JP4903381B2 - 燃料改質装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば燃料電池システムにおいて各種燃料から水素ガスを発生させる燃料改質器を用いた燃料改質装置を構成するための燃料改質器収納用容器および燃料改質装置に関するものである。
近年、電気エネルギーを効率的に、かつクリーンに生産する次世代の電源システムとして燃料電池システムが脚光を浴びており、既に自動車市場や家庭用燃料電池発電システムに代表されるコージェネレーション発電システム市場においては、低コストを目指した実用化のためのフィールドテストが盛んに行なわれている。
さらに最近では、燃料電池システムの小型化を図り、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistants),ノートパソコン,デジタルビデオカメラまたはデジタルスチルカメラ等の携帯機器の電源として使用することが検討されている。
一般に燃料電池は、例えばメタンや天然ガス(CNG)等の炭化水素ガスあるいはメタノールやエタノール等のアルコール類を燃料とし、燃料改質器を用いた燃料改質装置で水素ガスおよびその他のガスに改質した後、この水素ガスを発電セルと呼ばれる発電装置に供給することにより発電が行なわれる。
ここでの燃料改質器による燃料の改質とは、触媒反応により水素ガスを発生させるプロセスをいう。
例えば、燃料としてメタノールを用いる場合において、燃料を改質させる反応はいくつかあり、例えば次の化学反応式(1)に示すような水蒸気改質反応(式(1)中では、メタノールに水蒸気を結合させることにより、水素と二酸化炭素とに改質する反応)により、水素ガス(H)を生成するプロセスをいう。なお、この改質反応により生成される水素以外の微量の生成ガス(主にCO)は、通常は大気中に排出される。
CHOH+HO → 3H+CO・・・(1)
このような水蒸気改質反応は吸熱反応であることから、外部よりヒーター等で加熱して反応温度を維持する必要がある。従って、燃料改質器内で燃料を改質させるには、触媒の水蒸気改質活性が低下するのを防止するとともに、生成される水素ガス濃度を高く維持するため、例えば燃料としてメタノールを用いた場合には約200〜500℃の温度が、またメタンガスを用いた場合には300〜800℃程度の高い温度が必要になる。
また、例えば次の化学反応式(2)に示すような部分酸化改質反応では、400〜600℃程度の改質温度が必要になる。
CHOH+1/2O+2N → 2H+CO+2N・・・(2)
そこで家庭用燃料電池システムに代表されるコージェネレーション発電システムでは、このシステム自体が大型であることから、燃料改質器収納用容器の外壁を2重構造にして真空容器を構成したり、あるいは2重構造にした内外壁間に断熱材を充填することにより、燃料改質器の内部の熱が外部へ伝導して燃料改質器の温度が低下するのを防止している。そのため、燃料改質器を燃料改質器収納用容器に収容する際は、燃料改質器を燃料改質器収納用容器の2重構造の内壁に直接接合して載置固定することが可能である。
特開2003−2602号公報
近年、携帯機器用の燃料電池システムでは、携帯機器内に収納するために小型化,低背化することが求められている。しかしながら、従来のように燃料改質器収納用容器の外壁を2重構造にすることは、燃料電池システム全体が複雑化して大型化するため携帯機器用の燃料電池システムには採用することができない。そこで、携帯機器用の燃料電池システムについてはキャビティを有する基体と蓋体とから成る燃料改質器収納用容器内部を真空状態にすることにより、燃料改質器内で燃料を改質する際に発生する熱の外部への伝導を遮断し、発電損失の少ない燃料電池システムを提供することが提案されている。
