JP5042465B2 - 放射線撮影装置、画像処理方法 - Google Patents

放射線撮影装置、画像処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、X線CT装置等の放射線撮影装置等に関する。詳細には、マルチエナジースキャンを行うX線CT装置等の放射線撮影装置等に関する。
X線CT装置は、スキャナ部のX線管装置(X線源)にX線管電圧及びX線管電流を印加する。X線管装置は、印加されたX線管電圧に応じた電子を陰極から放出して陽極のターゲットに衝突させることにより、電子エネルギーに応じた実効エネルギーのX線をX線源から照射させる。X線は、被検体を透過する際、透過した物質毎に異なった割合(X線吸収係数)で減衰する。X線CT装置は、透過したX線をX線源に対向する位置に配置されたX線検出器で受光し投影データを得る。X線CT装置は、投影データを画像再構成することで、被検体内部のX線吸収係数の分布図として非破壊的に断層撮影像を画像化する。
X線吸収係数は、透過物質によっても異なるが、透過するX線の実効エネルギーに応じて変化する。X線吸収係数は、X線管のターゲットに衝突する電子のエネルギー、すなわち、入力されたX線管電圧に応じて変化する。X線実効エネルギーが低いほどX線吸収係数は高くなり、X線実効エネルギーが高いほどX線吸収係数は小さくなる。
X線吸収係数が高くなるに従いX線遮断率が高くなり、X線の透過量は減少する。X線吸収係数が低くなるに従いX線遮断率が低くなり、X線の透過量は増加する。
また、X線吸収係数は、透過物質の材質や密度等によって変化する。例えば、人体においては、消化管や血管等の軟部組織ではX線吸収係数は比較的低く、骨等ではX線吸収係数は比較的高い。
従って、あるX線実効エネルギーで撮影した撮影画像上において近い輝度値を示し物質の違いが判断できない場合でも、異なるX線実効エネルギーで撮影することにより差異の大きい輝度値を示し物質の違いを判断(差別化)することができる場合がある。
また、被検体に照射するX線のエネルギー特性をスライス方向に変更可能なX線CT装置が提案されている(例えば、[特許文献1]参照。)。
X線管陽極のターゲットの材質は、使用用途に応じて異なる物質が用いられる。また、印加されるX線管電圧も使用用途に応じて異なる電圧値が使用される。 例えば、X線CT装置では、長時間X線を照射することから、熱耐久性に優れたタングステンがターゲットとして一般的に用いられる。また、X線管電圧はX線吸収が少ない比較的高い電圧値(120kV〜130kV)が使用される。
一方、X線撮影装置では、撮影時間が短く消化管や血管の狭窄や腫瘍等を診断する場合が多いことから、低エネルギー領域に特性X線を発生するモリブデンやコバルトがターゲットとして一般に用いられる。この場合、肝臓や胆嚢や筋肉といった軟部組織をより明瞭に描出できる。また、X線管電圧はX線撮影装置では被曝量が小さいことから比較的低い電圧値(70kV〜100kV)が使用される。
一般に、X線CT装置は、断層撮影像を白から黒への変化(グレーレベル)により表示する。白から黒への変化の度合を示す値としては、独自に定義されたCT値(単位:ハンスフィールドユニット)が用いられる。X線CT装置は、アキシャル画像(2次元画像)として断層撮影像を取得して表示する。診断は、このアキシャル画像に基づいて行われる。
また、X線CT装置は、アキシャル画像を積み重ねて3次元的なボリュームデータを作成し、レンダリング手法により擬似3次元画像として表示することもある。X線CT装置は、アキシャル画像ボリュームデータにおける任意位置、任意角度の2次元平面をMPR(Multi Planner Reformat)画像として表示することもある。X線CT装置は、血管や骨等の形態情報を把握する場合には、アキシャル画像ボリュームデータから閾値処理やリージョングローイングと呼ばれる抽出手法(セグメンテーション手法)により、関心部位のみ抽出し表示することもある。
特開2004−236915号公報
X線CT装置やX線撮影装置等の放射線撮影装置は、血管の狭窄、動脈瘤、血管走行等について解析及び診断が可能である。しかしながら、X線CT装置やX線撮影装置等の放射線撮影装置で画像化した場合、通常の撮影では、血管は周辺臓器との輝度値の差が小さい(濃度分解能が低い)ため、視認性が悪い。そのため、造影検査が行われる。造影検査は、造影剤を血液中に注入することにより血液の輝度値(CT値)を増加させ、周辺臓器に対してコントラストをつけることにより視認性を向上させる検査方法である。
X線CT装置では、近いCT値の物質(臓器)が隣接していた場合、物質(臓器)境界が不明瞭となりやすく、異なる物質(臓器)であっても同じ物質(臓器)と認識される場合がある。例えば、血液と血管壁とは近い輝度値で表現されるため、狭窄や動脈瘤等の血管内腔形状を診断したい場合には、侵襲性の高い造影剤の使用を余儀なくされる。しかしながら、造影剤を使用した場合、血管に注入した造影剤と骨とは、近い輝度値で表現される場合が多く、血管のみを抽出したい場合において、骨を一緒に抽出してしまう場合がある。このような輝度値が近い隣接する部位を見るケースでは、抽出精度が低いのみに限らず、目視時にも視認性が悪い。
このように、従来のX線CT装置やX線撮影装置等の放射線撮影装置では、隣接部位が類似した輝度値で表現される場合には差別化が困難なため視認性及び診断精度が低下するという問題点がある。
また、マルチエナジースキャンでは、同一断層撮影像における画像が複数枚得られる。差分画像を取る場合には取得画像数は更に多くなる。これらの複数枚の画像の違いを検出するのは困難であり、また、これらの画像を効率的に閲覧及び読影する方法も存在しないという問題点がある。
また、マルチエナジースキャンでは、複数の異なるX線実効エネルギーで撮影するが、X線吸収係数は、X線実効エネルギーに依存して変化するため、検出される信号レベルも変わる。そのため、撮影するX線実効エネルギーによってノイズ量が異なり、診断部位における所望のSN比(信号対ノイズ比)が得られないという問題点もある。
また、マルチエナジースキャンでは、同一断面(スライス位置)について複数の投影データが得られるので、画像再構成及び画像処理に係る演算処理が増大するという問題点がある。画像再構成及び画像処理に要する時間は撮影したX線実効エネルギーの種類が多いほど、演算時間も増大する。
また、マルチエナジースキャンでは、エアキャリブレーションやファントムキャリブレーションを行うために、撮影するX線実効エネルギーにおけるキャリブレーションデータが必要である。そのため、X線CT装置やX線撮影装置等の放射線撮影装置は、撮影するX線実効エネルギーの種類に比例した膨大なキャリブレーションデータを保持する必要があり、また、キャリブレーションデータ取得のための撮影時間も増大するという問題点がある。大量のメモリを必要とし、また、メンテナンスに要する手間も大きい。
また、X線CT装置やX線撮影装置等の放射線撮影装置では、被曝を伴う。特に、マルチエナジースキャンでは、複数回撮影する必要があるため、通常撮影と同等のノイズ量の画像を撮影しようとすると、撮影するX線実効エネルギーの種類が多いほど、被曝量も増加する。
また、マルチエナジースキャンでは、複数のエネルギーのX線減弱データを取得する必要があるが、X線管電圧を高速に制御することは技術的に困難であるという問題点がある。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたもので、マルチエナジースキャンを適正に行い、画像処理に係る処理負担を軽減すると共に、画像診断精度及び安全性を向上させることを可能とするX線CT装置等を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために第1の発明は、被検体に対して周回しつつ放射線を照射する放射線源と、前記被検体を透過した前記放射線を検出する放射線検出器と、前記放射線源より照射する放射線の実効エネルギーを可変制御する実効エネルギー制御手段と、前記放射線源が前記被検体に対して前記実効エネルギーが異なる複数の放射線を照射する照射制御手段と、を有し、前記実効エネルギーを変えて前記被検体を撮影して取得された複数の撮影像に基づいて画像処理を行う放射線撮影装置であって、前記照射した放射線の実効エネルギー毎に前記撮影像を作成する実効エネルギー別撮影像作成手段と、前記実効エネルギー別撮影像作成手段で作成した撮影像に対する補正処理の度合を、前記照射した放射線の実効エネルギーの高低に応じて変更する補正処理度合変更手段と、を具備し、前記補正処理は、画像処理フィルタによるノイズ低減化処理であり、前記補正処理度合変更手段は、各撮影像におけるSN比あるいはCN比の差が小さくなるように、前記補正処理の度合を変更することを特徴とする放射線撮影装置である。
第1の発明の放射線撮影装置は、放射線源より照射する放射線の実効エネルギーを可変制御し、放射線源が被検体に対して実効エネルギーが異なる複数の放射線を照射する。
第1の発明の放射線撮影装置は、マルチエナジースキャンを行い、同一断面(スライス位置)についてコントラスト分布(感度)の異なる複数の断層撮影像を取得するので、同一断面(スライス位置)についての複数の断層撮影像読影することにより、1つの断層撮影像からは視認できない情報を他の断層撮影像から視認することができる。
更に、第1の発明の放射線撮影装置は、マルチエナジースキャンにより取得した撮影像におけるSN比(Signal to Noise Ratio)及びCN比(Contrast to Noise Ratio)の数値の差異を小さくすることができる。
尚、マルチエナジースキャンは、それぞれ実効エネルギーが異なる複数の放射線を照射することにより、放射線吸収係数の異なる断層撮影像を複数取得する撮像方法である。また、撮影像は、投影像(投影データ)及び再構成画像(再構成画像データ)及び放射線吸収係数その他の撮影により取得したデータ及び当該データに処理を施したデータを示す。
第1の発明における記補正処理度合変更手段は、前記実効エネルギー別撮影像作成手段で作成した撮影像に対するフィルタ処理を行う際、前記照射した放射線の実効エネルギーの高低に応じて、フィルタカーネルサイズを変更することが望ましい。この場合、高いX線実効エネルギーにより取得した撮影像についてはフィルタカーネルサイズを小さくしてフィルタ処理を行い、低いX線実効エネルギーにより取得した撮影像についてはフィルタカーネルサイズを大きくしてフィルタ処理を行うことによって、撮影像におけるSN比及びCN比の数値の差異は、小さくなる。
