JP5039000B2 - 駆動力制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の駆動力を複数のモードで制御自在な駆動力制御装置に関する。
近年、車両の駆動力を複数のモードで制御自在な駆動力制御装置が提案され、例えばアクセル操作に対するエンジンの出力特性をモードに応じて切り換えるものや、4輪駆動車における前後駆動力配分制御や、左右輪の差動制限制御等の車両の駆動力の伝達制御には、駆動力配分に複数のモードを設定して制御自在な技術が提案され、実用化されている。
このような複数のモードを有する駆動力制御装置を備えた車両では、一旦、車両を停車し、エンジンを停止した後、路面状況の変化やドライバが替わった際に、状況に合わないモード選択がなされたままになっていると好ましくない。例えば、車両の運転状態に応じて差動制限力を自動的に設定するオートモードの中でも差動制限力を弱めに設定するモード、或いは、ドライバが任意に差動制限力を設定するマニュアルモードのままだと滑りやすい路面で十分な差動制限力が得られず発進できなかったり、車両が不安定になったりすることがある。逆に、オートモードの中でも強めに差動制限力を設定するモードのままだと、差動制限力が強すぎて、アンチロックブレーキシステム(ABS;Anti-lock Brake System)等のブレーキ制御が適切に働かなくなる虞がある。
そこで、例えば、特開2004−142668号公報では、4輪駆動車の前軸と後軸との間にクラッチ手段を配設して、前輪側の回転数と後輪側の回転数との差動制限制御を行う車両の差動制限制御装置において、車両の走行状態に応じて自動でクラッチ手段の締結力を演算設定するオートモードと、クラッチ手段に手動により選択した締結力を設定するマニュアルモードとを備え、イグニッションスイッチがONされた初期状態では、マニュアルモードによるクラッチ手段の締結力が新たに選択されるまでは、オートモードに設定する車両の差動制限制御装置が開示されている。
特開2004−142668号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示される技術では、例えば、発進時や車両スピン時に発生するドライバの意志によらないエンジンストール等が生じると、その都度、モードの初期化が行われてしまうため、ドライバは、再び、好みのモードを選択し直さなければならず、煩わしく感じ、扱い難い装置となってしまう虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、ドライバの意図しないモード切替を抑制し、操作性が良く、扱い易い駆動力制御装置を提供することを目的としている。
本発明は、複数のモードから選択手段により選択されたモードで車両の駆動力を制御する駆動力制御装置において、エンジン停止後に上記モードを予め設定した初期モードに自動的に変更するモードリセット手段と、エンジンが停止してから予め設定した時間が経過するまでは、上記モードリセット手段の変更を禁止する禁止手段とを備えたことを特徴としている。
本発明による駆動力制御装置によれば、ドライバの意図しないモード切替を抑制し、操作性が良く、扱い易いという、優れた効果を奏する。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1〜図3は本発明の実施の一形態を示し、図1は車両全体の駆動系の概略構成を示す説明図、図2はセンタデファレンシャル差動制限制御部の機能ブロック図、図3は前後駆動力配分制御プログラムのフローチャートである。
図1において、符号1は車両前部に配置されたエンジンを示し、このエンジン1による駆動力は、エンジン1後方の自動変速装置(トルクコンバータ等も含んで図示)2からトランスミッション出力軸2aを経てセンタデファレンシャル装置3に伝達される。そして、センタデファレンシャル装置3から後輪側には、リヤドライブ軸4、プロペラシャフト5、ドライブピニオン6を介して後輪終減速装置7に入力される一方、前輪側には、トランスファドライブギヤ8、トランスファドリブンギヤ9、ドライブピニオン軸部となっているフロントドライブ軸10を介して前輪終減速装置11に入力される。ここで、自動変速装置2、センタデファレンシャル装置3および前輪終減速装置11等は、一体にケース12内に設けられている。
後輪終減速装置7に入力された駆動力は、後輪左ドライブ軸13RLを経て左後輪14RLに伝達される一方、後輪右ドライブ軸13RRを経て右後輪14RRに伝達される。また、前輪終減速装置11に入力された駆動力は、前輪左ドライブ軸13FLを経て左前輪14FLに伝達される一方、前輪右ドライブ軸13FRを経て右前輪14FRに伝達される。
センタデファレンシャル装置3は、入力側のトランスミッション出力軸2aに大径の第1のサンギヤ15が形成されており、この第1のサンギヤ15が小径の第1のピニオン16と噛合して第1の歯車列が構成されている。
また、後輪への出力を行うリヤドライブ軸4には、小径の第2のサンギヤ17が形成されており、この第2のサンギヤ17が大径の第2のピニオン18と噛合して第2の歯車列が構成されている。
第1のピニオン16と第2のピニオン18は、ピニオン部材19に一体に形成されており、複数(例えば3個)のピニオン部材19が、キャリア20に設けた固定軸に回転自在に軸支されている。そして、このキャリア20の前端には、トランスファドライブギヤ8が連結され、前輪への出力が行われる。
また、キャリア20には、前方からトランスミッション出力軸2aが回転自在に挿入される一方、後方からはリヤドライブ軸4が回転自在に挿入されて、空間中央に第1のサンギヤ15と第2のサンギヤ17を格納している。そして、複数のピニオン部材19の各第1のピニオン16が第1のサンギヤ15に、各第2のピニオン18が第2のサンギヤ17に、共に噛合されている。
こうして、入力側の第1のサンギヤ15に対し、第1,第2のピニオン16,18、及び、第2のサンギヤ17を介して後輪側の回転軸とし、第1,第2のピニオン16,18のキャリア20を介して前輪側の回転軸として噛み合い構成され、リングギヤの無い複合プラネタリギヤを成している。
そしてかかる複合プラネタリギヤ式センタデファレンシャル装置3は、第1,第2のサンギヤ15,17、および、これらサンギヤ15,17の周囲に複数個配置される第1,第2のピニオン16,18の歯数を適切に設定することで差動機能を有する。
また、第1,第2のピニオン16,18と第1,第2のサンギヤ15,17との噛み合いピッチ半径を適切に設定することで、基準トルク配分を所望の配分(例えば、後輪偏重にした不等トルク配分)にする。
センタデファレンシャル装置3は、第1,第2のサンギヤ15,17と第1,第2のピニオン16,18とを例えばはすば歯車にし、第1の歯車列と第2の歯車列のねじれ角を異にしてスラスト荷重を相殺させることなくスラスト荷重を残留させる。更に、ピニオン部材19の両端で発生する摩擦トルクを、第1,第2のピニオン16,18とキャリア20に設けた固定軸の表面に噛み合いによる分離、接線荷重の合成力が作用し摩擦トルクが生じるように設定する。こうして、入力トルクに比例した差動制限トルクを得られるようにすることで、このセンタデファレンシャル装置3自体によっても差動制限機能が得られるようになっている。
また、センタデファレンシャル装置3の2つの出力部材、すなわちキャリア20とリヤドライブ軸4との間には、前後輪間の駆動力配分を可変する、多板クラッチを採用したセンタデフクラッチ(トランスファクラッチ)21が設けられている。そして、このトランスファクラッチ21の締結力を制御することで、前後輪のトルク配分が、前後50:50の直結による4WDから、センタデファレンシャル装置3によるトルク配分比(例えば前後41:59)の範囲で可変制御することが可能となっている。
トランスファクラッチ21は、複数のソレノイドバルブを擁した油圧回路で構成するセンタデフクラッチ駆動部60と接続されており、このセンタデフクラッチ駆動部60で発生される油圧で解放、連結が行われる。そして、センタデフクラッチ駆動部60を駆動させる制御信号(各ソレノイドバルブに対する出力信号)は、後述のセンタデファレンシャル差動制限制御部50から出力される。
一方、後輪終減速装置7は、ベベルギヤ式の差動機構部22と、この左右輪間の差動制限を行う、多板クラッチを採用したリヤデフクラッチ23を備えて構成されており、リヤデフクラッチ23は、ドライブピニオン6が噛合されるリングギヤ24が固定されたデフケース25と後輪右ドライブ軸13RRとの間に設けられている。
また、前輪終減速装置11も、後輪終減速装置7と略同様に構成され、ベベルギヤ式の差動機構部26と、この左右輪間の差動制限を行う、多板クラッチを採用したフロントデフクラッチ27を備えて構成されている。そして、フロントデフクラッチ27は、フロントドライブ軸10のドライブピニオンが噛合されるリングギヤ28が固定されたデフケース29と前輪右ドライブ軸13FRとの間に設けられている。
上述のセンタデファレンシャル差動制限制御部50には、制御に必要な信号が後述の如く各センサ類から入力される。
すなわち、各車輪14FL,14FR,14RL,14RRの車輪速度ωfl,ωfr,ωrl,ωrrが車輪速度センサ31FL,31FR,31RL,31RRにより検出されて、センタデファレンシャル差動制限制御部50に入力される。また、センタデファレンシャル差動制限制御部50には、車両に生じている横加速度Gyが横加速度センサ32から入力される。更に、車両には、図示しないブレーキペダルの踏み込み時にONするブレーキスイッチ33が設けられており、このブレーキスイッチ33からのON−OFF信号も、センタデファレンシャル差動制限制御部50に入力される。また、車両のイグニッションスイッチ34のON−OFF信号もセンタデファレンシャル差動制限制御部50に入力される。更に、車両には、この車両のトランスファクラッチ21による前後駆動力配分制御を車両の運動状態に応じて自動で行う(4WDオートモード)か、或いは、ドライバが好みの配分で手動で行う(4WDマニュアルモード)かの選択を行うモード切換スイッチ35が設けられており、このモード切換スイッチ35からの選択信号がセンタデファレンシャル差動制限制御部50に入力される。そして、ドライバが4WDマニュアルモードを選択した際には、ドライバは特性変更ダイヤル36を操作することにより、トランスファクラッチ21の締結力をフリー状態からロック状態の間で自由に選択するようになっている。また、ドライバが現在選択している前後駆動力配分制御(4WDオートモード或いは4WDマニュアルモード)は、インストルメントパネルのコンビネーションメータ内に所定に設けた表示ランプ37を点灯させることにより、ドライバに報知するように構成されている。また、車両には、制動時における車輪のロックを防止する公知のABSが搭載されており、このABS制御装置38からのABSの作動状態を示す信号(ABS作動時にONとなる信号)も、センタデファレンシャル差動制限制御部50に入力される。
センタデファレンシャル差動制限制御部50は、マイクロコンピュータとその周辺回路とで構成され、図2に示すように、車速演算部51、4WDオートモード制御演算部52、4WDマニュアルモード制御演算部53、モード設定部54、クラッチトルク演算部55から主要に構成されている。
車速演算部51は、4輪の車輪速センサ、すなわち各車輪速度センサ31FL,31FR,31RL,31RRから各車輪14FL,14FR,14RL,14RRの車輪速度ωfl,ωfr,ωrl,ωrrが入力され、例えばこれらの平均を演算することにより車速V(=(ωfl,ωfr,ωrl,ωrr)/4)を演算し、4WDオートモード制御演算部52に出力する。
4WDオートモード制御演算部52は、各車輪速度センサ31FL,31FR,31RL,31RRから各車輪14FL,14FR,14RL,14RRの車輪速度ωfl,ωfr,ωrl,ωrrが、横加速度センサ32から横加速度Gyが、ブレーキスイッチ33からブレーキスイッチ信号が、車速演算部51から車速Vが、モード設定部54から演算値の出力実行命令の信号が入力される。
この4WDオートモード制御演算部52は、例えば、本出願人が特開2004−142668号公報で開示した技術で、クラッチトルクTlsdfbを演算するものである。具体的には、前後軸間の目標差動回転数Δωctrft、Δωctrrt、前輪側の左右輪間の目標差動回転数ΔωFtt、後輪側の左右輪間の目標差動回転数ΔωRrtを演算し、前後軸間の実差動回転数Δωctrf、Δωctrr、前輪側の左右輪間の実差動回転数ΔωFt、後輪側の左右輪間の実差動回転数ΔωRrを演算する。そして、これらそれぞれの偏差εctrf、εctrr、εFt、εRrを求め、少なくとも該偏差の積分項に関する極性を用いて切り替え関数を構成し、スライディングモード制御を適応し、これに更に偏差比例分を考慮して、クラッチトルクTlsdfbを演算する。こうして、演算したクラッチトルクTlsdfbは、モード設定部54から演算値の出力実行命令が入力された際に、クラッチトルク演算部55に出力される。
尚、4WDオートモード制御演算部52におけるクラッチトルクTlsdfbの設定は、上述の手法に限定するものではなく、例えば、スロットル開度に応じて、予め実験等により設定しておいたマップを参照してトランスファクラッチ21に対するフィードフォワード制御によるクラッチトルクを求める構成のもの等、他の手法によるものであっても良い。
4WDマニュアルモード制御演算部53は、特性変更ダイヤル36からダイヤル位置の信号が、モード設定部54から演算値の出力実行命令の信号が入力される。そして、4WDマニュアルモード制御演算部53は、モード設定部54から演算値の出力実行命令が入力された際に、ドライバが設定した特性変更ダイヤル36のダイヤル位置に対応するクラッチトルクTlsdhをクラッチトルク演算部55に出力する。
モード設定部54は、イグニッションスイッチ34からイグニッションスイッチ34のON−OFF信号が、モード切換スイッチ35からドライバが選択した前後駆動力配分制御の信号(4WDオートモードか、或いは、4WDマニュアルモードの選択信号)が入力される。
そして、モード設定部54は、基本的には、モード切換スイッチ35からの信号に従って、4WDオートモード制御演算部52か、或いは、4WDマニュアルモード制御演算部53に対して演算値の出力実行命令を出力するが、エンジン停止後は、設定されているモードを予め設定した初期モード(4WDオートモード)に自動的に変更するモードリセット機能を有している。この際、エンジン1が停止してから予め設定した時間(例えば、30秒〜1分)が経過するまでは、モードリセットの変更を禁止するようになっている。このように、モード設定部54は、選択手段、モードリセット手段、及び、禁止手段としての機能を有して構成されている。
クラッチトルク演算部55は、ブレーキスイッチ33からON−OFF信号が、ABS制御装置38からON−OFF信号が、4WDオートモード制御演算部52からクラッチトルクTlsdfb(モード設定部54から出力実行命令があった際)が、4WDマニュアルモード制御演算部53からクラッチトルクTlsdh(モード設定部54から出力実行命令があった際)が、それぞれ入力される。
そして、入力された4WDオートモード制御演算部52からクラッチトルクTlsdfb、或いは、4WDマニュアルモード制御演算部53からクラッチトルクTlsdhの信号をクラッチトルクTlsdの信号に変換し、センタデフクラッチ駆動部60に出力する。
ここで、ABS制御装置38からON信号、すなわちABS作動中の信号がある場合は、ABS制御との干渉を防止するため、クラッチトルクTlsdは、予め設定しておいた一定値CABSとする。また、ブレーキスイッチ33からブレーキスイッチのON信号がある場合も、このブレーキ状態との干渉を防止するため、クラッチトルクTlsdは、予め設定しておいた一定値Cbrkとする。
次に、上述の構成のセンタデファレンシャル差動制限制御部50における前後駆動力配分制御を図6のフローチャートで説明する。このフローチャートは、イグニッションスイッチ34がONされると所定時間毎に実行されるフローチャートで、まず、S101で必要なパラメータを読み込み、S102でイグニッションスイッチ34が未だON状態か否か判定する。
このS102の判定で、イグニッションスイッチ34がONの場合には、ルーチンを抜けて再びS101に戻り、イグニッションスイッチ34がOFFの場合にはS103に進む。
S103では、モード切換スイッチ35から信号が入力されたか否か判定し、モード切換スイッチ35から信号が入力された場合は、S104に進み、ドライバがモード切換スイッチ35で選択した前後駆動力配分制御が4WDマニュアルモードか否か判定する。
この判定の結果、4WDマニュアルモードの場合は、S105に進み、前後駆動力配分制御を4WDマニュアルモードに設定し、モード表示ランプ37にて4WDマニュアルモードであることを表示させる。この場合、例えば、4WDオートモードの場合にモード表示ランプ37を点灯させるものでは、モード表示ランプ37を消灯させる。
そして、S106に進んで、モード設定部54は、4WDマニュアルモード制御演算部53に対して特性変更ダイヤル36でドライバが設定したクラッチトルクの出力実行命令を出力し、4WDマニュアルモード制御演算部53にクラッチトルクTlsdhをクラッチトルク演算部55に出力させ、クラッチトルク演算部55は、入力されたクラッチトルクTlsdhを、ブレーキスイッチ33のON−OFF状態や、ABS制御装置38のON−OFF状態に応じて出力する。
また、上述のS104の判定の結果、ドライバがモード切換スイッチ35で選択した前後駆動力配分制御が4WDオートモードの場合は、S108に進み、前後駆動力配分制御を4WDオートモードに設定し、モード表示ランプ37にて4WDオートモードであることを表示させる。
そして、S109に進み、モード設定部54は、4WDオートモード制御演算部52に対して演算値の出力実行命令を出力し、4WDオートモード制御演算部52で演算したクラッチトルクTlsdfbをクラッチトルク演算部55に出力させ、クラッチトルク演算部55は、入力されたクラッチトルクTlsdfbを、ブレーキスイッチ33のON−OFF状態や、ABS制御装置38のON−OFF状態に応じて出力する。
一方、S103で、モード切換スイッチ35から信号が入力されていない場合は、S107に進み、エンジン停止後、設定時間(例えば、30秒〜1分)が経過したか否か判定される。
そして、この判定の結果、設定時間が経過しているのであれば、モードをリセットするべく、S108に進み、4WDオートモードに設定し、S109に進んで4WDオートモード制御を実行させる。逆に、設定時間が経過していないのであれば、モードのリセットを行わせることなく、S104からの処理を繰り返させる。
以上のように本発明の実施の形態によれば、センタデファレンシャル差動制限制御部50において、モード設定部54は、基本的には、モード切換スイッチ35からの信号に従って、4WDオートモード制御演算部52か、或いは、4WDマニュアルモード制御演算部53に対して演算値の出力実行命令を出力するが、エンジン停止後は、設定されているモードを予め設定した初期モード(4WDオートモード)に自動的に変更するモードリセット機能を有している。この際、エンジン1が停止してから予め設定した時間(例えば、30秒〜1分)が経過するまでは、モードリセットの変更を禁止する。このため、例えば、発進時や車両スピン時に、ドライバの意志によらないエンジンストール等が生じたとしても、ドライバにより選択されたモードが維持されるため、ドライバの意図しないモード切替が抑制され、操作性が良く、扱い易いという効果を奏する。
また、予め設定した時間が経過した後は、初期モード(4WDオートモード)にリセットされるため、前回停止時の路面状況や走行条件から変化しても、適切なモードで、車両挙動を安定させて走行することが可能となる。
尚、本実施の形態では、駆動力配分のモードが、オートモードとマニュアルモードの2つのモードの場合で説明したが、より複数のモードを有する場合であっても本発明は適用できる。例えば、第1のオートモード、第2のオートモード(第1のオートモードより差動制限力を弱めてよりシャープな回頭性をもたらすモード)、第3のオートモード(第1のオートモードより差動制限力を強めてより高いトラクション性能を確保するモード)、マニュアルモードを有し、リセット時には、第1のオートモードにリセットされるようにする。この際、エンジン1が停止してから予め設定した時間(例えば、30秒〜1分)が経過するまでは、モードリセットの変更を禁止する。
また、本実施の形態では、前後駆動力配分制御を例に説明しているが、前輪、或いは、後輪における左右輪間の差動制限力制御装置でモード切替する場合においても適用できることは云うまでもない。
更に、通常運転に適した、或いは、パワーを抑制する等の駆動力特性を制御する駆動力制御装置でモード切替する場合においても適用できることは云うまでもない。
車両全体の駆動系の概略構成を示す説明図 センタデファレンシャル差動制限制御部の機能ブロック図 前後駆動力配分制御プログラムのフローチャート
符号の説明
1 エンジン
3 センタデファレンシャル装置
21 トランスファクラッチ
34 イグニッションスイッチ
35 モード切換スイッチ
36 特性変更ダイヤル
50 センタデファレンシャル差動制限制御部
51 車速演算部
52 4WDオートモード制御演算部
53 4WDマニュアルモード制御演算部
54 モード設定部(選択手段、モードリセット手段、禁止手段)
55 クラッチトルク演算部
60 センタデフクラッチ駆動部

Claims (4)

  1. 複数のモードから選択手段により選択されたモードで車両の駆動力を制御する駆動力制御装置において、
    エンジン停止後に上記モードを予め設定した初期モードに自動的に変更するモードリセット手段と、
    エンジンが停止してから予め設定した時間が経過するまでは、上記モードリセット手段の変更を禁止する禁止手段と、
    を備えたことを特徴とする駆動力制御装置。
  2. 上記駆動力制御装置は、複数のモードから選択手段により選択されたモードで一方の駆動軸と他方の駆動軸との駆動力配分を制御自在であることを特徴とする請求項1記載の駆動力制御装置。
  3. 上記駆動力配分制御は、一方の駆動軸と他方の駆動軸の間の差動制限力を制御するものであって、上記複数のモードは、少なくとも車両の運転状態に応じて上記差動制限力を演算して自動的に設定する自動モードを含むことを特徴とする請求項2記載の駆動力制御装置。
  4. 上記複数のモードは、少なくとも上記差動制限力をドライバが任意に設定する手動モードを含むことを特徴とする請求項3記載の駆動力制御装置。
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