JP4471690B2 - 燃料改質装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば燃料電池システムにおいて各種燃料から吸熱触媒反応である水蒸気改質反応を利用して水素ガスを発生させる燃料改質器を用いた燃料改質装置に関するものである。
近年、電気エネルギーを効率的に、かつクリーンに生産する次世代の電源システムとして燃料電池システムが脚光を浴びており、既に自動車市場や家庭用燃料電池発電システムに代表されるコージェネレーション発電システム市場においては、低コストを目指した実用化のためのフィールドテストが盛んに行なわれている。
さらに最近では、燃料電池システムの小型化を図り、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistants),ノートパソコン,デジタルビデオカメラまたはデジタルスチルカメラ等の携帯機器の電源として使用することが検討されている。
一般に燃料電池は、例えばメタンや天然ガス(CNG)等の炭化水素ガスあるいはメタノールやエタノール等のアルコール類を燃料とし、燃料改質器を用いた燃料改質装置で水蒸気改質反応により水素ガスおよびその他のガスに改質した後、この水素ガスを発電セルと呼ばれる発電装置に供給することにより発電が行なわれる。
ここでの燃料改質器による燃料の改質とは、改質可能な燃料を水蒸気と結合させて触媒反応により水素ガスを発生させるプロセスをいう。
例えば、燃料としてメタノールを用いた場合は、次の化学反応式(1)に示すような水蒸気改質反応(式(1)中では、メタノールに水蒸気を結合させることにより、水素と二酸化炭素とに改質する反応)により、水素ガス(H)を生成するプロセスをいう。なお、この改質反応により生成される水素以外の微量の生成ガス(主にCO)は、通常は大気中に排出される。
CHOH+HO → 3H+CO・・・(1)
また、このような水蒸気改質反応は吸熱反応であることから、外部よりヒーター等で加熱して反応温度を維持する必要がある。従って、燃料改質器内で燃料を改質させるには、触媒の水蒸気改質活性が低下するのを防止するとともに、生成される水素ガス濃度を高く維持するため、例えば燃料としてメタノールを用いた場合には約200〜500℃の温度が、またメタンガスを用いた場合には300〜800℃程度の高い温度が必要になる。
特開2003−2602号公報
近年、小型の携帯機器へ燃料電池システムを搭載することが提案されている。しかしながら、携帯機器へ燃料電池システムを搭載した場合、燃料改質器で発生する熱が燃料改質器収納用容器へ伝達されて燃料改質器収納用容器の表面の温度が上昇し、その熱によって携帯機器内の他の部品に悪影響を及ぼすおそれがあった。
また、化学反応式(1)で示すような水蒸気改質反応は吸熱反応であることから、燃料改質器で燃料を改質するためには、燃料改質器をヒーター等で加熱することによって反応温度を一定温度に維持する必要がある。しかしながら、燃料改質器に発生する熱が燃料改質器収納用容器に伝導することによって、燃料改質器の温度は低下することになる。そこで反応温度を維持するためには、ヒーターの発熱量を増加させる必要がある。ヒーターの発熱量を増加させると、燃料電池の発電セルで発電した総電気容量に占めるヒーター加熱に使用する電気容量が増えることになり、その結果、燃料電池システム全体の発電損失が増大するという問題点があった。
燃料改質器で発生する熱が燃料改質器収納用容器に伝達されるのを抑制するための方法として、燃料改質器収納用容器本体を低熱伝導のガラス材で構成する方法が考えられるが、ガラス材は強度が低いため、燃料を供給する供給管や改質ガスを排出するための排出管とを接合した際にガラス材にクラックが発生し、供給管や排出管との接合部の気密性を確保することが困難であるという問題点があった。
本発明は上記従来の技術における問題点に鑑みて完成されたものであり、その目的は、燃料改質器へ良好に燃料を供給し、また、燃料改質器によって改質された水素ガス等の改質ガスを安全に燃料改質器収納用容器の外に排出できるとともに、燃料改質器で発生する熱が燃料改質器収納用容器へ伝達するのを有効に抑制して発電効率の高い燃料改質器収納用容器および燃料改質装置を提供することにある。
本発明の燃料改質装置は、燃料から改質ガスを発生させる燃料改質器と、該燃料改質器を内部に収容する、凹部を上面に有する基体および該基体の上面に前記凹部を覆って取着される蓋体を備える収容容器と、一端が前記収容容器を貫通するしくは前記収容容器に接合されるとともに他端が前記燃料改質器に接合される、前記燃料改質器に前記燃料を供給するための供給管と、一端が前記収容容器を貫通するしくは前記収容容器に接合されるとともに他端が前記燃料改質器に接合される、前記改質ガスを排出するための排出管とを具備し、前記燃料改質器は主面が前記凹部の底面に平行となるように配置されており、前記供給管および前記排出管の少なくとも一方の前記一端は、前記基体の側壁を貫通するしくは前記側壁に接合されていることを特徴とする。
本発明の燃料改質装置において、好ましくは、前記蓋体は、下面に第二の凹部を有することを特徴とする。
本発明の燃料改質装置によれば、燃料から改質ガスを発生させる燃料改質器と、該燃料改質器を内部に収容する、凹部を上面に有する基体および該基体の上面に前記凹部を覆って取着される蓋体を備える収容容器と、一端が前記収容容器を貫通するしくは前記収容容器に接合されるとともに他端が前記燃料改質器に接合される、前記燃料改質器に前記燃料を供給するための供給管と、一端が前記収容容器を貫通するしくは前記収容容器に接合されるとともに他端が前記燃料改質器に接合される、前記改質ガスを排出するための排出管とを具備し、前記燃料改質器は主面が前記凹部の底面に平行となるように配置されており、前記供給管および前記排出管の少なくとも一方の前記一端は、前記基体の側壁を貫通するしくは前記側壁に接合されていることを特徴とすることから、燃料改質器を収納する収容容器を大型化することなく、収容容器内の供給管および排出管の長さを長くすることができる。
すなわち、燃料改質器を凹部の底面に平行とするとともに収容容器の内面と燃料改質器との隙間を狭くすることによって燃料改質器収納用容器を非常に小型化,低背化することができ、そのような狭い隙間に供給管および排出管を基体の側壁を貫通して凹部の底面に平行に設けることによって供給管および排出管を収容容器に接触させることなく、燃料改質器から基体の側壁までの長さが非常に長くなるように設置することができる。よって、燃料改質器で発生する熱が供給管および排出管を介して収容容器へ伝達するのを有効に抑制できる。その結果、燃料改質器を有効に断熱して燃料改質器の温度低下を抑制することができ、燃料改質器を良好に動作させるために必要な温度を保つためのヒーターに大きな電力を供給しける必要はなく、発電効率を著しく向上させることができる。
また、燃料改質器から収容容器への熱伝導を大幅に低減できるため、収容容器の外壁表面の温度が上昇するのを有効に抑制することが可能となる。その結果、携帯機器内の他の部品に悪影響を及ぼすことを有効に防止できる。
また、本発明の燃料改質装置によれば蓋体が、下面に第二の凹部を有ている場合には、燃料改質器を収納する収容容器を大型化することなく、収容容器内の供給管および排出管の長さを長くすることができる。
すなわち、蓋体、下面に第二の凹部を有ている場合には、燃料改質器を基体の上面の凹部の底面に平行とするとともに基体の上面の凹部の底面および蓋体の第二の凹部の底面と燃料改質器との隙間を狭くすることによって燃料改質器収納用容器を非常に小型化,低背化することができ、そのような狭い隙間に供給管および排出管を蓋体の側壁を貫通して蓋体の第二の凹部の底面に平行に設けることによって供給管および排出管を蓋体に接触させることなく、燃料改質器から蓋体の側壁までの長さが非常に長くなるように設置することができる。よって、燃料改質器で発生する熱が供給管および排出管を介して燃料改質器収納用容器へ伝達するのを有効に抑制できる。その結果、燃料改質器を有効に断熱して燃料改質器の温度低下を抑制することができ、燃料改質器を良好に動作させるために必要な温度を保つためのヒーターに大きな電力を供給しける必要はなく、発電効率を著しく向上させることができる。
また、燃料改質器から燃料改質器収納用容器への熱伝導を大幅に低減できるため、燃料改質器収納用容器の外壁表面の温度が上昇するのを有効に抑制することが可能となる。その結果、携帯機器内の他の部品に悪影響を及ぼすことを有効に防止できる。
本発明の燃料改質装置は、発電効率に優れるとともに携帯機器へ搭載可能な小型の燃料改質装置を提供することができる。
本発明の燃料改質器収納用容器の実施形態を以下に詳細に説明する。
図1は本発明の燃料改質装置における燃料電池収納用容器の実施の形態の一例を示す断面図である。1は基体、2は配線としてのリード端子、3はボンディングワイヤ、4は蓋体、5aは燃料を供給する供給路としての供給管、5bは改質ガスを排出する排出路としての排出管、7は電極、8は基体1の貫通孔にリード端子2を絶縁しつつ封止固定するための絶縁封止材、9は燃料改質器であり、主にこれら基体1、蓋体4、供給管5aおよび排出管5bで燃料改質器9を収納する燃料改質器収納用容器11が構成される。
燃料改質器収納用容器11における基体1および蓋体4は、ともに燃料改質器9を収納する容器としての役割を有する。それらは、例えばFe合金,無酸素銅、SUS等の金属材料や、酸化アルミニウム(Al)質焼結体,ムライト(3Al・2SiO)質焼結体,炭化珪素(SiC)質焼結体,窒化アルミニウム(AlN)質焼結体,窒化珪素(Si)質焼結体,ガラスセラミックス等のセラミック材料形成されている。
なお、基体1や蓋体4がガラスセラミックスから成る場合、基体1や蓋体4に適用可能なガラスセラミックスとしては、例えば、ガラス成分とフィラー成分とから成るものが用いられる。そのガラス成分としては、例えばSiO−B系,SiO−B−Al系,SiO−B−Al−MO系(但し、MはCa,Sr,Mg,BaまたはZnを示す),SiO−Al−MO−MO系(但し、MおよびMは同一または異なってCa,Sr,Mg,BaまたはZnを示す),SiO−B−Al−MO−MO系(但し、MおよびMは上記と同じである),SiO−B−M O系(但し、MはLi,NaまたはKを示す),SiO−B−Al−M O系(但し、Mは上記と同じである),Pb系ガラス,Bi系ガラス等が挙げられる。
また、フィラー成分としては、例えばAl,SiO,ZrOとアルカリ土類金属酸化物との複合酸化物、TiOとアルカリ土類金属酸化物との複合酸化物、AlおよびSiOから選ばれる少なくとも1種を含む複合酸化物(例えばスピネル,ムライト,コージェライト)等が挙げられる。
基体1および蓋体4が例えば相対密度が95%以上の緻密質の酸化アルミニウム質焼結体で形成されている場合は、例えば、まず酸化アルミニウム粉末に希土類酸化物粉末や酸化アルミニウム粉末等の焼結助剤を添加,混合して、酸化アルミニウム質焼結体の原料粉末を調製する。次いで、この原料粉末に有機バインダおよび分散媒を添加,混合してペースト化し、このペーストをドクターブレード法によって、あるいは原料粉末に有機バインダを加え、プレス成形,圧延成形等によって、所定の厚みのグリーンシートを作製する。その後、所定枚数のシート状成形体を位置合わせして積層圧着した後、この積層体を、例えば非酸化性雰囲気中、焼成最高温度が1200〜1500℃の温度で焼成して、目的とするセラミック製の基体1および蓋体4を得る。なお、基体1および蓋体4の成形は粉末成形プレス法であっても良い。
また、基体1および蓋体4が金属材料から成る場合は、例えば、切削法,プレス法,MIM(Metal Injection Mold)法等により所定の形状に形成してもよい。
さらに、基体1および蓋体4は、腐食を防止するためにその表面に、例えばAu,Niのめっき処理や、ポリイミド等の樹脂コーティング等の被覆コーティング処理が行なわれることが望ましい。例えばAuめっき処理の場合であれば、その厚さは0.1〜5μm程度であることが望ましい。
また、基体1および蓋体4で構成される燃料改質器収納用容器11の少なくとも内側表面をAuやAlのめっき処理膜で覆うことにより、収容された燃料改質器9で発生する輻射熱を効率良く防ぐことができ、燃料改質器収納用容器11の昇温を抑制することが可能となる。
次に、リード端子2は、基体1および蓋体4の熱膨張係数と同一または近似した金属が用いられるのがよく、例えば、Fe−Ni合金,Fe−Ni−Co合金よりなるものが、実用時の温度変化に対して熱歪の発生を防止できる。その上、リード端子2と基体1との良好な封着性が得られるとともに、ボンディング性に優れ、実装時に必要な強度と良好なはんだ付性や溶接性を確保できる。
また、絶縁封止材8は、例えば、硼珪酸ガラス,アルカリガラス,鉛を主成分とする絶縁ガラス等から成り、基体1に形成された貫通孔でこの絶縁封止材8によって基体1とリード端子2とが電気的に絶縁されてリード端子2が封止固定されている。基体1に形成されたリード端子2が挿通される貫通孔は、基体1とリード端子2とが接触して電気的に導通することがない大きさが必要であり、具体的にはリード端子2から基体1までの間隔が0.1mm以上確保できる内径が好ましい。
絶縁封止材8は、例えば酸化アルミニウム質焼結体等のセラミックスやガラス等の絶縁部材から成っていてもよい。この場合、基体1に形成された貫通穴に、例えば筒状の絶縁封止材8を挿入し、さらにこの絶縁封止材8にリード端子2を挿入することにより、基体1とリード端子2とを電気的に絶縁することができる。なお、このような絶縁封止材8と基体1との接合及び絶縁封止材8とリード端子2との接合は、例えばAu−Ge合金やAg−Cu合金等のロウ材を使用することができる。
そして、燃料改質器9上の電極7とリード端子2とをボンディングワイヤ3を介して電気的に接続し、さらに蓋体4を用いて基体1の凹部を封止することによって、燃料改質器収納用容器11の凹部内に収容した燃料改質器9を気密に封止した燃料改質装置が形成される。
また、燃料改質器収納用容器11に収納される燃料改質器9は、微小ケミカルデバイスとして、半導体製造技術を適用して、例えば、シリコン等の半導体,石英,ガラス,セラミックス等の無機材料の基材に、切削法,エッチング法,ブラスト法等により細い溝を形成することによって液体流路が作製され、操作中の液体の蒸発防止等を目的として、ガラス板等のカバーを陽極接合、ロウ付け等により表面に密着させて作製される。
燃料改質器9内には、温度調節機構、例えば、抵抗層等から成る薄膜ヒーター(不図示)を形成し、表面にはこの薄膜ヒーターへ電力を供給する端子として電極7が形成される。この温度調節機構により、燃料改質条件に相当する200〜800℃程度の温度条件に調整することで、供給管5aが接続された燃料供給口から供給される燃料を水蒸気と結合させて、改質ガス排出口に接続された排出管5bから水素ガスを発生させる改質反応を良好に促進することができる。
燃料改質器9は、基体1の凹部内に収容され、蓋体4をAu合金,Ag合金,Al合金等の金属ロウ材やガラス材による接合やシームウェルド法等によって基体1の上面に凹部を覆って取着することによって、燃料改質器収納容器11内に収納される。
