメタノールを用いる場合において、燃料を改質させる反応はいくつかあり、例えば次の化学反応式(1)に示すような水蒸気改質反応(式(1)中では、メタノールに水蒸気を結合させることにより、水素と二酸化炭素とに改質する反応)により、水素ガス(H)を生成するプロセスをいう。なお、この改質反応により生成される水素以外の微量の生成ガス(主にCO)は、通常は大気中に排出される。
CHOH+HO → 3H+CO・・・(1)
このような水蒸気改質反応は吸熱反応であることから、外部よりヒーター等で加熱して反応温度を維持する必要がある。従って、燃料改質器内で燃料を改質させるには、触媒の水蒸気改質活性が低下するのを防止するとともに、生成される水素ガス濃度を高く維持するため、例えば燃料としてメタノールを用いた場合には約200〜500℃の温度が、またメタンガスを用いた場合には300〜800℃程度の高い温度が必要になる。
また、例えば次の化学反応式(2)に示すような部分酸化改質反応では、400〜600℃程度の改質温度が必要になる。
CHOH+1/2O+2N→ 2H+CO+2N・・・(2)
そこで家庭用燃料電池システムに代表されるコージェネレーション発電システムでは、このシステム自体が大型であることから、燃料改質器収納用容器の外壁を2重構造にして真空容器を構成したり、あるいは2重構造にした内外壁間に断熱材を充填することにより、燃料改質器の内部の熱が外部へ伝導して燃料改質器の温度が低下するのを防止している。そのため、燃料改質器を燃料改質器収納用容器に収容する際は、燃料改質器を燃料改質器収納用容器の2重構造の内壁に直接接合して載置固定することが可能である。
特開2003−2602号公報
近年、携帯機器用の燃料電池システムでは、携帯機器内に収納するために小型化,低背化することが求められている。しかしながら、従来のように燃料改質器収納用容器の外壁を2重構造にすることは、燃料電池システム全体が複雑化して大型化するため携帯機器用の燃料電池システムには採用することができない。そこで、携帯機器用の燃料電池システムについては凹部を有する基体と蓋体とから成る燃料改質器収納用容器内部を真空状態にすることにより、燃料改質器内で燃料を改質する際に発生する熱の外部への伝導を遮断し、発電損失の少ない燃料電池システムを提供することが提案されている。
このような燃料電池システムを長期に安定かつ安全に使用するためには、燃料改質器収納用容器内部の真空状態を、燃料改質器収納用容器に燃料改質器を収納し封止した直後だけでなくその後も長期に保つ必要がある。しかし、蓋体で燃料改質器収納用容器内を封止した後に、燃料改質器収納用容器の内面や燃料改質器自体の表面など燃料改質器収納用容器内の各部品表面に吸着しているガスが、燃料改質時の温度の影響や時間の経過に伴い燃料改質器収納用容器内部にアウトガスとして放出される可能性がある。
その場合、燃料改質器収納用容器内部の真空度が低下することから、燃料改質器内で燃料を改質する際に発生する熱の外部への伝導量が増加することになり、その結果その熱によって燃料改質器収納用容器が高温となり、携帯機器内の他の部品を破壊したり、また携帯機器の使用者に火傷を負わせるという恐れがあった。
また、燃料改質反応が化学反応式(1)の水蒸気改質反応のような吸熱反応の場合では、燃料改質器で燃料を改質するためには、燃料改質器をヒーター等で加熱することによって反応温度を一定温度に維持する必要があるが、上記のように燃料改質器から発生する熱が燃料改質器収納用容器に伝導することによって、燃料改質器の温度は低下しやすくなる。
そこで反応温度を維持するためには、ヒーターの発熱量を増加させる必要があるが、ヒーターの発熱量を増加させると、燃料電池の発電セルで発電した総電気容量に占めるヒーター加熱に使用する電気容量が増えることになり、その結果、燃料電池システム全体の発電損失が増加するという問題点があった。
本発明は上記従来の技術における問題点に鑑みて完成されたものであり、その目的は、燃料改質器収納用容器内の真空度を良好に維持することが可能な、発電損失の少ない燃料改質器収納用容器および燃料改質装置を提供することにある。
本発明の燃料改質器収納用容器は、燃料から水素ガスを含む改質ガスを発生させる燃料改質器が収納される空洞を有した燃料改質器収納用容器であって、前記燃料改質器からの前記改質ガスを排出すべく前記空洞内と外部とを連通する排出管と、前記燃料改質器に前記燃料を供給すべく前記空洞内と外部とを連通する供給管と、前記空洞内から外部に導出されたリード端子と、前記空洞内で前記空洞の内壁と離間した状態で前記リード端子に固定されたガス吸着材とを具備してなり、前記ガス吸着材と前記排出管との間の距離が、前記ガス吸着材と前記供給管との間の距離に比し小さく設定されていることを特徴とする。
本発明の燃料改質器収納用容器において、好ましくは、前記ガス吸着材が前記燃料改質器と前記空洞の内面との間に該燃料改質器と近接して配置されていることを特徴とする。
本発明の燃料改質装置は、上記本発明の燃料改質器収納用容器と、前記空洞内に収納される燃料改質器とを具備することを特徴とする。
