JP3509840B2 - ページプリンタ - Google Patents

ページプリンタ

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JP3509840B2
JP3509840B2 JP12071097A JP12071097A JP3509840B2 JP 3509840 B2 JP3509840 B2 JP 3509840B2 JP 12071097 A JP12071097 A JP 12071097A JP 12071097 A JP12071097 A JP 12071097A JP 3509840 B2 JP3509840 B2 JP 3509840B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、ページプリンタにおける
バンドイメージバッファの取り扱いに関する。
【0002】
【従来の技術】ページプリンタでは、図1に示すよう
に、内部のプロセッサが1ページの印刷イメージ101
を「バンド」と呼ばれる単位の塊103に分割し、メモ
リ効率を良くするために、各バンド103のイメージを
中間コード105に変換してメモリに格納する。1ペー
ジ分のイメージの中間コード107が出来上がると、印
刷エンジンを動作させる(印刷開始)。エンジンの動作
中、エンジン動作に同期して、各バンドの中間コード1
05をバンドバッファ109へレンダリング(つまり、
イメージに展開)していく。バンドバッファ109に展
開されたイメージは、DMAにより印刷エンジンへ転送
されていく。尚、バンドバッファ109の数は、レンダ
リングが印刷エンジンへの転送に間に合わなく(これを
「オーバラン」という)ならないような範囲内で、最小
の数に予め固定されている。
【0003】ところが、あるバンドの中間コードの量が
多くなりオーバーランになりそうな状況を検出すると、
若しくはレンダリング後のイメージより中間コードの方
が大きくなってしまう状況を検出すると、プロセッサは
そのバンドのイメージを、エンジンには同期せずに事前
に、バンドバッファ109とは異なる場所111へレン
ダリングする(これを「事前展開」という)。そして、
そのバンドの印刷時に、その事前展開イメージをその記
憶場所111からバンドバッファ109へコピーする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のペ
ージプリンタでは、事前展開したイメージをエンジンへ
転送する時、そのイメージをその記憶場所111からバ
ンドバッファ109へコピーした上で、バンドバッファ
109からエンジンへ転送している。その理由は、バン
ドバッファ109内のイメージはエンジンへの転送後は
後続バンドのレンダリングのためにクリアされるのに対
し、記憶場所111内の事前展開イメージは、エンジン
転送後に紙ジャムなどのエラーが発生した場合に再度印
刷できるよう、保持しておく必要があるからである。
【0005】しかしながら、事前展開イメージをその記
憶場所からバンドバッファにコピーすることは無駄な作
業であり、後続バンドをバンドバッファにレンダリング
する上でも非効率的である。
【0006】従って、本発明の目的は、ページプリンタ
において、事前展開されたイメージをバンドバッファへ
コピーする作業を無くすことにある。
【0007】本発明の別の目的は、バンドイメージのレ
ンダリング及び印刷エンジンへの転送を効率化すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面に従
うページプリンタは、メモリと、印刷エンジンと、通常
のバンドのイメージをその印刷時にレンダリングするた
めの通常のバンドバッファをメモリ内に確保する手段
と、事前展開バンドのイメージを事前にレンダリングす
るための外部バンドバッファをメモリ内に確保する手段
と、通常のバンドバッファ及び外部バンドバッファ内の
イメージをそれぞれの印刷時に印刷エンジンへ直接的に
転送し、それぞれの転送後、通常のバンドバッファ内の
イメージのみを次バンドのイメージのレンダリングに備
えてクリアする転送手段とを備える。
【0009】本発明の第2の側面に従うページプリンタ
は、メモリと、印刷エンジンと、各バンドのイメージを
レンダリングするための各バンドバッファをメモリ内に