このような燃料電池システムを長期に安定かつ安全に使用するためには、燃料改質器収納用容器内部の真空状態を、燃料改質器収納用容器に燃料改質器を収納し封止した直後だけでなくその後も長期に保つ必要がある。しかし、燃料改質器からの伝熱を抑制する目的で供給管や排出管と燃料改質器との接合面積を小さくしているため、特にこの接合部の強度が弱くなって供給管や排出管と燃料改質器とを接合するロウ材に応力が集中しやすく、長期間にわたるヒートサイクル試験を行うと供給管や排出管と燃料改質器との間のロウ材にクラックが入り、燃料ガスや改質ガスが漏れて気密不良となる。そのため、燃料改質器収納用容器内部の真空度が低下することから、燃料改質器内で燃料を改質する際に発生する熱の外部への伝導量が増加することになり、その結果その熱によって燃料改質器収納用容器が高温となり、携帯機器内の他の部品を破壊したり、また携帯機器の使用者に火傷を負わせる可能性が高くなるという問題点があった。
また、燃料改質反応が化学反応式(1)の水蒸気改質反応のような吸熱反応の場合では、燃料改質器で燃料を改質するためには、燃料改質器をヒーター等で加熱することによって反応温度を一定温度に維持する必要があるが、上記のように燃料改質器から発生する熱が燃料改質器収納用容器に伝導することによって、燃料改質器の温度は低下しやすくなる。
そこで反応温度を維持するためには、ヒーターの発熱量を増加させる必要があるが、ヒーターの発熱量を増加させると、燃料電池の発電セルで発電した総電気容量に占めるヒーター加熱に使用する電気容量が増えることになり、その結果、燃料電池システム全体の発電損失が増加するという問題点があった。
本発明は上記従来の技術における問題点に鑑みて完成されたものであり、その目的は、燃料改質器へ良好に燃料を供給し、また、燃料改質器によって改質された水素ガス等のガスを安全に燃料改質装置の外に排出できるとともに、発電損失の少ない燃料改質装置を提供することにある。
本発明の燃料改質装置は、燃料から水素ガスを含む改質ガスを発生させる燃料改質器と、該燃料改質器が収納されるキャビティを有した基体と、前記キャビティの開口部を塞ぐようにして前記基体の上面に取着された蓋体と、前記燃料改質器からの前記改質ガスを排出すべく前記キャビティ内と外部とを連通する排出管と、前記燃料改質器に前記燃料を供給すべく前記キャビティ内と外部とを連通する供給管と、前記基体または前記蓋体を貫通する給電用のリード端子とを具備した燃料改質装置において、前記燃料改質器は前記供給管および前記排出管の少なくとも一方との接合部に凹部が形成されており、該凹部内に前記供給管および前記排出管の少なくとも一方の先端部が前記凹部の側面と間隙をあけて嵌め込まれるとともに該間隙に充填された接合材を介して前記先端部と前記凹部側面とが接合されており、前記凹部内に嵌め込まれた前記供給管および前記排出管の少なくとも一方は、先端面が全周にわたって尖っていることを特徴とする。
本発明の燃料改質装置は、燃料改質器の供給管および排出管の少なくとも一方との接合部に凹部が形成されており、この凹部内に供給管および排出管の少なくとも一方の先端部が凹部の側面と間隙をあけて嵌め込まれるとともに間隙に充填された接合材を介して先端部と凹部側面とが接合されていることから、供給管や排出管の外面と凹部の側面との間に十分な量の接合材を溜めることができ、燃料改質器と供給管や排出管との接合が三次元的となってきわめて強度の高いものとなる。よって、燃料改質装置内に燃料改質器を収納した直後だけでなくその後も燃料改質装置内の気密性を良好に維持することができる。
その結果、燃料改質器を断熱して燃料改質器の温度低下を抑制することができ、燃料改質器を良好に動作させるために必要な温度を保つためのヒーターに大きな電力を供給しつづける必要はなく、発電効率を向上させることができる。
また、燃料改質器装置内の気密性を良好に維持して断熱性を良好にすることができるので、燃料改質器の熱が燃料改質装置の外壁に伝達されるのを有効に防止でき、携帯機器内の他の部品を破壊したり、携帯機器の使用者に火傷を負わせるのを有効に防止できる、燃料電池システムを長期に安定かつ安全に使用することができる。
本発明の燃料改質器は、凹部内に嵌め込まれた供給管および排出管の少なくとも一方は、先端面が全周にわたって尖っていることから、燃料改質器と供給管や排出管との接合面積が小さくなり、燃料改質器から供給管や排出管を経由して基体や蓋体へ熱が伝導するのを大幅に低減できるため、燃料改質装置の外壁表面の温度が上昇するのを有効に抑制することが可能となる。
その結果、燃料改質器の温度低下をより有効に抑制することができ、発電効率を著しく向上させることができる。
本発明の燃料改質装置の実施形態を以下に詳細に説明する。