本発明の燃料改質器収納用容器は、燃料から水素ガスを含む改質ガスを発生させる燃料改質器が収納される凹部を有した基体と、燃料改質器からの改質ガスを排出すべく凹部内と外部とを連通する排出管と、燃料改質器に燃料を供給すべく凹部内と外部とを連通する供給管と、凹部内から外部に導出されるようにして基体に取着されたリード端子と、凹部内で基体と離間した状態でリード端子に固定されたガス吸着材とを具備してなることから、蓋体で燃料改質器収納用容器内を封止した後に、燃料改質器収納用容器の内面や燃料改質器自体の表面など燃料改質器収納用容器内の各部品表面に吸着しているガスが、燃料改質時の温度の影響や時間の経過に伴い燃料改質器収納用容器内部にアウトガスとして放出されたとしても、このガスをガス吸着材によって良好に吸着させることができるため、燃料改質器収納用容器内部の真空状態を、燃料改質器収納用容器に燃料改質器を収納し封止した直後だけでなくその後も長期に保つことができる。
また、ガス吸着材が基体と離間した状態でリード端子に固定されているので、ガス吸着材の熱が基体に伝導してガス吸着材の温度が低下するのを有効に防止してガス吸着材の温度を高温に維持でき、ガス吸着材を加熱するための電力を低減でき、燃料電池システムの発電効率を向上できる。
また、本発明の燃料改質器収納用容器は、ガス吸着材が燃料改質器と凹部の内面との間あるいは燃料改質器と蓋体との間に燃料改質器と近接して配置されていることから、燃料改質器から放出される熱でガス吸着材の温度を上げガス吸着材を活性化することができ、ガス吸着材を加熱するための電力をより低減でき、燃料電池システムの発電効率をより向上できる。
さらに、ガス吸着材が燃料改質器から基体や蓋体へ伝導する熱を吸熱することができ、燃料改質器収納用容器の外壁表面の温度が上昇するのを有効に抑制することが可能となることにより、携帯機器内の他の部品を破壊したり、携帯機器の使用者に火傷を負わせるのを有効に防止でき、燃料電池システムを長期に安定かつ安全に使用することができる。
その結果、燃料改質反応が化学反応式(1)の水蒸気改質反応のような吸熱反応の場合において、燃料改質器内で燃料を改質する際に発生する熱の外部への伝導量が増加することがないことから、燃料改質器の温度が低下せず、その結果ヒーターの発熱量を増加させる必要がなくなり、燃料電池システム全体の発電損失が増加しないことから、高効率な燃料電池システムを達成することができる。
また、本発明の燃料改質器収納用容器は、ガス吸着材と排出管との間の距離が、ガス吸着材と供給管との間の距離に比し小さく設定されていることから、燃料改質器で改質された直後の改質ガスは高温であり、この高温の改質ガスによって高温となった排出管の持つ熱をガス吸着材の活性化に利用でき、その結果、ガス吸着材を加熱するための電力をより低減できるとともに発電損燃料改質器収納用容器内部の真空状態をより良好に保つことができる。
本発明の燃料改質装置は、上記本発明の燃料改質器収納用容器と、凹部内に収納される燃料改質器と、凹部の開口部を塞ぐようにして基体の上面に取着される蓋体とを具備することから、長期に安定かつ安全であり、また高効率な燃料電池システムを達成することができる。
本発明の燃料改質器収納用容器の実施形態を以下に詳細に説明する。
図1は本発明の燃料電池収納用容器の実施の形態の一例を示す断面図である。1は基体、2は配線としての外部リード端子、12はガス吸着材が固定されるリード端子、3はボンディングワイヤ、4は蓋体、5aは燃料を供給する供給路としての供給管、5bは改質ガスを排出する排出路としての排出管、7は電極、8は基体1の貫通孔に外部リード端子2やリード端子12を絶縁しつつ封止固定するための絶縁封止材、9は燃料改質器、10はガス吸着材であり、主にこれら基体1、蓋体4、供給管5aおよび排出管5bで燃料改質器9を収納する燃料改質器収納用容器11が構成される。
本発明における基体1及び蓋体4は、ともに燃料改質器9を収納する容器としての役割を有する。それらは、例えば、SUS,Fe−Ni−Co合金,Fe−Ni合金等のFe系合金や、無酸素銅等の金属材料、酸化アルミニウム(Al)質焼結体,ムライト(3Al・2SiO)質焼結体,炭化珪素(SiC)質焼結体,窒化アルミニウム(AlN)質焼結体,窒化珪素(Si)質焼結体,ガラスセラミックス等のセラミック材料、ポリイミド等の高耐熱の樹脂材料等で形成されている。
なお、基体1および蓋体4に適用可能なガラスセラミックスは、ガラス成分とフィラー成分とから成る。そのガラス成分としては、例えばSiO−B系,SiO−B−Al系,SiO−B−Al−MO系(但し、MはCa,Sr,Mg,BaまたはZnを示す),SiO−Al−MO−MO系(但し、MおよびMは同一または異なってCa,Sr,Mg,BaまたはZnを示す),SiO−B−Al−MO−MO系(但し、MおよびMは前記と同じである),SiO−B−M O系(但し、MはLi,NaまたはKを示す),SiO−B−Al−M O系(但し、Mは前記と同じである),Pb系ガラス,Bi系ガラス等が挙げられる。
また、フィラー成分としては、例えばAl,SiO,ZrOとアルカリ土類金属酸化物との複合酸化物、TiOとアルカリ土類金属酸化物との複合酸化物、AlおよびSiOから選ばれる少なくとも1種を含む複合酸化物(例えばスピネル,ムライト,コージェライト)等が挙げられる。
一方、基体1および蓋体4が、例えば相対密度が95%以上の緻密質の酸化アルミニウム質焼結体で形成されている場合は、例えば、まず酸化アルミニウム粉末に希土類酸化物粉末や酸化アルミニウム粉末等の焼結助剤を添加,混合して、酸化アルミニウム質焼結体の原料粉末を調製する。次いで、この原料粉末に有機バインダおよび分散媒を添加,混合してペースト化し、このペーストをドクターブレード法によって、あるいは原料粉末に有機バインダを加え、プレス成形,圧延成形等によって、所定の厚みのグリーンシートを作製する。その後、所定枚数のシート状成形体を位置合わせして積層圧着した後、この積層体を、例えば非酸化性雰囲気中、焼成最高温度が1200〜1500℃の温度で焼成して、目的とするセラミック製の基体1および蓋体4を得る。なお、基体1および蓋体4の成形は粉末成形プレス法であっても良い。
