JP2008042345A - 画像処理方法、画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 前景部分と背景部分とで構成されている画像の圧縮効率を向上させるための技術を提供すること。
【解決手段】 ビットマップ圧縮部108は画像から前景部分を除去した背景画像を圧縮する。ベクトル化部104は前景部分のベクトル化処理を行う。圧縮処理で順次得られる圧縮データの累積データサイズが閾値を越えている場合には、背景画像に対する圧縮処理を再度行うようビットマップ圧縮部108を制御する。ベクトル化処理で順次得られるデータの累積データサイズが閾値を越えている場合には、前景画像に対するベクトル化処理を再度行うよう、ベクトル化部104を制御する。圧縮結果を伸張することで得られる背景画像と、ベクトル化処理結果に基づいて再構成される前景部分と、を合成し、合成した画像を出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像の符号化技術に関するものである。
近年、デジタルコピー機とプリンタとを統合したデジタル複合機の開発が盛んになりつつある。デジタル複合機は、紙原稿をスキャンしてコピーを取る機能と、PCからの印刷データを印刷出力する機能と、の両方が搭載されている。
このような機器を作る場合、スキャン画像とページ記述言語(PDL)とを混在して印刷出力する場合などを考慮し、スキャン画像およびPDLを統一的に扱うための画像圧縮方式が必要となる。従来は、全部画像をビットマップデータに変換してから、JPEG等を用いて圧縮する方式を用いることが多かった。このため、原稿の文字・グラフィックス部に、圧縮による歪が生じていた。
一方、スキャン画像において、特に文字の部分をベクトルデータ化するという技術が知られている。このような技術の一例として、文書画像をブロックセレクション(BS)によって文字ブロックと背景部とに分け、文字部をベクトル化することにより領域単位に圧縮方法を変えるという技術がある。このような技術は、文字品質および拡大画像の画質を向上させる目的などに使われている。
しかし、この技術では、ページ全体を記録するメモリが必要とされる領域分割技術を使うことになり、その結果、分割処理のために必要なメモリには大容量のものが要求される。これにより、メモリに対するコストの増大が考えられる。また、分割処理には繰り返し演算が必要となるので、処理を高速に行うことは困難であった。
一方、高速処理を行うハードウェアに対応可能な領域分割技術として、画像のエッジ情報などを利用して、像域フラグと呼ばれる属性フラグを画素単位に割り当てる技術がある。これは主に、コピーの文字画質を改善するために、エッジ強調や色処理の方法を切り替えるための条件として使われるものである。しかし、この技術で領域分割を行う場合には、画素単位で属性フラグを参照し、何れの領域に属する画素であるのかを判定するので、係る技術とベクトル化技術との融合はできていない。
そこで、スキャン画像およびPDLを統一的に扱うように、高速手法でベクトルデータとビットマップデータの2つに分け、ビットマップデータは解像度を固定し(例えば600dpi)、ベクトルデータは解像度に非依存にする、というようなデータ管理を行うことで、プリント解像度に依存しないデータ構成をとる方法が考えられる。しかし、このような構成ができたとしても、画像圧縮という観点からは、データを一定サイズ以下に符号量を制御ことが必要とされている。
特開平09-223236号公報 特開2000-322586号公報
本発明は以上の問題に鑑みてなされたものであり、前景部分と背景部分とで構成されている画像の圧縮効率を向上させるための技術を提供することを目的とする。
本発明の目的を達成するために、例えば、本発明の画像処理方法は以下の構成を備える。
即ち、前景部分と背景部分とで構成されている画像を入力する入力工程と、
前記画像から前記前景部分を除去した背景画像を生成する生成工程と、
前記背景画像に対して画像圧縮処理を行う第1の処理工程と、
前記前景部分に対してベクトル化処理を行う第2の処理工程と、
前記画像圧縮処理で順次得られる圧縮データの累積データサイズが閾値を越えている場合には、前記画像圧縮処理に係る第1のパラメータを変更し、当該変更した第1のパラメータを用いて前記背景画像に対する画像圧縮処理を再度行うよう、前記第1の処理工程を制御する第1の制御工程と
