JP2006182573A - 燃料改質装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 燃料改質装置内の真空度を良好に維持することが可能な、発電損失の少ない燃料改質装置を提供すること。
【解決手段】 凹部を有した基体1と、凹部に収納されて燃料から水素ガスを含む改質ガスを発生させる燃料改質器9と、燃料改質器9からの改質ガスを排出すべく凹部内と外部とを連通する排出管5bと、燃料改質器9に燃料を供給すべく凹部内と外部とを連通する供給管5aと、燃料改質器9表面に設けられて凹部内のガスを吸着するガス吸着材10と、凹部の開口部を塞ぐようにして基体1の上面に取着される蓋体4とを具備してなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば燃料電池システムにおいて各種燃料から水素ガスを発生させる燃料改質器を用いた燃料改質装置を構成するための燃料改質装置に関するものである。
近年、電気エネルギーを効率的に、かつクリーンに生産する次世代の電源システムとして燃料電池システムが脚光を浴びており、既に自動車市場や家庭用燃料電池発電システムに代表されるコージェネレーション発電システム市場においては、低コストを目指した実用化のためのフィールドテストが盛んに行なわれている。
さらに最近では、燃料電池システムの小型化を図り、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistants),ノートパソコン,デジタルビデオカメラまたはデジタルスチルカメラ等の携帯機器の電源として使用することが検討されている。
一般に燃料電池は、例えばメタンや天然ガス(CNG)等の炭化水素ガスあるいはメタノールやエタノール等のアルコール類を燃料とし、燃料改質器を用いた燃料改質装置で水素ガスおよびその他のガスに改質した後、この水素ガスを発電セルと呼ばれる発電装置に供給することにより発電が行なわれる。
ここでの燃料改質器による燃料の改質とは、触媒反応により水素ガスを発生させるプロセスをいう。
例えば、燃料としてメタノールを用いる場合において、燃料を改質させる反応はいくつかあり、例えば次の化学反応式(1)に示すような水蒸気改質反応(式(1)中では、メタノールに水蒸気を結合させることにより、水素と二酸化炭素とに改質する反応)により、水素ガス(H)を生成するプロセスをいう。なお、この改質反応により生成される水素以外の微量の生成ガス(主にCO)は、通常は大気中に排出される。
CHOH+HO → 3H+CO・・・(1)
このような水蒸気改質反応は吸熱反応であることから、外部よりヒーター等で加熱して反応温度を維持する必要がある。従って、燃料改質器内で燃料を改質させるには、触媒の水蒸気改質活性が低下するのを防止するとともに、生成される水素ガス濃度を高く維持するため、例えば燃料としてメタノールを用いた場合には約200〜500℃の温度が、またメタンガスを用いた場合には300〜800℃程度の高い温度が必要になる。
また、例えば次の化学反応式(2)に示すような部分酸化改質反応では、400〜600℃程度の改質温度が必要になる。
CHOH+1/2O+2N→ 2H+CO+2N・・・(2)
そこで家庭用燃料電池システムに代表されるコージェネレーション発電システムでは、このシステム自体が大型であることから、燃料改質装置の外壁を2重構造にして真空容器を構成したり、あるいは2重構造にした内外壁間に断熱材を充填することにより、燃料改質器の内部の熱が外部へ伝導して燃料改質器の温度が低下するのを防止している。そのため、燃料改質器を燃料改質装置に収容する際は、燃料改質器を燃料改質装置の2重構造の内壁に直接接合して載置固定することが可能である。
特開2003−2602号公報