他方、基体1および蓋体4が金属材料から成る場合は、切削法,プレス法,MIM(Metal Injection Mold)法等により所定の形状に形成される。
また、基体1および蓋体4が金属材料から成る場合には、腐食を防止するためにその表面は、例えばAu,Niのめっき処理や、ポリイミド等の樹脂コーティング等の被覆コーティング処理が行なわれることが望ましい。例えばAuめっき処理の場合であれば、その厚さは0.1〜5μm程度であることが望ましい。
以上のような基体1および蓋体4は、燃料改質器収納用容器11の小型化,低背化を可能とするためには厚さを薄くすべきであるが、機械的強度である曲げ強度は200MPa以上であることが好ましい。
次に、本発明における外部リード端子2およびリード端子12は、基体1および蓋体4の熱膨張係数と同一または近似した金属が用いられるのがよく、例えば、Fe−Ni合金,Fe−Ni−Co合金よりなるものが、実用時の温度変化に対して熱歪の発生を防止できる。その上、外部リード端子2と基体1と、およびリード端子12と基体1との良好な封着性が得られるとともに、ボンディング性に優れ、実装時に必要な強度と良好なはんだ付性や溶接性を確保できる。
また、本発明の絶縁封止材8は、例えば、硼珪酸ガラス,アルカリガラス,鉛を主成分とする絶縁ガラス等のガラス材料や酸化アルミニウム等のセラミック材料等から成り、基体1に形成された貫通穴でこの絶縁封止材8によって基体1と外部リード端子2と、および基体1とリード端子12とが電気的に絶縁されて外部リード端子2およびリード端子12が封止固定されている。基体1に形成された外部リード端子2およびリード端子12が挿通される貫通孔は、基体1と外部リード端子2と、および基体1とリード端子12とが接触して電気的に導通することがない大きさが必要であり、具体的には外部リード端子2およびリード端子12から基体1までの間隔が0.1mm以上確保できる内径が必要である。
なお、絶縁封止材8が、酸化アルミニウム等のセラミック材料からなる場合、外部リード端子2およびリード端子12を基体1の貫通孔に例えば筒状のセラミック材料から成る絶縁封止材8を介して挿入し、絶縁封止材8と基体1との接続、絶縁封止材8と外部リード端子2との接続、および絶縁封止材8とリード端子12との接続をAu−GeやAg−Cu等のロウ材により行なうことができる。
燃料改質器9上の電極7と外部リード端子2とをボンディングワイヤ3を介して電気的に接続する。さらに蓋体4を用いて基体1の凹部を封止することによって、燃料改質器収納用容器11の凹部内に収容した燃料改質器9を気密に封止した燃料改質装置が形成される。
本発明の燃料改質器収納用容器11に収納される燃料改質器9は、燃料を改質するための装置であり、その内部に燃料を改質するための触媒が担持された微細流路あるいは空隙を有する。
燃料改質器9の形状は様々であり、例えば微小ケミカルデバイスとして、半導体製造技術等を適用して、例えば、シリコン等の半導体,石英,ガラス,金属、セラミックス等の無機材料の基材に、切削法,エッチング法,ブラスト法等により細い溝を形成することによって液体流路が作製され、操作中の液体の蒸発防止等を目的として、ガラス板、金属等のカバーを陽極接合、ロウ付け、溶接等により表面に密着させて使用される、例えば略四角形状のものが挙げられる。また、石英,ガラス,金属、セラミックス等の無機材料から成る管状であり、その内面に燃料を改質するための触媒が担持されたものも挙げられる。
燃料の改質反応が水蒸気改質反応のような吸熱反応の場合、燃料改質器9内には、温度調節機構、例えば、抵抗層等から成る薄膜ヒーター(不図示)や厚膜ヒーター(不図示)を形成し、表面にはこのヒーターへ電力を供給する端子として電極7が形成される。この温度調節機構により、燃料改質条件に相当する200〜800℃程度の温度条件に調整することで、供給管5aが接続された燃料供給口から供給される燃料を水蒸気と反応させて、燃料排出口に接続された排出管5bから水素ガスを発生させる改質反応を良好に促進することができる。
このようなヒーターは、燃料改質器9における触媒が担持され燃料改質をおこなう流路内や空隙内、あるいはその近傍に配置される。これにより、ヒーターから発生する熱を効率的に燃料改質反応に用いることができる。
この燃料改質器9は、蓋体4がAu合金,Ag合金,Al合金等の金属ロウ材やガラス材による接合やシームウェルド法等により基体1にその凹部を覆って取着されることによって、燃料改質器収納用容器11内に収納される。
例えば、Au−Snロウ材により接合する場合は、蓋体4に予めAu−Snロウ材を溶着させておくか、あるいは金型等を用いて打ち抜き加工等で枠状に形成したAu−Snロウ材を基体1と蓋体4との間に載置した後、封止炉あるいはシームウェルダーで蓋体4を基体1に接合することにより、燃料改質器収納用容器11の内部に燃料改質器9を封止することができる。
また、燃料改質器9は、燃料改質器9上の電極7がボンディングワイヤ3を介して基体1に設けた外部リード端子2に電気的に接続される。これにより、電極7を通じて燃料改質器9の表面や内部に形成されたヒーターを加熱することができる。その結果、燃料改質器9において反応温度の維持が可能となり燃料の改質反応を安定させることができる。