前記ベクトル化処理で順次得られるデータの累積データサイズが閾値を越えている場合には、前記ベクトル化処理に係る第2のパラメータを変更し、当該変更した第2のパラメータを用いて前記前景画像に対するベクトル化処理を再度行うよう、前記第2の処理工程を制御する第2の制御工程と、
前記第1の処理工程で圧縮された結果を伸張することで得られる背景画像と、前記第2の処理工程によって得られた処理結果に基づいて再構成される前景部分と、を合成し、当該合成した画像を出力する出力工程と
を備えることを特徴とする。
本発明の目的を達成するために、例えば、本発明の画像処理装置は以下の構成を備える。
即ち、前景部分と背景部分とで構成されている画像を入力する入力手段と、
前記画像から前記前景部分を除去した背景画像を生成する生成手段と、
前記背景画像に対して画像圧縮処理を行う第1の処理手段と、
前記前景部分に対してベクトル化処理を行う第2の処理手段と、
前記画像圧縮処理で順次得られる圧縮データの累積データサイズが閾値を越えている場合には、前記画像圧縮処理に係る第1のパラメータを変更し、当該変更した第1のパラメータを用いて前記背景画像に対する画像圧縮処理を再度行うよう、前記第1の処理手段を制御する第1の制御手段と
前記ベクトル化処理で順次得られるデータの累積データサイズが閾値を越えている場合には、前記ベクトル化処理に係る第2のパラメータを変更し、当該変更した第2のパラメータを用いて前記前景画像に対するベクトル化処理を再度行うよう、前記第2の処理手段を制御する第2の制御手段と、
前記第1の処理手段によって圧縮された結果を伸張することで得られる背景画像と、前記第2の処理手段によって得られた処理結果に基づいて再構成される前景部分と、を合成し、当該合成した画像を出力する出力手段と
を備えることを特徴とする。
本発明の構成によれば、前景部分と背景部分とで構成されている画像の圧縮効率を向上させることができる。
以下添付図面を参照して、本発明を好適な実施形態に従って詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態に係る画像処理装置に搭載された符号化処理部の機能構成を示すブロック図である。本実施形態に係る画像処理装置は、外部から入力されたPDLを印刷出力する装置とするが、出力形態が如何なるものであったとしても、以下の説明の本質は変わらない。
同図において101は描画部で、外部からPDLを受信すると、これをビットマップデータに展開する。PDLをビットマップデータに展開する技術については周知の技術である。
102は前判定部で、描画部101によって生成されたビットマップデータ(以下、オリジナル画像と呼称する場合がある)を複数の矩形(タイル)に分割し、それぞれの矩形について前景部分を含んでいるのか否かを判断する。ここで、オリジナル画像は、前景部分と背景部分とで構成されている。前景部分とは、後述するベクトル化の対象となるもので、オリジナル画像中の文字、表の枠線・罫線、図形、イラスト等である。従って、タイル内には、背景部分だけが含まれている場合もあれば、背景部分と前景部分とが含まれている場合もある。背景部分は前景部分以外の部分を差す。
そして前判定部102は、前景部分を含んでいるタイルについてはベクトル化部104と背景生成部107とに送出し、前景部分を含んでいないタイルについては背景生成部107に送出する。
104はベクトル化部で、前景部分を含んでいるタイルに対して周知のベクトル化処理を行い、アウトライン・ベクトルデータとその内部色を取得する。
107は背景生成部で、前景部分を含んでいないタイルについてはそのまま後段のビットマップ圧縮部108に送出する。また、前景部分を含んでいるタイルについては、このタイルから前景部分を除去した後、除去部分をその周囲の色で埋めたタイル(背景タイル)を生成し、ビットマップ圧縮部108に送出する。
108はビットマップ圧縮部で、背景生成部107から受けたタイル若しくは背景タイルをJPEG方式などに従って圧縮する。圧縮方法については特には限定しない。
112はメモリで、ベクトル化部104やビットマップ圧縮部108による処理結果を一時的に記憶するためのものである。
106はベクトルレンダラで、メモリ112に格納されているアウトライン・ベクトルデータを読み出し、これに基づいてエッジ部分を復元し、更にメモリ112から内部色を読み出し、これでもってエッジに囲まれた領域を塗りつぶす。これにより、前景部分を復元する。なお、このように、ベクトル化処理がなされた結果を用いて、元の前景部分を復元する為の処理については周知の技術である。そして復元した前景部分を合成部110に送出する。
109はビットマップ伸張部で、メモリ112に格納されている圧縮データを読み出し、これを伸張することで、タイル若しくは背景タイルを復元する。そして復元したタイル若しくは背景タイルを合成部110に送出する。
110は合成部で、ビットマップ伸張部109から受けたタイル若しくは背景タイル上に、ベクトルレンダラ106が復元した前景部分を合成し、その合成結果である合成画像を出力する。上述の通り、この出力は印刷出力であるので、出力先は画像処理装置が有するプリンタエンジンであるが、出力先については特に限定するものではない。
111は符号量監視部で、ベクトル化部104により順次生成される処理結果データの累積データサイズや、ビットマップ圧縮部108により順次生成される圧縮データの累積データサイズを監視している。そして、ベクトル化部104により順次生成される処理結果データの累積データサイズが閾値を越えた場合には、このデータサイズを所定サイズ以下に押さえる為に、ベクトル化に係る処理パラメータを変更し、この変更したパラメータに従ってベクトル化部104に再度処理を実行させる。また、ビットマップ圧縮部108により順次生成される圧縮データの累積データサイズが閾値を越えた場合には、このデータサイズを所定サイズ以下に押さえる為に、画像圧縮に係る処理パラメータを変更し、この変更したパラメータに従ってビットマップ圧縮部108に再度処理を実行させる。符号量監視部111による制御処理については図4を用いて後述する。
以上が本実施形態に係る画像処理装置が有する符号化処理部である。以下の説明では同図に示した各部は全てハードウェアでもって構成されているものとして説明するが、部分的にソフトウェアでもって実現しても良い。
図2は、描画部101が生成したオリジナル画像に基づいて、ベクトル化結果と圧縮データとを生成し、メモリ112に格納する一連の処理のフローチャートである。
先ず、オリジナル画像が前判定部102に入力されると、ステップS201では、前判定部102がこのオリジナル画像を複数のタイルに分割する。そしてステップS202ではそのうちの1つのタイル(注目タイル)を選択し、この注目タイル内に前景部分が含まれているのか否かをチェックする。
ここで、画像を構成する各画素には、その画素の属性値が割り当てられている。例えばある画素にはその画素がCGに含まれていることを示す属性値が割り当てられているし、ある画素にはその画素が文字に含まれていることを示す属性値が割り当てられている。従ってステップS202では、注目タイルを構成する各画素に割り当てられた属性値を参照し、注目タイルを構成する各画素の属性値が全て「背景部分を示す値」であるのかをチェックする。
そして、全ての画素の属性値が「背景部分を示す値」を有するのであれば、この注目タイルは前景部分を含んでいないタイルであると判断されるし、所定数以上の画素の属性値が「前景部分を示す値」を有するのであれば、この注目タイルは前景部分を含んでいるタイルを判断することができる。なお、それぞれのタイルに前景部分が含まれているか否かを判断する方法はこれに限定するものではなく、様々な方法がある。
例えば、それぞれのタイルの属性値を記したヘッダがPDLに付加されている場合には、このヘッダを参照し、注目タイルに前景部分が含まれているのか否かを判断しても良い。
図2に戻って、注目タイルに前景部分が含まれていない場合、即ち、注目タイルは背景部分を構成しているものである場合には処理をステップS204に進め、前判定部102は、この注目タイルを背景生成部107に送出する。背景生成部107はこの注目タイルをそのままビットマップ圧縮部108に送出するので、ビットマップ圧縮部108はこの注目タイルを圧縮する処理を行う。そして圧縮した結果をメモリ112に格納する。
一方、注目タイルに前景部分が含まれている場合には、処理をステップS203に進め、この注目タイルに対して以下説明する各処理を実行する。
図3は、ステップS203における処理の詳細を示すフローチャートである。ここでは前景部分の一例として文字/線画が記されている部分を用いる。
先ずステップS301では、ベクトル化部104は、注目タイルから文字/線画が記されている部分を抽出し、ビットマップ画像として生成する。次に、ステップS302では、このビットマップ画像に対して周知のラベリング処理を行い、同じ領域に属するものとして判断された画素群毎にラベル番号を付与する。
ステップS303では、ベクトル化部104は、それぞれのラベル番号が付けられた領域毎に、その領域の形状に沿った輪郭を、アウトライン・ベクトル化する。
ステップS304では、背景生成部107は、注目タイルから文字/線画が記されている部分を除去し、除去部分を、その周辺の色や注目タイル全体の平均色で埋める。これにより、上記背景タイルを生成することができる。
そしてステップS305では、ビットマップ圧縮部108は、この背景タイルを圧縮する。そして圧縮した結果をメモリ112に格納する。
図2に戻って、以上のステップS202からステップS204における処理を全てのタイルについて行っている場合にはステップS205を介して本処理を終了するが、全てのタイルについて処理を行っていない場合には、ステップS205を介してステップS202に戻し、未だ処理対象となっていないタイルについて以降の処理を行う。
以上の処理により、前景部分を含まないタイルについてはビットマップ圧縮部108により圧縮されてメモリ112に格納される。一方、前景部分を含んでいるタイルについては、前景部分に対するベクトル化処理の結果と、この前景部分を除去した除去部分に所定の色を埋めることで生成した背景タイルを圧縮したものと、がメモリ112に格納される。
図7は、前景部分としての文字を含むタイルを例に取り、このタイルに対する上記処理を説明する図である。
71は、前景部分としての文字「H」を含むタイルである。72は、前景部分である。73は、前景部分に対するアウトライン・ベクトル化の様子を示している。前景部分に対してラスタースキャンを行い、最初の有意画素を検出し、そこから境界追跡を行う。領域の境界をたどっていき、開始点に戻ったところで終了する。同図の例では、各点の座標を記録しておき、この間を直線で結べば、もとの画像の輪郭が再現でき、また元の画像の内部色を抽出しておいて、この色で塗り潰せば、原画が再現できることになる。同図では直線のみで元の前景部分を構成しているが、曲線で構成する場合は、公知のベジェ関数近似を用いることができる。これをアウトライン・ベクトルと呼ぶ。
74は、タイルから前景部分を切り取った残りである。この状態では、もともとの背景と切り取った部分との境界に強いエッジがあり、後段のビットマップ圧縮ではあまり高圧縮率は望めない。75はこの抜き取った部分をタイル内の平均色やその周辺色で埋めたものである。これにより、もともとの背景と切り取った部分との境界には弱いエッジが残ることになり、74に示した画像に比べてより高い圧縮率が望める。本実施形態では、このような画像(75)がビットマップ圧縮部108に送出される。
図4は、符号量監視部111による監視の結果に基づいて、ベクトル化部104やビットマップ圧縮部108を制御する処理のフローチャートである。
上述の通り、符号量監視部111は、ベクトル化部104により順次生成される処理結果データの累積データサイズや、ビットマップ圧縮部108により順次生成される圧縮データの累積データサイズを監視している。ステップS401では、符号量監視部111は、ベクトル化部104により順次生成された処理結果データの累積データサイズがθ1に達したか否かをチェックする。達している場合には処理をステップS403に進める。
ステップS403では、符号量監視部111は、ベクトル化に係る処理パラメータを変更し、この変更したパラメータに従って再度処理を実行するようベクトル化部104に指示するので、ベクトル化部104はこの指示に従って処理を実行する。
そもそもベクトル化処理結果の符号量が多い原因は、背景部分でありながら前景部分として判断されてベクトル化がなされている場合や、もともと細かい図形が画像中に多く含まれている場合などが考えられる。従って、ベクトル化処理結果の符号量をより小さくするためには、タイル中に前景部分が含まれているか否かを判定するための条件を変更したり、ベクトル化における制御点を削除したり、前景部分を含むタイルのビットマップ化を行うなど、様々な処理を行う必要がある。ステップS403における処理については、図5を用いて後述する。
一方、ステップS401におけるチェックの結果、ベクトル化部104により順次生成される処理結果データの累積データサイズがθ1に達していない場合には、処理をステップS402に進める。ステップS402では、ビットマップ圧縮部108により順次生成される圧縮データの累積データサイズが閾値θ2に達したか否かをチェックする。達している場合には、処理をステップS404に進める。