また、第1の発明における前記補正処理度合変更手段は、各撮影像におけるSN比あるいはCN比を等しくなるように、平滑化フィルタ、メディアンフィルタ、重み付け加算フィルタ、類似度フィルタ、又は、これらを組み合わせたアダプティブフィルタを組み合わせて適用することが望ましい。これによって、フィルタカーネルサイズの調整のみでは、SN比あるいはCN比が等しい値にならない場合でも、SN比及びCN比の数値の差異を小さくすることができる。
また、第1の発明における放射線撮影装置は、前記照射する放射線の実効エネルギーの高低に応じて、前記照射線源及び前記放射線検出器が前記被検体の周りを1回転するのに要する時間を変更するスキャン速度変更手段、を更に具備することが望ましい。この場合、放射線撮影装置は、低い実効エネルギーの放射線を照射する場合にはスキャン速度を小さくして撮影を行い、高い実効エネルギーの放射線を照射する場合にはスキャン速度を大きくして撮影を行うので、マルチエナジースキャンにより取得した撮影像におけるSN比及びCN比の数値の差異を小さくすることができる。
また、第1の発明における放射線撮影装置は、前記照射する放射線の実効エネルギーの高低に応じて、X線管電流を変更するX線管電流変更手段、を更に具備することが望ましい。この場合、放射線撮影装置は、低い実効エネルギーのX線を照射する場合にはX線管電流を大きくして撮影を行い、高い実効エネルギーのX線を照射する場合にはX線管電流を小さくして撮影を行うので、マルチエナジースキャンにより取得した撮影像におけるSN比及びCN比の数値の差異を小さくすることができる。
また、第1の発明における放射線撮影装置は、前記照射する放射線の実効エネルギーの高低に応じて、撮影するビュー数の割合を変更するビュー数割合変更手段、を更に具備することが望ましい。この場合、放射線撮影装置は、低い実効エネルギーのX線を照射する位置の数(ビュー数)の割合を大きくして撮影を行い、高い実効エネルギーのX線を照射する位置の数(ビュー数)の割合を小さくして撮影を行うので、マルチエナジースキャンにより取得した撮影像におけるSN比及びCN比の数値の差異を小さくすることができる。
また、第1の発明における放射線撮影装置は、前記実効エネルギー別撮影像作成手段で作成した複数の撮影像に対して補間処理を行い前記照射した放射線の実効エネルギーとは異なる実効エネルギーに関する撮影像を作成する補間処理手段、を更に具備することが望ましい。これによって、測定していない実効エネルギーにおける放射線吸収係数等のデータを高精度に算出することができる。また、限られた放射線吸収係数等のデータを用いてマルチエナジースキャンにおけるデータを作成することができ、被曝、撮影時間、保持するデータ量を低減することができる。尚、補間処理に関しては、対数空間で補間処理を行うことが望ましい。
また、第1の発明における放射線撮影装置は、前記実効エネルギー別撮影像作成手段で作成した複数の撮影像に対して、前記実効エネルギー毎にそれぞれ異なる色を割り当てて複数の単色カラー撮影像を作成する単色カラー撮影像作成手段と、前記複数の単色カラー撮影像を合成して合成カラー撮影像を作成する合成カラー撮影像作成手段と、前記実効エネルギー別撮影像作成手段で作成した複数の撮影像に基づいて処理撮影像を作成する処理撮影像作成手段と、前記実効エネルギー別撮影像作成手段で作成した複数の撮影像について前記処理撮影像との差分をそれぞれ算出して複数の差分撮影像を作成する差分撮影像作成手段と、前記複数の差分撮影像に対して、前記実効エネルギー毎にそれぞれ異なる色を割り当てて複数の差分単色カラー撮影像を作成する差分単色カラー撮影像作成手段と、前記複数の差分単色カラー撮影像を合成して差分合成カラー撮影像を作成する差分合成カラー撮影像作成手段と、を更に具備することが望ましい。これによって、異なる実効エネルギーの放射線による複数の撮影像にそれぞれ異なる色を割り当てて合成し、1つの合成カラー撮影像を作成するので、より情報量が多い撮影像を作成し、診断対象組織の差別化及び弁別能及び組織コントラスト及び視認性を向上させることができ、ひいては、診断精度を向上させることができる。また、差分値に所定の係数を乗じてレンジを拡大することにより差異を強調することができる。また、差分値を調整して整数に変換することで浮動小数点演算でなく整数演算により差分値を取り扱うことができるので、演算処理に係る負担を軽減することができる。尚、処理撮影像は、例えば、平均フィルタ、メディアンフィルタ等を適用して作成した撮影像である。
また、第1の発明における放射線撮影装置は、前記被検体に係る投影データ、再構成画像データ、又はキャリブレーションデータの同一の演算処理を行う位置毎に、前記実効エネルギー毎に異なる複数の撮影像を結合する結合手段と、前記結合手段で結合された撮影像に対して一括して処理を実行する一括処理手段と、を更に具備することが望ましい。これによって、異なる実効エネルギーの放射線による複数のデータに同一演算処理を行う場合、演算回数を減らすことができ、再構成演算時間や画像処理時間を短縮することができる。
また、第1の発明における放射線撮影装置は、前記複数の差分撮影像の中から対応する各座標毎に絶対値が最大の座標値を選択して強調撮影像を作成する強調撮影像作成手段、を更に具備することが望ましい。これによって、撮影像のコントラストを向上させることができる。
第2の発明は、被検体に対して周回しつつ放射線を照射する放射線源と、前記被検体を透過した前記放射線を検出する放射線検出器と、前記放射線源より照射する放射線の実効エネルギーを可変制御する実効エネルギー制御手段と、前記放射線源が前記被検体に対して前記実効エネルギーが異なる複数の放射線を照射する照射制御手段と、を有する放射線撮影装置を用いて、前記実効エネルギーを変えて前記被検体を撮影して取得された複数の撮影像に基づいて画像処理を行う画像処理方法であって、前記照射した放射線の実効エネルギー毎に前記撮影像を作成する実効エネルギー別撮影像作成ステップと、前記実効エネルギー別撮影像作成ステップで作成した撮影像に対する補正処理の度合を、前記照射した放射線の実効エネルギーの高低に応じて変更する補正処理度合変更ステップと、を具備し、前記補正処理は、画像処理フィルタによるノイズ低減化処理であり、前記補正処理度合変更ステップは、各撮影像におけるSN比あるいはCN比の差が小さくなるように、前記補正処理の度合を変更することを特徴とする画像処理方法である。
第2の発明の画像処理方法は、マルチエナジースキャンを行い、同一断面(スライス位置)についてコントラスト分布(感度)の異なる複数の断層撮影像を取得するので、同一断面(スライス位置)についての複数の断層撮影像を読影することにより、1つの断層撮影像からは視認できない情報を他の断層撮影像から視認することができる。
また、第2の発明の画像処理方法は、マルチエナジースキャンにより取得した撮影像におけるSN比(Signal to Noise Ratio)及びCN比(Contrast to Noise Ratio)の数値の差異を小さくすることができる。
また、第2の発明における記補正処理度合変更ステップは、前記実効エネルギー別撮影像作成ステップで作成した撮影像に対するフィルタ処理を行う際、前記照射した放射線の実効エネルギーの高低に応じてフィルタカーネルサイズを変更することが望ましい。この場合、フィルタカーネルサイズが大きくなるに従ってノイズ低減効果が増大する。
また、第2の発明における前記補正処理度合変更ステップは、各撮影像におけるSN比あるいはCN比を等しくなるように、平滑化フィルタ、メディアンフィルタ、重み付け加算フィルタ、類似度フィルタ、又は、これらを組み合わせたアダプティブフィルタを組み合わせて適用することが望ましい。これによって、フィルタカーネルサイズの調整のみでは、SN比あるいはCN比が等しい値にならない場合でも、SN比及びCN比の数値の差異を小さくすることができる。
本発明によれば、マルチエナジースキャンを適正に行い、画像処理に係る処理負担を軽減すると共に、画像診断精度及び安全性を向上させることを可能とするX線CT装置等を提供することができる。
以下添付図面を参照しながら、本発明に係るX線CT装置等の好適な実施形態について詳細に説明する。尚、以下の説明及び添付図面において、略同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略することにする。
最初に、図1及び図2を参照しながら、X線CT装置1の構成について説明する。
図1は、X線CT装置1の概略構成図である。
X線CT装置1は、スキャナ部3と画像処理部5とから構成される。
X線CT装置1は、被検体19を撮像し、撮像画像を出力する装置である。X線CT装置1は、スキャナ部3により被検体19を撮像し、画像処理部5において画像処理を行い、撮像画像を出力する。
スキャナ部3は、X線管装置7、X線制御装置9、高電圧発生装置11、高圧スイッチングユニット13、コリメータ15、コリメータ制御装置17、寝台21、寝台制御装置23、寝台移動計測装置25、X線検出器27、プリアンプ29、駆動部31、スキャナ制御装置33、中央制御装置35等を備える。
スキャナ部3は、被検体19の撮像を行い、投影データ(X線透過データ、スキャンデータ)を収集して画像処理部5に送信する装置である。
X線管装置7は、X線を発生する装置である。X線制御装置9は、入力された情報に基づいた制御信号を高電圧発生装置11に送る装置である。高電圧発生装置11は、高電圧を発生する装置である。高圧スイッチングユニット13は、高電圧パルスをX線管装置7に印加する装置である。
コリメータ15は、X線の照射領域を調整する装置である。コリメータ15は、X線の照射方向に制限を加えて、被検体19を投影するのに必要なX線を通過させる。コリメータ15の動作は、コリメータ制御装置17によって制御される。
寝台21は、被検体19を支持する装置である。寝台21は、昇降移動及び縦移動により、スキャナ部3の診断計測位置に被検体19を移動させる。寝台21の動作は、寝台制御装置23によって制御される。寝台移動計測装置25は、寝台21の相対的な移動量を計測する。
