以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、第1の実施形態による緊急通報システム100の全体構成例を示す図である。図1に示すように、第1の実施形態の緊急通報システム100は、生活サイクルセンサ120、緊急押しボタン140、天井スピーカ160、天井マイク180、復旧ボタン200(特許請求の範囲の操作部に相当する)、住戸制御装置220、緊急通報制御装置240(特許請求の範囲の管理装置に相当する)、緊急通報親機260(特許請求の範囲の報知部に相当する)、非常通報装置280、パソコン300、携帯電話端末320を備えている。
このうち、生活サイクルセンサ120、緊急押しボタン140、天井スピーカ160、天井マイク180、復旧ボタン200および住戸制御装置220は、例えば、集合住宅の各住戸に設置される。緊急通報制御装置240、緊急通報親機260、非常通報装置280およびパソコン300は、管理センタに設置される。携帯電話端末320は、外部通報先の係員が所持する。そして、住戸制御装置220、緊急通報制御装置240、緊急通報親機260、非常通報装置280、パソコン300、携帯電話端末320の間が有線または無線の通信回線にて接続されている。なお、第1の実施形態では複数の住戸を有する集合住宅に設けられる緊急通報システム100を例にとって説明するが、緊急通報システム100は、複数の居室を有する場所であって各居室の異常を検知して管理人や外部の通報先に報知することが必要な場所であれば、何れの場所に設けられても良い。
生活サイクルセンサ120は、各住戸の所定の場所に設置され、住戸制御装置220との間で通信可能に接続されている。この生活サイクルセンサ120は、
住戸内の入居者の動きや当該入居者による水道・ガス・トイレの使用を検出するために使用される。生活サイクルセンサ120は、入居者の動きを検出した場合または水道等の使用を検出した場合、検出信号を住戸制御装置220に出力する。
緊急押しボタン140は、各住戸の所定の場所に設置され、住戸制御装置220との間で通信可能に接続されている。この緊急押しボタン140は、例えば、入居者の具合が急に悪くなった場合に、入居者がすぐに助けを呼べるように押下操作するために使用される。緊急押しボタン140は、入居者によって押下された場合、呼び出し信号を住戸制御装置220に出力する。
天井スピーカ160および天井マイク180は、各住戸の天井に設置され、住戸制御装置220との間で通信可能に接続されている。この天井スピーカ160および天井マイク180は、入居者が管理センタに居る管理者または外部通報先の係員と通話するために使用される。
復旧ボタン200は、各住戸の所定の場所(例えば、緊急押しボタン140の設置場所付近)に設置され、住戸制御装置220との間で通信可能に接続されている。この復旧ボタン200は、入居者が緊急通報制御装置240による報知を停止するための押下操作に使用される。復旧ボタン200は、入居者によって押下された場合、復旧操作信号を住戸制御装置220に出力する。なお、緊急通報制御装置240が報知を行っていない場合、復旧ボタン200は復旧信号を住戸制御装置220に出力しないようにしても良い。
次に、住戸制御装置220の機能構成について説明する。図1に示すように、住戸制御装置220は、検出部400、緊急通報信号送信部410、復旧操作検出部420および復旧信号送信部430を備えて構成されている。
検出部400は、生活サイクルセンサ120により入居者の動きまたは当該入居者による水道・ガス・トイレの使用が所定時間以上検出できない場合(生活サイクルセンサ120から検出信号が所定時間以上継続して入力されない場合)、または、入居者により緊急押しボタン140が押された場合(緊急押しボタン140から呼び出し信号を入力した場合)に、入居者に異常が生じた可能性があるものと判断して、その入居者が居る住戸内の異常状態を検出する。緊急通報信号送信部410は、検出部400により住戸内の異常状態が検出された場合、緊急通報制御装置240に緊急通報信号を送信する。ここで、緊急通報信号には、例えば、異常状態が検出された住戸に設置された住戸制御機220を特定する住戸制御装置ID情報および異常状態が検出された日時を示す異常状態検出日時情報などが含まれる。
復旧操作検出部420は、入居者による復旧ボタン200の押下操作を検出する。すなわち、復旧操作検出部420は、復旧ボタン200から復旧操作信号を入力した場合、復旧ボタン200が押下されたことを検出する。復旧信号送信部430は、復旧操作検出部420により入居者による復旧ボタン200の押下操作が検出された場合、緊急通報制御装置240による報知を停止するための復旧信号を緊急通報制御装置240に送信する。ここで、復旧信号には、例えば、復旧ボタン200が押下された住戸に設置された住戸制御機220を特定する住戸制御装置ID情報および復旧ボタン200が押下された日時を示す復旧ボタン押下日時情報などが含まれる。
次に、緊急通報制御装置240の機能構成について説明する。図1に示すように、緊急通報制御装置240は、緊急通報信号送受信部500、報知状態情報生成部510、呼び出し部520、外部通報先記憶部530、計時部540、発信制御部550、音声メッセージ送信要求部560、通話路管理部570、ログ記憶部580、応答履歴情報送信部590、復旧信号受信部600、報知停止部610、確認要求メール受信判定部620および報知状態情報送信部630を備えて構成されている。
緊急通報信号送受信部500は、緊急通報信号送信部410により送信された緊急通報信号を受信する。また、緊急通報信号送受信部500は、受信した緊急通報信号を緊急通報親機260に送信する。
緊急通報親機260は、緊急通報信号送受信部500により送信された緊急通報信号を受信すると、受信した緊急通報信号に基づいて異常状態が発生した住戸(緊急通報信号に含まれる住戸制御装置ID情報から特定される住戸)および日時(緊急通報信号に含まれる異常状態発生日時情報から特定される日時)などを示す情報に基づいて異常状態の発生を報知する。第1の実施形態では、緊急通報親機260は、例えば、緊急通報親機260に設けられたスピーカ(図示せず)から異常状態が発生した住戸および日時を報知するための警告音声を出力する。なお、緊急通報親機260は、緊急通報親機260に設けられた表示部(図示せず)に対して異常状態が発生した住戸および日時を報知するための警告メッセージを出力しても良い。緊急通報親機260による報知を受けて、緊急通報親機260の周囲にいる管理者は、報知の内容を確認したり、緊急通報親機260の図示しないハンドセットで応答したりすることができる。
また、緊急通報信号送受信部500は、緊急通報信号送信部410から受信した緊急通報信号を報知状態情報生成部510および呼び出し部520に出力する。報知状態情報生成部510は、緊急通報信号送受信部500から出力された緊急通報信号に基づいて、緊急通報親機260にて報知が行われている報知状態および報知が開始された日時(図示しない時計部から取得)を表す報知状態情報をログ情報として生成し、ログ記憶部580に記憶する。また、報知状態情報生成部510は、後述する報知停止部610から出力された復旧信号に基づいて、緊急通報親機260の報知が停止している報知状態および報知が停止された日時(図示しない時計部から取得)を表す報知状態情報をログ情報として生成し、ログ記憶部580に記憶する。
また、緊急通報信号送受信部500は、緊急通報信号送信部410から緊急通報信号を受信した旨を表す通報受信情報を計時部540に通知する。計時部540は、通報受信情報を取得した時刻(すなわち、ほぼ緊急通報親機260による報知が開始された時刻)から現在の時刻までの経過時間を算出する。
呼び出し部520は、緊急通報親機260で管理者による応答がないまま計時部540により算出された経過時間が所定時間(例えば、5分)以上になった場合に(すなわち、管理センタに管理人が不在であると推定される場合に)、発信要求信号を発信制御部550に出力する。この発信要求信号は、緊急通報信号を送信した住戸(緊急通報信号に含まれる住戸制御装置ID情報から特定される住戸)に対応付けられた外部通報先である携帯電話端末320の電話番号に電話回線を介して電話連絡する処理を要求する信号である。ここで、発信要求信号には、住戸制御装置ID情報、外部通報先(携帯電話端末320)の電話番号情報が含まれる。なお、この発信要求信号は、呼び出し部520が外部通報先記憶部530に記憶されているテーブル情報を参照して生成する。外部通報先記憶部530は、住戸制御装置ID情報と外部通報先(携帯電話端末320)の電話番号情報とを関連付けたテーブル情報を記憶している。
発信制御部550は、呼び出し部520より出された発信要求信号を受け取った場合、当該発信要求信号に含まれる電話番号情報に対応する携帯電話端末320に対して非常通報装置280を介して発信信号を送信する。携帯電話端末320は、発信制御部550から非常通報装置280を介して発信信号を受信したときに着信音を鳴らす。
また、発信制御部550は、携帯電話端末320で係員による着信応答操作が受け付けられた場合、緊急通報制御装置240からの呼び出し(電話連絡)に応答するための応答信号を当該呼び出しに応答した携帯電話端末320から非常通報装置280を介して受信する。また、発信制御部550は、呼び出しに応答した携帯電話端末320から応答信号を受信した場合、その携帯電話端末320に対して呼び出しに応答することを許可したことを示す応答許可信号を音声メッセージ送信要求部560に出力する。また、発信制御部550は、呼び出しに応答した携帯電話端末320から応答信号を受信した場合、上述の応答許可信号を携帯電話端末320に送信する。ここで、応答許可信号には、住戸制御装置ID情報が含まれる。また、発信制御部550は、通話路管理部570からの要求に応じて、呼び出し部520により出力された発信要求信号に含まれる電話番号情報を通話路管理部570に出力する。
音声メッセージ送信要求部560は、発信制御部550から出力された応答許可信号を受けると、住戸内で異常状態が発生した旨を示す音声メッセージを携帯電話端末320に送信する処理を要求するメッセージ送信要求信号を非常通報装置280に送信する。ここで、メッセージ送信要求信号には、住戸制御装置ID情報が含まれる。また、音声メッセージ送信要求部560は、メッセージ送信要求信号を非常通報装置280に送信した後、当該メッセージ送信要求信号を非常通報装置280に送信した旨を住戸制御装置ID情報とともに通話路管理部570に通知する。
非常通報装置280は、音声メッセージ送信要求部560から送信されたメッセージ送信要求信号を受信すると、自身が保持するテーブル情報を参照して、当該受信したメッセージ送信要求信号に含まれる住戸制御装置ID情報に関連付けられた住戸制御装置が設置された住戸を有する集合住宅の名称および当該住戸の室番号を含む音声メッセージ(例えば、「こちらは○○ケア住宅です。101号室で、寝室警報発生。」等)を生成して携帯電話端末320に送信する。なお、音声メッセージ送信要求部560が保持するテーブル情報では、住戸制御装置ID情報と住戸制御装置が設置された住戸を有する集合住宅の名称および当該住戸の室番号とが関連付けて記憶されている。
通話路管理部570は、音声メッセージ送信要求部560からの通知を受けると、発信制御部550に対して、呼び出し部520により出力された発信要求信号に含まれる電話番号情報の送信処理を要求する電話番号情報送信要求信号を出力する。また、通話路管理部570は、電話番号情報送信要求信号の応答として発信制御部550から送信された電話番号情報を受信すると、緊急通報信号を送信した住戸制御装置220と緊急通報制御装置240からの呼び出しに応答した携帯電話端末320との間の通信接続を行って通話路(通話の音声を通すための通話路網)を形成する。
つまり、通話路管理部570は、緊急通報信号を送信した住戸制御装置220に接続された天井マイク180から入力される入居者の音声データを受け取り、緊急通報制御装置240からの呼び出しに応答した携帯電話端末320へ送信する。また、通話路管理部570は、緊急通報制御装置240からの呼び出しに応答した携帯電話端末320で入力された係員の音声データを受け取り、緊急通報信号を送信した住戸制御装置220に送信する。住戸制御装置220に送られた音声データは、住戸制御装置220に接続された天井スピーカ160から出力される。これにより、携帯電話端末320を所持する係員は、緊急通報制御装置240および住居制御装置220を介して、住戸制御装置220に接続された天井スピーカ160から入居者に対して呼びかけを行うことができる。入居者が在室している場合は、入居者は天井マイク180を通じて係員に対して応答することができる。このように係員と入居者との間で会話が行われる。そして、係員は会話により把握した状況に応じてその後の対応を行うことができる。
また、通話路管理部570は、住戸制御装置220と携帯電話端末320との間の通話路を形成した場合、電話応答を開始した旨および開始した日時を示す情報をログ情報としてログ記憶部580に記憶する。また、通話路管理部570は、住戸制御装置220と携帯電話端末320との間の通話が完了した場合、住戸制御装置220と携帯電話端末320との間の通話路を閉じるとともに、携帯電話端末320による電話応答が終了した旨および終了した日時を示す情報をログ情報としてログ記憶部580に記憶する。その後、通話路管理部570は、住戸制御装置220と携帯電話端末320との間の通話が完了した旨を応答履歴情報送信部590に通知する。
応答履歴情報送信部590は、通話路管理部570からの通話完了通知を受けて、ログ記憶部580に記憶されているログ情報を読み出して、住戸制御装置220と携帯電話端末320との間の応答履歴を示す応答履歴情報としてパソコン300に送信する。図2(a)は、応答履歴情報送信部590により送信される応答履歴情報の一例を示している。
図2(a)に示すように、応答履歴情報には、緊急通報信号を送信した住戸制御装置220が設置されている住戸およびその住戸の入居者に関する情報50a、緊急通報信号に対応して緊急通報制御装置240による報知が開始された日時を示す情報50b、緊急通報信号に対応して緊急通報制御装置240にて発せられた通報に対して外部通報先(携帯電話端末320)での電話応答を開始した日時(通話路管理部570が住戸制御装置220と携帯電話端末320との間の通話路を形成したときの日時を図示しない時計部から取得)と外部通報先の電話番号を示す情報50c、および、緊急通報信号に対応して緊急通報制御装置240にて発せられた通報に対して外部通報先(携帯電話端末320)での電話応答を完了した日時(通話路管理部570が住戸制御装置220と携帯電話端末320との間の通話路を閉じたときの日時を図示しない時計部から取得)と外部通報先の電話番号を示す情報50dが含まれる。このうち、情報50aおよび情報50bは報知状態情報生成部510により生成される。また、情報50cおよび情報50dは通話路管理部570により生成される。
報知状態情報生成部510は、住戸制御装置IDと各住戸制御装置220が設置されている住戸およびその住戸の入居者に関する情報(氏名、電話番号等)とが関連付けられた住戸テーブル情報を保持している。そして、報知状態情報生成部510は、緊急通報信号送受信部500より取得した緊急通報信号に含まれている住戸制御装置IDと一致する住戸制御装置IDを住戸テーブル情報から検索し、検索した住戸制御装置IDに関連付けられている情報に基づいて情報50aを生成している。また、報知状態情報生成部510は、緊急通報信号送受信部500から取得した緊急通報信号に基づいて情報50bを生成している。報知状態情報生成部510は、情報50a、50bを住戸制御装置IDに関連付けてログ記憶部580に記憶する。
次に、通話路管理部570は、住戸制御装置220に対する携帯電話端末320の電話応答開始時に情報50cを生成して、情報50bの後に追加記憶する。また、通話路管理部570は、住戸制御装置220と携帯電話端末320との電話応答終了時に情報50dを生成して情報50cの後に追加記憶する。情報50a、50bと情報50c、50dとの関連付けは、通話路管理部570が音声メッセージ送信要求部560から取得する住戸制御装置IDによって行うことができる。
パソコン300は、応答履歴情報送信部590から送信された応答履歴情報に含まれる情報50cまたは50d内の電話番号情報を参照して、当該電話番号情報に関連付けられた携帯電話端末320のメールアドレスに電子メールで応答履歴情報を送信する。なお、応答履歴情報送信部590は、携帯電話端末320の電話番号情報とメールアドレスとが関連付けられたメールアドレステーブル情報を保持している。ここでは電話番号情報をキーとしてメールアドレスを取得する例を示したが、住戸制御装置IDをキーとしてメールアドレスを取得するようにしても良い。
復旧信号受信部600は、復旧信号送信部430により送信された復旧信号を受信する。報知停止部610は、復旧信号受信部600により復旧信号が受信された場合、緊急通報親機260に対して報知を停止する処理を要求する報知停止要求信号を送信する。緊急通報親機260は、報知停止部610から送信された報知停止要求信号を受けて、今まで続けてきた報知を停止する。また、報知停止部610は、復旧信号受信部600により受信された復旧信号を報知状態情報生成部510に出力する。これを受けて、報知状態情報生成部510は、緊急通報親機260の報知が停止した(復旧した)ことを表すログ情報(後述する図2(b)の情報50e)を生成してログ記憶部580に追加記憶する。
確認要求メール受信判定部620は、携帯電話端末320からパソコン300を宛先アドレスとして送信された報知状態の確認を要求する確認要求メールがパソコン300で受信されているか否かについて一定間隔(例えば、1分)毎に判定する。もし、確認要求メールがパソコン300で受信されていると判定した場合、確認要求メール受信判定部620は、確認要求メールがパソコン300で受信されている旨を報知状態情報送信部630に通知する。なお、パソコン300は、図示しないメールサーバに対して一定の時間間隔でアクセスし、確認要求メールの受信を試みている。
報知状態情報送信部630は、確認要求メール受信判定部620からの通知を受けて、緊急通報親機260にて報知が行われているか停止したかの報知状態を表す報知状態情報をログ記憶部580から読みだしてパソコン300に送信する。図2(b)は、報知停止部610によって緊急通報親機260による報知が停止された後に、報知状態情報送信部630によりログ記憶部580から読み出された報知状態情報を示している。図2(b)に示すように、報知が停止された後の報知状態情報には、図2(a)に示す情報50a〜50dに加え、報知停止部610によって緊急通報親機260による報知が停止された日時(報知停止部610が緊急通報親機260による報知を停止したときの日時を図示しない時計部から取得)を示す情報50eが含まれる。なお、報知停止部610によって緊急通報親機260による報知が停止される前に、報知状態情報送信部630によりログ記憶部580から読み出される報知状態情報は、図2(a)に示す情報と同様である。パソコン300は、報知状態情報送信部630から送信された報知状態情報を電子メールで携帯電話端末320に送信する。
次に、携帯電話端末320の機能構成について説明する。図1に示すように、
携帯電話端末320は、着信関連信号受信部700、着信動作部710、応答制御部720、操作受付部730、音声メッセージ受信部740、音声メッセージ報知部750、応答履歴情報受信部760、応答履歴情報表示制御部770、確認要求メール送信操作受付部780、確認要求メール送信部790、報知状態情報受信部800および報知状態情報表示制御部810を備えて構成されている。
着信関連信号受信部700は、緊急通報制御装置240の発信制御部550により非常通報装置280を介して送信された発信信号を受信する。また、着信関連信号受信部700は、緊急通報制御装置240の発信制御部550により非常通報装置280を介して送信された応答許可信号を受信する。
着信動作部710は、着信関連信号受信部700により発信信号が受信された場合、携帯電話端末320に設けられたスピーカ(図示せず)から着信音を出力する。また、着信動作部710は、着信関連信号受信部700により応答許可信号が受信された場合、着信音の出力を停止する。応答制御部720は、着信関連信号受信部700により発信信号が受信された後、操作受付部730で係員による応答操作が受け付けられたとき、応答要求信号を非常通報装置280を介して緊急通報制御装置240の発信制御部550に送信する。なお、操作受付部730は、緊急通報制御装置240からの呼び出しに応答するときに係員が押下する応答用ボタン(図示せず)の押下操作を受け付ける。
音声メッセージ受信部740は、通話路管理部560からの要求に応じて、非常通報装置280により送信された音声メッセージを受信する。音声メッセージ報知部750は、音声メッセージ受信部740により受信された音声メッセージを報知する。本実施形態では、音声メッセージ報知部750は、例えば、携帯電話端末320に設けられたスピーカから音声メッセージを報知するための報知音声を出力する。音声メッセージ報知部740による報知を受けて、携帯電話端末320を所持する係員は、住戸内で何らかの異常状態が発生したことを把握することができる。
応答履歴情報受信部760は、パソコン300により電子メールで送信された応答履歴情報を受信する。応答履歴情報表示制御部770は、携帯電話端末320に設けられた表示部(図示せず)に対して応答履歴情報受信部760により受信された応答履歴情報の内容を報知するためのメッセージを出力する。応答履歴情報表示制御部770による出力を受けて、携帯電話端末320を所持する係員は、音声メッセージの聞き間違いのリスクを減らすことができる。
確認要求メール送信操作受付部780は、係員がパソコン300に対して確認要求メールを送信する操作を受け付ける。確認要求メール送信部790は、確認要求メール送信操作受付部780によりパソコン300に対して確認要求メールを送信する操作が受け付けられた場合、確認要求メールを電子メールでパソコン300に送信する。なお、確認要求メール送信部790は、応答履歴情報受信部760により応答履歴情報が受信されたことによって、その応答履歴情報の送信元のメールアドレスとしてパソコン300のメールアドレスを把握している。
報知状態情報受信部800は、パソコン300により電子メールで送信された報知状態情報を受信する。報知状態情報表示制御部810は、携帯電話端末320に設けられた表示部に対して、報知状態情報受信部800により受信された報知状態情報の内容を報知するためのメッセージを出力する。報知状態情報表示制御部810による出力を受けて、携帯電話端末320を所持する係員は、緊急通報制御装置240の報知部510による報知の停止が正しく行われたか否かを確認することができる。
次に、第1の実施形態における緊急通報システム100の動作について説明する。図3、4は、緊急通報システム100の動作例を示すフローチャートである。なお、図4は図3の続きである。図3において、まず、住戸制御装置220の検出部400は、入居者により緊急押しボタン140が押された場合、または、生活サイクルセンサ120により入居者の動きまたは水道・ガス・トイレの使用が所定時間以上検出できない場合に、入居者に異常が生じた可能性があるものと判断して、その入居者が居る住戸内の異常状態を検出する(ステップS100)。次に、緊急通報信号送信部410は、緊急通報制御装置240に緊急通報信号を送信する(ステップS120)。緊急通報制御装置240の緊急通報信号送受信部500は、緊急通報信号送信部410から送信された緊急通報信号を受信する。
次に、緊急通報信号送受信部500は、受信した緊急通報信号を緊急通報親機260に送信する(ステップS140)。緊急通報親機260は、緊急通報信号送受信部500により送信された緊急通報信号を受信すると、受信した緊急通報信号に基づいて、異常状態が発生した住戸(住戸制御装置ID情報から特定される住戸)および日時(異常状態発生日時情報から特定される日時)などを示す情報に基づく異常状態の発生を報知する。緊急通報信号送受信部500は、緊急通報信号を報知状態情報生成部510に送信する。緊急通報信号を受信した報知状態情報生成部510は、図2(a)に示す情報50a、50bを生成してログ記憶部580に記憶する(ステップS160)
次に、呼び出し部520は、緊急通報親機260で管理者による応答があったか否かについて判定する(ステップS180)。もし、緊急通報親機260で管理者による応答があったと呼び出し部520にて判定した場合(ステップS180にてYES)、緊急通報制御装置240は、図3、4における処理を終了する。
一方、緊急通報親機260で管理者による応答がないと呼び出し部520にて判定した場合(ステップS180にてNO)、呼び出し部520は、計時部540により算出された経過時間が所定時間(例えば、1分)以上になったか否かについて判定する(ステップS200)。もし、計時部540により算出された経過時間が所定時間以上になっていないと呼び出し部520にて判定した場合(ステップS200にてNO)、処理はステップS180に遷移する。一方、計時部540により算出された経過時間が所定時間以上になったと呼び出し部520にて判定した場合(ステップS200にてYES)、発信制御部550は、緊急通報信号を送信した住戸制御装置220に対応付けられた携帯電話端末320に非常通報装置280を介して発信信号を送信する(ステップS220)。携帯電話端末320の着信関連信号受信部700は、緊急通報制御装置240の発信制御部550から非常通報装置280を介して送信された発信信号を受信する。
次に、携帯電話端末320の着信動作部710は、携帯電話端末320に設けられたスピーカから着信音を出力する(ステップS240)。次に、応答制御部720は、操作受付部730で係員による応答操作が受け付けられると、非常通報装置280を介して緊急通報制御装置240の発信制御部550に応答信号を送信する(ステップS260)。緊急通報制御装置240の発信制御部550は、携帯電話端末320の応答制御部720から非常通報装置280を介して送信された応答信号を受信する。そして、発信制御部550は、携帯電話端末320に対して呼び出しに応答することを許可したことを示す応答許可信号を音声メッセージ送信要求部560に出力するとともに、当該応答許可信号を非常通報装置280を介して携帯電話端末320に送信する(ステップS280)。
次に、緊急通報制御装置240の音声メッセージ送信要求部560は、住戸内で異常状態が発生した旨を示す音声メッセージを携帯電話端末320に送信する処理を要求するメッセージ送信要求信号を非常通報装置280に送信する(ステップS300)。非常通報装置280は、音声メッセージ送信要求部560から送信されたメッセージ送信要求信号を受けて、音声メッセージを生成し携帯電話端末320に送信する(ステップS320)。携帯電話端末320の音声メッセージ受信部740は、非常通報装置280により送信された音声メッセージを受信する。
次に、携帯電話端末320の音声メッセージ報知部750は、音声メッセージ受信部740により受信された音声メッセージを報知する(ステップS340)。緊急通報制御装置240では、通話路管理部570は、緊急通報信号を送信した住戸制御装置220と緊急通報制御装置240からの呼び出しに応答した携帯電話端末320との間の通信接続を行って通話路を形成する(ステップS360)。このとき通話路管理部570は、図2(b)に示す情報50cを生成してログ記憶部580に記憶する(ステップS380)。
次に、通話路管理部570は、住戸制御装置220と携帯電話端末320との間の通話が完了したか否かについて判定する(ステップS400)。もし、通話が完了していないと通話路管理部570にて判定した場合(ステップS400にてNO)、処理はステップS400に遷移し、住戸制御装置220と携帯電話端末320との間の通話が完了するまで判定処理を繰り返す。
一方、通話が完了したと通話路管理部570にて判定した場合(ステップS400にてYES)、通話路管理部570は、図2(a)に示す情報50dを生成してログ記憶部580に記憶する(ステップS420)。続いて、応答履歴情報送信部590は、ログ記憶部580に記憶されているログ情報を読み出して、住戸制御装置220と携帯電話端末320との間の応答履歴を示す応答履歴情報をパソコン300に送信する(ステップS440)。パソコン300は、応答履歴情報送信部590から送信された応答履歴情報を受信し、電子メールで携帯電話端末320に送信する(ステップS460)。携帯電話端末の応答履歴情報受信部760は、パソコン300から電子メールで送信された応答履歴情報を受信する。
次に、応答履歴情報表示制御部770は、携帯電話端末320に設けられた表示部に対して、応答履歴情報受信部760により受信された応答履歴情報の内容を報知するためのメッセージを出力する(ステップS480)。
次に、確認要求メール受信判定部620は、携帯電話端末320からパソコン300を宛先アドレスとして送信された報知状態の確認を要求する確認要求メールがパソコン300で受信されているか否かについて一定間隔(例えば、1分)毎に判定する処理を開始する(ステップS500)。一方、住戸制御装置220では、復旧操作検出部420が、住戸の入居者による復旧ボタン200の押下操作が検出されたか否かについて判定する(ステップS520)。もし、復旧ボタン200の押下操作が検出されていないと復旧操作検出部420にて判定した場合(ステップS520にてNO)、処理はステップS520に遷移し、復旧ボタン200の押下操作が検出されるまで判定処理を繰り返す。
一方、復旧ボタン200の押下操作が検出されたと復旧信号送信部430にて判定した場合(ステップS520にてYES)、復旧操作検出部420はその旨を復旧信号送信部430に通知する。この通知を受けて、復旧信号送信部430は、緊急通報制御装置240による報知を停止するための復旧信号を緊急通報制御装置240に送信する(ステップS540)。住戸制御装置220の復旧信号送信部430から復旧信号が送信された場合、緊急通報制御装置240の復旧信号受信部600はこれを受信する。
一方、携帯電話端末320では、確認要求メール送信操作受付部780が、係員により確認要求メールを送信する操作を受け付けたか否かについて判定する(ステップS560)。もし、確認要求メールを送信する操作を受け付けていないと確認要求メール送信操作受付部780にて判定した場合(ステップS560にてNO)、処理はステップS720に遷移する。一方、確認要求メールを送信する操作を受け付けたと確認要求メール送信操作受付部780にて判定した場合(ステップS560にてYES)、確認要求メール送信部790は、確認要求メールを電子メールでパソコン300に送信する(ステップS580)。
一方、緊急通報制御装置240では、報知停止部610が、復旧信号受信部600により復旧信号が受信されたか否かについて判定する(ステップS600)。もし、復旧信号受信部600により復旧信号が受信されていないと報知停止部610にて判定した場合(ステップS600にてNO)、処理はステップS640に遷移する。
一方、復旧信号受信部600により復旧信号が受信されたと報知停止部610にて判定した場合(ステップS600にてYES)、報知状態情報生成部510は、緊急通報親機260の報知が停止した(復旧した)ことを表すログ情報(図2(b)の情報50e)を生成してログ記憶部580に追加記憶する(ステップS620)。次に、確認要求メール受信判定部620は、携帯電話端末320から送信された確認要求メールがパソコン300で受信されているか否かについて判定する(ステップS640)。もし、確認要求メールがパソコン300で受信されていないと確認要求メール受信判定部620にて判定した場合(ステップS640にてNO)、処理はステップS600に遷移する。
一方、確認要求メールがパソコン300で受信されていると確認要求メール受信判定部620にて判定した場合(ステップS640にてYES)、確認要求メール受信判定部620は、確認要求メールがパソコン300で受信されている旨を報知状態情報送信部630に通知する。
次に、報知状態情報送信部630は、確認要求メール受信判定部620からの通知を受けて、ログ記憶部580から報知状態情報を読みだしてパソコン300に送信する(ステップS660)。パソコン300は、報知状態情報送信部630から送信された報知状態情報を受信し、電子メールで携帯電話端末320に送信する(ステップS680)。携帯電話端末320の報知状態情報受信部800は、パソコン300により電子メールで送信された報知状態情報を受信する。
次に、報知状態情報表示制御部810は、携帯電話端末320に設けられた表示部に対して、報知状態情報受信部800により受信された報知状態情報の内容を報知するためのメッセージを出力する(ステップS700)。最後に、携帯電話端末320は、係員による電源オフ操作が行なわれたか否かについて判定する(ステップS720)。もし、電源オフ操作が行なわれていないと携帯電話端末320にて判定した場合(ステップS720にてNO)、処理はステップS560に遷移する。一方、電源オフ操作が行なわれたと携帯電話端末320にて判定した場合(ステップS720にてYES)、携帯電話端末320は、図3、4における処理を終了する。
なお、携帯電話端末320の電源がオンの間は、ステップS560〜S720のループ処理が繰り返し行われる。このとき、緊急通報親機260の報知状態が復旧していなければ図2(a)に示す報知状態情報が携帯電話端末320に送信される。一方、復旧していれば図2(b)に示す報知状態情報が携帯電話端末320に送信される。また、報知状態情報送信部630は、報知が停止している報知状態を表す報知状態情報を既にパソコン300を介して携帯電話端末320に送信している場合には、ログ記憶部580から報知状態情報を読みだすのではなく、例えば図2(c)に示すように、住戸に異常状態がない旨を示す情報60a、60bを報知状態情報としてパソコン300に送信するようにしても良い。
以上詳しく説明したように、第1の実施形態では、緊急通報制御装置240の制御により緊急通報親機260にて報知が行われているか停止されているかの報知状態を表す報知状態情報をログ情報としてログ記憶部580に記憶する。そして、緊急通報制御装置240による携帯電話端末320(外部通報先)に対する呼び出しに対して、携帯電話端末320から応答があった後、携帯電話端末320から報知状態の確認を要求する確認要求メールが送信された場合、報知状態情報送信部630がログ記憶部580から報知状態情報を読みだして携帯電話端末320に送信するようにしている。
以上より、携帯電話端末320を所持する係員は、電話応答の完了後に、緊急通報制御装置240による報知の停止が正しく行われたか否かを確認したい場合、わざわざ管理センタまで行って、緊急通報制御装置240による報知が本当に停止された状態となっているか否かを確認する必要がなく、緊急通報制御装置240から送信された報知状態情報を携帯電話端末320で確認すれば済むこととなる。つまり、異常状態が発生した住戸からの緊急通報に対応して緊急通報制御装置240にて発せられた通報に外部通報先(携帯電話端末320)で応答した場合、その後の緊急通報制御装置240による報知の停止状態を携帯電話端末320を所持する係員が容易に確認することができる。
なお、上記第1の実施形態では、確認要求メール送信操作受付部780によりパソコン300に対して確認要求メールを送信する操作が受け付けられた場合、確認要求メール送信部790が確認要求メールを電子メールでパソコン300に送信する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、確認要求メール送信部790は、確認要求メール送信操作受付部780によりパソコン300に対して応答履歴情報の電子メールに対する返信メールを送信する操作が受け付けられた場合、確認要求メールを電子メールでパソコン300に送信するようにしても良い。
次に、本発明の第2の実施形態を図面に基づいて説明する。図5は、第2の実施形態による緊急通報システム100’の全体構成例を示すブロック図である。なお、この図5において、図1に示した符号と同一の符号を付したものは同一の機能を有するものであるので、ここでは重複する説明を省略する。
第2の実施形態において、緊急通報制御装置240’は、図1の確認要求メール受信判定部620を備えていない。また、緊急通報制御装置240’は、図1の報知状態情報生成部510および報知状態情報送信部630に代えて報知状態情報生成部510’および報知状態情報送信部630’を備えて構成される。また、携帯電話端末320’は、図1の確認要求メール送信操作受付部780および確認要求メール送信部790を備えていない。
報知状態情報生成部510’は、図1の報知状態情報生成部510の有する機能に加えて、報知停止部610から復旧信号が出力された場合に、報知停止部610によって緊急通報親機260による報知が停止された旨を報知状態情報送信部630’に通知する。
報知状態情報送信部630’は、報知状態情報生成部510’からの通知を受けた後、ログ記憶部580に記憶されているログ情報を参照する。そして、報知状態情報送信部630’は、参照したログ情報が、携帯電話端末320’で応答したものか緊急通報親機260で応答したものかについて判定する。報知状態情報送信部630’は、携帯電話端末320’で応答したログ情報が記憶されている場合に限って、そのログ情報(報知状態情報)をパソコン300に送信する。パソコン300は、報知状態情報送信部630’から送信された報知状態情報を電子メールで携帯電話端末320’に送信する。
図6は、報知状態情報生成部510’により生成される報知状態情報の一例を示す図である。図6(a)は、図2(b)と同様に、緊急通報制御装置240’による呼び出しに対して携帯電話端末320’から応答があった場合、報知停止部610によって緊急通報親機260による報知が停止された後に、報知状態情報生成部510’により生成された報知状態情報を示している。
図6(b)は、緊急通報制御装置240’による呼び出しに対して緊急通報親機260から応答があった場合、報知停止部610によって緊急通報親機260による報知が停止された後に、報知状態情報生成部510’により生成された報知状態情報を示している。図6(b)に示す報知状態情報には、図6(a)に示す情報50c、50dに代えて、緊急通報親機260での応答が開始した日時を示す情報70a、および緊急通報親機260での応答が終了した日時を示す情報70dが含まれる。
緊急通報親機260による報知が停止された旨の通知を報知状態情報送信部630’が報知状態情報生成部510’から受けた時に、それに対応する報知状態情報が図6(a)に示すものならば、報知状態情報送信部630’は、当該報知状態情報をパソコン300に送信する。一方、緊急通報親機260による報知が停止された旨の通知を報知状態情報送信部630’が受けた時に、それに対応する報知状態情報が図6(b)に示すものならば、報知状態情報送信部630’は、当該報知状態情報をパソコン300に送信しない。
次に、第2の実施形態における緊急通報システム100’の動作について説明する。図7、8は、緊急通報システム100’の動作例を示すフローチャートである。なお、図8は図7の続きである。図7におけるステップS600の処理は、入居者により緊急押しボタン140が押された場合、または、生活サイクルセンサ120により入居者の動きまたは水道・ガス・トイレの使用が所定時間以上検出できない場合に住戸制御装置220で開始される。なお、この図7において、ステップS600〜S1000は、図3のステップS100〜S500と同一の処理であるので、ここでは重複する説明を省略する。
図8のステップS1020において、復旧操作検出部420は、住戸の入居者による復旧ボタン200の押下操作が検出されたか否かについて判定する。もし、復旧ボタン200の押下操作が検出されていないと復旧操作検出部420にて判定した場合(ステップS1020にてNO)、処理はステップS1020に遷移し、復旧ボタン200の押下操作が検出されるまで判定処理を繰り返す。一方、復旧ボタン200の押下操作が検出されたと復旧操作検出部420にて判定した場合(ステップS1020にてYES)、復旧操作検出部420はその旨を復旧信号送信部430に通知する。この通知を受けて、復旧信号送信部430は、緊急通報制御装置240による報知を停止するための復旧信号を緊急通報制御装置240に送信する(ステップS1040)。緊急通報制御装置240の復旧信号受信部600は、住戸制御装置220の復旧信号送信部430により送信された復旧信号を受信する。
次に、復旧信号受信部600は、受信した復旧信号を報知停止部610に供給する。これを受けて、報知停止部610は、緊急通報親機260に対して報知を停止する処理を要求する報知停止要求信号を送信する。緊急通報親機260は、報知停止部610から送信された報知停止要求信号を受けて、今まで続けてきた報知処理を停止する(ステップS1060)。報知停止部610は、復旧信号受信部600により受信された復旧信号を報知状態情報生成部510’にも出力する。
次に、報知状態情報生成部510’は、報知停止部610から出力された復旧信号に基づいて、報知が停止した報知状態を表す報知状態情報をログ情報として生成しログ記憶部580に記憶する(ステップS1080)。そして、報知状態情報生成部510’は、報知停止部610によって緊急通報親機260による報知が停止された旨を報知状態情報送信部630’に通知する。
次に、報知状態情報送信部630’は、報知状態情報生成部510’からの通知を受けて、ログ記憶部580に記憶されているログ情報を参照して、参照したログ情報が、携帯電話端末320’で応答したものか緊急通報親機260で応答したものかについて判定する(ステップS1100)。もし、携帯電話端末320’で応答したログ情報が記憶されていないと報知状態情報送信部630’にて判定した場合(ステップS1100にてNO)、緊急通報制御装置240’は、図7、8における処理を終了する。
一方、携帯電話端末320’で応答したログ情報が記憶されていると報知状態情報送信部630’にて判定した場合(ステップS1100にてYES)、報知状態情報送信部630’は、ログ記憶部580に記憶されている報知状態情報をパソコン300に送信する(ステップS1120)。次に、パソコン300は、報知状態情報送信部630’から送信された報知状態情報を受信し、電子メールで携帯電話端末320’に送信する(ステップS1140)。その後、携帯電話端末320’の報知状態情報受信部800は、パソコン300により電子メールで送信された報知状態情報を受信する。
最後に、報知状態情報表示制御部810は、携帯電話端末320’に設けられた表示部に対して、報知状態情報受信部800により受信された報知状態情報の内容を報知するためのメッセージを出力する(ステップS1160)。ステップS1160における処理が終了すると、緊急通報システム100’は、図7、8における処理を終了する。
以上詳しく説明したように、第2の実施形態では、緊急通報制御装置240’による携帯電話端末320’(外部通報先)に対する呼び出しに対して、携帯電話端末320’から応答があった後、報知停止部610によって緊急通報親機260による報知が停止された場合に、報知状態情報生成部510’が、緊急通報親機260による報知が停止された旨を報知状態情報として生成し、生成した報知状態情報を報知状態情報送信部630’が携帯電話端末320’に送信するようにしている。
以上より、携帯電話端末320’を所持する係員が電話応答した後、緊急通報制御装置240’による報知が住戸の入居者によって停止されると、報知が停止された旨(復旧操作された旨)を示す報知状態情報が携帯電話端末320’に自動的に送信される。そのため、携帯電話端末320’を所持する係員は、緊急通報制御装置240’による報知の停止が正しく行われたか否かを確認したい場合、わざわざ報知状態の確認を要求する確認要求メールを送信して、緊急通報制御装置240’による報知が本当に停止された状態となっているか確認する必要がなく、報知が停止された場合に緊急通報制御装置240’から自動的に送信された報知状態情報を確認すれば済むこととなる。
なお、上記第2の実施形態では、報知状態情報送信部630’が、報知状態情報生成部510’からの通知を受けて、ログ記憶部580に記憶されているログ情報を参照した上で報知状態情報をパソコン300に送信する例について説明したが、ログ情報は必ずしも必要ではない。例えば、報知状態情報送信部630’は、緊急通報に携帯電話端末320で応答された後に、緊急通報親機260による報知が停止された旨を示す通知を報知状態情報生成部510’から受けて、その通知を報知状態情報としてパソコン300に送信するようにしても良い。
また、上記第1および第2の実施形態では、緊急通報親機260で管理者による応答がないまま、計時部540により算出された経過時間が所定時間以上になった場合に発信制御部550が携帯電話端末320(320’)に発信信号を非常通報装置280を介して送信する例について説明したが、管理センタに管理人が不在である旨が緊急通報制御装置240(240’)にあらかじめ設定されている場合には、緊急通報親機260で管理者による応答を待つことなく、発信制御部550が携帯電話端末320(320’)に発信信号を非常通報装置280を介して送信するようにしても良い。
また、上記第1および第2の実施形態では、ログ情報は緊急通報制御装置240(240’)側で管理する例について説明したが、パソコン300側で管理するようにしても良い。この場合、報知発生、電話応答開始、電話応答終了、報知停止等のイベント発生を緊急通報制御装置240(240’)が検知する度に、ログ情報をパソコン300に送って記憶させる。よって、携帯電話端末320(320’)からの確認要求メールに対してパソコン300が緊急通報制御装置240(240’)に問い合わせをすることなく報知状態情報を電子メールで送信することが可能となる。
また、上記第1および第2の実施形態では、非常通報装置280が、音声メッセージ送信要求部560から送信されたメッセージ送信要求信号を受けて、音声メッセージを生成し携帯電話端末320(320’)に送信する例について説明したが、この処理は緊急通報システム100(100’)にとって必須の処理ではない。
また、上記第1および第2の実施形態では、応答履歴情報送信部590が、ログ記憶部580に記憶されているログ情報を参照して、住戸制御装置220と携帯電話端末320(320’)との間の応答履歴を示す応答履歴情報をパソコン300を介して携帯電話端末320(320’)に送信する例について説明したが、この処理は緊急通報システム100(100’)にとって必須の処理ではない。すなわち、報知状態情報に含まれる情報50c、50dの情報は必須ではない。
また、上記第1および第2の実施形態では、緊急通報親機260を備える構成について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、緊急通報親機260をなくして、緊急通報を常に外部通報先(携帯電話端末320、320’)に通報するようにしても良い)。
その他、上記第1および第2の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。