ステップS404では、画像圧縮処理で用いる量子化ステップを大きくし、大きくした量子化ステップを用いて背景部分に対する画像圧縮処理を再度行うよう、ビットマップ圧縮部108に指示するので、ビットマップ圧縮部108はこの指示に従った処理を実行する。なおここでは圧縮率を上げる為に、量子化ステップを上げたが、これ以外の方法で圧縮率を上げるようにしても良い。
図5は、上記ステップS403における処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップS501では、ベクトル化における制御点の数を減少させるようパラメータを変更する。より詳しくは、ベクトルをベジェ近似していたものを、曲率の小さいところは直線近似に置き換えていくことにより、制御点数の削減を行っていく。
ステップS502では、制御点の座標値を整数、1/2、1/4、1/10(小数第一位)の4段階に変更できるようにする。このままでは、データ量が減ったようには見えないが、この後に、ZIP圧縮などテキストベースのユニバーサル圧縮をすると50%〜80%程度圧縮率をあげることができる。ところが、制御点の削減をしていくと、近似誤差が大きくなる。
そこでステップS504ではこの近似誤差を求め、求めた近似誤差と閾値θ3との大小比較を行う。この近似誤差の求め方については特に限定するものではないが、制御点の削減前と削減後とで、ベクトル化した対象の輪郭の差を求める。
この大小比較の結果、近似誤差が閾値θ3に達していない場合には本処理を終了するが、達している場合には処理をステップS505に進める。ステップS505では、そのままベクトル化処理を行い、ベクトル化処理を越えると、ベクトルレンダラ106はこのベクトル処理結果を用いて前景部分を復元する。そしてステップS506では、復元した前景部分に対してビットマップ圧縮部108により圧縮を行う。
図6は、制御点の削減を説明する図である。アウトライン・ベクトル化の最初の段階では、ベクトルデータを例えば3次ベジェ近似している。3次ベジェ曲線は、tを0〜1のパラメータとしてP1(1-t)3+3C1t(t-1)2+3C2t2(1-t)+P2t3のように表せる。このように3次ベジェ(P1,C1,C2,P2)では、4点で表せるし、2次ベジェ(P1,C0,P2)では、3点で表せるし、直線(P1,P2)ではm2点で表せることになる。
もし曲率が許容範囲にあれば、近似方式を3次、2次、直線と順番に変えていくことにより、制御点数を削減できる。曲率判定方法は、最小値(距離(C1,P1P2),距離(C2,P1P2))や線分P1P2からの最大距離などにより、原データと近似との近似誤差を測定する方法で、削減の可否を判定していくことができる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、符号化処理部に入力されるものはPDLデータであったが、本実施形態では、画像処理装置が有するスキャナ部によりスキャン画像を符号化処理部に入力する場合について説明する。
図8は、本実施形態に係る画像処理装置に搭載された符号化処理部の機能構成を示すブロック図である。同図に示す如く、本実施形態に係る符号化処理部は、図1に示した機能構成において、描画部101をスキャナ部801に置き換えた機能構成を有する。
以上が本実施形態に係る画像処理装置が有する符号化処理部である。以下の説明では同図に示した各部は全てハードウェアでもって構成されているものとして説明するが、部分的にソフトウェアでもって実現しても良い。
スキャナ部801が記録媒体上に記録された画像を読み取ることで取得したスキャン画像(オリジナル画像)に基づいて、ベクトル化結果と圧縮データとを生成し、メモリ112に格納する一連の処理のフローチャートは図2に示したものと同じであるが、ステップS203における処理のみが若干第1の実施形態とは異なる。図10は、本実施形態に係るステップS203における処理の詳細を示すフローチャートである。
図10に示したフローチャートは、図3に示したフローチャートにおいてステップS301における処理をステップS911に置き換えた点のみが異なる。ステップS911では、オリジナル画像を二値化して、二値画像を生成する。そしてこの二値画像を処理対象としてステップS302以降の処理を行う。また、ステップS304では、平均色を求める場合、求めた平均色を二値化したものを用いる。
[第3の実施形態]
図11は、上記ステップS403に適用可能な処理のフローチャートである。ステップS411では、ベクトル化効率を求める。ベクトル化効率とは、ベクトル化により発生した制御点数の合計を、そのベクトルで表される閉ループ内の画素数で割ったものと定義する。これが大きいときは、微小閉ループが多いことがわかる。
