JP5595724B2 - X線ct装置 - Google Patents

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Description

本発明は、X線CT(Computed Tomography)装置に関し、詳しくは、被検体の体軸方向に線質が異なるX線を放射するX線管を備えているX線CT装置に関する。
従来、X線CT装置が備えているX線管は、陽極と陰極が被検体の体軸方向(z方向)に配置されているものが多い(例えば特許文献1、図2,図5等参照)。
特開2003−111754号公報
このようなX線管から放射されるX線の線質(X線スペクトル)は、そのヒール(heel)効果により、z方向に不均一となる。つまり、陽極側では、陽極内をX線が透過する距離が長いため、X線の実効X線エネルギー(energy)が高い方にシフト(shift)して、相対的に”硬く”なり、陰極側では、陽極内をX線が透過する距離が短いため、X線の実効X線エネルギーが高い方にシフトせず、相対的に”軟らかく”なる。そして、このような線質の不均一性は、X線ビームのz方向の角度であるコーン(cone)角が大きくなるほどX線線質の差は顕著になる。このため、例えば、検出器列が64列以上、特に256列や320列など、z方向のX線検出器幅(カバレッジ(coverage))が100〔mm〕を越えるようなX線ビームがワイドコーン(wide
cone)のX線CT装置では、X線線質の差が無視できなくなり、特に、z方向のスキャン(scan)範囲の両端の断層像における物質(水や空気を除く)と画素値(CT値)との関係の不均一性が無視できなくなる。水だけのCT値はz方向には均一に保たれるように調整されるが、その他の物質、例えば骨(カルシウム)や造影剤(ヨウ素)はX線線質の違いでCT値が異なってきてしまう。例えば、z方向にコンベンショナルスキャン(conventional scan)(アキシャルスキャン(axial scan)とも言う)やシネスキャン(cine scan)を連続して行い、xz面やyz面のMPR(multi plane
reconstruction)画像やオブリーク(oblique)画像などを再構成すると、硬いX線でスキャンされた陽極側の断層像と、軟らかいX線でスキャンされた陰極側の断層像とが隣り合わせとなり、MPR画像でのz方向の不連続が目立ち、バンディングアーチファクトとなる。
このため、被検体の体軸方向の複数の位置での画像を生成する際に、これらの画像における物質と画素値との関係を調整することができるX線CT装置が望まれている。
第1の観点の発明は、被検体の体軸方向に線質が異なるX線を放射するX線管と、多列検出器と、前記被検体のスキャン範囲に対してコンベンショナルスキャンによりデュアルエネルギー(dual energy)撮影を行い、第1のX線管電圧のX線による第1の投影データ(data)と、前記第1のX線管電圧とは異なる第2のX線管電圧のX線による第2の投影データとを収集するデータ収集手段と、前記第1および第2の投影データに基づいて、所望の実効X線エネルギーのX線にて撮影した場合に得られる画像を得るための処理を行い、前記体軸方向における複数の位置の画像を生成する生成手段とを備えており、該生成手段は、生成される画像の実質的な実効X線エネルギーが調整可能な前記処理の条件を、生成する画像の前記体軸方向の位置に応じて変えるX線CT装置を提供する。
第2の観点の発明は、1回のコンベンショナルスキャンによりスキャンされる前記体軸方向の領域における各位置と、該位置の画像を生成する際に用いるべき前記条件との関係であって、前記領域における各位置の画像を前記処理により生成した場合に、これらの画像における所定の物質の画素値が一定となるように定められた関係を記憶する記憶手段をさらに備えており、前記生成手段が、前記記憶されている関係を参照して、前記条件を決定する上記第1の観点のX線CT装置を提供する。
第3の観点の発明は、操作者による入力に基づいて、前記所望の実効X線エネルギーを設定する設定手段をさらに備えており、前記記憶手段が、複数の実効X線エネルギーについて、該実効X線エネルギーが前記所望の実効X線エネルギーである場合に参照すべき前記関係を記憶しており、前記生成手段が、前記記憶されている複数の関係のうち前記所望の実効X線エネルギーと同じ実効X線エネルギーに対応する関係若しくはその近傍の実効X線エネルギーに対応する関係、または該関係を用いた補間により得られる関係を参照する上記第2の観点のX線CT装置を提供する。
第4の観点の発明は、前記処理が、前記複数の位置の各々について、該位置のスライスに対応する前記第1および第2の投影データに対して互いに異なる第1および第2の加重減算処理を行って、2種類の投影データを得、該2種類の投影データをそれぞれ画像再構成処理して第1および第2の画像を得、該第1および第2の画像に対して加重加算処理を行う処理であり、前記条件が、前記第1および第2の加重減算処理および/または前記加重加算処理に用いる重み付けである上記第1の観点から第3の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