X線検出器27は、被検体19を透過した後のX線を検出する装置である。X線検出器は、X線の検出素子である複数のチャネルを有する。チャネルは、体軸方向に多列に構成することもできる。プリアンプ29は、プリアンプ29は、X線検出器27からの信号を増幅してデジタル信号に変換して画像処理部5に送る装置である。
駆動部31は、X線管装置7、X線検出器27、プリアンプ29等を被検体19に対して周回方向に駆動させる装置である。スキャナ制御装置33は、駆動部31の動作制御等を行う装置である。
中央制御装置35は、X線制御装置9、コリメータ制御装置17、寝台制御装置23、寝台移動計測装置25、スキャナ制御装置33等の動作制御等を行う装置である。
図2は、X線CT装置1の画像処理部5の構成図である。
画像処理部5は、制御部37、記憶装置39、表示部41、入出力部45等がシステムバス47を介して互いに接続されて構成される。
画像処理部5は、スキャナ部3から送られるX線透過データによって画像処理を行い、画像データを作成する装置である。
制御部37は、CPU(Central Processing Unit)(図示せず)、イメージプロセッサ(図示せず)、バックプロジェクタ(図示せず)、RAM(Random Access Memory)(図示せず)、ROM(Read Only Memory)(図示せず)等を有する。
制御部37は、各種演算処理を行い、再構成演算装置、画像処理装置等として機能する。制御部37は、投影データに対して画像再構成処理を行い再構成画像データを作成したり、投影データあるいは再構成画像に対して補正処理等の画像処理を行ったりする。
記憶装置39は、データを記憶する装置であり、磁気ディスク、フロッピディスク、メモリ、磁気テープ装置、光ディスク装置等を有する。記憶装置39には、制御部37が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS(Operating System)、画像処理データ等が格納される。
表示部41は、被検体19を撮像したCT画像を表示する装置であり、例えば、CRTモニタ、液晶パネル等のディスプレイ装置である。
入出力部45は、各種データの入力及び出力を媒介する装置である。入出力装置45は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス等を備える操作卓(図示しない。)、各種メディアの入出力装置である。
システム・バス47は、各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
X線CT装置1は、画像処理部5の入出力部45から撮影条件(例えば、寝台移動速度、管電流、管電圧、スライス位置等)や再構成パラメータ(例えば、関心領域、再構成画像サイズ、逆投影位相幅、再構成フィルタ関数等)が入力されると、その指示に基づいて、撮影に必要な制御信号を中央制御装置35からX線制御装置9、寝台制御装置23、スキャナ制御装置33等に送り、撮影スタート信号を受けて撮影を開始する。
X線CT装置1は、撮影を開始すると、X線制御装置9により高電圧発生装置11に制御信号を送り、高電圧をX線管装置7に印加し、X線管装置7からX線を被検体19へ照射する。同時に、X線CT装置1は、スキャナ制御装置33から駆動部31に制御信号を送り、X線管装置7、X線検出器27、プリアンプ29等を被検体19に対して相対的に周回させる。
一方、X線CT装置1は、寝台制御装置23により、円軌道スキャン時では被検体19を載せた寝台21を静止させ、また、螺旋軌道スキャン時では被検体19を載せた寝台21をX線管装置7等の周回軸方向に平行移動させる。
照射されたX線は、コリメータ15により照射領域を制限され、被検体19内の各組織で吸収(減衰)され、被検体19を通過し、X線検出器27で検出される。X線検出器27で検出されたX線は、電流に変換され、プリアンプ29で増幅され、投影データ信号として画像処理部5に入力される。
画像処理部5の制御部37は、入力された投影データ信号に対して再構成演算を行い画像再構成処理を行う。画像処理部5の制御部37は、再構成画像を記憶装置39に保存し、表示部41にCT画像として表示する。また、画像処理部5の制御部37は、再構成画像を加工処理した後に表示部41に表示する。
次に、図3〜図6を用いて本発明の第1の実施の形態に係るX線CT装置1等について説明する。
図3を参照しながら、X線CT装置1が照射するX線の実効エネルギーについて説明する。
図3は、X線のエネルギー分布を示すグラフである。
横軸は、フォトンエネルギー49を示し、縦軸は、エネルギー強度51を示す。尚、エネルギー強度51は、(フォトンエネルギー)×(フォトン数)に相当する。
エネルギー曲線53は、X線管電圧を「80keV」とした場合にX線管装置7から照射されるX線のエネルギー分布を示す。
エネルギー曲線55は、X線管電圧を「110keV」とした場合にX線管装置7から照射されるX線のエネルギー分布を示す。
エネルギー曲線57は、X線管電圧を「140keV」とした場合にX線管装置7から照射されるX線のエネルギー分布を示す。
エネルギー曲線53、エネルギー曲線55、エネルギー曲線57が示すように、X線管装置7から照射されるX線フォトンのフォトンエネルギー及びフォトン数は、X線管電圧により変化する。
エネルギー曲線53に示すX線は、最大のフォトンエネルギーがX線管電圧80kVに対応して「80keV」であるが、エネルギー分布を考慮したX線実効エネルギーは、例えば、「30keV」である。
エネルギー曲線55に示すX線は、最大のフォトンエネルギーがX線管電圧110kVに対応して「110keV」であるが、エネルギー分布を考慮したX線実効エネルギーは、例えば、「50keV」である。
エネルギー曲線57に示すX線は、最大のフォトンエネルギーがX線管電圧140kVに対応して「140keV」であるが、エネルギー分布を考慮したX線実効エネルギーは、例えば、「70keV」である。
尚、X線実効エネルギーは、X線管電圧が高くなると、高くなる。また、X線実効エネルギーを変化させる方法としては、X線管電圧を変化させる方法以外に、ターゲットの材質を変える方法がある(図26〜図30を用いて後述する。)。以下、「エネルギーが異なる」とは、「実効エネルギーが異なる」ことを示すのものとして説明する。
図4〜図6を参照しながら、マルチエナジースキャンについて説明する。
マルチエナジースキャンは、実効エネルギーが異なる複数のX線をX線管装置7から照射することにより、X線吸収係数の異なる断層撮影像を同一断面(スライス位置)について複数取得する撮像方法である。
図4は、スキャン毎にX線実効エネルギーを変えて撮影を行う撮影方法を示す図である。
図6は、図4及び図5における照射位置とX線実効エネルギーとの関係図である。
尚、1回のスキャンは、被検体19の周囲を1回転して撮影を行うことを示す。すなわち、X線CT装置1は、1回のスキャンにより、各投影角度(ビュー)(0°〜360°)について投影データを取得し、当該投影データに画像再構成処理を施して1つの断層撮影像を取得する。
X線CT装置1は、スキャン61−1、スキャン61−2、スキャン61−3において、それぞれ、異なる実効エネルギーのX線65−1、65−2、65−3を照射する。すなわち、1回のスキャン(1周:360°回転)中で照射されるX線の実効エネルギーは、一定である。
例えば、X線CT装置1は、1回目のスキャン61−1においてX線実効エネルギーを30keVとして各照射位置63−1(「○」)からX線65−1を照射して撮影を行い、2回目のスキャン63−2においてX線実効エネルギーを50keVとして各照射位置63−2(「□」)からX線65−2を照射して撮影を行い、3回目のスキャン61−3においてX線実効エネルギーを70keVとして各照射位置63−3(「△」)からX線65−3を照射して撮影を行う。
X線CT装置1は、各スキャン61−1〜スキャン61−3により取得した投影データに対して、それぞれ、画像再構成処理を行い、画像67−1〜画像67−3を作成する。
各スキャン61−1〜61−3において、X線実効エネルギーはそれぞれ異なるので、同一断面(スライス位置)の断層撮影像であっても、画像67−1〜画像67−3(X線吸収係数の分布)は、それぞれ、CT値、言い換えればコントラスト分布(感度)が異なる。
図5は、1回のスキャン中にX線実効エネルギーを変えて撮影を行う撮影方法を示す図である。
X線CT装置1は、1回のスキャン69において、投影角度(ビュー)に応じてX線実効エネルギーが異なる複数のX線を照射する。すなわち、1回のスキャン(1周:360°回転)中で照射されるX線の実効エネルギーは、変化する。
例えば、X線CT装置1は、照射位置63−1(「○」)からX線実効エネルギーを30keVとしてX線を照射し、照射位置63−2(「□」)からX線実効エネルギーを50keVとしてX線を照射し、照射位置63−3(「△」)からX線実効エネルギーを70keVとしてX線を照射する。
X線CT装置1は、各照射位置63−1において取得した投影データに対して画像再構成処理を行って画像67−1を作成し、各照射位置63−2において取得した投影データに対して画像再構成処理を行って画像67−2を作成し、各照射位置63−3において取得した投影データに対して画像再構成処理を行って画像67−3を作成する。
各照射位置63−1〜照射位置63−3において、X線実効エネルギーはそれぞれ異なるので、同一断面(スライス位置)の断層撮影像であっても、画像67−1〜画像67−3(X線吸収係数の分布)は、それぞれ、CT値、言い換えればコントラスト分布(感度)が異なる。
このように、本発明の第1の実施の形態では、X線CT装置1は、同一断面(スライス位置)についてコントラスト分布(感度)の異なる複数の断層撮影像(画像67−1〜画像67−3)を取得するので、同一断面(スライス位置)についての複数の断層撮影像の読影することにより、1つの断層撮影像からは視認できない情報を他の断層撮影像から視認することができる。
また、図4では、X線CT装置1は、同一断面(スライス位置)について複数回の撮影を行う。従って、撮影に要する時間が長くなるが、情報量が増加するのでノイズレベルを低減することができる。
また、図5では、X線CT装置1は、1回(1回転、1周回)の撮影により同一断面(スライス位置)の断層撮影像を複数取得する。従って、1つの断層撮影像における情報量が制限されるのでノイズレベルが増加するが、撮影に要する時間を短くすることができる。