従って、このベクトル化効率が閾値よりも大きい場合には処理をステップS412を介してステップS414に進め、そのままベクトル化処理を行い、ベクトル化処理を越えると、ベクトルレンダラ106はこのベクトル処理結果を用いて前景部分を復元する。そしてステップS415では、復元した前景部分に対してビットマップ圧縮部108により圧縮を行う。
図12は、上記ステップS404に適用可能な処理のフローチャートである。ステップS421では、既に圧縮処理済みの領域の色数をカウントし、カウントした色の数が閾値以上であるのか否かをチェックする。このチェックの結果、閾値以上である場合には処理をステップS422に進め、圧縮処理を行っているタイルについてはベクトル化処理を行う。
[第4の実施形態]
上記実施形態では、図1,8に示した各部はハードウェアでもって実現していたが、図1,8に示した各部(スキャナ部801、メモリ112を除く)をソフトウェアでもって実現しても良い。その場合、このソフトウェアは、複合機などの画像形成装置はもちろんのこと、PC(パーソナルコンピュータ)によって実現しても良い。図9は、このソフトウェアを実行可能なコンピュータのハードウェア構成を示すブロック図である。
901はCPUで、RAM902やROM903に格納されているプログラムやデータを用いて本コンピュータ全体の制御を行うと共に、本コンピュータを適用した装置が行う各処理を実行する。
902はRAMで、外部記憶装置905からロードされたプログラムやデータや、I/F907を介して外部から受信したデータ(スキャナ部801からのデータやPDLデータ等)を一時的に記憶する為のエリアを有する。またRAM902は、CPU901が各処理を実行する際に使用するワークエリアも有する。即ち、RAM902は各種のエリアを適宜提供することができる。
903はROMで、本コンピュータの設定データやブートプログラムなどを格納する。
904は操作部で、キーボードやマウス、操作パネル等により構成されており、本コンピュータの操作者が操作することで、CPU901に対して各種の指示を入力することができる。
905は外部記憶装置で、ハードディスクに代表される大容量情報記憶装置であって、ここにはOS(オペレーティングシステム)や、本コンピュータを適用する装置が行う各処理をCPU901に実行させるためのプログラムやデータ(上記ソフトウェア)が保存されている。このプログラムやデータは、CPU901による制御に従って適宜RAM902にロードされる。そしてCPU901はこのロードされたプログラムやデータを用いて、各処理を実行することになる。
906は表示部で、CRTや液晶画面、タッチパネルなどにより構成されており、CPU901による処理結果を画像や文字などでもって表示する。
907はI/Fで、外部とのデータ通信を行うためのインターフェースとして機能するものである。
908は上述の各部を繋ぐバスである。
[その他の実施形態]
また、本発明の目的は、以下のようにすることによって達成されることはいうまでもない。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体(または記憶媒体)を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行う。その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれたとする。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明を上記記録媒体に適用する場合、その記録媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置に搭載された符号化処理部の機能構成を示すブロック図である。 描画部101が生成したオリジナル画像に基づいて、ベクトル化結果と圧縮データとを生成し、メモリ112に格納する一連の処理のフローチャートである。 ステップS203における処理の詳細を示すフローチャートである。 符号量監視部111による監視の結果に基づいて、ベクトル化部104やビットマップ圧縮部108を制御する処理のフローチャートである。 ステップS403における処理の詳細を示すフローチャートである。 制御点の削減を説明する図である。 前景部分としての文字を含むタイルを例に取り、このタイルに対する上記処理を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置に搭載された符号化処理部の機能構成を示すブロック図である。 ソフトウェアを実行可能なコンピュータのハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係るステップS203における処理の詳細を示すフローチャートである。 ステップS403に適用可能な処理のフローチャートである。 ステップS404に適用可能な処理のフローチャートである。