第5の観点の発明は、前記処理が、前記複数の位置の各々について、該位置のスライスに対応する前記第1および第2の投影データをそれぞれ画像再構成処理して2種類の画像を得、該2種類の画像に対して互いに異なる第1および第2の加重減算処理を行って、第1および第2の画像を得、該第1および第2の画像に対して加重加算処理を行う処理であり、前記条件が、前記第1および第2の加重減算処理および/または前記加重加算処理に用いる重み付けである上記第1の観点から第3の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
第6の観点の発明は、前記所定の物質が、水、脂肪、ヨウ素、およびカルシウム(calcium)の少なくとも1つである上記第1の観点から第5の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
第7の観点の発明は、前記関係が、前記所定の物質を含んでいるファントム(phantom)をコンベンショナルスキャンして得られた画像の画素値に基づいて定められている上記第1の観点から第6の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
第8の観点の発明は、前記スキャン範囲が、1回のコンベンショナルスキャンによりスキャンされる前記体軸方向の領域より広い範囲であり、前記データ収集手段が、前記領域が前記体軸方向に隣接または一部重複した複数回のコンベンショナルスキャンを行う上記第1の観点から第7の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
第9の観点の発明は、前記生成された画像に基づいて、前記体軸方向とは異なる所定の方向に沿った画像を再構成し表示する表示手段をさらに備えている上記第8の観点のX線CT装置を提供する。
上記観点の発明のX線CT装置によれば、上記構成により、所望の実効X線エネルギーのX線にて撮影した場合に得られる画像を得るための処理を行って、被検体の体軸方向における複数の位置の画像を生成することとし、さらに、生成される画像の実質的な実効X線エネルギーが調整可能な上記処理の条件を、生成する画像の上記体軸方向の位置に応じて変えることができ、上記体軸方向の複数の位置での画像を生成する際に、これらの画像における物質と画素値との関係を調整することができる。
本実施形態によるX線CT装置の構成を示す図である。 本実施形態におけるX線管の概略構成とX線線質の空間的な不均一性を示す図である。 本実施形態によるX線CT装置の構成を機能的に表した機構ブロック(block)図である。 モノクロマチック(monochromatic)断層像を生成する処理を概略的に示す図である。 処理条件関係を求めるための撮影に用いるファントムの一例を示す図である。 処理条件関係を求めるための撮影方法を説明するための図である。 z方向の各座標位置の断層像におけるヨウ素水溶液の画素値の一例を示す図である。 z方向の座標位置B64のモノクロマチック断層像のヨウ素水溶液の画素値であるCT値の変化の一例を示す図である。 処理条件関係の一例を示す図である。 本実施形態のX線CT装置における処理の流れを示すフローチャート(flowchart)である。 被検体に設定されたスキャン範囲の一例を示す図である。 モノクロマチック断層像の生成処理を示すフローチャートである。 本実施形態により表示されるxz面のMPR画像の一例を示す。 従来の方法により表示されるxz面のMPR画像の一例を示す。
以下、発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態によるX線CT装置の構成を示す図である。
X線CT装置100は、操作コンソール(console)1と、撮影テーブル(table)10と、走査ガントリ(gantry)20とを具備している。なお、撮影テーブル10および走査ガントリ20は、発明におけるデータ収集手段の一例である。
操作コンソール1は、操作者からの入力を受け付ける入力装置2と、被検体40をスキャンするための各部の制御や各種演算などを行う中央処理装置3と、走査ガントリ20で取得したデータを収集するデータ収集バッファ(buffer)5と、画像を表示するモニタ(monitor)6と、プログラム(program)やデータなどを記憶する記憶装置7とを具備している。
撮影テーブル10は、被検体40を載せて走査ガントリ20の開口部Bに搬入・搬出するクレードル(cradle)12を具備している。クレードル12は、撮影テーブル10に内蔵するモータ(motor)で昇降および水平直線移動される。なお、ここでは、被検体40の体軸方向すなわちクレードル12の水平直線移動方向をz方向、鉛直方向をy方向、z方向およびy方向に垂直な水平方向をx方向とする。