確保する手段と、各バンドバッファ内のイメージをその
印刷時に印刷エンジンへ直接的に転送する転送手段とを
備え、この転送手段は、各バンドバッファ内のイメージ
が通常のバンドのものか事前展開バンドのものかを見分
けて、それぞれの転送後、各バンドバッファ内の通常の
バンドのイメージのみを次バンドのイメージのレンダリ
ングに備えてクリアする。
【0010】これら本発明のページプリンタでは、事前
展開バンドのイメージも、事前展開されていない通常の
バンドのイメージも、それぞれがレンダリングされたバ
ンドバッファから直接的に(つまり、他のバンドバッフ
ァへのコピーを経由することなく)印刷エンジンへ転送
される。そして、印刷エンジンへの転送後、バンドバッ
ファ内の通常バンドのイメージのみが、次のバンドイメ
ージのレンダリングに備えてクリアされ、事前展開バン
ドのイメージは、後にエラーリカバリのために再印刷を
する必要が生じた場合に備えて、クリアされずに保持さ
れる。
【0011】本発明では、通常のバンドのイメージの記
憶場所(通常のバンドバッファ)と事前展開バンドのイ
メージの記憶場所(外部バンドバッファ)とを、印刷エ
ンジンへの転送に関しては同様に取り扱うが、転送後の
クリアに関しては、通常のバンドバッファと外部バンド
バッファとを別様に取り扱う。このような取り扱いを可
能にする一手段として、各バンドバッファ内に印刷状態
管理タグを設けることができる。このタグには、各バン
ドバッファの識別番号と印刷状態とが示されている。こ
こで、「印刷状態」とは、例えば、レンダリングが完了
したか否か、エンジンへの転送が終わったか否かという
ような印刷に関わるバンドバッファ処理の進行状況であ
る。この印刷状態管理タグを利用することにより、外部
バンドバッファからも、通常のバンドバッファと同様に
エンジンへの直接的なイメージ転送が可能であるととも
に、外部バンドバッファと通常のバンドバッファとを見
分けて、転送後のクリアに関して別様に取り扱うことが
可能である。
【0012】本発明のページプリンタでは、望ましく
は、ヌルバンド(つまり、印刷すべきイメージのないブ
ランクのバンド)の印刷時にヌルデータを発生させて印
刷エンジンへ直接的に供給する手段を設けることができ
る。これにより、ヌルバンドについてメモリ内のバンド
バッファを使う必要がなくなるため、メモリの使用効率
が改善され、そしてバンドイメージのレンダリング及び
転送処理が一層効率的に行い得るようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】図2は、本発明の一実施形態にか
かるページプリンタの要部の構成を示す。
【0014】プロセッサ1はメモリ3内に、受信バッフ
ァ5、印刷位置管理テーブル7及び通常のバンドバッフ
ァ(以下、単に「バンドバッファ」という)9を確保す
る。また、プロセッサ1は、必要に応じて、外部バンド
バッファ11もメモリ3内に確保する。
【0015】受信バッファ5は、ホストコンピュータか
ら受信した印刷コマンドを一時的に蓄積する場所であ
る。印刷位置管理テーブル7は、各バンドの印刷位置を
管理するために用いられるとともに、各バンドの中間コ
ードを蓄積する場所である。図中の印刷位置管理テーブ
ル7では、横線で仕切られた各行が各バンドに割り当て
られた領域を示しており、その各バンド領域において、
左側のフィールドの数字71は紙面上での各バンドの印
刷順序を示し、右側のフィールドは各バンドの中間コー
ドの蓄積場所(中間コードバッファ)を示している。こ
こで、右側のフィールドに「NULL」と書かれている
バンドは、そのバンドには印刷を行わないこと(紙面上
でブランクになること)を意味している(そのバンドを
「ヌルバンド」という)。
【0016】バンドバッファ9は、印刷エンジン13の
動作に同期してレンダリングされた各バンドのイメージ
を一時的に蓄積する場所である。図中のバンドバッファ
9では、横線で仕切られた各行が各バンドに割り当てら
れた領域を示している。その各バンド領域は、各バンド
イメージの印刷状態を示すための「印刷状態管理タグ」
と呼ばれる部分91を有している。印刷状態管理タグ9
1の右側に図示したフィールド93は、各バンドのイメ
ージの蓄積場所を示している。バンドバッファ9サイズ
は、オーバランが生じないと通常期待される範囲内で、