次に、図7〜図10を用いて本発明の第2の実施の形態に係る画像処理方法(合成カラー画像作成処理)等について説明する。
図7及び図8を参照しながら、マルチエナジースキャンにより取得した複数の画像に対する色割当について説明する。
図7は、画像に対する色割当を示す図である。
図8は、X線実効エネルギー(X線管電圧)と割当色周波数(割当色)との対応図である。
X線CT装置1は、マルチエナジースキャン(図4、図5等参照。)により取得したコントラスト分布(感度)が異なる複数の画像67−1〜画像67−3に対して、当該画像を取得するために照射したX線の実効エネルギーに応じた色を割り当てて単色カラー画像75−1〜単色カラー画像75−3を作成し、これらの単色カラー画像を合成して合成カラー画像77を作成する。
X線CT装置1は、低いX線実効エネルギー(低いX線管電圧)により取得した画像には低い周波数(長い波長)の色を割り当て、高いX線実効エネルギー(高いX線管電圧)により取得した画像には高い周波数(短い波長)の色を割り当てる。例えば、X線CT装置1は、X線管電圧を80kVとして取得した画像に対しては、色74−1(「赤」)を割り当て、X線管電圧を110kVとして取得した画像に対しては、色74−2(「緑」)を割り当て、X線管電圧を140kVとして取得した画像に対しては、色74−3(「青」)を割り当てる(図8参照。)
階調71−1、階調71−2、階調71−3は、それぞれ、X線管電圧を80kV、10kV、140kVとしてX線を照射して取得した画像における階調スケール(グレースケール)を示す。尚、矢印72の方向に行くに従い輝度が小さくなる。
単色階調73−1、単色階調73−2、単色階調73−3は、それぞれ、階調71−1、階調71−2、階調71−3に対して色74−1(「赤」「//」)、色74−2(「緑」「\\」)、色74−3(「青」「≡≡」)を割り当てて作成した単色階調スケールを示す。尚、矢印76の方向に行くに従い輝度が小さくなる。
X線CT装置1は、X線管電圧を80kVとしてX線を照射して取得した画像67−1に対して、階調71−1及び単色階調73−1に基づいて色74−1(「赤」)を割り当て、単色カラー画像75−1を作成する。X線CT装置1は、X線管電圧を110kVとしてX線を照射して取得した画像67−2に対して、階調71−2及び単色階調73−2に基づいて色74−2(「緑」)を割り当て、単色カラー画像75−2を作成する。X線CT装置1は、X線管電圧を140kVとしてX線を照射して取得した画像67−3に対して、階調71−3及び単色階調73−3に基づいて色74−3(「緑」)を割り当て、単色カラー画像75−3を作成する。
X線CT装置1は、単色カラー画像75−1〜単色カラー画像75−3を合成して合成カラー画像77を作成する。
このように、X線CT装置1は、画像67−1〜画像67−3にX線実効エネルギーに応じた色を割り当てる。X線CT装置1は、例えば、可視光と同じように、最も低いX線実効エネルギーで得られた画像には赤色、次に低いX線実効エネルギーで得られた画像には緑色を割り当て、最も高いX線実効エネルギーで得られた画像には青色を割り当て、これらの画像を重ね合わせる。
X線CT装置1は、合成カラー画像77を作成することにより、各X線実効エネルギーに応じたコントラスト分布の差(感度差)を画像化することができる。
尚、再構成画像としての画像67に対する処理について説明したが、再構成画像(再構成画像データ)のみならず、投影像(投影データ)、これらに所定の処理を施したデータ等に対しても同様の処理を行うことができる。
従って、画像67は、再構成画像のみを意味するのではなく、撮影によって得られた投影データ、再構成画像に所定の処理を施した画像等も含む。
図9及び図10を参照しながら、X線CT装置1の画像処理部5の動作について説明する。
図9は、X線CT装置1の画像処理部5における処理の流れを示す図である。
図10は、X線CT装置1の画像処理部5の動作を示すフローチャートである。
X線CT装置1は、被検体19に対してマルチエナジースキャンを行う(ステップ1001)。X線CT装置1の画像処理部5は、エネルギー曲線53、エネルギー曲線55、エネルギー曲線57で示されるエネルギー分布のX線を照射することにより、それぞれ、画像67−1、画像67−2、画像67−3を取得する(ステップ1002)。
画像処理部5は、最も低い実効エネルギーのX線による画像67−1に色74−1(「赤」)を割り当て、単色カラー画像75−1を作成する。同様に、画像処理部5は、次に低い実効エネルギーのX線による画像67−2に色74−2(「緑」)を割り当て、単色カラー画像75−2を作成する。同様に、画像処理部5は、最も高い実効エネルギーのX線による画像67−3に色74−3(「青」)を割り当て、単色カラー画像75−3を取得する(ステップ1003)。
画像処理部5は、単色カラー画像75−1〜単色カラー画像75−3を合成して合成カラー画像77を作成する(ステップ1004)。
以上の過程を経て、X線CT装置1の画像処理部5は、画像67−1〜画像67−3にそれぞれ異なる色を割り当てて単色カラー画像75−1〜単色カラー画像75−3を作成し、これらの単色カラー画像を合成することにより合成カラー画像77を作成する。
このように、第2の実施の形態では、X線CT装置1の画像処理部5は、コントラスト分布が異なる複数の画像にそれぞれ異なる色を割り当てて合成し、1つの合成カラー画像を作成するので、より情報量が多い画像を作成し、診断対象組織の差別化及び弁別能及び組織コントラスト及び視認性を向上させることができ、ひいては、診断精度を向上させることができる。
尚、再構成画像としての画像67に対する処理について説明したが、再構成画像(再構成画像データ)のみならず、投影像(投影データ)、これらに所定の処理を施したデータ等に対しても同様の処理を行うことができる。
従って、画像67、単色カラー画像75、合成カラー画像77は、再構成画像のみを意味するのではなく、撮影によって得られた投影データをも含む。すなわち、画像再構成処理を行うタイミングは、特に限定されない。X線CT装置1は、ステップ1002〜ステップ1004のいずれかの処理を行った後に投影データに対して画像再構成処理を行ってもよい。
次に、図11及び図12を用いて本発明の第3の実施の形態に係る画像処理方法(差分合成カラー画像作成処理)等について説明する。
図11は、X線CT装置1の画像処理部5における処理の流れを示す図である。
図12は、X線CT装置1の画像処理部5の動作を示すフローチャートである。
X線CT装置1は、被検体19に対してマルチエナジースキャンを行う(ステップ2001)。X線CT装置1の画像処理部5は、エネルギー曲線53、エネルギー曲線55、エネルギー曲線57で示されるエネルギー分布のX線を照射することにより、それぞれ、画像67−1、画像67−2、画像67−3を取得する(ステップ2002)。
画像処理部5は、画像67−1、画像67−2、画像67−3に基づいて処理画像83を作成する(ステップ2003)。尚、処理画像83は、例えば、平均画像、メディアンフィルタ等を用いて作成したフィルタ処理画像である。
画像処理部5は、画像67−1、画像67−2、画像67−3と処理画像83との差分を算出し、差分画像85−1、差分画像85−2、差分画像85−3を作成する(ステップ2004)。尚、画像処理部5は、差分値に対して所定の係数を乗じて差分画像85−1〜差分画像85−3を作成するようにしてもよい。
画像処理部5は、最も低い実効エネルギーのX線による画像67−1に色74−1(「赤」)を割り当て、差分単色カラー画像87−1を作成する。同様に、画像処理部5は、次に低い実効エネルギーのX線による画像67−2に色74−2(「緑」)を割り当て、差分単色カラー画像87−2を作成する。同様に、画像処理部5は、最も高い実効エネルギーのX線による画像67−3に色74−3(「青」)を割り当て、差分単色カラー画像87−3を取得する(ステップ2005)。
画像処理部5は、差分単色カラー画像87−1〜差分単色カラー画像87−3を合成して差分合成カラー画像89を作成する(ステップ2006)。
以上の過程を経て、X線CT装置1の画像処理部5は、画像67−1〜画像67−3に基づいて処理画像83を作成し、当該処理画像83に対する差分画像85−1〜差分画像85−3を作成してそれぞれ異なる色を割り当てて差分単色カラー画像87−1〜差分単色カラー画像87−3を作成し、これらの差分単色カラー画像を合成することにより差分合成カラー画像89を作成する。
このように、第3の実施の形態では、X線CT装置1の画像処理部5は、コントラスト分布が異なる複数の差分画像にそれぞれ異なる色を割り当てて合成し、1つの合成カラー画像を作成するので、より情報量が多い画像を作成し、診断対象組織の差別化及び弁別能及び組織コントラスト及び視認性を向上させることができ、ひいては、診断精度を向上させることができる。
また、第3の実施の形態では、X線CT装置1の画像処理部5は、差分画像に対して処理を行うので、差分値に所定の係数を乗じてレンジを拡大することにより差異を強調することができる。また、画像処理部5は、差分値を調整して整数に変換することで浮動小数点演算でなく整数演算により差分値を取り扱うことができるので、演算処理に係る負担を軽減することができる。
尚、再構成画像としての画像67に対する処理について説明したが、再構成画像(再構成画像データ)のみならず、投影像(投影データ)、これらに所定の処理を施したデータ等に対しても同様の処理を行うことができる。
従って、画像67、処理画像83、差分画像85、差分単色カラー画像87、差分合成カラー画像89は、再構成画像のみを意味するのではなく、撮影によって得られた投影データをも含む。すなわち、画像再構成処理を行うタイミングは、特に限定されない。X線CT装置1は、ステップ2001〜ステップ2006のいずれかの処理を行った後に投影データに対して画像再構成処理を行ってもよい。
次に、図13及び図14を用いて本発明の第4の実施の形態に係る画像処理方法(強調画像作成処理)等について説明する。
図13は、X線CT装置1の画像処理部5における処理の流れを示す図である。
図14は、X線CT装置1の画像処理部5の動作を示すフローチャートである。
X線CT装置1は、被検体19に対してマルチエナジースキャンを行う(ステップ3001)。X線CT装置1の画像処理部5は、エネルギー曲線53、エネルギー曲線55、エネルギー曲線57で示されるエネルギー分布のX線を照射することにより、それぞれ、画像67−1、画像67−2、画像67−3を取得する(ステップ3002)。