Claims (7)

  1. 前景部分と背景部分とで構成されている画像を入力する入力工程と、
    前記画像から前記前景部分を除去した背景画像を生成する生成工程と、
    前記背景画像に対して画像圧縮処理を行う第1の処理工程と、
    前記前景部分に対してベクトル化処理を行う第2の処理工程と、
    前記画像圧縮処理で順次得られる圧縮データの累積データサイズが閾値を越えている場合には、前記画像圧縮処理に係る第1のパラメータを変更し、当該変更した第1のパラメータを用いて前記背景画像に対する画像圧縮処理を再度行うよう、前記第1の処理工程を制御する第1の制御工程と
    前記ベクトル化処理で順次得られるデータの累積データサイズが閾値を越えている場合には、前記ベクトル化処理に係る第2のパラメータを変更し、当該変更した第2のパラメータを用いて前記前景画像に対するベクトル化処理を再度行うよう、前記第2の処理工程を制御する第2の制御工程と、
    前記第1の処理工程で圧縮された結果を伸張することで得られる背景画像と、前記第2の処理工程によって得られた処理結果に基づいて再構成される前景部分と、を合成し、当該合成した画像を出力する出力工程と
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記前景部分は、文字・図形を含む領域であり、前記背景部分は、前記前景部分以外の領域であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 前記第1の制御工程では、画像圧縮処理で用いる量子化ステップを大きくし、当該大きくした量子化ステップを用いて前記背景画像に対する画像圧縮処理を再度行うよう、前記第1の処理工程を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  4. 前記第2の制御工程では、ベクトル化における制御点の数を減少させるよう前記第2のパラメータを変更し、当該変更したパラメータを用いて前記前景画像に対するベクトル化処理を再度行うよう、前記第2の処理工程を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  5. 前景部分と背景部分とで構成されている画像を入力する入力手段と、
    前記画像から前記前景部分を除去した背景画像を生成する生成手段と、
    前記背景画像に対して画像圧縮処理を行う第1の処理手段と、
    前記前景部分に対してベクトル化処理を行う第2の処理手段と、
    前記画像圧縮処理で順次得られる圧縮データの累積データサイズが閾値を越えている場合には、前記画像圧縮処理に係る第1のパラメータを変更し、当該変更した第1のパラメータを用いて前記背景画像に対する画像圧縮処理を再度行うよう、前記第1の処理手段を制御する第1の制御手段と
    前記ベクトル化処理で順次得られるデータの累積データサイズが閾値を越えている場合には、前記ベクトル化処理に係る第2のパラメータを変更し、当該変更した第2のパラメータを用いて前記前景画像に対するベクトル化処理を再度行うよう、前記第2の処理手段を制御する第2の制御手段と、
    前記第1の処理手段によって圧縮された結果を伸張することで得られる背景画像と、前記第2の処理手段によって得られた処理結果に基づいて再構成される前景部分と、を合成し、当該合成した画像を出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  6. コンピュータに請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像処理方法を実行させるためのプログラム。
  7. 請求項6に記載のプログラムを格納したことを特徴とする、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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