供給管5aおよび排出管5bは、それぞれ原料や燃料ガス流体の供給路および水素を含有する改質ガスの排出路である。これらは、例えば、Fe−Ni合金,Fe−Ni−Co合金,SUS等の金属材料、Al質焼結体,3Al・2SiO質焼結体,SiC質焼結体,AlN質焼結体,Si質焼結体,ガラスセラミック焼結体等のセラミック材料、ポリイミド等の高耐熱の樹脂材料、または、ガラスで形成されている。
好ましくは、改質ガスに含まれる水素により脆化しにくいものであるのがよい。このような材料としては、Fe合金、セラミックス、ガラスが挙げられる。
ガス吸着材10は、化学的に活性な金属粉による気体の吸着作用を利用して真空排気を行うものであり、10〜500μm程度の厚みを持つNi−Cr等から成る金属板の片面あるいは両面にZr、Fe、V等を主成分とする金属粉を厚み10μm〜1mmを担持させ作製される。
なお、ガス吸着材10の金属粉の表面は、通常酸化膜で覆われているためそのままではガス吸着作用は現さない。ガス吸着材10の金属粉は加熱処理を行い、表面の酸化膜が吸着材内部へ拡散し表面に新しい活性面が現れることによってガス吸着作用が発動する
よって、ガス吸着材10は、リード端子12にスポット溶接法等によって取り付けられ、燃料改質器収納用容器内11に基体1や蓋体4と離間した状態で固定させる。すなわち、ガス吸着材10は、基体1および蓋体4から浮いた状態となっており、ガス吸着材10の熱が基体1や蓋体4に伝導するのを有効に防止できる。
燃料改質器収納用容器11内の断熱性を高めるためには、燃料改質器収納用容器11内を真空にすることが必要となり、燃料改質器9を封止する際、真空炉でのロウ材による封止や真空チャンバー内でのシームウェルド法などで行うと良い。
その後、リード端子12を通じて通電させ、ガス吸着材10の金属板を加熱することによってガス吸着材10の金属粉の活性化を行う。
ガス吸着材10の活性条件は、使用する金属粉の種類によって異なるが、ガス吸着材10を350〜900℃程度の加熱を行うことにより、活性状態が得られる。
また、ガス吸着材10が配置される場所は、ガス吸着材10が燃料改質器9からの輻射熱を吸収し、活性されやすくするために、特に燃料改質器9に形成された温度調節機構、例えば、抵抗層等から成るヒーター部の近傍に配置されることが望ましい。
また好ましくは、ガス吸着材10は、燃料改質器9から基体1や蓋体4への輻射による伝熱を低減するために、燃料改質器9と基体1の凹部の内面との間、あるいは燃料改質器9と蓋体4との間に燃料改質器9と近接して配置されることが望ましい。これにより、ガス吸着材10は、燃料改質器9からの熱により活性化が持続され、高いガス吸着能力を維持することが可能となると同時に、燃料改質器収納用容器11の表面の高温化の抑制をより有効に行なうことができる。
ここでガス吸着材10が燃料改質器9と近接して配置されるというのは、ガス吸着材10と燃料改質器9との間の距離が、ガス吸着材10と基体1の内面との間の距離よりも小さい状態、またはガス吸着材10と燃料改質器9との間の距離が、ガス吸着材10と蓋体4の基体1側の主面との間の距離よりも小さい状態で配置されている状態をいう。より好ましくは、ガス吸着材10と燃料改質器9との間の距離が5mm以下であるのがよい。これにより、燃料改質器9からの熱がガス吸着材10の高温化に効率よく寄与できる。
ガス吸着材10の配置例として、燃料改質器9が略四角形状の場合、ガス吸着材10は燃料改質器9の主面と相対峙するように配置されることが望ましい。これにより、熱がより多く放出される燃料改質器9の主面から基体1や蓋体4に伝導される熱をガス吸着材10でより有効に遮断できるとともに、ガス吸着材10の高温化もより良好に行なうことができる。
また、燃料改質器9が一平面上で屈曲した管状の場合、ガス吸着材10は上記一平面に平行に相対峙するように配置されることが望ましい。これにより、ガス吸着材10を管状の燃料改質器9の多くの部位と相対峙することができ、基体1や蓋体4に伝導される熱をガス吸着材10でより有効に遮断できるとともに、ガス吸着材10の高温化もより良好に行なうことができる。
また、本発明の燃料改質器収納用容器11は、ガス吸着材10と排出管5bとの間の距離が、ガス吸着材10と供給管5aとの間の距離に比し小さく設定されている。これにより、燃料改質器9で改質された直後の改質ガスは高温であり、この高温の改質ガスによって高温となった排出管5bの持つ熱をガス吸着材10の活性化に利用でき、その結果、ガス吸着材10を加熱するための電力をより低減できるとともに発電損燃料改質器収納用容器11内部の真空状態をより良好に保つことができる。
なお、本発明は以上の実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることは何ら差し支えない。例えば、図1に示した例においては、ガス吸着材10を固定するリード端子12を基体1に挿入させて取り付けているが、リード端子12を蓋体4に挿入させて取り付けても良い。
本発明の燃料改質器収納用容器の実施の形態の一例を示す断面図である。
符号の説明
1・・・・・基体
4・・・・・蓋体
5a・・・・供給管
5b・・・・排出管
9・・・・・燃料改質器
10・・・・ガス吸着材
11・・・・燃料改質器収納用容器