最小のバンド数分(図示の例では4バンド分)だけ確保
される。
【0017】外部バンドバッファ11は、事前展開され
たバンドのイメージを蓄積する場所であり、あるバンド
について事前展開の必要が生じたときにそのバンドのた
めに確保される。外部バンドバッファ11は、バンドバ
ッファ9と同様に、そのバンドイメージの印刷状態を示
すための「印刷状態管理タグ」111を有している。印
刷状態管理タグ111の右側に図示したフィールド11
3は、事前展開されたバンドイメージの蓄積場所を示し
ている。
【0018】図中の矢印はデータの概略的な流れを示し
ている。まず、ホストコンピュータから受信された印刷
コマンドは受信バッファ5に蓄積される。次にプロセッ
サ1が、受信バッファ5から印刷コマンドを受信順に読
み込み、これを解釈することにより各バンドの中間コー
ドを生成し、その中間コードを印刷位置管理テーブル7
に登録して行く。尚、ヌルバンドについては、ヌルバン
ドである旨の中間コードが登録されるだけである。
【0019】印刷位置管理テーブル7に1ページ分の中
間コードが出来上がると、次にプロセッサ1は印刷エン
ジン13を作動させ、そして、印刷エンジン13に同期
して、印刷位置管理テーブル7内の各バンドの中間コー
ドをイメージにレンダリングしてバンドバッファ9に書
込んで行く。バンドバッファ9内の各バンドイメージ
は、DMAよりに印刷エンジン13へ転送される。尚、
ヌルバンドについては、プロセッサ1は、バンドバッフ
ァ9へのレンダリングは行わず、代りに、ヌルデータ
(例えば値「0」のデータ)をそのヌルバンドのサイズ
分だけ生成して印刷エンジン13へ送る。
【0020】各バンドの中間コード生成過程で、プロセ
ッサ1は、そのバンドの中間コードの量が閾値を越えて
ないかどうかを監視している。もし閾値を越えた場合に
は、それは、オーバーランが生じそうな状況、若しくは
イメージより中間コードの量の方が大きい状況を意味し
ている。その場合にはプロセッサ1は、そのバンドのた
めの外部バンドバッファ11を確保し、そのバンドのイ
メージをその外部バンドバッファ11に事前展開し、さ
らに、そのバンドが事前展開バンドである旨の1個の中
間コード(これには外部バンドバッファ11のポインタ
が登録されている)を生成して、印刷位置管理テーブル
7のそのバンドの中間コードバッファに登録する。例え
ば、図2に示した例では、印刷順序が5番目のバンドが
事前展開バンドである。
【0021】外部バンドバッファ11内の事前展開バン
ドのイメージは、そのバンドの印刷時に、バンドバッフ
ァ9にコピーされることなく、外部バンドバッファ11
3からDMAにより印刷エンジン13へ転送される。
【0022】バンドバッファ9内のバンドイメージは、
印刷エンジン13への転送が終わるとプロセッサ1によ
ってクリアされるが、外部バンドバッファ11内の事前
展開バンドイメージは、印刷エンジン13への転送が終
わってもクリアされずに、そのページ(両面印刷の場合
は、そのページと反対側のページ)の必要枚数の印刷が
完了してその印刷した用紙が排出されるまで、保存され
る。
【0023】図2に示した本実施形態で特に重要な機能
は、外部バッファ11内の事前展開イメージをバンドバ
ッファ9を経由せずに直接に印刷エンジン13へ転送す
る点である。この機能を実現するために本実施形態が採
用した構成及び処理動作を以下に詳細に説明する。
【0024】図3及び図4は、印刷位置管理テーブル7
に登録された中間コードの構成を示す。
【0025】図3は、事前展開バンドでもヌルバンドで
もない通常のバンドの中間コードの構成を示す。通常の
バンドの中間コード量はバンドによってまちまちであ
る。中間コードの量はその作成過程で増えて行くもので
あり、始めから中間コード量を決めることはできない。
そこで、図3に示すように、一定サイズの中間コードバ
ッファ731を複数個連結して使用する。各中間コード
バッファ731の最後には、次の中間コードバッファ7
31へのポインタである「リンクコード」と呼ばれるコ
ードが入る(各バンドの最後の中間コードバッファ73
1のリンクコードは次バンドの最初の中間コードバッフ
ァ731へのポインタである)。
【0026】図4は、事前展開バンドの中間コードの構
成を示す。事前展開バンドの中間コードは、事前展開バ
