JP3624155B2 - 画像圧縮装置、画像圧縮方法および情報処理システム - Google Patents

画像圧縮装置、画像圧縮方法および情報処理システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は情報の符号化に係り、とりわけ2値で表現された画像データを圧縮するための符号化方法及び情報処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年ではコンピュータその他に文書を入力し、あるいはそれらの補助のもとに電子データを作成し、プリンタにより紙に印刷することが一般的である。図1はこのような文書処理作成システムの1構成例を示している。図中101に示される端末装置からキーボードなどの入力手段102により文、図形など文書の構成要素が入力され、101にインストールされた文書処理ソフトウェア103により、電子的に表現された一まとまりの文書データ104として作成される。この文書データ104は、101にインストールされたプリンタンタドライバによりプリンタ110が解釈可能なデータ形式に変換されプリンタ110に送られる。
【0003】
プリンタ用のデータ形式として、PDL(ページ記述言語)形式が知られている。プリンタ110内のプリンタコントローラ111は送られてきたデータを、内蔵するデータ解析装置により解釈し、最終的に印刷データとなるドットパターンに展開する。そして展開したドットパターンデータを順次プリンタエンジン112に送り、プリンタエンジン112は紙などの媒体にドットパターンデータを印字する。
【0004】
図2はプリンタ110の構成をより詳しく説明する図である。201はコンピュータなどのホストとの間で出力文書データ、制御信号などの通信を担うホストI/Fである。203は通信データを蓄えるバッファ及びデータ展開後のドットパターンデータを格納するための記憶装置であり、この例においてはDRAMを用いている。記憶装置203はまたドットパターンデータ展開時の作業用メモリとしても利用される。204はDRAMのリードライトを制御するメモリコントローラである。205は出力文書データをドットパターンデータに展開する作業を行うラスタライザである。202はホストI/F201、メモリコントローラ204、ラスタライザ205をコントロールする制御装置である。208はプリンタエンジン220と接続しドットパターンデータをプリントエンジン220に送信するエンジンI/Fであり、209は記憶装置203からメモリコントローラ204を介して展開されたドットパターンデータをDMAによりエンジンI/F208に転送するDMAコントローラである。
【0005】
記憶装置203の容量を削減するため、圧縮/伸長装置210により、展開の終了したバンドのドットパターンデータは一旦圧縮された後、記憶装置203に格納され、該バンドが印字されるタイミングで伸長された後、プリンタエンジン220に送信される。
【0006】
ここで圧縮/伸長装置210における圧縮/伸長手段としては様々な方法が適用可能である。例えば、プリンタエンジン220がモノクロ画像を印字するものであり2値のドットパターンデータを扱う2値プリンタエンジンであれば、この圧縮/伸長手段として2値データを圧縮/伸長可能な手段を適用できる。
【0007】
このような2値データ圧縮/伸長手段の標準化方式の一つとして、JBIG(Joint Bi−level Image Expert Group)方式がある。このJBIG方式は、算術符号化を採用し、MMR方式よりも符号化効率が高く、特にコンピュータで生成された画像データにおいてその傾向が顕著であることが知られている。
【0008】
JBIG方式を用いた符号器や復号器では、1画素ごとに算術符号化または復号化を行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このJBIG方式の算術符号化及び復号化処理アルゴリズムは、後述するように非常に複雑でかつ、1画素単位で順次処理を行わなければならないため、圧縮/伸長処理のために多くの処理時間を必要とする。
【0010】
ところで、JBIGなどの符号化方法では、処理対象ラインが直前のラインと完全に一致するならば、1画素分の符号化または復号化処理を行えば足りる。
しかし、これを実現するためには、符号化対象ラインと直前ラインとが一致することを何らかの手段により検出しなければならない。一般に、一致を検出するためには、1ライン分のデータを符号器に入力する必要があるが、この符号器へのデータ入力には多くの処理時間が必要となる。従って、メモリ等の高速化を図ったとしても、これが符号化処理時間のボトルネックとなり、結果として処理時間をさほど短縮できないという課題があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、ページ記述言語で記載された文書データをビットマップデータに展開した後、これを圧縮するという工程を備える装置/システムにおいて、この文書データの解析により予め各ライン上にビットマップデータが展開されたか否かを判別して、この解析結果を後段の圧縮処理に利用すること、及びこれにより、圧縮対象となるラインの画像データの読み出し処理、あるいは符号化処理の時間を削減することを主な目的とする。
【0012】
具体的に、本発明は、ページ記述言語により記述された文書データをビットマップデータに展開する展開手段と、
前記文書データを解析することにより、該文書データが展開されるページを構成する各ラインごとに、そのライン上に前記ビットマップデータが展開されたか否かを示すライン情報を生成するライン情報生成手段と、
前記ビットマップデータを記憶する第1記憶手段と、
前記ライン情報を記憶する第2記憶手段と、
前記第1記憶手段に記憶されたビットマップデータを上位ラインから順次読み出し、1画素ごとに圧縮する圧縮手段とを備え、