Claims (3)

  1. 燃料から水素ガスを含む改質ガスを発生させる燃料改質器が収納される空洞を有した燃料改質器収納用容器であって、前記燃料改質器からの前記改質ガスを排出すべく前記空洞内と外部とを連通する排出管と、前記燃料改質器に前記燃料を供給すべく前記空洞内と外部とを連通する供給管と、前記空洞内から外部に導出されたリード端子と、前記空洞内で前記空洞の内壁と離間した状態で前記リード端子に固定されたガス吸着材とを具備してなり、前記ガス吸着材と前記排出管との間の距離が、前記ガス吸着材と前記供給管との間の距離に比し小さく設定されていることを特徴とする燃料改質器収納用容器。
  2. 前記ガス吸着材が前記燃料改質器と前記空洞の内面との間に該燃料改質器と近接して配置されていることを特徴とする請求項1記載の燃料改質器収納用容器。
  3. 請求項1または請求項2記載の燃料改質器収納用容器と、前記空洞内に収納される燃料改質器とを具備することを特徴とする燃料改質装置。
JP2004312161A 2004-10-27 2004-10-27 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置 Expired - Fee Related JP4948759B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004312161A JP4948759B2 (ja) 2004-10-27 2004-10-27 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置
US11/718,189 US8182559B2 (en) 2004-10-27 2005-10-27 Fuel reformer housing container and fuel reforming apparatus
PCT/JP2005/019790 WO2006046646A1 (ja) 2004-10-27 2005-10-27 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置
EP05799233A EP1826175A4 (en) 2004-10-27 2005-10-27 CONTAINER FOR CONTAINING A FUEL REFORMER AND FUEL REFORMING APPARATUS