ンドである旨の一つの所定の中間コード733と、次の
バンドへのポインタであるリンクコード735とから構
成され、1個の中間コードバッファ731に収納され
る。事前展開バンドである旨を示す中間コード733に
は、その事前展開されたイメージを格納した外部バンド
バッファ11へのポインタが登録されている。従って、
この中間コード733から外部バンドバッファ11を参
照することができる。
【0027】図3と図4に示した中間コード構成から理
解されるように、シリアルにリンクされた多数の中間コ
ードバッファ731の形式で1つのページの中間コード
が印刷位置管理テーブル7に登録されているので、その
リンクに従ってページの先頭から最後までの全ての中間
コードを順番にたどることができる。
【0028】図4には更に、事前展開バンドのイメージ
を格納した外部バンドバッファ11の構成も示されてい
る。
【0029】外部バンドバッファ11は、既に説明した
ように印刷状態管理タグ111と事前展開されたバンド
イメージの記憶場所113とから構成される。印刷状態
管理タグ111には、このバンドバッファ11の識別番
号115と、印刷状態コード117と、バンドイメージ
の記憶場所113へのポインタ119とが含まれてい
る。
【0030】図5は、通常のバンドバッファ9の構成を
示す。
【0031】各バンドバッファ9も、既に説明したよう
に印刷状態管理タグ91とバンドイメージの記憶場所9
3とから構成される。印刷状態管理タグ91には、各バ
ンドバッファ9の識別番号95と、印刷状態コード97
と、バンドイメージの記憶場所93へのポインタ99と
が含まれている。
【0032】図4の外部バンドバッファ11と図5のバ
ンドバッファ9とを対比すると分るように、両者は実質
的に同一の構成である。従って、外部バンドバッファ1
1を通常のバンドバッファ9と同様に取り扱うことが可
能である。これらのバッファ11、9の印刷状態コード
117、97は、イメージをレンダリングしている途中
であることを示す「レンダリング中」、レンダリングが
完了しエンジンへ転送できる状態を示す「レンダリング
済み」、エンジンへのイメージを転送中であることを示
す「転送中」、及びエンジンへのイメージ転送が完了し
ていることを示す「空き」のいずれかの値をとる。
【0033】図6は、プロセッサ1が各ページの印刷の
ために行う処理の全体の流れを示す。
【0034】プロセッサ1は、ホストコンピューから印
刷コマンドを受信すると(S1)、それを一旦受信バッ
ファ5に格納した後、受信バッファ5から受信順に印刷
コマンドを読み込んでこれを解釈する(S2)。印刷コ
マンドを解釈することにより、プロセッサ1は中間コー
ドを生成する(S4)。
【0035】ステップS4の中間コード生成処理の詳細
は、図7に示す通りである。まず、1つのページを複数
のバンドに分割し、今処理中のバンドの紙面上での印刷
位置を決定する(S11)。続いて、今処理中のバンド
について、中間コードを生成して印刷位置管理テーブル
7に登録し(S12)、更に、そのバンドについて今ま
で生成した中間コードの量を計算する(S13)。この
中間コード量は、事前展開する必要があるか否かの判断
に使用される。
【0036】再び図6を参照して、ステップS4の後、
今処理中のバンドの中間コード量を所定の閾値と比較し
(S5)、その中間コード量が閾値を越えていないなら
ば、上述した中間コード生成処理を続行する。もし、今
処理中のバンドの中間コード量が閾値を越えた場合に
は、そのバンドについて事前展開処理を行う(S6)。
この事前展開処理の詳細は後に説明する。
【0037】こうして各バンドを順次に中間コード化し
ていき、1つのページの中間コードが全て印刷位置管理
テーブル7に登録されると(S3でYes)、次に、プ
ロセッサ1はステップS7、S8のレンダリング処理に
入る。プロセッサ1は、印刷位置管理テーブル7に登録
された中間コードを順番にたどって行き、まず、今印刷
しようとしているバンドが事前展開バンドであるか否か
をチェックする(S7)。そのバンドが事前展開バンド
でなければ、プロセッサ1はそのバンドの中間コードに
基づいてそのバンドのイメージをイメージバッファ9に
レンダリングする(S8)。
【0038】ステップ8のレンダリング処理の詳細は、
