JP5039919B2 - ゴム部材成形設備及びゴム部材成形方法 - Google Patents

ゴム部材成形設備及びゴム部材成形方法 Download PDF

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Description

本発明は、ゴム材料を回転支持体に巻き付けて、所望の断面形状を有するゴム部材を成形するためのゴム部材成形設備及びゴム部材成形方法に関するものである。
一般的に、空気入りタイヤを製造する場合には、インナーライナー、サイドウォール、トレッドなどの各タイヤ構成部材を未加硫の状態で貼り合わせてグリーンタイヤを成形し、これを金型に入れて加硫成形することで製造するようにしている。
空気入りタイヤの中には、サイドウォール部の外表面に白色ゴムが浮き出るようにして文字を形成したホワイトレタータイヤがある(例えば特許文献1)。図1(a)に示すような空気入りタイヤのサイドウォール部の拡大図を図1(b)に示す。ホワイトレタータイヤは、図1(b)に示すように、サイドウォール部の一部に、層状に配置した黒色ゴムBと白色ゴムWの表面を覆うようにカバーゴムSを一体成形した未加硫のタイヤ構成部材を貼り付けてグリーンタイヤを成形した後、加硫成形することにより製造される。その後、表面のカバーゴムSの一部をバフがけして除去することで、白色ゴムWによるホワイトレターが形成される。
特開2002−241544号公報
図1(b)のような一体成形されたタイヤ構成部材を成形ドラムに巻き付けるように貼り付ける際には、貼り付け開始位置の先端部と、貼り付け終了位置の端部とを接合する。具体的には、タイヤの回転軸方向から見た接合部を拡大した側面図を示す図2のように、貼り付け開始位置の先端部と、切断された終端部とを少し重ねるようにして接合する。しかし、この接合部において白色ゴムWが表面に出てしまうことが多く、外観品質が悪くなってしまう問題があった。
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、ホワイトレタータイヤを製造する際に、白色のゴムが表面に現れず外観品質に優れたサイドウォール部を容易に成形することができるゴム部材成形設備及びゴム部材成形方法を提供することである。
上記課題を解決するため本発明に係るゴム部材成形方法は、
第1押出機により混練され第1成型用口金を介して押し出された白色の第1ゴム材料と、第2押出機により混練され前記第1成型用口金を介して押し出された黒色の第2ゴム材料と、第3押出機により混練され第2成型用口金を介して押し出された黒色の第3ゴム材料とを回転支持体に巻き付けることによってゴム部材を成形するゴム部材成形方法において、
第1成型用口金を介して押し出された第1及び第2ゴム材料からなる積層ゴム材料の先端部を回転支持体に貼り付ける工程と、
第2成型用口金を介して押し出された第3ゴム材料の先端部を、回転支持体に巻き付けられた前記積層ゴム材料の外表面に対して貼り付ける工程と、を有し、
前記積層ゴム材料の先端部を回転支持体に貼り付け開始する位置と、前記第3ゴム材料の先端部を前記積層ゴム材料の外表面に張り付け開始する位置とを回転支持体の周方向にずらすことを特徴とする。
かかる構成によるゴム部材成形方法の作用・効果を説明する。白色の第1ゴム材料は、第1押出機により混練され第1成型用口金を介して押し出される。また、黒色の第2ゴム材料も、第2押出機により混練され第1成型用口金を介して押し出される。一方、黒色の第3ゴム材料は、第3押出機により混練され第2成型用口金を介して押し出される。これら第1〜第3ゴム材料を回転支持体に巻き付けることによりゴム部材を成形する。
第1〜第3ゴム材料を回転支持体に巻き付ける方法は、まず、第1成型用口金を介して押し出された第1及び第2ゴム材料からなる積層ゴム材料の先端部を回転支持体に貼り付ける。これにより、積層ゴム材料を回転支持体に対して巻き付け開始することができる。次に、回転支持体にすでに巻き付けられた積層ゴム材料の外表面に、第2成型用口金を介して押し出された第3ゴム材料の先端部を貼り付ける。これにより、第3ゴム材料を回転支持体に対して巻き付け開始することができる。
このとき、積層ゴム材料の先端部を回転支持体に貼り付け開始する位置と、第3ゴム材料の先端部を積層ゴム材料の外表面に対して貼り付け開始する位置とを、回転支持体の周方向にずらしている。この構成によれば、積層ゴム材料の貼り付け開始位置の先端部、すなわち白色の第1ゴム材料の貼り付け開始位置の先端部と、切断された終端部との接合部が、外周側の第3ゴム材料によって隠されるので、白色の第1ゴム材料が表面に現れず外観品質に優れたサイドウォール部を容易に成形することができる。
本発明において、第1〜第3押出機の先端側にはそれぞれ第1〜第3ギアポンプが接続されており、
第3押出機により混練された第3ゴム材料は、前記第3ギアポンプにより第2成型用口金へと送り出され、この第2成型用口金を介して押し出されるものであり、
第3ゴム材料の回転支持体に対する巻き付け終了時において、回転支持体を停止させるのと同時若しくは直前に第3ギアポンプを停止させ、その停止直後に逆回転させる工程と、
回転支持体が停止した後、第2成型用口金を回転支持体の方向へ移動させる工程と、
この第2成型用口金の移動に連動させて回転支持体を再度回転駆動させる工程と、