前記圧縮手段は、圧縮対象となっているラインのライン情報とその直前に圧縮されたラインのライン情報とがともにビットマップデータが展開されていないことを示す場合に、前記圧縮対象となっているラインを前記第1記憶手段から読み出して圧縮する代わりに、前記圧縮対象となっているラインがその直前に圧縮されたラインと一致していることを示す値を出力することを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、前記圧縮手段による圧縮は、JBIG圧縮であることを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、ページ記述言語により記述された文書データをビットマップデータに展開する展開工程と、
前記文書データを解析することにより、該文書データが展開されるページを構成する各ラインごとに、そのライン上に前記ビットマップデータが展開されたか否かを示すライン情報を生成するライン情報生成工程と、
前記ビットマップデータを記憶する第1記憶工程と、
前記ライン情報を記憶する第2記憶工程と、
前記第1記憶工程において記憶されたビットマップデータを上位ラインから順次読み出し、1画素ごとに圧縮する圧縮工程とを備え、
前記圧縮工程は、圧縮対象となっているラインのライン情報とその直前に圧縮されたラインのライン情報とがともにビットマップデータが展開されていないことを示す場合に、前記圧縮対象となっているラインを前記第1記憶手段から読み出して圧縮する代わりに、前記圧縮対象となっているラインがその直前に圧縮されたラインと一致していることを示す値を出力する工程であることを特徴とする。
【0025】
また、本発明は、通信回線により相互に接続された第1の情報処理装置と第2の情報処理装置とを含む情報処理システムであって、
前記第1の情報処理装置は、
ページ記述言語により記述された文書データを作成する作成手段と、
前記作成された文書データを前記第2の情報処理装置に送信する送信手段と
を備え、
前記第2の情報処理装置は、
前記送信手段から送信された前記文書データを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記文書データをビットマップデータに展開する展開手段と、
前記文書データを解析することにより、該文書データが展開されるページを構成する各ラインごとに、そのライン上に前記ビットマップデータが展開されたか否かを示すライン情報を生成するライン情報生成手段と、
前記ビットマップデータを記憶する第1記憶手段と、
前記ライン情報を記憶する第2記憶手段と、
前記第1記憶手段に記憶されたビットマップデータを上位ラインから順次読み出し、1画素ごとに圧縮する圧縮手段とを備え、
前記圧縮手段は、圧縮対象となっているラインのライン情報とその直前に圧縮されたラインのライン情報とがともにビットマップデータが展開されていないことを示す場合に、前記圧縮対象となっているラインを前記第1記憶手段から読み出して圧縮する代わりに、前記圧縮対象となっているラインがその直前に圧縮されたラインと一致していることを示す値を出力することを特徴とする。
【0026】
また、本発明は、通信回線により相互に接続された第1の情報処理装置と第2の情報処理装置とを含む情報処理システムであって、
前記第1の情報処理装置は、
ページ記述言語により記述された文書データを作成する作成手段と、
前記文書データをビットマップデータに展開する展開手段と、
前記文書データを解析することにより、該文書データが展開されるページを構成する各ラインごとに、そのライン上に前記ビットマップデータが展開されたか否かを示すライン情報を生成するライン情報生成手段と、
前記ビットマップデータを記憶する第1記憶手段と、
前記ライン情報を記憶する第2記憶手段と、
前記第1記憶手段に記憶されたビットマップデータを上位ラインから順次読み出し、1画素ごとに圧縮する圧縮手段と、
前記圧縮手段により圧縮されたデータを前記第2の情報処理装置に送信する送信手段と
を備え、
前記第2の情報処理装置は、
前記送信手段により送信された前記圧縮されたデータを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記圧縮されたデータについて出力する出力手段と
を備え
前記圧縮手段は、圧縮対象となっているラインのライン情報とその直前に圧縮されたラインのライン情報とがともにビットマップデータが展開されていないことを示す場合に、前記圧縮対象となっているラインを前記第1記憶手段から読み出して圧縮する代わりに、前記圧縮対象となっているラインがその直前に圧縮されたラインと一致していることを示す値を出力することを特徴とする。
【0027】
また、本発明は、通信回線により接続された第1の情報処理装置、第2の情報処理装置及び第3の情報処理装置とを含む情報処理システムであって、
前記第1の情報処理装置は、
ページ記述言語により記述された文書データを作成する作成手段と、
前記作成された文書データを前記第2の情報処理装置に送信する第1の送信手段と
を備え、
前記第2の情報処理装置は、
前記第1の送信手段から送信された前記文書データを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記文書データをビットマップデータに展開する展開手段と、
前記文書データを解析することにより、該文書データが展開されるページを構成する各ラインごとに、そのライン上に前記ビットマップデータが展開されたか否かを示すライン情報を生成するライン情報生成手段と、
前記ビットマップデータを記憶する第1記憶手段と、
前記ライン情報を記憶する第2記憶手段と、
前記第1記憶手段に記憶されたビットマップデータを上位ラインから順次読み出し、1画素ごとに圧縮する圧縮手段と、
前記圧縮手段により圧縮されたデータを前記第3の情報処理装置に送信する第2の送信手段と
を備え、
前記第3の情報処理装置は、
前記第2の送信手段から送信される前記圧縮されたデータを受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段により受信された前記圧縮されたデータについて出力する出力手段とを備え