図8に示す通りである。まず、印刷位置管理テーブル7
から中間コードを読み込み(S15)、今印刷しようと
しているバンドに割り当てたバンドバッファ9の状態が
「空き」になったなら(S16、S17)、読み込んだ
中間コードからそのバンドイメージをレンダリングして
バンドバッファ9に書込む(S18)。レンダリング中
は、バンドバッファ9の印刷状態コード97を「レンダ
リング中」とし、レンダリングが完了したなら、その印
刷状態コード97を「レンダリング済み」に変更する
(S19)。
【0039】再び図6を参照して、今印刷しようとして
いるバンドのレンダリングが終了したならば、次にその
バンドの印刷処理が行われる(S9)。印刷処理は、バ
ンドバッファ9内のイメージを印刷エンジン13へDM
Aにより転送することにより行われる。また、今印刷し
ようとしているバンドが事前展開バンドであった場合
(S7でYes)には、直ちにそのバンドの印刷処理に
入ることができる。この事前展開バンドの印刷処理は、
既に述べたように、外部バンドバッファ11内のイメー
ジを印刷エンジン13へDMAにより転送することによ
り行われる。この印刷処理の詳細は後に説明する。
【0040】このような各バンド単位のレンダリングと
印刷の処理が、1ページの最後のバンドまで繰り返され
る(S10)。
【0041】図9は、図6のステップS6の事前展開処
理の流れを示す。
【0042】プロセッサ1は、まずメモリ3内に外部バ
ンドバッファ11を確保し(S21)、次に、今処理中
のバンドの中間コードからそのバンドのイメージをレン
ダリングして外部バンドバッファ11に書込む(S2
2)。次に、プロセッサ1は、図4に示したような事前
展開バンド用の中間コード、つまり外部バンドバッファ
11のポインタをイメージとして登録した所定の中間コ
ードを作成して、これを印刷位置管理テーブル7に登録
する(S23)。
【0043】図10は、図6のステップS9の印刷処理
の流れを示す。尚、この処理の説明における「バンドバ
ッファ」とは、事前展開バンドについては外部バンドバ
ッファ11を、事前展開バンドでもヌルバンドでもない
通常のバンドについてはバンドバッファ9を意味する。
【0044】図10に示すように、まず、今印刷しよう
とするバンドに割り当てられたバンドバッファの印刷状
態コード97又は117をチェックし(S31)、それ
が「レンダリング済み」であれば、そのバンドバッファ
内のイメージをビデオデータとして印刷エンジン13に
DMAにより転送する(S32)。転送中は、そのバン
ドバッファの印刷状態コード97又は117を「転送
中」としておき、転送が終わると「空き」に変更する
(S33)。その後、今イメージ転送の終わったバンド
が事前展開バンドでなければ(S34でNo)、そのバ
ンドバッファ9を後続バンドのレンダリングに備えてク
リアする(S35)が、事前展開バンドである場合は
(S34でYes)、後刻にエラーリカバリーの必要が
生じた場合に備えて、イメージをクリアせずにそのまま
保存しておく。ステップS34の判断は、例えば、バン
ドバッファの印刷状態管理タグ91、11内の識別番号
95、115から判断できる。
【0045】尚、ステップS31で印刷しようとしてい
るバンドのバンドバッファが「レンダリング済み」にな
っていない場合は、オーバーランエラーとして所定処理
を行う(S36)。
【0046】以上説明した実施形態によれば、事前展開
したバンドイメージがその記憶場所から印刷時に直接的
に印刷エンジンへ転送されるので、事前展開イメージを
バンドバッファにコピーするという無駄な作業がなく、
よって、メモリの使用効率が改善され、かつイメージの
レンダリング及び転送の処理が効率化される。また、ヌ
ルバンドについてはプロセッサからエンジンへヌルデー
タを送ることにより、バンドバッファへのレンダリング
を省いているので、やはりメモリの使用効率が改善され
る。
【0047】上述した実施形態は本発明の説明のための
ものであり、本発明の範囲を限定する趣旨ではない。本
発明は図示及び上に説明した具体的な構成、機能、処理
及び動作以外の種々の態様においても実施することがで
きるものである。例えば、上記実施例では通常のバンド
バッファの個数が固定的に定まっていたが、これが可変
的であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の処理を示す説明図。