例えば、蓋体4を基体1にAu−Snロウ材により接合する場合は、蓋体4に予めAu−Snロウ材を溶着させておくか、あるいは金型等を用いて打ち抜き加工等で枠状に形成したAu−Snロウ材を基体1と蓋体4との間に載置した後、封止炉あるいはシームウェルダーで蓋体4を基体1に接合することにより、燃料改質器収納用容器11の内部に燃料改質器9を封止することができる。
また、燃料改質器9は、燃料改質器9上の電極7がボンディングワイヤ3を介して基体1に設けたリード端子2に電気的に接続される。これにより、電極7を通じて燃料改質器9上に形成されたヒーターを加熱することができる。その結果、燃料改質器9において反応温度の維持が可能となり燃料の改質反応を安定させることができる。
供給管5aおよび排出管5bは、それぞれ原料や燃料ガス流体の供給路および水素を含有する改質ガスの排出路であるとともに燃料改質器9を蓋体4と基体1の凹部の底面との間の空間に浮かして固定するためのものである。これらは、例えば、Fe−Ni合金,Fe−Ni−Co合金,SUS等の金属材料、Al質焼結体,3Al・2SiO質焼結体,SiC質焼結体,AlN質焼結体,Si質焼結体,ガラスセラミック焼結体等のセラミック材料、ポリイミド等の高耐熱の樹脂材料、または、ガラスで形成されている。
好ましくは、改質ガスに含まれる水素により脆化しにくいものであるのがよい。このような材料としては、Fe合金、セラミックス、ガラスが挙げられる。
供給管5aおよび排出管5bは、燃料改質器9に陽極接合法や溶接法、ろう付け法等により接合される。
また、排出管5bの開口面積が燃料改質器9の排出孔の開口面積よりも大きいのがよい。これにより、燃料改質器9から排出管5bへの改質ガスの流動の抵抗を小さくすることができ、燃料改質器9からの改質ガスの排出をスムーズにして燃料改質の効率を大幅に向上させることができる。
供給管5aおよび排出管5bの少なくとも一方は基体1の側壁を貫通している。または、蓋体4は下面に第二の凹部を有しており、供給管5aおよび排出管5bの少なくとも一方は蓋体4の側壁を貫通している。供給管5aおよび排出管5bと、基体1または蓋体4との接合は、供給管5aや排出管5b、基体1、蓋体4を構成する材料により、超音波接合や熱溶着、圧着、樹脂接着剤による接着、Au−SiやAg−Cu等のロウ材による接合、硼珪酸ガラス等のガラスによる接合、同時焼結等の各種方法が適宜用いられる。
供給管5aおよび排出管5bは、基体1の側壁または蓋体4の側壁に形成した貫通孔に挿通され接合される。あるいは、基体1の側壁または蓋体4の側壁に貫通孔を形成し、この側壁の内外面のそれぞれに側壁を挟み込むように2つの供給管5aを接合することによって側壁の内側の供給管5aと外側の供給管5aとを貫通孔を介して連通させてもよい。また同様に、基体1の側壁または蓋体4の側壁に貫通孔を形成し、この側壁の内外面のそれぞれに側壁を挟み込むように2つの排出管5bを接合することによって側壁の内側の排出管5bと外側の排出管5bとを貫通孔を介して連通させてもよい。
また、燃料改質器収納用容器11内に位置する供給管5aおよび排出管5bを長くして燃料改質器9からの熱が供給管5aおよび排出管5bを介して基体1や蓋体4に伝わるのを有効に防止するという観点から、燃料改質器収納用容器11内に位置する供給管5aおよび排出管5bをジグザグに曲げたり、供給管5aおよび排出管5bの基体1や蓋体4との接合部と供給管5aおよび排出管5bの燃料改質器9との接合部をできるだけ離したりするのがよい。
また、燃料改質器収納用容器11内において、供給管5aと排出管5bとを互いに接触させるのがよい。これにより、高温の改質ガスが排出される排出管5bから低温の燃料供給される供給管5aに効率よく熱を伝達することができ、燃料の温度を上げるために必要とされる電力を低減して発電効率をより向上させることができる。さらに、排出管5bから燃料改質器収納用容器11に熱が伝達して燃料改質器収納用容器11が高温化するのをより有効に防止できる。