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004312161A JP4948759B2 (ja) 2004-10-27 2004-10-27 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2006124207A JP2006124207A (ja) 2006-05-18
JP2006124207A5 JP2006124207A5 (ja) 2007-10-25
JP4948759B2 true JP4948759B2 (ja) 2012-06-06

Family

ID=36719293

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004312161A Expired - Fee Related JP4948759B2 (ja) 2004-10-27 2004-10-27 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4948759B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6672615B2 (ja) * 2015-05-28 2020-03-25 セイコーエプソン株式会社 電子デバイス、量子干渉装置、原子発振器および電子機器

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0749266A (ja) * 1993-08-06 1995-02-21 Fujitsu Ltd 赤外線検知器
JP2001304495A (ja) * 2000-04-20 2001-10-31 Benkan Corp 水素貯蔵装置
JP2003002602A (ja) * 2001-06-14 2003-01-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 燃料改質装置
JP3941632B2 (ja) * 2002-08-29 2007-07-04 カシオ計算機株式会社 改質装置、改質装置の製造方法及び発電システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006124207A (ja) 2006-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4157405B2 (ja) 燃料改質器収納用容器
JP4471634B2 (ja) 燃料改質器収納用容器
JP4948759B2 (ja) 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置
JP5046484B2 (ja) 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置
JP4812288B2 (ja) 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置
JP4471635B2 (ja) 燃料改質器収納用容器
JP4903380B2 (ja) 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置ならびに燃料改質システム
JP4628090B2 (ja) 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置
JP4493356B2 (ja) 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置
JP4493357B2 (ja) 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置
JP4889217B2 (ja) 燃料改質装置の製造方法
JP4794182B2 (ja) 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置
JP4863632B2 (ja) 燃料改質器および燃料改質装置
JP2004352551A (ja) 燃料改質器収納用容器
JP4628069B2 (ja) 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置
JP2006124208A (ja) 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置
JP4471727B2 (ja) 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置
JP4868734B2 (ja) 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置
JP2006182573A (ja) 燃料改質装置
JP2006232618A (ja) 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置
JP4423098B2 (ja) 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置
JP4471690B2 (ja) 燃料改質装置
JP4903381B2 (ja) 燃料改質装置
JP2005225686A (ja) 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置
JP2005187233A (ja) 燃料改質器収納用容器および燃料改質装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070907

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110111

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111115

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120207

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120307

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150316

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees