JP5040505B2 - 印刷データ作成装置と方法とプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像オブジェクトの圧縮データを取得し、その圧縮データを展開することによって展開データを作成し、その展開データを変換することによって印刷データを作成する技術に関する。特に、バンド単位で印刷データを作成する技術に関する。
下記の特許文献1には、バンド単位で印刷データを作成するプリンタが開示されている。ヘッドの1走査分の画像部分(バンド)に相当する容量のメモリにラスタイメージデータを順次展開していくため、ヘッドのノズル数とバンドの横幅の長さで決まる容量の部分的なメモリ領域があれば、印刷することが可能である。この特許文献1には、画像オブジェクトを回転処理して印刷することも開示されている。
特開2001−119560号公報
しかしながら、画像オブジェクトを回転処理して印刷する場合、ラスタイメージデータを順次展開しても、印刷するバンドと、ラスタイメージデータに展開した画像部分とが対応していないため、画像オブジェクトをすべてラスタイメージデータに展開する必要があり、メモリの負担が大きくなる。
本明細書によって開示される技術は、上記の実情に鑑みて創作されたものであり、画像オブジェクトの圧縮データから印刷データを効率的に作成することを目的とする。
本発明は、バンド単位で印刷データを作成する印刷データ作成装置であり、外部装置から、一又は複数の画像オブジェクトの圧縮データである特定の圧縮データに含まれる複数個の部分圧縮データのそれぞれを順次取得する取得手段と、前記複数個の部分圧縮データのそれぞれを順次展開することによって、複数個の部分展開データのそれぞれを順次作成する展開データ作成手段と、1個の部分圧縮データから1個の部分展開データが作成される毎に、当該1個の部分圧縮データを消去する圧縮データ消去手段と、1個の部分展開データが作成される毎に、当該1個の部分展開データがいずれのバンドの印刷データを作成するために必要であるのかを特定するバンド特定手段と、1個の部分展開データについてバンドが特定される毎に、当該1個の部分展開データを消去する展開データ消去手段と、
1個の部分展開データについてバンドが特定される毎に、当該バンドと、当該1個の部分展開データの元の1個の部分圧縮データのデータ範囲と、が対応づけられている対応情報を、特定のメモリ領域に記憶させるバンド−データ範囲記憶手段と、前記複数個の部分展開データのそれぞれについて前記対応情報が前記特定のメモリ領域に記憶された後に、印刷データが作成されるべき対象バンドに対応づけられている対象データ範囲を前記特定のメモリ領域から特定する範囲特定手段と、前記外部装置から、前記特定の圧縮データのうち、前記対象データ範囲を有する対象圧縮データを再取得する再取得手段と、前記対象圧縮データを展開することによって対象展開データを作成し、前記対象展開データを印刷データに変換することによって、前記対象バンドの印刷データを作成する印刷データ作成手段とを備える印刷データ作成装置である。
本明細書によって開示される一つの形態の技術は、バンド単位で印刷データを作成する印刷データ作成装置である。この印刷データ作成装置は、取得手段と展開データ作成手段とバンド特定手段と消去手段とバンド−データ範囲記憶手段と範囲特定手段と印刷データ作成手段とを備える。取得手段は、一又は複数の画像オブジェクトの圧縮データを取得する。展開データ作成手段は、取得手段によって取得された圧縮データを部分的に展開することによって展開データを作成することを繰り返す。なお、展開データ作成手段は、画像オブジェクトの全ての圧縮データが取得手段によって取得された後に、その圧縮データを部分的に展開することを開始してもよい。また、後述するように、取得手段は、少しずつ圧縮データを取得するようにしてもよい。この場合、展開データ作成手段は、取得手段によって圧縮データが取得される毎に展開データを作成してもよい。
バンド特定手段は、展開データ作成手段によって作成された展開データがいずれのバンドの印刷データを作成するために必要であるのかを特定することを繰り返す。消去手段は、バンド特定手段によってバンドが特定された展開データを消去することを繰り返す。上述したように、バンド特定手段は、圧縮データから作成された展開データに基づいて、その展開データがいずれのバンドの印刷データを作成するために必要であるのかを特定する。これにより、バンドと、そのバンドの印刷データを作成するために必要な圧縮データのデータ範囲との関係が明らかになる。バンド−データ範囲記憶手段は、この関係を記憶する。即ち、バンド−データ範囲記憶手段は、バンド特定手段によって特定された情報に基づいて、バンドと、そのバンドの印刷データを作成するために必要な圧縮データのデータ範囲とを対応づけて記憶する。範囲特定手段は、印刷データが作成されるべきバンドに対応づけられているデータ範囲をバンド−データ範囲記憶手段から特定する。印刷データ作成手段は、範囲特定手段によって特定されたデータ範囲の圧縮データから印刷データを作成する。これにより、1バンド分の印刷データが完成することになる。
上記の技術では、バンドと、そのバンドの印刷データを作成するために必要な圧縮データのデータ範囲との関係を導き出す。この関係さえわかれば、各バンドの印刷データを作成する際に、そのバンドを作成するのに必要な圧縮データを特定することができる。例えば、1つのバンドの印刷データを作成する際に、そのバンドを作成するのに必要な圧縮データのみを展開することができる。各バンドの印刷データを作成する際に、全ての圧縮データ(もしくはほぼ全ての圧縮データ)を展開する必要がない。本技術では、バンドと圧縮データのデータ範囲との関係を作成するための処理時間が必要ではあるが、その関係さえ構築してしまえば、各バンドの印刷データを作成するための処理時間は短くて済む。しかも、上記の技術では、圧縮データの展開、バンドの特定、及び、展開データの消去を繰り返すことによって、バンドと圧縮データのデータ範囲との関係を作成する。全ての圧縮データから作成される展開データをキャッシュしておく手法を採用しないために、メモリの使用量を抑えることができる。この技術を利用すると、印刷データを効率的に作成することを実現することができる。
なお、展開データ作成手段は、1つの画像オブジェクトのみが存在する場合に、その画像オブジェクトの圧縮データを部分的に展開することを繰り返してもよい。また、展開データ作成手段は、例えば2つの画像オブジェクトが存在する場合に、一方の画像オブジェクトの全ての圧縮データを展開し、次いで他方の画像オブジェクトの圧縮データの全てを展開してもよい。この場合も、展開データ作成手段が圧縮データを部分的に展開することを繰り返していると言える。
上述したように、展開データ作成手段は、画像オブジェクトの全ての圧縮データが取得手段によって取得された後に、その圧縮データを部分的に展開することを実行してもよい。一方において、取得手段は、外部から所定サイズの圧縮データを取得することを繰り返してもよい。なお、「所定サイズ」は、必ずしも一定サイズである必要はない。例えば、取得手段は、あるタイミングにおいては1000バイトの圧縮データを取得し、別のタイミングでは900バイトの圧縮データを取得してもよい。展開データ作成手段は、上記の所定サイズの圧縮データを展開することによって展開データを作成することを繰り返してもよい。バンド特定手段は、上記の所定サイズの圧縮データから作成された展開データがいずれのバンドの印刷データを作成するために必要であるのかを特定することを繰り返してもよい。消去手段は、上記の所定サイズの圧縮データから作成された展開データを消去することを繰り返してもよい。
消去手段は、上記の所定サイズの圧縮データから作成された展開データとその圧縮データとを消去することを繰り返す。
この構成によると、展開データのみならず圧縮データも消去されるために、メモリの使用量をより抑えることができる。
展開データのみならず圧縮データも消去される場合、以下の構成を採用してもよい。即ち、印刷データ作成装置は、範囲特定手段によって特定されたデータ範囲の圧縮データを外部から取得する再取得手段をさらに備えていてもよい。この場合、印刷データ作成手段は、再取得手段によって取得された圧縮データを展開することによって展開データを作成し、その展開データを印刷データに変換することによって印刷データを作成する。
印刷データ記憶装置は、展開データ記憶手段と印刷データ記憶手段とをさらに備えていてもよい。展開データ記憶手段は、展開データ作成手段によって作成された展開データを記憶してもよい。消去手段は、バンド特定手段によってバンドが特定された展開データを展開データ記憶手段から消去してもよい。印刷データ記憶手段は、印刷データ作成手段によって作成された印刷データを記憶してもよい。
本技術では、バンドと圧縮データのデータ範囲との関係を作成するために、全ての圧縮データを展開する必要がある。ここで作成された展開データから最初のバンド(最初に印刷されるバンド)の印刷データを作成して印刷データ記憶手段に記憶しておくことができる。この場合、バンドと圧縮データのデータ範囲との関係を構築した後に、最初のバンドに対応する圧縮データから印刷データを作成する必要がない。これを実現するために、印刷データ作成装置は、最初のバンドの印刷データを作成するために必要であるとバンド特定手段によって特定された展開データを変換することによって印刷データを作成し、その印刷データを印刷データ記憶手段に記憶させる記憶制御手段をさらに備えていてもよい。
この構成によると、より効率的に印刷データを作成することができる。なお、この構成の場合、バンド−データ範囲記憶手段は、最初のバンドと、その最初のバンドを作成するために必要な圧縮データのデータ範囲とを対応づけて記憶しなくてもよい(ただし記憶してもよい)。
印刷データ作成装置は、一又は複数の画像オブジェクトの回転角度を特定する回転角度特定手段をさらに備えていてもよい。この場合、回転角度特定手段によって特定された上記の回転角度がゼロでない場合のみ、バンド−データ範囲記憶手段に記憶されるべき情報(即ちバンドと圧縮データのデータ範囲との関係)を作成してもよい。
この構成では、回転角度がゼロの場合、バンド−データ範囲記憶手段に記憶されるべき情報が作成されない。なお、回転角度にかかわらず、バンド−データ範囲記憶手段に記憶されるべき情報を作成するようにしてもよい。
本明細書によって開示される技術は、バンド単位で印刷データを作成する印刷データ作成方法として表現することもできる。この印刷データ作成方法は、以下の工程を備える。
(1)一又は複数の画像オブジェクトの圧縮データを取得する取得工程。
(2)取得工程で取得された上記の圧縮データを部分的に展開することによって展開データを作成することを繰り返す展開データ作成工程。
(3)展開データ作成工程で作成された展開データがいずれのバンドの印刷データを作成するために必要であるのかを特定することを繰り返すバンド特定工程。
(4)バンド特定工程でバンドが特定された展開データを消去することを繰り返す消去工程。
(5)バンド特定工程で特定された情報に基づいて、バンドと、そのバンドの印刷データを作成するために必要な圧縮データのデータ範囲とを対応づけて記憶するバンド−データ範囲記憶工程。
(6)印刷データが作成されるべきバンドに対応づけられているデータ範囲をバンド−データ範囲記憶工程で作成された情報から特定する範囲特定工程。
(7)範囲特定工程で特定されたデータ範囲の圧縮データから印刷データを作成する印刷データ作成工程。
この方法を利用すると、印刷データを効率的に作成することができる。
バンド単位で印刷データを作成するためのコンピュータプログラムも有用である。このコンピュータプログラムは、上記の(1)〜(7)の各工程をコンピュータに実行させる。このコンピュータプログラムを利用すると、印刷データを効率的に作成するコンピュータデバイスを実現することができる。
ここでは、以下の実施例に記載の技術の主要な特徴をまとめておく。
(形態1)印刷データ作成装置は、シングルコネクションを利用して外部から画像オブジェクトの圧縮データをダウンロードする。なお、マルチコネクションを利用して並列的に画像オブジェクトの圧縮データをダウンロードしてもよい。
(形態2)画像オブジェクトと各バンドとの相対的な位置関係を決定するレイアウト処理が実行される。レイアウト処理は、XHTML−Printデータに含まれる各画像オブジェクトの位置データに基づいて実行される。
(形態3)印刷媒体に印刷される順に各バンドの印刷データが作成される。1つのバンドのバンド幅は、例えば、インクジェットヘッドが1回の走査によって印刷することが可能である範囲に基づいて設定される。
(形態4)印刷データは、いわゆる二値データである。しかしながら、印刷データは、他の種類のデータ(例えば多値データ)であってもよい。
(形態5)展開データは、例えば、RGBの多階層(例えば256階層)によって表現されるビットマップデータである。印刷データは、展開データより小さい階層によって表現されるビットマップデータである。印刷データの階層数は、プリンタの具体的な構成に依存する。例えば、ドットの有無のみを利用して印刷するプリンタの場合、印刷データは、2階層(例えば0と1)によって表現される。一方において、大ドット、中ドット、小ドット、及び、ドット無を利用して印刷するプリンタの場合、印刷データは、4階層(例えば0と1と2と3)によって表現される。
図1は、印刷媒体100に印刷するために利用される印刷データが複数のバンド112,114,116に分けられている様子を示す。この例の場合、アルファベットの「A」を有する画像オブジェクト120が印刷媒体100に印刷される。画像オブジェクト120を印刷媒体120に印刷するためには、各バンド112,114,116の印刷データが順に作成される。即ち、最初にバンド112の印刷データが作成されて印刷され、次いでバンド114の印刷データが作成されて印刷され、次いでバンド116の印刷データが作成されて印刷される。例えば、バンド112の印刷データを作成する場合、以下の手順に従って処理を実行することを提案することができる。まず、画像オブジェクト120の圧縮データ122を展開することによって展開データを作成し、その展開データを変換することによって印刷データを作成する。次いで、圧縮データ124から印刷データを作成する。さらに、圧縮データ126,128,130から印刷データを順に作成する。これにより、バンド112の印刷データが完成し、その印刷データに従って印刷媒体100に印刷することができる。バンド112の印刷データは、印刷後に消去することができる。次いで、圧縮データ130の続きから圧縮データを展開することによって、バンド114の印刷データを作成することができる。このように、バンド単位で印刷データを作成して印刷することを繰り返すと、印刷が終了したバンドの印刷データを消去していくことができる。このために、メモリの使用量を少なくすることができる。
また、上記の例の場合、画像オブジェクト120の圧縮データを部分的に展開することを繰り返している。即ち、圧縮データ122を最初に展開し、次いで圧縮データ124,126,128,130を順に展開している。この手法を採用せずに、画像オブジェクト120の全ての圧縮データを同時に展開すればよいように思える。しかしながら、この場合、全ての圧縮データから作成された展開データをキャッシュしておく必要があり、メモリの負担が大きい。上記の例のように圧縮データを部分的に展開することを繰り返すようにすると、印刷データに変換された展開データを消去していくことができる。このために、メモリの使用量を少なくすることができる。
上述したように、画像オブジェクトを回転処理して印刷が行なわれることがある。例えば、図2は、画像オブジェクト120が図1の状態から右回りに90度回転した状態を示す。この例の場合も、画像オブジェクト120の圧縮データを部分的に展開することを繰り返すことによって、各バンド112〜116の印刷データを作成することができる。例えば、バンド112の印刷データを作成する場合、圧縮データ122〜130のみならず、圧縮データ130の続きの圧縮データについても展開する必要がある。ほぼ全ての圧縮データを展開しなければ、バンド112の印刷データを作成することができない。また、上記の図1の例の場合、バンド112を作成するために必要な圧縮データ122〜130の続きから圧縮データを展開していけば、バンド114の印刷データを作成することができる。しかしながら、図2の例の場合、バンド112を作成するために必要な圧縮データの続きから圧縮データを展開するわけにはいかない。バンド114の印刷データを作成するためには、全ての圧縮データ(もしくはほぼ全ての圧縮データ)を再び展開しなければならない。同様に、バンド116の印刷データを作成するためにも、全ての圧縮データ(もしくはほぼ全ての圧縮データ)を再び展開しなければならない。これでは、印刷データを作成するための処理時間が長くなってしまう。最初のバンド112の印刷データを作成する際に全ての展開データをキャッシュしておけば、バンド114やバンド116の印刷データを作成する際に、圧縮データを再び展開する必要はなくなる。しかしながら、この場合、上述したようにメモリの負担が大きくなる。
単純に考えると、印刷データが作成されるべきバンドに対応する圧縮データのみを展開すればよいように思える。例えば、バンド112の印刷データを作成する場合、画像オブジェクト120の全ての圧縮データの中から、バンド112の印刷データを作成するために必要な圧縮データのデータ範囲を特定し、そのデータ範囲の圧縮データから印刷データを作成すればよいように思える。しかしながら、圧縮データから展開データを作成してみなければ、その圧縮データがいずれのバンドの印刷データを作成するために必要であるのかがわからない。即ち、圧縮データの状態では、バンドと、そのバンドの印刷データを作成するために必要な圧縮データのデータ範囲との関係がわからない。このために、本明細書によって開示される技術では、以下の手法を採用することによって、印刷データを効率的に作成することを実現する。
図面を参照して本発明の実施例を説明する。図3は、本実施例の多機能機システム2を示す。多機能機システム2は、PC10と多機能機40を備える。
(PCの構成)
PC10は、操作装置12と表示装置14と制御装置16とネットワークインターフェイス24を備える。操作装置12は、キーボードやマウスによって構成されている。ユーザは、操作装置12を操作することによって、様々な情報や指示をPC10に入力することができる。例えば、ユーザは、印刷指示をPC10に入力することができる。この結果、PC10から多機能機40に後述するXHTML−Printデータが送られることになる。表示装置14は、様々な情報を表示することができる。
制御装置16は、CPU18とROM20とRAM22等を有する。CPU18は、ROM20に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。ROM20は、各種のプログラムを記憶している。例えば、ROM20は、後述するXHTML−Printデータを作成して多機能機40に送信する処理を実行するためのプログラムを記憶している。RAM22は、CPU18が処理を実行する過程で生成される様々な情報を一時的に記憶することができる。ネットワークインターフェイス24は、ネットワーク回線60に接続されている。ネットワーク回線60は、多機能機40に接続されている。PC10は、ネットワークインターフェイス24を介して多機能機40と通信可能である。
(多機能機の構成)
多機能機40は、操作装置42と表示装置44と印刷装置46とスキャナ装置48と制御装置50とネットワークインターフェイス58を有する。操作装置42は、複数のキーによって構成されている。ユーザは、操作装置42を操作することによって、様々な情報や指示を多機能機40に入力することができる。表示装置44は、様々な情報を表示することができる。本実施例の印刷装置46は、インクジェットタイプの印刷装置である。印刷装置46は、後述する二値データ(印刷データ)に基づいて印刷用紙に印刷することができる。スキャナ装置48は、原稿をスキャンして画像データを生成することができる。
制御装置50は、CPU52とROM54とRAM56等を有する。CPU52は、ROM54に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。ROM54は、各種のプログラムを記憶している。例えば、ROM54は、XHTML−Printデータに基づいて二値データのレイアウトを決定する処理、画像オブジェクトの圧縮データをダウンロードする処理、圧縮データを展開して展開データを作成する処理、展開データを二値データに変換する処理等を実行するためのプログラムを記憶している。RAM56は、CPU56が処理を実行する過程で生成される様々な情報を一時的に記憶することができる。RAM56に記憶される情報の内容は後で説明する。ネットワークインターフェイス58は、ネットワーク回線60に接続されている。ネットワーク回線60は、PC10に接続されている。多機能機40は、ネットワークインターフェイス58を介してPC10と通信可能である。
(多機能機が記憶するデータの内容)
図4は、多機能機40のRAM56の記憶内容の一例を示す。RAM56は、XHTML−Printデータメモリ(XPM)70と、コンテキストデータメモリ(CDM)72と、展開データメモリ(DDM)86と、バンドメモリ(BM)88と、その他の記憶領域90等を有する。XPM70は、PC10から送信されてくるXHTML−Printデータを記憶することができる。XHTML−Printデータの内容は、後で詳しく説明する。CDM72は、画像オブジェクトのアドレス(ファイル名)74と、メタ情報76と、インデックス78と、圧縮データ80と、受信済フラグ82と、テーブル84とを対応づけて記憶することができる。これらの各データ74〜84の具体的な内容は、後で詳しく説明する。DDM86は、展開データを記憶することができる。BM88は、1バンド分の二値データ(印刷データ)を記憶することができる。記憶領域90は、様々なデータを記憶することができる。記憶領域90に記憶されるデータの内容は、必要に応じて後で説明する。
(PCが実行する処理)
上述したように、ユーザは、PC10の操作装置12を操作することによって、印刷指示を入力することができる。この場合、PC10は、印刷対象のデータからXHTML−Printデータ(詳しくは後述する)を作成する。PC10は、XHTML−Printデータを多機能機40に送信する。この結果、多機能機40は、以下の処理を実行することになる。
(多機能機が実行する処理)
多機能機40が実行する処理について説明する。この処理は、多機能機40のCPU52によって実行される。図5から図7は、PC10からXHTML−Printデータが送られてきた場合に多機能機40が実行する処理のフローチャートを示す。
CPU52は、XHTML−Printデータを受信すると(S10)、そのXHTML−PrintデータをXPM70(図4参照)に記憶させる。次いで、CPU52は、PC10に対するTCPコネクションを確立する(S12)。続いて、CPU52は、XPM70に記憶されているXHTML−Printデータに基づいてレイアウト処理を実行する(S14)。
レイアウト処理の内容について詳しく説明する。図8から図10は、XHTML−Printデータの一部を例示する。図8に示されるように、XHTML−Printデータ300は、基準URI302を含んでいる。基準URI302は、PC10のIPアドレス「192.168.0.100」と「photo」を含んでいる。多機能機40は、この基準URI302に含まれる画像オブジェクト(画像ファイル;後で詳しく説明する)の圧縮データをダウンロードし、それを展開して展開データを作成し、展開データを二値データ(印刷データ)に変換する。XHTML−Printデータ300は、印刷メディアのルールを指定する文字列304と、印刷可能な範囲を指定する文字列306と、印刷媒体のサイズ307と、ブランク308とを含んでいる。このブランク308がどのようにして利用されるのかについては、後で詳しく説明する。
図9に示されるように、XHTML−Printデータ300は、ブランク310を含んでいる(後で詳しく説明する)。また、XHTML−Printデータ300は、画像オブジェクトの位置を指定するデータ315を含んでいる。XHTML−Printデータ300は、1ページ内に整列状態で印刷されるべき8つの画像オブジェクトを含んでいる。即ち、このXHTML−Printデータ300に基づいて印刷されると、8つの画像オブジェクトが1枚の印刷媒体にインデックス印刷される。このために、データ315は、8つの画像オブジェクトのそれぞれの位置データを含んでいる。各画像オブジェクトの位置データは、ブランク320,322,324と幅326と高さ328(後で詳しく説明する)を含んでいる。また、XHTML−Printデータ300は、画像オブジェクトのより詳しい位置を指定するクラス属性340を含んでいる。クラス属性340は、画像オブジェクトの回転角やより詳細なブランク等を指定するものである。
図10に示されるように、XHTML−Printデータ300は、各画像オブジェクトのファイル名352とクラス354を指定するデータ350を含んでいる。例えば、データ350aは、「photo 001.jpg」というファイル名352と、「img_34_0deg」というクラス354を含んでいる。このクラス354は、図9の符号340aのクラス属性に対応する。即ち、データ350aに対応する画像オブジェクトは、「photo 001.jpg」というファイル名352を有するものであり、クラス属性340aに従って回転角や詳細なブランクが決定される。この例の場合、符号340aのクラス属性は、「image_orientation:0deg」を含んでいる。これは、データ350aに対応する画像オブジェクトの回転角が「0」であることを意味する。なお、クラス属性340aに含まれる詳細なブランクについての説明は省略する。
図11は、XHTML−Printデータ300に含まれる各ブランク等がどのような意味を持つのかを説明するための図を示す。符号400は、1ページの印刷媒体(例えば印刷用紙)を示す。印刷媒体400のサイズは、図8のサイズ307によって決定される。この例の場合、レターサイズの印刷媒体400が採用される。ブランク408は、図8のブランク308に対応する。この例の場合、ブランク408は「0.2」(inch)である。ブランク409は、多機能機40によって予め決められている値である。ブランク410は、図9のブランク310に対応する。この例の場合、ブランク410は「0」である。これにより、ページ領域406が画定する。このページ領域406内に複数の画像オブジェクトが配置されることになる。
ページ領域406のブランク422は、図9のブランク322に対応する。例えば、図9の位置データ315aでは、ブランク322が「0」である。このために、ブランク422も「0」になる。ページ領域406のブランク424は、図9のブランク324に対応する。例えば、図9の位置データ315aでは、ブランク324が「0.466」(inch)である。このために、ブランク424も「0.466」(inch)になる。ページ領域406のブランク420は、図9のブランク320に対応する。例えば、図9の位置データ315aでは、ブランク320が「0」である。このために、ブランク420も「0」になる。幅426は、図9の幅326に対応する。例えば、図9の位置データ315aでは、幅326が「3.25」(inch)である。このために、幅426も「3.25」(inch)になる。高さ428は、図9の高さ328に対応する。例えば、図9の位置データ315aでは、高さ328が「2.5」(inch)である。このために、高さ428も「2.5」(inch)になる。
XHTML−Printデータ300に含まれる各ブランク等を参照にすることによって、画像オブジェクトの位置を決定することができる。即ち、図11の例では、符号450で示される領域に1つの画像オブジェクトが配置される。上述したように、XHTML−Printデータ300は、8つの画像オブジェクトのそれぞれの位置データ315(図9参照)を含んでいる。このために、図11の印刷媒体400内における8つの画像オブジェクトの位置を決定することができる。図5のS14のレイアウト処理において、CPU52は、XHTML−Printデータ300から8つの画像オブジェクトの位置を決定する。図12は、印刷媒体400内における画像オブジェクト510,520,530,540の位置を示す。なお、実際には8つの画像オブジェクトが存在するが、図12では、印刷媒体400の上半分のみを示しており、4つの画像オブジェクト510,520,530,540のみを示している。
CPU52は、二値データをバンド単位で作成して印刷する。即ち、1ページの印刷媒体400の印刷に利用される二値データは、複数のバンド480,482,484,486に分けられる。詳しくは後述するが、CPU52は、まず、第1バンド480の二値データを作成して印刷する。次いで、第2バンド482の二値データを作成して印刷する。この処理を第3バンド484以降も繰り返すことによって、1ページの印刷媒体400に対応する全ての二値データが印刷されることになる。なお、1つのバンドのバンド幅(図12の上下方向の長さ)は、インクジェットヘッドの1回の走査で印刷することができる幅である。なお、バンド幅は、他の基準によって定められてもよい。
図5に戻って、CPU52が実行する処理の説明を続ける。S14のレイアウト処理で作成されたレイアウトデータ(画像オブジェクトの位置とバンドとの相対的な位置関係を示すデータ)は、例えば、記憶領域90(図4参照)に一時的に記憶される。レイアウト処理を実行すると、CPU52は、画像オブジェクトの回転角度を特定する(S15)。XHTM−Printデータ300のデータ350(図10参照)から各画像オブジェクト510,520,530,540の回転角度を特定することができる。図10の例では、全ての画像オブジェクト510,520,530,540の回転角度がゼロである。この場合、CPU52は、S15でYESと判断してS16に進む。一方において、回転角度がゼロではない画像オブジェクトが一つでも存在する場合、CPU52は、S15でNOと判断して図19のS100に進む。
S16以降の処理について説明する。S100以降の処理は、後で詳しく説明する。S16では、CPU52は、第1バンド480を処理バンドとして特定する。また、S16では、CPU52は、BM88(図4参照)をクリアする。次いで、CPU52は、処理バンドに画像オブジェクトが含まれているのか否かを判断する(S18)。例えば、図12の例の場合、第1バンド480に画像オブジェクト510,520が含まれている。この場合、CPU52は、S18でYESと判断する。S18でYESの場合、CPU52は、処理対象の画像オブジェクトを特定する(S20)。例えば、図12の例のように2つの画像オブジェクト510,520が存在する場合、一方のオブジェクト(本実施例では画像オブジェクト510とする)を特定する。S20を終えると、図6のS50に進む。
S50では、CPU52は、処理対象の画像オブジェクトのコンテキストデータが存在するのか否かを判断する。図4のCDM72は、画像オブジェクト毎のコンテキストデータを記憶することができる。CPU52は、CDM72の記憶内容をチェックすることによって、処理対象の画像オブジェクトのコンテキストデータが既に作成済であるのか否かを判断する。例えば、図12の第1バンド480が処理バンドである場合、画像オブジェクトのコンテキストデータがまだ存在しない。この場合、S50でNOと判断される。
S50でNOの場合、CPU52は、処理対象の画像オブジェクト510のコンテキストデータを作成してCDM72に記憶させる(S52)。まず、CPU52は、画像オブジェクト510のファイル名「photo 001.jpg」をCDM72に記憶させる。この際、メタ情報76とインデックス78と圧縮データ80には何も記憶されない。また、受信済フラグ82は「0」である。なお、S15でYESと判断されてS16以降の処理が実行される場合、テーブル84が作成されない。テーブル84は、S15でNOと判断されてS100以降の処理が実行される場合に作成される。テーブル84については後で詳しく説明する。
次いで、CPU52は、処理対象の画像オブジェクト510のデータ(本実施例ではJPEGファイル)を所定バイト分(本実施例では「4000バイト」とする)だけ返信するようにPC10にリクエストを送信する(S54)。具体的には、画像オブジェクト510のファイル名「photo 001.jpg」を含むHTTPリクエストを送信する。このHTTPリクエストには、4000バイト分(0〜3999バイトの範囲)のみを返信するように指示する文字列が含まれる。この結果、PC10は、「photo 001.jpg」のJPEGファイルに含まれる4000バイト分のデータを多機能機40に送信する(HTTPレスポンス)。なお、本実施例の多機能機40は、シングルコネクションでPC10とデータ通信を行なう。即ち、CPU52は、複数のHTTPリクエストを同時的に送信しない。CPU52は、1つのHTTPリクエストを送信し、それに対するHTTPレスポンスを受信すると、次のHTTPリクエストを送信する。
ここで、JPEGファイルのデータ構造について説明しておく。図13は、JPEGファイルのデータ構造を簡単に示す。JPEGファイル610は、メタ情報612と圧縮データ614を含む。メタ情報612は、画像に関するパラメータ(解像度等)や圧縮データ614を展開するために必要なパラメータ(ハフマンテーブル等)を含んでいる。圧縮データ614は、画像オブジェクトのJPEG画像データ(後述する展開データ)が圧縮されたものである。JPEGファイル610では、メタ情報612が先頭に存在しており、それに続いて圧縮データ614が存在している。従って、多機能機40が先頭からデータを送信するようにPC10に要求すると、PC10は、メタ情報612を先に返信することになる。
例えば、画像オブジェクト510について図6のS54の処理がはじめて行なわれる場合、CPU52は、先頭から3999バイトまでの範囲を返信することを指示するHTTPリクエストを送信する。図14は、HTTPリクエスト700の一例を示す。HTTPリクエスト700は、画像オブジェクト510のファイル名701を含んでいる。また、HTTPリクエスト700は、データの範囲を示す文字列702を含んでいる。例えば、先頭から3999バイトまでの範囲を送信するように指示する場合、文字列702に「0−3999」という数値が挿入される。この結果、PC10は、先頭から3999バイトまでのデータを含むHTTPレスポンスを多機能機40に返信する。
図15は、HTTPレスポンスの一例を示す。HTTPレスポンス710は、いずれの範囲のデータを返信しているのかを示す文字列712と、JPEGファイル600の総データサイズを示す文字列714を含んでいる。HTTPレスポンス710は、メタ情報(図13の符号612参照)や圧縮データ(図13の符号614参照)を含む。HTTPレスポンス710に含まれるデータは、HTTPリクエスト700の内容に応じて変わる。例えば、JPEGファイル600の先頭から6000バイトまでがメタ情報であり、先頭から3999バイトまでを返信することを指示するHTTPリクエスト700が受信された場合、HTTPレスポンス710は、メタ情報のみを含むことになる。また、上記の例で4000バイトから7999バイトまでを返信することを指示するHTTPリクエスト700が受信された場合、HTTPレスポンス710は、メタ情報と圧縮データの両方を含むことになる。また、上記の例で8000バイトから11999バイトまでを返信することを指示するHTTPリクエスト700が受信された場合、HTTPレスポンス710は、圧縮データのみを含むことになる。なお、図15では、HTTPレスポンス710に含まれる圧縮データ716が例示されている。
図6に示されるS54の処理を行なうと、4000バイト分のデータが多機能機40によって受信される(S56)。CPU52は、CDM72(図4参照)のインデックス78を増加させる。例えば、画像オブジェクト510(photo 001.jpg)について先頭から3999バイトまでの範囲のデータが受信された場合、その画像オブジェクト510に対応するコンテキストデータのインデックス78を「3999」まで増加させる。なお、S56でメタ情報612(図13参照)が受信された場合、CPU52は、そのメタ情報612をCDM72に記憶させる。これにより、CPU52は、CDM72に記憶されているメタ情報612を利用して、後工程(図7のS70)で圧縮データを展開することができる。
次いで、CPU52は、メタ情報を全て受信したのか否かを判断する(S58)。例えば、メタ情報612(図13参照)には、メタ情報自身の全データサイズを計算することができるデータが含まれる。CPU52は、メタ情報612の全データサイズを計算し、その全データサイズを受信したのか否かをインデックス78から判断することができる。S58でNOの場合、CPU52は、S54に戻ってHTTPリクエストを実行する。このHTTPリクエストには、インデックス78に記憶されている値(例えば3999)に続く4000バイト分の範囲(4000〜7999)を送信するように指示する文字列702(図14参照)が含まれる。
S58でYESの場合、メタ情報610が全て受信されたことになる。例えば、JPEGファイル610のメタ情報612が6000バイトのデータである場合、最初のS56の処理で先頭から3999バイトまでの範囲のメタ情報612が受信され、次のS56の処理で4000から6000バイトまでの範囲のメタ情報612(即ち全てのメタ情報)が受信されることになる。この場合、6001から7999バイトまでの圧縮データ614も受信されることになる。この場合、S60の処理が実行される。S60では、CPU52は、圧縮データをCDM72(図4参照)に記憶させる。例えば、画像オブジェクト510(photo 001.jpg)の圧縮データが受信された場合、その画像オブジェクト510のファイル名に対応づけて圧縮データを記憶させる。CPU52は、S60を終えると、図7のS70に進む。
S70では、CPU52は、S60でCDM72に記憶された圧縮データを展開することによって、展開データを作成する。この展開データは、DDM86(図4参照)に一時的に記憶される。さらに、CPU52は、DDM86に記憶された展開データを二値データに変換し、その二値データをBM88(図4参照)に書き込む。展開データは、RGBの256階調のビットマップデータである。二値データは、展開データが二値化されたビットマップデータである。印刷装置46(図3参照)は、後工程(図5のS32)において、この二値データに従って印刷媒体400にドットを形成することができる。なお、以下では、二値データのことを「印刷データ」と呼ぶことがある。CPU52は、展開データと二値データを作成すると、CDM72に記憶されている圧縮データをクリアするとともに、DDM86に記憶されている展開データをクリアする。
図16は、2つの画像オブジェクト510,520の展開データが作成される様子を説明するための図を示す。上記のS70の処理が実行されることによって、画像オブジェクト510の部分510aに対応する展開データ(及び二値データ)が作成されることになる。CPU52は、処理対象の画像オブジェクト510について、処理バンド(第1バンド480)に対応する全ての展開データ(即ち二値データ)が作成されたのか否かを判断する(S72)。例えば、図16の部分510aに対応する展開データが作成された段階では、第1バンド480に含まれる部分510b,510cの展開データがまだ作成されていない。この場合、CPU52は、S72でNOと判断する。
S72でNOの場合、CPU52は、PC10にHTTPリクエストを送信する(S74)。このHTTPリクエストには、インデックス78に記憶されている値(例えば7999)に続く4000バイト分の範囲(8000〜11999)を送信するように指示する文字列702(図14参照)が含まれる。即ち、図6のS56で受信された圧縮データの続きの圧縮データをリクエストする。この結果、4000バイト分の圧縮データが多機能機40によって受信される(S76)。さらに、CPU52は、CDM72のインデックス78(図4参照)を増加させ、圧縮データをCDM72に記憶させる。次いで、CPU52は、画像オブジェクト510を構成する全ての圧縮データを受信したのか否かを判断する(S78)。S78では、4000バイト分のリクエストを送信した結果として、4000バイトのレスポンスがあった場合に、NOと判断される。一方において、4000バイト分のリクエストを送信した結果として、4000バイト未満のレスポンスがあった場合に、YESと判断される。この場合、CPU52は、処理対象の画像オブジェクトに対応する受信済フラグ82(図4参照)を「0」から「1」に変更する(S80)。
S78でNOの場合、CPU52は、S70に戻って圧縮データを展開して展開データを作成し、展開データを二値データ(印刷データ)に変換する。これにより、図16の部分510bの展開データが作成され、部分510bの二値データがBM88に書き込まれることになる。この状態では、S72で再びNOと判断される。この結果、CPU52は、S74,S76,S70の処理を再び繰り返すことになる。これにより、図16の部分510cの展開データが作成され、部分510cの二値データがBM88に書き込まれることになる。なお、部分510cは、第2バンド482にも跨っている。この場合、CPU52は、第1バンド480に含まれる二値データのみをBM88に書き込む。また、この場合、CPU52は、S70の処理において、第1バンド480に対応する展開データを作成するために必要であった圧縮データのみをCDM72からクリアする。即ち、第2バンド482に対応する展開データを作成するために必要である圧縮データは、CDM72に残ることになる。この圧縮データは、第2バンド482に対応する展開データを作成する際に利用される。
図16の部分510a,510b,510cに対応する二値データが作成された場合、S72でYESと判断される。この場合、図7のS84に進む。S84では、CPU52は、処理対象の画像オブジェクト510の圧縮データがCDM72に存在せず、かつ、受信済フラグ82(図4参照)が「1」であるのか否かを判断する。この受信済フラグ82は、S78でYESの場合に「1」になるものである。即ち、画像オブジェクト510の全ての圧縮データが受信された場合に、画像オブジェクト510に対応する受信済フラグ82が「1」になる。図16の部分510a,510b,510cに対応する二値データが作成された段階では、画像オブジェクト510の全ての圧縮データが受信されていない。このために、S84でNOと判断される。この場合、CPU52は、S86をスキップして図5のS30に進む。一方において、S84でYESの場合、CPU52は、処理対象の画像オブジェクト(例えば510)に対応するコンテキストデータをCDM72からクリアする(S86)。
図5のS30では、CPU52は、処理バンド(第1バンド480)に未処理の画像オブジェクトが存在するのか否かを判断する。即ち、CPU52は、第1バンド480に含まれていて、第1バンド480に対応する二値データが作成されてない画像オブジェクトが存在するのか否かを判断する。例えば、画像オブジェクト510の二値データ(図16の符号510a,510b,510cの二値データ)が作成された段階でS30の処理が実行される場合、画像オブジェクト520については二値データがまだ作成されていない。この場合、S30でYESと判断され、S20に戻る。S20では、画像オブジェクト520が処理対象の画像オブジェクトとして特定される。CPU52は、画像オブジェクト520について図6と図7の各処理を実行する。この結果、図16に示される部分520aと部分520bに対応する展開データ(及び二値データ)が作成されることになる。この場合、図5のS30でNOと判断され、S32に進む。
S32では、CPU52は、第1バンド480の印刷処理を実行する。CPU52は、BM88(図4参照)に記憶されている二値データ(印刷データ)に従って印刷するように印刷装置46に指示する。これにより、印刷装置46が第1バンド480を印刷することになる。次いで、CPU52は、全てのバンドについて印刷されたのか否かを判断する(S34)。例えば、第1バンド480が印刷された段階では、第2バンド482以降の印刷が行なわれていない。この場合、S34でNOと判断される。CPU52は、次の第2バンド482を処理バンドとして特定する(S36)。また、CPU52は、BM88(図4参照)をクリアする。即ち、第1バンド480の二値データをクリアする。