前記圧縮手段は、圧縮対象となっているラインのライン情報とその直前に圧縮されたラインのライン情報とがともにビットマップデータが展開されていないことを示す場合に、前記圧縮対象となっているラインを前記第1記憶手段から読み出して圧縮する代わりに、前記圧縮対象となっているラインがその直前に圧縮されたラインと一致していることを示す値を出力することを特徴とする。
【0028】
また、本発明は、上記のいずれかに記載の画像圧縮装置を備えたファクシミリ装置である。
【0029】
また、本発明は、上記のいずれかに記載の画像圧縮装置を備えたプリンタである。
【0030】
また、本発明は、上記のいずれかに記載の画像圧縮装置を備えたコンピュータである。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態を開示する。この実施形態は、いわゆる当業者が本発明を容易に実施できるようにとの目的で提供するものである。従って、特許請求の範囲を意図的に限定するものではない。
【0033】
本実施形態の概要は、以下の通りである。まず、元情報を複数の情報要素に展開する。なお、元情報は、概念的に複数の領域に分けることができ、各領域は、複数の情報要素から構成される。これはファクシミリでいえば、ページ、ストライプ、ライン及び画素ビットのような関係にあたる。次に、領域ごとに、領域が所定の条件を満たすか否かの判別情報を生成する。情報要素を情報圧縮する際には、まず、領域ごとの判別情報を参照する。判別情報が所定の条件を満たすとの情報である場合には、該領域を単位として符号化を施し、満たさないとの情報である場合には、情報要素を単位として符号化を施す。要するに、事前に前後するラインが類似または共通する場合は、その旨の管理情報を保持しておけば、符号化の際には、データを符号器に入力する前に管理情報を参照するだけで、データ入力を省略できる場合があるため、全体の情報処理時間を短縮できる。
【0034】
以下、図3〜図8に基づき、本発明の実施形態を説明する。すでに図2に、本実施形態の基礎となる構成を示したが、図3は、より詳細な発明の実施形態である。図2との対比のため、類似または共通する構成要素には図3の符号に’をつけて示している。
【0035】
図3における本実施形態のラスタライザ205’には、新たにライン情報を格納するライン情報記憶手段501が付け加えられている。この記憶手段501は、メモリ等の記憶装置により構成される。ラスタライザ205’は、制御部202’により動作に必要なパラメータを設定され、描画機能が起動される。ラスタライザ205’の解釈手段205aは、記憶装置203’から前記ページ記述言語により記述された文書データを順次読み出し解釈することにより、一連の描画対象リストを生成し、ラスタライザ内の記憶手段205bに格納する。この描画対象リストは描画要素の形状やページ内での描画位置、背景などの描画属性など、複数のパラメータの組から構成されている。なお、ラスタライザ内に十分な記憶領域がない場合には、前記描画対象リストは再び記憶装置203’内に置かれる。
【0036】
次いでラスタライザ205’の展開手段205cは、前記描画対象リストに従って各描画要素をビットマップに展開し、展開されたビットマップデータを前記パラメータによって指定されたページ上の描画位置に配置する。ここでいう配置とは、描画位置に対応する記憶領域にビットデータを格納することである。なお、記憶領域は記憶装置203’内に確保される。このとき各描画要素の大きさ、すなわちビットマップの縦方向のドット数および横方向のドット数が、あらかじめ前記パラメータとして設定されている場合には、ラスタライザ205’は、当該パラメータを前述の記憶装置203’から読み出す。そうでない場合は、ラスタライザ205’は、前記ビットマップに展開した結果から必要なパラメータを演算により求める。
【0037】
ラスタライザ205’の位置演算手段205dは、ページ記述言語で記述された画像データを解析することで、前記ビットマップに展開された前記描画要素の前記ページ上における相対的な位置を求めることが可能である。概念的には、前記ページが複数の水平方向ラインにより構成されること、描画要素の大きさ、指定されたページ上の位置との情報から、描画要素が前記ページのどのラインに位置するかが求められる。
【0038】
一方で、ライン情報生成手段205eは、ライン情報記憶手段501内の対応するラインの管理情報としてそのライン上に描画要素が描画されていることを示す印をつける。ここでいう印を付けるとは、例えば、ラインごとに描画ありを1、描画なしを0といった具合で、データとして記憶装置に記憶させることをいう。このデータがライン情報となる。
【0039】
このようにして前記一連の描画対象リストを展開し、記憶装置203’の指定された位置に格納し終えると、前記ライン情報記憶手段501内には各ライン上に描画要素が描画されているか否かを示すライン情報も生成されていることになる。なお、このライン情報は、ライン情報記憶手段501から、記憶装置203’内のライン情報記憶手段502に適当なタイミングでコピーされる。次に、上記の処理をよりわかり易くするために、具体的な数値を挙げて説明する。
【0040】
図4は1ページ上にアルファベット文字列”ABC〜XYZ”が横一列に印字されている典型的な文書の例である。このページは6000画素×8000ラインからなるビットマップにより構成されている。従って、このページ上の任意の画素位置は、二次元の座標値(x,y)によって表現できる。ここで、xは横方向の画素位置を表し、0から5999までの値をとるものとする。また、yは縦方向の画素位置を表し、0から7999までの値をとるものとする。
【0041】
図4左上の文字”A”は、前記ページ記述言語においては一つの描画要素として記述されており、これを前記ラスタライザ205’によってビットマップに展開した結果が図5であり、横72画素×縦96画素の領域に描画される。この描画要素の大きさ72画素×96画素はあらかじめ前記ページ記述言語の描画パラメータの一部として記述されている。同様に前記文字”A”の前記ページ内の位置を示す座標値(200,300)も前記描画パラメータとして記述されている。この座標値は前記ページにおいて前記文字”A”の占める72画素×96画素の矩形領域の最左上画素が置かれる座標の値である。従って前記文字”A”は前記ページ内の座標(200,300)−(271,395)を対角線とする矩形領域内に配置される。
