JP2770351B2 - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JP2770351B2
JP2770351B2 JP63266758A JP26675888A JP2770351B2 JP 2770351 B2 JP2770351 B2 JP 2770351B2 JP 63266758 A JP63266758 A JP 63266758A JP 26675888 A JP26675888 A JP 26675888A JP 2770351 B2 JP2770351 B2 JP 2770351B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ホストコンピュータ等のデータ処理装置か
ら送られるデータを印字するプリンタに関する。
(従来技術) 一般に、ホストコンピュータ等がプリンタに送るデー
タは、実際の印字パターンを示す印字データと、印字方
法やプリントエンジンのモードを制御する制御データよ
りなる。プリンタの制御装置は、このデータを処理し
て、実際に印字すべきドットイメージに変換し、印字を
行うプリントエンジンに供給する。
(発明が解決しようとする課題) 近年、印字速度が高速で、字体の品質も高く、印字時
の動作音も比較的静かなため、レーザープリンタ等の電
子写真式プリンタがかなり普及してきている。その一
方、電子写真式プリンタは価格的にはまだまだ相当に高
価であり、パーソナルコンピュータやワードプロセッサ
等に用いられる場合、これらの機器1台ずつに接続され
るのではなく、複数の機器が1台の電子写真式プリンタ
に接続されているというように、共用されているのが現
状である。しかし、複数の機器に1台の電子写真式プリ
ンタを共用させると、それぞれの機器が印字を行うため
には、マルチプレクサ等を用いて切換えてやる必要があ
る。
ところが、このように切換えて使用すると、印字モー
ド情報(コピー枚数、用紙サイズ、マージン、フォント
等)を記憶するメモリが1つしかないため、切換前に印
字を行っていた別のユーザーのモード情報のデータが残
っていて、切換後のユーザーによる印字がこのモード情
報に支配されてしまったり、あるいは反対に、あるユー
ザーの印字データと印字データとに時間的な間隔が空い
ていて、その間隔中に、他のユーザーが割込んできて切
換が行われ、新たにモード情報の設定が行われると、割
込み前のユーザーのモード情報が破壊されるという問題
が生じる。
従来では、この問題を解決するために、切換が行われ
るたびに、初期設定ファイルを印字データの送信前に送
信したりして、プリンタを初期化しなくてはならなかっ
た。しかし、初期設定ファイルを送信するといっても、
現在の多機能化が進んだプリンタでは、設定項目が多
く、非常に煩雑である。また、例えば電源を入れ直した
りして直接プリンタを初期化する場合でも、現在のプリ
ント動作の完了を待ってからでないと、初期化すること
はできないし、距離的にも遠く離れたユーザーである場
合、プリンタの動作・非動作の確認が困難である。
そのため、本発明の目的は、上記の問題に鑑み、複数
のホスト機器に接続されて使用される場合に、個々のユ
ーザーの印字モード情報の変化・破壊が起こらないプリ
ンタを提供することである。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、本発明に係るプリンタ
は、外部ホスト機器より入力される、印字すべきイメー
ジ情報を示す印字データに基づき印字を行なうプリンタ
において、ユーザーによって設定された印字モードの設
定値を記憶する書き換え可能な第1記憶手段と、第1記
憶手段上の印字モードの設定値を、ユーザー毎に割り当
てられた識別コード毎に記憶する書き換え可能な第2記
憶手段と、第1記憶手段上の印字モードの設定値に従っ
て、前記印字データを印字する印字手段と、ユーザーの
変更があった場合、第1記憶手段上の印字モードの設定
値を、第1記憶手段上にて変更された最終の設定値にて
第2記憶手段に退避させ、変更前のユーザーの識別コー
ドにて第2記憶手段上に記憶されている印字モードの設
定値を該最終の設定値に更新するとともに、変更後のユ
ーザーの識別コードにて第2記憶手段に記憶されている
印字モードの設定値を第1記憶手段に復帰させる制御手
段とを備えたことを特徴とする。
(作用) ユーザーが変更された場合、又は、ホスト機器が切り
換えられた場合、第2記憶手段に記憶されている変更後
のユーザー(ホスト機器)の印字モードの設定値が印字
制御用データとして第1記憶手段に復帰される。ここ
で、変更前のユーザー(ホスト機器)の印字モードの設
定値が、第1記憶手段上にて変更された最終の設定値に
て第2記憶手段に退避され、第2記憶手段に記憶されて
いる該変更前のユーザー(ホスト機器)の印字モードの
設定値が該最終の設定値に更新される。
(実施例) 以下、添付の図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
(a)電子写真プリンタの構成 まず、プリンタおよび制御装置の概略構成について説
明する。
第1図に本発明の実施例であるプリンタ・システム10
の処理システムの構成、および、その応用例を示す。
複数のデータ処理装置1A,1B,1Cからのデータは、スル
ープットを改善するため、外部のファイル・マルチプレ
クス・バッファ2に一旦格納された後、プリンタ・シス
テム10に出力される。ファイル・マルチプレクス・バッ
ファ2は、複数のデータ処理装置1A,1B,1Cをそれぞれ、
1台のプリンタに接続するためのマルチプレクサとして
の機能も有している。
プリンタ・システム10は、ビットマップ方式のデータ
処理装置3と、電子写真プロセスとレーザーを用いたプ
リントエンジン4と、外部給紙ユニット5やソータ6等
の付属装置よりなる。
第2図に、プリンタ・システム10の外観を示す。プリ
ントエンジン4は、上記ビットマップ方式データ処理装
置3を内蔵しており、アクセサリとして外部給紙ユニッ
ト5と、ソータ6が接続可能である。また、プリントエ
ンジン4の上部前面には、システムの状態を示す表示や
簡単な操作を行うためのキーが並べられた操作パネル44
が装着されている。
第3図は、プリント・システムの通紙経路を示す中央
断面図で、三つの着脱可能な給紙カセット(51,52,53)
から選択的にペーパーは給紙される。プリントエンジン
4内で、クリーナ406よってトナーが取り除かれた後、
帯電チャージャ404,イレーサランプ405によって感光体
ドラム401は均一に帯電され、光学系409から画像露光を
受ける。そして、現像装置402によってトナー像が、感
光体ドラム401上に形成され、転写チャージャ403により
給紙されたペーパー上にイメージの転写され、搬送ベル
ト407によってペーパー定着装置408に運ばれ、定着装置
408による定着処理の後、ソータ6に収納される。
第4図は、プリンタ・システム10の概略ブロック図で
ある。
ビットマップ方式データ処理装置3は、ビットマップ
制御部(BMC)30(第5図参照)、ビットマップ用のビ
ットマップRAM(BM−RAM)32、このBM−RAM32に描画を
行うビットマップ書込部(BMW)31およびフォント部33
よりなる。このフォント部33は、予め所定のフォントが
記憶されたROM部分と、外部からダウンロードされたフ
ォントも記憶可能なRAM部分とからなっている。プリン
トエンジン4との接続は、制御データ(枚数、アクセサ
リー制御など)用のバスB3とイメージデータ用のバスB4
により行う。
プリントエンジン4は、3つの制御装置を中心に構成
される。まず、インターフェース制御部(IFC)40はビ
ットマップ制御部30からの制御データの処理、操作パネ
ル制御、および内部バスB5を通じてプリンタ全体のタイ
ミングの制御を行う。電子写真制御部41は、内部バスB5
を通じてインターフェース制御部40から送られるデータ
に応じて、電子写真プロセス部45の制御を行う。
プリントヘッド制御部42は、内部バスB4を通じてビッ
トマップ書込部31から送られてくるイメージデータを感
光体1上に書き込むため、内部バスB5を通じてインター
フェース制御部40から送られてくる情報に従ってプリン
トヘッド部43の半導体レーザーの発光やポリゴン・モー
タ(図示せず)の回転を制御する。
また、外部給紙ユニット5やソータ6も、内部バスB5
を通じて、インターフェース制御部40から制御される。
以上に説明したプリンタ・システム10は、ビットマッ
プ方式のレーザープリンタである。データ処理装置1A,1
B,1Cから送られてくる印字データ(ほとんどはコードで
表わされる)は、ビットマップ方式処理装置3のBM−RA
M32上に実際の印字イメージとして展開され、プリント
エンジン4に出力される。プリントエンジン4では、ビ
ットマップ方式データ処理装置3からのデータに応じて
レーザー光を変調して感光体上に記録し、さらに記録紙
に転写する。
データ処理装置1A,1B,1Cから送られてくるデータに
は、印字データの他に、書式の制御やエンジンのモード
設定を行うコードも含まれる。
ビットマップ方式データ処理装置3では、印字データ
の他にこれらのプロトコルの解析も行い、書式の制御や
必要に応じてプリントエンジン4への通紙やオプション
のモード変更等の指示を出す。プリントエンジン4で
は、上記の記録制御の他に、それに伴う電子写真系の制
御、記録紙のタイミング制御、さらに、他のオプション
への通紙に同期した処理を行う。プリントエンジン4の
制御は、走査系を除いて、電子写真複写機と同様であ
る。
(b)ビットマップ制御部 第5図は、ビットマップ制御部30のブロック図であ
る。ビットマップ制御部30は、内部バスB30で接続され
たいくつかのブロックから構成される。BM−CPU301は、
ビットマップ方式データ処理装置3の中心となる制御部
であり、データ処理装置インターフェース308を通じて
データ処理装置1A,1B,1Cのうちのいずれかやファイル・
マルチプレクス・バッファ2との通信を行ったり、プリ
ントデータを変換し、ビットマップ書込部インターフェ
ース306を通じてビットマップ書込部31を制御し、プリ
ントエンジンインターフェース307を通じてプリントエ
ンジン4を制御する。SYS−ROM302は、BM−CPU301のプ
ログラムを記憶する。SYS−RAM303は、BM−CPU301の作
業用記憶エリアであり、スタックや基本フラグの記憶に
用いられる。
R−バッファ304は、外部(データ処理装置1A,1B,1C
やファイル・マルチプレクス・バッファ2)との通信用
バッファであり、BM−CPU301の処理プログラムとデータ
処理装置1との通信を非同期でも処理化可能にすること
を目的とする。
パケットバッファ(以下P−バッファと略する)305
は、データ処理装置1A,1B,1Cからのデータを、フォント
の属性から変換したBM−RAM32への描画が容易な中間コ
ード(以下パケットと記す)として記憶する。
フォントの実際の描画はビットマップ書込部31で行わ
れるが、ビットマップ書込部31への情報としては、フォ
ントのパターン内蔵アドレスや、BM−RAM32への描画ア
ドレス等のパラメータを計算する必要がある。これには
所定の時間がかかる。そこで、BM−RAM32のデータをプ
リント中に、次のページのデータを前処理しておくこと
により、処理の高速化を計るものである。そのため、P
−バッファ305内のデータの動きは、FIFO(ファースト
イン・ファーストアウト)となっている。
プリントエンジンインターフェース307は、プリント
エンジン4とのインターフェースであり、プリントコマ
ンドなどのJOB制御コマンドをプリントエンジン4のイ
ンターフェースとバスB3を通じてやりとりする。
(c)ビットマップ制御のフロー これより、フローチャートを参照しながら、本システ
ムの動作説明を行う。
第7図〜第17図は、ビットマップ制御部30の処理を示
すフローチャートである。
第7図において、まず、電源が投入されると(ステッ
プS1、以下ステップを略する。)、内部の初期化を行い
(S2)、R−バッファ304、P−バッファ305およびBM−
RAM32のクリアを行った後(S3)、パラメータの初期化