図1は本発明の燃料改質装置の実施の形態の一例を示す断面図である。図2は図1の燃料改質装置における供給管または排出管と燃料改質器との接合部の要部拡大断面図である。これらの図において、1は基体、2は燃料改質器に電力を供給するための配線としてのリード端子、3はボンディングワイヤ、4は蓋体、5aは燃料改質器に燃料を供給するための供給管、5bは燃料改質器から改質ガスを排出するための排出管、6は供給管5aまたは排出管5bと燃料改質器9とを接合するための接合材、7は電極、8は基体1の貫通孔にリード端子2を絶縁しつつ封止固定するための絶縁封止材、9は燃料改質器、9aは燃料改質器9に設けた凹部であり、主にこれら基体1、蓋体4、供給管5aおよび排出管5bで燃料改質器9を収納する燃料改質器収納用容器が構成され、この燃料改質器収納用容器に燃料改質器を収納することによって燃料改質装置11となる。
本発明における基体1及び蓋体4は、ともに燃料改質器9を収納する容器としての役割を有する。それらは、例えば、SUS,Fe−Ni−Co合金,Fe−Ni合金等のFe系合金や、無酸素銅の金属材料や、酸化アルミニウム(Al)質焼結体,ムライト(3Al・2SiO)質焼結体,炭化珪素(SiC)質焼結体,窒化アルミニウム(AlN)質焼結体,窒化珪素(Si)質焼結体,ガラスセラミックス等のセラミック材料や、ポリイミド等の高耐熱の樹脂材料で形成されている。
なお、基体1および蓋体4に適用可能なガラスセラミックスは、ガラス成分とフィラー成分とから成る。そのガラス成分としては、例えばSiO−B系,SiO−B−Al系,SiO−B−Al−MO系(但し、MはCa,Sr,Mg,BaまたはZnを示す),SiO−Al−MO−MO系(但し、MおよびMは同一または異なってCa,Sr,Mg,BaまたはZnを示す),SiO−B−Al−MO−MO系(但し、MおよびMは前記と同じである),SiO−B−M O系(但し、MはLi,NaまたはKを示す),SiO−B−Al−M O系(但し、Mは前記と同じである),Pb系ガラス,Bi系ガラス等が挙げられる。
また、フィラー成分としては、例えばAl,SiO,ZrOとアルカリ土類金属酸化物との複合酸化物、TiOとアルカリ土類金属酸化物との複合酸化物、AlおよびSiOから選ばれる少なくとも1種を含む複合酸化物(例えばスピネル,ムライト,コージェライト)等が挙げられる。
一方、基体1および蓋体4が、例えば相対密度が95%以上の緻密質の酸化アルミニウム質焼結体で形成されている場合は、例えば、まず酸化アルミニウム粉末に希土類酸化物粉末や酸化アルミニウム粉末等の焼結助剤を添加,混合して、酸化アルミニウム質焼結体の原料粉末を調製する。次いで、この原料粉末に有機バインダおよび分散媒を添加,混合してペースト化し、このペーストをドクターブレード法によって、あるいは原料粉末に有機バインダを加え、プレス成形,圧延成形等によって、所定の厚みのグリーンシートを作製する。その後、所定枚数のシート状成形体を位置合わせして積層圧着した後、この積層体を、例えば非酸化性雰囲気中、焼成最高温度が1200〜1500℃の温度で焼成して、目的とするセラミック製の基体1および蓋体4を得る。なお、基体1および蓋体4の成形は粉末成形プレス法であっても良い。
他方、基体1および蓋体4が金属材料から成る場合は、切削法,プレス法,MIM(Metal Injection Mold)法等により所定の形状に形成される。
また、基体1および蓋体4が金属材料から成る場合には、腐食を防止するためにその表面は、例えばAu,Niのめっき処理や、ポリイミド等の樹脂コーティング等の被覆コーティング処理が行なわれることが望ましい。例えばAuめっき処理の場合であれば、その厚さは0.1〜5μm程度であることが望ましい。
また、基体1および蓋体4で構成される燃料改質器収納用容器の少なくとも内側表面をAuやAlのめっき処理膜で覆うことにより、収容された燃料改質器9で発生する輻射熱を効率良く防ぐことができ、燃料改質装置11の昇温を抑制することが可能となる。
以上のような基体1および蓋体4は、燃料改質装置11の小型化,低背化を可能とするためには厚さを薄くすべきであるが、機械的強度である曲げ強度は200MPa以上であることが好ましい。