CPU52は、S36を終えると、第2バンド482についてS18以降の処理を実行する。この結果、図16に示される部分510cの一部(第2バンド482に対応する部分)、部分510d、部分510e、部分510f、部分510g、及び部分510hの展開データ(及び二値データ)が作成される。次いで、図16に示される部分520c、部分520d、部分520e、部分520f、及び部分520gの展開データ(及び二値データ)が作成される。これにより、第2バンド482の二値データが完成し、第2バンド482の印刷処理が実行される(図5のS32)。CPU52は、第3バンド484以降についても同様に印刷処理を実行する。これにより、8つの画像オブジェクト510,520等が1ページに印刷された印刷媒体400が得られることになる。CPU52は、全てのバンドの印刷を終えると、図5のS34でYESと判断する。この場合、CPU52は、コネクションを切断し(S38)、処理を終える。
上記の処理を実行すると、画像オブジェクト510の圧縮データが少しずつダウンロードされ(4000バイト単位でダウンロードされ)、展開データ(及び二値データ)が作成される。展開データが作成される毎に、画像オブジェクト510について第1バンド480に対応する全ての展開データが作成されたのか否かが判断される。ここで肯定的な判断がなされると、画像オブジェクト510のダウンロードをストップし、画像オブジェクト520のダウンロードに移行する。この結果、第1バンド480の二値データを作成するのに必要な展開データ(部分510a〜510cに対応する展開データ)のみが作成される。即ち、画像オブジェクト510について第2バンド482や第3バンド484に対応する全ての展開データが作成されるわけではない。このために、展開データを記憶するためのメモリ使用量(本実施例の場合はDDM86の使用量)は少なくて済む。シングルコネクションで複数の画像オブジェクト510,520等の圧縮データをダウンロードして展開データを作成する場合に、メモリ容量を圧迫することなく展開データを効率的に作成することができる。
続いて、図5のS15でNOと判断されて実行される処理について説明する。図17は、上記のXHTML−Printデータ300とは別のXHTML−Printデータ800の一部を示す。XHTML−Printデータ300と同様に、XHTML−Printデータ800は、画像オブジェクトの位置を指定するデータ815を含んでいる。ただし、XHTML−Printデータ300の場合と違って、XHTML−Printデータ800は、1つの画像オブジェクトの位置を指定するデータ815のみを含んでいる。データ815は、ブランク820,822,824と幅826と高さ828を含んでいる。これらは、図9のブランク320,322,324と幅326と高さ328と同様の意味を持つ。XHTML−Printデータ800は、クラス属性840を含んでいる。また、XHTML−Printデータ800は、画像オブジェクトのファイル名852とクラス854を指定するデータ850を含んでいる。ファイル名852は、「photo 001.jpg」である。クラス854は、「img_34_270deg」である。これは、XHTML−Printデータ800に含まれる画像オブジェクトの回転角度が270度(右回りに270度)であることを意味する。
図18は、XHTML−Printデータ800に含まれる画像オブジェクト1000を模式的に示す。印刷媒体900に対する印刷に利用される二値データ(印刷データ)は、複数のバンド980,982,984,986,988に分けられる。画像オブジェクト1000は、アルファベットの「A」という文字を含む。画像オブジェクト1000の絶対的なデータ構成(PC10に記憶されている状態)では、「A」が上を向いている。即ち、画像オブジェクト1000を印刷する際の回転角度がゼロであれば、上を向いている「A」が印刷される。図18の例では、画像オブジェクト1000が右回り270度の回転角度を有するために、「A」が左を向いている。左を向いている「A」が印刷媒体900に印刷される。この場合であっても、画像オブジェクト1000の絶対的なデータ構成に従って先頭から順に圧縮データがダウンロードされる。即ち、図18の例の場合、最初に圧縮データ1010がダウンロードされ、次いで圧縮データ1012がダウンロードされ、次いで圧縮データ1014がダウンロードされる。
上記のXHTML−Printデータ800の場合、CPU52は、図5のS15でNOと判断する。この場合、図19のS100に進む。S100では、CPU52は、BM88をクリアする。次いで、CPU52は、テーブル作成処理を実行する(S102)。図20は、テーブル作成処理のフローチャートを示す。CPU52は、処理対象の画像オブジェクトを特定する(S130)。上記のXHTML−Printデータ800の場合、CPU52は、画像オブジェクト1000を特定する。次いで、CPU52は、画像オブジェクト1000のコンテキストデータ(図4参照)を作成する(S132)。この処理は、上記の図6のS52の処理と同様である。続いて、CPU52は、処理対象の画像オブジェクト1000のデータを4000バイト分だけ返信するようにPC10にリクエストを送信する(S134)。この処理は、上記の図6のS54の処理と同様である。これにより、4000バイト分のデータが多機能機40によって受信される(S136)。CPU52は、CDM72(図4参照)のインデックス78を増加させる。この処理は、上記の図6のS56の処理と同様である。CPU52は、メタ情報を全て受信したのか否かを判断する(S138)。この処理は、上記の図6のS58の処理と同様である。
S138でYESの場合、CPU52は、ブロックを作成する処理を実行する(S140)。図18と図22を参照しながら、ブロックについて説明する。図18に示されるように、画像オブジェクト1000は、複数のバンド980〜988に跨っている。上述したように、圧縮データ1010,1012,1014が順にダウンロードされる。各圧縮データ1010,1012,1014から作成される展開データ(二値データも)は、一定の横幅DWを有する。なお、本実施例では、図18の見た目のとおりに、DWを横幅と呼ぶ。しかしながら、画像オブジェクト1000の絶対的なデータ構成(即ち回転角度がゼロの場合)では、DWは縦幅になる。横幅DWは、規格値であってもよいし、オブジェクト毎に異なる値であってもよい。図22は、画像オブジェクト1000を簡単に示す。バンド980〜988と幅DWとによって仕切られた1つの領域のことを本実施例ではブロックと呼ぶ。即ち、本実施例の画像オブジェクト1000の場合、35個のブロックB1〜B35が存在する。なお、図22では、全てのブロックに符号を付けていない。例えば、第1バンド980には、7つのブロックB5,B10,B15,B20,B25,B30,B35が含まれている。
図20のS140では、CPU52は、各ブロックを特定する情報をテーブル84(図4参照)に書き込む。図23は、テーブル84の一例を示す。テーブル84は、ブロックを特定する情報1100と、座標1102と、幅1104と、バンド1106と、データ範囲1108とが対応づけられたものである。CPU52は、情報1100の欄に各ブロックB1〜B35を書き込む。また、CPU52は、各ブロックB1〜B35に対応する座標を書き込む。この座標は、図18や図22において各ブロックB1〜B35の左下の頂点の座標C1〜C7等である。即ち、画像オブジェクト1000の絶対的なデータ構成(即ち回転角度がゼロの場合)では、座標C1〜C7等は、各ブロックB1〜B35の左上の頂点の座標になる。
CPU52は、各ブロックB1〜B35に対応する幅1104を書き込む。この幅は、図18において各ブロックの縦幅である。例えば、ブロックB1に対応する幅1104として図18のD1が書き込まれる。同様に、ブロックB2に対応づけてD2が書き込まれ、ブロックB3に対応づけてD3が書き込まれ、ブロックB4に対応づけてD4が書き込まれ、ブロックB5に対応づけてD5が書き込まれる。なお、D2とD3とD4は同じ値である。これらはバンド幅に一致するからである。さらに、CPU52は、各ブロックB1〜B35に対応するバンド1106を書き込む。例えば、ブロックB1に対応するバンド1106として、第5バンド988を意味する「5」が書き込まれる。同様に、ブロックB2に対応づけて「4」が書き込まれ、ブロックB3に対応づけて「3」が書き込まれ、ブロックB4に対応づけて「2」が書き込まれ、ブロックB5に対応づけて「1」が書き込まれる。図20のS140の処理が実行されると、テーブル84の各欄1100,1102,1104,1106にデータが書き込まれた状態になる。ただし、データ範囲1108の欄には、何も書き込まれてない。