を行う(S4)。各パラメータの機能は次の通りである。
JOBACT:あるページに対してプリント状態である(設定
枚数のプリントが完了していない)ことを示す。
BMWRITE:BM−RAM32に何らかのデータが書込まれたかど
うかを示す。
JOBEJT:プリント起動要求を示す。
LPWRITE:ページデータ(イメージ)の仮編集を開始した
ことを示す。
ENBANS:データ処理装置へのメッセージの送信を許可す
ることを示す。
ENBID:データ処理装置へのメッセージにIDコードを付加
することを示す。
IDCODE:IDコードの設定値を示す。
また、ユーザーテーブル(以下、USERTBL)も初期値
をセットしておく(S5)。USERTBLは第6図に示すよう
に、ユーザーIDごとにプリンタの各種設定値を退避して
おくための記憶エリアである。USERTBLは単なる退避エ
リアであって、実際に使用するときは各IDコードのUSER
TBLの内容をカレントテーブル(以下、CURRTBL)に転送
して用いる。これは、アドレス変換等の複雑な演算処理
を省き、処理の高速化が図れるためである。このUSERTB
Lは、本実施例では、SYS−RAM303内に設けられ、プリン
タの電源がOFFになっても、その内容が保持されるよう
にバッテリー・バックアップされるのが好ましい。
なお、第6図のCURRTBL内のフォント実装情報は、電
源投入時に読み込まれるが、カセット実装情報は、その
状態に変化があれば、図示しない割り込みルーチンによ
って、IFC40から送られてきて更新される。
続いて、割り込みを許可して(S6)、印字データの編
集に用いるフォント属性を読込み、フォント実装情報と
して、SYS−RAM303に記憶される(S7)。そして、給紙
カセットの初期設定を行った後(S8)、実処理ループ
(S9〜S12)に入る。
実処理ループは大別して、次の四つの処理に分けられ
る。
受信データ処理(S9):データ処理装置からの受信デ
ータ処理と、パケットへの変換を行う。
IFCコマンド処理(S10):プリントエンジン4からの
データを処理する。
パケット処理(S11):パケットに応じたBM−RAM32へ
の描画処理を行う。
プリント・シーケンス処理(S12):IFC40とのプリン
ト・シーケンスの処理を行う。
データ処理装置から送られるデータは、通信の効率を
上げるため、後で述べる受信割込処理により、受信バッ
ファであるR−バッファ304に一旦蓄えられる。
受信されたデータは、受信データ処理(S9)で、R−
バッファ304から取出されパケットに変換され、P−バ
ッファ305に一度蓄えられる。その後、パケット処理(S
11)で取出され、対応するフォントがビットマップ書込
部31によりBM−RAM32に描画される。受信データのう
ち、プリント要求コード(PAGE.EJECT)を検出すると、
プリント・シーケンス処理(S12、第11図参照)によ
り、実際のプリントが起動される。
<受信データ処理> 受信データ処理(S9)のフローを第8図(a),
(b)に示す。
第8図(a),(b)において、受信データはあらか
じめ、ビットマップ書込部31への出力が容易なパケット
に変換され、P−バッファ305に蓄えられる。これは、
プリント中もBM−RAM32からの出力の受信データの変換
を平行して行うことにより、スループットを向上させる
ためである。
まず、P−バッファ305に空きが有ることを確認し(S
21)、さらに、データがR−バッファ304に受信されて
いれば(S22でYES)、処理を継続する。
受信データが、プリントすべき文字コードである場合
(S70〜S73)は、CURRTBL上の現在のフォント・コード
と電源投入時に読み込んだフォント属性に従って、パケ
ットに変換する(S72)。具体的な変換手順としては、
まず、その文字コードに対応するパターンのフォント・
アドレスがP−バッファ305に出力され、順次、BM−RAM
32への書き込みアドレスがP−バッファ305に出力さ
れ、ビットマップ書込部31への書き込みモードが出力さ
れる。そして、最後に今回のフォントの大きさ等に応じ
て次のフォントのBM−RAM32への書き込みアドレスを更
新しておく(S73)。この処理により、最終的なプリン
ト結果フォーマットが決まる。この処理は実際のBM−RA
M32への編集描画とは異なり仮想的な編集といえる。ま
た、ページ先頭文字の描画を行うときは(S70でYES)、
同時に仮編集の開始を示すLPWRITEフラグを1にセット
しておく(S71)。
プリント枚数や給紙カセットの切換やオプションの動
作等を設定するインターフェース制御部関連コード(IF
C関連コード)である場合(S24でYES)、文字のパケッ
ト処理(S11)での処理を同期させるため、文字とは異
なった形式のパケットでP−バッファ305に出力される
(S25)。また、CURRTBLも更新しておく(S26)。
IFC関連コードでなく(S24でNO)、PAGE.EJECTコード
である場合(S30でYES)、このコードは1ページ分のデ
ータの終了を示しており、パケット処理のときプリント
を起動させるコードであって、それ以前の文字がBM−RA
M32に書込まれたら、プリントを起動する。このコード
も前後の文字と処理を同期させるため、P−バッファ30
5に出力される(S31)。このとき、次ページの仮編集の
準備としてLPWRITEフラグをリセットしておく(S32)。
S30でPAGE.EJECTコードでなく(NO)、書式制御コー
ドである場合は(S35でYES)、それぞれのコードに対応
してBM−RAM32への書込アドレスを変更したり、マージ
ン設定等の変更についてはCURRTBLを更新する(S36)。
S35で書式制御コードでなく(NO)、カセット選択の
場合は(S40でYES)、指定のモードに従ってカセット選
択を行う(S41、第12図参照)。
S40でカセット選択でなく(NO)、フォント選択の場
合は(S45でYES)、上と同様、フォント選択を行う(S4
6、第13図参照)。
S50〜S53は、プリンタシステム10での処理状態をデー
タ処理装置に通知するかしないかを設定する処理であ
る。データ処理装置に通知するアンサーモードの指定コ
ードであれば(S50でYES)、さらに、アンサーモードが
許可指定であれば(S51でYES)、データ処理装置へのメ
ッセージの送信を許可するENBANSフラグをセットし(S5
2)、アンサーモードが許可指定でなければ(S51でN
O)、ENBANSフラグをリセットする(S53)。
S55〜S69の処理は、共用のプリンタシステム10を使用
するユーザーの識別コード(IDコード)の処理に関する
ものである。
IDコードを用いるIDモードが指定され(S55でYES)、
許可指定であれば(S56でYES)、IDモードに入ったこと
を示すENBIDフラグをセットし(S57)、許可指定でなけ
れば(S56でNO)、IDモードでないことを示すためENBID
フラグをリセットする(S58)。ここで、IDモードの場
合は、データ処理装置へのメッセージにIDが付加され、
さらに、編集条件等のパラメータはユーザー毎に管理さ
れるようになる。
S60〜S69の処理は本発明に係るもので、IDコードの設
定と、設定されたIDコードに応じたパラメータ設定値の
変更に関する処理である。
IDコードの指定があると(S60でYES)、IDモードが許
可されていない場合(S61でNO)か、また許可されてい
る場合(S61でYES)であっても、ユーザーに変更がなけ
れば(S62でNO)、無視される。ユーザーに変更があ
り、その変更前のユーザーのデータが仮編集状態にあれ
ば(S63でLPWRITE=1)、変更後のユーザーのデータと
分離するために、PAGE.EJECTコードをP−バッファ305
に出力して強制的に排出(印字)させ(S64)、LPWRITE
フラグをリセットしておく(S65)。変更前のユーザー
のデータが仮編集状態か否かにかかわらず、変更前のユ
ーザーの各種パラメータをCURRTBLから退避させた後(S
66)、変更後のユーザーの各種パラメータを、その該当
するIDコードのUSERTBL(第6図参照)からCURRTBLに復
帰させ(S67)、IDCODEも更新しておく(S68)。そし
て、再設定処理(S69、第14図参照)を行い、変更後の
ユーザーのためのプリンタエンジン10等の各種設定を行
う。
<IFCコマンド処理> 第9図は、インターフェース制御部(IFC)40からの
コマンドの処理(S10)のフローである。
EXP.ENDコマンド(S101)は、インターフェース制御
部(IFC)40とプリント・シーケンスの同期をとるコマ
ンドで、プリントエンジン4で1枚のプリントのレーザ
ー露光が終了したことを示す。
このコマンドは、プリント中のみ有効であるので、JO
BACT=1でなければ、そのままリターンし、JOBACT=0
であればS103に移る(S102)。同一イメージに対するマ
ルチ・プリントの場合、BMC30では、このタイミング
で、次のプリント起動フラグをセットする(S104)。シ
ングル・プリントや、マルチ・プリントの最後の場合は
(S103でNO)、プリント状態を示すJOBACTフラグをリセ
ットし(S105)、BM−RAM32をクリアするとともにBM−R
AM32への描画状態を示すBMWRITEをクリアし(S106)、
次のイメージの準備を行う。この2種類の判断は、EXP.
ENDコマンドのJOBENDフラグによって行われる(S10
3)。これは、マルチ・プリント等の枚数のコントロー
ルをインターフェース制御部40で行っているためであ
る。
<パケット処理> 第10図に示すパケット処理(S11)のフローでは、P
−バッファ305に蓄えられたパケットの処理を行う。パ
ケットには、プリントすべき文字用のパケットと、制御
用のパケットがある。BM−RAM32の変更は、前のイメー
ジのプリントアウトが完了しないと行えないため、プリ
ント状態(JOBACT=1)の場合は(S121でNO)、処理を
行わない。またパケットがない、即ち、P−バッファが
エンプティの場合(S123でYES)も処理を行わない。
文字用のパケットの場合(S124でYES)は、ビットマ
ップ書込部31へ出力する(S125)。ビットマップ書込部
31では、パケットを解析して、フォントアドレスに応じ
たパターンをフォント部33からBM−RAM32に描画する。
一つのパケット処理中は、次のパケットを処理できない
(S126)のでリターンする。この文字が最初の場合(BM
WRITE=0,S126でYES)は、BMWRITEフラグをセットして
おく(S127)。
文字パケット以外の制御用パケットの場合(S124でN
O)、まず、プリント動作の開始を示すJOBSTARTコード
であれば(S130でYES)、IFCにそのJOBSTARTコードを出
力する(S131)。IFC関連コード(S135でYES)は、主と
してマルチ・プリント枚数、給紙カセットの指定やアク
セサリの動作モードの指定を行うもので、IFC40へ出力
される(S136)。
PAGE.EJECT(S140でYES)は、ページの区切りを示す
もので、このコード以前にBM−RAM32に描画されたイメ
ージが出力される。そのために、まず、JOBACTフラグを
セットし、コピー状態に切換え、以後のBM−RAM32への
描画を禁止し、プリント起動要求フラグJOBEJTをセット
しておく(S141)。このフラグは、プリント・シーケン
ス(第11図参照)で判断され、実際にIFC40へプリント
コマンドPRNCMDが出力され、さらにIFCへプリントエン
ジン部の起動を要求するSTARTコマンドを出力する(S14
2)。
JOBEJTは、プリント・シーケンス処理で認識された
後、リセットされる(S165)が、JOBACTは、プリントエ
ンジン部のコピー処理等が完了したときに、IFCから送
られてくる図示しないコマンドでリセットされるように
なっている。
サイズ情報の場合は(S145はYES)、それ以降、BM−R
AM32へビットマップ書込部31で書き込む際のモードを変
更するため、ビットマップ書込部31へ出力される(S14
6)。ここで変更されるモードには、例えば、イメージ
1ライン当たりのメモリ容量等がある。
<プリント・シーケンス> 第11図に示すプリント・シーケンス処理(S12)のフ
ローでは、JOB制御用フラグ(JOBEJT)や、ビットマッ
プ書込部31の状態に応じて、実際にプリントの起動を行
う。
プリント起動は、プリント起動要求時(JOBEJT=1,S1
61でYES)に行われるが、ビットマップ書込部31が最後
のパケットを処理中(S162でNO)は、起動できない。
プリント起動可能であれば、ビットマップ書込部31を
プリントモードに切換えた後(S163)、IFC40に露光の
開始を要求するプリントコマンド(PRNCMD)を出力し
(S164)、JOBEJTフラグをリセットする(S165)。
<カセット選択> 第12図は、カセット選択の処理のフローである。カセ
ット選択は、各ページの最初(具体的には、印字データ
受信前、LPWRITE=0)のときのみ有効となる(S18
1)。これは、仮編集したイメージのレイアウトを保障
するためである。カセットの指定には用紙サイズによる
指定と、カセットの位置による指定の2つのモードがあ
る。両モードとも、すでに指定値と同一のモードになっ
ている場合には、処理が省略される(S183,S186でYES) まず、サイズ指定の場合は(S182でYES)、記憶して
いるカセット情報から該当サイズのカセットをサーチす
る(S184)。見つかった場合(S185でYES)は、用紙も
入っているかチェックした後(S188)、更新を行う(S1
89〜S192)。
一方、カセット位置指定の場合(S182でNO)は、該当
カセットが装着されているかチェックし(S186)、使用
可能であれば、更新する。
このとき、正しくコマンドが処理されたかを、データ
処理装置に通知する。正しく処理された場合はACK処理
(S193、第15図参照)、正しく処理されなかった場合は
NAK処理(S194、第16図参照)が行われる。
<フォント選択> 第13図は、フォント選択の処理フローである。
まず、指定されたフォント属性を解析し(S201)、続
いてフォント実装情報を調べ(S202)、該当フォントが
あれば(S203でYES)、使用中のフォントを更新し(S20
4)、ACK処理を行う(S205)。該当フォントが無けれ
ば、NAK処理を行う(S206)。
<再設定> 第14図に、再設定処理のフローを示す。再設定処理
は、プリンタをあるユーザーに切換え、そのユーザー用
に設定がなされた後、再び、切換前の状態に戻す際、CU
RRTBLの復帰だけでは不可能なプリントエンジン等を含
めた再設定を行う。
再設定には、通常のデータ処理装置からの指定による
処理と同一の処理を用いる。このとき、データ処理装置
に結果を通知する処理が含まれているので、不必要なメ
ッセージが、データ処理装置に返されないように、現在
のENBANSフラグを退避した後、0として、一時的に送信
を禁止しておく(S211,S212)。
次に、CURRTBLからカセットの設定値を取り出し(S21
3)、カセット選択処理を行う(S214)。
フォントの設定についても、同様にCURRTBLからフォ
ント属性を取り出し(S215)、フォント選択処理を行う
(S216)。
そして、現在のIFC関連情報は、直接P−バッファ305
に出力し(S217)、最後に退避していたENBANSフラグを
復帰する(S218)。
<ACK/NAK処理> 第15図、第16図はそれぞれ、データ処理装置に処理が
正しく行われたことを通知するACK処理、正しく行われ
なかったことを通知するNAK処理である。
いずれも、ENBANSフラグが1のとき(S221,S231でYE
S)のみ、処理が行われる。また、ENBIDフラグが1とな
って(S222,S232)、IDモードがあれば、現在のIDコー
ドをデータ処理装置に、まず送られ(S223,S233)、続
いて、ACK処理の場合はACKメッセージを(S224)、NAK
処理の場合はNAKメッセージをデータ処理装置におくる
(S234)。
<受信割込> 第17図のフローは、データ処理装置インターフェース
308からの割込み要求の処理であり、データ処理装置1
から、ファイルマルチプレクスバッファ2を介して、デ