次に、本発明におけるリード端子2は、基体1および蓋体4の熱膨張係数と同一または近似した金属が用いられるのがよく、例えば、Fe−Ni合金,Fe−Ni−Co合金よりなるものが、実用時の温度変化に対して熱歪の発生を防止できる。その上、リード端子2と基体1との良好な封着性が得られるとともに、ボンディング性に優れ、実装時に必要な強度と良好なはんだ付性や溶接性を確保できる。
また、本発明の絶縁封止材8は、例えば、硼珪酸ガラス,アルカリガラス,鉛を主成分とする絶縁ガラス等のガラス材料や酸化アルミニウム等のセラミック材料等から成り、基体1に形成された貫通穴でこの絶縁封止材8によって基体1とリード端子2とが電気的に絶縁されてリード端子2が封止固定されている。基体1に形成されたリード端子2が挿通される貫通孔は、基体1とリード端子2とが接触して電気的に導通することがない大きさが必要であり、具体的にはリード端子2から基体1までの間隔が0.1mm以上確保できる内径が必要である。
なお、絶縁封止材8が、酸化アルミニウム等のセラミック材料からなる場合、リード端子2を基体1の貫通孔に例えば筒状のセラミック材料から成る絶縁封止材8を介して挿入し、絶縁封止材8と基体1との接続および絶縁封止材8とリード端子2との接続をAu−GeやAg−Cu等のロウ材により行なうことができる。
燃料改質器9上の電極7とリード端子2とをボンディングワイヤ3を介して電気的に接続する。さらに蓋体4を用いて基体1のキャビティを封止することによって、燃料改質器収納用容器のキャビティ内に収容した燃料改質器9を気密に封止した燃料改質装置11が形成される。
本発明の燃料改質装置11に収納される燃料改質器9は、燃料を改質するための装置であり、その内部に燃料を改質するための触媒が担持された微細流路あるいは空隙を有する。
燃料改質器9の形状は様々であり、例えば微小ケミカルデバイスとして、半導体製造技術等を適用して、例えば、シリコン等の半導体,石英,ガラス,金属、セラミックス等の無機材料の基材に、切削法,エッチング法,ブラスト法等により細い溝を形成することによって液体流路が作製され、操作中の液体の蒸発防止等を目的として、ガラス板、金属等のカバーを陽極接合、ロウ付け、溶接等により表面に密着させて使用される、例えば略四角形状のものが挙げられる。また、石英,ガラス,金属、セラミックス等の無機材料から成る管状であり、その内面に燃料を改質するための触媒が担持されたものも挙げられる。
燃料の改質反応が水蒸気改質反応のような吸熱反応の場合、燃料改質器9内には、温度調節機構、例えば、抵抗層等から成る薄膜ヒーター(不図示)や厚膜ヒーター(不図示)を形成し、表面にはこのヒーターへ電力を供給する端子として電極7が形成される。この温度調節機構により、燃料改質条件に相当する200〜800℃程度の温度条件に調整することで、供給管5aが接続された燃料供給口から供給される燃料を水蒸気と反応させて、燃料排出口に接続された排出管5bから水素ガスを発生させる改質反応を良好に促進することができる。
このようなヒーターは、燃料改質器9における触媒が担持され燃料改質をおこなう流路内や空隙内、あるいはその近傍に配置される。そうすることによってヒーターから発生する熱を効率的に燃料改質反応に用いることができる。
また、燃料改質器9は、燃料改質器9と供給管5aや排出管5bとの接合部において、供給管5aや排出管5bの先端面の外寸法より大きな内寸法を有する凹部9aが形成されている。この凹部9aの底面には、燃料改質器9内へ燃料を供給するための供給口または燃料改質器9から改質ガスを排出するための排出口が形成されている。そして、供給管5aや排出管5bの先端部が凹部9aに嵌め込まれるとともに凹部9aの底面に形成された供給口や排出口と連通するように接合材を介して接合されている。このとき、供給管5aや排出管5bの外面と凹部9aの側面との間の隙間が接合材の溜まり部となる。
この凹部9aの寸法は、凹部9aの側面と供給管5aや排出管5bの外面との間に接合材の溜まり部が確保されるのに必要な大きさとされる。具体的には供給管5aや排出管5bの先端部の外面から燃料改質器9の凹部9aの側面までの距離が30μm以上2mm以下が好ましく、凹部9aの深さが30μm以上2mm以下であることが好ましい。
供給管5aや排出管5bの先端部の外面から燃料改質器9の凹部9aの側面までの距離が30μm未満となると、燃料改質器9の凹部9aの側面とこれに対向する供給管5aや排出管5bの先端部の外面との間に形成される空間の容積が小さくなって十分な接合材6の溜まり部を形成できず、供給管5aや排出管5bを燃料改質器9の凹部9aが設けられた燃料改質器9に強固に接合させることが困難となる傾向がある。また、2mmを超えると燃料改質器9の凹部9aの側面とこれに対向する供給管5aや排出管5bの先端部の外面との間に形成される空間の容積が大きくなり過ぎ、その空間内に接合材6を完全に充填させることができなくなって供給管5aや排出管5bを燃料改質器9に強固に接合させることが困難となる傾向がある。
また、燃料改質器の凹部9aはその深さが30μm未満となると、燃料改質器の凹部9aの側面とこれに対向する供給管5aや排出管5bの先端部の外面との間に形成される空間の容積が小さくなって十分な接合材6の溜まり部を形成できずに供給管5aや排出管5bを燃料改質器9に強固に接合させることが困難となる傾向がある。また、2mmを超えると燃料改質器9の凹部9aの側面とこれに対向する供給管5aや排出管5bの先端部の外面との間に形成される空間の容積が大きくなり過ぎ、その空間内に接合材6を完全に充填させることができなくなってやはり十分な接合材6の溜まり部を形成できずに供給管5aや排出管5bを燃料改質器9に強固に接合させることが困難となる傾向がある。
また、燃料改質器9の供給口,排出口と供給管5a,排出管5bとの接合には、Au−Sn合金,Au−Si合金,Au−Ge合金,Ag−Cu合金等の各種ロウ材、石英ガラス,ホウ珪酸ガラス等のガラスや各種セラミックス,無機ポリマーを含む無機接着剤、ポリイミドアミド等の高耐熱性有機材料を含む接着剤、シリコーンゴムや珪素樹脂等の有機珪素化合物から成る接着剤等の接合材が適用でき、これにより燃料ガスや排出ガスの漏れを有効に防止して、燃料改質装置11の内部を長期にわたり良好に気密性を維持できる。
この燃料改質器9は、蓋体4がAu合金,Ag合金,Al合金等の金属ロウ材やガラス材による接合やシームウェルド法等により基体1にそのキャビティを覆って取着されることによって、燃料改質装置11内に収納される。
例えば、Au−Snロウ材により接合する場合は、蓋体4に予めAu−Snロウ材を溶着させておくか、あるいは金型等を用いて打ち抜き加工等で枠状に形成したAu−Snロウ材を基体1と蓋体4との間に載置した後、封止炉あるいはシームウェルダーで蓋体4を基体1に接合することにより、燃料改質装置11の内部に燃料改質器9を封止することができる。
また、燃料改質器9は、燃料改質器9上の電極7がボンディングワイヤ3を介して基体1に設けたリード端子2に電気的に接続される。これにより、電極7を通じて燃料改質器9の表面や内部に形成されたヒーターを加熱することができる。その結果、燃料改質器9において反応温度の維持が可能となり燃料の改質反応を安定させることができる。
供給管5aおよび排出管5bは、それぞれ原料や燃料ガス流体の供給路および水素を含有する改質ガスの排出路である。これらは、例えば、SUS系金属材料、Fe−Ni合金,Fe−Ni−Co合金,Al質焼結体,3Al・2SiO質焼結体,SiC質焼結体,AlN質焼結体,Si質焼結体,ガラスセラミック焼結体等のセラミック材料、ポリイミド等の高耐熱の樹脂材料、または、ガラスで形成されている。
好ましくは、改質ガスに含まれる水素により脆化しにくいものであるのがよい。このような材料としては、Fe合金、セラミックス、ガラスが挙げられる。
また、供給管5aおよび排出管5bの少なくとも一方は、図3に示すように先端面が全周にわたって尖っている。これにより、燃料改質器9と供給管5aや排出管5bとの接合面積が小さくなり、燃料改質器9から供給管5aや排出管5bを経由して基体1や蓋体4へ熱が伝導するのを大幅に低減できるため、燃料改質装置11の外壁表面の温度が上昇するのを有効に抑制することが可能となる。
このような供給管5aおよび排出管5bの先端面は、図3に示すように外面側が突出するように尖っていてもよく、内面側が突出するように尖っていてもよい。また、内面と外面との間で尖っていてもよい。