近年、携帯機器用の燃料電池システムでは、携帯機器内に収納するために小型化,低背化することが求められている。しかしながら、従来のように燃料改質装置の外壁を2重構造にすることは、燃料電池システム全体が複雑化して大型化するため携帯機器用の燃料電池システムには採用することができない。そこで、携帯機器用の燃料電池システムについては凹部を有する基体と蓋体とから成る燃料改質装置内部を真空状態にすることにより、燃料改質器内で燃料を改質する際に発生する熱の外部への伝導を遮断し、発電損失の少ない燃料電池システムを提供することが提案されている。
このような燃料電池システムを長期に安定かつ安全に使用するためには、燃料改質装置内部の真空状態を、燃料改質装置に燃料改質器を収納し封止した直後だけでなくその後も長期に保つ必要がある。しかし、蓋体で燃料改質装置内を封止した後に、燃料改質装置の内面や燃料改質器自体の表面など燃料改質装置内の各部品表面に吸着しているガスが、燃料改質時の温度の影響や時間の経過に伴い燃料改質装置内部にアウトガスとして放出される可能性がある。
その場合、燃料改質装置内部の真空度が低下することから、燃料改質器内で燃料を改質する際に発生する熱の外部への伝導量が増加することになり、その結果その熱によって燃料改質装置が高温となり、携帯機器内の他の部品を破壊したり、また携帯機器の使用者に火傷を負わせるという恐れがあった。
また、燃料改質反応が化学反応式(1)の水蒸気改質反応のような吸熱反応の場合では、燃料改質器で燃料を改質するためには、燃料改質器をヒーター等で加熱することによって反応温度を一定温度に維持する必要があるが、上記のように燃料改質器から発生する熱が燃料改質装置に伝導することによって、燃料改質器の温度は低下しやすくなる。
そこで反応温度を維持するためには、ヒーターの発熱量を増加させる必要があるが、ヒーターの発熱量を増加させると、燃料電池の発電セルで発電した総電気容量に占めるヒーター加熱に使用する電気容量が増えることになり、その結果、燃料電池システム全体の発電損失が増加するという問題点があった。
本発明は上記従来の技術における問題点に鑑みて完成されたものであり、その目的は、燃料改質装置内の真空度を良好に維持することが可能な、発電損失の少ない燃料改質装置を提供することにある。
本発明の燃料改質装置は、凹部を有した基体と、前記凹部に収納されて燃料から水素ガスを含む改質ガスを発生させる燃料改質器と、該燃料改質器からの前記改質ガスを排出すべく前記凹部内と外部とを連通する排出管と、前記燃料改質器に前記燃料を供給すべく前記凹部内と外部とを連通する供給管と、前記燃料改質器表面に設けられて前記凹部内のガスを吸着するガス吸着材と、前記凹部の開口部を塞ぐようにして前記基体の上面に取着される蓋体とを具備してなることを特徴とする。
本発明の燃料改質装置において、好ましくは、前記ガス吸着材と前記燃料改質器とを金属板を介して接合したことを特徴とする。
本発明の燃料改質装置において、好ましくは、前記燃料改質器の発熱部に、前記ガス吸着材を配置したことを特徴とする。
本発明の燃料改質装置は、凹部を有した基体と、凹部に収納されて燃料から水素ガスを含む改質ガスを発生させる燃料改質器と、燃料改質器からの改質ガスを排出すべく凹部内と外部とを連通する排出管と、燃料改質器に燃料を供給すべく凹部内と外部とを連通する供給管と、燃料改質器表面に設けられて凹部内のガスを吸着するガス吸着材と、凹部の開口部を塞ぐようにして基体の上面に取着される蓋体とを具備してなることから、蓋体で燃料改質装置内を封止した後に、燃料改質装置の内面や燃料改質器自体の表面など燃料改質装置内の各部品表面に吸着しているガスが、燃料改質時の温度の影響や時間の経過に伴い燃料改質装置内部にアウトガスとして放出されたとしても、このガスを燃料改質器表面に設けたガス吸着材によって良好に吸着させることができるため、燃料改質装置内部の真空状態を、燃料改質装置に燃料改質器を収納し封止した直後だけでなくその後も長期に保つことができる。また、燃料改質器の熱を利用してガス吸着材を加熱でき、ガス吸着材を加熱するために必要な電力を低減できる。