第2成型用口金が第3ゴム材料の貼り付け開始位置に接触するのと同時もしくはほぼ同時に回転支持体を再度停止させる工程と、
その後、第2成型用口金を回転支持体の表面から離間する方向に移動させる工程とを有することが好ましい。
第1〜第3押出機の先端側には、それぞれ第1〜第3ギアポンプが接続されている。第3ゴム材料は、第3押出機により混練され第3ギアポンプに送り出され、第3ギアポンプにより第2成型用口金へと送り出され、この第2成型用口金を介して押し出される。押し出された第3ゴム材料の回転支持体に対する巻き付け終了時において、次のような制御が行われる。まず、回転支持体を停止させると共に第3ギアポンプも停止させる。これにより、第3ゴム材料の押し出し動作も停止される。第3ギアポンプの停止は、回転支持体の停止と同時か直前である。その後、第3ギアポンプを逆回転させる。すなわち、第3ゴム材料を押し出し成形する方向とは、逆方向に回転させる。これにより、第3ギアポンプ内における残圧をなくすことができ、第3ゴム材料の切断を容易にさせる。この逆回転は所定量行われる。回転支持体が停止した後、第2成型用口金を回転支持体の方向へ移動させる。この動作に連動させて、回転支持体を再度回転駆動させる。これは、回転支持体と第2成型用口金の間に存在する第3ゴム材料のたるみを防止するためである。第2成型用口金が第3ゴム材料の貼り付け開始位置に接触すると、回転支持体を再度停止させる。次に、第2成型用口金を回転支持体の表面から離間する方向に移動させる。このとき、第3ギアポンプの逆回転を行うことで残圧がなくなっており、第2成型用口金の先端部で確実に第3ゴム材料の切断を行うことができる。その結果、白色の第1ゴム材料が第3ゴム材料により覆われて表面に現れず、また、第3ゴム材料を回転支持体に巻き付けてゴム部材を成形するに際し、成形終了時における第3ゴム材料の切断を適切に行うことができ、外観品質に優れたサイドウォール部を容易に成形することができる。
本発明において、第1押出機により混練された第1ゴム材料は、前記第1ギアポンプにより第1成型用口金へと送り出され、第2押出機により混練された第2ゴム材料は、前記第2ギアポンプにより第1成型用口金へと送り出され、前記積層ゴム材料は第1成型用口金を介して押し出されるものであり、
前記積層ゴム材料の回転支持体に対する巻き付け終了時において、回転支持体を停止させるのと同時若しくは直前に第1及び第2ギアポンプを停止させ、その停止直後に逆回転させる工程と、
回転支持体が停止した後、第1成型用口金を回転支持体の方向へ移動させる工程と、
この第1成型用口金の移動に連動させて回転支持体を再度回転駆動させる工程と、
第1成型用口金が積層ゴム材料の貼り付け開始位置に接触するのと同時もしくはほぼ同時に回転支持体を再度停止させる工程と、
その後、第1成型用口金を回転支持体の表面から離間する方向に移動させる工程とを有することが好ましい。
積層ゴム材料の回転支持体に対する巻き付け終了時におけて、次のような制御が行われる。まず、回転支持体を停止させると共に第1及び第2ギアポンプも停止させる。これにより、第1及び第2ゴム材料の押し出し動作も停止される。第1及び第2ギアポンプの停止は、回転支持体の停止と同時か直前である。その後、第1及び第2ギアポンプを逆回転させる。すなわち、第1及び第2ゴム材料を押し出し成形する方向とは、逆方向に回転させる。これにより、第1及び第2ギアポンプ内における残圧をなくすことができ、積層ゴム材料の切断を容易にさせる。この逆回転は所定量行われる。回転支持体が停止した後、第1成型用口金を回転支持体の方向へ移動させる。この動作に連動させて、回転支持体を再度回転駆動させる。これは、回転支持体と第1成型用口金の間に存在する積層ゴム材料のたるみを防止するためである。第1成型用口金が積層ゴム材料の貼り付け開始位置に接触すると、回転支持体を再度停止させる。次に、第1成型用口金を回転支持体の表面から離間する方向に移動させる。このとき、第1及び第2ギアポンプの逆回転を行うことで残圧がなくなっており、第1成型用口金の先端部で確実に積層ゴム材料の切断を行うことができる。
本発明において、前記積層ゴム材料は、アキューム装置に一旦滞留させた後に回転支持体に巻き付けられ、前記積層ゴム材料の回転支持体に対する巻き付け終了時において、前記積層ゴム材料を切断装置により切断する工程を有することが好ましい。
このような構成によれば、積層ゴム材料は、回転支持体に巻き付けられる前に、アキューム装置に一旦滞留させることができる。このようなアキューム装置を備えることにより、回転支持体の回転速度、すなわち積層ゴム材料の貼り付ける速度に関係なく、第1成型用口金を介して積層ゴム材料を一定の速度で押し出し続けることができる。また、積層ゴム材料の切断を切断装置により行うことで切断作業が容易となる。
本発明において、前記アキューム装置は、複数のローラを備えており、
前記切断装置は、前記回転支持体と前記アキューム装置との間に配置され、
切断装置の切断部は、回転支持体とアキューム装置との間の積層ゴム材料の表面に対してほぼ垂直方向に配置されており、
前記複数のローラのうち回転支持体に直近のローラが上方へ移動し、前記積層ゴム材料を上方に持ち上げることにより、前記切断部が、回転支持体とアキューム装置との間の積層ゴム材料の表面に対して斜めに切断可能であることが好ましい。
この構成によれば、回転支持体に貼り付ける積層ゴム材料の終端部を斜めに切断することができる。終端部を斜めに切断することで、次回のゴム部材成形工程における積層ゴム材料の貼り付け開始位置の先端部も斜めとなる。したがって、積層ゴム材料の終端部を斜めに切断した場合、貼り付け開始位置の先端部と終端部との接合部は、垂直に切断した場合に比べて、より広い面積で接合することができる。
本発明において、前記第1ゴム材料と、前記第2ゴム材料と、前記第3ゴム材料とを回転支持体に巻き付けることによって成形される前記ゴム部材は、空気入りタイヤのサイドウォール用部材であることが好ましい。
本発明にかかるゴム部材成形方法によれば、ホワイトレタータイヤを製造する際に、白色の第1ゴム材料が表面に現れず外観品質に優れたサイドウォール部を容易に成形することができる。
上記課題を解決するため本発明に係るゴム部材成形設備は、
白色の第1ゴム材料を混練して第1成型用口金へと送り出す第1押出機と、
黒色の第2ゴム材料を混練して前記第1成型用口金へと送り出す第2押出機と、
第1成型用口金を介して押し出された第1及び第2ゴム材料からなる積層ゴム材料の外表面を覆うための黒色の第3ゴム材料を混練して第2成型用口金へと送り出す第3押出機と、
積層ゴム材料と第2成型用口金を介して押し出された第3ゴム材料とが巻き付けられる回転支持体とを備えたゴム部材成形設備において、
前記積層ゴム材料の先端部が回転支持体に貼り付け開始される位置と、前記第3ゴム材料の先端部が、回転支持体に巻き付けられた前記積層ゴム材料の外表面に対して貼り付け開始される位置とが、回転支持体の周方向にずれていることを特徴とする。
かかる構成によるゴム部材成形設備の作用・効果については、すでに述べた通りであり、本発明に係るゴム部材成形設備を用いることで、白色の第1ゴム材料が表面に現れず外観品質に優れたサイドウォール部を容易に成形することができる。
<第1実施形態>
図3は、本発明の第1実施形態にかかるゴム部材成形設備の構成の一例を示す模式図である。図3に示すゴム部材成形設備は、第1押出機1、第2押出機2、第3押出機3、成形ドラム(回転支持体に相当)4及び制御装置5とを備えている。
第1押出機1は、円筒形の第1バレル1aと、第1バレル1aの供給口に接続された第1ホッパー1bと、白色ゴムW(第1ゴム材料に相当)を混練して先端側に送り出す第1スクリュー1cと、第1スクリュー1cを回転駆動させる第1スクリュー用モータ1dとを有する。また、第2押出機2は、円筒形の第2バレル2aと、第2バレル2aの供給口に接続された第2ホッパー2bと、黒色ゴムB(第2ゴム材料に相当)を混練して先端側に送り出す第2スクリュー2cと、第2スクリュー2cを回転駆動させる第2スクリュー用モータ2dとを有する。同様に、第3押出機3は、円筒形の第3バレル3aと、第3バレルの供給口に接続された第3ホッパー3bと、黒色のカバーゴム(第3ゴム材料に相当)Sを混練して先端側に送り出す第3スクリュー3cと、第3スクリュー3cを回転駆動させる第3スクリュー用モータ3dとを有する。なお、第1〜第3スクリュー用モータ1d、2d、3dは、後述するように制御装置5により制御される。
第1押出機1の押出方向先端側には第1ギアポンプ6が接続され、第1ギアポンプ6の先端側は第1成型用口金8に接続されている。第2押出機2の押出方向先端側には第2ギアポンプ7が接続され、第2ギアポンプ7の先端側は第1成型用口金8に接続されている。また、第3押出機3の押出方向先端側には第3ギアポンプ9が接続され、第3ギアポンプ9の先端側は第2成型用口金10に接続されている。第1成型用口金8と第2成型用口金10は、成形ドラム4の周方向にずらして配置されている。
第1ギアポンプ6と第2ギアポンプ7は、それぞれ1対の第1ギア6a、第2ギア7aを有しており、第1成型用口金8に向けて出口側に白色ゴムW、黒色ゴムBを送り出す機能を有する。一対の第1ギア6aは、それぞれ第1ギア用モータ(不図示)によって回転駆動され、一対の第2ギア7aは、それぞれ第2ギア用モータ(不図示)によって回転駆動され、それらの回転数は、制御装置5により制御される。なお、図示の都合上、1対の第1ギア6a、第2ギア7aは、図3の上下方向に並べられているが、実際は平面方向(第1ギア6a及び第2ギア7aの回転軸が図3の上下となる方向)に並べられる。
第1ギアポンプ6の出口側には圧力センサ6bが設けられており、第1ギアポンプ6内の出口側圧力、すなわち第1ギアポンプ6が白色ゴムWを送り出すときの圧力を検出する。また、第1ギアポンプ6を停止させた場合の第1ギアポンプ6内の出口側の残圧を検出する。また、第1ギアポンプ6の入口側には圧力センサ6cが設けられており、第1ギアポンプ6内の入口側圧力、すなわち第1押出機1から第1ギアポンプ6に白色ゴムWが供給されるときの圧力を検出する。同様に、第2ギアポンプ7の出口側と入口側に圧力センサ7b、7cが設けられている。
第1成型用口金8は所定の断面形状を有し、第1及び第2ギアポンプ6,7から第1成型用口金8に供給された白色ゴムW及び黒色ゴムBは、所定の断面形状を有し、白色ゴムWと黒色ゴムBが層状に重なった積層ゴム(積層ゴム材料に相当)Gの形態で連続的に押出成型される。