図20のS140の処理を実行すると、CPU52は、圧縮データをCDM72に記憶させる(S142)。この処理は、図6のS60の処理と同様である。次いで、CPU52は、S142でCDM72に記憶された圧縮データを展開することによって展開データを作成する(S144)。CPU52は、この展開データをDDM86(図4参照)に記憶させる。CPU52は、この展開データがいずれのバンドに対応するのかを特定する(より具体的に言うと、いずれのブロックに対応するのかを特定する)。即ち、この展開データがいずれのバンド(ブロック)の二値データを作成するために必要であるのかを特定する。各ブロックB1〜B35の座標がわかっているために(図23参照)、CPU52は、展開データがいずれのブロックに対応するのかを特定することができる。この展開データの元である圧縮データのデータ範囲は、S134でリクエストされたデータ範囲(図14の符号702参照)から特定することができる。そうすると、バンド(ブロック)と、そのバンド(ブロック)の印刷データを作成するために必要な圧縮データのデータ範囲との関係がわかることになる。CPU52は、図23に示されるテーブル84において、特定されたブロックに対応するデータ範囲1108に情報を書き込む。CPU52は、S144の処理を終えると、図21のS150に進む。
S150では、CPU52は、S144で作成された展開データの中に第1バンド980(図18参照)に対応する展開データが存在するのか否かを判断する。即ち、CPU52は、S144で作成された展開データの中に、第1バンド980の印刷データを作成するために必要な展開データが存在するのか否かを判断する。ここでYESの場合、CPU52は、第1バンド980に対応する展開データを二値データ(印刷データ)に変換する処理を実行する(S152)。CPU52は、この印刷データをBM88(図4参照)に記憶させる。一方において、S150でNOの場合、S152をスキップする。
CPU52は、CDM72に記憶されている圧縮データと、DDM86に記憶されている展開データとをクリアする(S154)。次いで、CPU52は、処理対象の画像オブジェクトの受信済フラグ82(図4参照)が「1」であるのか否かを判断する(S156)。ここでNOの場合、CPU52は、PC10にHTTPリクエストを送信する(S158)。このHTTPリクエストには、インデックス78(図4参照)に記憶されている値に続く4000バイト分の範囲を送信するように指示する文字列702(図14参照)が含まれる。この処理は、図7のS74の処理と同様である。CPU52は、CDM72のインデックス78(図4参照)を増加させ、圧縮データをCDM72に記憶させる(S160)。この処理は、図7のS76の処理と同様である。次いで、CPU52は、処理対象の画像オブジェクトを構成する全ての圧縮データを受信したのか否かを判断する(S162)。この処理は、図7のS78の処理と同様である。ここでYESの場合、CPU52は、処理対象の画像オブジェクトに対応する受信済フラグ82(図4参照)を「0」から「1」に変更する(S164)。一方において、S162でNOの場合、S164をスキップする。
S162でNOの場合、又は、S164の処理を終えた場合、CPU52は、図20のS144に進む。これにより、S160で受信された圧縮データが展開され、展開データからブロックが特定され、その情報がテーブル84に書き込まれることになる。CPU52は、圧縮データのダウンロード、圧縮データの展開、ブロックの特定、及び、テーブル84への書き込みを繰り返すことによって、テーブル84を作成する。処理対象の画像オブジェクトの全ての圧縮データについて上記の各処理が実行されると、図21のS156でYESと判断されることになる。この場合、CPU52は、他の画像オブジェクトが存在するのか否かをXHTML−Printデータ800に基づいて判断する(S166)。XHTML−Printデータ800の場合、1つの画像オブジェクト1000しか存在しないために、S166でNOと判断される。この場合、テーブル作成処理を終了する。一方において、他の画像オブジェクト(群)が存在する場合、CPU52は、他の1つの画像オブジェクトを処理対象の画像オブジェクトとして特定し(S130)、その画像オブジェクトについてS132以降の処理を実行する。
図19のS102でテーブル84が作成されると、S104に進む。S104では、CPU52は、第1バンド980を処理バンドとして特定する。上述したように、第1バンド980の印刷データは、テーブル作成処理において作成済である(図21のS152参照)。CPU52は、BM88(図4参照)に記憶されている第1バンド980の印刷データを印刷する処理を実行する(S106)。この処理は、図5のS32の処理と同様である。次いで、CPU52は、全てのバンドについて印刷されたのか否かを判断する(S108)。例えば、第1バンド980が印刷された段階では、第2バンド982以降の印刷が行なわれていない。この場合、S108でNOと判断される。
S108でNOの場合、CPU52は、次のバンド(例えば第2バンド982)を処理バンドとして特定し、BM88(図4参照)をクリアする(S110)。次いで、CPU52は、テーブル84を検索することによって、処理バンドに対応するデータ範囲を特定する(S112)。例えば、第2バンド982が処理バンドである場合、CPU52は、ブロックB4に対応するデータ範囲R7〜R8(図23参照)を特定する。なお、図23では、ブロックB7以降が省略されている。CPU52は、ブロックB7以降であって第2バンド982に対応する他のデータ範囲も特定する。これにより、第2バンド982に対応する全てのデータが特定されることになる。
CPU52は、S112で特定されたデータ範囲の圧縮データを4000バイト単位で送信するようにPC10にリクエストする(S114)。本実施例では、S114でリクエストするデータサイズが、図20のS134や図21のS158でリクエストするデータサイズと同じである。しかしながら、異なるデータサイズをリクエストしてもよい。例えば、1つのブロックの全ての圧縮データをリクエストするようにしてもよい。CPU52は、圧縮データをCDM72(図4参照)に記憶させる。次いで、CPU52は、圧縮データを展開することによって展開データを作成する。CPU52は、展開データをDDM86(図4参照)に記憶させる。次いで、CPU52は、展開データを変換することによって印刷データを作成する。CPU52は、印刷データをBM88(図4参照)に記憶させる。次いで、CPU52は、CDM72に記憶されている圧縮データと、DDM86に記憶されている展開データとをクリアする。CPU52は、圧縮データのリクエスト、圧縮データの展開、展開データの変換、及び、データ(圧縮データと展開データ)のクリアを繰り返し実行することによって、S114の処理を実行する。これにより、印刷されるべきバンド(例えば第2バンド982)の印刷データが作成されることになる。
S114で作成された印刷データは、S106で印刷される。全てのバンドについて印刷された場合、CPU52は、S108でYESと判断する。この場合、CPU52は、コネクションを切断し(S116)、処理を終える。この処理は、図5のS38の処理と同様である。
本実施例の技術では、バンドと、そのバンドの印刷データを作成するために必要な圧縮データのデータ範囲との関係(テーブル84)を導き出す。各バンドの印刷データを作成する際に、そのバンドを作成するのに必要な圧縮データのみを展開することができる。例えば、図18の第2バンド982の印刷データを作成する際には、第2バンド982を作成するのに必要な圧縮データのみを展開することができる。また、第3バンド984の印刷データを作成する際には、第3バンド984を作成するのに必要な圧縮データのみを展開することができる。各バンドの印刷データを作成する際に、画像オブジェクト1000の全ての圧縮データ(もしくはほぼ全ての圧縮データ)を展開する必要がない。しかも、この技術では、画像オブジェクト1000の全ての圧縮データから作成される展開データをキャッシュしておく手法を採用しないために、メモリの使用量を抑えることができる。この技術を利用すると、印刷データを効率的に作成することを実現することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
(1)例えば、上記の実施例の多機能機40は、PC10から画像オブジェクトの圧縮データをダウンロードして印刷データを作成する。しかしながら、多機能機40は、デジタルカメラ、メモリカード、インターネット上のサーバ、その他の外部装置から画像オブジェクトをダウンロードして印刷データを作成してもよい。
(2)図6のS54、図7のS74、図20のS134、及び、図21のS158において、リクエスト毎にデータサイズを変えてもよい。
(3)テーブル作成処理において、第1バンド980に対応するテーブルを作成しなくてもよい。テーブル作成処理で第1バンド980の印刷データが作成されるために、図19のS112やS114の処理において第1バンド980の印刷データを作成する必要がないからである。
(4)上記の実施例では、PC10から送信されるXHTML−Printデータの中に画像オブジェクトの回転角度に関する情報が含まれている。ユーザは、PC10を操作することによって回転角度を指定することができる。しかしながら、ユーザが多機能機40を操作することによって回転角度を指定することができるようにしてもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