また、ガス吸着材を活性化した後も、燃料改質器の熱を利用してガス吸着材を高温に維持できることから、常温での使用と比較して、高温におけるガス吸着効率の高い温度依存性を有するガス吸着材を使用する場合においては、ガス吸着効率が非常に高い状態で使用することが可能となり、その結果、燃料改質装置内部の真空状態を、燃料改質装置に燃料改質器を収納し封止した直後だけでなくその後も長期に保つことができる。
また、本発明の燃料改質装置は、ガス吸着材と燃料改質器とを金属板を介して接合したことから、ガス吸着材と燃料改質器との接合強度を補強するとともに、燃料改質器から放出される熱を金属板に与え、その熱によりガス吸着材をまんべんなく活性化することができ、ガス吸着材を加熱するための電力を低減でき、燃料電池システムの発電効率を向上できる。
さらに、ガス吸着材が燃料改質器から基体や蓋体へ伝導する熱を吸熱することができ、燃料改質装置の外壁表面の温度が上昇するのを有効に抑制することが可能となることにより、携帯機器内の他の部品を破壊したり、携帯機器の使用者に火傷を負わせるのを有効に防止でき、燃料電池システムを長期に安定かつ安全に使用することができる。
その結果、燃料改質反応が化学反応式(1)の水蒸気改質反応のような吸熱反応の場合において、燃料改質器内で燃料を改質する際に発生する熱の外部への伝導量が増加することがないことから、燃料改質器の温度が低下せず、その結果ヒーターの発熱量を増加させる必要がなくなり、燃料電池システム全体の発電損失が増加しないことから、高効率な燃料電池システムを達成することができる。
また、本発明の燃料改質装置は燃料改質器の発熱部にガス吸着材を配置したことから、発熱部から直接ガス吸着材を加熱できるため、ガス吸着材を加熱するために必要な電力をさらに低減できるとともに発電損燃料改質装置内部の真空状態をより良好に保つことができる。
本発明の燃料改質装置の実施形態を以下に詳細に説明する。
図1は本発明の燃料電池収納用容器の実施の形態の一例を示す断面図である。1は基体、2は配線としてのリード端子、3はボンディングワイヤ、4は蓋体、5aは燃料を供給する供給路としての供給管、5bは改質ガスを排出する排出路としての排出管、7は電極、8は基体1の貫通孔にリード端子2を絶縁しつつ封止固定するための絶縁封止材、9は燃料改質器、10はガス吸着材であり、主にこれら基体1、蓋体4、供給管5aおよび排出管5bで燃料改質器9を収納する燃料改質装置11が構成される。
本発明における基体1及び蓋体4は、ともに燃料改質器9を収納する容器としての役割を有する。それらは、例えば、SUS,Fe−Ni−Co合金,Fe−Ni合金等のFe系合金や、無酸素銅等の金属材料、酸化アルミニウム(Al)質焼結体,ムライト(3Al・2SiO)質焼結体,炭化珪素(SiC)質焼結体,窒化アルミニウム(AlN)質焼結体,窒化珪素(Si)質焼結体,ガラスセラミックス等のセラミック材料、ポリイミド等の高耐熱の樹脂材料等で形成されている。
なお、基体1および蓋体4に適用可能なガラスセラミックスは、ガラス成分とフィラー成分とから成る。そのガラス成分としては、例えばSiO−B系,SiO−B−Al系,SiO−B−Al−MO系(但し、MはCa,Sr,Mg,BaまたはZnを示す),SiO−Al−MO−MO系(但し、MおよびMは同一または異なってCa,Sr,Mg,BaまたはZnを示す),SiO−B−Al−MO−MO系(但し、MおよびMは前記と同じである),SiO−B−M O系(但し、MはLi,NaまたはKを示す),SiO−B−Al−M O系(但し、Mは前記と同じである),Pb系ガラス,Bi系ガラス等が挙げられる。