また、供給管5aおよび排出管5bの内径はφ0.1mm以上として流体の圧力損失を抑えるのがよく、小型化,低背化のためにはφ5mm以下とすることが好ましい。
供給管5aおよび排出管5bの断面形状としては、通常は円形状とすればよいが、これに限定されない。すなわち、円形状の他には、楕円形状や、流体の流れ方向にその辺部を合わせることができる角状のもの、例えば、正方形状,長方形状等が挙げられる。また、肉厚は原料供給や反応ガス排出の圧力で変形しない厚みが必要であり、Fe−Ni合金,Fe−Ni−Co合金,SUS等の金属材料から成る場合には、携帯機器等に使用するものでは通常は0.1mm以上であれば良い。また、流れ方向の長さは、燃料改質器9で発生する熱を発電セルに伝えにくくするためには長い程よいが、燃料電池システム全体の大きさを考慮した長さにすべきである。
また、供給管5aおよび排出管5bは、燃料改質器収納用容器11内に位置する部位において、外面に軸方向に平行な複数の溝または軸方向に直角な複数の溝が形成されているのがよい。これにより、供給管5aおよび排出管5bの熱伝導を低下させて燃料改質器9から基体1や蓋体4への熱伝導をより有効に抑制できるとともに、供給管5aおよび排出管5bが適度に変形することが可能となり、供給管5aおよび排出管5bの適度な変形により応力を緩和することができ、供給管5aおよび排出管5bと燃料改質器9との接合部、および、供給管5aおよび排出管5bと基体1または蓋体4との接合部の接合を良好に維持することができる。
供給管5aおよび排出管5bは、基体1または蓋体4における異なる側面または同一の側面のどちらに接合されていてもかまわないが、基体1や蓋体4の異なる側面における熱膨張によって異なる方向に応力が生じることにより、供給管5aと燃料改質器9との接合部および排出管5bと燃料改質器9との接合部に加わる応力が大きくなることを避けるため、同一の側面に結合されていることが望ましい。
また、供給管5aおよび排出管5bは、燃料改質器9へ直接接合されるのではなく、燃料改質器9の上部または下部に接合された板部材へ接合してもよい。
なお、本発明は以上の実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることは何ら差し支えない。例えば、図1に示した例においては、燃料管5aおよび排出管5bは燃料改質器9の下面に接合されているが、これらは燃料改質器9の仕様に応じて上面に接合しても良い。また、供給管5aおよび排出管5bは複数形成されていてもよい。
本発明の燃料改質器収納用容器の実施の形態の一例を示す断面図である。
符号の説明
1・・・・・基体
4・・・・・蓋体
5a・・・・供給管
5b・・・・排出管
9・・・・・燃料改質器
11・・・・燃料改質器収納用容器

Claims (2)

  1. 燃料から改質ガスを発生させる燃料改質器と、該燃料改質器を内部に収容する、凹部を上面に有する基体および該基体の上面に前記凹部を覆って取着される蓋体を備える収容容器と、一端が前記収容容器を貫通するしくは前記収容容器に接合されるとともに他端が前記燃料改質器に接合される、前記燃料改質器に前記燃料を供給するための供給管と、一端が前記収容容器を貫通するしくは前記収容容器に接合されるとともに他端が前記燃料改質器に接合される、前記改質ガスを排出するための排出管とを具備し、前記燃料改質器は主面が前記凹部の底面に平行となるように配置されており、前記供給管および前記排出管の少なくとも一方の前記一端は、前記基体の側壁を貫通するしくは前記側壁に接合されていることを特徴とする燃料改質装置。
  2. 前記蓋体は、下面に第二の凹部を有することを特徴とする請求項1記載の燃料改質装置。
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