【0042】
残りの文字”B”,”C”〜”X”,”Y”,”Z”も同様にして配置されるが、各文字とも縦方向の大きさが等しいことから、前記文字列”ABC〜XYZ”は全て縦方向の座標値が300から395までの値をとる矩形内に配置されることになる。前記ラスタライザ205’は、一行の文字列を全て展開及び描画し終えた時点で、ライン300から395には描画されていることを示すデータ”1”をライン情報として前記ライン情報記憶手段501に記憶する。ライン情報は、図6に示すように、ライン番号と印(フラグ)と対応付けたリスト状のデータとなる。
【0043】
オフィス文書では、このような横一列の文字列が、一定の間隔を開けて縦方向に並ぶ場合が頻繁に出現する場合がある。このようなとき、一ページのオフィス文書について前記描画対象リストに従い、前記描画要素を展開及び描画した結果、ライン情報記憶手段501に保持されるライン情報には、前記描画されていることを示す印のついたラインが連続している部分と前記印のついていないラインが連続している部分とが交互に出現することになる。
【0044】
上述の例においては前記文字列の縦方向の大きさが全て96画素であることから、このような文字列が96ラインの間隔をおいて繰り返し描画されているとすると、96の連続した前記描画されていることを示す印”1”のついたラインと、96の連続した前記印のついていないライン”0”の繰り返しとなる。前記ラスタライザ205’は展開及び描画が終わった1ページ分のデータとともに、ライン情報記憶手段501中に保持されているライン情報を、前記1ページ分のイメージデータの属性データとして共に前記記憶装置203’に格納する。
【0045】
次に、記憶装置203’に格納された前記1ページ分のイメージデータは、圧縮/伸長装置210’によってJBIG圧縮される。JBIG圧縮/伸長装置210’は、前記記憶装置203’から前記1ページ分のイメージデータを、最左上の画素から順次読み込みながらJBIG圧縮を行うわけであるが、その際ラインの左端の画素を読み出すのに先立って、判定手段210aが、記憶手段502に格納されたライン情報を読み出す。なお、記憶手段502に格納しない構成であれば、記憶手段501から読み出すようにしてもよい。このとき判定手段210aは、直前のラインのライン情報とこれからJBIG符号化を行おうとしているライン(現行ライン)のライン情報とが、共に”0”であれば、直前のラインも現行ラインも描画されていないので、当該ラインの画素については記憶装置203’から読み出すことはせず、JBIG符号化アルゴリズムにおいてLNTPyを0、すなわち直前のラインとの一致を示す値として符号化するように符号化手段210bに指令し、次のラインに移る。
【0046】
このようにして、JBIG圧縮時に記憶装置203’から読み出す画素データを、描画されているラインのデータに限ることができる。前述の例のように、該ページが96の連続した描画されているラインと、96の連続した描画されていないラインの繰り返しであった場合、前記JBIG圧縮/伸長装置210’が読み込むべきデータ量を半分に減らすことができる。
【0047】
さらに前記JBIG圧縮/伸長装置210’が1クロックあたり1画素の速度でJBIG符号化を行い、かつ前ラインとの一致の比較も同じ速さで行う場合は、JBIG符号化に要する時間を1/2に減らすことができる。
【0048】
ところで、連続する2つの描画されているライン間においても一致する場合もある。その確率は文書においては低いかもしれないが、この場合にも同様に、そのラインのLNTPyを1として符号化してもJBIGのアルゴリズムにおいては正しく復号化できる。
【0049】
上述の説明では、描画されているラインと全く何も描画されていないラインとを区別する場合についてのみ説明してきたため、オフィス文書で多く見受けられる罫線、枠どり、背景などの縦方向に同一のパターンが繰り返されるパターンが現れた場合には、本実施形態では文字が描画されたラインとの区別はできないのでは懸念されるかもしれない。
【0050】
しかし、これら罫線、枠どり、背景なども前記描画対象リストの前記描画要素の一部であり、ページ描画中にこれらの情報を抽出することは容易に行える。例えば、図7に示す如く座標(100、100)から座標(100、7800)まで(すなわち101行目から7801行目まで)垂直に直線が引かれている場合には、図8に示されるように101行目と7802行目のみ前記ライン情報記憶手段501の保持するライン情報に前記描画されていることを示す印をつけ、その他のラインは印をつけないようにすれば、101行目と7802行目以外は、先に図6を用いて説明した際の描画されていないラインと同等に、直前のラインと一致しているラインとして扱える。
【0051】
本発明においては、このようにして可能な限り罫線、枠どり、背景等の影響を取り除くことができる。
【0052】
本実施形態においては前記ラスタライザ205’内に前記ライン情報記憶手段501を備えているが、別の場所に具備しても良く、また、前記ライン情報を直接前記記憶装置203’に書き出すようにしても良いことは言うまでもない。
【0053】
本実施形態においては前記ライン情報として描画されているラインに対応する記録領域に印をつける方式を用いているが、描画されているラインを区別できる方法であればどのような手段を用いてもよいことは言うまでもない。
【0054】
本実施形態においては前記描画要素として文字列を用いているが、もちろんどのような図形データであっても同様に扱えることは言うまでもない。
【0055】
本実施形態では前記記憶装置203’記憶装置内に1ページ分のデータを展開及び描画しているが、もちろん、1ページのデータを部分的に展開及び描画する構成であっても、あるいは複数ページを一度に展開及び描画する構成であってもよい。
【0056】
本実施形態においては2値画像データの圧縮/伸長方式としてJBIGを用いているが、前ラインとの比較を行い、一致した場合には一致しない場合に比し符号化を簡略でき、かつ一致した場合であっても一致しない場合と同一方法で符号化を行ったとしても正しく復号化できるようなアルゴリズムの圧縮/伸長方式であれば、同様に適用できることは言うまでもない。
【0057】
さらに、本実施形態では2値画像の場合について述べているが、カラー画像の場合であっても、各色成分ごとに2値画像と同等の方法で圧縮/伸長を行う場合には、同様に適用できることは言うまでもない。
【0058】
次に符号処理等の詳細を説明する。図9はJBIG方式を用いて画像データを単一レイヤ符号化する際のフローチャートを示したものである。手順INITENCが起動されると(900)と、最初のストライプないし強制的リセットの後の起動であれば、確率推定テーブルの内容をクリアするとともに内部レジスタを初期化する。確率推定テーブルはコンテキストCXそれぞれの可能な値に対して1ビットの優勢確率シンボルMPS(CX)と7ビットの確率推定状態ST(CX)が格納されている。
【0059】
コンテキストCXはテンプレートによって指示される符号化対象画素の周囲に位置する10個の参照画素の取り得る1024通りのパターンのうちの一つである。テンプレートはその参照するライン数により図10に示す2ラインテンプレート、図11に示す3ラインテンプレートの2通りを選択できる。図の中で”?”との記号で示される位置は現在の符号化対象画素の位置を示す。
【0060】
次のステップで現在の符号化対象画素値PIX、符号化対象画素に対応するコンテキスト、およびTPVALUEを読み込む(301)。ここにTPVALUEはライン毎に決定される量であり、典型的予測を行う場合、符号化対象画素を含むラインがその直前のラインと一致する、すなわち一つの画素の値も異ならないかどうかを示す値をとる。典型的予測を行わない場合は常に符号化対象画素を含むラインがその直前のラインと一致しないことを示す値をとる。
【0061】
典型的予測を用いる場合は1ラインの処理を開始する前に図12に示される疑似画素位置に特別なコンテキストを用いてその情報が符号化される。実際にはTPVALUEではなく、SLNTPが符号化される。ここにSLNTPは次式により求められる。
【0062】
SLNTPy=!(LNTPy XOR LNTPy−1)
ここで、LNTPyはyライン目がy−1ライン目と一つの画素でも異なる場合(このときラインyは”典型的でない”と呼ぶ。)は1、そうでない場合は0をとる。このようにSLNTPはLNTPの変化点で0、LNTPの値が連続して変化しない場合はその間で1となる。
【0063】
このように現在の符号化対象画素を含むラインと直前のラインとの一致を検出するためには図13に示すように、符号/復号器中に1ライン分のラインメモリを持ち、入力データと直前のラインのデータと逐次比較し、1ラインのデータ入力を終えた後、全ての画素が一致していたかどうかを以って決定する。
【0064】
次のステップではTPVALUEの値を検査する(302)。もしTPVALUEの値が符号化対象画素を含むラインがその直前のラインと一致していることを示していれば、次のステップを省略する。TPVALUEはライン毎に決定されることから、この場合該処理ライン中の全て画素に対する符号化処理が省略されることになる。
【0065】
そうでなければ次のステップENCODEで符号化対象画素をその画素値PIXと対応するコンテキストCXを用いて算術符号化する(303)。
【0066】
図14は、ENCODE処理のフローチャートを示したものである。まず現在の符号化対象画素値PIXとコンテキストCXから予測される優勢シンボルMPSとを比較し(900)、一致した場合はオージェントを保持するAレジスタに、コンテキストCXの現在の状態STに対応する確率推定値LSZを与える(901)。次にAレジスタの値と0x8000を比較し(902)、Aレジスタの値の方が大きければ次の画素の処理に移る。Aレジスタの値の方が小さければAレジスタの値とLSZを比較し(903)、その結果によりコードレジスタCの値にAレジスタの値を加算し、AレジスタにLSZの値をロードする(904)。次にコンテキストCXにおける状態STをNMPSに更新する。次いでAレジスタの値が0x8000を超えるまでAレジスタとCレジスタを左シフトするいわゆる正規化処理を行う(905)。この際Cレジスタの左端より出力されるビット列が出力符号データとなる。
【0067】
符号化対象画素値PIXと優勢シンボルMPSが一致しなかった場合は、オージェントを保持するAレジスタからコンテキストCXの現在の状態STに対応する確率推定値LSZを減ずる(906)。次にAレジスタの値とLSZを比較し(907)、その結果によりコードレジスタCの値にAレジスタの値を加算し、AレジスタにLSZの値をロードする(908)。次に状態STが所定の状態である場合には(909)、コンテキストCXにおける優勢シンボルの値を交換する(910)。次にコンテキストCXにおける状態STをNLPSに更新する。次いでAレジスタの値が0x8000を超えるまでAレジスタとCレジスタを左シフトするいわゆる正規化処理を行う(911)。この場合もCレジスタの左端より出力されるビット列が出力符号データとなる。
【0068】
図15は、JBIG方式を用いて画像データを単一レイヤ復号化する際のフローチャートを示したものである。手順INITDECが起動されると(400)、最初のストライプないし強制的リセットの後であれば確率推定テーブルの内容をクリアするとともに内部レジスタを初期化する。
【0069】
次に復号化対象画素に対応するコンテキスト、およびTPVALUEを読み込む(402)。ここにTPVALUEは符号化時と同様ライン毎に決定される量であり、典型的予測を行う場合、復号化対象画素を含むラインがその直前のラインと一致する、すなわち一つの画素の値も異ならないかどうかを示す値をとる。典型的予測を用いる場合は図12に示される疑似画素位置に特別なコンテキストを用いてその情報が符号化されているため、1ラインの復号処理を行う前に予めこの値を復号しておく必要がある。実際には前述のようにTPVALUEではなくSLNTPが符号化されている。
【0070】
次のステップではTPVALUEの値を検査する(403)。もしTPVALUEの値が符号化対象画素を含むラインがその直前のラインと一致していることを示していれば、直前のラインの同じ画素位置で復号した画素の値を出力する。TPVALUEはライン毎に決定されることから、この場合該処理ライン中の全て画素に対する復号化処理が省略されることになる。
【0071】
そうでなければ次のステップDECODEで復号化対象画素値PIXをコンテキストCXで算術復号化する(404)。その後、手順DECODEが起動され(405)、DECODE(復号)処理が行われる。
【0072】
図16は、DECODE処理のフローチャートを示したものである。 まずオージェントを保持するAレジスタからコンテキストCXの現在の状態STに対応する確率推定値LSZを減ずる(1000)。次にコードレジスタCの内容とAレジスタの内容を比較する(1001)。Aレジスタの方が大きい場合は、Aレジスタの値と0x8000を比較し(1002)、Aレジスタの値の方が大きければ復号化対象画素の値PIXとして優勢シンボルMPSを出力し(1006)、次の画素の処理に移る。Aレジスタの値の方が小さければAレジスタの値とLSZを比較し(1004)、Aレジスタの値の方が大きければ復号化対象画素の値PIXとして優勢シンボルMPSを出力し、コンテキストCXにおける状態STをNMPSに更新し、次の画素の処理に移る(1005)。
【0073】
Aレジスタの方がLSZより小さければ、MPSを反転した値をPIXの値として出力し(1006)、コンテキストCXにおける状態STをNLPSに更新し(1009)、必要なら(1007)、そのコンテキストCXにおける優性シンボルの値MPSを反転し、次の画素の処理に移る(1008)。次いでAレジスタの値が0x8000を超えるまでAレジスタとCレジスタを左シフトする正規化処理を行う(1020)。
【0074】
Aレジスタの方がCレジスタよりも小さい場合は、Aレジスタの値とLSZを比較し(1010)、Aレジスタの値の方が大きければ、Cレジスタの値からAレジスタの値を減じ、AレジスタにLSZの値をロードする(1011)。復号化対象画素の値PIXとして優勢シンボルMPSの反転を出力し(1012)、必要なら(1013)、そのコンテキストCXにおける優性シンボルの値MPSを反転し(1014)、コンテキストCXにおける状態STをNLPSに更新し(1015)、次の画素の処理に移る。次いでAレジスタの値が0x8000を超えるまでAレジスタとCレジスタを左シフトする正規化処理を行う(1016)。
【0075】
Aレジスタの方がLSZより小さければ、Cレジスタの値からAレジスタの値を減じ、AレジスタにLSZの値をロードする(1017)。優性シンボルMPSをPIXの値として出力し、コンテキストCXにおける状態STをNMPSに更新し、次の画素の処理に移る(1018)。次いでAレジスタの値が0x8000を超えるまでAレジスタとCレジスタを左シフトする正規化処理を行う(1019)。
【0076】
以上の操作をストライプが終了するまで行う(406)。
【他の実施形態】
次に本発明の他の実施形態を説明する。本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0077】
図17は、本発明の他の実施形態をいくつか示している。PCまたはFAX機器2001、2002、2004、および2006は、通信回線200を通じて相互に接続されているものとする。なお、通信回線200は、電話回線、LANまたはWANのいずれであっても良い。もちろん有線または無線のいずれでもよい。各機器には通信回線の種類に応じた接続インタフェースが具備されている。また、通信回線200には、必要によりファイルサーバ200やネットワークプリンタ2007が接続されていてもよい。これらの機器にも接続インタフェースが具備されている。
【0078】
図18は、図17中のIまたはIVのケースを示している。IVのケースは、JBIG符号化を行うプリンタまたはFAX等がPCと直接接続されているケースである。Iのケースは、PCまたはFAXが、ネットワークを通じて他のPC、FAXまたはプリンタ機器等と接続されているケースである。
【0079】
PC上で文書が作成され、文書の印刷指示がPCの入力装置から入力されると(1801)、プリンタドライバは、文書データをページ記述言語に翻訳する(1802)。翻訳が終わると、PCとプリンタとの各インタフェースを介して、翻訳語のデータが転送される。翻訳語のデータを受取ったプリンタは、ラスタライザで、画素に展開し(1803)、データを解析し、ライン情報を作成する(1804)。プリンタの符号化処理部では、現ラインを構成する画素データをメモリから読み取る前に、まず、現ラインのライン情報をメモリから読み取り、画素データの読み取りが省略できるかを判定する(1805)。省略が可能なら、直前ラインと同一としてJBIG符号化を施す(1806)。省略が不可能な場合は、通常どおり、1ライン分の画素を順次読出し(1807)、画素ごとにJBIG符号化を施す(1808)。1ページの符号化が終了すると、プリンタエンジンに印刷データを送り、印刷が行われる(1809)。なお、PCに接続されている機器がファクシミリの場合は、ファクシミリの印刷装置から印刷してもよいし、他のファクシミリに伝送してもよい。また、出力とは、表示、送信等の外部への情報伝達方法を意味し、間接的または直接的な出力のいずれであってもよい。
【0080】
このように、一ライン分の画素データの読込が省略できれば、処理時間が大幅に短縮できる利点がある。これは、現実のデータが、前後のライン間で類似性あるいは共通性が認められる場合がしばしばあることと、符号器への入力の前処理の段階でこの類似性あるいは共通性を検出することは比較的容易で、しかも、この検出処理およびライン情報の作成処理は、全体の処理時間にそれほど影響しにくい処理であることに着目したものである。
【0081】