ータの入力があれば(S241)、R−バッファ304に蓄え
る(S242)。
本実施例では、受信データは一旦パケットに変換され
た後でP−バッファ305に出力されているが、本発明は
これに限られるものではない。
また、IDコードは、なにも各ホスト毎に一つずつ割り
当てるのではなく、同一ホストであってもユーザーの変
更があり得る場合には、各ホストに複数個のIDコードを
割り当ててもよい。
本発明は、上記の実施例に限定されることなく、特許
請求の範囲に記載された範囲内で種々の変更が可能なの
はいうまでもない。
(効果) 本発明に係るプリンタによれば、ユーザーが変更され
た場合、又は、ホスト機器が切り換えられた場合、第2
記憶手段に記憶されたいる変更後のユーザー(ホスト機
器)の印字モードの設定値が印字制御用データとして第
1記憶手段に復帰されるので、従来生じていた個々のユ
ーザーの印字モードの設定値の変化・破壊が起きること
がない。
このため、印字に先立って初期化ファイルを送信した
り、プリンタの電源を入れ直すなどして、プリンタを初
期化する必要がなくなる。また、これによりプリンタが
ホスト機器から離れた位置にある場合でも、プリンタの
状態を気にせずに印字させたいファイルを送ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例に係る電子写真式プリンタの
システム構成図である。 第2図は、プリンタシステムの斜視図である。 第3図は、プリンタシステムの中央断面図である。 第4図は、ビットマップ方式データ処理装置とプリント
エンジンのブロック図である。 第5図は、ビットマップ制御部のブロック図である。 第6図は、ユーザーテーブルとカレントテーブルを模式
的に示した図である。 第7図は、プリンタ動作のメインフローチャートであ
る。 第8図(a),(b)はそれぞれ、本発明に係る受信デ
ータ処理のフローチャートである。 第9図は、インターフェース制御部のコマンド処理のフ
ローチャートである。 第10図は、パケット処理のフローチャートである。 第11図は、プリント・シーケンス処理のフローチャート
である。 第12図は、カセット選択処理のフローチャートである。 第13図は、フォント選択処理のフローチャートである。 第14図は、再設定処理のフローチャートである。 第15図は、ACK処理のフローチャートである。 第16図は、NAK処理のフローチャートである。 第17図は、受信割込のフローチャートである。 1A,1B,1C……データ処理装置、 2……ファイル・マルチプレクス・バッファ、 3……ビットマップ方式データ処理装置、 10……プリンタシステム、 30……ビットマップ制御部、 301……BM−CPU、 302……SYS−ROM、 303……SYS−RAM、 304……R−バッファ、 305……P−バッファ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部ホスト機器より入力される、印字すべ
    きイメージ情報を示す印字データに基づき印字を行なう
    プリンタにおいて、 ユーザーによって設定された印字モードの設定値を記憶
    する書き換え可能な第1記憶手段と、 第1記憶手段上の印字モードの設定値を、ユーザー毎に
    割り当てられた識別コード毎に記憶する書き換え可能な
    第2記憶手段と、 第1記憶手段上の印字モードの設定値に従って、前記印
    字データを印字する印字手段と、 ユーザーの変更があった場合、第1記憶手段上の印字モ
    ードの設定値を、第1記憶手段上にて変更された最終の
    設定値にて第2記憶手段に退避させ、変更前のユーザー
    の識別コードにて第2記憶手段上に記憶されている印字
    モードの設定値を該最終の設定値に更新するとともに、
    変更後のユーザーの識別コードにて第2記憶手段に記憶
    されている印字モードの設定値を第1記憶手段に復帰さ
    せる制御手段とを備えたことを特徴とするプリンタ。
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