走査ガントリ20は、回転部15と、回転部15を回転可能に支持する支持部16とを有する。回転部15には、X線管21と、X線管21を制御するX線コントローラ(controller)22と、X線管21から発生したX線81をコリメート(collimate)するコリメータ(collimator)23と、X線管21から照射され、被検体40を透過したX線81を検出するX線検出器24と、X線検出器24の出力を投影データに変換して収集するデータ収集装置(DAS;Data Acquisition System)25と、X線コントローラ22,コリメータ23,DAS25の制御を行う回転部コントローラ26とが搭載される。X線検出器24は、例えば、z方向の幅が0.625〔mm〕の検出器列がz方向に256列配列された多列検出器である。支持部16は、制御信号などを操作コンソール1や撮影テーブル10と通信する制御コントローラ29を具備する。回転部15と支持部16とは、スリップリング(slip ring)30を介して電気的に接続されている。
図2は、本実施形態におけるX線管の概略構成とX線線質のz方向の不均一性を示す図である。図2に示すように、X線管21は、陽極21aおよび陰極21cを有しており、これらはz方向に所定の距離をおいて配置されている。陰極21cから放出された電子ビームが陽極21aに衝突し、焦点21fからチャネル方向およびz方向に広がるX線ビーム81を放射する。X線ビーム81の線質は、陽極21a側が陽極内をX線が透過する距離が長いため、X線が硬くなり(実効X線エネルギーが高い方にシフトし)、陰極21c側が陽極内をX線が透過する距離が短いため、X線が軟らかくなる(実効X線エネルギーが高い方にシフトしない)。これをX線線質のヒール効果という。なお、X線管21およびX線検出器を回転軸ICのまわりに回転させて、1回のコンベンショナルスキャンを行った場合にスキャンされるz方向のスキャン領域Rは、回転軸IC上でのX線81のz方向の幅dの領域となる。また、スキャン領域Rにおいて断層像が生成される各Z座標位置は、陽極側においては中心からA1〜ANとし、陰極側においては中心からB1〜BNとする。
図3は、本実施形態によるX線CT装置の構成を機能的に表した機構ブロック図である。この図では、操作コンソールの要部を機能的に表している。
X線CT装置100の操作コンソール1は、スキャン条件設定部51、スキャン制御部52、モノクロマチック断層像生成部(生成手段)53、目標実効X線エネルギー設定部54(設定手段)、処理条件記憶部(記憶手段)55、および表示制御部(表示手段)56を備えている。
スキャン条件設定部51は、操作者による入力に基づいてスキャン条件を設定するが、ここでは、少なくともz方向のスキャン範囲SR、すなわちスキャン開始位置Zsおよびスキャン終了位置Zfを設定する。
スキャン制御部52は、撮影テーブル10および走査ガントリ20を制御して、被検体40のスキャン範囲SRに対してコンベンショナルスキャンによるデュアルエネルギー撮影を行う。例えば、X線管電圧を互いに異なる第1のX線管電圧と第2のX線管電圧とに1ビュー(view)または数ビュー単位で交互に切り換えながらコンベンショナルスキャンを行って、所定ビュー角度分の投影データを収集する。あるいは、X線管電圧を第1のX線管電圧にしてコンベンショナルスキャンを1回転行って、所定ビュー角度分の投影データを収集し、X線管電圧を第2のX線管電圧に切り換えてコンベンショナルスキャンを1回転行って、所定ビュー角度分の投影データを収集する。これにより、第1のX線管電圧のX線による第1のX線管電圧投影データと、第2のX線管電圧のX線による第2のX線管電圧投影データとを収集する。スキャン範囲SRが1回のコンベンショナルスキャンでスキャン可能なz方向のスキャン領域Rを越えているときは、このようなコンベンショナルスキャンを複数回、すなわち、スキャン領域がz方向に隣接、または一部がオーバーラップするように、z方向における複数の位置で行う。なお、上記第1および第2のX線管電圧は、例えば140〔kVp〕と80〔kVp〕である。また、上記所定ビュー角度分は、例えばπ+X線ビーム(beam)のファン(fan)角α〔rad〕分または2π〔rad〕分である。
モノクロマチック断層像生成部53は、スキャン範囲SRの各位置について、当該位置に対応する第1および第2のX線管電圧投影データに基づいて、モノクロマチック断層像を生成する。モノクロマチック断層像は、X線がより単色に近い所定の実効X線エネルギーのX線にて被検体40を撮影した場合に得られる断層像と同等の断層像であり、ビームハードニングの影響が低減されている断層像である。この断層像の実効X線エネルギーは、モノクロマチック断層像の生成処理における処理条件を変えることで自由に変化させることができる。
ここで、モノクロマチック断層像の生成処理について説明する。