図19は、図17のIIおよびIIIのケースで、PC等の機器がサーバに接続されるケースである。このケースでは、PCが文書ファイルを作成し、印刷指示をサーバに送信すると(1901)、サーバがページ記述言語に変換して、ネットワーク上のプリンタまたはファクシミリに出力するものである(102)。なお、プリンタ等はサーバに直接接続されていても、もちろん構わない。この場合のサーバには、符号の変換処理を行うための変換エンジンが搭載されることになるが、これらは、ソフトウェア、CPU及びメモリ等により実現してもよい。
【0082】
図20は、IIおよびIIIのケースで、サーバにてJBIG符号化まで処理してしまう実施形態である。これは、サーバでページ記述言語からJBIGまでの符号変換処理を集中して行うことで、JBIGに対応していないPCとページ記述言語に対応していないプリンタ機器とを相互に接続可能とするメリットがある。とりわけ、相互に互換性がない機器同士が混在する環境化では、導入の効果が高いと思われる。サーバの構成としては、先に説明したラスタライザ、符号の圧縮/伸長装置等の装置から構成される。
【0083】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0084】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0085】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した図18から図20に示すフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。もちろん、装置ごとに記憶媒体を個別に用意し、各装置へのプログラムを個別に提供してもよいし、一の記憶媒体に複数のプログラムが記憶されていてもよい。
【0086】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ページ記述言語で記載された文書データをビットマップデータに展開した後、これを圧縮するという工程を備える装置/システムにおいて、この文書データの解析により予め各ライン上にビットマップデータが展開されたか否かを判別して、この解析結果を後段の圧縮処理に利用することにより、圧縮対象となるラインの画像データの読み出し処理、あるいは符号化処理の時間を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】文書処理作成システムの一構成例を示す図である。
【図2】本実施形態の基礎となるプリンタの構成を示す図である。
【図3】本実施形態のプリンタの構成を説明する図である。
【図4】本実施形態における典型的なオフィス文書の例を示す図である。
【図5】本実施形態において文字”A”をビットマップ展開しページ上に配置する場合を説明する図である。
【図6】本実施形態におけるライン情報を説明する図である。
【図7】本実施形態においてページ内に垂直線が引かれている状態を説明する図である。
【図8】本実施形態においてページ内に垂直線が引かれている場合のライン情報の状態を説明する図である。
【図9】JBIG符号化の際のフローチャートを示す図である。
【図10】JBIGにおける2ラインテンプレートを説明する図である。
【図11】JBIGにおける3ラインテンプレートを説明する図である。
【図12】JBIGにおいて典型的予測を用いる際の仮想画素位置を説明する図である。
【図13】ライン間一致検出装置を説明する図である。
【図14】JBIG符号化におけるENCODE処理のフローチャートである。
【図15】JBIG復号化の際のフローチャートを示す図である。
【図16】JBIG復号化におけるDECODE処理のフローチャートである。
【図17】本実施形態におけるネットワーク形態を示す図である。
【図18】本実施形態におけるフローチャートの一例を示す図である。
【図19】本実施形態におけるフローチャートの一例を示す図である。
【図20】本実施形態におけるフローチャートの一例を示す図である。
【符号の説明】
200’ コンピュータなどのホスト
201’ ホストI/F
202’ 制御装置
203’ 記憶装置
204’ メモリコントローラ
205’ ラスタライザ
208’ エンジンI/F
209’ DMAコントローラ
210’ 圧縮/伸長装置
220’ プリンタエンジン
501 ラスタライザ205’に備えられたライン情報記憶手段
502 記憶装置203’に格納されたライン情報

Claims (9)

  1. ページ記述言語により記述された文書データをビットマップデータに展開する展開手段と、
    前記文書データを解析することにより、該文書データが展開されるページを構成する各ラインごとに、そのライン上に前記ビットマップデータが展開されたか否かを示すライン情報を生成するライン情報生成手段と、
    前記ビットマップデータを記憶する第1記憶手段と、
    前記ライン情報を記憶する第2記憶手段と、
    前記第1記憶手段に記憶されたビットマップデータを上位ラインから順次読み出し、1画素ごとに圧縮する圧縮手段とを備え、
    前記圧縮手段は、圧縮対象となっているラインのライン情報とその直前に圧縮されたラインのライン情報とがともにビットマップデータが展開されていないことを示す場合に、前記圧縮対象となっているラインを前記第1記憶手段から読み出して圧縮する代わりに、前記圧縮対象となっているラインがその直前に圧縮されたラインと一致していることを示す値を出力することを特徴とする画像圧縮装置。
  2. 前記圧縮手段による圧縮は、JBIG圧縮であることを特徴とする請求項1に記載の画像圧縮装置。
  3. ページ記述言語により記述された文書データをビットマップデータに展開する展開工程と、
    前記文書データを解析することにより、該文書データが展開されるページを構成する各ラインごとに、そのライン上に前記ビットマップデータが展開されたか否かを示すライン情報を生成するライン情報生成工程と、
    前記ビットマップデータを記憶する第1記憶工程と、
    前記ライン情報を記憶する第2記憶工程と、
    前記第1記憶工程において記憶されたビットマップデータを上位ラインから順次読み出し、1画素ごとに圧縮する圧縮工程とを備え、