画像処理部5は、画像67−1、画像67−2、画像67−3に基づいて処理画像83を作成する(ステップ3003)。尚、処理画像83は、例えば、平均画像、メディアンフィルタ等を用いて作成したフィルタ処理画像である。
画像処理部5は、画像67−1、画像67−2、画像67−3と処理画像83との差分を算出し、差分画像85−1、差分画像85−2、差分画像85−3を作成する(ステップ3004)。尚、画像処理部5は、差分値に対して所定の係数を乗じて差分画像85−1〜差分画像85−3を作成するようにしてもよい。
画像処理部5は、各座標毎に、各差分画像85−1〜差分画像85−3の中から処理画像83からの差が最も大きい画素を抽出し、強調画像91を作成する(ステップ3005)。
例えば、差分画像85−1、差分画像85−2、差分画像85−3における座標(x,y)の画素値が、それぞれ、k×Δa、k×Δb、k×Δcである場合、強調画像91における座標(x,y)の画素値は、MAX(|k×Δa|、|k×Δb|、|k×Δc|)である。
尚、Δa、Δb、Δcは、それぞれ、座標(x,y)における画像67−1、画像67−2、画像67−3と処理画像83との画素差分値を示し、kは、当該画素差分値に乗じる所定の係数を示す。また、MAX(p,q,r)は、p、q、rの最大値を示し、|s|は、sの絶対値を示す。
以上の過程を経て、X線CT装置1の画像処理部5は、画像67−1〜画像67−3に基づいて処理画像83を作成し、当該処理画像83に対する差分画像85−1〜差分画像85−3を作成し、各座標毎に絶対値が最大の画素差分値を抽出して強調画像91を作成する。
このように、第4の実施の形態では、X線CT装置1の画像処理部5は、コントラスト分布が異なる複数の差分画像から絶対値が最大の画素差分値を抽出して1つの強調画像を作成するので、画像のコントラストを向上させることができる。
尚、再構成画像としての画像67に対する処理について説明したが、再構成画像(再構成画像データ)のみならず、投影像(投影データ)、これらに所定の処理を施したデータ等に対しても同様の処理を行うことができる。
従って、画像67、処理画像83、差分画像85、強調画像91は、再構成画像のみを意味するのではなく、撮影によって得られた投影データをも含む。すなわち、画像再構成処理を行うタイミングは、特に限定されない。X線CT装置1は、ステップ3001〜ステップ3005のいずれかの処理を行った後に投影データに対して画像再構成処理を行ってもよい。
次に、図15及び図16を用いて本発明の第5の実施の形態に係る画像処理方法(一括演算処理)等について説明する。
X線CT装置1の画像処理部5は、各種データに対して各種演算を行う。
データは、画像処理部5が処理する各種データを示し、例えば、投影データ、再構成画像データ、キャリブレーションデータ等である。「演算」は、画像処理部5が処理する各種演算を示し、例えば、画像再構成演算等である。
図15及び図16では、「データ」に対する「演算」の一態様として、投影データに対する画像再構成演算を挙げて説明する。
図15は、従来のデータ演算処理(個別演算処理)を示す図である。
X線CT装置1は、マルチエナジースキャンを行い、異なる複数のX線実効エネルギーによる投影データ93−1〜投影データ93−4を取得する。
尚、1つの投影データ93−1〜投影データ93−4は、それぞれ、1つの投影データ値が割り当てられる。
X線CT装置1の画像処理部5は、投影データ93−1〜投影データ93−4に対して各々独立に画像再構成演算95−1〜画像再構成演算95−4を行い、再構成画像データ97−1〜再構成画像データ97−4を作成する。画像処理部5は、同一の断層撮影画像について取得した4つの投影データ93−1〜投影データ93−4に対して4回の画像再構成演算95−1〜画像再構成演算95−4を行う。
図16は、本発明のデータ演算処理(一括演算処理)を示す図である。
X線CT装置1は、マルチエナジースキャンを行い、実効エネルギーが異なる複数のX線による投影データ93−1〜投影データ93−4を取得する。
尚、1つの投影データ93−1〜投影データ93−4は、それぞれ、1つの投影データ値が割り当てられる。
X線CT装置1の画像処理部5は、16ビットの投影データ93−1〜投影データ93−4(図15参照。)を結合し、64ビットの投影データ99を作成する(図16参照。)。
画像処理部5は、投影データ93−1〜投影データ93−4が結合された投影データ99に対して一括して画像再構成演算95を行い、再構成画像データ101を作成する。画像処理部5は、再構成画像データ101を分割することにより、各再構成画像データ97−1〜再構成画像データ97−4を取得する。
画像処理部5は、同一の断層撮影画像について取得した4つの投影データ93−1〜投影データ93−4に対して1回の画像再構成演算95を行う。
以上の過程を経て、画像処理部5は、マルチエナジースキャンにより取得した複数のデータを結合することにより、1つのデータに複数のデータ値を割り当て、当該結合データに対して一括して演算処理を行う。すなわち、異なるX線実効エネルギーで複数回撮影して得られた複数の投影データに対して位置を関連付けて1データとして画像処理することで冗長な演算を低減する。
このように、第5の実施の形態では、画像処理部5は、異なるX線実効エネルギーによる複数のデータに同一演算処理を行う場合、演算回数を減らすことができ、再構成演算時間や画像処理時間を短縮することができる。
次に、図17及び図18を用いて本発明の第6の実施の形態に係る画像処理方法(補間処理)等について説明する。
図17は、フォトンエネルギーとX線吸収係数との関係を示すグラフである。
図17において、横軸は、フォトンエネルギー103[keV]を示し、縦軸は、X線吸収係数105[cm/g]を示す。
各物質固有のX線吸収係数は、透過するX線実効エネルギーに応じて高い非線形性を有する。X線吸収係数は、フォトンエネルギーの高次関数で表される。従って、この関数に基づいて2つのデータ間を2点補間(線形補間)して新たにデータを作成すると、大きな誤差が生ずる。
X線CT装置1は、実際の測定において、点109が示すデータ及び点111が示すデータを取得すると、X線CT装置1の画像処理部5は、点109及び点111に基づいて線形補間を行い、新たに点113が示すデータを作成する。
曲線107において非線形性が大きい部分では、その分、X線吸収係数105における誤差115も大きくなる。
図18は、フォトンエネルギーとX線吸収係数との関係を示すグラフである。
図18において、横軸は、フォトンエネルギー103[keV]の対数値117(log[keV])を示し、縦軸は、X線吸収係数105[cm/g]の対数値119(log[cm/g])を示す。
図18に示すグラフは、図17に示すグラフの両軸を対数変換したものである。図17の曲線107は、図18の曲線121に変換される。曲線121では、曲線107と比較して非線形性が格段に低減して線形性が向上している。
X線CT装置1は、実際の測定において、図17における点109が示すデータ及び点111が示すデータを取得すると、X線CT装置1の画像処理部5は、それぞれ対数変換を行い、図18における点121及び点123が示すデータに変換する。
尚、画像処理部5は、フォトンエネルギー103及びX線吸収係数105について対数変換を行い、フォトンエネルギー対数値117及びX線吸収係数対数値119に変換する。
画像処理部5は、点121及び点123に基づいて線形補間を行い、新たに点125が示すデータを作成する。
図18の曲線121では、図17の曲線107と比較して線形性が改善されているので、その分、X線吸収係数対数値119における誤差127も小さくなる。よって、X線CT装置1は、実際のX線吸収係数に非常に近い値を求めることができる。
このように、第6の実施の形態では、X線CT装置1の画像処理部5は、両軸対数空間で補間することにより、測定していないX線実効エネルギーにおけるX線吸収係数等のデータを高精度に算出することができる。
また、X線CT装置1の画像処理部5は、限られたX線吸収係数等のデータを用いて、マルチエナジースキャンにおけるデータを作成することができ、被曝、撮影時間、保持するデータ量を低減することができる。
次に、図19を用いて本発明の第7の実施の形態に係る画像処理方法(ノイズ平滑化処理)について説明する。
図19は、フィルタ処理パラメータの設定方法を示す図である。
X線CT装置1の画像処理部5は、マルチエナジースキャンにより取得した投影データあるいは再構成画像データに対してフィルタ処理を行う際、X線実効エネルギーの大きさに応じてフィルタカーネルサイズを変更する。
例えば、画像処理部5は、X線管電圧80kVとして取得した投影データに対してチャネル方向及びビュー方向に7×7のフィルタカーネルサイズを持ったフィルタ129で平滑化フィルタ処理を行い、X線管電圧110kVとして取得した投影データに対してチャネル方向及びビュー方向に5×5のフィルタカーネルサイズを持ったフィルタ131で平滑化フィルタ処理を行い、X線管電圧140kVとして取得した投影データに対してチャネル方向及びビュー方向に3×3のフィルタカーネルサイズを持ったフィルタ133で平滑化フィルタ処理を行う。画像処理部5は、平滑化処理において、対象画素を含む近傍9画素の加算平均処理を行う。
X線実効エネルギーが大きくなるに従って取得される情報量が増加し、取得データにおけるノイズが減少する。また、フィルタカーネルサイズが大きくなるに従って平滑化効果及びノイズ低減効果が増大する。
そこで、画像処理部5は、X線実効エネルギーに応じてフィルタカーネルサイズを変更して画像処理を行う。画像処理部5は、高いX線実効エネルギーにより取得した投影データあるいは再構成画像についてはフィルタカーネルサイズを小さくしてフィルタ処理を行い、低いX線実効エネルギーにより取得した投影データあるいは再構成画像についてはフィルタカーネルサイズを大きくしてフィルタ処理を行う。
従って、各画像(投影データあるいは再構成画像)におけるSN比(Signal to Noise Ratio)及びCN比(Contrast to Noise Ratio)の数値の差異は、小さくなる。
尚、フィルタカーネルサイズをX線実効エネルギーに応じて変更し、各画像(投影データあるいは再構成画像)におけるSN比あるいはCN比ができるだけ等しくなるようにすることが望ましい。