そして、これらの燃料管5aおよび排出管5bは、基体1に形成した貫通穴に挿通するか、基体1の供給管5aおよび排出管5bがそれぞれ分割された状態で、基体1内側の貫通穴周囲および基体1外側の貫通穴周囲に貫通穴を挟み込むように接合される。この接合方法として、供給管5a,排出管5bおよび基体1を構成する材料に応じて、超音波接合や熱溶着、圧着、樹脂接着剤による接着、Au−SiやAg−Cu等のロウ材による接合、硼珪酸ガラス等のガラスによる接合、同時焼結等の各種方法が適宜用いられる。
また、供給管5aおよび排出管5bの内径はφ0.1mm以上として流体の圧力損失を抑えるとともに、小型化,低背化のためにはφ5mm以下とすることが好ましい。
供給管5aおよび排出管5bの接合部分の断面形状としては、通常は円形とすればよいが、これに限定されない。すなわち、円形の他には、楕円形や、流体の流れ方向にその辺部を合わせることができる角状のもの、例えば、正方形,長方形が挙げられる。また、肉厚は原料供給や反応ガス排出の圧力で変形しない厚みが必要であり、上記の材料から成る場合には、携帯機器等に使用するものでは通常は0.1mm以上であれば良い。また、流れ方向の長さは、燃料改質器9で発生する熱を発電セルに伝えにくくするためには長い程よいが、燃料電池システム全体の大きさを考慮した長さにすべきである。
また、燃料改質装置11内の断熱性を得るためには、燃料改質装置11内を真空にすることが必要となり、燃料改質器9を封止する際、真空炉でのロウ材による封止や真空チャンバー内でのシームウェルド法などで行なえば良い。
また、供給管5aや排出管5bは、燃料改質装置11の内部の部位における外面において、軸方向に平行な複数の溝または軸方向に直角な複数の溝が形成されているのがよい。これにより、供給管5aや排出管5bの熱伝導を低下させて燃料改質器9から基体1や蓋体4への熱伝導をより有効に抑制できるとともに、供給管5aや排出管5bが適度に変形することが可能となり、供給管5aや排出管5bの適度な変形により応力を緩和することができ、供給管5aや排出管5bと燃料改質器9との接合部、および、供給管5aや排出管5bと基体1または蓋体4との接合部の接合を良好に維持することができる。
なお、本発明は以上の実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることは何ら差し支えない。例えば、図1に示した例においては、燃料管5aや排出管5bは燃料改質器9の下面に接合されているが、これらは燃料改質器9の仕様に応じて上面に接合しても良い。また、供給管5aおよび排出管5bは複数形成されていてもよい。
本発明の燃料改質装置の実施の形態の一例を示す断面図である。 図1の燃料改質装置における供給管または排出管と燃料改質器との接合部の要部拡大断面図である。 本発明の燃料改質装置の実施の形態の他の例における供給管または排出管と燃料改質器との接合部の要部拡大断面図である。
符号の説明
1・・・・・基体
4・・・・・蓋体
5a・・・・供給管
5b・・・・排出管
6・・・・・ロウ材
9・・・・・燃料改質器
9a・・・・凹部
11・・・・燃料改質器装置

Claims (1)

  1. 燃料から水素ガスを含む改質ガスを発生させる燃料改質器と、該燃料改質器が収納されるキャビティを有した基体と、前記キャビティの開口部を塞ぐようにして前記基体の上面に取着された蓋体と、前記燃料改質器からの前記改質ガスを排出すべく前記キャビティ内と外部とを連通する排出管と、前記燃料改質器に前記燃料を供給すべく前記キャビティ内と外部とを連通する供給管と、前記基体または前記蓋体を貫通する給電用のリード端子とを具備した燃料改質装置において、前記燃料改質器は前記供給管および前記排出管の少なくとも一方との接合部に凹部が形成されており、該凹部内に前記供給管および前記排出管の少なくとも一方の先端部が前記凹部の側面と間隙をあけて嵌め込まれるとともに該間隙に充填された接合材を介して前記先端部と前記凹部側面とが接合されており、前記凹部内に嵌め込まれた前記供給管および前記排出管の少なくとも一方は、先端面が全周にわたって尖っていることを特徴とする燃料改質装置。
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