【図2】本発明の一実施形態の構成を示すブロック図。
【図3】通常のバンドの中間コードの構成を示すブロッ
ク図。
【図4】事前展開バンドの中間コード及び事前展開イメ
ージの構成を示すブロック図。
【図5】バンドバッファ9の構成を示すブロック図。
【図6】プロセッサ1の処理の全体の流れを示すフロー
チャート。
【図7】中間コード生成処理の流れを示すフローチャー
ト。
【図8】レンダリング処理の流れをを示すフローチャー
ト。
【図9】事前展開処理の流れを示すフローチャート。
【図10】印刷処理の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
1 プロセッサ 3 メモリ 5 受信バッファ 7 印刷位置管理テーブル 9バンドバッファ 11 外部バンドバッファ 13 印刷エンジン 73 中間コード 91、111 印刷状態管理タグ 93、113 バンドイメージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 5/30

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリと、 印刷エンジンと、 前記メモリ内に、通常のバンドのイメージをその印刷時
    にレンダリングするための通常のバンドバッファを確保
    する手段と、 前記メモリ内に、事前展開バンドのイメージを事前にレ
    ンダリングするための外部バンドバッファを確保する手
    段と、 前記通常のバンドバッファ及び前記外部バンドバッファ
    内のイメージをそれぞれの印刷時に前記印刷エンジンへ
    直接的に転送し、それぞれの転送後、前記通常のバンド
    バッファ内のイメージのみを次バンドのイメージのレン
    ダリングに備えてクリアする転送手段とを備えたページ
    プリンタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のページプリンタにおい
    て、 前記通常のバンドバッファ及び前記外部バンドバッファ
    が、それぞれの識別番号と印刷状態を示した印刷状態管
    理タグを有し、 前記転送手段が、前記通常のバンドバッファと前記外部
    バンドバッファの印刷状態管理タグに基づいて、前記通
    常のバンドバッファと前記外部バンドバッファとを見分
    けるとともにそれぞれのバッファ内のイメージの転送を
    制御するページプリンタ。
  3. 【請求項3】 請求項1乃至2記載のページプリンタに
    おいて、 ヌルバンドの印刷時にヌルデータを生成して前記印刷エ
    ンジンへ直接的に供給する手段を更に備えたページプリ
    ンタ。
  4. 【請求項4】 メモリと、 印刷エンジンと、 前記メモリ内に、各バンドのイメージをレンダリングす
    るための各バンドバッファを確保する手段と、 前記各バンドバッファ内のイメージをその印刷時に前記
    印刷エンジンへ直接的に転送する転送手段とを備え、 前記転送手段が、前記各バンドバッファ内のイメージが
    通常のバンドのものか事前展開バンドのものかを見分け
    て、それぞれの転送後、前記各バンドバッファ内の通常
    のバンドのイメージのみを次バンドのイメージのレンダ
    リングに備えてクリアするページプリンタ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のページプリンタにおい
    て、 前記各バンドバッファが各々の識別番号と印刷状態を示
    した印刷状態管理タグを有し、 前記転送手段が、前記各バンドバッファの印刷状態管理
    タグに基づいて、前記各バンドバッファ内のイメージが
    前記通常のバンドのものか前記事前展開バンドバッファ
    のものかを見分けるとともにそれぞれの転送を制御する
    ページプリンタ。
  6. 【請求項6】 請求項4乃至5記載のページプリンタに
    おいて、 ヌルバンドの印刷時にヌルデータを生成して前記印刷エ
    ンジンへ直接的に供給する手段を更に備えたページプリ
    ンタ。
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