しかしながら、フィルタカーネルサイズの調整のみでは、SN比あるいはCN比は必ずしも等しい値になるとは限らない。従って、様々な画像処理フィルタを組み合わせて適用することが望ましい。
画像処理フィルタに関しては、平滑化フィルタに限定されず、メディアンフィルタ、重み付け加算フィルタ、類似度フィルタ、これらを組み合わせたアダプティブフィルタ等を用いてもよい。また、投影データのチャネル方向及びビュー方向への2次元フィルタについて説明を行ったが、列方向を含めいずれの2次元フィルタを用いてもよいし、チャネル方向、ビュー方向、列方向についての3次元フィルタを用いることもできる。
また、上述の画像処理フィルタによる処理の対象は、投影データに限定されず、再構成画像であっても構わない。この場合、x方向、y方向、z方向を含む任意の次元でフィルタ処理を行うことができる。
このように、第7の実施の形態では、X線CT装置1の画像処理部5は、低い実効エネルギーのX線により取得した画像(投影データあるいは再構成画像)に対してはノイズ低減効果が大きいフィルタを適用し、高い実効エネルギーのX線により取得した画像(投影データあるいは再構成画像)に対してはノイズ低減効果が小さいフィルタを適用するので、マルチエナジースキャンにより取得した各画像(投影データあるいは再構成画像)におけるSN比(Signal to Noise Ratio)及びCN比(Contrast to Noise Ratio)の数値の差異を小さくすることができる。
また、第7の実施の形態では、画像処理部5におけるソフトウェア処理によりSN比及びCN比を平準化するので、スキャナ部3側の装置構成及び動作制御を変更する必要がない。
次に、図20及び図21を用いて本発明の第8の実施の形態に係るX線CT装置1について説明する。
図20は、X線実効エネルギーに応じたスキャン速度の制御を示す図である。
図21は、図20における照射位置とX線実効エネルギー及びスキャン速度との関係図である。
X線CT装置1のスキャナ部3は、X線管装置7から被検体19に対してX線を照射する際、X線実効エネルギーに応じてスキャン61の速度135を変更する。すなわち、スキャナ部3は、X線管装置7から照射するX線の実効エネルギーに応じてX線管装置7及びX線検出器27等が被検体19の周りを1回転するのに要する時間を変更する。
例えば、スキャナ部3は、X線管電圧80kVとして撮影する場合(スキャン61−1)、スキャン速度135−1を1.0秒/回転としてX線65−1を照射して撮影を行い(1.0秒スキャン)、X線管電圧110kVとして撮影する場合(スキャン61−2)、スキャン速度135−2を0.5秒/回転としてX線65−2を照射して撮影を行い(0.5秒スキャン)、X線管電圧140kVとして撮影する場合(スキャン61−3)、スキャン速度135−3を0.33秒/回転としてX線65−3を照射して撮影を行う(0.33秒スキャン)。
スキャン61−1〜スキャン61−3におけるその他の条件が同一であれば、スキャン速度135が小さくなるに従い1回転で得られる情報量が増加し、取得データにおけるノイズが減少する。
そこで、スキャナ部3は、X線実効エネルギーに応じてスキャン速度を変更してX線管装置7からX線照射を行う。X線CT装置1は、低い実効エネルギーのX線を照射する場合にはスキャン速度を小さくして撮影を行い、高い実効エネルギーのX線を照射する場合にはスキャン速度を大きくして撮影を行う。
従って、各画像(投影データあるいは再構成画像)におけるSN比(Signal to Noise Ratio)及びCN比(Contrast to Noise Ratio)の数値の差異は、小さくなる。
尚、スキャン速度をX線実効エネルギーに応じて変更し、各画像(投影データあるいは再構成画像)におけるSN比あるいはCN比ができるだけ等しくなるようにすることが望ましい。
このように、第8の実施の形態では、X線CT装置1のスキャナ部3は、低い実効エネルギーのX線を照射する場合にはスキャン速度を小さくして撮影を行い、高い実効エネルギーのX線を照射する場合にはスキャン速度を大きくして撮影を行うので、マルチエナジースキャンにより取得した各画像(投影データあるいは再構成画像)におけるSN比(Signal to Noise Ratio)及びCN比(Contrast to Noise Ratio)の数値の差異を小さくすることができる。
また、第8の実施の形態では、スキャナ部3側における動作制御によりSN比及びCN比を平準化するので、画像処理部5におけるソフトウェアを変更する必要がない。
次に、図22及び図23を用いて本発明の第9の実施の形態に係るX線CT装置1について説明する。
図22は、X線実効エネルギーに応じたX線管電流の制御を示す図である。
図23は、図22における照射位置とX線実効エネルギー及びX線管電流との関係図である。
X線CT装置1のスキャナ部3は、X線管装置7から被検体19に対してX線を照射する際、X線実効エネルギーに応じてX線管装置7におけるX線管電流を変更する。
スキャナ部3は、X線管装置7及びX線検出器27等が被検体19の周りを1回転する場合のスキャン69において、スキャン69の各位置63毎に異なる実効エネルギーのX線65を照射する。
例えば、スキャナ部3は、X線管電圧が80kVとなる位置63−1ではX線管電流を300mAとしてX線65−1を照射して撮影を行い、X線管電圧が110kVとなる位置63−2では管電流を159mAとしてX線65−2を照射して撮影を行い、X線管電圧140kVとなる位置63−3ではX線管電流を99mAとしてX線65−3を照射して撮影を行う。
スキャン69におけるその他の条件が同一であれば、X線管電流が大きくなるに従い1回転で得られる情報量が増加し、取得データにおけるノイズが減少する。
そこで、スキャナ部3は、X線実効エネルギーに応じてX線管電流を変更してX線管装置7からX線照射を行う。スキャナ部3は、低い実効エネルギーのX線を照射する場合にはX線管電流を大きくして撮影を行い、高い実効エネルギーのX線を照射する場合にはX線管電流を小さくして撮影を行う。
従って、各画像(投影データあるいは再構成画像)におけるSN比(Signal to Noise Ratio)及びCN比(Contrast to Noise Ratio)の数値の差異は、小さくなる。
尚、X線管電流をX線実効エネルギーに応じて変更し、各画像(投影データあるいは再構成画像)におけるSN比あるいはCN比ができるだけ等しくなるようにすることが望ましい。
また、1回転中でX線実効エネルギーを変更する場合、当該X線実効エネルギーに応じてX線管電流をリアルタイムに変化させることが望ましい。
このように、第9の実施の形態では、X線CT装置1のスキャナ部3は、低い実効エネルギーのX線を照射する場合にはX線管電流を大きくして撮影を行い、高い実効エネルギーのX線を照射する場合にはX線管電流を小さくして撮影を行うので、マルチエナジースキャンにより取得した各画像(投影データあるいは再構成画像)におけるSN比(Signal to Noise Ratio)及びCN比(Contrast to Noise Ratio)の数値の差異を小さくすることができる。
また、第9の実施の形態では、スキャナ部3側における動作制御によりSN比及びCN比を平準化するので、画像処理部5におけるソフトウェアを変更する必要がない。
また、第8の実施の形態では、1スキャンにおけるマルチエナジースキャンの場合、1スキャン中にスキャン速度を変更する必要があり制御が困難である。一方、第9の実施の形態では、X線管電流を高速に変更可能であり、1スキャンにおけるマルチエナジースキャンに容易に対応することができる。
次に、図24及び図25を用いて本発明の第10の実施の形態に係るX線CT装置1について説明する。
図24は、X線実効エネルギーに応じたビュー数の割合の制御を示す図である。
図25は、図24における照射位置とX線実効エネルギー及びビュー数との関係図である。
X線CT装置1のスキャナ部3は、X線管装置7から被検体19に対してX線を照射する際、X線実効エネルギーに応じて撮影位置の数(ビュー数)の割合を変更する。
スキャナ部3は、X線管装置7及びX線検出器27等が被検体19の周りを1回転する場合のスキャン69において、X線65を照射する位置63の数の割合をX線実効エネルギー毎に変更する。
例えば、スキャナ部3は、X線管電圧80kVとして撮影する位置63−1の1回転中の割合を54%とし、X線管電圧が110kVとして撮影する位置63−2の1回転中の割合を28%とし、X線管電圧が140kVとして撮影する位置63−3の1回転中の割合を18%とする。
スキャン69におけるその他の条件が同一でれば、撮影する位置63の数(ビュー数)の割合が大きいほど1回転で得られる情報量が増加し、取得データにおけるノイズが減少する。
そこで、スキャナ部3は、X線実効エネルギーに応じて撮影する位置63の数(ビュー数)の割合を変更してX線管装置7からX線照射を行う。スキャナ部3は、低い実効エネルギーのX線を照射する位置の数(ビュー数)の割合を大きくして撮影を行い、高い実効エネルギーのX線を照射する位置の数の割合を小さくして撮影を行う。
従って、各画像(投影データあるいは再構成画像)におけるSN比(Signal to Noise Ratio)及びCN比(Contrast to Noise Ratio)の数値の差異は、小さくなる。
尚、撮影する位置の数(ビュー数)の割合をX線実効エネルギーに応じて変更し、各画像(投影データあるいは再構成画像)におけるSN比あるいはCN比ができるだけ等しくなるようにすることが望ましい。
このように、第10の実施の形態では、X線CT装置1のスキャナ部3は、低い実効エネルギーのX線を照射する位置の数(ビュー数)の割合を大きくして撮影を行い、高い実効エネルギーのX線を照射する位置の数(ビュー数)の割合を小さくして撮影を行うので、マルチエナジースキャンにより取得した各画像(投影データあるいは再構成画像)におけるSN比(Signal to Noise Ratio)及びCN比(Contrast to Noise Ratio)の数値の差異を小さくすることができる。
また、第10の実施の形態では、第8及び第9の実施の形態の場合と異なり、X線管電流及びスキャン速度を変更する必要がない。
次に、図26〜図28を用いて本発明の第11の実施の形態に係るX線CT装置1について説明する。