第3ギアポンプ9は、1対の第3ギア9aを有しており、第2成型用口金10に向けて出口側にカバーゴムSを送り出す機能を有する。一対の第3ギア9aは、第3ギア用モータ11(図4参照)によって回転駆動され、それらの回転数は、制御装置5により制御される。なお、図示の都合上、1対の第3ギア9aは、図3の上下方向に並べられているが、実際は平面方向(第3ギア9aの回転軸が図3の上下となる方向)に並べられる。また、第3ギアポンプ9の出口側と入口側には、第1及び第2ギアポンプ6,7と同様に圧力センサ9b、9cが設けられている。
第2成型用口金10は所定の断面形状を有し、第3ギアポンプ9から第2成型用口金10に供給されたカバーゴムSは、薄いシート状となって連続的に押出成型される。例えば、カバーゴムSの厚さは、0.5mm程度となっている。
成形ドラム4は、サーボモータ12(図4参照)によりR方向に回転可能に構成されている。サーボモータの回転数は、制御装置5により制御される。成形ドラム4には、第1成型用口金8を介して押出成型された積層ゴムGが直接供給され、積層ゴムGが貼り付いた状態で成形ドラム4をR方向に回転駆動することにより、積層ゴムGを周方向に沿って巻き付けることができる。なお、成形ドラム4に供給された積層ゴムGを圧着する不図示の圧着ローラを設けてもよい。また、積層ゴムGの外表面にカバーゴムSが貼り付いた状態で成形ドラム4をR方向に回転駆動することにより、カバーゴムGを周方向に沿って巻き付けることができる。
次に、本実施形態に係るゴム部材成型設備の制御システムの機能に関して、図4のブロック図により説明する。制御装置5は、第1〜第3押出機1,2,3、第1〜第3ギアポンプ6,7,9、成形ドラム4を制御するものであるが、ここでは、第3押出機3、第3ギアポンプ9、成形ドラム4の制御について説明する。
第3押出機3の第3スクリュー用モータ3dの回転数は、制御装置5が有する第3スクリュー用モータ制御手段51により制御される。第3ギア用モータ11の回転数は、制御装置5が有する第3ギア用モータ制御手段52により制御される。サーボモータ12は、制御装置5が有するサーボモータ制御手段53により制御される。
第3ギアポンプ9に設けられた圧力センサ9cによる検出結果が制御装置5の圧力調整手段54に送られる。圧力調整手段54は、圧力センサ9cにより検出された圧力の値が、予め設定された圧力値(第1設定値)と一致するように、第3スクリュー用モータ制御手段51に指令を与える。かかる第1設定値は、不図示の入力手段を介して適宜に設定することができる。圧力調整手段54は、例えば、圧力センサ9cから受け取った信号に対応してアナログ電圧値を出力する圧力支持調節計を有し、その電圧値に応じた速度指令を、第3スクリュー用モータ制御手段51を介して第3スクリュー用モータ3dに送るように構成してもよい。つまり、第3スクリュー用モータ制御手段51は、第3ギアポンプ9内の入口側圧力に応じて、第3スクリュー3cを駆動する第3スクリュー用モータ3dの回転数を制御する。これにより、第3ギアポンプ9内の入口側圧力が一定に保持され、第3押出機3によるゴム材料の供給量の安定化が図られる。
第3ギアポンプ9に設けられた圧力センサ9bによる検出結果は、制御装置5の圧力比較手段55に送られる。圧力比較手段55は、第3ギアポンプ9の駆動開始後に、圧力センサ9bにより検出された圧力の値を、予め設定された圧力値(第2設定値)と比較し、その検出された圧力の値が第2設定値以上になった時点を基準として、所定時間が経過してから、サーボモータ制御手段53に成形ドラム4の回転駆動を開始するための指令を与える。すなわち、成形ドラム4は、第3ギアポンプ9内の出口側圧力が所定圧力以上になった時点を基準として、第3ギアポンプ9を所定時間駆動してから回転駆動を開始する。かかる所定圧力(第2設定値)および所定時間は、不図示の入力手段を介して適宜に設定することができる。
また、圧力比較手段55は、カバーゴムSの巻き付け終了時において第3ギアポンプ9が逆回転される場合に、圧力センサ9bにより検出された圧力の値を、予め設定された圧力値(第3設定値)と比較し、第3ギアポンプ9内の出口側における残圧が所定レベルにまで低下したかどうかを判定する。残圧が所定レベル以下に低下した場合には、第3ギアポンプ9の逆回転を停止させるような指令信号を、第3ギア用モータ制御手段52から第3ギア用モータ11へと送出する。
第3押出機3、第3ギアポンプ9及び第2成型用口金10は、一体として前後駆動装置13により押出方向の前後に移動可能に構成されており、かかる移動も制御装置5の前後駆動装置制御手段56によって制御される。
<ゴム部材成形方法(貼り付け開始時)>
次に、上記のゴム部材成形設備を用いてゴム部材を成形する方法(特に貼り付け開始時)について説明する。図5は、ゴム部材を成形開始する際の手順の一例を示すフローチャートである。また、図6は、ゴム部材の成形開始時の様子を示す概略図である。なお、ここでは、積層ゴムGがすでに成形ドラム4に巻き付けられており、この積層ゴムGの外表面にカバーゴムSを貼り付ける方法について説明するが、説明の便宜上、図6において積層ゴムGは図示を省略している。
まず、第3押出機3、第3ギアポンプ9及び第2成型用口金10(以下、これらをまとめて第3押出装置30と称する)が一体として前進し(#1)、図6(a)に示すように成形ドラム4に近付けられる。このとき、第2成型用口金10と、成形ドラム4にすでに巻き付けられた積層ゴムGの外表面との間には、所定の間隔が設けられる。なお、第3押出装置30が成形ドラム4に近付けられるタイミングは、カバーゴムSが吐出されるまでに前記の所定間隔が設けられるものであれば、特に制限されない。