図4は、モノクロマチック断層像を生成する処理を概略的に示す図である。図4に示すように、まず、第1および第2のX線管電圧投影データPHV,PLVに対して、対数変換、線質硬化補正、X線検出器の感度補正等を含む所定の前処理を行う。次に、前処理された第1および第2のX線管電圧投影データPHV,PLVに所定の再構成関数を重畳する。再構成関数が重畳された第1および第2のX線管電圧投影データPHV,PLVに対して互いに異なる第1および第2の高次加重加算処理を行う。または再構成関数を重畳する前の第1および第2のX線管電圧投影データPHV,PLVに対して高次加重加算処理を行い、第1の物質の密度分布を強く表す第1の物質密度投影データと、第2の物質の密度分布を強く表す第2の物質密度投影データとを得る。
被検体の投影データまたはこれを基に再構成される断層像は、互いに異なる2種類の物質の密度分布を表す投影データまたはそのX線吸収係数を表す投影データの高次加重加算処理または加重加算処理により求められる。このため、第1のX線管電圧投影データPHVと第2のX線管電圧投影データPLVに対して、第1の高次加重減算処理を行うことにより、第1の物質の成分が抑制され、第2の物質の密度分布を強く表す第2の物質密度投影データPが得られる。同様に、第1のX線管電圧投影データPHVと第2のX線管電圧投影データPLVに対して、第2の高次加重減算処理を行うことにより、第2の物質が抑制され、第1の物質を強く表す第1の物質密度投影データが得られる。
ここでは、一例として、第1の物質を水、第2の物質をヨウ素とし、第1の物質密度投影データとして、水の密度分布を表す水密度投影データPwを得、第2の物質密度投影データとして、ヨウ素の密度分布を表すヨウ素密度投影データPioを得る。
次に、水密度投影データPwと、ヨウ素密度投影データPioに対して、必要に応じて画像再構成関数を重畳し、それぞれ画像再構成処理を行い、水密度断層像Gwとヨウ素密度断層像Gioとを得る。
なお、第1の高次加重減算処理の係数は、水密度断層像Gwにおいてヨウ素の密度が略0(ゼロ)になるように定める。また、第2の高次加重減算処理の係数は、ヨウ素密度断層像Gioにおいて水の密度が略0(ゼロ)になるように定める。
次に、図4に示すように、水密度断層像Gwとヨウ素密度断層像Gioとを各実効X線エネルギーにおける水とヨウ素のX線吸収値を考慮した加重加算係数を用いて、加重加算処理を行うことで、所定の実効X線エネルギー相当、X線管電圧NV相当のモノクロマチック断層像Gmを得る。
モノクロマチック断層像Gmは、例えば次の数式に従って加重加算処理を行うことにより求めることができる。
Figure 0005595724
ここで、keV1はX線管電圧NVに対応する実効X線エネルギー、μw(keV1)は実効X線エネルギーkeV1のX線に対する水のX線吸収係数、μio(keV1)は実効X線エネルギーkeV1のX線に対するヨウ素のX線吸収係数、kcはX線管電圧NV相当の断層像の画素値をCT値に変更するための変更係数である。なお、CT値は、周知の通り、物質のX線吸収の程度を示す値であり、空気のCT値は−1000〔HU〕、水のCT値は0〔HU〕で表される。
モノクロマチック断層像Gmを求めるための加重加算処理を表す数式5において、水密度断層像Gwに乗算する重み係数はkc・μw(keV1)であり、ヨウ素密度断層像Gioに乗算する重み係数はkc・μio(keV1)である。これらのμw,μioは、実効X線エネルギーkeV1により変化する。
ちなみに、上記の手法では、第1および第2のX線管電圧投影データに対して、互いに異なる第1および第2の加重減算処理を行って2種類の物質密度投影データを得、これら2種類の物質密度投影データをそれぞれ画像再構成処理して、第1および第2の物質密度断層像を得ている。しかし、第1および第2のX線管電圧投影データをそれぞれ画像再構成処理して2種類の断層像を得、これら2種類の断層像に対してビームハードニング処理を行った後、互いに異なる第1および第2の加重減算処理を行って、第1および第2の物質密度断層像を得ることもできる。
また、上記の加重減算処理や加重加算処理としては、一次線形加重減算処理や一次線形加重加算処理に限らず、高次線形加重減算処理や高次線形加重加算処理などを用いることもできる。
なお、モノクロマチック断層像Gmの生成処理の詳細については、例えば米国特許文献US2009/0052612A1を参照されたい。
ところで、X線管から放射されるX線の線質は、ヒール効果により、z方向に不均一となる。つまり、第1のX線管電圧によるX線および第2のX線管電圧によるX線の線質が、X線焦点の陽極側と陰極側とで異なる。そのため、上記のモノクロマチック断層像Gmの生成処理において、この処理上の実効X線エネルギーkeV1を固定しても、コンベンショナルスキャンのz方向のスキャン領域Rに対する位置が変わると、その位置について生成されるモノクロマチック断層像Gmの真の実効X線エネルギーも陽極側と陰極側とで僅かに変化する。すなわち、同じスキャン領域Rにおけるモノクロマチック断層像Gmであっても、同じ物質に対応する画素値が断層像間で僅かにずれることとなる。