バンド単位で印刷データを作成する様子を説明するための図を示す。 画像オブジェクトが図1の状態から右回りに90度回転している図を示す。 実施例の多機能機システムの構成を示す。 多機能機のRAMの記憶内容の一例を示す。 多機能機が実行する処理のフローチャートを示す。 図5の続きのフローチャートを示す。 図6の続きのフローチャートを示す。 XHTML−Printデータの一例を示す。 XHTML−Printデータの一例を示す。 XHTML−Printデータの一例を示す。 XHTML−Printデータに含まれるブランク等を説明するための図を示す。 複数の画像オブジェクトが1ページの印刷媒体にレイアウトされている様子を示す。 JPEGファイルのデータ構成を簡単に示す。 HTTPリクエストの一例を示す。 HTTPレスポンスの一例を示す。 画像オブジェクトを少しずつダウンロードする様子を説明するための図を示す。 XHTML−Printデータの別の例を示す。 XHTML−Printデータに含まれる画像オブジェクトを模式的に示す。 図5の続きのフローチャートを示す。 テーブル作成処理のフローチャートを示す。 図20の続きのフローチャートを示す。 ブロックを説明するための図を示す。 テーブルの一例を示す。
符号の説明
10:PC
40:多機能機
84:テーブル
110:印刷媒体
112,114,116:バンド
120:画像オブジェクト
122,124,126,128,130:圧縮データ

Claims (7)

  1. バンド単位で印刷データを作成する印刷データ作成装置であり、
    外部装置から、一又は複数の画像オブジェクトの圧縮データである特定の圧縮データに含まれる複数個の部分圧縮データのそれぞれ順次取得する取得手段と、
    前記複数個の部分圧縮データのそれぞれ順次展開することによって、複数個の部分展開データのそれぞれ順次作成する展開データ作成手段と、
    1個の部分圧縮データから1個の部分展開データが作成される毎に、当該1個の部分圧縮データを消去する圧縮データ消去手段と、
    1個の部分展開データが作成される毎に、当該1個の部分展開データがいずれのバンドの印刷データを作成するために必要であるのかを特定するバンド特定手段と、
    1個の部分展開データについてバンドが特定される毎に、当該1個の部分展開データを消去する展開データ消去手段と、
    1個の部分展開データについてバンドが特定される毎に、当該バンドと、当該1個の部分展開データの元の1個の部分圧縮データのデータ範囲と、が対応づけられている対応情報を、特定のメモリ領域に記憶させるバンド−データ範囲記憶手段と、
    前記複数個の部分展開データのそれぞれについて前記対応情報が前記特定のメモリ領域に記憶された後に、印刷データが作成されるべき対象バンドに対応づけられている対象データ範囲を前記特定のメモリ領域から特定する範囲特定手段と、
    前記外部装置から、前記特定の圧縮データのうち、前記対象データ範囲を有する対象圧縮データを再取得する再取得手段と、
    前記対象圧縮データを展開することによって対象展開データを作成し、前記対象展開データを印刷データに変換することによって、前記対象バンドの印刷データを作成する印刷データ作成手段と
    を備える印刷データ作成装置。
  2. 前記複数個の部分圧縮データのそれぞれは、予め決められている所定サイズを有することを特徴とする請求項1の印刷データ作成装置。
  3. 展開データ用メモリ領域と印刷データ用メモリ領域とをさらに備え、
    前記展開データ用メモリ領域は、前記複数個の部分展開データのそれぞれ順次記憶し、
    前記展開データ消去手段は、1個の部分展開データについてバンドが特定される毎に、当該1個の部分展開データを前記展開データ用メモリ領域から消去し、
    前記印刷データ用メモリ領域は、前記対象バンドの印刷データを記憶する
    ことを特徴とする請求項1又は2の印刷データ作成装置。
  4. 最初のバンドの印刷データを作成するために必要であると前記バンド特定手段によって特定された各部分展開データを変換することによって前記最初のバンドの印刷データを作成し、前記最初のバンドの印刷データを前記印刷データ用メモリ領域に記憶させる記憶制御手段をさらに備え
    前記対象バンドが前記最初のバンドである場合には、
    前記範囲特定手段は、前記対象データ範囲を前記特定のメモリ領域から特定せず、
    前記再取得手段は、前記最初のバンドの印刷データを作成するための圧縮データを再取得せず、
    前記対象バンドが前記最初のバンドより後のバンドである場合には、
    前記範囲特定手段は、前記対象データ範囲を前記特定のメモリ領域から特定し、
    前記再取得手段は、前記対象圧縮データを再取得する
    ことを特徴とする請求項の印刷データ作成装置。
  5. 前記一又は複数の画像オブジェクトの回転角度を特定する回転角度特定手段をさらに備え、
    前記バンド−データ範囲記憶手段は、
    前記回転角度特定手段によって特定された前記回転角度がゼロでない場合に、前記対応情報を前記特定のメモリに記憶させ、
    前記回転角度特定手段によって特定された前記回転角度がゼロである場合に、前記対応情報を前記特定のメモリに記憶させない
    ことを特徴とする請求項1からのいずれかの印刷データ作成装置。
  6. バンド単位で印刷データを作成する印刷データ作成方法であり、
    外部装置から、一又は複数の画像オブジェクトの圧縮データである特定の圧縮データに含まれる複数個の部分圧縮データのそれぞれ順次取得する取得工程と、
    前記複数個の部分圧縮データのそれぞれ順次展開することによって、複数個の部分展開データのそれぞれ順次作成する展開データ作成工程と、
    1個の部分圧縮データから1個の部分展開データが作成される毎に、当該1個の部分圧縮データを消去する圧縮データ消去工程と、
    1個の部分展開データが作成される毎に、当該1個の部分展開データがいずれのバンドの印刷データを作成するために必要であるのかを特定するバンド特定工程と、
    1個の部分展開データについてバンドが特定される毎に、当該1個の部分展開データを消去する展開データ消去工程と、
    1個の部分展開データについてバンドが特定される毎に、当該バンドと、当該1個の部分展開データの元の1個の部分圧縮データのデータ範囲と、が対応づけられている対応情報を、特定のメモリ領域に記憶させるバンド−データ範囲記憶工程と、
    前記複数個の部分展開データのそれぞれについて前記対応情報が前記特定のメモリ領域に記憶された後に、印刷データが作成されるべき対象バンドに対応づけられている対象データ範囲を前記特定のメモリ領域から特定する範囲特定工程と、
    前記外部装置から、前記特定の圧縮データのうち、前記対象データ範囲を有する対象圧縮データを再取得する再取得工程と、
    前記対象圧縮データを展開することによって対象展開データを作成し、前記対象展開データを印刷データに変換することによって、前記対象バンドの印刷データを作成する印刷データ作成工程と
    を備える印刷データ作成方法。
  7. バンド単位で印刷データを作成するためのコンピュータプログラムであり、
    外部装置から、一又は複数の画像オブジェクトの圧縮データである特定の圧縮データに含まれる複数個の部分圧縮データのそれぞれ順次取得する取得工程と、
    前記複数個の部分圧縮データのそれぞれ順次展開することによって、複数個の部分展開データのそれぞれ順次作成する展開データ作成工程と、
    1個の部分圧縮データから1個の部分展開データが作成される毎に、当該1個の部分圧縮データを消去する圧縮データ消去工程と、
    1個の部分展開データが作成される毎に、当該1個の部分展開データがいずれのバンドの印刷データを作成するために必要であるのかを特定するバンド特定工程と、
    1個の部分展開データについてバンドが特定される毎に、当該1個の部分展開データを消去する展開データ消去工程と、
    1個の部分展開データについてバンドが特定される毎に、当該バンドと、当該1個の部分展開データの元の1個の部分圧縮データのデータ範囲と、が対応づけられている対応情報を、特定のメモリ領域に記憶させるバンド−データ範囲記憶工程と、
    前記複数個の部分展開データのそれぞれについて前記対応情報が前記特定のメモリ領域に記憶された後に、印刷データが作成されるべき対象バンドに対応づけられている対象データ範囲を前記特定のメモリ領域から特定する範囲特定工程と、
    前記外部装置から、前記特定の圧縮データのうち、前記対象データ範囲を有する対象圧縮データを再取得する再取得工程と、
    前記対象圧縮データを展開することによって対象展開データを作成し、前記対象展開データを印刷データに変換することによって、前記対象バンドの印刷データを作成する印刷データ作成工程と
    をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
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