次に、前工程にて調整されたカバーゴムSのゴム材料が、第3押出機3の第3ホッパー3bに投入される。ここで、ゴム材料としては特に制限がなく、例えば、天然ゴム、スチレンーブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、イソプレンゴム(IR)などの汎用のゴム原料に、配合材料を常法にて混練し、加熱架橋を可能に調製したものが挙げられる。また、投入されるゴム材料の形状としては、特に制限がなく、例えば、リボン状、シート状、ペレット状などの形状が挙げられる。投入されたゴム材料は、第3押出機3の第3スクリュー3cによって混練され、押出方向先端側に送り出されて第3ギアポンプ9に供給される(#2、3)。そして、第3ギアポンプ9に供給されたゴム材料は、回転する一対の第3ギア9aによって、第2成型用口金10に向けて出口側に送り出される(#4)。
第3ギアポンプ9の出口側にゴム材料が送り出されると、圧力センサ9bにより第3ギアポンプ9内の出口側圧力が検出される(#5)。かかる検出結果は制御装置5に送られ、圧力比較手段55によって予め設定された圧力値(第2設定値)と比較される。そして、検出された圧力の値が第2設定値以上になった場合、その時点より所定時間が経過してからサーボモータ制御手段53に指令が与えられ、成形ドラム4の回転駆動が開始される(#6、7)。
すなわち、検出された圧力の値が所定圧力値以上になった時点を基準として、第3ギアポンプ9を所定時間駆動してから成形ドラム4の回転駆動が開始される。かかる第3ギアポンプ9の所定時間の駆動によって、図6(b)に示すように成形ドラム4に対して一定量のカバーゴムSが吐出される。更に、その後に成形ドラム4の回転駆動が開始されることによって、図6(c)に示すように、吐出開始時のカバーゴムSが塊状にならずに、成形ドラム4に貼り付いた状態が確保される。
第3押出装置30は、図6(d)に示すように、成形ドラム4がR方向に1周回転する前に後退し(#8)、成形ドラム4と第3押出装置30との間には所定の間隔が設けられる。かかる成形ドラム4および第3押出装置30の駆動は、制御装置5により制御され、そのための制御プログラムは制御装置5に予め入力される。
カバーゴムSが連続的に押出成型される間、圧力センサ9cにより第3ギアポンプ9内の入口側圧力が検出される。かかる検出結果は制御装置5に送られ、圧力調整手段54によって、検出された圧力の値が予め設定された圧力値(第1設定値)と一致するように第3スクリュー用モータ制御手段51に指令が与えられ、第3スクリュー用モータ3dの回転数が制御される。
<ゴム部材成形方法(貼り付け終了時)>
次に、ゴム部材の成形終了時における工程を図7のフローチャート及び図8の概略図により説明する。なお、説明の便宜上、図6と同様に、図8においても積層ゴムGは図示を省略している。図5のフローチャートのステップ#8後においても、成形ドラム4は回転駆動され続け、成形ドラム4の周囲に徐々にカバーゴムSが巻き付けられていく。カバーゴムSが成形ドラム4の周りを1周して巻き付け工程を終了しようとするときは、終了工程開始指令が出される(図7の#9)。これにより、まず第3ギアポンプ9が停止する(#10)。第3ギアポンプ9の停止は、成形ドラム4の回転停止の直前に行われる(図8(a)参照)。第3ギアポンプ9を停止させた直後に、第3ギアポンプ9を逆回転させる(#11)。また、この直後に成形ドラム4も回転停止される(#12、図8(b))。第3ギアポンプ9を逆回転させる方向は、カバーゴムSの押し出し成形を行うときとは反対方向である。第3ギアポンプ9を逆回転させることで、第3ギアポンプ9内の出口側の残圧をなくすことができる。成形ドラム4の回転停止は、第3ギアポンプ9の回転停止の直後に行われるが、これに限定されるものではなく、同時に行ってもよい。
第3ギアポンプ9の逆回転を開始した後、圧力センサ9bにより第3ギアポンプ9内の出口側の圧力を検出する。そして、この圧力値が予め設定した第3設定値(所定レベル)にまで低下したか否かを比較判断する(#13)。そして、所定レベルまで低下したことが検出されると、第3ギアポンプ9の逆回転を停止させる(#14)。次に、図8(c)に示すように、第3押出装置30を成形ドラム4の方向に前進(接近)させる(#15)。
第3押出装置30を成形ドラム4の方向に近付けると、成形ドラム4と第2成型用口金10の間に位置するカバーゴムSにたるみが生じるので、このたるみ現象を生じないようにするため、成形ドラム4を再びR方向に回転駆動させる(#16)。これにより、たるみが生じないように第3押出装置30を成形ドラム4に近付けることができる。次に、第2成型用口金10が、カバーゴムSの貼り付け開始位置に相当する、すでに成形ドラム4に巻き付けられている積層ゴムGの外表面に接触する(#17、図8(d))。ちょうど接触した位置で、第3押出装置30の前進駆動を停止させる(#18)。第3押出装置30をどの程度の距離だけ前進させれば、第2成型用口金10が積層ゴムG外表面に接触するかは、予め計算しておくことができる。この計算値に基づいて、第3押出装置30を前進させる量を制御することができる。第2成型用口金10の積層ゴムG外表面への接触と同時もしくはほぼ同時に、成形ドラム4の回転駆動を停止させる(#19)。この積層ゴムG外表面への接触の程度は、軽く触れる程度でもよいが、少し外表面を押し込む程度に接触させてもよい。これにより、カバーゴムSの切断をより確実に行うことができる。次に、第3押出装置30を成形ドラム4から離間する方向に後退させる(#19、図8(e))。この後退動作のとき、第2成型用口金10の先端部でカバーゴムSが切断される。残留圧力がない状態となっているため、確実にカバーゴムSを切断させることができる。また、カバーゴムSを無理やり引っ張ることなく切断することができ、ユニフォミティに悪影響を及ぼすことがない。
<サイドウォール部の成形方法>
図3に示すゴム部材成形設備によるサイドウォール部の成形方法について図9を用いて説明する。初めに、第1成型用口金8を介して押し出される積層ゴムGを成形ドラム4に貼り付ける。積層ゴムGの貼り付け方法についても、図5〜8を用いて説明した上記のカバーゴムSの貼り付け方法と同様である。ただし、積層ゴムGの貼り付けの際には、第1及び第2ギアポンプ6,7、第1及び第2スクリュー用モータ1d、2dは制御装置5によって同時に制御される。これにより、第1成型用口金8からは、所定の断面形状を有し、白色ゴムWと黒色ゴムBが層状に重なった積層ゴムGが連続的に押出成型される。また、第1及び第2押出機1,2、第1及び第2ギアポンプ6,7並びに第1成型用口金8は、一体として前進後退をすることができ、これらの制御も制御装置5によって行われる。
まず、図9(a)のように、第1及び第2押出機1,2、第1及び第2ギアポンプ6,7並びに第1成型用口金8が、一体として前進し、図9(a)に示すように成形ドラム4に近付けられる。このとき、第1成型用口金8と成形ドラム4の表面との間には、所定の間隔が設けられる。この状態で、第1押出機1の第1ホッパー1bに投入された白色ゴムWの材料は、第1押出機1によって混練され送り出されて第1ギアポンプ6に供給される。第1ギアポンプ6に供給された白色ゴムWの材料は、第1成型用口金8に向けて出口側に送り出される。また、同時に、第2押出機2の第2ホッパー2bに投入された黒色ゴムBの材料は、第2押出機2によって混練され送り出されて第2ギアポンプ7に供給される。第2ギアポンプ7に供給された黒色ゴムBの材料は、第1成型用口金8に向けて出口側に送り出される。そして、図9(b)に示すように、成形ドラム4の回転駆動と第1及び第2ギアポンプ6,7の駆動より、成形ドラム4に対して、積層ゴムGが貼り付けられていく。
次に、成形ドラム4が回転駆動し、その表面に積層ゴムGが貼り付けられていき、積層ゴムGの貼り付け開始の先端部G1が、第3成型用口金10の前を通過した後、第3押出装置30が前進し、図9(b)に示すように成形ドラム4に近付けられる。このとき、成形ドラム4の回転駆動は停止する。また、成形ドラム4が停止し、第1成型用口金8から押し出される積層ゴムGが成形ドラム4表面で塊状となることを防ぐために、図9(b)に示すように、第1及び第2押出機1,2、第1及び第2ギアポンプ6,7並びに第1成型用口金8は、一体として後退する。
成形ドラム4に近付けられた第2成型用口金10と、成形ドラム4にすでに巻き付けられた積層ゴムGの外表面との間には、所定の間隔が設けられる。第3押出機3の第3ホッパー3bに投入されたカバーゴムSのゴム材料は、第3押出機3によって混練され送り出されて第3ギアポンプ9に供給される。第3ギアポンプ9に供給されたカバーゴムSは、第2成型用口金10に向けて出口側に送り出される。そして、図9(c)に示すように、成形ドラム4の回転駆動と第1〜第3ギアポンプ6,7,9の駆動により、成形ドラム4に対して、積層ゴムGと、その外表面を覆うカバーゴムSが同時に貼り付けられていく。
積層ゴムGが成形ドラム4の周りを1周すると、上述した貼り付け終了時における工程にしたがって積層ゴムGの切断を行う。この積層ゴムGを切断する工程では、成形ドラム4は停止と回転を繰り返す(図7の#12,16,19参照)。そのため、第2成型用口金10から押し出されるカバーゴムSが積層ゴムG外表面で塊状となることを防ぐために、図9(c)に示すように、第3押出装置30は後退する。
積層ゴムGの貼り付け終了後、カバーゴムSが成形ドラム4の周りを1周すると、図9(d)に示すように、上述した貼り付け終了時における工程にしたがってカバーゴムSの切断を行い、サイドウォール部の成形を終了する。したがって、これらのゴム部材成形方法によれば、積層ゴムGの先端部G1を成形ドラム4に貼り付け開始する位置と、カバーゴムSの先端部S1を積層ゴムGの外表面に対して貼り付け開始する位置とを、成形ドラム4の周方向にずらしてある。このようにずらすことにより、積層ゴムGの貼り付け開始位置の先端部G1、すなわち白色ゴムWの貼り付け開始位置の先端部W1と、切断された終端部との接合部が、外周側のカバーゴムSによって隠されるので、白色ゴムWが表面に現れず外観品質に優れたサイドウォール部を容易に成形することができる。
なお、本発明にかかるゴム部材成形方法は、成形ドラム4の回転駆動と第1〜第3ギアポンプ6,7,9の駆動により、成形ドラム4に対して、積層ゴムGと、その外表面を覆うカバーゴムSが同時に貼り付ける場合に限定されない。すなわち、まず初めに成形ドラム4が1周回転する間に積層ゴムGのみを貼り付け、次に1周回転する間にカバーゴムSを積層ゴムGの外表面に貼り付けることもできる。この場合にも、積層ゴムGの先端部G1を成形ドラム4に貼り付け開始する位置と、カバーゴムSの先端部S1を積層ゴムGの外表面に対して貼り付け開始する位置とを、成形ドラム4の周方向にずらすことにより、白色ゴムWが表面に現れず外観品質に優れたサイドウォール部を容易に成形することができる。
<第2実施形態>
ゴム部材成形設備は、図10に示すように、アキューム装置20を備え、積層ゴムGをアキューム装置20に一旦滞留させた後に成形ドラム4に巻き付けるように構成してもよい。なお、第3押出装置30の構成、カバーゴムSの貼り付け方法については上記の第1実施形態と同様である。
アキューム装置20は、複数のローラ21を備えており、第1成型用口金8を介して押し出された積層ゴムGを各ローラ21間に滞留させることが可能となっている。このようなアキューム装置20を備えることにより、成形ドラム4の回転速度や、カバーゴムSの貼り付けの際の成形ドラム4の回転及び停止に関係なく、第1成型用口金8を介して積層ゴムGを一定の速度で押し出し続けることができるので、制御装置5による制御が簡素になる。なお、図では、ローラ21は3つであるが、ローラ21の個数は適宜設定可能である。
また、積層ゴムGの貼り付け終了時の切断は、切断装置22によって行われる。切断装置22は、成形ドラム4とアキューム装置20との間に配置され、切断装置22に備えられたカッター23は、成形ドラム4とアキューム装置20との間の積層ゴムGの表面に対してほぼ垂直方向になるように配置されている。
初めに、図10(a)に示すように、第1成型用口金8を介して一定の速度で押し出された積層ゴムGは、アキューム装置20の各ローラ21間に滞留させられる。所定の長さを滞留させた後、不図示の貼り付け装置によって、積層ゴムGの先端部G1は、成形ドラム4の方向へ搬送され、成形ドラム4に貼り付けられる。積層ゴムGの先端部G1が成形ドラム4に貼り付けられた後、成形ドラム4が回転駆動することで、積層ゴムGは成形ドラム4の周りに貼り付けられていく。
次に、成形ドラム4が回転駆動し、その表面に積層ゴムGが貼り付けられていき、積層ゴムGの貼り付け開始の先端部G1が、第3成型用口金10の前を通過した後、第3押出装置30が前進し、図10(b)に示すように成形ドラム4に近付けられる。このとき、成形ドラム4の回転駆動は停止する。その後、図10(c)に示すように、成形ドラム4の回転駆動と第3ギアポンプ9の駆動により、積層ゴムGの外表面にカバーゴムSが貼り付けられていく。
積層ゴムGが成形ドラム4の周りを1周すると、切断装置22により積層ゴムGの切断を行う。積層ゴムGの切断は、図10(c)に示すように、成形ドラム4の直近のローラ21aが上方へ移動し、積層ゴムGを上方に持ち上げることにより、カッター23が成形ドラム4とアキューム装置20との間の積層ゴムGの表面に対して斜めとなるようにして行なう。この状態においてカッター23により積層ゴムGを切断することで、成形ドラム4に貼り付ける積層ゴムGの終端部G2を表面に対して斜めに切断することができる(図11(a)を参照)。また、積層ゴムGの貼り付け開始位置の先端部G1は、前回のゴム部材成形サイクル時の積層ゴムG終端部G2の切断によって、表面に対して斜めになっている。したがって、積層ゴムGの貼り付け開始位置の先端部G1と終端部G2との接合部が、図11(a)のように重ねるようにして接合することができる。
成形ドラム4に対する積層ゴムGの貼り付け終了後、カバーゴムSが成形ドラム4の周りを1周すると、図10(d)に示すように、上述した貼り付け終了時における工程にしたがってカバーゴムSの切断を行い、サイドウォール部の成形を終了する。この第2実施形態においても、積層ゴムGの先端部G1を成形ドラム4に貼り付け開始する位置と、カバーゴムSの先端部S1を積層ゴムGの外表面に対して貼り付け開始する位置とを、成形ドラム4の周方向にずらすことにより、積層ゴムGの貼り付け開始位置の先端部G1、すなわち白色ゴムWの貼り付け開始位置の先端部と、切断された終端部G2との接合部が、図11(b)に示すように外周側のカバーゴムSによって隠されるので、白色ゴムWが表面に現れず外観品質に優れたサイドウォール部を容易に成形することができる。
<別実施形態>
上記の第1及び第2実施形態では、第1成型用口金8から押し出される積層ゴムGは、白色ゴムWと黒色ゴムBの2層から構成されているが、3層以上で構成してもよい。
ホワイトレタータイヤのサイドウォール部の断面図 タイヤ構成部材を成形ドラムに貼り付ける際の接合部を拡大した側面図 第1実施形態にかかるゴム部材成形設備の構成の一例を示す模式図 ゴム部材成型設備の制御システムの機能を示すブロック図 ゴム部材の成形開始時の手順の一例を示すフローチャート ゴム部材の成形開始時の様子を示す概略図 ゴム部材の成形終了時の手順の一例を示すフローチャート ゴム部材の成形終了時の様子を示す概略図 第1実施形態にかかるサイドウォール部の成形の様子を示す概略図 第2実施形態にかかるサイドウォール部の成形の様子を示す概略図 積層ゴムの接合部を拡大した側面図
符号の説明
1 第1押出機
2 第2押出機
3 第3押出機
4 成形ドラム
5 制御装置
6 第1ギアポンプ
7 第2ギアポンプ
8 第1成型用口金
9 第3ギアポンプ
10 第2成型用口金
20 アキューム装置