    前記圧縮工程は、圧縮対象となっているラインのライン情報とその直前に圧縮されたラインのライン情報とがともにビットマップデータが展開されていないことを示す場合に、前記圧縮対象となっているラインを前記第1記憶手段から読み出して圧縮する代わりに、前記圧縮対象となっているラインがその直前に圧縮されたラインと一致していることを示す値を出力する工程であることを特徴とする画像圧縮方法。
  4. 通信回線により相互に接続された第1の情報処理装置と第2の情報処理装置とを含む情報処理システムであって、
    前記第1の情報処理装置は、
    ページ記述言語により記述された文書データを作成する作成手段と、
    前記作成された文書データを前記第2の情報処理装置に送信する送信手段と
    を備え、
    前記第2の情報処理装置は、
    前記送信手段から送信された前記文書データを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された前記文書データをビットマップデータに展開する展開手段と、
    前記文書データを解析することにより、該文書データが展開されるページを構成する各ラインごとに、そのライン上に前記ビットマップデータが展開されたか否かを示すライン情報を生成するライン情報生成手段と、
    前記ビットマップデータを記憶する第1記憶手段と、
    前記ライン情報を記憶する第2記憶手段と、
    前記第1記憶手段に記憶されたビットマップデータを上位ラインから順次読み出し、1画素ごとに圧縮する圧縮手段とを備え、
    前記圧縮手段は、圧縮対象となっているラインのライン情報とその直前に圧縮されたラインのライン情報とがともにビットマップデータが展開されていないことを示す場合に 、前記圧縮対象となっているラインを前記第1記憶手段から読み出して圧縮する代わりに、前記圧縮対象となっているラインがその直前に圧縮されたラインと一致していることを示す値を出力することを特徴とする情報処理システム。
  5. 通信回線により相互に接続された第1の情報処理装置と第2の情報処理装置とを含む情報処理システムであって、
    前記第1の情報処理装置は、
    ページ記述言語により記述された文書データを作成する作成手段と、
    前記文書データをビットマップデータに展開する展開手段と、
    前記文書データを解析することにより、該文書データが展開されるページを構成する各ラインごとに、そのライン上に前記ビットマップデータが展開されたか否かを示すライン情報を生成するライン情報生成手段と、
    前記ビットマップデータを記憶する第1記憶手段と、
    前記ライン情報を記憶する第2記憶手段と、
    前記第1記憶手段に記憶されたビットマップデータを上位ラインから順次読み出し、1画素ごとに圧縮する圧縮手段と、
    前記圧縮手段により圧縮されたデータを前記第2の情報処理装置に送信する送信手段と
    を備え、
    前記第2の情報処理装置は、
    前記送信手段により送信された前記圧縮されたデータを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された前記圧縮されたデータについて出力する出力手段と
    を備え
    前記圧縮手段は、圧縮対象となっているラインのライン情報とその直前に圧縮されたラインのライン情報とがともにビットマップデータが展開されていないことを示す場合に、前記圧縮対象となっているラインを前記第1記憶手段から読み出して圧縮する代わりに、前記圧縮対象となっているラインがその直前に圧縮されたラインと一致していることを示す値を出力することを特徴とする情報処理システム。
  6. 通信回線により接続された第1の情報処理装置、第2の情報処理装置及び第3の情報処理装置とを含む情報処理システムであって、
    前記第1の情報処理装置は、
    ページ記述言語により記述された文書データを作成する作成手段と、
    前記作成された文書データを前記第2の情報処理装置に送信する第1の送信手段と
    を備え、
    前記第2の情報処理装置は、
    前記第1の送信手段から送信された前記文書データを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された前記文書データをビットマップデータに展開する展開手段と、
    前記文書データを解析することにより、該文書データが展開されるページを構成する各ラインごとに、そのライン上に前記ビットマップデータが展開されたか否かを示すライン情報を生成するライン情報生成手段と、
    前記ビットマップデータを記憶する第1記憶手段と、
    前記ライン情報を記憶する第2記憶手段と、
    前記第1記憶手段に記憶されたビットマップデータを上位ラインから順次読み出し、1画素ごとに圧縮する圧縮手段と、
    前記圧縮手段により圧縮されたデータを前記第3の情報処理装置に送信する第2の送信手段と
    を備え、
    前記第3の情報処理装置は、
    前記第2の送信手段から送信される前記圧縮されたデータを受信する第2の受信手段と、
    前記第2の受信手段により受信された前記圧縮されたデータについて出力する出力手段とを備え
    前記圧縮手段は、圧縮対象となっているラインのライン情報とその直前に圧縮されたラインのライン情報とがともにビットマップデータが展開されていないことを示す場合に、前記圧縮対象となっているラインを前記第1記憶手段から読み出して圧縮する代わりに、前記圧縮対象となっているラインがその直前に圧縮されたラインと一致していることを示す値を出力することを特徴とする情報処理システム。
  7. 請求項1または2に記載の画像圧縮装置を備えたファクシミリ装置。
  8. 請求項1または2に記載の画像圧縮装置を備えたプリンタ。
  9. 請求項1または2に記載の画像圧縮装置を備えたコンピュータ。
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