そこで、z方向の所定の位置についてモノクロマチック断層像Gmを生成する場合、この所定の位置のスライスがコンベンショナルスキャンされた時のスキャン領域Rに対するこの位置に応じて、モノクロマチック断層像Gmの生成処理における処理条件を変え、ヒール効果による画素値のずれを低減するようにする。
ここで、その具体的な方法の一例について説明する。ただし、生成するモノクロマチック断層像Gmの実効X線エネルギーとして目標とすべき実効X線エネルギー(以下、目標実効X線エネルギーという)keVaを65〔keV〕とし、スキャン領域Rにおける断層像の数を、z方向の位置A128〜A1,B1〜B128についての256枚とする。
まず、図5に示すようなファントム42を用意する。このファントム42は、水の入ったアクリル円柱容器の中に、例えば、X線管電圧120〔kVp〕でCT値100〔HU〕から500〔HU〕程度までのヨウ素水溶液が入った細い円柱容器を数本配置したファントムである。ファントム42の大きさは、アクリル円柱容器の長さはスキャン領域Rを越える程度の長さ、例えば30〔cm〕程度の長さであり、その径は例えば20〔cm〕程度であり、内部の円柱容器の内径は例えば1.5〔cm〕程度である。
次に、図6に示すように、ファントム42をその円柱軸が走査ガントリ20の回転軸ICと一致するように撮影空間に設置し、コンベンショナルスキャンまたはシネスキャンによりデュアルエネルギー撮影する。
処理上の実効X線エネルギーkeV1を65〔keV〕として、z方向の各位置A128〜A1,B1〜B128のモノクロマチック断層像Gmを生成する。これらのモノクロマチック断層像Gmに基づいて、z方向の各座標位置におけるファントム42内のヨウ素水溶液部分の画素値(CT値)を求めると、図7に示すようにその画素値giがz方向に変化する。つまり、陰極側のX線がより軟らかく、陽極側のX線がより硬くなっているため、X線の線質がz方向に異なり、デュアルエネルギー撮影によるモノクロマチック断層像Gmにおけるヨウ素水溶液部分が一定の画素値でなくなっている。そこで、例えばA1,B1の断層像のヨウ素水溶液部分が210〔HU〕で、これにz方向の各座標位置の断層像のヨウ素水溶液部分の画素値を合わせることを考える。例えば、B64の断層像のヨウ素水溶液部分の画素値が220〔HU〕だとすると、図8に示すようなz方向座標位置がB64のモノクロマチック断層像Gmの画素値giの変化曲線において、keV1が65〔keV〕で220〔HU〕だったものを、A1,B1の断層像のヨウ素水溶液部分の画素値210〔HU〕に合わせるために、B64のモノクロマチック断層像GmのkeV1を67〔keV〕にして、ヨウ素水溶液部分の画素値を210〔HU〕にする。
このような調整を、z方向の各座標位置の断層像について行えば、z方向におけるヨウ素に対する画素値を均一にすることができ、他の物質についても画素値を略均一にすることができる。
目標実効X線エネルギー設定部54は、操作者による入力に基づいて、目標実効X線エネルギーkeVtを設定する。なお、目標実効X線エネルギーkeVtは、別の言い方をすると、従来のX線CT撮影により被検体40を撮影することを想定した場合に、設定したいと考えるX線管電圧と相関がある実効X線エネルギーである。
処理条件記憶部55は、モノクロマチック断層像生成部53が、目標実効X線エネルギーkeVtに合わせてモノクロマチック断層像Gmを生成する際に、その生成処理に用いるべき処理条件を、複数の実効X線エネルギーについて記憶している。ただし、上述したように、処理条件は、モノクロマチック断層像Gmの生成対象となるz方向の位置に応じて変える必要がある。したがって、処理条件記憶部55は、実際には、1回のコンベンショナルスキャンによるスキャン領域Rにおけるz方向の位置と、モノクロマチック断層像生成部53がこの位置の断層像について、目標実効X線エネルギーkeVtに合わせてモノクロマチック断層像Gmを生成する際に、その生成処理に用いるべき処理条件との関係(以下、処理条件関係という)を記憶している。そして、この処理条件関係は、モノクロマチック断層像生成部53がスキャン領域Rにおける各位置の断層像を生成した場合に、これらの断層像における所定の物質(空気は除く)に対応する画素値(CT値)が実質的に一定となるように定められた関係である。所定の物質としては、例えば、水、脂肪、ヨウ素、およびカルシウムの少なくとも1つを考えることができる。
なお、処理条件としては、例えば、上記のモノクロマチック断層像Gmの生成処理における加重減算処理や加重加算処理の重み付けなどを考えることができるが、本例では、この加重加算処理の重み付けとし、より具体的には、処理上の実効X線エネルギーkeV1の値とする。一般的に、処理上の実効X線エネルギーkeV1は、操作者により所望の値が設定される。そのため、実装では、処理上の実効X線エネルギーkeV1を、元々変動するパラメータ(parameter)の1つと考えられるので、これを、生成する断層像のz方向の位置に応じて変化させる処理条件とするとよい。
また、処理条件関係は、上記の所定の物質を含んでいるファントムをコンベンショナルスキャンにより撮影し、これによって得られた断層像の画素値に基づいて定めることができる。例えば、図5に示すようなファントム42を、コンベンショナルスキャンまたはシネスキャンによりデュアルエネルギー撮影する。スキャン領域Rの中心付近である、z方向の位置A1またはB1について、処理上の実効X線エネルギーkeV1を所定の値keVaにしてモノクロマチック断層像Gmを生成し、この断層像におけるヨウ素水溶液に対応する画素値gi0を求める。そして、スキャン領域Rの各位置AN〜A2,B2〜BNのモノクロマチック断層像Gmを、処理上の実効X線エネルギーkeV1を変化させながら生成し、これらの断層像におけるヨウ素水溶液に対応する画素値が、前記の画素値gi0と一致するような処理上の実効X線エネルギーkeV1を各断層像の位置ごとに求める。これにより、目標実効X線エネルギーkeVtがkeVaであるときに採用すべき処理条件関係として、スキャン領域Rにおけるz方向の位置と、この位置のモノクロマチック断層像Gmを生成する際に用いるべき処理上の実効X線エネルギーkeV1との関係を求めることができる。あとは、値keVaを変えながら同様のことを行い、目標実効X線エネルギーkeVtとして設定可能な複数の値にそれぞれ対応した処理条件関係を求める。
図9に、処理条件関係の一例を示す。この例は、目標実効X線エネルギーkeVt=65〔keV〕に対応する処理条件関係である。z方向の位置SLがスキャン領域Rの略中心であるA1,B1であるときには、処理上の実効X線エネルギーkeV1=65〔keV〕である。一方、z方向の位置SLが陽極側に寄ると、処理上の実効X線エネルギーkeV1は徐々に小さくなり、スキャン領域Rで最も陽極側のANになると、keV1=60〔keV〕程度になる。また、z方向の位置SLが陰極側に寄ると、処理上の実効X線エネルギーkeV1は徐々に大きくなり、スキャン領域Rで最も陰極側のBNになると、keV1=70〔keV〕程度になる。z方向にこのような実効X線エネルギー値の調整が可能である。
なお、モノクロマチック断層像生成部53は、処理条件記憶部55に記憶されている複数の関係のうち、目標実効X線エネルギーkeVtに対応する関係を参照し、モノクロマチック断層像Gmの生成対象であるスライスをコンベンショナルスキャンした時のそのスキャン領域における当該スライスの位置に基づいて、生成処理上の実効X線エネルギーkeV1を決定する。
表示制御部56は、モノクロマチック断層像生成部53により生成されたモノクロマチック断層像Gm、またはこのモノクロマチック断層像Gmに基づいて再構成された断層像をモニタ6の画面に表示する。例えば、スキャン範囲SRの各z方向の位置について生成されたモノクロマチック断層像Gmに基づいて、z方向とは異なる所定の方向に沿った断層像、例えば、MPR画像やオブリーク画像を再構成して表示する。
これより、本実施形態のX線CT装置における処理の流れについて説明する。
図10は、本実施形態のX線CT装置における処理の流れを示すフローチャートである。
ステップ(step)T1では、操作者による入力に基づいて、被検体40のz方向のスキャン範囲SRを設定する。図11に一例を示す。この例では、クレードル12上の被検体40のz方向をZ座標として、被検体40の首に設定されたスキャン開始位置Zsと、腰に設定されたスキャン終了位置Zfとの間が、スキャン範囲SRである。またこの例では、スキャン範囲SRのz方向の幅は、コンベンショナルスキャン1回分のスキャン領域Rのz方向の幅をdとして、その4倍の長さ4dである。
ステップT2では、被検体40のスキャン範囲SRを、コンベンショナルスキャンによりデュアルエネルギー撮影する。図11の例では、スキャン範囲SRの幅が4dであるから、スキャン領域Rが空間的に隣接する4回分のコンベンショナルスキャンS1〜S4を行う。なお、この例では、図11に示すように、コンベンショナルスキャンS1〜S4に対してスキャン領域R1〜R4がそれぞれ対応する。
ステップT3では、操作者による入力に基づいて、目標実効X線エネルギーkeVtを設定する。
ステップT4では、記憶されている複数の処理条件関係の中から、設定された目標実効X線エネルギーkeVtに合った処理条件関係を特定する。目標実効X線エネルギーkeVtと同じ実効X線エネルギーに対応する処理条件関係がある場合には、その処理条件関係を特定する。同じ実効X線エネルギーに対応する処理条件関係がない場合には、目標実効X線エネルギーkeVtに最も近い実効X線エネルギーに対応する処理条件関係を特定する。あるいは、目標実効X線エネルギーkeVtに近い実効X線エネルギーに対応する処理条件関係を複数指定し、これらの補間により目標実効X線エネルギーkeVtに対応する処理条件関係を生成して特定する。
ステップT5では、モノクロマチック断層像を生成する。
図12は、モノクロマチック断層像の生成処理を示すフローチャートである。
ステップT51では、変数i,kを初期化し、i=1,t=1とする。
ステップT52では、スキャン領域Riにおけるz方向の位置SLtを処理対象として選択する。
ステップT53では、ステップT4にて特定された処理条件関係を参照し、z方向の位置SLtの位置に基づいて、モノクロマチック断層像の生成処理に用いる処理条件、すなわち処理上の実効X線エネルギーkeV1を特定する。
ステップT54では、ステップT53にて特定された処理条件を用いて、スキャン領域Riにおけるz方向の位置SLtのモノクロマチック断層像Gmを生成する。
ステップT55では、選択されたz方向の位置SLtが最後の位置(t=m)であるかを判定し、最後であればステップT57に進む。最後でなければステップT56に進んでtを1だけインクリメント(increment)して、ステップT52に戻る。
ステップT57では、選択されたスキャン領域Riが最後のスキャン領域(i=n)であるかを判定し、最後であれば処理を終了する。最後でなければステップT58に進んでiを1だけインクリメントして、ステップT52に戻る。
ステップT6では、生成されたモノクロマチック断層像Gmに基づいて、MPR画像やオブリーク画像などを再構成し表示する。
図13に、本実施形態により表示されるxz面のMPR画像の一例を示す。また、図14に、従来の方法により表示されるxz面のMPR画像の一例を示す。図13および図14に示すこれらの画像G0,G1は、図11の例のように、スキャン開始位置Zsからスキャン終了位置Zfまで、コンベンショナルスキャンを4回連続して行い、スキャン領域R1〜R4がz方向に隣接した空間に対応したMPR画像の例である。z方向に隣接する複数回のコンベンショナルスキャンを行って断層像を生成する場合、硬いX線でスキャンされた断層像と軟らかいX線でスキャンされた断層像とが隣り合わせとなる。そのため、従来の方法によれば、xz面やyz面などのMPR画像では、物質の画素値がz方向に不均一となり、図14に示すように、z方向に断層像の不連続線Atが発生する。例えば、ヨウ素を含む造影剤の入った血管のCT値がずれてしまい、バンディングアーチファクトとして見えてしまう。一方、本実施形態によれば、xz面やyz面などを断面とするMPR画像でも、物質に対応する画素値がz方向の略均一となり、図13に示すように不連続線やバンディングアーチファクトが発生しない。
このような本実施形態によれば、デュアルエネルギー撮影により、モノクロマチック断層像を生成する処理を用いてスキャン範囲の断層像を生成することとし、さらに、物質と画素値との対応関係を決める上記処理の条件を、上記処理でスキャン範囲の各断層像を生成した場合に、これらの断層像における所定の物質に対応する画素値が実質的にz方向において均一となるように、その断層像の位置に応じて変えることができる。これにより、X線のヒール効果に起因する、スキャン範囲の各断層像における物質に対応する画素値の不均一性を低減することができる。
また、本実施形態によれば、ヒール効果によるX線の線質のz方向の不均一性を、金属などで形成された物理的なX線フィルタ(filter)で是正するのではなく、デュアルエネルギー画像再構成アルゴリズムで補正するので、X線フィルタによるX線強度の減弱を防ぐことができ、X線検出器において高いSN比で信号を得ることができる。
ちなみに、本実施形態におけるX線管の焦点は、一般的に、陽極側のX線検出器から見た焦点のz方向の大きさが小さくなり、陰極側のX線検出器から見た焦点のz方向の大きさが大きくなる。そのため、コンベンショナルスキャンやシネスキャンにおいて、断層像のスライス厚は、陽極側は薄くなり、陰極側は厚くなる。つまり、断層像のz方向の空間分解能が均一でなくなってしまう。コンベンショナルスキャンやシネスキャンにおけるスライス厚は、例えばxy平面に対して角度θだけ傾いたタングステンワイヤ(tungsten wire)を含んでいるファントムを用いて各断層像を得、この断層像に映ったタングステンワイヤの長さLから、スライス厚D=L・tanθとして求めることができる。このスライス厚Dをz方向に一定に揃えるのであれば、例えば特開2007−325853号公報の段落[0125]〜[0131]の数式に示すようなz方向フィルタを用いて、各断層像の列方向フィルタの係数を調整する。これにより、断層像のz方向のスライス厚の不均一さを取り除き、z方向の空間分解能をより均一にすることができる。
以上、発明の実施形態について説明したが、発明の実施形態は上記の実施形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態を考えることができる。