また、フィラー成分としては、例えばAl,SiO,ZrOとアルカリ土類金属酸化物との複合酸化物、TiOとアルカリ土類金属酸化物との複合酸化物、AlおよびSiOから選ばれる少なくとも1種を含む複合酸化物(例えばスピネル,ムライト,コージェライト)等が挙げられる。
一方、基体1および蓋体4が、例えば相対密度が95%以上の緻密質の酸化アルミニウム質焼結体で形成されている場合は、例えば、まず酸化アルミニウム粉末に希土類酸化物粉末や酸化アルミニウム粉末等の焼結助剤を添加,混合して、酸化アルミニウム質焼結体の原料粉末を調製する。次いで、この原料粉末に有機バインダおよび分散媒を添加,混合してペースト化し、このペーストをドクターブレード法によって、あるいは原料粉末に有機バインダを加え、プレス成形,圧延成形等によって、所定の厚みのグリーンシートを作製する。その後、所定枚数のシート状成形体を位置合わせして積層圧着した後、この積層体を、例えば非酸化性雰囲気中、焼成最高温度が1200〜1500℃の温度で焼成して、目的とするセラミック製の基体1および蓋体4を得る。なお、基体1および蓋体4の成形は粉末成形プレス法であっても良い。
他方、基体1および蓋体4が金属材料から成る場合は、切削法,プレス法,MIM(Metal Injection Mold)法等により所定の形状に形成される。
また、基体1および蓋体4が金属材料から成る場合には、腐食を防止するためにその表面は、例えばAu,Niのめっき処理や、ポリイミド等の樹脂コーティング等の被覆コーティング処理が行なわれることが望ましい。例えばAuめっき処理の場合であれば、その厚さは0.1〜5μm程度であることが望ましい。
以上のような基体1および蓋体4は、燃料改質装置11の小型化,低背化を可能とするためには厚さを薄くすべきであるが、機械的強度である曲げ強度は200MPa以上であることが好ましい。
次に、本発明におけるリード端子2は、基体1および蓋体4の熱膨張係数と同一または近似した金属が用いられるのがよく、例えば、Fe−Ni合金,Fe−Ni−Co合金よりなるものが、実用時の温度変化に対して熱歪の発生を防止できる。その上、基体1との良好な封着性が得られるとともに、ボンディング性に優れ、実装時に必要な強度と良好なはんだ付性や溶接性を確保できる。
また、本発明の絶縁封止材8は、例えば、硼珪酸ガラス,アルカリガラス,鉛を主成分とする絶縁ガラス等のガラス材料や酸化アルミニウム等のセラミック材料等から成り、基体1に形成された貫通穴でこの絶縁封止材8によって基体1とリード端子2とが電気的に絶縁されてリード端子2が封止固定されている。基体1に形成されたリード端子2が挿通される貫通孔は、基体1とリード端子2とが接触して電気的に導通することがない大きさが必要であり、具体的にはリード端子2から基体1までの間隔が0.1mm以上確保できる内径が必要である。
なお、絶縁封止材8が、酸化アルミニウム等のセラミック材料からなる場合、リード端子2を基体1の貫通孔に例えば筒状のセラミック材料から成る絶縁封止材8を介して挿入し、絶縁封止材8と基体1との接続および絶縁封止材8とリード端子2との接続をAu−GeやAg−Cu等のロウ材により行なうことができる。
また、燃料改質器9上の電極7は、リード端子2とボンディングワイヤ3を介して電気的に接続されるか、電極7とリード端子2を直接電気的に接続する。さらに蓋体4を用いて基体1の凹部を封止することによって、基体1の凹部内に収容した燃料改質器9を気密に封止した燃料改質装置11が形成される。
また、本発明の燃料改質装置11に収納される燃料改質器9は、燃料を改質するための装置であり、その内部に燃料を改質するための触媒が担持された微細流路あるいは空隙を有する。
そして、燃料改質器9の形状は様々であり、例えば微小ケミカルデバイスとして、半導体製造技術等を適用して、例えば、シリコン等の半導体,石英,ガラス,金属、セラミックス等の無機材料の基材に、切削法,エッチング法,ブラスト法等により細い溝を形成することによって液体流路が作製され、操作中の液体の蒸発防止等を目的として、ガラス板、金属等のカバーを陽極接合、ロウ付け、溶接等により表面に密着させて使用される、例えば略四角形状のものが挙げられる。また、石英,ガラス,金属、セラミックス等の無機材料から成る管状であり、その内面に燃料を改質するための触媒が担持されたものも挙げられる。
また、燃料の改質反応が水蒸気改質反応のような吸熱反応の場合、燃料改質装置11内には、温度調節機構、例えば、抵抗層等から成る薄膜ヒーター(不図示)や厚膜ヒーター(不図示)を形成し、表面にはこのヒーターへ電力を供給する端子として電極7が形成される。この温度調節機構により、燃料改質条件に相当する200〜800℃程度の温度条件に調整することで、供給管5aが接続された燃料供給口から供給される燃料を水蒸気と反応させて、燃料排出口に接続された排出管5bから水素ガスを発生させる改質反応を良好に促進することができる。
このようなヒーターは、燃料改質器9における触媒が担持され燃料改質をおこなう流路内や空隙内、あるいはその近傍に配置される。これにより、ヒーターから発生する熱を効率的に燃料改質反応に用いることができる。
この燃料改質器9は、蓋体4がAu合金,Ag合金,Al合金等の金属ロウ材やガラス材による接合や抵抗溶接等により基体1にその凹部を覆って取着されることによって、燃料改質装置11内に収納される。
例えば、Au−Snロウ材により接合する場合は、蓋体4に予めAu−Snロウ材を溶着させておくか、あるいは金型等を用いて打ち抜き加工等で枠状に形成したAu−Snロウ材を基体1と蓋体4との間に載置した後、封止炉あるいはシームウェルダーで蓋体4を基体1に接合することにより、燃料改質装置11の内部に燃料改質器9を封止することができる。
また、供給管5aおよび排出管5bは、それぞれ原料や燃料ガス流体の供給路および水素を含有する改質ガスの排出路である。これらは、例えば、Fe−Ni合金,Fe−Ni−Co合金,SUS等の金属材料、Al質焼結体,3Al・2SiO質焼結体,SiC質焼結体,AlN質焼結体,Si質焼結体,ガラスセラミック焼結体等のセラミック材料、ポリイミド等の高耐熱の樹脂材料、または、ガラスで形成されている。
好ましくは、改質ガスに含まれる水素により脆化しにくいものであるのがよい。このような材料としては、Fe合金、セラミックス、ガラスが挙げられる。
また、ガス吸着材10は、Zr、Fe、V等を主成分とする化学的に活性な金属粉等から成り、気体の吸着作用を利用して真空排気を行うもので、燃料改質器9の表面に設けられる。このように燃料改質器9の表面に設けることによって、燃料改質器9から基体1や蓋体4への輻射による伝熱を低減して、ガス吸着材10の活性化を燃料改質器9からの熱により持続でき、さらに高いガス吸着能力を維持することが可能となると同時に、燃料改質装置11の表面の高温化の抑制をより有効に行なうことができる。
そして、燃料改質装置11内の断熱性を得るために、燃料改質装置11内を真空にすることが必要となる。この真空状態を作るために、燃料改質器9を封止する際に、真空炉でのロウ材による封止や真空チャンバー内でのシームウェルド法、電子ビーム溶接、プロジェクション溶接等で行なうか、事前に不活性雰囲気中でのシームウェルド法、プロジェクション溶接等で封止した後、燃料改質装置11に形成した真空引き用パイプ(不図示)から真空引きを行い、真空引き用パイプを潰して圧着するなどの方法で燃料改質装置11内を真空にするのが良い。
その後に、ガス吸着材10を活性化させるために燃料改質装置11を全体的に加熱するか、燃料改質器9の熱により加熱を行う。活性条件としては、ガス吸着材を350〜900℃の温度で加熱を行うことにより、100%に近い活性状態が得られる。
なお、この活性化とは、ガス吸着材が製造プロセスに於いて表面に形成された酸化膜を除去する事により、新しいガス吸着面が現れ周囲に存在するCOやN、Hと言ったガス類を吸着させる機能を持たせることを言う。活性化する温度と時間は、使用する金属粉の種類によって異なる。
また、上述のようにガス吸着材10は、燃料改質器9の表面に設けているが、好ましくはNi−Cr等から成る金属板を介して燃料改質器9に接合するのがよい。なぜなら、金属板を介することによりガス吸着材10と燃料改質器9との接合強度を補強するとともに、燃料改質器9から放出される熱を金属板に与え、その熱によりガス吸着材10をまんべんなく活性化することができ、ガス吸着材10を加熱するための電力を低減でき、燃料電池システムの発電効率を向上できるからである。
さらに好ましくは、10〜500μm程度の厚みを持つ金属板の片面あるいは両面に厚み10μm〜1mmを担持させ作製されるのがよい。そして、金属板の外形は燃料改質器9からの輻射熱を吸収できるよう燃料改質器9と同寸法とすることが好ましい。また、ガス吸着材10はスポット溶接等により取り付けられる。
また、さらに好ましくは、ガス吸着材10が燃料改質器9からの輻射熱を吸収し、活性されやすくするために、燃料改質器9の高温部と相対峙するようにも配置されるのがよい。
また、ガス吸着材10は、燃料改質器9の発熱部に配置されることが望ましい。これにより、熱がより多く放出される燃料改質器9に形成された薄膜ヒーターや圧膜ヒーター等の発熱部から基体1や蓋体4に伝導される熱をガス吸着材10でより有効に遮断できるとともに、ガス吸着材10の高温化もより良好に行なうことができる。
また、本発明の燃料改質装置11は、ガス吸着材10と排出管5bとの間の距離が、ガス吸着材10と供給管5aとの間の距離に比し小さく設定されているのがよい。これにより、燃料改質器9で改質された直後の改質ガスは高温であり、この高温の改質ガスによって高温となった排出管5bの持つ熱をガス吸着材10の活性化に利用でき、その結果、ガス吸着材10を加熱するための電力をより低減できるとともに燃料改質装置11内部の真空状態をより良好に保つことができる。
なお、本発明は以上の実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることは何ら差し支えない。例えば、図1に示した例においては、ガス吸着材10を基体1の表面に載置しているが、これを基体1の凹部の内面や燃料改質器9の表面に載置しても良い。また、燃料改質器9と基体1の凹部の底板との隙間や、燃料改質器9と基体1の凹部の側面との隙間に配置されても良い。
本発明の燃料改質装置の実施の形態の一例を示す断面図である。
符号の説明
1・・・・・基体
4・・・・・蓋体
5a・・・・供給管
5b・・・・排出管
9・・・・・燃料改質器
10・・・・ガス吸着材
11・・・・燃料改質装置

Claims (3)

  1. 凹部を有した基体と、前記凹部に収納されて燃料から水素ガスを含む改質ガスを発生させる燃料改質器と、該燃料改質器からの前記改質ガスを排出すべく前記凹部内と外部とを連通する排出管と、前記燃料改質器に前記燃料を供給すべく前記凹部内と外部とを連通する供給管と、前記燃料改質器表面に設けられて前記凹部内のガスを吸着するガス吸着材と、前記凹部の開口部を塞ぐようにして前記基体の上面に取着される蓋体とを具備してなることを特徴とする燃料改質装置。
  2. 前記ガス吸着材と前記燃料改質器とを金属板を介して接合したことを特徴とする請求項1記載の燃料改質装置。
  3. 前記燃料改質器の発熱部に、前記ガス吸着材を配置したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の燃料改質装置。
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