21 ローラ
22 切断装置
23 カッター
30 第3押出装置
W 白色ゴム
B 黒色ゴム
G 積層ゴム
S カバーゴム

Claims (7)

  1. 第1押出機により混練され第1成型用口金を介して押し出された白色の第1ゴム材料と、第2押出機により混練され前記第1成型用口金を介して押し出された黒色の第2ゴム材料と、第3押出機により混練され第2成型用口金を介して押し出された黒色の第3ゴム材料とを回転支持体に巻き付けることによってゴム部材を成形するゴム部材成形方法において、
    第1成型用口金を介して押し出された第1及び第2ゴム材料からなる積層ゴム材料の先端部を回転支持体に貼り付ける工程と、
    第2成型用口金を介して押し出された第3ゴム材料の先端部を、回転支持体に巻き付けられた前記積層ゴム材料の外表面に対して貼り付ける工程と、を有し、
    前記積層ゴム材料の先端部を回転支持体に貼り付け開始する位置と、前記第3ゴム材料の先端部を前記積層ゴム材料の外表面に張り付け開始する位置とを回転支持体の周方向にずらすことを特徴とするゴム部材成形方法。
  2. 第1〜第3押出機の先端側にはそれぞれ第1〜第3ギアポンプが接続されており、
    第3押出機により混練された第3ゴム材料は、前記第3ギアポンプにより第2成型用口金へと送り出され、この第2成型用口金を介して押し出されるものであり、
    第3ゴム材料の回転支持体に対する巻き付け終了時において、回転支持体を停止させるのと同時若しくは直前に第3ギアポンプを停止させ、その停止直後に逆回転させる工程と、
    回転支持体が停止した後、第2成型用口金を回転支持体の方向へ移動させる工程と、
    この第2成型用口金の移動に連動させて回転支持体を再度回転駆動させる工程と、
    第2成型用口金が第3ゴム材料の貼り付け開始位置に接触するのと同時もしくはほぼ同時に回転支持体を再度停止させる工程と、
    その後、第2成型用口金を回転支持体の表面から離間する方向に移動させる工程とを有することを特徴とする請求項1に記載のゴム部材成形方法。
  3. 第1押出機により混練された第1ゴム材料は、前記第1ギアポンプにより第1成型用口金へと送り出され、第2押出機により混練された第2ゴム材料は、前記第2ギアポンプにより第1成型用口金へと送り出され、前記積層ゴム材料は第1成型用口金を介して押し出されるものであり、
    前記積層ゴム材料の回転支持体に対する巻き付け終了時において、回転支持体を停止させるのと同時若しくは直前に第1及び第2ギアポンプを停止させ、その停止直後に逆回転させる工程と、
    回転支持体が停止した後、第1成型用口金を回転支持体の方向へ移動させる工程と、
    この第1成型用口金の移動に連動させて回転支持体を再度回転駆動させる工程と、
    第1成型用口金が積層ゴム材料の貼り付け開始位置に接触するのと同時もしくはほぼ同時に回転支持体を再度停止させる工程と、
    その後、第1成型用口金を回転支持体の表面から離間する方向に移動させる工程とを有することを特徴とする請求項1又は2に記載のゴム部材成形方法。
  4. 前記積層ゴム材料は、アキューム装置に一旦滞留させた後に回転支持体に巻き付けられ、前記積層ゴム材料の回転支持体に対する巻き付け終了時において、前記積層ゴム材料を切断装置により切断する工程を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のゴム部材成形方法。
  5. 前記アキューム装置は、複数のローラを備えており、
    前記切断装置は、前記回転支持体と前記アキューム装置との間に配置され、
    切断装置の切断部は、回転支持体とアキューム装置との間の積層ゴム材料の表面に対してほぼ垂直方向に配置されており、
    前記複数のローラのうち回転支持体に直近のローラが上方へ移動し、前記積層ゴム材料を上方に持ち上げることにより、前記切断部が、回転支持体とアキューム装置との間の積層ゴム材料の表面に対して斜めに切断可能であることを特徴とする請求項4に記載のゴム部材成形方法。
  6. 前記第1ゴム材料と、前記第2ゴム材料と、前記第3ゴム材料とを回転支持体に巻き付けることによって成形される前記ゴム部材は、空気入りタイヤのサイドウォール用部材であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のゴム部材成形方法。
  7. 白色の第1ゴム材料を混練して第1成型用口金へと送り出す第1押出機と、
    黒色の第2ゴム材料を混練して前記第1成型用口金へと送り出す第2押出機と、
    第1成型用口金を介して押し出された第1及び第2ゴム材料からなる積層ゴム材料の外表面を覆うための黒色の第3ゴム材料を混練して第2成型用口金へと送り出す第3押出機と、
    積層ゴム材料と第2成型用口金を介して押し出された第3ゴム材料とが巻き付けられる回転支持体とを備えたゴム部材成形設備において、
    前記積層ゴム材料の先端部が回転支持体に貼り付け開始される位置と、前記第3ゴム材料の先端部が、回転支持体に巻き付けられた前記積層ゴム材料の外表面に対して貼り付け開始される位置とが、回転支持体の周方向にずれていることを特徴とするゴム部材成形設備。
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