1 操作コンソール
2 入力装置
3 中央処理装置
5 データ収集バッファ
6 モニタ
7 記憶装置
10 撮影テーブル
12 クレードル
15 回転部
16 支持部
20 走査ガントリ
21 X線管
21a 陽極
21c 陰極
21f 焦点
22 X線管コントローラ
23 コリメータ
24 X線検出器
25 データ収集装置(DAS)
26 回転部コントローラ
29 制御コントローラ
30 スリップリング
40 被検体
42 ファントム
51 スキャン条件設定部
52 スキャン制御部
53 モノクロマチック断層像生成部
54 目標実効X線エネルギー設定部
55 処理条件記憶部
56 表示制御部
81 X線
100 X線CT装置

Claims (8)

  1. 被検体の体軸方向に線質が異なるX線を放射するX線管と、
    多列検出器と、
    前記被検体のスキャン範囲に対してコンベンショナルスキャンによりデュアルエネルギー撮影を行い、第1のX線管電圧のX線による第1の投影データと、前記第1のX線管電圧とは異なる第2のX線管電圧のX線による第2の投影データとを収集するデータ収集手段と、

    前記第1および第2の投影データに基づいて、所望の実効X線エネルギーのX線にて撮影した場合に得られる画像を得るための処理を行い、前記体軸方向における複数の位置の画像を生成する生成手段と、

    1回のコンベンショナルスキャンによりスキャンされる前記体軸方向の領域における各位置と、該位置の画像を生成する際に用いるべき前記条件との関係であって、前記領域における各位置の画像を前記処理により生成した場合に、これらの画像における所定の物質の画素値が一定となるように定められた関係を記憶する記憶手段とを備えており、

    該生成手段は、前記記憶されている関係を参照して、生成される画像の実質的な実効X線エネルギーが調整可能な前記処理の条件を、生成する画像の前記体軸方向の位置に応じて変えるX線CT装置。
  2. 操作者による入力に基づいて、前記所望の実効X線エネルギーを設定する設定手段をさらに備えており、
    前記記憶手段は、複数の実効X線エネルギーについて、該実効X線エネルギーが前記所望の実効X線エネルギーである場合に参照すべき前記関係を記憶しており、

    前記生成手段は、前記記憶されている複数の関係のうち前記所望の実効X線エネルギーと同じ実効X線エネルギーに対応する関係若しくはその近傍の実効X線エネルギーに対応する関係、または該関係を用いた補間により得られる関係を参照する請求項に記載のX線CT装置。
  3. 前記処理は、前記複数の位置の各々について、該位置のスライスに対応する前記第1および第2の投影データに対して互いに異なる第1および第2の加重減算処理を行って、2種類の投影データを得、該2種類の投影データをそれぞれ画像再構成処理して第1および第2の画像を得、該第1および第2の画像に対して加重加算処理を行う処理であり、

    前記条件は、前記第1および第2の加重減算処理および/または前記加重加算処理に用いる重み付けである請求項1または請求項2に記載のX線CT装置。
  4. 前記処理は、前記複数の位置の各々について、該位置のスライスに対応する前記第1および第2の投影データをそれぞれ画像再構成処理して2種類の画像を得、該2種類の画像に対して互いに異なる第1および第2の加重減算処理を行って、第1および第2の画像を得、該第1および第2の画像に対して加重加算処理を行う処理であり、

    前記条件は、前記第1および第2の加重減算処理および/または前記加重加算処理に用いる重み付けである請求項1または請求項2に記載のX線CT装置。
  5. 前記所定の物質は、水、脂肪、ヨウ素、およびカルシウムの少なくとも1つである請求項1から請求項のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  6. 前記関係は、前記所定の物質を含んでいるファントムをコンベンショナルスキャンして得られた画像の画素値に基づいて定められている請求項1から請求項のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  7. 前記スキャン範囲は、1回のコンベンショナルスキャンによりスキャンされる前記体軸方向の領域より広い範囲であり、
    前記データ収集手段は、前記領域が前記体軸方向に隣接または一部重複した複数回のコンベンショナルスキャンを行う請求項1から請求項のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  8. 前記生成された画像に基づいて、前記体軸方向とは異なる所定の方向に沿った画像を再構成し表示する表示手段をさらに備えている請求項に記載のX線CT装置。
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