図26は、X線管装置7を示す図である。
X線管装置7は、ターゲット(陽極)137及び電子銃(陰極)139等から構成される。X線管装置7は、電子銃139から電子線143を放出してターゲット137の衝突面138に衝突させX線145を発生させる。
図27は、ターゲット137の概略斜視図である。
図28は、ターゲット137の一態様(ターゲット137a)を示す図である。図28は、図27のA方向矢視図に相当する。
ターゲット137aは、複数の衝突面138−1〜衝突面138−4を備える。各衝突面138−1〜衝突面138−4は、それぞれ、電子線143の進行方向に対して異なる角度(θ〜θ)をなす。
X線145の実効エネルギーは、ターゲット角度(電子線143の進行方向の衝突面138に対する角度)によって変化する。ターゲット角度が大きくなるに従い発生するX線145の実効エネルギーは高くなり、ターゲット角度が小さくなるに従い発生するX線145の実効エネルギーは低くなる。
すなわち、X線管装置7は、電子線143をターゲット137aの衝突面138−1〜衝突面138−4に衝突させ、各衝突面138−1〜衝突面138−4から、それぞれ、異なる実効エネルギーのX線145を発生させる。
尚、電子線143を所望のターゲット角度の衝突面138に選択的に衝突させるには、偏向器141により電子線143の進行方向を偏向させる。この場合、例えば、フライングフォーカルスポット機構を用いることができる。
このように、第11の実施の形態では、X線CT装置1のX線管装置7では、異なる複数のターゲット角度の衝突面を有するターゲットを備えるので、各衝突面に電子線を衝突させることにより異なる実効エネルギーのX線を発生させることができる。また、X線実効エネルギーの変更を高速に行うことができる。
従って、X線CT装置1のX線管装置7は、マルチエナジースキャンにおいて、実効エネルギーが異なる複数のX線を照射することができる。
また、X線管装置7は、高速にX線実効エネルギーを変更することにより撮影する位置毎(ビュー毎)にX線実効エネルギーを変更可能であり、1スキャンでマルチエナジースキャンを行うことができる。
また、単一の材質によりターゲットを構成することができるので、ターゲット原料の調達が容易である。。
尚、ターゲットの衝突面の数やターゲット角度の大きさについては、特に限定されず、2種類、3種類、あるいは、4種類以上の衝突面をターゲットに設けてもよい。
次に、図29及び図30を用いて本発明の第12の実施の形態に係るX線CT装置1について説明する。
図29は、ターゲット137の一態様(ターゲット137b)を示す図である。図29は、図27のA方向矢視図に相当する。
ターゲット137bは、複数のターゲット部材147−1〜ターゲット部材147−4から構成される。ターゲット部材147−1〜ターゲット部材147−4は、それぞれ、材質が異なる。
図30は、材質の異なるターゲットを用いた場合における、X線のエネルギー分布を示すグラフである。
横軸は、フォトンエネルギー49を示し、縦軸は、エネルギー強度51を示す。尚、エネルギー強度51は、(フォトンエネルギー)×(フォトン数)に相当する。
エネルギー曲線149及びエネルギー曲線151は、それぞれ、ターゲット137に異なる材質A及び材質Bを用いた場合におけるX線145のエネルギー分布を示す。
ターゲット137に材質Aを用いた場合、エネルギー曲線149を参照すると点153の位置に特性X線が発生する。ターゲット137に材質Bを用いた場合、エネルギー曲線151を参照すると点155の位置に特性X線が発生する。
このように、特定のフォトンエネルギーのエネルギー強度が突出して特性X線が発生する場合、X線の実効エネルギーは、ターゲット材質特有の値を示す。
例えば、ターゲット材質がモリブデンの場合は約20keVのフォトンエネルギーに特性X線が発生し、ターゲット材質がタングステンの場合は約70keVのフォトンエネルギーに特性X線が発生する。X線実効エネルギーの値は、特性X線が発生しない場合と比較して特性X線が発生するエネルギーの方へシフトする。
従って、X線145の実効エネルギーは、ターゲット137の材質に応じて変化する。
すなわち、X線CT装置1のX線管装置7は、電子線143をターゲット137bのターゲット部材147−1〜ターゲット部材147−4に衝突させ、各ターゲット部材147−1〜ターゲット部材147−4から、それぞれ、異なる実効エネルギーのX線を発生させる。
尚、電子線143を所望のターゲット部材147に選択的に衝突させるには、偏向器141により電子線143の進行方向を偏向させる。この場合、例えば、フライングフォーカルスポット機構を用いることができる。
このように、第12の実施の形態では、X線CT装置1のX線管装置7では、それぞれ異なる材質の複数のターゲット部材から構成されるターゲットを備えるので、各ターゲット部材に電子線を衝突させることにより異なる実効エネルギーのX線を発生させることができる。また、X線実効エネルギーの変更を高速に行うことができる。
従って、X線CT装置1のX線管装置7は、マルチエナジースキャンにおいて、実効エネルギーが異なる複数のX線を照射することができる。
また、X線管装置7は、高速にX線実効エネルギーを変更することにより撮影する位置毎(ビュー毎)にX線実効エネルギーを変更可能であり、1スキャンでマルチエナジースキャンを行うことができる。
また、単一のターゲット角度によりターゲットを構成することができるので、ターゲット部材の成形が容易である。
尚、ターゲット部材の数あるいはターゲット材質については、特に限定されず、2種類、3種類、あるいは、4種類以上のターゲット部材からターゲットを構成するようにしてもよい。
次に、図31を用いて本発明の第13の実施の形態に係るX線CT装置1について説明する。
図31は、X線検出器27の一態様を示す図である。
X線検出器27は、多層化され、複数のX線検出器27−1〜X線検出器27−3から構成される。X線検出器27−1〜X線検出器27−3は、それぞれ異なる感度のX線検出素子を有する。X線検出器27−1〜X線検出器27−3は、例えば、固体検出器、ガス検出器等のそれぞれ異なる感度のX線検出器である。
X線検出器27−1〜X線検出器27−3は、それぞれ、同一の実効エネルギーのX線157により、投影データ159−1〜投影データ159−3を取得する。X線検出器27−1〜X線検出器27−3の感度がそれぞれ異なるため、投影データ159−1〜投影データ159−3は、それぞれ、異なる実効エネルギーのX線により取得した投影データに相当する。
尚、X線検出器27−1〜X線検出器27−3は、周回径方向、周回方向等のいずれに多層化してもよいし、あるいは、分離して設けることもできる。また、検出器面方向に多層化する場合は交互に配置してもよい。この場合、各素子が相互にセパレータとして利用可能となる。しかしながら、X線量の抑制及び被曝量の低減を考慮する場合、周回径方向に多層化することが望ましい。
このように、第13の実施の形態では、X線CT装置1は、それぞれ異なる感度の複数のX線検出器により透過X線の検出を行う。従って、X線CT装置1は、X線実効エネルギーを変更することなく、恰も異なる実効エネルギーの複数のX線を照射したかの如く、各X線実効エネルギーに対応する画像データ(投影データあるいは再構成画像)を取得することができる。
以上、詳細に説明したように、本発明のX線CT装置により、マルチエナジースキャンをハードウェア、ソフトウェアの両面で容易に実現できる。また、マルチエナジースキャン撮影により得られた画像のカラー化、高コントラスト化を図り、視認性を改善できる。
さらに、マルチエナジースキャンの動作自体の高速性を高めることが可能となる。
また、マルチエナジースキャンによって得られた画像データ等の再構成演算、画像処理時間を短縮し、しかもノイズを低減して質を高めることができる。
また、本発明における効果の1つとして、X線実効エネルギーに応じた色を割り当てカラー画像として表示することにより、マルチエナジースキャンにより得られた画像の視認性を向上させることができる。また、各X線実効エネルギーにおける平均画像との差分画像に対して、X線実効エネルギーに応じた色を割り当てカラー画像として表示することにより、マルチエナジースキャンにより得られた画像の視認性を向上させることができる。
また、本発明における効果の1つとして、マルチエナジースキャン時に得られたエネルギーの異なる複数の画像を画像処理することで得られた処理画像(例えば、平均画像やメディアンフィルタなどのフィルタ処理画像)を生成し、各画像における処理画像からの差が最も大きい画素からなる画像を生成することにより、高コントラストな画像を収集できる。
また、本発明における効果の1つとして、異なる複数のターゲット角を有するX線管において、フライングフォーカルスポット機構により、陰極からの電子を異なるターゲット角度もしくは異なるターゲット材質となる位置に照射することにより、異なるX線エネルギーの照射を高速に行うことができる。
また、本発明における効果の1つとして、異なるX線エネルギーで複数回撮影して得られた複数の投影データに対して撮影位置関連付けて1データとして再構成することで、具体的には、1つのデータ値(投影データ、再構成画像データ)に複数のデータ値を持たせることにより、マルチエナジースキャンデータの再構成演算時間や画像処理時間を短縮できる。
また、本発明における効果の1つとして、X線CT装置において異なるX線エネルギーで複数回撮影して得られた複数の投影データに対して対数空間で補間することによって所望のエネルギーの減弱係数値(投影データ値)を推定することにより、異なるX線エネルギーのデータを高精度に生成でき、これにより、マルチエナジースキャンで3種類以上のエネルギーの撮影像を取得する場合の被曝量の低減、必要なキャリブレーションデータ数の低減、キャリブレーションデータの撮影時間の短縮できる。
また、本発明における効果の1つとして、X線CT装置において照射されるX線エネルギーに応じて、1回転中のビュー数の割合を変えることにより、各エネルギーにおけるノイズ量をほぼ等しくできる。
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係るX線CT装置等の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
また、上述の実施の形態では、X線CT装置を用いているが、これに限定されず、中性子線や陽電子やガンマ線や光を用いたCT装置、X線撮影装置にも適用可能である。
また、本実施の形態では、X線管とX線検出器のセットを1組有する一般的なX線CT装置を用いているが、X線管とX線検出器のセットを複数組有する多管球CT装置にも適用可能である。
X線CT装置1の概略構成図 X線CT装置1の画像処理部5の構成図 X線のエネルギー分布を示すグラフ スキャン毎にX線実効エネルギーを変えて撮影を行う撮影方法を示す図 1回のスキャン中にX線実効エネルギーを変えて撮影を行う撮影方法を示す図 図4及び図5における照射位置とX線実効エネルギーとの関係図 画像に対する色割当を示す図 X線実効エネルギー(X線管電圧)と割当色周波数(割当色)との対応図 X線CT装置1の画像処理部5における処理の流れを示す図(合成カラー画像作成処理) X線CT装置1の画像処理部5の動作を示すフローチャート(合成カラー画像作成処理) X線CT装置1の画像処理部5における処理の流れを示す図(差分合成カラー画像作成処理) X線CT装置1の画像処理部5の動作を示すフローチャート(差分合成カラー画像作成処理) X線CT装置1の画像処理部5における処理の流れを示す図(強調画像作成処理) X線CT装置1の画像処理部5の動作を示すフローチャート(強調画像作成処理) 従来のデータ演算処理(個別演算処理)を示す図 本発明のデータ演算処理(一括演算処理)を示す図 フォトンエネルギーとX線吸収係数との関係を示すグラフ フォトンエネルギーとX線吸収係数との関係を示すグラフ(対数空間) フィルタ処理パラメータの設定方法を示す図 X線実効エネルギーに応じたスキャン速度の制御を示す図 図20における照射位置とX線実効エネルギー及びスキャン速度との関係図 X線実効エネルギーに応じたX線管電流の制御を示す図 図22における照射位置とX線実効エネルギー及びX線管電流との関係図 X線実効エネルギーに応じたビュー数の割合の制御を示す図 図24における照射位置とX線実効エネルギー及びビュー数との関係図 X線管装置7を示す図 ターゲット137の概略斜視図 ターゲット137の一態様(ターゲット137a)を示す図 ターゲット137の一態様(ターゲット137b)を示す図 材質の異なるターゲットを用いた場合における、X線のエネルギー分布を示すグラフ X線検出器27の一態様を示す図
符号の説明
1………X線CT装置
3………スキャナ部
5………画像処理部
7………X線管装置
19………被検体
27………X線検出器
37………制御部
39………記憶装置
41………表示部
45………入出力部
49………フォトンエネルギー
51………エネルギー強度
53、55、57………エネルギー曲線
61、69………スキャン(撮影)
63………照射位置
65………X線
67………画像
74………色
75………単色カラー画像
77………合成カラー画像
83………処理画像
85………差分画像
87………差分単色カラー画像
89………差分合成カラー画像
91………強調画像
93、99………投影データ
95………画像再構成演算
97、101………再構成画像データ
107、120………曲線(X線吸収係数)
115、127………誤差
129、131、133………フィルタ
135………スキャン速度
137、137a、137b………ターゲット(陽極)
138………衝突面
139………電子銃(陰極)
141………偏向器
143………電子線
145………X線
149、151………エネルギー曲線
157………X線
159………投影データ

Claims (13)

  1. 被検体に対して周回しつつ放射線を照射する放射線源と、前記被検体を透過した前記放射線を検出する放射線検出器と、前記放射線源より照射する放射線の実効エネルギーを可変制御する実効エネルギー制御手段と、前記放射線源が前記被検体に対して前記実効エネルギーが異なる複数の放射線を照射する照射制御手段と、を有し、前記実効エネルギーを変えて前記被検体を撮影して取得された複数の撮影像に基づいて画像処理を行う放射線撮影装置であって、
    前記照射した放射線の実効エネルギー毎に前記撮影像を作成する実効エネルギー別撮影像作成手段と、
    前記実効エネルギー別撮影像作成手段で作成した撮影像に対する補正処理の度合を、前記照射した放射線の実効エネルギーの高低に応じて変更する補正処理度合変更手段と、
    を具備し、
    前記補正処理は、画像処理フィルタによるノイズ低減化処理であり、
    前記補正処理度合変更手段は、各撮影像におけるSN比あるいはCN比の差が小さくなるように、前記補正処理の度合を変更することを特徴とする放射線撮影装置。
  2. 記補正処理度合変更手段は、前記実効エネルギー別撮影像作成手段で作成した撮影像に対するフィルタ処理を行う際、前記照射した放射線の実効エネルギーの高低に応じて、フィルタカーネルサイズを変更することを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影装置。
  3. 前記補正処理度合変更手段は、各撮影像におけるSN比あるいはCN比を等しくなるように、平滑化フィルタ、メディアンフィルタ、重み付け加算フィルタ、類似度フィルタ、又は、これらを組み合わせたアダプティブフィルタを組み合わせて適用することを特徴とする請求項2に記載の放射線撮影装置。
  4. 前記照射する放射線の実効エネルギーの高低に応じて、前記照射線源及び前記放射線検出器が前記被検体の周りを1回転するのに要する時間を変更するスキャン速度変更手段、
    を更に具備することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の放射線撮影装置。
  5. 前記照射する放射線の実効エネルギーの高低に応じて、X線管電流を変更するX線管電流変更手段、
    を更に具備することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の放射線撮影装置。
  6. 前記照射する放射線の実効エネルギーの高低に応じて、撮影するビュー数の割合を変更するビュー数割合変更手段、
    を更に具備することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の放射線撮影装置。
  7. 前記実効エネルギー別撮影像作成手段で作成した複数の撮影像に対して補間処理を行い前記照射した放射線の実効エネルギーとは異なる実効エネルギーに関する撮影像を作成する補間処理手段、
    を更に具備することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の放射線撮影装置。
  8. 前記実効エネルギー別撮影像作成手段で作成した複数の撮影像に対して、前記実効エネルギー毎にそれぞれ異なる色を割り当てて複数の単色カラー撮影像を作成する単色カラー撮影像作成手段と、
    前記複数の単色カラー撮影像を合成して合成カラー撮影像を作成する合成カラー撮影像作成手段と、
    前記実効エネルギー別撮影像作成手段で作成した複数の撮影像に基づいて処理撮影像を作成する処理撮影像作成手段と、
    前記実効エネルギー別撮影像作成手段で作成した複数の撮影像について前記処理撮影像との差分をそれぞれ算出して複数の差分撮影像を作成する差分撮影像作成手段と、
    前記複数の差分撮影像に対して、前記実効エネルギー毎にそれぞれ異なる色を割り当てて複数の差分単色カラー撮影像を作成する差分単色カラー撮影像作成手段と、
    前記複数の差分単色カラー撮影像を合成して差分合成カラー撮影像を作成する差分合成カラー撮影像作成手段と、
    を更に具備することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の放射線撮影装置。
  9. 前記被検体に係る投影データ、再構成画像データ、又はキャリブレーションデータの同一の演算処理を行う位置毎に、前記実効エネルギー毎に異なる複数の撮影像を結合する結合手段と、
    前記結合手段で結合された撮影像に対して一括して処理を実行する一括処理手段と、
    を更に具備することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の放射線撮影装置。
  10. 前記複数の差分撮影像の中から対応する各座標毎に絶対値が最大の座標値を選択して強調撮影像を作成する強調撮影像作成手段、
    を更に具備することを特徴とする請求項8に記載の放射線撮影装置。
  11. 被検体に対して周回しつつ放射線を照射する放射線源と、前記被検体を透過した前記放射線を検出する放射線検出器と、前記放射線源より照射する放射線の実効エネルギーを可変制御する実効エネルギー制御手段と、前記放射線源が前記被検体に対して前記実効エネルギーが異なる複数の放射線を照射する照射制御手段と、を有する放射線撮影装置を用いて、前記実効エネルギーを変えて前記被検体を撮影して取得された複数の撮影像に基づいて画像処理を行う画像処理方法であって、
    前記照射した放射線の実効エネルギー毎に前記撮影像を作成する実効エネルギー別撮影像作成ステップと、
    前記実効エネルギー別撮影像作成ステップで作成した撮影像に対する補正処理の度合を、前記照射した放射線の実効エネルギーの高低に応じて変更する補正処理度合変更ステップと、
    を具備し、
    前記補正処理は、画像処理フィルタによるノイズ低減化処理であり、
    前記補正処理度合変更ステップは、各撮影像におけるSN比あるいはCN比の差が小さくなるように、前記補正処理の度合を変更することを特徴とする画像処理方法。
  12. 記補正処理度合変更ステップは、前記実効エネルギー別撮影像作成ステップで作成した撮影像に対するフィルタ処理を行う際、前記照射した放射線の実効エネルギーの高低に応じてフィルタカーネルサイズを変更することを特徴とする請求項11に記載の画像処理方法。
  13. 前記補正処理度合変更ステップは、各撮影像におけるSN比あるいはCN比を等しくなるように、平滑化フィルタ、メディアンフィルタ、重み付け加算フィルタ、類似度フィルタ、又は、これらを組み合わせたアダプティブフィルタを組み合わせて適用することを特徴とする請求項12に記載の画像処理方法。
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